中小企業向け給与計算ソフトおすすめ15選を比較!無料システムも紹介
給与計算は手間がかかる上に、正確性が求められる煩雑な業務です。給与計算ソフト(給与計算システム)は、社会保険料や各種手当を自動計算し、給与計算を効率化できるツール。手作業に比べ工数を大幅に削減できるため、人材不足の解消・残業コストの削減が課題の中小企業には特におすすめです。しかし、ソフトの必要性があるものの、導入費用やランニングコストを懸念している中小企業の経営者・人事労務担当者も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、低コストで導入・利用できる中小企業向け給与計算ソフトおすすめ15選をご紹介。独自アンケート調査データをもとに、中小企業に人気が高い給与計算ソフトも厳選しています。無料で使える給与計算ソフトや選び方も解説しますので、人事・労務担当者はぜひ参考にしてください。
人事労務クラウドサービスのプロ
山本 純次
社労士であり、社会保険労務士法人表参道HRオフィス代表社員。早稲田大学法学部を卒業後、監査法人での人事部経験を経て事務所を設立。開業 …続きを見る
社労士であり、社会保険労務士法人表参道HRオフィス代表社員。早稲田大学法学部を卒業後、監査法人での人事部経験を経て事務所を設立。開業当初よりクラウドシステムを活用し、今までの社労士像を覆す業務を展開。IT企業のクライアントを中心に人事労務支援を行い、IPO支援なども行う。 社会保険労務士表参道HRオフィス代表社員
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- 中小企業に給与計算ソフトがおすすめの理由
- 中小企業に人気の給与計算ソフト(独自アンケート調査)
- 【比較表】中小企業向けの給与計算ソフト
- 【安くて人気】中小企業向け給与計算ソフトおすすめ12選
- 【無料で使える】給与計算ソフトおすすめ3選
- 中小企業向け給与計算ソフトの選び方・比較ポイント
- まとめ:安い給与計算システムで中小企業の業務を効率化
- よくある質問
中小企業に給与計算ソフトがおすすめの理由
給与計算ソフト(給与計算システム)とは、従業員の毎月の給与計算はもちろん、社会保険料の計算、年末調整の計算などの各種計算を自動化できるソフトウェアです。Excelで給与計算を行っている中小企業に給与計算ソフトを導入することで、さまざまなメリットがあります。具体的に給与計算ソフトがおすすめの理由3つを解説します。
給与計算の業務効率化が図れる
給与計算ソフトでは給与・各種手当・社会保険料などの自動計算が可能な上、Web上で給与明細を発行できる点がおすすめ。これにより、給与計算にかかる一連の業務の効率化を図れます。また、勤怠管理システムから勤怠データを自動連携する機能を利用すれば、手作業で転記する手間も不要となり、人事労務担当者の負担を大幅に軽減できます。
なお、株式会社MM総研による2016年の調査(従業員数300人未満の中小企業等を対象としたアンケート)によると、クラウド給与計算ソフトの導入目的として多いのは「セキュリティの向上」「給与計算業務にかかる人件費の削減」「ソフトウェアにかかる費用の削減」で、業務効率化によってコスト削減を目指す中小企業が多いことが分かります。
従業員数が1,000名超のある企業では、従来紙で行っていた年末調整を、給与計算ソフトを使ってWeb上で完結するように変更。給与計算ソフトを導入する前は、書類の郵送や回収の負担が大きく、年末調整時期には書類で一部屋が埋め尽くされるほどでした。ソフトを導入したことで、人員の補充によるコストや、書類の発送、回収、確認、修正といった作業が従来の5分の1程度に圧縮できました。
さまざまな雇用形態の給与計算が可能
正社員のほかにアルバイトや業務委託といった、さまざまな雇用形態を採用している中小企業も多いでしょう。その場合、雇用形態ごとに給与計算方法が変わり作業が複雑になるため、ヒューマンエラーのリスクが高まるという課題があります。
給与計算ソフトでは、雇用形態ごとに給与テーブルや計算方式を設定して給与計算を自動化することが可能。正社員やパートタイマー、アルバイトや業務委託といった雇用形態ごとの給与計算がスムーズになり、計算ミスも軽減できます。
社会保険料・税率の変更など法改正に対応しやすい
社会保険料や税率、労働法規が改正されるたびに、給与計算の担当者は自社の給与計算方法を変更する必要があります。古い計算方法によって間違った金額を振り込んでしまうと、従業員からの信頼を失ってしまう可能性も。とくに少人数の企業・中小企業にとって、従業員からの信頼を失い退職者が出ることは経営上のリスクです。
クラウド型の給与計算ソフトでは、システムの自動アップデートによって、常に最新の税率・社会保険料で給与計算を行うことが可能。自社で法令対応をする必要なく、迅速かつ正確に法対応できる点は、給与計算ソフトのメリットといえます。「ミスなく安定した労務管理を行いたい」という中小企業に給与計算ソフトはおすすめです。
中小企業向け給与計算ソフトの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った給与計算ソフト(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
中小企業に人気の給与計算ソフト(独自アンケート調査)
PRONIアイミツSaaS(当社)は2025年11月、給与計算ソフトの導入・利用に関わった従業員等500名を対象に独自アンケート調査を実施しました。以下は、中小企業(従業員数が300名未満)で具体的なツール名を回答した241名のデータの集計結果です。中小企業で最も利用が多い給与計算ソフトは、マネーフォワードクラウド給与で16.6%、次いで、弥生給与(インストール型)が13.3%、弥生給与Nextが11.6%、給与奉行クラウドが10.8%、freee人事労務が10.6%という結果でした。
弥生シリーズは合計で24.9%と根強い人気
上記結果を見ると、最も利用率が高いのはマネーフォワードクラウド給与ですが、弥生シリーズ(インストール型+クラウド型)を合わせると24.9%に達し、中小企業における根強い支持の高さがうかがえます。弥生製品は会計事務所での導入率が高く、記帳代行や給与計算を税理士に委託している企業では、担当税理士の推奨を受けてソフトの利用が継続されるケースも多いと考えられます。人的リソースが限られる中小企業では、外部専門家の意向がツール選定に直結しやすい点も背景として挙げられるでしょう。
さらに、弥生シリーズの高い利用率には、長年中小企業で使われてきたことによる「入力形式への慣れ」や「老舗ブランドへの安心感」も影響していると考えられます。特に経理と給与業務を兼務する担当者が多い中小企業にとって、「使い慣れた操作感で作業できること」は大きなメリットと言えるでしょう。
【比較表】中小企業向けの給与計算ソフト
ここからは実際に、機能や料金を比較して中小企業におすすめの給与計算ソフト(給与計算システム)を紹介します。以下、中小企業向けの給与計算ソフトの比較表をご覧ください。
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料金
要問合せ
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
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料金
80,000円/ソフト
初期費用 要問合せ
(他2プラン)
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料金
年31,000円
初期費用 要問合せ
(他2プラン)
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料金
月5,000円/契約
初期費用 要問合せ
(他3プラン)
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料金
月800円/ユーザー
初期費用 要問合せ
(他3プラン)
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料金
月400円/ユーザー
初期費用 要問合せ
(他2プラン)
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料金
要問合せ
初期費用 要問合せ
(他2プラン)
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料金
月23,100円
初期費用 0円
(他1プラン)
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料金
月500円/ユーザー
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
40,000円
初期費用 要問合せ |
料金
月1,420円/1人
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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機能情報なし
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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機能情報なし
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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クラウド(SaaS)
オンプレミス(パッケージ)
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機能情報なし
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導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 シリーズ登録ユーザー数350万以上 |
導入実績社数 82万(シリーズ累計) |
導入実績社数 38万事業所 |
導入実績社数 シリーズ累計25万社以上 |
導入実績社数 登録社数7万社以上(※2025年1月時点) |
導入実績社数 25,000法人(クラウドシリーズ累計) |
導入実績社数 18,000社(シリーズ累計) |
導入実績社数 2,700社以上 |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
マネーフォワードが提供する勤怠管理システムと連携できることはもちろん、SmartHRやジョブカン勤怠管理といった他社のシステムとも連携できる拡張性の高さもおすすめのポイント。勤怠データを給与計算ソフトに自動連携することにより、人事労務担当者が手動で転記する手間を省くことができます。
マネーフォワードクラウド給与は、30日間の無料トライアルも可能。「現場の生産性を高めたい」とお考えの中小企業は、ぜひ一度お試しください。
また、弥生は業界最大規模のカスタマーサポートセンターを保有し、専門スタッフが導入から運用までサポートします。また、労務全般やマイナンバー管理についての相談も対応しています。
システム導入に不安がある・給与計算業務に不安があるという中小企業の担当者に、やよいの給与計算24は導入しやすいおすすめの給与計算ソフトです。
弥生給与 Nextの特徴は、シームレスな業務連携。給与計算から年末調整、勤怠管理まで、一連の業務を自動化し効率化することが可能です。法令改正への迅速な対応もおすすめのポイント。最新の法令に自動で対応し、常に更新された状態を維持するため、多忙な経理担当者の負担を軽減します。
柔軟な勤怠管理に対応していることもメリット。様々な打刻方法に対応し、自社の就業規則に合わせた勤怠管理が可能です。
また、財務報告における適切性・有効性を評価する「SOC1 Type2」、クラウドサービス会社のセキュリティにおける内部統制を評価する「SOC2 Type2」、金融機関が定める情報システムの利活用について策定した「FISC安全対策基準」など、多種多様な基準に準拠している点もおすすめのポイント。
「大切な従業員のデータを安全に管理したい」とお考えの中小企業に、給与奉行クラウドはおすすめの給与ソフトです。
他社と比較したおすすめポイントは、シンプルで分かりやすいユーザーインターフェース(UI)。はじめて給与計算ソフトを使う担当者でも、間違いなく操作できるため、人的ミスを最小限に抑えられます。ミス・作業時間を削減したい中小企業に、freee人事労務はおすすめです。
ジョブカン給与計算では、従業員それぞれの単価設定や、締め日・支給日の設定が可能。さまざまな雇用形態を採用している中小企業にもおすすめの給与計算ソフトです。
ジョブカン給与計算の月額料金は、1ユーザーあたり400円。利用人数が5人までなら料金無料で利用できるため、給与計算ソフトの導入費用を抑えたい中小企業にもおすすめです。
SmartHRに登録した従業員データは「給与計算機能」に連携され、データ入力・連携作業を最小限に抑えて、効率的な給与計算を実現。また、年末調整データは「給与計算機能」に自動で連携されることもメリット。毎月の給与データを年末調整の計算に活用できます。
SmartHR労務管理は、直感的なインターフェースで、スマートフォンやPCから簡単に操作可能なため、従業員と人事担当者双方にとって使いやすい設計です。
他社と比較した特徴は、クラウド型・オンプレミス型など導入形態を選べること。自社に必要な機能や予算と照らし合わせて、最適なシステム形態を選択することができます。
「現在の給与計算方法をそのままに、システム化を図りたい」という中小企業にもPCAクラウド給与はおすすめです。
また、jinjer株式会社は給与計算ソフト以外にも、勤怠管理システムや経費精算システムなど、バックオフィス全般に関わるツールを多数提供しています。システム同士を連携することで、データのやり取りを自動化し、業務効率化を図ることも可能です。
「ジンジャー給与」は1人あたり月額料金500円と、安い料金で利用できる点もおすすめです。導入費用を安く抑えたいとお考えの中小企業に、「ジンジャー給与」はおすすめの給与システムです。
グループを横断した人事管理も可能で、複数の拠点やグループ会社を持つ中小企業におすすめの給与計算ソフトです。なお、最新版のソフトウェアにはビジネスプロセスオートメーション(BPA)機能がオプション搭載されており、定型業務の自動処理もできます。
給料王はインストール型(買い切り型)の給与計算ソフトで、購入価格は4万円です。クラウド型と比較してランニングコストがかからない点や、インターネットに接続できない環境でも操作できる点がメリット。
また、インストール型ソフトの操作性に慣れ親しんでいる中小企業の担当者にも、給料王は人気のソフトウェアです。ぜひ30日間無料トライアルで使い勝手を確認ください。
中小企業におすすめの理由は、月額1,420円(税抜)~と低コストで運用できること。カスタマイズは別途料金が発生しますが柔軟に対応可能です。専属サポーターによる陣族なチャットサポートも特徴。コスト削減と給与計算業務の効率化を両立したい中小企業に、給与計算くんはおすすめのシステムです。
上記比較表をご覧の通り、クラウド型給与計算ソフトの多くは初期費用無料、月額数百円ほどで利用を開始することが可能。「導入コストを抑えたい」という中小企業にはクラウド型給与会計ソフトがおすすめです。「弥生給与 24 +クラウド」「給料王」はインストール型給与計算ソフト(買い切り型)のため、特定のPCで長期利用する場合はランニングコストを抑えられます。
「ジョブカン給与計算」「円簿給与」「フリーウェイ給与計算」「PayBook」は無料プランを提供しており、コストをかけずに利用できます。ただし、無料で使える給与計算ソフトは利用人数の上限が設定されていることが多く、勤怠管理システムとのデータ連携にも非対応のサービスが多いため注意しましょう。有料プランへのグレードアップで、利用人数の追加・機能拡張などに対応する製品であれば、企業の成長にあわせた活用も可能です。
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【安くて人気】中小企業向け給与計算ソフトおすすめ12選
ここでは、中小企業向けの安い給与計算ソフト(給与計算システム)おすすめ12選を紹介します。
低コストの給与計算ソフト一覧
マネーフォワード クラウド給与
マネーフォワードクラウド給与は、勤怠連携・自動計算・Web明細発行などの機能によって、給与計算業務をラクにするサービスします。
マネーフォワードが提供する勤怠管理システムと連携できることはもちろん、SmartHRやジョブカン勤怠管理といった他社のシステムとも連携できる拡張性の高さもおすすめのポイント。勤怠データを給与計算ソフトに自動連携することにより、人事労務担当者が手動で転記する手間を省くことができます。
マネーフォワードクラウド給与は、30日間の無料トライアルも可能。「現場の生産性を高めたい」とお考えの中小企業は、ぜひ一度お試しください。
主な機能
やよいの給与計算24は、業務ソフトウェアの開発・販売・運用支援を行う弥生株式会社が手掛けるシステム。インストール型の給与計算ソフトで、給与計算の知識がない人でも簡単に給与計算や社会保険の計算、年末調整の計算を行える、使いやすさがおすすめの理由です。
また、弥生は業界最大規模のカスタマーサポートセンターを保有し、専門スタッフが導入から運用までサポートします。また、労務全般やマイナンバー管理についての相談も対応しています。
システム導入に不安がある・給与計算業務に不安があるという中小企業の担当者に、やよいの給与計算24は導入しやすいおすすめの給与計算ソフトです。
主な機能
弥生給与 Next
弥生給与 Nextは、弥生株式会社が提供する給与計算ソフトです。給与計算、勤怠管理、労務業務を一元管理できるクラウド給与計算システムで、自動化とデジタル化により業務効率を向上します。
弥生給与 Nextの特徴は、シームレスな業務連携。給与計算から年末調整、勤怠管理まで、一連の業務を自動化し効率化することが可能です。法令改正への迅速な対応もおすすめのポイント。最新の法令に自動で対応し、常に更新された状態を維持するため、多忙な経理担当者の負担を軽減します。
柔軟な勤怠管理に対応していることもメリット。様々な打刻方法に対応し、自社の就業規則に合わせた勤怠管理が可能です。
給与奉行クラウド
給与奉行クラウドは、会計ソフトや会計システムの開発・運用で知られる株式会社オービックビジネスコンサルタントが手掛ける給与計算ソフト。給与や賞与はもちろん、労働保険、年末調整などの各種計算を自動で行え、クラウド上でマイナンバーを管理する機能も搭載。業務時間を7割削減(※OBC調べ)した事例もある給与計算ソフトです。
また、財務報告における適切性・有効性を評価する「SOC1 Type2」、クラウドサービス会社のセキュリティにおける内部統制を評価する「SOC2 Type2」、金融機関が定める情報システムの利活用について策定した「FISC安全対策基準」など、多種多様な基準に準拠している点もおすすめのポイント。
「大切な従業員のデータを安全に管理したい」とお考えの中小企業に、給与奉行クラウドはおすすめの給与ソフトです。
主な機能
freee人事労務は、freee株式会社が提供する給与計算ソフトです。小規模企業や中小企業の労務管理の効率化を目指して開発されたシステムで、給与計算はもちろん、勤怠管理、人事評価システム、入退社管理、保険手続きなどを1つのソフトで対応可能。出退勤の打刻や身上変更といった勤怠・労務データを一元管理でき、従業員の管理がラクになります。
他社と比較したおすすめポイントは、シンプルで分かりやすいユーザーインターフェース(UI)。はじめて給与計算ソフトを使う担当者でも、間違いなく操作できるため、人的ミスを最小限に抑えられます。ミス・作業時間を削減したい中小企業に、freee人事労務はおすすめです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
ジョブカン 給与計算
ジョブカン給与計算は、株式会社DONUTSが提供する給与計算ソフト。社会労務士監修のもとで開発され、給与計算担当者の声を反映して多彩な便利機能を搭載している点が特徴です。
ジョブカン給与計算では、従業員それぞれの単価設定や、締め日・支給日の設定が可能。さまざまな雇用形態を採用している中小企業にもおすすめの給与計算ソフトです。
ジョブカン給与計算の月額料金は、1ユーザーあたり400円。利用人数が5人までなら料金無料で利用できるため、給与計算ソフトの導入費用を抑えたい中小企業にもおすすめです。
主な機能
SmartHR労務管理
SmartHR労務管理は、株式会社SmartHRが提供する、給与計算に対応したクラウド型人事労務ソフトです。特徴は、労務手続きを一元管理し業務効率化を図れること。雇用契約、入社手続き、年末調整などの労務業務をペーパーレス化し、効率的かつミスなく遂行できます。
SmartHRに登録した従業員データは「給与計算機能」に連携され、データ入力・連携作業を最小限に抑えて、効率的な給与計算を実現。また、年末調整データは「給与計算機能」に自動で連携されることもメリット。毎月の給与データを年末調整の計算に活用できます。
SmartHR労務管理は、直感的なインターフェースで、スマートフォンやPCから簡単に操作可能なため、従業員と人事担当者双方にとって使いやすい設計です。
PCAクラウド給与
PCAクラウド給与は、ソフトウェアの開発・運用を行うピー・シー・エーが提供する給与計算ソフトです。これまで1万5千社以上への導入実績があり、中小企業の給与計算業務に必要な機能が揃ったシステムです。
他社と比較した特徴は、クラウド型・オンプレミス型など導入形態を選べること。自社に必要な機能や予算と照らし合わせて、最適なシステム形態を選択することができます。
「現在の給与計算方法をそのままに、システム化を図りたい」という中小企業にもPCAクラウド給与はおすすめです。
主な機能
ジンジャー給与
「ジンジャー給与」はjinjer株式会社が提供する給与計算ソフト。他社と比較したおすすめポイントは、操作性・使いやすさ。給与計算ソフトを初めて導入する場合、計算式の設定や書類の出力が難しいと感じることが多いですが、ジンジャー給与なら管理画面を直感的に操作しやすいです。システム導入後の運用サポートも手厚いため、操作方法に迷った時も安心でしょう。
また、jinjer株式会社は給与計算ソフト以外にも、勤怠管理システムや経費精算システムなど、バックオフィス全般に関わるツールを多数提供しています。システム同士を連携することで、データのやり取りを自動化し、業務効率化を図ることも可能です。
「ジンジャー給与」は1人あたり月額料金500円と、安い料金で利用できる点もおすすめです。導入費用を安く抑えたいとお考えの中小企業に、「ジンジャー給与」はおすすめの給与システムです。
主な機能
POSITIVE on CLOUDiS
POSITIVE on CLOUDiSは、業務システムの開発やコンサルティングサービスを行う電通国際情報サービスが提供する給与計算ソフト。給与計算機能だけでなく、人事管理・人事評価などの機能を搭載しており、従業員の人材情報を蓄積するプラットフォームとしても活用できます。
グループを横断した人事管理も可能で、複数の拠点やグループ会社を持つ中小企業におすすめの給与計算ソフトです。なお、最新版のソフトウェアにはビジネスプロセスオートメーション(BPA)機能がオプション搭載されており、定型業務の自動処理もできます。
主な機能
給料王
給料王は、中小企業や農業分野を支援するソリマチ株式会社が開発した給与計ソフト。26年間にわたり多くの企業に導入実績がある、信頼性の高いロングセラー製品です。
給料王はインストール型(買い切り型)の給与計算ソフトで、購入価格は4万円です。クラウド型と比較してランニングコストがかからない点や、インターネットに接続できない環境でも操作できる点がメリット。
また、インストール型ソフトの操作性に慣れ親しんでいる中小企業の担当者にも、給料王は人気のソフトウェアです。ぜひ30日間無料トライアルで使い勝手を確認ください。
主な機能
給与計算くん
給与計算くんは、株式会社グッドウェーブが提供する給与計算ソフトです。給与計算の簡便化を実現するシステムで、脱エクセル管理を図る中小企業におすすめのサービス。正社員、派遣社員、パートなどの複雑な給与計算をサポートします。Web給与明細、全銀データ出力、外部システムとのAPI連携といった基本機能に加え、勤怠管理機能も搭載し、日々の打刻や有給の勤怠申請もこれ一つで完結します。
中小企業におすすめの理由は、月額1,420円(税抜)~と低コストで運用できること。カスタマイズは別途料金が発生しますが柔軟に対応可能です。専属サポーターによる陣族なチャットサポートも特徴。コスト削減と給与計算業務の効率化を両立したい中小企業に、給与計算くんはおすすめのシステムです。
【無料で使える】給与計算ソフトおすすめ3選
給与計算ソフト(給与計算システム)の導入コストを抑えたい中小企業担当者に向け、ここでは無料で使える給与計算ソフトおすすめ3選を紹介します。無料で使えるサービスは、「利用人数」「勤怠管理システムとの連携」「サポート体制」に制限がある場合が多いため、各サービスで解説していきます。
無料の給与計算ソフト一覧
円簿給与
円簿給与は、料金無料で利用できる給与計算ソフト。給与計算から年末調整といった経理業務に必要な機能まで、全て無料で利用できます。また、法改正や保険料率の変更にも自動アップデートで対応します。無料であるにも関わらず利用人数の上限がなく、無制限で利用可能なことが大きなメリット。
無料のクラウドシステムとは思えないほどの高度なセキュリティ性能が強み。全ての通信が暗号化されるうえに、バックアップ先が複数拠点に分散されるため、従業員の給与データなどの情報漏洩を防ぐことができます。完全無料ですが、注意点は「勤怠管理システムとの連携には非対応」なことと、「サポート窓口はメールのみの対応」であること。
「まずは無料で給与計算ソフトを使ってみたい」「予算を割かずに給与計算をシステム化したい」という中小企業に、円簿給与はおすすめの給与ソフトです。
主な機能
フリーウェイ給与計算
フリーウェイ給与計算は、フリーウェイジャパン株式会社が提供する給与計算ソフト。他社と比較したおすすめポイントは、料金完全無料で給与計算機能を利用できる点です。
無料プランは従業員5人まで利用可能で、ID数や登録データ数に一定の制限があるものの、機能面は一般的な給与計算ソフトと比較して遜色ありません。勤怠管理システムとの連携に対応していることも大きなメリットです。
従業員数が少ない中小企業なら、フリーウェイ給与計算を使ってコストをかけずに給与計算を行うことができるでしょう。ただし、無料プランはサポートがないため、初心者の方は有料プランの検討もおすすめします。
主な機能
PayBook
合同会社Pay-book.jpが提供しているPayBookは、「みんなにやさしい給与計算」というコンセプトのもとで開発された給与計算ソフト。無料プランでは、従業員数10人までの給与計算を自動化することができます。
PayBookは、手間のかかる社会保険料や税金の計算までも自動化。また、給与のCSV出力・Web給与明細発行などの機能も、料金無料で利用できます。無料プランの注意点は、勤怠管理システムとの連携には対応していないこと。またサポート窓口もメールのみとなっています。
「無料で使いやすい給与計算ソフトを使ってみたい」とお考えの中小企業の担当者は、ぜひPayBookをお試しください。
主な機能
以上、中小企業におすすめの給与計算ソフトを紹介しました。給与計算ソフトのサービスは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう中小企業も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った給与計算ソフトの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
中小企業向け給与計算ソフトの選び方・比較ポイント
中小企業向けの給与計算ソフト(給与計算システム)は、以下の4つのポイントで比較して選ぶのがおすすめです。
クラウド型とインストール型の比較
給与計算ソフトの導入形態は大きく分けて、クラウド型・インストール型(パッケージ型)・オンプレミス型の3種類に分けられます。
| 比較項目 | クラウド型 | インストール型 | オンプレミス型 |
|---|---|---|---|
| 導入方法 | インターネット上でログインする | パソコンにソフトをインストールする | 自社サーバーにシステムを構築する |
| 初期費用 | 無料~数万円 | 数万円 | 数十万円〜数百万円 |
| 月額料金 | 数百円 | 無料 ※買い切り型のため |
無料 ※ただしメンテナンス費用が発生 |
| メリット | システムが自動更新され、常に最新版を利用できる | 買い切りなのでランニングコストが発生しない | カスタマイズ性が高い |
| 企業規模 | 中小企業から大企業まで幅広く対応 | 中小企業向け | 大企業向け |
クラウド型の給与計算ソフトは、インターネット上にデータを保存して使う給与計算システムです。運営は提供会社が行うため、必要に応じて自動アップデートが無料で行われます。法改正や税率変更があっても常に最新版を使える点が、インストール型などと比較したメリットです。
Web給与明細・所得税自動計算など、機能やオプションを比較
従業員にオンライン上で給与明細書を発行したい中小企業は、Web給与明細の配布機能を確認する必要があり、正社員やアルバイト、派遣社員など多様な雇用形態を採用している中小企業では、それぞれの給与を個別に計算する機能が必要です。また、所得税や割増賃金、各種手当の計算も必要となるため、「給与計算ソフトがどの範囲まで対応しているか」という機能の比較が重要です。
なお、給与明細給与計算ソフトには下記のような機能・オプションもありますので、必要に応じて検討ください。
- 銀行への自動振込
- 雇用契約
- 年調収集(従業員が年末調整の回答を行う)
- 年末調整計算
- 社会保険の手続き
- マイナンバー登録・管理
- e-Gov電子申請への対応
- シングルサインオン
ニーズが多い機能は「社会保険料の自動計算」「源泉徴収票の作成」
PRONIアイミツSaaS(当社)が2025年5月~9月に実施した独自調査では、社会保険料の自動計算機能が必要と考える企業は92%と最も多い結果に。続いて、源泉徴収票の作成機能が82%、給与振込用データ(FPデータ)の出力機能が77%と高いニーズがあることが分かりました。
上記の結果から、多くの企業が法令に基づく複雑な計算や書類作成を自動化し、正確かつ効率的に処理したいと考えていることがうかがえます。ミスの防止や担当者の負担軽減を目的に、自動化機能の重要性が高まっていると言えるでしょう。
人事労務クラウドサービスのプロ
山本 純次のコメント
自社の勤怠管理システム・人事管理システムと連携できるか
自社の勤怠管理システムと連携できる給与計算ソフトを導入することで、勤怠データ取得から給与計算まで一連の作業を自動化できます。また、人事管理システムと連携できれば、従業員一人一人の個人情報の一括管理が可能に。
給与計算では年齢や扶養家族などの情報が必要なため、システム連携がなければそれぞれのシステムに二重登録することになり非効率です。利便性と業務効率を高めるためにも、自社で導入済みのシステムと連携できる給与計算ソフトがおすすめです。
人事労務クラウドサービスのプロ
山本 純次のコメント
どの給与計算ソフトがどのサービスと連携できるかを全て把握するのは難しいので、ベンダーやシステムに詳しい専門家に相談しながら導入を進めることがおすすめです。
中小企業向け料金プランの比較
給与計算ソフトの多くは企業規模や従業員数ごとにプランを提供しています。中小企業向けに料金を最適化したプランを用意しているサービスも多数あるため、各社のプランを比較することをおすすめします。
また、クラウド型の給与計算ソフトの料金は、月額課金制(サブスクリプションモデル)で、利用人数などに応じて費用が発生します。一方でインストール型の給与計算ソフトは買い切り型のため、初期費用として数万円程かかりますがランニングコストは発生しません。課金方法は給与計算ソフトごとに違いがあるため、中小企業に導入する際は複数社の相見積もりを行うことをおすすめします。
人事労務クラウドサービスのプロ
山本 純次のコメント
まとめ:安い給与計算システムで中小企業の業務を効率化
中小企業は給与計算システム(給与計算ソフト)を導入することで、ミスなく、短時間で正確に給与計算を行えるようになり、人事労務担当者の負担を軽減できます。リソースが限られる中小企業であっても、給与計算システムの導入で給与計算業務の効率化を実現できるでしょう。最近では価格の安い給与計算ソフトも多くありますので、エクセルでの計算に限界を感じている中小企業の担当者は、給与計算ソフトの導入を検討しましょう。
PRONIアイミツでは、さまざまな条件でシステムを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
→給与計算ソフトのランキングはこちら
PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツールの受発注支援のプロとして、給与ソフト選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで、おすすめ給与計算ソフトが分かる診断も用意していますので、ぜひ一度お試しください。
よくある質問
給与計算ソフト(給与計算システム)について、よくある質問に答えます。
エクセルで利用可能な、無料の給与計算ソフトのおすすめは?
エクセルで利用可能な、無料の給与計算ソフトのおすすめは「給与計算Free for EXCEL」「EXCELで給料」「無料給与計算ソフト『楽しいかもしれない給与計算』」。完全無料ですが、10人以下の企業向けであることに注意が必要です。無料で給与計算ソフトを導入したい中小企業には下記記事もおすすめです。
少人数・小規模企業におすすめの、無料で使える給与計算ソフトは?
少人数・小規模企業におすすめの、無料で使える給与計算ソフトは「ジョブカン給与計算」「フリーウェイ給与計算」などです。これらの給与計算ソフトは両方とも有料プランがあるため、利用人数を追加したい、機能を拡張したいといった場合でもアップグレードで対応できます。
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人事労務クラウドサービスのプロ
山本 純次
社会保険労務士表参道HRオフィス代表社員
資格
特定社会保険労務士
社労士であり、社会保険労務士法人表参道HRオフィス代表社員。早稲田大学法学部を卒業後、監査法人での人事部経験を経て事務所を設立。開業当初よりクラウドシステムを活用し、今までの社労士像を覆す業務を展開。IT企業のクライアントを中心に人事労務支援を行い、IPO支援なども行う。
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