【2023年最新】CRMの導入費用の相場とおすすめCRM(顧客管理)10選
CRM(顧客管理システム)を導入したくても、導入費用やランニングコストが気になるところです。そこで今回では、クラウド型とオンプレミス(パッケージ)型に分けられるCRMの導入費用相場と内訳、クラウド型とオンプレミス型はどちらがおすすめなのか、おすすめクラウド型CRMについて解説していきます。

アイミツコンシェルジュ 中村
SaaSツールをお探しの方に、SaaS探しのプロである私たちコンシェルジュがアドバイスします!ツール選びのポイントも解説していますので、ぜひご覧ください。
- CRM導入の費用相場とは?
- クラウド型のCRMの費用・価格相場
- オンプレミス型のCRMの費用・価格相場
- クラウド型とオンプレミス型CRMのどちらがおすすめ?
- CRMの費用対効果は?
- おすすめクラウド型CRM10選
- CRMの導入費用・価格まとめ
CRM導入の費用相場とは?
CRMのクラウド型とオンプレミス型では初期費用や月額費用の内訳が大きく異なります。
クラウド型CRMにかかる初期費用は基本的に無料~5万円ほどになります。
一方、オンプレミス型では初期費用は50~215万円ほどの費用が必要です。ただしこれは20人で運用したケースになります。
また、月額費用の相場はクラウド型CRMだと1人あたり500~1,000円なので、つまり利用する人数が10人の場合、月額5,000~1万円が相場です。
そして、オンプレミス型CRMの場合は、クラウド型と料金体系が大きく異なるので月額費用は明確に提示できませんが、年間の保守運用が必要になるので、1人あたりの相場は5~30万円になります。
クラウド型のCRMの費用・価格相場
ここでは、クラウド型CRMの費用と価格相場についてご紹介します。
社内でクラウド型CRMの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
クラウド型のCRMとは?
クラウド型のCRMとは、インターネットのクラウド上のシステムへログインして使用するCRMです。
オンプレミス型と違ってクラウド型CRMは、クラウド上のシステムを利用し、CRMを運営する会社が所有するサーバーに保存したいデータを保管する流れになります。そのため、CRMの利用者側ではサーバーを契約したり何かを準備する必要はありません。
利用者はCRMと契約して、利用できるアカウントを発行してもらうだけなので、手間が少なく初期費用が抑えられ、手軽に利用できる点はメリットでしょう。
クラウド型のCRMの費用相場
クラウド型CRMにかかる初期費用の相場は、無料~5万円程度です。
クラウド型CRMは初期費用が無料の場合もありますが、以下のようなことも考えておくべきです。
・導入前にどんな顧客管理に使用していくのか
・CRMで顧客管理の質がどのような成果を生むのか
上記に関してプランを事前に構成しておくと、より良い成果を残せるでしょう。ちなみに、クラウド型CRMの提供会社と共同でプランを練る場合は、プラン構成に対して料金が追加で発生することもありますので、そこも運営元に確認しておきましょう。
クラウド型のCRMの費用内訳
クラウド型CRMの費用は内訳によって大きく変わります。
ここでは初期費用から月額費用、オプション費用の内訳について詳しく解説していきます。
初期費用
クラウド型CRMにかかる初期費用の相場は、無料~5万円程度でしたが、無料というのはアカウントを発行するだけなどの場合です。
費用が初期から必要な場合は、提供元の料金構成によるもので、初期費用は無料でも運営に対しての事前サポートなどで料金が追加されることがあります。
月額費用
クラウド型CRMの月額費用の相場は1人あたり500~1,000円かかります。
アカウント発行数に対する従量課金制のプランが多いため、部署やチームで何人が使うのかも確認しておきましょう。
内訳としては初期費用とあまり変わりませんがサポートの手厚さで変化することはあります。
オプション費用
クラウド型CRMには通常の導入に対してオプション費用が発生する場合がありますが、その明確な料金設定はありません。
特に拡張開発が必要な場合に、自社でAPI連携などの開発を行うのか、開発会社に依頼するのかで大きく金額が変わります。
オンプレミス型のCRMの費用・価格相場
ここでは、オンプレミス型CRMの費用と価格相場についてご紹介します。
社内でオンプレミス型CRMを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
オンプレミス型のCRMとは?
オンプレミス型CRMとは、自社でCRMを導入できるサーバーを設置してから、自社サーバー内にアプリケーションを導入するタイプのCRMです。
費用体系がクラウド型CRMと大きく異なる点が特徴で、専用のサーバーを設置する必要があるため初期費用がかかってきます。
オンプレミス型CRMを導入していく場合は、外部からのアクセスの必要可否やセキュリティ面を考慮して決定しましょう。
オンプレミス型のCRMの費用相場
オンプレミス型CRMにかかる費用相場は初期費用の場合は、20人で運用した場合は50~215万円ほど必要です。
オンプレミス型CRMの月額費用の相場は明確に提示できません。しかし年間の保守運用が必要なので、1人あたりの相場は5万~30万円になります。
月額費用が明確にできないのは、運用に必要なものが多数あり、かかる料金が会社によって異なってしまうからです。
・ライセンス発行の費用:2万~10万円(1人当たり)
・サーバー設置の費用:5万円
・パッケージの料金:5万~10万円
・1年間の保守費用:5万~30万円
紹介した費用に関しては一例ですがここに提供元によって異なるオプション費用やサポート費用が加わることもあります。
オンプレミス型のCRMの費用内訳
オンプレミス型CRMの費用内訳は少し複雑です。主な理由はサーバー設置意外にもライセンス発行に、パッケージの料金、年間の保守運用など必要な項目が多いことです。
オンプレミス型CRMを導入する企業が大企業なのか中小企業なのかによって環境や規模感で料金に違いが生じます。
また、基幹システムとのつなぎ込みなど、追加での開発が必要かどうかも費用を大きく変えるポイントです。オンプレミス型CRMをこれから導入したいのであれば、提供元と料金体系を詳細に確認した後に見積書を作っていく流れが良いでしょう。
クラウド型とオンプレミス型CRMのどちらがおすすめ?
クラウド型とオンプレミス型CRMでは、中小企業の場合は手軽に導入できる点からクラウド型CRMがおすすめです。
クラウドCRMには以下のようなメリットがあります。
・管理したいデータをクラウドサーバー上で一括管理できる
・パソコンやスマートフォン、タブレットなどに対応している
・ハードウエアを自社で用意する必要がない
・データ容量やアクセス量など利用したい分だけデータを使える
中小企業やベンチャー企業では予算の都合で大きなCRMは導入できないケースがあります。クラウド型CRMは年間契約したほうが費用が月額費用より安くなる場合もありますが、ベンチャー企業は事業拡大やオペレーションの変更が多いため、サブスクリプションでの契約がおすすめです。
逆に、セキュリティに厳しい大手企業の場合は、外部からのアクセスリスクが低い、オンプレミス型を検討しても良いでしょう。ただし、オンプレミス型では、初期の設計から導入までに時間がかかってしまうので、注意しましょう。
CRMの費用対効果は?
CRMの費用対効果は自社の事業規模や環境に合わせて戦略設計をすれば十分に効果的でしょう。クラウド型CRMとオンプレミス型CRMのどちらを選ぶかよりも、自社の事業規模や方針を見直すことのほうが大切です。
オンプレミス型CRMの導入は事業方針があまり変動しない大企業に合っているイメージもありますが、事業ごとにかけられる費用を見直して、事業の進行に影響がないのであれば比較的に安くすませられるクラウド型CRMを導入するのも選択肢として間違いではありません。
対して、クラウド型CRMはオンプレミス型CRMと比較しても安くすみますが外部コストとは別でアカウントに対する従量課金などの内部コストは必要になってきますので、その点も見落とさないようにしましょう。
CRMの費用対効果を考える際には、事業規模と社内方針によって変わるということを覚えておきましょう。
おすすめクラウド型CRM10選
ここでは、おすすめしたいクラウド型CRMを10個厳選してご紹介します。CRMごとに特徴や月額プラン、導入実績が異なります。
クラウド型CRMの導入を既に検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
Salesforce Sales Cloud
Salesforce Sales Cloudは、セールスフォース・ドットコムが提供している世界で最も信頼されるクラウド型CRMです。
優れている点は管理業務を自動化して、リード顧客の管理をより効果的にできる点でしょう。
費用は年間契約でユーザー数10名までのプランだと1人3,000円という月額費用で対応しており、相場より安くなっています。
小規模から事業を始めたい会社や、成長過程でニーズに合わせて柔軟に拡張も可能なようです。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 検索しやすく、必要な情報を短時間で入手できます。 レポート機能も充実しており、報告や管理の時間短縮に繋がります。
- サポート体制がしっかりしており、問題が起こった時に迅速に問合せをして、解決方法を提供してくれるので、とても使いやすく利用できている。 操作に関して教育時間がかからないので効率よく使用できている。
eセールスマネージャーは、ソフトブレーンが提供している情報の見える化をテーマに事業の効率化を支援するクラウド型CRMです。
実績としてはCRMとして総合満足度No.1獲得、CRMの導入実績が5,500社以上に加えて、利用継続95%を実現しています。
簡潔で分かりやすい予実管理が実現できたり、一目で認識できるアクション管理機能、オンラインセールスに便利な機能を搭載するなど運用者を助けてくれる強力な機能が備わっています。
他にもダッシュボード画面の見やすさ、タイムラインの分かりやすさ、スケジュール管理機能、顧客と人脈情報の管理、商談リストの管理、予算と実績情報など業務に必要な情報の管理、共有に役立つのも良い点です。
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- 問い合わせ管理機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 名刺管理機能

Sensesは、マツリカが運営するサービスで現場主導のクラウド型SFA、つまり営業支援システムです。
機能としては事業内の活動を自動入力する機能とAIを活用して、営業成果の最大化と事業成長をサポートしています。
Sensesの優れている点は、誰でも直感的に使いこなせる画面構成が特徴的で、モバイルアプリからの入力も可能で、現場の定着率が高まります。
他に特徴的な点として、アクション管理機能、アクションに対するコメントができる機能、売上と営業進捗率のレポート作成機能があるなど、現場でのセールスを見える化できるところです。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 分かりづらい点があるが結果が出ているので、かなり効率的に運用してる。インターフェースもわかりやすい。
- 基本の使い方をマスターすると、そこまで複雑な操作はないから、比較的扱いやすいと思う。サポートも特に必要なく、今では快適に利用させてもらっている。

HubSpot
HubSpot CRMは、HubSpot Japanが提供している顧客情報の管理だけに限らない多様な業務に役立つ無料のクラウド型CRMです。
基本的な機能は、手動でのレポート更新と売上目標の進捗状況を担当者へ確認するという煩わしい作業をすべて自動化可能な機能です。
特に直感的で見やすいダッシュボードはリアルタイムに営業活動を可視化できる点で優れており、売上目標の管理と営業チームの活動、生産性、業績に関する詳細なレポート作成の機能は成果目標の達成に役立ちます。
料金プランには無料プランとスタータープラン月額6000円とお手軽な料金体制です。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 顧客データの管理がしやすく、他のデータと突合して見込み度などを把握しやすい。専門部署のサポートが無くともある程度までは活用できるのもよい。
- 説明書がなくても使いやすく、初心者の方でも安心して、使用できるところが良いと感じました。また、特に困ることも無かったです。

Zoho CRMとは、ゾーホージャパンが運営するサービスでBtoBとBtoC対応のクラウド型CRMであり、初期費用0円で、永久無料の無料プランありという圧倒的な低コストを実現して世界の25万社以上が既に導入しています。
CRM導入が初めてでも直感的に使える操作性の機能を導入済みです。
さらに2021年8月にリリースされた機能で、好みのデザインと配置に変更したCRMが簡単に作れるようになりました。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- コストパフォーマンスが高く、カスタマイズも簡単ですので、専門知識が無くても自社に合わせたシステムが実現できます。 ブループリント機能により、ボタンを押せば複数処理が実行できるため利用側の負担を軽くすることもできます。Zoho Flowの活用でCRMの情報を社内のチャットツールにも送ることができます。
- 一番に挙げられるのはカスタマイズ性です。しかもそのカスタマイズをSIerなどに依頼せずに自分たちで自分たちの業務合わせてカスタマイズできる点が素晴らしいと思います。弊社でも業務の体制やCRMに課する機能の変更に合わせて大きく2度ほどカスタマイズを行ってきましたが、いずれも自分たちで行っています。

Synergy!とは、シナジーマーケティングが提供している必要な機能だけを厳選して搭載した営業成果につながる国産のクラウド型CRMです。
ITreview、CRM部門、MA部門でLeader章を受章した実績があり、多くの企業に利用されています。特徴的な点としては、操作性抜群で簡潔な画面デザインになっており、マニュアル不要でスムーズかつ効率的に使用が可能な点です。
セキュリティ面では、細かい権限設定・二重ログイン検知などが利用できる点も信頼性が高いでしょう。
- クラウド(SaaS)
- 顧客管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- リードのタグ設定
- 企業情報の自動取得機能
- リードナーチャリング機能
- LINEメッセージ配信機能
- アイコンのカラーが気分を明るくしてくれる。メールや紙の決裁が減り、時短になった。形式にとらわれず、気軽にやり取りができる。
- 顧客リストや提案書、見積書など営業全般の事務管理の効率が良くなる。SFA/CRMを初めて使う人でも分かりやすい。

JUST.SFAとは、ジャストシステムが運営するクラウドSFAで、使いやすさとカスタマイズ性の高さを実現しています。
セールスに必要なさまざまな機能と管理画面の見やすさにこだわった機能が特徴で、日々負担になりがちな報告業務を軽減できるよう、有効な情報をシステム上に蓄積が可能です。
優れている点としては入力されたデータをリアルタイムで集計し、様々なチャートで画面上に表示できる機能です。また、マウス操作のみで画面のカスタマイズが可能で、スケジュールとGoogleカレンダーの連携も可能になっています。
- クラウド(SaaS)
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- ダッシュボード機能
- 名刺管理機能
- 案件管理機能
- 予実管理機能
- スケジュール管理機能
- 見積書作成機能
- データのインポート機能
- 慣れているから使いやすい。サポートも充実していますし社内でもヘルプが可能です。特に困ることなく使用できています。
- 営業担当の方のサポートもよく、トラブルもない。 直感的に使いやすく、業務効率化が実現できた。

ちきゅうとは、ジーニーが運営するCRM機能を備えた国産SFAで、定着率99%を誇っています。
特徴的な点としては、画面が親しみやすいシンプルな構造で、データの入力や分析などの操作が直感的に可能になっており、商談から顧客の管理まで、簡単に行える点です。
さらに親しみやすいのは、Gmail、Googleカレンダー、Googleマップなど、現在のITビジネスに欠かせないツールと連携することも可能で、日々の業務負担の削減が可能な点でしょう。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- ダッシュボード機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 名刺管理機能
- 案件管理機能
- スケジュール管理機能
NetSuite CRMとは、日本オラクルが提供しているクラウド型CRMで、顧客をリアルタイムに見渡して企業全体の生産性を向上できるシステムです。
主な機能として商談のコンバージョンから顧客のリード、販売注文や受注から入金管理、スケジュール更新、カスタマーサポートに至るまでを管理して効率化してくれます。
従来のクラウド型CRMに付いてくる機能に加えて、注文などの見積もりと受注管理など、統合Eコマース機能も実現しています。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- メールサポートあり
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ダッシュボードのカスタマイズ対応
- 画面が直感的でわかりやすいし、しかも、選んでいくだけでどんどん進めることができるので、とても使いやすい。
- 多くの社員が使い勝手が良いと言っており、共有のしやすさがいいと感じる。説明がしやすく理解がしやすいです。
CRMの導入費用・価格まとめ
CRMの導入により業務効率化を計ることができますが、自社に適切なCRMを選択していく必要があります。
小規模な事業を展開していくなら、今後変更する可能性を想定して低予算でも導入できるクラウド型CRMを導入するなどが必要です。
CRMを導入してから注意する点としては、料金体制は提供元で違いますし、変更される可能性もあるため都度、確認をする必要があります。また、社内でも現在のCRMで運用していくべきかを考える必要があります。
社内で使い勝手が悪ければ提供元の変更を検討するなど、CRMの導入と運用は計画的に進めていきましょう。



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