【2024年11月】IP電話のランキング
IP電話
最新のIP電話40件をランキング形式で一覧掲載(2024年11月21日時点のランキングを表示中)。IP電話の料金や機能、特徴をまとめて比較することができます。画面左に設置された【検索機能】を活用すれば、「導入企業の規模」「導入業界の実績」「使いたい機能」「連携したいシステム」を絞り込んで条件に合ったサービスの人気ランキングを一覧で確認できます。また、画面下に表示される【比較表を作る】から最大6サービスの比較表を作成することも可能です。電話機がなくてもPCやスマホで気軽・安く通話ができるIP電話をお探しなら、ぜひご活用ください。
IP電話とは
IP電話とは、インターネットプロトコル(Internet Protocol)の技術を利用して通話を実現するサービスです。IP電話は一般的な電話のアナログ回線を使用せず、インターネットのプロバイダ接続によって通話を行います。IP電話よりは「050から始まる電話」と言ったほうがピンとくるかもしれません。
IP電話は、050番号同士の通話料金無料、番号取得料金も無料のため、特に小規模法人にはおすすめです。IP電話には050番号以外に、通話品質が高い「0AB-J型」やLINEやSkypeに代表される「電話番号不要型」もあります。大手事業者だけでなく中小事業者も参入しており、近年はサービスが拡大傾向にあります。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話とは何かをわかりやすく解説している記事をご覧ください。
IP電話の選び方
現在多くの事業者がIP電話サービスを提供しており、数ある中から最適のサービスを探すには「料金」「機能」「サポート体制」の3つに注目をしましょう。
第一に料金は初期費用と通話費用があります。初期費用についてはクラウド型の場合はリーズナブルです。しかし、毎月の利用料金がかかるため、利用者数が多くなるほど費用がかさむ傾向にあります。また、オンプレミス型の場合は回線工事やシステム構築が必要のためコストはかかります。機能面は通話機能の他にさまざまなオプション機能もあるため、自社ニーズに沿った機能を提供しているサービスを選ぶようにしてください。
また、導入後はトラブル時のサポート体制も重要なポイントとなるため、事前によく確認をしておくことをおすすめします。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話の選び方を詳しく解説している記事をご覧ください。
IP電話の価格・料金相場
IP電話の価格・料金相場はクラウド型とオンプレミス型で大きく分かれます。クラウド型はベンダーがシステムを提供するため初期費用は低額で、無料で利用できるサービスもあるため、初期費用を抑えたい場合はクラウド型がおすすめです。ただし、クラウド型は月額課金で利用者数に比例して料金が高くなるため、ランニングコストを考慮する必要はあります。オンプレミス型は初期費用が高額になるため、比較的資金に余裕があり、大規模導入が必要な場合におすすめです。
・クラウド型
初期費用:無料~20万円程度
月額費用:1,000円~2万円程度
※通話料、通信料が別途発生することが多い
・オンプレミス型初期費用:100万円程度など
IP電話メリット・デメリット
IP電話は従来の電話回線を必要としないため、利用には多くのメリットがあります。しかし、一般電話回線と比べてデメリットも存在します。
電話番号は通話相手が使うものですので、IP電話導入後にこんなはずではなかった…と使用を中止するのは相手先を混乱させるため、頻繁に変更すべきではありません。
そのため、導入の際にはメリットとデメリットをよく把握したうえで、導入をする必要があります。
メリット
①通話料が安い特に長距離通話はお得で、日本全国どこにかけてもIP電話なら3分8円程度で通話できます。固定電話の場合、通話相手が遠くなるほど料金が高くなる仕組みで、県外通話はNTTの固定電話だと3分21円程度かかります。その点、IP電話は距離に依らず料金は一律で、基本料金も固定電話に比べると安いです。多くの会社で導入をされているのは、通話料の安さが理由と言えるでしょう。
②電話回線がいらないIP電話はインターネット回線を利用して通話を実現するので、電話回線を引く必要がありません。固定電話は電話加入権が必要で費用がかかりますが、IP電話であれば加入権がなくても利用可能です。また、電話回線のモジュラージャックがない場合には設置工事も必要ですが、IP電話はインターネット環境があれば利用可能です。
③050同士なら通話無料IP電話は050同士であれば通話料金は無料です。支店間の通話はもちろん国際電話でも無料で通話ができるので、通信費の大幅削減を実現できます。現在固定電話をお使いで高額な通信料にお悩みの方、頻繁に国際電話をする方には大変おすすめです。
デメリット
①フリーダイヤル/FAXが使えないIP電話はフリーダイヤルやFAXは利用不可です。もし、その宛先に通話をするとしたら有料の電話番号にかけるしかないので、頻繁にフリーダイヤルに電話をする場合はおすすめできません。導入の際は自社の利用用途を確認した上で、問題ないと判断してから導入するようにしてください。
②緊急通報電話ができないIP電話アプリからは、「110番(警察)」「119番(消防)」などの緊急通報電話ができません。110番や119番は一般に広く認知されていますが、実はこれら緊急通報電話はNTTの電話の仕組みで、NTTの電話回線を通さないと通話ができないのです。ただし、最寄りの交番や消防署にはIP電話からも通話は可能です。
③通話品質に問題が発生することがあるIP電話アプリはインターネット回線を通じて通話を行うので、回線状況によっては通話品質に問題が発生することがあります。特にADSL回線を使用する古いタイプのIP電話は通話品質に問題が生じがちです。その点、ひかり回線、モバイル回線は通話品質も高く、固定電話に遜色ないレベルです。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話のメリット・デメリットまとめをご覧ください。
IP電話の仕組みと使い方
IP電話では「VoIPゲートウェイ」という機器を利用します。VoIPはインターネット回線を利用して音声データを行うための技術です。
IP電話の仕組みはVoIPゲートウェイで通話音声をIPパケットと呼ばれるデジタル信号に変換し、ネット回線を通じて通話相手に信号を送ります。相手には小さく分かれたIPパケットが組み立てられて電話機から音声として届きます。IP回線にはADSL、光回線、高速モバイル通信、CATVの4種類あり、近年は高品質で高速の光回線、外出先で利用できる高速モバイル通信が主流です。
通話に電話回線を使用しないためサービス利用に際して設置工事など必要なく、固定電話の様に工事代金や利用料金が発生しません。IP電話アプリをダウンロードすればスマートフォンでも利用可能です。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話の上手な使い方を徹底解説をご覧ください。
IP電話の機能
IP電話のメイン機能は通話です。通話機能にプラスしてオプション機能もあり、内線化、PC連携、通話履歴・録音、留守番電話などもあります。アプリケーションをダウンロードすればスマートフォンでも利用可能です。
オフィスでビジネスフォンとしてIP電話を利用する場合は「IP-PBX」か「クラウドPBX」が必要です。PBXとは「Private Branch eXchange」の頭文字をとったもので「構内電話交換機」という意味です。
PBXに内線通話の取次や外線への接続など、通信の中継地点としての役割があります。IP-PBXはIP電話のために作られたもので、オフィスに機器を設置するハードタイプ、ソフトをインストールするソフトタイプの2種類があります。クラウドPBXはPBXをクラウド化したものでインターネット上で利用可、外出中スマートフォンでも内線通話が可能です。
IP電話と固定電話の違い
固定電話はNTTの電話というイメージがありますが、実はIP電話も固定電話の1つです。固定電話は「アナログ電話(NTTの加入電話)」「直収電話(NTT以外のアナログ電話)」「IP電話」の3つから成り立ちます。NTTの加入電話にはダイヤル回線とプッシュ回線の2種類があります。直収電話には馴染みがないかもしれませんが、代表的なものとしてソフトバンクの「おとくライン」やNTTコミュニケーションズ の「プラチナライン&世界割」があります。サービス名を聞いてピンとくる方も多いことでしょう。
IP電話は従来の電話回線を利用せずインターネット回線を用いた通話方法です。固定電話の市外局番の部分が050になりますが、LINEやSkypeなど電話番号不要型もあります。なお、ひかり電話もIP電話の一種です。
IP電話とPBXの違い
PBXとIP電話は、前者が複数の電話機を接続するシステムであるのに対し、後者はインターネット回線を利用して通話できる電話機またはサービスであるという点で根本的に違います。PBXの中にも電話回線を接続するレガシーPBXや、インターネット回線を利用するIP-PBX・クラウドPBXがあり複雑に感じてしまいますが、役割としてはどれも同じです。
IP電話を利用したい方はIP-PBXを導入し、低コストの内線環境と業務効率化を実現しましょう。
IP電話の電話番号
IP電話でも電話番号を取得することが可能です。IP電話には「0AB-J型」「050型」の2種類があり、「0AB-J型」では0から始まる10ケタの電話番号、「050型」では050から始まる11ケタの電話番号が取得できます。
「050型」の場合はプロバイダーごとに電話番号が指定されているため、プロバイダーを変更する際には電話番号も一緒に変わることになるでしょう。また、LINEやFacebookなどもIP電話の一種と言われますが、これらを使用する際は電話番号はありません。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話でも番号は取得できる?今の番号をそのまま利用も可能【解説】をご覧ください。
IP電話とひかり電話の違い
IP電話は、インターネット回線を利用した電話サービスのことですが、利用するインターネット回線によって種類が異なります。一般的に、ADSLのインターネット回線を使用するものを「IP電話」、光ファイバーを使った光回線を使用するものを「ひかり電話」と言います。
「ひかり電話」は、固定電話からの乗り換えで以前からの電話番号を引き継ぐことが可能です。また、IP電話ではできなかったフリーダイヤルへの通話や110番・119番など緊急機関への通話ができるのも「ひかり電話」の特長と言えるでしょう。
ADSL回線が2024年を目途に廃止となるため、各プロバイダーではADSLの契約受付を終了しています。そのため、現在ADSL回線のIP電話を利用している方は、「ひかり電話」への利用変更が必要になるので確認が必要です。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話とひかり電話の違いって?メリットデメリットなど徹底解説をご覧ください。
IP電話の携帯電話での利用
IP電話はインターネット回線を利用した電話サービスのため、インターネット回線さえ使用できれば携帯電話やスマートフォンでも通話ができます。昨今ではスマートフォン向けのIP電話アプリも普及。IP電話の通話料の安さやIP電話同士なら通話料が無料という利点があるため、さまざまなサービス会社によってIP電話アプリが提供されています。
企業などでIP電話を利用している場合は、IP電話アプリをインストールしたスマートフォンで自宅からでも電話対応ができるので、リモートワークにも活用できるのも魅力と言えるでしょう。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話は携帯電話でも使える?普通の電話との違いやメリデメを解説をご覧ください。
IP電話での市外局番の利用
IP電話には「0AB-J型」「050型」の2種類があり、「0AB-J型」では「03」や「06」など市外局番のついた電話番号を利用できます。電話番号の構成は、「市外局番ー市内局番ー加入者番号」で地域の特定をすることが可能です。また、市外局番の電話番号は他のサービスへ移行したとしても従来の電話番号を継続して利用できるのも魅力と言えるでしょう。
さらに詳しく知りたい方は、IP電話で市外局番を使う方法・メリットとは?活用ポイントも紹介!をご覧ください。