法人におすすめのIP電話9選!比較・メリデメも【2023年最新】
ネットが急速に普及している現代においても、業種を問わず「電話」はビジネスにおいて欠かせないツールです。ですが電話の導入を検討されている方の中には、「IP電話」という言葉をよく耳にするものの、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、クラウドPBXやIP電話サービスなど、さまざまなSaasサービスを比較検討できる「アイミツSaaS」が、法人向けのIP電話サービスを特徴別に厳選して紹介します。また、IP電話の基礎知識、種類ごとの違い、法人がIP電話を導入するメリット・デメリットなど、知って得する情報を分かりやすく解説しますので、ぜひチェックしてみてください。
- IP電話とは
- IP電話の種類
- 法人がIP電話を導入するメリット
- 法人がIP電話を導入するデメリット
- IP電話を選ぶポイント
- 【比較表】法人におすすめのIP電話
- 豊富な実績が魅力の法人向けIP電話サービス4選
- スマホ対応の法人向けIP電話サービス3選
- 高品質なIP電話を求めているならクラウドPBXもおすすめ
- 【まとめ】法人向けIP電話選びで迷ったらアイミツSaaSへ
IP電話とは
IP電話とは、インターネットプロトコル(略してI・P)という仕組みを用いて通話する電話サービスのことです。言い換えると「ネット回線を用いた電話」です。固定電話でスタンダードなアナログ電話は、アナログ信号を活用した回線を使い、基地局を経由することで音声を届ける仕組みでした。
一方、IP電話はネット回線を用いているためメールなどと同じく音声をまずデジタルデータに変換して送信。その後相手に届くタイミングで再度音声に復元することで電話としてのサービスを実現。音声以外にも動画でのやりとりも行うことができます。
しかし、ビジネスで電話を用いる際には、内線/外線の切り替えや転送など、さまざまな機能が求められます。そしてIP電話でこうした機能を用いるには、PBXと呼ばれる電話回線の交換機が必要となります。したがって、IP電話を企業が導入する際にはこのIP電話用PBX(IP-PBX)も導入するのが主流となっています。
IP電話の仕組み
IP電話は従来の電話回線(アナログ回線)ではなくインターネット回線(デジタル回線)を用いており、音声情報を変換するための段階的なプロセスを経て発信者と受信者の通話を実現しています。
発信者の音声情報を「VoIP(Voice over Internet Protocol)」によって電気信号へ変換したら、次はその電気信号を「VoIPゲートウェイ」でインターネット回線へ流すためのIPパケットへと変換します。その後インターネット回線を介して受信者へ送られたIPパケットはVoIPゲートウェイによって電気信号に復元され、さらにVoIPで音声情報に戻されることで受信者の耳へと届きます。
IP電話の種類
IP電話は大きく分けて3種類に分類されるため、ここからは種類ごとの概要や特徴を解説します。
050型
050型とは、文字どおり電話番号が「050」からはじまるタイプのIP電話です。電話番号は11桁となっており、従来の電話は「市外局番+市内局番+○○」という形ですが、050型はすべて電話番号の冒頭が050からはじまるのが特徴です。
050型は初期費用を抑えやすく、同一のサービス間では通話料無料など、ランニングコストが安い点が魅力。既存の固定電話との併用も可能です。
0ABJ型
0AB-J型は050型と違い「03」「06」といった市外局番からはじまり、従来のアナログ電話と同じ10桁の電話番号が割り振られます。
また、電話番号だけでなく通話品質についてもアナログ電話と同等、IP電話における3段階の通話品質の中でも最上位を実現できるのが大きな特徴です(050型は3段階の中で一番下の品質)。そのため、通話品質重視の方にはおすすめです。
また、総務省の定めた厳しい基準をクリアした場合に所得できるため、信頼性が高く、0ABJ番号ならば金融機関などの申請も通りやすくなるのも特徴です。
電話番号不要型
電話番号不要型は文字どおり「電話番号なしで利用できる」タイプのIP電話です。一般によく知られているのが「LINE」をはじめとしたコミュニケーションツールの電話機能でしょう。
同じアプリやサービスに加入している場合には通話料無料で利用できるものが多く、プライベートでも広く普及しています。
ただし、050型と同様に発信先が限定されている、通話品質が電波状況や回線混雑度に左右される、お互いにアプリやソフトのインストールが必要、といったデメリットがあります。
法人がIP電話を導入するメリット
先におすすめのIP電話サービスを紹介しましたが、ここから法人がIP電話を導入する3つのメリットを紹介します。
従業員の増減にもスムーズに対応できる
IP電話は導入に際して電話用に専用機器や配線を設置する必要がありません。そのため、導入コストを非常に抑えやすいだけでなく、スピーディかつ手軽な導入が可能です。起業によっては、プロジェクトや配置転換により必要な電話の席数が変動することもあるでしょうが、IP電話の特徴はそうした従業員の増減に対して柔軟に対応できるメリットがあります。
複数拠点の一括管理が可能になる
IP電話は使用するネット回線を結合することで複数拠点の電話システムを一括管理がおこなえます。拠点ごとに回線の引き込みや設備の導入などが不要。保守管理を個々で行う手間もなくなりますの、人件費削減や人員の有効活用に役立ちます。
通話料などコストを抑えることができる
一般的にIP電話はアナログ電話と比較すると通話料が安価な傾向にあります。距離にかかわらず一律料金が設定されている上に、転送をはじめとするオプションが無料で使えるケースも多いためランニングコストを抑えることが可能です。新たな配線工事や機器設置が不要なため、初期コストの削減にもつながるでしょう。具体的な金額は利用状況によって異なるものの、大きなコストダウンが実現するケースがほとんどです。
テレワークなど柔軟な働き方に対応できる
IP電話の中にはスマートフォンやタブレット向けのアプリ(ソフトフォン)が用意されているサービスもあり、インストールするだけで音声通話が可能となるため、テレワークをはじめとする多様な働き方にも柔軟に対応できます。もちろんパソコンからも利用できるため、新たにビジネスフォンを手配・購入する必要もありません。コストの削減と業務効率の向上を同時に叶えるのも不可能ではないといえるでしょう。
法人がIP電話を導入するデメリット
IP電話は良い面ばかりではありません。法人がIP電話を導入するデメリットを紹介しますので参考にしてください。
インターネット環境の影響を受けやすい
IP電話のデメリットとしてまず押さえておきたいのが通話品質がネット環境に影響されるという点です。IP電話はネット回線を使用するためどうしても回線状況に通話品質は左右されてしまうのです。したがって、IP電話を導入する際は社内のネット環境やサービス提供者ごとの通話品質管理体制をチェックしましょう。
接続できない番号が存在する
一部のサービスを除き、IP電話では110番やフリーダイヤルなど接続できない番号が存在するため注意が必要です。中には、固定電話と接続できないサービスもあるため、事前に用途を想定した上で接続先の可否については必ずチェックしておきましょう。導入時には現場の意見も参考にしながら慎重に判断する必要があります。
相手もアプリのインストールが必要な場合がある
LINEやSkypeなど電話番号不要型に分類される場合、通話には発信者・応答者双方が特定のアプリを持っていることが条件となっているケースがあります。また通話自体は可能であっても、「同じアプリ同士のみ通話料無料」というサービスは多いため、通話料を少しでも抑えたいのであれば、周囲の導入状況も踏まえて検討することが大切です。
IP電話を選ぶポイント
ここからは、実際にIP電話を選ぶ際に意識しておくべきポイントについて解説していきます。
通話品質
IP電話は回線速度やコーデックの影響を受けやすく、回線混雑している時は音質に劣化が見られる場合があります。そのため、安易にコストが安いという理由で導入してまうと肝心の通話がいまいちというケースも少なくありません。導入する前には通話品質の確認や無料トライアルなど活用し問題ないかチェックしましょう。
料金
IP電話は固定回線より費用を抑えた導入が可能なのがメリットですが、料金プランは各社様々です。IP電話同士の通話は無料だがその他の回線は費用がかかります。利用する人数によって料金が変わってくるプランなど多種多様なプランが用意されています。導入前には自社の費用や導入の規模など精査してから、必要に応じたプランを契約するのが良いでしょう。
専用電話番号が利用できるか
IP電話の中には発信時にランダムで電話番号を割り振るサービスも存在しています。そうしたサービスでは専用電話番号を取得できないため、ビジネスでの利用には不向きです。ビジネスで使用するIP電話を選ぶ際は、専用の050番号が確実に取得できるサービスであることを確認した上で比較検討を進めましょう。
外部サービスとの連携
顧客からの電話を受ける頻度の高いコールセンター、ヘルプデスクでIP電話を利用する場合は、CTIやSFA、CRMなどとの連携が可能なサービスを利用すると業務効率の大幅な改善が期待できます。
通話内容の自動記録機能や電話番号から識別した顧客情報を自動で表示する機能を持つシステムもあるので、適切に活用すればオペレーターの業務負担軽減だけでなく顧客満足度の向上にもつながります。
スマホ対応しているか
テレワーク・ワーケーションといった新しい働き方を導入する会社や、営業をはじめとする外出頻度の高い職種が多い会社の場合は、IP電話をスマートフォンでも利用できるか否かは重要なポイントです。
ソフトフォンが利用できればスマートフォンやタブレット、PCなどさまざまな端末からIP電話を活用できるため、利便性の向上にも貢献するでしょう。
【比較表】法人におすすめのIP電話
法人におすすめのIP電話を紹介していきます。まずはアイミツSaaSが料金や機能項目、連携サービスなどを絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、IP電話選びの参考にしてください。
豊富な実績が魅力の法人向けIP電話サービス4選
ここでは、法人向けIP電話サービスの中から実績が豊富なサービスを4つピックアップして紹介します。
BIZTEL ビジネスフォンは東京都に本社を構えるリンクが提供するクラウド型IP電話サービスです。
サービスはネット環境さえあれば使えるクラウド型であるため、回線工事やメンテナンスなどの手間やコストをかけずにPBX機能が搭載されたIP電話を利用できます。
また、コスト面に加えて最短5日で導入可能な手軽さとスピード、規模の変動に合わせて席数を増減させる拡張性など、現場のニーズをバランスよくカバー。これまでに導入社数シリーズ累計2,000社超、稼働隻数4万席以上の導入実績があり、幅広いシーンで活用できるサービスです。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- BCP対応

Comdesk Flat
Comdesk Flatは東京都に所在するWidsleyが提供するクラウド型の次世代型IP電話サービスです。ネット環境さえあればPCや携帯電話などさまざまな端末で電話を利用できるだけでなく、スマホアプリ経由でキャリア通信による電話利用も実現。もちろんPBXを搭載しているため、着信の振り分けや保留、転送、内線なども自由に設定できます。国内外を問わず400社以上、導入IDは7000件以上になります。さまざまな業種で導入されている実績を持っており、用途やニーズに合わせて柔軟に運用できるサービスであることが分かります。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- Pマーク

モバビジは東京都に所在するクラウドテレコムが提供する0AB-J型のクラウドIP電話サービスです。音声品質にとことんこだわっており、モバビジIP電話機/固定電話間、モバビジアプリ/固定電話間、モバビジアプリ/モバビジアプリ間、すべての通話品質において総務省判定基準のクラスAを獲得。複数の回線網を状況に応じて使い分けることで、スマホでもビジネスでストレスのない音声品質を実現しています。6,000社以上の導入実績があり、テレワークでも広く活用。多様な働き方を積極的に取り入れたい方にもおすすめです。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 電気通信登録事業者
- 内線基本機能
- 外線接続機能
- 国際電話対応

MiiTel(ミーテル)は東京都に所在するRevCommが提供するビジネス向けIP電話サービスです。利用者数は延べ1,500社、ユーザー数4万人、満足度95%と、導入数だけでなく利用者満足度の高さが魅力的。クラウド型のため、契約や導入はオンラインで完結可能となっており、初期費用0円での導入が可能です。気になる機能は、ビジネスシーンでニーズの多い自動音声対応や振り分け設定、通話モニタリングといったスタンダードな機能に加え、文字起こしや自動録音、AIによる通話内容の定量評価など、対応品質改善に役立つ機能を豊富に搭載しています。
スマホ対応の法人向けIP電話サービス3選
つづいては、スマホに対応している法人向けのIP電話サービスを紹介します。

LINE Outは、LINEが提供しているIP電話サービスです。コミュニケーションアプリ「LINE」の設定画面からスマートフォンで簡単にはじめられるのが特徴で、アメリカやカナダ、インド、イギリスなど海外の主要国の多くへの通話を最大5分間無料で利用できます。無料通話対応のエリアや時間はさまざまですが、有料の場合であっても1分あたり1円からと格安で利用可能です。海外に拠点や取引先があり、頻繁にコミュニケーションが発生する場合にもうってつけでしょう。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- Pマーク
- 電気通信登録事業者
- 発信・着信機能
- 国際電話対応

Viber Outは、楽天が提供するIP電話サービスです。PC(Windows・Mac・Linux)のほか、スマートフォン向けのアプリも用意されており、携帯電話・固定電話を問わず格安で世界中へ音声通話を発信できます。
通話料は為替レートによって変動するものの、携帯電話への発信は1分あたり13.17円、固定電話への発信は1分あたり3.63円と他サービスと比較しても割安に設定されているのが特徴です。

G-Call050は、ジーエーピーが提供するIP電話サービスです。iPhone・Android端末向けのアプリがあり、050番号を取得することができます。G-Call050同士での通話は無料となっているほか、有料であっても国内なら3分あたり8.8円(税込)からとリーズナブルに利用できるのも特徴です。アプリが起動されていない状態でも着信可能なので、電話を取りそびれることもありません。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 外線接続機能
- 国際電話対応
- 0ABJ番号の発信機能
- 留守番電話の録音機能
- 通話履歴の表示
高品質なIP電話を求めているならクラウドPBXもおすすめ
IP電話の品質や信頼性を重視する場合は、IP電話がより進化したサービスである「クラウドPBX」の利用がおすすめです。IP電話と同様に固定電話やスマートフォン、タブレットなどを端末として利用できるのはもちろん、0AB-J型の電話番号が取得可能なため050で始まるIP電話に抵抗を感じる顧客にも警戒されることがありません。番号ポータビリティ対応のクラウドPBXなら既存の電話番号の引き継ぎも可能です。
また、音声の品質を落して低コストを実現しているIP電話もありますが、クラウドPBXは総務省の品質評価認定を受けたものも多く音声はおおむねね高品質だと言えます。
【まとめ】法人向けIP電話選びで迷ったらアイミツSaaSへ
IP電話は導入が手軽であり、初期費用やランニングコストを抑えやすいため、法人でも導入している企業は数多く存在しています。ですがサービスごとに強みや料金は異なるため、自社にマッチしたサービスを見つけ出すには相応の時間と労力が求められます。
「アイミツSaaS」では、法人向けのIP電話の比較検討に役立つさまざまな情報を公開中です。機能や導入実績からのサービス検索も可能なので、IP電話を選ぶ際にぜひご活用ください。



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