IP電話の通話品質が悪い原因と対策6つ | 音質が良いサービスを比較
「現在IP電話を利用しているが、通話品質が悪い時がある」「相手の声が聞き取りにくい」「音声がプツプツ途切れる」という場合には、最適な対策をとることでIP電話の通話品質が改善するケースがあります。IP電話はインターネット回線を利用するため、回線の混雑や電磁波の干渉といったさまざまな原因によって通話品質が悪くなることが多いです。
そこで本記事では、IP電話の通話品質(音質)が悪い原因と改善方法6つを解説します。音質が良いおすすめのサービも比較して紹介しますので、通話品質の改善を図りたい企業はぜひ参考にしてください。
- IP電話の通話品質が悪い原因、改善方法6つ
- 高品質の音質を求めるならクラウドPBXがおすすめ
- 通話品質が良いIP電話を選ぶポイント
- 【比較表】通話品質が良い電話サービス
- 【2024年最新】通話品質が良い電話サービスおすすめ5選
- IP電話を導入するメリット
- IP電話を導入するデメリット
- まとめ:IP電話は通話品質を比較して選ぼう
IP電話の通話品質が悪い原因、改善方法6つ
IP電話はインターネット回線を利用して電話ができるサービスです。料金が安価で導入しやすいメリットがある一方で、インターネット回線を利用するため通話品質(音質)が悪い場合があります。ここでは、IP電話の通話品質(音質)が悪い原因と、それぞれの改善方法を解説します。
- インターネット回線が混雑している
- 周辺機器の電磁波が干渉している
- IP電話と無線LANアクセスポイントに距離がある
- 複数台の端末を接続している
- スマホアプリと端末の相性が悪い
- IP電話の種類や契約に問題がある
インターネット回線が混雑している
IP電話の通話品質が悪い原因のひとつがインターネット回線の混雑です。特に、ピークタイムにおいては、回線が混み合うことで音声データの遅延が発生し、音質が低下することがあります。また、動画の視聴やメールの送受信といった容量が大きいデータのやりとりが発生するとインターネット回線に負担がかかり、音質が悪くなります。
解決策としては、回線が混雑する時間帯はインターネットの利用を控えることが挙げられます。
周辺機器の電磁波が干渉している
IP電話の通話品質が悪い原因として、周辺機器から発生する電磁波の干渉も挙げられます。特に無線LANルーターや電子レンジ、Bluetoothデバイスなどは電磁波を放射しており、IP電話の信号に干渉することがあります。
この干渉を減らすためには、IP電話機器を他の電子機器から離して設置する、電源ケーブルやLANケーブルの取り回しを工夫し電磁波の影響を抑えることがおすすめです。また、使用する周波数帯域を変更することで、電磁波の干渉を避けられる場合もあります。
IP電話と無線LANアクセスポイントに距離がある
IP電話と無線LANアクセスポイントの距離が離れていると、信号の強度が低下し、通話品質が悪くなることがあります。特に広いオフィスでIP電話を使用する場合は、距離が原因であるケースが多いです。
通話品質を改善するためには、IP電話機器を無線LANアクセスポイントに近づけることが効果的です。信号が強くなり通話品質を改善できるでしょう。改善しない場合には、Wi-Fiリピーターを活用して、電波のカバー範囲を広げることも検討しましょう。
複数台の端末を接続している
1つの無線LANアクセスポイントに複数台の端末を接続していると、アクセスポイントに負荷がかかったり帯域幅が分散したりするため、IP電話の通話品質が低下することがあります。特に、大容量のファイルダウンロード、動画の視聴などが同時に行われると、音声データの優先度が下がり、通話の遅延や途切れが発生しやすくなります。
解決策は、IP電話で通話をする際は接続する端末台数を減らし、1つのアクセスポイントへの負荷を減らすことです。端末数に応じた回線速度を確保できると通話品質が安定します。また、ネットワークのトラフィックを管理し、IP電話の通信を優先する設定を行うこともおすすめです。
スマホアプリと端末の相性が悪い
IP電話をスマホで利用する場合、スマホアプリと端末の相性が悪いと、音声の途切れや遅延、音質が悪いなどの問題が生じることがあります。特定の端末でアプリが正しく動作しない場合、音声が途切れたり遅延が発生したりすることがあります。
この問題を解決するためには、使用しているアプリのバージョンを最新に保つこと、そして互換性のある端末を選ぶことが重要です。端末の性能が低い場合は、端末の交換も検討しましょう。アプリの不具合に対応するのは難しいため、IP電話サービスの選定時は不具合が生じた際に適切に対応してくれるサービスを選ぶことが大切です。
IP電話の種類や契約に問題がある
これまでの対処法を試しても通話品質が改善しない場合には、IP電話の種類、または契約に問題がある可能性が高いです。IP電話は「050型」「0AB-J型」「電話番号不要型(通話アプリ)」の3種類に分類されます。 IP電話を「0AB-J型」のサービスに変更することで通話品質の改善が期待できます。
- 050型:「050」から始まる11桁の番号が割り当てられるIP電話
- 0AB-J型:市外局番を含めた、10桁の番号が割り当てられるIP電話
- 電話番号不要型:「LINE」「WhatsApp」といった無料通話アプリ
0AB-J型は、「03」「06」のように0から始まる市外局番を含めた電話番号です。0AB-J型の電話番号でIP電話サービスを提供するには、総務省が定める技術基準を満たす必要があります。よって、0AB-J型の電話サービスであれば一定の通話品質が保証されます。
IP電話のサービスは多いため、複数のサービスを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったIP電話が分かる診断(無料)ができます。
高品質の音質を求めるならクラウドPBXがおすすめ
安定した音声通話や信頼性を重視し、高品質の音質を求める企業には、「クラウドPBX」がおすすめです。クラウドPBXは、インターネット上にPBX(電話交換機)機能を構築し、高品質の通話を実現します。クラウドPBXを利用することで安定した通信環境を確保でき、通話の遅延や途切れを大幅に軽減できます。
また、柔軟な拡張性と管理の簡便さも大きなメリットです。IP電話と異なり、クラウドPBXは総務省の品質評価認定を受けたサービスが多く、高品質の音声が特徴。また、番号ポータビリティ対応のクラウドPBXであれば、既存の電話番号を引き継ぐこともできます。
IP電話と比較すると、クラウドPBXはセキュリティ対策が万全でビジネス向けのサービスが多いです。高い音声品質でありながら安い価格のクラウドPBXもありますので、下記の記事もぜひ参考にしてください。
通話品質が良いIP電話を選ぶポイント
ここでは、通話品質が良いIP電話を選ぶポイントを解説します。
- 総務省の品質クラスを確認する
- トライアルで通話品質を確認できるか
- 必要な機能を搭載しているか
- 外部システムと連携できるか
- トータルコストで費用比較
総務省の品質クラスを確認する
通話品質を重視して電話サービスを選ぶなら、総務省が定める品質クラスを確認しましょう。総務省判定基準を満たしたサービスを選ぶことで、高い通話品質を得られます。総務省判定基準とは総務省が設けている通信品質の基準のことで、段階ごとの評価は下記の通りです。
総務省判定基準 | 通信品質 |
---|---|
クラスA | 固定電話相当の品質 |
クラスB | 携帯電話相当の品質 |
クラスC | IP電話相当の品質 |
多くのIP電話は「クラスC」に該当しますが、クラウドPBXのような電話システムは最も評価が高い「クラスA」を獲得しているサービスが多数あります。なお、無料トライアル期間を設けているクラウドPBXも複数ありますので、音質を確認した上で正式契約が可能です。
トライアルで通話品質を確認できるか
IP電話を選ぶ際には、トライアル期間を活用し実際の通話品質を確認することをおすすめします。多くのサービスでは、一定期間無料でサービスを試せるトライアルを用意しています。トライアル期間を活用し、自社の使用環境での通話品質や機能を実際に確認することで、納得のいくサービスを選ぶことができます。
また、トライアル期間は通話品質だけでなくサービス提供会社のサポート対応も確認できると良いでしょう。迅速にサポートしてくれるか、対応は丁寧か、といった点をチェックしましょう。
必要な機能を搭載しているか
IP電話はサービスによって搭載する機能が異なるため、自社に必要な機能を搭載しているかを確認しましょう。IP電話は、留守番電話機能・通話の保留機能は標準搭載しているサービスが多いですが、通話録音やシステム連携には対応していないサービスもあるため、事前の確認が必要です。
企業によっては複数の機能が一体となった、クラウドPBXを選んだ方が業務効率を高めることができます。以下は、IP電話とクラウドPBXの搭載機能の比較表です。
主要な機能 | IP電話 | クラウドPBX |
---|---|---|
発信・着信 留守番電話 |
〇 | 〇 |
通話の保留 |
〇 サービスによってはオプションで利用可能 |
〇 |
通話の録音 | △ 利用できないサービスが多い |
〇 標準搭載またはオプションで利用可 |
システム連携 | △ 限定的 |
〇 |
IVR(自動音声応答) | × | 〇 標準搭載またはオプションで利用可 |
ネットFAX対応 | × | △ 限定的 |
上記のようにIP電話とクラウドPBXでは搭載機能が異なります。電話で顧客対応をすることが多い企業、IVR(自動音声応答)機能を利用したい企業はクラウドPBXの導入がおすすめです。
外部システムと連携できるか
頻繁に顧客からの電話を受ける企業やコールセンター業務を行う企業は、CTIやSFA、CRMと連携できるサービスを導入すると業務効率が大幅に向上します。
例えば、電話システムをCRMと連携することで顧客情報のポップアップ表示が可能になります。対応品質を高められるうえ、オペレーターの負担軽減にも効果的です。
トータルコストで費用比較
IP電話を選ぶ際には、初期費用・月額基本料金・通話料を合わせたトータルコストで費用比較をしましょう。単に月額基本料金が安いサービスを選ぶのではなく、通話品質や機能、サポート体制なども含めてトータルで比較することが大切です。また、長期的な視点でコスト効果を考えることも必要です。たとえば、初期費用が高くても、長期的には総コストが低くなる場合もあります。
複数のサービスを総合的に比較して、機能と費用のバランスが良いサービスを選びましょう。以下の記事ではIP電話の費用相場を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
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【比較表】通話品質が良い電話サービス
ここからは、通話品質が良い電話サービス(IP電話・クラウドPBX)の料金を比較します。自社の予算と照らし合わせながら、おすすめのIP電話をご確認ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
MiiTel(ミーテル) | 無料 | 5,980円/1ユーザー |
Zoom Phone | 無料 | 1,080円/1ユーザー |
MOT/TEL(モッテル) | 29,800円~ | 20端末まで定額の4,980円 |
トビラフォン Cloud | 33,000円~ | 3,300円~ |
モバビジ | 要問合わせ | 要問合わせ |
上記の比較表から分かるように、通話品質が良いIP電話でも初期費用が無料のサービスもあります。「MiiTel(ミーテル)」は社員教育や電話応対品質の向上に積極的に活用されているサービス。スタートアップから大企業まで2,000社以上の導入実績がありおすすめです。
「Zoom Phone」は安い価格でありながら通信品質の高さが魅力。世界中で約700万台の利用実績があるおすすめの電話サービスです。「MOT/TEL(モッテル)」は官公庁・上場企業でも多数導入しています。15年以上の研究・開発により、通話品質が良く業界でも高いレベルを誇ります。
以下の記事で紹介しているサービスも、通話品質が良いサービスなのでぜひ併せてご確認ください。
【2024年最新】通話品質が良い電話サービスおすすめ5選
ここからは、通話品質が良い電話サービスおすすめ5選のサービス内容を紹介します。料金以外の特徴やおすすめ理由も解説しますので、自社に最適なサービス探しにお役立てください。
- MiiTel(ミーテル)
- Zoom Phone
- MOT/TEL(モッテル)
- トビラフォン Cloud
- モバビジ
MiiTel
MiiTel(ミーテル)は、株式会社RevCommが提供する、通話品質が良い電話サービス(クラウドPBX)です。電話営業や顧客対応を可視化し、電話応対品質を改善することが可能です。
特徴は優れた録音・文字起こし機能。通話した内容は自動的に録音され、自動的に文字に起こして記録できます。発番できる電話番号の種類が豊富な点もMiiTelのメリット。03(東京)・06(大阪)以外にも主要都市の市外局番を取得可能です。
セキュリティ対策ではプライバシーマーク・ISMS認証を取得しており、コールセンター業務でも安全に利用できるおすすめのクラウドPBXです。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- ISMS
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
Zoom Phoneは、ZVC JAPAN株式会社が提供する、通話品質が良い電話サービス。Web会議ツールとして有名なZoomが提供するクラウドPBXです。世界中で約700万台の利用実績がある人気の電話サービスで、とくに料金の安さと通信品質の高さがおすすめのポイント。
大手百貨店は他社と通話品質を比較検証して、音質が良いZoom Phoneに決めたとのこと。「PBXが老朽化したため便利な電話サービスを乗り換えたい。でも、しっかり通話できるか不安」という企業にも、Zoom Phoneはおすすめです。
Zoom PhoneはSalesforceをはじめとしたCRM、Microsoft Teams、Slack、Google Workspaceとも連携できます。AIが通話内容を要約してくれる有料オプション「Zoom Revenue Accelerator」も搭載し、AIによる通話内容の文字起こし・要約・解析が可能です。
- チャットサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- 電気通信登録事業者
- BCP対応
- 英語
MOT/TEL
MOT/TEL(モッテル)は、株式会社バルテックが提供する、通話品質が良い電話サービス。高品質なクラウドPBXとしてサービス開始以来、7年連続契約社数純増中です。15年以上にわたる研究・開発で、音声品質や使いやすさは業界最高レベルを誇ります。
kintoneやZoho CRMを始めとしたさまざまなシステムと連携でき、蓄積した顧客情報をスムーズに現在のオフィス環境に取り入れることができます。アプリに付属するビジネスチャットと連携し出退勤を記録したり、有給休暇や残業の申請、承認も可能。
有給休暇の申請や経費の決済依頼などはチャットで通知を受け取れ、素早く対応でき、重要な申請も見逃しません。社員情報や固定資産などを管理できる人事システムも付属しています。最高レベルの品質を体験できる無料トライアルも実施中です。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 通信の暗号化
- 英語
- 代表番号での発信
- 転送機能
- 保留機能
トビラフォン Cloudは、トビラシステムズ株式会社が提供する、通話品質が良い電話サービスです。NTTコミュニケーションズのIP電話回線がバックボーンなので高い通話品質を保持しています。
トビラフォン Cloudは迷惑電話ブロックの技術に強みを持っており、高性能な迷惑電話フィルタを実装している点がおすすめ。3万件以上のデータをもとに、押し売りや迷惑電話につながるおそれがある着信を事前に通知します。不要な電話対応に時間を取られることなく、本来の業務に集中できる点がメリットです。
ネットFAX機能はない点には注意が必要ですが、基本的なクラウドフォン機能・録音機能・IVR機能は搭載しており、通常の電話業務で便利に利用できます。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
モバビジは、クラウドテレコム株式会社が提供する、通話品質が良い電話サービスです。NTT東日本・西日本の「ひかり電話」とクラウドテレコム の「クラウドPBX」「スマホアプリ」、Panasonicの「IP電話機」の組み合わせで実現したサービス。固定電話相当の音質であるとの評価(総務省判定基準・クラスA)を得ており、音声品質に不安なく利用できるおすすめのクラウドPBXです。
機能面については、音声テキスト化やAI音声解析などの機能がないものの、録音機能・IVR・FAX機能などは実装しており、顧客対応や取引先との電話といった使い方なら問題なく利用可能です。
また、公式サイトには具体的な利用料金を掲載していませんが、他社と比較して「料金は安い」との評判もあります。個人所有のスマートフォンを会社電話として利用でき、0ABJ番号(03や06番号など)の発着信も可能。専門スタッフ在中のサポートセンターもありでトラブル時も安心です。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 電気通信登録事業者
- 内線基本機能
- 外線接続機能
- 国際電話対応
以上、通話品質が良いおすすめの電話サービスを紹介しました。なお、既存の電話番号をそのまま引き継ぎIP電話で利用したい企業は、別記事「電話番号をそのまま使えるIP電話のおすすめサービス」もぜひご覧ください。
通話品質が良い電話サービスは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った電話サービスの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
IP電話を導入するメリット
IP電話を導入するメリットを把握しておくことで、導入後の活用イメージが明確になるでしょう。ここでは、IP電話を導入するメリットを解説します。
- 導入コスト・通話料金を削減できる
- 携帯電話から050番号でビジネス通話が可能
- 複数拠点を一括管理できる
- テレワークにも柔軟に対応できる
導入コスト・通話料金を削減できる
IP電話を導入する大きなメリットは、導入コストと通話料金を大幅に削減できることです。IP電話はこれまでの固定電話やビジネスフォンと比較して、初期の導入コストが低く、月々の通話料金も安価です。一般的な005番号のIP電話は、005番号同士であれば通話料が無料になるケースや、同じサービス同士の通話は完全無料になるケースが多いです。
株式会社インプレスR&Dによる「IP電話の利用者・予定者に聞いた、導入理由・期待効果」の調査では、外線通話料の削減 66.7%、拠点間通話料金の削減 52.9%と、コスト削減に関する回答が多数となりました。
出典:株式会社インプレスR&D インターネット白書2024 ARCHIVES『第4部 企業別動向 IP電話』
上記統計データから、多くの企業が通話コストの削減を理由にIP電話を導入していることが分かります。今後も既存の電話システムからIP電話に切り替える企業が増えると推測できます。また、IP電話は長距離通話や国際通話で、料金が格段に安くなることもメリット。国内外の顧客やパートナーと頻繁に電話をする企業にとっては特に大きなコスト削減効果があります。
携帯電話から050番号でビジネス通話が可能
IP電話は、携帯電話から050番号でビジネス通話が可能な点もメリットです。外出先でもオフィスと同じ番号を使って通話が可能となり、顧客や取引先に対して一貫した連絡先を通知できます。
さらに、ビジネス専用の番号を使うことで、プライベートと仕事を明確に分けることができる点もおすすめ。プライベートとビジネスの通話料金を分けて管理できる公私分計機能を搭載したサービスを導入すれば、経費管理を効率化できます。
複数拠点を一括管理できる
IP電話は、複数の拠点を持つ企業にとってもメリットがあります。従来の電話システムでは、各拠点ごとに異なる電話番号や設備が必要でしたが、IP電話であればインターネットを介して複数拠点の一括管理ができます。各拠点間の内線通話も無料で行えるIP電話も多いので、コストを削減できます。また、すべての通話履歴や設定を一元管理でき、運用の効率化も図れます。
テレワークにも柔軟に対応できる
IP電話にはテレワークにも柔軟に対応できるというメリットもあります。テレワークにより働き方改革を推進したい企業に特におすすめ。インターネット環境があれば、自宅や外出先からでもオフィスの内線番号を利用して通話ができ、場所にとらわれない柔軟な働き方が可能。また、クラウドPBXを導入できれば、さらに多機能で安定した通話環境を得られます。従業員の生産性を維持しながら業務の継続性を確保できます。
IP電話の導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったIP電話(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
IP電話を導入するデメリット
IP電話を導入するデメリットを把握しておくことで、注意点が明確になります。ここでは、IP電話を導入するデメリットを2つ解説します。
- 通話品質がインターネット環境の影響を受けやすい
- 緊急ダイアル・フリーダイヤルなど接続できない番号がある
通話品質がインターネット環境の影響を受けやすい
IP電話の通話音質は、インターネット回線の状況に大きく左右されます。回線が混雑している、インターネットの通信速度が遅いなどの理由で音声が途切れたり、遅延が発生することが多いです。そのため、通話品質を維持するためには、十分な回線容量や回線品質を確保することが必要です。
緊急ダイアル・フリーダイヤルなど接続できない番号がある
IP電話は一部を除いて、緊急ダイヤル・フリーダイヤルなど接続できない番号がある点もデメリットです。緊急時に迅速な対応が求められる際には、IP電話だけに頼らず、携帯電話など別の通信手段も用意しておくことが望ましいです。また、限定的ではありますが緊急ダイヤル・フリーダイヤルなどに接続できるサービスも存在するため、こういったサービスを導入できると安心です。
まとめ:IP電話は通話品質を比較して選ぼう
本記事では、IP電話の通話品質が悪い原因と対処法を解説してきました。「IP電話の利用中はインターネット回線が混雑する作業をしない」「電磁波の干渉を回避する」「IP電話と無線LANアクセスポイントの距離を近づける」などの対処法を行っても通話品質が改善しない場合には、総務省の品質基準を満たした電話サービスへの切り替えも検討しましょう。総務省判定基準を満たしたサービスを選ぶと、高い通話品質を得られます。
IP電話の多くは無料トライアル期間を設けていますので、自社の利用環境で通話品質を比較してサービスを選びましょう。しかし、IP電話は多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、IP電話選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったIP電話が分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
プロが代わりに探して紹介します!