チャットボットの選び方を徹底解説!おすすめのチャットボットも紹介
さまざまなチャットボットのサービス内容や特徴、価格などを徹底調査しました。おすすめのチャットボットも合わせて紹介しますので、この記事を読めば、チャットボットの違いや失敗しない選び方が分かります。
- チャットボットとは
- チャットボットの選び方
- チャットボットの活用方法・導入目的例
- おすすめのチャットボット紹介:問い合わせ対応型チャットボット5選
- おすすめのチャットボット紹介:マーケティング支援型チャットボット
- チャットボット導入でよくある失敗事例5選
- まとめ:失敗から学んで効果的なチャットボット導入を目指そう
チャットボットとは
チャットボットとは、「対話(chat)」「ロボット(bot)」を組み合わせた言葉で、人工知能を用いて自動的に会話するプログラムのことです。具体的には、入力されたテキスト・音声に対する回答を自動的に生成することにより、これまで人間が行っていた問い合わせ対応やサポート業務などの作業を自動化します。
実はチャットボットは1960年代から登場しておりその歴史は古く、当初はパターン化されていた定型的な対応しかできませんでしたが、現在では技術的な発展により、自然言語処理能力や文脈の理解などが可能となり、ビジネスシーンでも広く活用できる「コミュニケーションツール」として注目を集めています。
チャットボットの選び方
チャットボットは、現在60種類を超えるものがリリースされており、利用目的・AI搭載の有無・機能性など、その性質はさまざま。したがって、以前と比べるとチャットボットの選び方もより難易度が高くなっており、いくつかのポイントに沿って複数のツールを比較・検討することが相性を見極める秘訣だといえるでしょう。ここからは、チャットボット選びで特に注目したいチェックポイントを4つ紹介します。
自社の利用目的・用途に合っているか
チャットボットの性質は、大きく分類すると「問い合わせ対応」「マーケティング支援」の2つに分けることができます。「問い合わせ対応」と相性の良い性質を持つチャットボットは、カスタマーサポートはもちろん、社内からの問い合わせなどに対して、チャットボットが回答を提供することで問い合わせ工数の減少や利用者満足度の向上に期待できます。
一方「マーケティング支援」と相性の良い性質を持つチャットボットは、Webサイトやアプリなどの利用者に対し、こまめにアプローチすることにより、24時間対応で顧客との接点を作り、新規顧客獲得・営業活動促進などのメリットをもたらします。これらチャットボットの性質を把握し、自社の利用目的・用途に合っているものを選ぶことが大切です。
AIを搭載しているか
チャットボットには人工知能であるAIを搭載している「AI型」、AIを搭載していない「シナリオ型(非AI型)」の2種類が存在しています。
AI型は、人工知能によって人との対話に近い役割を担えるのが大きな特徴です。機械学習による精度の向上などにより、正確な回答を導き出しやすいメリットがありますが、メンテナンスの手間やコストがかさみやすい点が難点です。
一方のシナリオ型は、あらかじめ設定したQ&Aやシナリオをベースに回答する仕組みとなっており、AI型より自由度は低いものの、設定が手軽・コストが割安といったメリットがあります。ご覧のように双方にメリット・デメリットがあるため、利用目的や予算を踏まえてAIの有無を判断すると良いでしょう。
利用料金・初期費用は予算に見合っているか
チャットボットの利用には基本的に初期費用とランニングコストが発生するため、導入時にはコスト面のチェックも重要です。
コストは、初期費用・ランニングコストともに「AI型」「シナリオ型」で大きな差があります。AI型の場合、初期費用は数十万円~100万円、ランニングコストは10万円~50万円程度。シナリオ型の場合は初期費用が5万円~20万円、ランニングコストが毎月数千円か~数万円程度が目安となります。
もちろんコストだけで判断するのは危険ですから、あくまで利用目的にマッチしたチャットボットであることを大前提に置いた上で料金面を比較すると良いでしょう。
導入後のサポートは充実しているか
チャットボットの導入時もしくは運用時に「疑問点・トラブルをうまく解決できるかどうか」は満足度や効率的な運用に大きな影響を及ぼします。したがって、「レスポンスの速さ」「日本語によるサポートの可否」「サポートの対応範囲」などを意識してサポート体制を事前にチェックしておくと良いでしょう。
特にチャットボットは海外製のものも多いため、ツールは優れていても満足なサポートを受けられないリスクがある点には注意が必要です。また単にサポートと言っても、「導入前の設計から導入後の運用サポートまで行ってくれる」「サポートはメールのみ」など、具体的な提供サービスは各社さまざまですから、対応範囲についても事前に確認しておくことをおすすめします。
チャットボットの活用方法・導入目的例
利用者からの疑問や要望に対し、自動で回答してくれるチャットボットはWebサイトをはじめ、近年さまざまなビジネスシーンで活用されています。そこでここからは、チャットボットの活用方法・導入目的例を紹介しながら、「どのような場面でチャットボットが活躍するのか」を解説していきます。具体的な例を参考に、自社にとって効果的なチャットボットの活用方法を見出す参考にしてみてください。
問い合わせ対応の自動化
チャットボットは利用者からの質問に対し、システムが回答を自動的に生成してくれるため、問い合わせ対応の自動化を実現できます。もちろん人の手を使わず、設置するだけで働いてくれるため、休日・深夜・早朝関係なく、いつでも利用者からの問い合わせに対応が可能です。
ちなみに、利用者からの問い合わせの中でも頻出する質問や単純な質問に関しては特にチャットボットとの相性が良く、既存のQ&Aで解決するような質問であれば、FAQと連携させることで多数の問い合わせを処理できるようになります。利用者視点から見ても、待ち時間なく少ない手間でいつでも疑問を解決できる環境が用意されていることは満足度を高める大きな要素となるでしょう。
社内ヘルプデスク
チャットボットは社内から寄せられる質問を解決するヘルプデスクとしても活用できます。近年では、社内専用にヘルプデスクの担当者を設置する企業が増えており、従業員が疑問点を手軽に質問できるようになった反面、ヘルプデスクの負担が大きくなってしまう点が問題視されています。
しかし、そんな状況でもチャットボットを設置すれば、「よくある質問」「単純な質問」などを人の手を煩わせることなく自動化させられるため、これまでかかっていた工数を削減することが可能になります。社内ヘルプデスクの有無にかかわらず、日々多くの質問を受ける管理者や経理担当者などは多いでしょうから、社内ヘルプデスクとしてチャットボットを活用することで得られるメリットは想像以上に大きいかもしれません。
おすすめのチャットボット紹介:問い合わせ対応型チャットボット5選
ここでは、数あるチャットボットの中から「問い合わせ対応型チャットボット」を5つ厳選し、それぞれの特徴や料金をまとめます。カスタマーサポートやヘルプデスクをはじめとしたサポート業務と相性の良いチャットボットを厳選しました。
ChatPlus
-
料金
月1,500円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
お問い合わせ
-
最低利用人数
お問い合わせ
ChatPlusは、これまで1万社以上の企業に導入された実績を持ち、初期費用0円・月額1,980円(税抜き)~低価格で利用できるチャットボットです。約5,000もの豊富な機能を搭載しており、フリーワードに対してもAIが自動回答してくれる「AI会話機能」、シナリオに沿って利用者からの質問を解決に導く「シナリオ設定」など、問い合わせ対応の自動化に役立つ機能が充実。さらに、有人対応と無人対応の使い分けを柔軟に設定できるとともに、有人対応時に入力された文字から自動で回答を導き出す支援機能まで搭載されているため、チャットボットと有人対応を組み合わせたハイブリット化を実現できます。
- 有人対応機能
- サポート担当者の割り当て機能
- CSVインポート(取込)機能
- CSVエクスポート(取出)機能
- 企業情報の取得機能
- リード情報(アドレス)の取得機能
- IVR(自動音声応答)機能
- ログの管理機能
- チャット履歴のメール送信機能
- 特定ルールの設定
AI Messenger Chatbot
-
料金
月150,000円~ -
初期費用
500,000円~
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
AI Messenger Chatbotは、延べ100社を超える運用実績をベースに、使い勝手を重視した上でチャットボットの最適な初期設計まで行ってくれるカスタマーサポート向けチャットボットです。とにかく利用者の疑問解決にこだわり、回答精度を高めるための工夫を各所に整備。独自テクノロジーである「AI Compass」を活用することにより、高い頻度で的確に調整を加えて回答精度の飛躍的な向上を実現します。さらに、FAQデータや問い合わせシナリオまでチャットボットのプロが作成してくれるため、専門知識が少ない方でも安心して問い合わせ対応向けチャットボットを導入できます。
- 有人対応機能
- リード情報(アドレス)の取得機能
- IVR(自動音声応答)機能
- ログの管理機能
- チャット履歴のメール送信機能
- 特定ルールの設定
- イメージマップ(画像表示)機能
- テキストフォームの作成機能
- チャット開始時の通知設定
- 営業時間外のチャット非表示設定
KARAKURI chatbot
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
KARAKURIは、大手上場企業を含む多種多様な企業で導入されてきた実績を持つ、カスタマーサポート特化型AI搭載チャットボットです。大きな特徴は、AIチャットボットを育てて、即戦力の状態で納品している点。顧客企業の問い合わせ対応における現状分析、AIで運用可能な領域の特定、費用対効果予測など、導入前から手厚くサポートしてくれるだけでなく、初期構築・業務設計から導入テスト、運用中の分析及びサポートに至るまで、運用が軌道に乗るように総合的な支援を前提としてサービスを提供しています。また、問い合わせ対応の自動化・効率化だけでなく、顧客とのやりとりに関するデータを蓄積・分析することで、隠れたニーズを発見し、売り上げに貢献します。
- 有人対応機能
- サポート担当者の割り当て機能
- CSVインポート(取込)機能
- リード情報(アドレス)の取得機能
- ログの管理機能
- 特定ルールの設定
- カルーセル(スワイプ範囲)の設定
- 送信メッセージの編集・削除機能
- テキストフォームの作成機能
- チャット開始時の通知設定
チャットディーラーAI
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
チャットディーラーは、顧客からの問い合わせ対応・社内からの問い合わせ対応、どちらにも利用できるチャットボットです。チャットボット自体は、社外向け自社サイトはもちろん、ランディングページ(LP)、社内ポータル、グループウェアなど、あらゆる場所の設置に対応しており、有人・チャットボット対応の両方が運用可能。チャットボットによる一時対応、必要に応じた有人対応への切り替えなど、両者を組み合わせたハイブリット化も可能なため、問い合わせ対応の効率化と利用者満足度の両方を追求できるのが大きな強みです。また、導入前に無料で試せる「トライアル利用」が用意されているため、使用感や機能性を事前に確認できる点も魅力的でしょう。
- 有人対応機能
- サポート担当者の割り当て機能
- CSVインポート(取込)機能
- CSVエクスポート(取出)機能
- 企業情報の取得機能
- ログの管理機能
- 特定ルールの設定
- チャットデザインのカスタマイズ機能
- チケットの管理機能
- テキストフォームの作成機能
-
料金
月60,000円 -
初期費用
50,000円
-
最低利用期間
6ヵ月
-
最低利用人数
なし
hitoboは、最短3日から運用を始められるスピーディさに加え、FAQを直接入力するかCSVでアップロードするだけでチャットボットが生成される導入の簡単さが魅力的なチャットボットです。表記ゆれを事前学習しているAIを搭載することで、利用者からの質問がQ&Aの表現と完全一致しない場合でも同じ意味として認識。人対人の会話のように、利用者からの投げかけを柔軟に認識できるため、問い合わせ対応の自動化に適しています。また、チャットボットのみの対応だけでなく、チャットボットを一時対応、有人対応を二次対応、といった具合に問い合わせの振り分けが可能なため、運用側の業務効率化を進めるとともに、利用者の満足度にも配慮しながらチャットボットを運用できます。
- 有人対応機能
- CSVインポート(取込)機能
- ログの管理機能
- テキストフォームの作成機能
- タグ・属性追加時のシステム表示設定
- 起動率やCVRの分析機能
- Q&A登録
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
おすすめのチャットボット紹介:マーケティング支援型チャットボット
ここでは、数あるチャットボットの中から「マーケティング支援型チャットボット」を5つ厳選し、それぞれの特徴や料金をまとめます。マーケティング支援型とは、チャットボットを通じて顧客との接点を増加させたり、新規顧客獲得につなげたりする効果をもたらすことで導入企業の売り上げに貢献するタイプのツールです。Webサイトやアプリなどを活用して顧客へのアプローチを行っている方には特におすすめのチャットボットと言えるでしょう。
-
料金
月6,500円/1ID -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
GENIEE CHATは、導入企業数4,500社超と実績が豊富なだけでなく、継続99.6%と高い利用者満足度を誇るマーケティング支援型チャットボットです。大きな特徴は、来訪者のアクションを可視化し、それぞれのニーズに合わせたオンライン接客を実現できる点。訪問者からの問い合わせ対応はもちろん、商品検索のサポート、購入時の情報入力フォローなど、各所にチャットボットを応用することで顧客との接点を増やすとともに、購入意欲の促進にまで貢献します。料金は「月額費用/1ID:6,500円(税抜)~」となっており、フォーム入力をチャット形式でサポートする「チャットEFO」は、完全成果報酬型で利用できるため無駄なコストをかけずに運用したい方におすすめです。
- 有人対応機能
- チャットデザインのカスタマイズ機能
- テキストフォームの作成機能
- チャット開始時の通知設定
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- IP制限
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
hachidoriは、顧客獲得、顧客満足度の向上、顧客生涯価値(LTV)の最大化など、多角的なマーケティング支援が可能なAIチャットボットです。7,000以上の開発実績から得た豊富なノウハウを活かし、成果につながる初期構築を実現できる点が大きな強み。専門知識なしでも高品質なチャットボットを導入できる仕組み作りに加え、専任チームを組んで顧客の目標に沿った運用方法・改善案の提案までをワンストップで行うことにより、成功までの道のりをサポートします。また、他システムとの連携やキャンペーン配信機能が搭載されているため、自社のニーズに合わせた柔軟なマーケティングを実現できます。
- 有人対応機能
- CSVインポート(取込)機能
- CSVエクスポート(取出)機能
- ログの管理機能
- カルーセル(スワイプ範囲)の設定
- 送信メッセージの編集・削除機能
- イメージマップ(画像表示)機能
- テキストフォームの作成機能
- チャット開始時の通知設定
- テキストのテンプレート登録機能
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Zealsは、チャットボットと多彩なマーケティング支援機能が組み合わさった多機能チャットボットです。料金体系は、企画提案・チャットボット構築などを含んだ初期費用が無料なだけでなく、会話分析・チャットボット改善・保守運用などのシステム利用料も無料。CV(成果達成)の成果報酬のみが利用料金(CV数×単価)となっているため、無駄なコストをかけずにマーケティング支援型チャットボットを導入したい方にぴったりです。WebサイトやECサイトに設置することで「チャットによる訪問者のおもてなし」を実施し、訪問者の疑問解決、利用者を理解した上での提案など行うため、24時間稼働してくれる営業マンのような役割に期待できます。
- 有人対応機能
- イメージマップ(画像表示)機能
- テキストフォームの作成機能
- テキストのテンプレート登録機能
- 起動率やCVRの分析機能
- Q&A登録
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
チャネルトーク
-
料金
月7,200円~ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
チャネルトークは、ECサイト運用企業を中心に、延べ6万社以上で導入されてきた実績を持つマーケティング支援型チャットボットです。プランはチャットのみが可能な「無料プラン」に加え、月額3,000円から使える5種類の豊富な有料プランを用意。シナリオ型チャットボットが使える「サポート強化」、顧客への配信機能が強化できる「CRMマーケティング」など、有料プラン限定のオプションも充実しています。チャットボット機能では、顧客との対話をサポートするだけでなく、顧客情報の管理や問い合わせのデータの統計まで並行して行われるため、顧客データの蓄積および多角的なマーケティングに役立てられます。
- 有人対応機能
- サポート担当者の割り当て機能
- 自動翻訳機能
- 企業情報の取得機能
- リード情報(アドレス)の取得機能
- チャット履歴のメール送信機能
- チャットデザインのカスタマイズ機能
- チケットの管理機能
- 送信メッセージの編集・削除機能
- イメージマップ(画像表示)機能
-
料金
月2,980円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
FirstContactは、成約率・新規顧客率の向上、問い合わせ対応コストの削減などの課題解決を追求して設計されたAI搭載型チャットボットです。顧客の課題に合わせた柔軟なカスタマイズ性、運用中の手厚いサポートなどが大きな強みで、2021年に実施されたアンケートでは顧客満足度100%を達成。さらに「初期費用0円・月額2,980円~」と導入しやすい料金設定となっており、最短即日導入可能というスピーディさも魅力的です。導入時のシナリオ作成はExcelのインポートのみ。また、チャットボット対応と有人対応を簡単に切り替えられるだけでなく、チャットデータの分析機能が搭載されているため、効果的なマーケティング施策への活用を強力に支援します。
- 有人対応機能
- CSVインポート(取込)機能
- IVR(自動音声応答)機能
- ログの管理機能
- チャット履歴のメール送信機能
- チャットデザインのカスタマイズ機能
- カルーセル(スワイプ範囲)の設定
- イメージマップ(画像表示)機能
- 背景画像の設定
- チャット開始時の通知設定
チャットボット導入でよくある失敗事例5選
チャットボットは、問い合わせ対応の自動化・効率化、マーケティング支援など、さまざまなメリットをもたらしてくれる便利なツールですが、導入したにも関わらず失敗してしまったというケースもあります。ここからは、具体的な失敗事例を参考に、効果的なチャットボットの導入・運用のポイントを確認していきましょう。
運用担当を決めずに導入してしまった
チャットボットは公開して終わりではなく、こまめに調整・アップデートすることで、効果をより高めやすくなります。運用中の履歴から、表記ゆれ、不適切な回答、想定外の質問のされ方などのデータを参考に修正を加えることで精度を上げる必要があります。
しかしながら、運用担当を決めずに導入してしまった場合、本来パフォーマンス向上のために必要な調整・アップデートが適切に行われず、思うような効果が発揮されないまま失敗に終わってしまうリスクが高まります。運用担当を決める際は、データ収集担当、分析担当、修正担当など、役割分担したチーム体制を敷くことで効率良く運用を進めやすくなります。
チャットボットの活用方針を決めずに導入してしまった
チャットボットの活用方針を決めずに導入した結果、適切に設計できないまま失敗に終わるケースもあります。主な原因は「チャットボットの導入自体が目的となっている」ところにあります。
前述のとおり、チャットボットには「カスタマーサポート」「マーケティング支援」「社内ヘルプデスク」などさまざまな使い道があるため、使い道を定めた上で相性の良いチャットボットを選ばなければいけません。さらにチャットボットを選んだあとには、テーマに沿った設計を行うことで、ようやくその効果が現場で発揮される流れに乗ります。つまり、チャットボットは導入前の活用方針・テーマ決めが大前提として不可欠なため、活用方針を決めずに導入して失敗しまうのはある意味必然ともいえるでしょう。
導入効果がなかなか現れずコストを無駄にしてしまった
チャットボットを導入した企業は、業務効率化や新規顧客獲得といった何らかの効果に期待するものですが、中には効果が思うように表れず、導入そのものが失敗だったと感じるケースもあります。
もちろん設計ミスや不適切な運用方法により効果が表れないケースもありますが、目の前にある状況だけを見て「コストが無駄になった」と判断するのは時期尚早かもしれません。
というのも、効果測定の方法を変更することで思わぬ部分で効果が発揮されていたり、効果が出るまである程度の時間を要したりするケースがあるからです。チャットボット導入の効果は、従来の評価基準ではヒットしないこともあるため、評価基準・効果測定方法の見直しなどを視野に入れながら、多角的な分析を進めることが大切です。
導入時に工数がかかりすぎて費用対効果を下げてしまった
チャットボットは導入目的の設定、初期構築・業務設計といった導入前のプロセスが成功につながるカギを握っていますが、あくまで大切なのは「トータルの費用対効果」です。もちろん導入時に工数がかかり過ぎてしまうと、その分費用対効果を高めるのは難しくなってしまうでしょう。
ですがチャットボットは、他のシステムのように導入時にすべてが完成されているものではなく、利用者の反応、履歴などのデータを踏まえて修正を加えることで「成長させていくツール」です。そのため、導入時に工数をかけ過ぎるのもリスクが高く、運用する中で徐々に育てていくような感覚を持つことが、コストを調整するポイントになるでしょう。
導入ページのPV数が少なく導入効果が測りづらい
チャットボットの大きな強みは、利用者とのやりとりを自動化することによる業務効率化、より多くの利用者に対するマーケティングを実施できるところにあります。したがって、PV数が少ないページに設置していては、チャットボットの効果は発揮されにくく、導入効果がどれほど出ているのかも把握が難しくなってしまうでしょう。
もちろんチャットボットの導入にはコストがかかるため、導入すべきかの大前提として「コスト以上の効果に期待できるかどうか」はあらかじめチェックしておくことが大切です。その上で設置先のPVや問い合わせ数は重要な指標となるため、チャットボットごとの料金や精度、機能性などを踏まえて費用対効果を予測しながら検討を進めましょう。
まとめ:失敗から学んで効果的なチャットボット導入を目指そう
チャットボットは「カスタマーサポート」「マーケティング支援」「社内ヘルプデスク」など、さまざまなシーンで使える自由度の高いツール ですが、自由度が高くさまざまな特徴を持ったツールが数十種類存在するだけに、数あるツールから自社にマッチしたものを探し出すのは簡単ではありません。
PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、チャットボット選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!