英語・多言語対応の顧客管理システム(CRM)おすすめ7選【2024年最新】
海外に拠点を置く企業や外国籍の従業員が多い企業、グローバル化を進めたい企業にとって、導入するCRM(顧客管理システム)が英語・多言語対応であることは、とても重要なポイントです。実際、どの製品を選ぶべきか悩んでいる企業も多いでしょう。
本記事では導入時の注意点や選び方のポイントと併せて、英語・多言語対応のCRM(顧客管理システム)を紹介します。担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
- 英語対応のCRM(顧客管理システム)を導入すべき企業
- 英語対応のCRM比較表
- 英語対応のおすすめCRM(顧客管理システム)7選
- CRMを導入するメリット
- CRMの選び方・比較方法
- まとめ:英語対応のCRM導入で顧客管理をよりスムーズに
- よくある質問
英語対応のCRM(顧客管理システム)を導入すべき企業
CRM(顧客管理システム)とは、顧客情報を一元管理し、営業やマーケティング、カスタマーサポートを効率化するツールです。顧客の基本情報や過去の取引履歴、問い合わせ履歴を管理し、顧客ごとのニーズに応じた対応を可能にします。
主にグローバルに事業展開している企業や、複数の国で拠点を持ち異なる言語を使用する従業員や顧客がいる企業は、英語・多言語対応のCRMがおすすめです。例えば、海外支社や現地パートナーが複数言語で業務を行う場合、CRMを多言語対応にすることで、各地域のスタッフや顧客と円滑なコミュニケーションが可能になります。また、国ごとの法規制やデータ保護規則に対応する必要がある場合でも、多言語対応のCRMの機能により適切に対応でき、各国の法令に準拠した運用を実現できるでしょう。
英語対応のCRM比較表
英語・多言語対応のCRM(顧客管理システム)を比較します。以下、CRMの比較表をご覧ください。
ツール名 | 対応言語 | シェア数 |
---|---|---|
Zoho CRM | 28種類の言語(英語、中国語、韓国語、ドイツ語など) | 世界25万社 |
Salesforce Sales Cloud | 英語、中国語、韓国、ドイツ語、フランス語など ※UI言語の場合 |
世界15万社以上 |
eセールスマネージャーRemix | 英語、中国語、韓国語 | 5,500社超 |
Sansan | 日本語、英語、中国語 ※表示言語の場合 |
契約件数9,000件突破 |
pipedrive | 22種類の言語(英語、ドイツ語、スペイン語、韓国語など) | 10万社以上 |
Freshsales suite | 約50種類以上の言語(英語、中国語、韓国語など) | 世界4万社 |
F-RevoCRM | ドイツ語、スペイン語、ハンガリー語、スロバキア語など | 要問い合わせ |
英語・多言語に対応したCRMは、グローバル市場での競争力強化を目的とした多くの企業が導入するため、導入実績数の高い企業が多いです。例えば28種類の言語に対応した「ZohoCRM」は、導入実績が世界25万社に上ります。他にも、シリーズ導入実績が世界15万社であるsalesforceのCRM「Salesforce Sales Cloud」は、英語や中国語、韓国語やドイツ語など、多くの言語に対応しています。
また、製品によって表示やサポート、データ処理で対応している言語が異なることもあります。例えばSansanの表示言語は日本語、英語、中国語(簡字体)に対応していますが、対応しているデータ化の言語は日本語、英語、中国語、韓国など11種類に上ります。多言語対応のCRMを選ぶときには、自社のニーズに合った言語サポートを確認することが重要です。
英語対応のおすすめCRM(顧客管理システム)7選
2024年現在、英語・多言語対応のおすすめCRMを7製品紹介します。各製品の特徴とおすすめポイントをまとめているので、ぜひシステムを選ぶ際の参考にしてください。
- Zoho CRM
- Salesforce Sales Cloud
- eセールスマネージャーRemix
- Sansan
- pipedrive
- Freshsales suite
- F-RevoCRM
ZohoCRMは、ゾーホージャパン株式会社が提供する、導入実績世界25万社以上のCRMです。日本語や英語、中国語、韓国語、ドイツ語など、28種類もの多言語に対応しています。
顧客管理と営業支援を一元化したクラウド型のCRM/SFAツールで、顧客情報の管理や営業活動の自動化、AIを活用した予測機能、レポート作成などの機能が備わっています。
使いやすさだけでなく、柔軟なカスタマイズ性と拡張機能により幅広い業種や規模の企業に対応可能です。無料プランや15日間の無料トライアルがあるため、本格導入する前に使用感を試せるため安心です。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 費用対効果がとても高い点です。他のCRM、SFAと同等機能で価格は1/3程度と圧倒的です。慣れれば他の製品と機能も同じだと思います。というか優れている点もたくさんあると思います。
- コストパフォーマンスが高く、カスタマイズも簡単ですので、専門知識が無くても自社に合わせたシステムが実現できます。 ブループリント機能により、ボタンを押せば複数処理が実行できるため利用側の負担を軽くすることもできます。Zoho Flowの活用でCRMの情報を社内のチャットツールにも送ることができます。
Salesforce Sales Cloudは、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するAI搭載のCRMです。累計世界15万社以上を突破するSalesforceの製品の一つであり、シェアの高いCRMの一つです。UI言語は日本語や英語、中国語、韓国、ドイツ語、フランス語などさまざまな言語に対応しています。
AIや自動化機能を活用して、顧客データの分析や営業活動の最適化を実現できることが強みの一つ。また、Salesforce Einsteinによる予測分析、Sales Analyticsによるリアルタイムインサイト、Revenue Cloudでの収益管理など、チームの生産性を向上する様々な機能があります。
starterプランでは、1シート月額3,000円から導入が可能。30日間の無料トライアルにより、事前にサービスを試すことができるのも安心です。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- もともとエクセル管理や別システムで営業業務の認証を行なっていたが、本システムを利用することで、オンラインでの対応、自動化、効率化ができるようになった。
- サポートがしっかりしていて、初心者でも安心して使えるところ。また、自分が教える立場になっても教えやすくて良い。
eセールスマネージャーRemixは、ソフトブレーン株式会社が提供するCRMです。5,500社超が導入しており、英語や中国語、韓国語に対応しています。
顧客情報の一元管理、日報や商談管理、予実管理など、営業プロセスの効率化を実現するさまざまな機能を搭載しています。また使いやすい操作性だけでなく、AIを活用した「AIコンシェルジュ」により業務効率化をサポートも特徴です。
月額料金1名につき3,500円から利用できます。また、30日間の無料トライアルが可能です。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- 問い合わせ管理機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 名刺管理機能
- 案件管理機能
- 初心者向けなのでそういう作業が始めての社員でもすぐ行うことができ、迅速な作業が行うことができました。
- 案件の詳細について、自分で管理しやくす、また上司への報告連絡ツールとして使いやすい。タイムラインで他の営業担当の案件を把握でき、応用に役立てている。
Sansanは、Sansan株式会社が提供するCRMです。契約件数9,000件突破しており、表示言語は日本語、英語、中国語(簡字体)に対応しています。
主な特徴は、名刺のデジタル化により、社内で人脈情報や営業履歴を一元管理することで、営業機会の最大化や業務効率化を実現する点です。企業情報やキーパーソンの変化を可視化することで、新規顧客開拓や受注のチャンスを広げ、売上拡大をサポートします。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
- 使いやすいので仕事の時間が減り退屈なぐらいです。時間短縮になるので効率が良くストレスがいっさいたまらないです。目にもやさしいのでありがたいです。
- 大して知識が無くても操作出来る所が良いと思います。名刺交換をした相手が社内の誰と繋がっているかまで判る。それにその会社に関連した情報も送られてきたり話題作りのサポート機能も有る。
pipedrive
pipedriveは株式会社Merが提供する、導入実績世界179ヶ国以上100,000社以上のCRMです。日本語や英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語など22種類の多言語に対応しています。
誰でも使える直感的なインターフェースを備えており、進捗やタスクをリアルタイムで可視化します。またAIアシスタントや自動化機能も充実しており、リード管理から成約まで一元的にサポート。
GoogleやMicrosoftなど400以上の外部ツールと連携可能で、チーム全体の生産性向上を実現します。エッセンシャルプランでは月額料金1シートにつき14$から開始できます。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
Freshsales Suiteは、FreshWorks社が提供する、CRM(顧客管理)、SFA(営業支援)、MA(マーケティングオートメーション)、電話、チャットを統合したクラウド型の営業支援ツールです。世界4万社に導入されており、英語や中国語、韓国語など約50種類以上の言語に対応しています。
特にインターフェースの使いやすさが評価されており、最短1日で導入が可能。導入後すぐに業務の効率化が期待できます。
月額料金無料のFREEプランから月額2,200円のGROWTHプラン、より高度な機能を備えたPROやENTERPRISEプランも用意されています。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- レポートのカスタマイズ設定
- リードのタグ設定
F-RevoCRMは、シンキングリード株式会社が提供するオープンソースベースの統合型顧客管理システム(CRM)です。ドイツ語、スペイン語、ハンガリー語、スロバキア語などの多言語に対応しています。
マーケティングや営業支援、見積管理、サポート、問い合わせ管理など、顧客に関わる情報を一元管理できる多機能さが強みの一つ。また、柔軟なカスタマイズ性と拡張性です。
自社に合う提供形態を選べ、クラウドベース型は月額料金20,000円から、オンプレミス型は月額料金30,000円から導入が可能です。1ヶ月の無料トライアルがあり、サポート体制も充実しているため、導入後も安心です。
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- リードのタグ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 案件管理機能
PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったCRM(最大6社)をご案内します。1社1社に問い合わせる手間やツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
CRMを導入するメリット
CRMを導入すると、業務の効率化やマーケティング・営業の質の向上に役立ち、成果につながります。詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
顧客情報の一元管理により属人化を防止
CRMを導入すると、顧客の基本情報や過去のやり取り、競合製品の導入状況などを管理できます。また入力した情報を、GoogleカレンダーやSlackなどの外部ツールに反映できる製品も。CRMで顧客情報を一元管理することにより、営業担当に属人化することなく、会社全体で営業状況を把握できます。
高精度な情報分析でマーケティング施策を強化
CRMを導入することで、年齢や住所、購買履歴などのデータをもとに顧客をセグメント化し、ターゲットに応じたマーケティング戦略を立てることが可能です。個々のニーズに合わせた対応は、顧客満足度の向上に寄与します。さらに、過去の行動データを活用して、顧客が最も反応しやすいタイミングでキャンペーンやプロモーションを実施できるため、売上向上にも効果的です。
顧客対応の効率化
売上を上げるためには、顧客との適切なタイミングでの接触が鍵。各顧客に対するフォローアップや連絡の履歴を、正確に把握することが重要です。CRMを活用すれば、誰がいつ、どの顧客とどのような接触をしたかが全社員に共有できるため、過去の対応状況を踏まえた適切なフォローアップができます。また、担当者不在や急な変更により代理対応が必要な場合でも、CRMに記録された顧客とのコンタクト情報を簡単に確認できるため、スムーズに顧客対応を引き継ぎが可能です。
部門間の情報共有を強化
CRMの導入により営業やマーケティング、カスタマーサポートなど、複数の部門間で顧客情報を共有しやすくなり、部門間の連携が強化されます。また情報の透明性が高まることで、各部門の業務効率が向上し、より効果的な顧客対応が実現できるでしょう。
CRMの選び方・比較方法
CRMの選び方・比較方法は主に4つのポイントがあります。詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
業務に必要な機能は搭載しているか
自社に必要な機能が搭載されているCRMを選ぶことが、何よりも重要です。例えば高度なデータ分析や顧客をセグメント分けする機能があると、個々の顧客に適切なタイミングでアプローチでき、マーケティング戦略の最適化が可能です。他にもタスク管理機能があれば、営業チームが効率的に進捗を把握でき、フォローアップを自動化できます。さらにメールやカレンダー、マーケティングツールなど他システムとスムーズな連携ができると、より業務効率を高めることができるでしょう、
予算に合った費用感か
CRMを選ぶ際には、初期費用と月額料金の相場を確認し、予算に合う費用感のCRMを選びましょう。
料金項目 | 費用相場 |
---|---|
初期費用 | 無料〜要問い合わせ 有料だと100,000円〜150,000円円程度 |
月額料金 | 1ユーザー1,000〜5,000円程度 |
導入形態がクラウド型の場合、初期費用は無料、もしくは料金の詳細を明確に公表していない製品が多いです。企業へ問い合わせ後、見積もりを相談しましょう。月額料金はユーザー数に応じた課金形式が一般的で、料金相場は1ユーザーあたり約1,000円〜5,000円程度です。CRM導入による効果は、一定期間運用することで得られます。継続的な運用を考慮し、自社の予算に合ったCRMを導入しましょう。
一方、オンプレミス型のCRMは自社サーバーにシステムを構築し、社内ネットワーク内にて利用するため、クラウド型CRMよりも費用はかかりますが、その分カスタマイズ性が高いだけでなく、セキュリティリスクを抑えられます。
セキュリティ対策・サポート体制は十分か
CRMに保管されている顧客情報は、企業の重要な資産なので、システムにしっかりとしたセキュリティ対策が施されているか確認しましょう。また、トラブル発生時に迅速に対応してくれるサポート体制も重要です。クラウド型CRMの場合、セキュリティ更新やデータ保護がプロバイダー側で管理されるため安心です。オンプレミス型の場合、自社での管理が必要となりますが、サポート契約をしっかり確認することが求められます。
トライアル・無料プランで操作性を試せるか
CRMは長期的に使用するツールであるため、実際に操作しやすいかどうかを試すことが重要です。多くのCRMは期間限定のトライアル、もしくは期間のない無料プランを提供しているため、活用して操作性を確認しましょう。特に他ツールとの連携のしやすさや、分析機能の実用性もこの段階でチェックできます。使いやすいシステムは、導入後の業務効率を大きく向上させる鍵となります。
まとめ:英語対応のCRM導入で顧客管理をよりスムーズに
グローバル化が進むなかで、英語・多言語対応しているCRMの需要も高まっています。外国籍の従業員が多くいる会社や、海外に拠点を置く会社は、導入によるメリットが大きいです。とはいえ、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう現地でも利用可能かどうか、分析機能の精度やセキュリティ・サポート体制を事前にしっかりと確認しましょう。
自社に合ったCRMを導入できれば、業務の効率化、従業員の負担軽減、顧客の満足度向上、売り上げ向上などの効果を得られます。システム選びに迷ったらぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったCRM(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
よくある質問
英語・多言語対応の顧客管理システムについて、よくある質問に答えます。
CRM・SFA・MAの違いは?
CRMは、顧客情報や過去の取引履歴、問い合わせ内容などを一元管理し、顧客との関係を最適化するツールです。SFAは営業活動を効率化し、営業プロセスの管理や進捗追跡をサポートします。一方、MAはマーケティング活動を自動化し、リードの育成やキャンペーンの最適化を図るためのツールです。CRMは顧客対応全般に焦点を当てており、SFAは営業、MAはマーケティングに特化していますが、連携してさらに業務を効率化できます。
CRMの市場規模は?
IDC Japan社が2023年に発表した国内CX関連ソフトウェア市場についてのリサーチによると、2022年の「国内CRMアプリケーションの市場規模」は前年より17.0%アップし、2,174億4,400万円に。今後も好調に推移するという予想も見立てられています。
また、Fortune Business Insightsによる世界のCRMの市場規模リサーチ(2022年)によれば、前年の578.3億USドルより639.1億USドルにまで規模が拡大。※2世界的にもCRMの活用がスタンダードとなりつつあるようです。
※1 出典:IDC Japan株式会社 「国内顧客エクスペリエンス(CX)関連ソフトウェア/CRMアプリケーション市場予測を発表」
※2 出典:Fortune Business Insights「Customer Relationship Management (CRM) Market Size Worth USD 145.79 Billion in 2029 | 12.5% CAGR」
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