【2024年11月】CRMのランキング
CRM
最新のCRM139件をランキング形式で一覧掲載(2024年11月21日時点のランキングを表示中)。CRMの料金や機能、特徴をまとめて比較することができます。画面左に設置された【検索機能】を活用すれば、「導入企業の規模」「導入業界の実績」「使いたい機能」「連携したいシステム」を絞り込んで条件に合ったサービスの人気ランキングを一覧で確認できます。また、画面下に表示される【比較表を作る】から最大6サービスの比較表を作成することも可能です。顧客情報をシステムで一元管理し、顧客ごとに最適なアプローチを実施したい企業は、ぜひご活用ください。
CRMとは
CRMとはCustomer Relationship Management(カスターマー リレーションシップ マネジメント)の頭文字をとったもので、日本語では「顧客関係管理」を意味します。顧客の属性に合わせたマーケティングが時代の主流になったことから生まれたマーケティング手法です。
一般的にCRMとはCRMシステムのことを指します。CRMシステムとは顧客との良好な関係性を構築・管理を目的としたツールで、顧客ごと最適なサービスを提供するための機能が搭載されています。近年、CRMの重要性が注目をされており、多くの企業がCRMシステムを導入しています。
詳しく知りたい方は、CRMとは何かを解説した記事をご覧ください。
CRMの選び方
CRMを実際に導入する際は製品選びが大切です。自社に最適のCRMシステムを見つけるには次の点に注目をしてください。
・導入形態
CRMの導入形態にはクラウド型とオンプレミス型、ソフトウェア型があります。クラウド型はシステムをベンダー側で提供するため導入ハードルは低いのが特徴です。オンプレミス型はシステムを自社構築する必要がありますが、セキュリティ面やカスタマイズ性には優れています。ソフトウェア型はインストールされているPCに利用が限定されるため、運用者が限られる場合のみおすすめです。
・操作性の高さ・UIの分かりやすさ
CRMシステムは操作感とUIの分かりやすさが大切です。ツール導入の失敗要因は使い勝手の悪さにあります。使い勝手は操作性だけでなく見た目の分かりやすさも重要なポイントとなります。できれば難しいマニュアルを見なくても直感で理解できるシンプルなUIがベストです。
・搭載している機能
CRMシステム選定の際は搭載している機能についてもよく調べておくことをおすすめします。事前に自社でどのような機能が必要か検討し、要件を満たす製品をいくつかピックアップして、その中から製品選びをすると失敗を避けられます。
CRMの価格・料金相場
CRMの利用料金はクラウド版かオンプレミス版かによって異なります。現在主流となりつつあるクラウド版では初期費用と月額利用料に大きく分けられます。初期費用は、無料~5万円程度。月額料金は基本的に1ユーザーごとに月額料金が決まっており、CRMを利用する従業員の数×月額料金という計算です。月額料金の相場は1ユーザーあたり500~1,000円程度、つまり利用人数が20人の場合、月額1万~2万円が相場です。一方オンプレミス型のCRMは、自社にサーバーを設置し、自社サーバー内でのみ利用できるタイプのためクラウド型と料金体系が異なり、20人程度で利用する場合は50万~215万円程度の初期費用がかかります。
【CRMの価格・料金相場】
・クラウド型
初期費用:0~5万円程度
月額費用:500~1,000円程度(1ユーザーあたり)
・オンプレミス型
初期費用:50~215万円程度(20人ほどで利用する場合)
CRMの費用相場を解説している記事もあるので、ぜひ参考にしてください。
CRMのメリット・デメリット
CRMシステムを導入するとマーケティングを行う上で多くのメリットがありますが、ツール導入に際してはいくつか気を付けるべき点もあります。業務システムは一度導入をすると、合わないからと後から交換するのは想像以上に大変です。そのため、事前にメリットとデメリットを把握しておくことが大切です。以下、CRMのメリットとデメリットについて解説をします。
メリット
①顧客情報の一元化
CRMシステムを導入すると社内でバラバラに管理されていた顧客情報を一元管理できるようになります。顧客情報が一元管理されれば退職者や異動があっても混乱がなく、顧客に対しても一貫性ある対応が可能です。部署間の情報共有も容易になります。
②業務効率化
CRMシステム導入により様々な業務が効率化できます。例えば顧客との商談の日程調整、顧客データの分析などの多くは自動化できます。営業活動もデータに基づいて戦略的に行えるようになるため、少ない労力で最大の成果を上げられるようになるでしょう。業務効率化により空いた時間は他の業務にリソースを割けるようになるため生産性も向上します。
➂顧客満足度の向上
CRMシステムの導入は顧客満足度の向上にも役立ちます。既存客を優良顧客・ロイヤルカスタマーに成長させるには顧客満足度の向上が不可欠で、CRM導入により顧客の属性に沿ったアプローチができるようになります。CRMはOne to Oneマーケティング実現の鍵を握る重要なツールであり、企業の計画立案に役立つでしょう。
デメリット
①導入コストがかかる
CRM導入にはコストが発生します。ツールの利用料金だけでなく、導入に際しての業務フローの構築や教育にかかるコストも見ておかなければなりません。クラウド型の場合は導入時の費用負担は少ないものの毎月利用料が発生するため、長期的なランニングコストについても考慮する必要があります。コストの問題については費用対効果を考慮すると大きな失敗は回避できます。
②定着しない場合がある
CRMシステムを導入しても、場合によっては業務として定着しない場合もあります。試してみたものの効果が感じられない、操作が難しくて扱いづらいなどの要素があると次第に使われなくなる恐れがあります。導入の効果については一定期間を経ないと分からない部分もありますが、使い勝手についてはトライアル等で事前に確認することができます。積極的に活用しましょう。
CRMの広告
近年、web広告の重要性が高まり、CRMデータを用いた広告が注目を集めています。CRMを用いた広告はアドレサブル広告とも呼ばれ、顧客のターゲティングをした上で広告を出稿するのが特徴です。
CRMデータを用いた広告はさまざまありますが、第一にはメールの開封率やクリック状況に応じた広告配信があります。また、CRMの顧客管理データから、ミスマッチな広告がでることを防ぎます。そのほか、一定期間リピートがない顧客に対して、フォロー広告を行うことも可能です。CRMデータを用いれば高い効果を持つ広告配信も夢ではありません。
CRMを使った戦略とその効果
従来、マーケティングと言えば不特定多数を対象とするマス・マーケティングが主流でした。しかし、近年ではテクノロジーの発達、生活・価値観の多様化に伴い、顧客一人一人の属性に合ったアプローチ「One to Oneマーケティング」が主流になっています。
日本社会に目を向けると人口減少、緩やかな経済成長により、高品質なサービスでも売れない時代に突入をしています。こうした時代背景の中で事業を成長させるには、顧客のベネフィット感が重要なポイントになります。顧客一人ひとりの属性にマッチした施策を練ることが重要です。
CRMは新時代のマーケティングの切り札になりますが、システムを導入するだけでは効果を発揮することはできません。CRMを導入する際には、企業の目標を数値化することが大切です。そのためには企業の使命とビジョンを明確にすることが求められます。何をなすべきかが明らかになれば目標が明確になり、顧客とどのような関係を持つべきかも見えてきます。CRMシステム運用を最適化するためにも、ツール導入時に一度立ち止まり、改めて将来に向けた戦略を練ることをおすすめします。
CRMのシェア
CRMの世界全体の市場規模は2015年の段階で260億ドル(2兆9,000億円)に上ります。市場は右肩上がりに成長をしており、2018年までの年間成長率は15%です。日本国内の全体売上高も成長の一途を辿っており、2016年に934億円、2017年には1,000円億円を超えています。2021年には売上予測が1,193億円に達する見込みです。
成長の背景にはITの浸透や主流となるマーケティング手法の変化のほか、クラウド型システムの躍進もあります。中小企業でも導入しやすいクラウド型CRMが多く提供されたことで手軽に利用できるようになり、シェア拡大を後押ししています。この傾向は今後も続くと見られ、将来的にクラウド型がオンプレミス型を逆転することが予想されます。
CRM・SFA・MAの違い
CRMに近い業務システムとして「SFA」「MA」があります。
SFAはSales Force Automation(セールス・フォース・オートメーション)の頭文字をとったもので、日本語訳では「営業支援システム」を意味します。SFAで管理するのは営業領域の顧客情報や営業ノウハウで、取引先の顧客情報、興味・関心、案件管理、商談情報などが含まれます。SFAの特徴は営業活動やノウハウを可視化できることで、導入により営業活動の効率化を実現可能です。
一方、MAはMarketing Automation(マーケティングオートメーション)の頭文字をとったもので、マーケティング活動の自動化により見込み客を育成するためのツールです。CRMとの違いは導入目的にあります。MAの目的はあくまでマーケティング活動の効率化にありますが、CRMは顧客満足度の向上にあります。両者は一見似た製品に見えますが、得意領域、設計思想そのものが異なります。
CRMの分析手法
CRMを活用した分析手法についていくつかご紹介します。
・RFM分析
RFMとは、Recency(最後の購買からの経過時間)・Frequency(頻度)・Monetary(購入金額)の頭文字をとったもので、購入日、購入頻度、購入金額で顧客をスコア化し、優良顧客か否か顧客を分類するという手法です。
・デシル分析
ある期間内の購入金額で顧客を分類する手法です。顧客を購入金額が多い順に並べ10のグループに分類。グループごと売上への貢献度を分析します。
・セグメンテーション分析
年齢、性別、居住地など顧客の属性や過去の購入履歴などから顧客をグルーピングする手法です。
・CTB分析
Category(分類)・Taste(デザイン・サイズ)・Brand(ブランド)の3つの頭文字をとっています。購入された商品ごとに3要素のデータを蓄積。新製品の販売予測に役立てます。
CRMの分析手法はこのほかにもあります。製品導入後はさまざまな角度から現状分析を行うことが可能です。
CRMの機能
CRMシステムの標準的な機能をご紹介します。
・顧客管理機能、見込み顧客の管理機能
CRMシステムの中心的な機能です。顧客ごとの社名、氏名、年齢、性別、電話番号、メールアドレスなど基本情報を管理。過去の購入履歴や問い合わせ内容などのコンタクト情報についても保存できるため、見込み顧客を見逃すこともありません。また、名刺管理機能や企業データベースの管理機能と合わせて利用することで、さらに情報を充実させることができるでしょう。
・マーケティング機能
CRMシステムでは詳細な顧客データを基に、さまざまな角度からデータ分析を行え、常にリアルタイムで必要なデータを収集できます。
またマーケティング機能に含まれるリードナーチャリング機能により、営業フェーズに応じた最適な情報発信も可能に。アナリティクス(分析)機能を通して、蓄積された各データ(顧客や案件、営業活動データなど)を好きなように組み合わせ分析ができる点も注目です。
・SFA機能
CRMシステムには、SFA(営業支援システム)の機能を含むものが数多く提供されています。SFA機能が搭載されている場合、CRMで蓄積した顧客情報をもとに効率的かつ効果的に営業を行うことができます。具体的には、営業の案件管理機能、活動管理機能、予実管理機能、見積書作成機能等が備わっています。
CRMとCMSの違い
CRMと間違えられやすい業務システムに「CMS」がありますが、この2つのシステムは全くの別物です。
CRMは、Customer Relationship Management(カスターマー リレーションシップ マネジメント)の頭文字をとったもので、「顧客関係管理」を意味するマーケティング手法です。
一方、CMSは、Contents Management System(コンテンツマネージメントシステム)の頭文字をとったもので、webサイトの構築・管理を効率化するためのツールです。webサイトを構築する際にはHTMLやCSSの基本的な知識が必要で、専門知識がないと取り組みが難しいのが現状。しかし、CMSがあれば専門知識がなくてもwebサイトの構築ができます。
どちらも現代のITには欠かせないシステムですが、混同しないように気を付けましょう。
CRMを活用したシナリオ設計
CRMを活用したシナリオ設計とは、ターゲットとの状況と心理状態に適したアプローチ方法を決めることです。シナリオ設計では次の4つのポイントを押さえるようにしましょう。
・ターゲット選定
シナリオ設計では最初にターゲットを絞り込みます。顧客の属性、新規か既存かなどユーザーの状態に即したアプローチをすることで成約率を高めます。
・コンタクトのタイミング
ターゲットを決めたらコンタクトのタイミングを決めます。タイミングを間違えると必要な情報が届かない恐れがあるため要注意です。タイミングはCRMの顧客データを分析した上で決定します。
・伝える内容
顧客が必要としている情報は何かを考えます。ターゲットやタイミングが適切でも内容がピント外れならアプローチは失敗に終わるため、コンテンツ内容はよく吟味してください。
・アプローチ方法
最後にどのような方法でアプローチをするか考えます。メール、アプリ、SNS、webサイトなどチャンネルはさまざまですが、最適のアプローチ方法を選択することで効果を高められます。
CRMの仕組みと使い方
CRMの仕組みは、顧客管理、プロモーション、顧客サポートの3つから成り立ちます。膨大な顧客情報を一元管理できるのはもちろんのこと、顧客の属性に合わせたアプローチを包括的に行うための仕組みが整っており、システムを導入することで顧客情報にあわせた細かいフォローを行えるようになります。きめ細かい対応をするほど顧客と販売者の関係は強化され、顧客は優良なリピーターとなります。
CRMの使い方はさまざまですが、特に効果を発揮するのは定期購入です。一度顧客になった相手と良い関係を築き、事業を着実に成長をさせていくためのツールとして注目をされています。