【病院経営をDX推進】ヘルスケア・医療業界向けCRM10選
医療業界の方でCRMの導入を検討している方も多いでしょう。そこでおすすめなのが、医療業界に導入されているCRMを導入することです。医療・ヘルスケア業界でCRMを導入すれば、患者データの分析や業務効率化などが行えます。
そこでこの記事では、営業・バックオフィス・情報システムなど、さまざまな分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できる「PRONIアイミツ」が、医療業界・病院向けのおすすめCRMを厳選してご紹介!医療業界でCRMを活用するメリットやCRMの選び方も詳しく解説していきます。

PRONIコンシェルジュ 中村
SaaSツールをお探しの方に、SaaS探しのプロである私たちコンシェルジュがアドバイスします!ツール選びのポイントも解説していますので、ぜひご覧ください。
- 医療・ヘルスケア業界でのCRM活用とは?
- 医療・ヘルスケア業界でのCRM導入のメリット
- 【比較表】医療・ヘルスケア業界でのおすすめCRM
- 医療・ヘルスケア業界でのおすすめCRM8選
- 病院向け地域医療連携におすすめのCRM2選
- 医療業界向けCRMの選び方のポイント
- 医療業界向けCRMまとめ
医療・ヘルスケア業界でのCRM活用とは?
医療・ヘルスケア業界では、CRMは主に患者の個人情報のデータ管理に使われています。たくさんの患者を抱える病院には、膨大な患者データがあります。そのため、患者のデータを正しく管理することは、適切な医療を施すためにも必須であり、また医療従事者の方々の業務効率化の面でも必須となっています。また、地域医療連携でのCRMの活用は、患者と病院どちらにとっても非常に大きなメリットがあります。特に、地方病院などでは、顧客データの電子化が進んでいなかったことから、病院から病院への患者データの受け渡しの難易度が高く、情報の抜け漏れも起こりやすい環境でした。
しかし、CRMでのデータ共有により、どの先生が、いつ、どういう処方をしたのかといったデータがリアルタイムで把握できるようになったため、結果として患者にも適切でスピーディなアプローチが可能となりました。
顧客のデータ管理以外にも、在庫管理機能を持つCRMがあり、消耗品の在庫切れに対してアラートを出したり、発注先に対して請求書を管理画面上から送付できたりと、医療事務に関わる部分でも活用されています。
医療・ヘルスケア業界でのCRM導入のメリット
医療・ヘルスケア業界にCRMを導入することで、顧客データや患者のデータを効率的に管理できることはもちろん、在庫管理やデータの分析にも活かせるというメリットがあります。
それぞれのメリットに関して、医療・ヘルスケア業界の業界事情を交えながら解説していきます。
顧客データの管理
医療・ヘルスケア業界では、一般企業が顧客データとして管理している部分を患者に置き換えて使用するケースが多いです。
日々増える患者の情報を適切に管理し、迅速な対応が求められる病院では、電子カルテとCRMを接続して、業務を効率化するといった使い方もされています。
一方でヘルスケア業界の場合は、取引先の医療機器メーカーや製薬会社などが顧客のデータとして残り、それぞれの情報を自社の社員と共有が可能です。
業務効率化
医療人材の不足で、イレギュラーな患者の対応にも追われる医療従事者にとって、CRMを用いた業務効率化は非常に大切です。
患者データの一元管理による情報共有の効率化から、在庫管理、バックオフィス業務の自動化、提携先病院・スタッフのデータ化といった、あらゆる情報をCRM上に集約させることで、情報を分散させず、医療従事者への適切で迅速な判断を支援します。
在庫管理
在庫管理の面では、製薬会社や医療機器メーカーに大きく関わります。CRMを導入すると、製薬会社にある薬や医療機器メーカーにある医療機器の在庫を自動的に管理することが可能です。
患者に使用する薬や医療機器は、非常に重要で、患者本人に関わるため、より正確な在庫管理が必要になります。CRMでの患者データの管理と同時に、投薬データや必要な機材も把握しておくことで、在庫不足などの事態を避けることが可能となります。
データの分析・活用
医療・ヘルスケア業界でCRMを導入する場合、データの分析や活用ができることもメリットにあげられます。特に製薬会社や医療機器メーカーとの取引の場合、日々商品がどのように流れているかという状況を把握できるので、発注の過不足が起きてないか、コストカットできないかといったデータの活用が簡単に行えます。
また、紹介可能な医療機関のデータ管理を適切に行うことで、患者紹介のミスマッチを防ぐことができたり、逆に自社へ来る患者はどこからの紹介が多いかといった分析も可能です。
【比較表】医療・ヘルスケア業界でのおすすめCRM
ここからは医療・ヘルスケア業界でのおすすめCRMを紹介していきたいと思います。まずはご紹介するCRMでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、CRM選びの参考にしてください。
医療・ヘルスケア業界でのおすすめCRM8選
医療・ヘルスケア業界では、営業支援や顧客管理などに加え医療関連ならではの機能が搭載されているCRMも多くあります。
ここでは医療・ヘルスケア業界で使用する際におすすめしたいCRMをご紹介します。自社の体制に応じて適切なCRMを選ぶようにしましょう。

Salesforce Sales Cloudは、利用期間12ヶ月から利用できるCRMです。
医療業界の中でも、ヘルスケア業界向けとライフサイエンス業界向けにサービスを提供しています。
ヘルスケア向けの機能では、1対1の患者ジャーニーを重要視し、患者の診察からアフターフォローまでを一貫して管理できるよう設計されています。
一方、ライフサイエンス業界向けでは、医薬品や医療機器メーカーに特化しているシステムです。医療機関などのエコシステムと連携しながら、スピーディーに薬品や医療機器を提供可能できるよう設計されています。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- サポートがしっかりしていて、初心者でも安心して使えるところ。また、自分が教える立場になっても教えやすくて良い。
- 情報共有の有利な点複数の売り込む物件などの評価がしっかりとしやすく情報を取り入れることが容易で設備構築しやすい

Zoho CRMでは、医療業界を提携先に持つ営業担当者をサポートするシステムが充実しています。
各種サービスと連携しながら使用可能なシステムであり、自社に合わせた効率的なカスタマイズと運用が可能です。
医療業界の大手が多数利用しているCRMのひとつであり、製薬会社や代理店、医療機関などでも多く使用されています。
また、商品がどのように流れているのかという支払い状況も追跡可能で、決済回収面でも強みがあります。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 一番に挙げられるのはカスタマイズ性です。しかもそのカスタマイズをSIerなどに依頼せずに自分たちで自分たちの業務合わせてカスタマイズできる点が素晴らしいと思います。弊社でも業務の体制やCRMに課する機能の変更に合わせて大きく2度ほどカスタマイズを行ってきましたが、いずれも自分たちで行っています。
- 費用対効果がとても高い点です。他のCRM、SFAと同等機能で価格は1/3程度と圧倒的です。慣れれば他の製品と機能も同じだと思います。というか優れている点もたくさんあると思います。
eセールスマネージャーは、継続使用率が95%で、非常に高い継続率を維持しているCRMです。CRMとSFAの両方を導入していますが、自社の規模に合ったプランで使用可能な他、PC・スマホ・タブレットなどのマルチデバイスに対応していますので、デスクワーク以外の医療従事者も使いやすくなっています。
また、活用方法や使用方法を動画で解説してくれるコンテンツを用意していたりとオンボーディングさせる仕組みが整っています。
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- 問い合わせ管理機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 名刺管理機能

Synergy!は、成果に繋がる機能に特化している国産のCRMです。ITreviewでLeaderを受賞しており、多くの企業に利用されています。
Synergy!では、細かい権限の設定や二重ログインの検知機能などを備えており、セキュリティの堅牢性に定評があります。特に、医療業界においては、顧客情報管理のセキュリティ面は重視すべきポイントですので、安心して利用できます。
- クラウド(SaaS)
- 顧客管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- リードのタグ設定
- 企業情報の自動取得機能
- リードナーチャリング機能
- LINEメッセージ配信機能
- アイコンのカラーが気分を明るくしてくれる。メールや紙の決裁が減り、時短になった。形式にとらわれず、気軽にやり取りができる。
- 顧客リストや提案書、見積書など営業全般の事務管理の効率が良くなる。SFA/CRMを初めて使う人でも分かりやすい。
NetSuite CRMは、日本を拠点にしているCRMです。360度リアルタイムで顧客情報を確認でき、生産性をあげる機能が数多く搭載されています。
リードの獲得から、商談管理、受注、入金、アップセルと営業活動を一貫して管理可能なシステムで、横断したデータ活用を可能とします。全ての営業活動がデータとして可視化されることで、全体最適な視点での業務効率化ができ、売上貢献に繋がります。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- メールサポートあり
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ダッシュボードのカスタマイズ対応
- 画面が直感的でわかりやすいし、しかも、選んでいくだけでどんどん進めることができるので、とても使いやすい。
- 多くの社員が使い勝手が良いと言っており、共有のしやすさがいいと感じる。説明がしやすく理解がしやすいです。
ALL-IN
All-INは、シンプルかつ簡単で分かりやすいシステムです。カレンダー機能が充実している他、ワンクリックで出退勤を記録できるなど、CRM機能にとどまらない、より便利な機能が備わっています。
Googleアプリと共有が可能ですので、スタッフのアドレス帳にある顧客などの名刺情報を自社で共有ができます。
また、請求書発行までひとつのシステムで完結できますので、これまで異なる部署にまたがって行っていた業務を同じ管理画面で行うことができます。
- クラウド(SaaS)
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- リードのタグ設定
- 名刺管理機能
- 予実管理機能
- スケジュール管理機能
- 見積書作成機能
- 画面が直感的で、説明書がなくても使えるところがいいです。使うのは初めてだったけど、取り立てて困る事なくできた。
- 画面が分かりやすく、説明書がなくても使えます。初心者の私でも使いやすいのでおすすめできると思います。
カスタマーリングスは、顧客の実感を重要視しているCRMで、ECからBtoCまで幅広く対応しています。
顧客情報をデータとして扱うのではなく、1人1人の満足度に繋げるための情報として利用することを大切にしています。
連携サービスは40以上ありますので、自社のツール等と連携させることで、さらなる業務効率化も可能にします。累計600社以上の導入実績があり、マーケティングオートメーションの分野では、国内2番目の実績を持ちます。
- クラウド(SaaS)
- 顧客管理機能
- メール一斉配信
- ダッシュボード機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 営業データの分析機能
- LINEメッセージ配信機能
- SMS配信機能
- データのインポート機能

F-RevoCRMは、利用契約率が98%を誇る、シンキングリードが提供するCRMです。
クラウドとオンプレミスのどちらにも対応しているので、セキュリティの面でクラウドを懸念する病院や医療機関にもオンプレミスでの導入が可能です。
また、統合型のCRMとなっており、顧客データの管理だけではなく、マーケティングや営業活動の発注管理などの企業活動全般に対して支援機能を持ちます。導入支援やヘルプデスクも設置されており、サポート体制も充実しています。
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- リードのタグ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 案件管理機能
病院向け地域医療連携におすすめのCRM2選
ここでは、病院向けにおすすめしたいCRMについて2つご紹介します。病院は、他の医療機関との連携も大切で、特に地域医療の分野においては、患者データの電子共有によるメリットは非常に大きいです。
foroCRM
foroCRMは、院内の情報共有や他の医療機関との連携に特化しているCRMです。CRMに登録した医療機関や連携先の状況をリアルタイムで把握できます。
また、患者に紹介した医療機関の状況も同時にチェックが可能ですので、患者がどのようになったのかなど、他の病院へ紹介後の患者情報の把握も可能です。
他にもデータの分析や共有が自動で行われるため、様々な医療機関と情報を共有できます。医療機関との連絡もCRMに残りますので、病院間で内容を共有可能です。
メディグル
「メディグル」は無料で始められ、医療機関の顧客管理や紹介データ分析までできるCRMです。全国200を超える病院に導入されています。
全国の医科・歯科施設データベースが無料から利用でき、様々な医療機関の訪問活動履歴の記録も一元管理できます。紹介/逆紹介データ分析も可能で、営業活動に生かせます。
施設情報は定期的にアップデートされるので、更新作業不要で業務効率化を図ることができます。
医療業界向けCRMの選び方のポイント
では、医療業界向けのCRMを選ぶには、どのようなポイントをおさえると良いのでしょうか。CRMの機能やプランは複数あり、自社に合ったシステムを選べなければ、かえって非効率化を招いてしまします。
CRMの選び方に関して、以下5つに関して、それぞれ詳しくご説明しますので、ぜひそちらを確認しながら選んでみてください。
自社の運営体制に合っているか
CRMには、システムによって様々な種類があります。種類によって管理の方法や最適なプランなどが異なりますので、自社の運営体制に当てはまるかの確認が重要です。
特に管理データに関しては、自社がどのようなシーンで使用するかで変わりますので、現状の必須項目については事前に洗い出しておきましょう。また、どのような部門・チームで活用するかもポイントです。部門横断して大規模に活用したいのか、一つの部署で業務効率化を目的としたいのかで選ぶべきシステムは変わります。
機能が充実しているか
また、機能面が充実しているかに関しても確認しましょう。欲しい機能がない場合やオプション機能に含まれている場合は、他のツールとの連携や開発作業が必要なので、目的から逆算した機能選びが重要です。
機能面に関しては、現場の担当者やバックオフィス担当者、営業担当で欲しい機能が異なるので、担当者へのヒアリングを行うのがおすすめです。
操作性が高いか
特に前線に立つ医療従事者がCRMを使うということを想定する場合は、操作性に関しても考慮しておきましょう。デスクワークが少ない方が使う際には、スマホやダブレットでの使用が必須ですので、マルチデバイス対応のCRMが必要です。
また、管理画面のレイアウト変更やカスタマイズができるかなど、現場の方が使いやすい設計になっているかも確認しておきましょう。
コスト・価格
CRMは、無料のものから有料のものまで様々です。また、機能やカスタマイズの多さなどによって、金額が異なります。
クラウド型では、従量課金制が一般的であり、使用者の人数による月額で金額がかかります。ですので、初期費用だけではなく、月々のランニングコストでの試算もしておきましょう。
サポート・セキュリティが十分か
医療・ヘルスケア業界は、他の業界よりも顧客情報や患者情報が詳細まで記載され、プライバシーな情報が多く含まれています。そのため、セキュリティがしっかりしているCRMを選ぶことは必須です。
また、万が一CRMにトラブルが起こったときにサポートできる体制が整っているCRMであることも重要です。
医療業界向けCRMまとめ
ここまで医療業界向けのCRMをご紹介しました。患者情報の面からみたCRMは、他の業界とは異なり患者情報の共有や紹介先の医療機関との連携面でも比較する必要があります。
また、患者の情報を管理しますので、個人情報が漏洩されないためにセキュリティがしっかりしているCRMを選ばなければいけません。
ぜひここまでのポイントを抑えた上で自社にあったCRMを検討してみてください。



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