少人数・小規模企業におすすめの給与計算ソフト9選を徹底比較
「給与計算が複雑で手間がかかる」と負担に感じている少人数・小規模企業の担当者も多いのではないでしょうか。エクセルでの給与計算に限界を感じている担当者におすすめなのが、無料・低価格で使いやすい給与計算ソフトです。従業員数が増加した際にはより利便性を実感できるでしょう。
本記事では、少人数・小規模企業向けにおすすめの給与計算ソフト9選を紹介します。導入メリットやシステムの選び方も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 給与計算ソフトとは?小規模・少人数の企業にもおすすめ?
- 小規模・少人数の企業に給与計算ソフトを導入するメリット
- 【比較表】少人数・小規模企業向け給与計算ソフト
- 少人数・小規模企業におすすめの給与計算ソフト3選
- 無料で使える給与計算ソフトおすすめ3選
- インストール型の給与計算おすすめ3選
- 給与計算ソフトの導入形態(クラウド型・インストール型・オンプレミス型)
- 給与計算ソフトの選び方・比較ポイント
- まとめ:サービスを比較し、自社の規模に合う給与計算システムを選ぼう
給与計算ソフトとは?小規模・少人数の企業にもおすすめ?
給与計算ソフト(給与計算システム)とは、給与計算を自動化して業務効率化を図れるシステムです。社会保険料や税金、年末調整などの複雑な計算も自動で行えるため、給与計算業務の負担が大幅に軽減します。人手不足の解消にも役立つため、給与計算ソフトは従業員の少ない小規模・少人数の企業にもおすすめです。
少人数・小規模企業には、低コストな「クラウド型」給与計算ソフトがおすすめ
クラウド型の給与計算ソフトは、1ユーザーごとの課金制となっている場合が多く、1ユーザーあたり月額300円~800円程で利用可能。従業員数が少ないほど低コストで導入でき、コストを抑えて業務効率化を図れます。
なお、株式会社MM総研の2016年の調査(従業員数300人未満の中小企業・小規模企業を対象としたアンケート)によると、給与計算ソフトを導入している中小・小規模企業は44%です。そのうち、クラウド型の給与計算ソフトを選んでいる企業は12.5%。また年々クラウド型を選ぶ企業の割合は増えています。
クラウド給与計算ソフトの導入目的として多いのは「セキュリティの向上」「給与計算業務にかかる人件費の削減」「ソフトウェアにかかる費用の削減」で、少人数の企業においても、システム導入で業務効率化・コスト削減を目指している企業が多いことが分かります。
引用:株式会社MM総研『クラウド給与計算ソフトの利用状況調査』
また、クラウド型の給与計算ソフトは低コストであることに加え、法改正の際に自動アップデートで対応できることもおすすめの理由です。クラウド型であればシステム側のバージョンアップにより、常に最新の税率・保険率で正しく給与計算ができます。
小規模・少人数の企業に給与計算ソフトを導入するメリット
小規模・少人数の企業に給与計算ソフトを導入するメリットを5つ紹介します。
- 給与計算自動化による手間と時間の削減
- 給与計算時の入力ミスを軽減
- 人件費・ペーパーレス化によるコストの削減
- 業務の属人化を解消
- 法改正や税率変更に即座に対応できる
給与計算自動化による手間と時間の削減
給与計算ソフトの導入による最大のメリットは、毎月の給与計算業務が自動化され、手間と時間を大幅に削減できることです。給与規定が異なる従業員の給与や賞与も計算可能で、時間外・休日出勤による割増賃金も自動計算できます。
クラウド型の給与計算システムでは、給与の銀行振込まで行えるものもあり、給与計算業務をオンライン上ですべて完結させることも可能です。とくに少人数の担当者だけで人事業務を行っている小規模企業では担当者の業務が逼迫している場合が多く、システム化によって働き方を改善できるでしょう。
給与計算時の入力ミスを軽減
エクセルなどで手入力で給与計算する場合、ヒューマンエラーが起こる可能性はゼロではありません。とくに、締め日から給与支給日までの期間が短い企業や、少人数で対応する場合には時間的な余裕がなく、人為的なミスが起こる可能性が高くなります。
一方、給与計算ソフトを導入すると、毎月の給与計算だけでなく従業員の雇用形態に応じた社会保険料や税金などの複雑な計算も自動化可能。さらに、勤怠管理システムとの連携で、勤怠データの集計・入力も自動化でき、入力の手間と転機ミスを軽減できるメリットがあります。
人件費削減・ペーパーレス化によるコスト削減
給与計算ソフトの導入によって業務効率化が図れると、人件費の削減にもつながります。社労士に給与計算を依頼する必要もなくなり、外部委託費用を削減できる小規模・少人数の企業もあるでしょう。
また、給与計算ソフト導入には、ペーパーレス化による様々なコスト削減の効果も期待できます。従業員は給与明細をWebで確認できるため、用紙代・封筒代・郵送代を削減可能。勤怠管理システムと連携すれば、紙のタイムカード代も不要になります。
誰でも簡単に給与計算ができ、業務の属人化を解消
従来のエクセルなどでの給与計算方法では、業務プロセスが複雑で担当者以外は操作・対応できないブラックボックス化が課題でした。とくに少人数の企業では、給与計算ができる社員が1人しかいないといった状況も多く、急な休職や退職の際に、代わりに対応できる人がいないということも。
給与計算ソフトは、誰でも使いやすい操作性・UI(ユーザーインターフェース)にデザインされており、属人化が解消される点がメリットです。給与計算の自動化により、労務経理の専門知識を持たない従業員も給与計算業務ができるようになり、担当者の急な休職や退職の際にも小規模企業の給与計算業務が大きく滞ることはありません。
法改正や税率変更に即座に対応できる
給与計算の担当者は、法令改正や税率変更のたびに新しい知識を取り入れ、正しい計算方法で給与計算をしなければなりません。間違った方法で計算してしまうとコンプライアンス違反になり、従業員からの信頼を失ってしまうことも。給与計算ソフトなら、自動バージョンアップによって法改正や税率変更にも即座に対応。常に最新の計算方法で給与計算が可能となる点がメリットです。
給与計算ソフトの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った給与計算ソフト(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
【比較表】少人数・小規模企業向け給与計算ソフト
ここでは、少人数・小規模企業向け給与計算ソフトの初期費用と月額料金を比較します。以下の比較表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 導入形態 |
---|---|---|---|
ジンジャー給与 | 要問合せ | 500円/1ユーザー | クラウド |
freee人事労務 | 無料 | 2,000円~ (年額24,000円の月額換算) |
クラウド |
マネーフォワード クラウド給与 | 無料 | 300円~/1ユーザー | クラウド |
フリーウェイ給与計算 | 無料 | 1,980円~ (年間23,760円の月額換算) |
クラウド |
ジョブカン給与計算 | 無料 | 400円/1ユーザー | クラウド |
円簿給与 | 無料 | 無料 | クラウド |
弥生給与 24 +クラウド | 3万2,000円~8万8,000円 | 無料 | インストール |
かるがるできる給料 | 4,180円(税込) | 無料 | インストール |
給料王 | 4万4,000円 | 無料 | インストール |
※料金は税抜き
上記比較表をご覧の通り、クラウド型給与計算ソフトの多くは初期費用無料のため、導入コストを抑えたい少人数・小規模企業にはおすすめ。クラウド型の月額料金は「ジンジャー給与」は1ユーザーあたり500円(税抜)、「ジョブカン 給与計算」は1ユーザーあたり400円(税抜)と安価です。
「フリーウェイ給与計算」と「ジョブカン給与計算」は従業員5人まで料金無料で利用できる無料プランを提供しており、「円簿給与」は全機能を完全無料で利用可能です。コスト削減を重視する少人数・小規模企業は、まず無料プランからスタートするのもおすすめです。
「弥生給与 24 +クラウド」「かるがるできる給料」「給料王」はインストール型給与計算ソフトです。クラウド型と比較して、インストール型の給与計算ソフトはPC1台ずつにインストールしなければいけないことと、法改正への手動対応が手間ですが、買い切り型であることは魅力。インストール型は企業によってはトータルコストを抑えられるケースがあるため、料金比較をおすすめします。
少人数・小規模企業におすすめの給与計算ソフト3選
2024年最新の料金や機能比較で、少人数・小規模企業におすすめの給与計算ソフト3選を紹介します。
- ジンジャー給与
- freee人事労務
- マネーフォワード クラウド給与
ジンジャー給与
-
料金
月500円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヶ月
-
最低利用人数
10人
ジンジャー給与は、1ユーザーあたり月額300円と安い料金で利用できるクラウド給与計算ソフトです。豊富な導入実績を誇り、チャットサポート満足度は95%と高い評価を得ていることもおすすめの理由。
実際の人事労務管理の現場での声を反映して開発されており、不慣れな人でも直感的に操作しやすいUIが評判。初めて給与計算ソフトを導入する小規模・少人数の企業にもおすすめです。
ジンジャー給与は勤務形態が異なる従業員や手当等の煩雑な計算も一括で計算できます。手厚いサポート体制がある点も安心。はじめて給与計算ソフトを導入する小規模企業にジンジャー給与がおすすめです。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 住民税年度更新機能
- 各種手当や控除の計算設定
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
-
料金
月800円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
5人
freee人事労務は、1ユーザーあたり月額料金400円から利用できるクラウド給与計算ソフト。40万社以上の導入実績があり、クラウド給与計算ソフトの導入シェアNo.1を獲得しています。
freee人事労務は小規模企業から大企業まで、幅広い規模の企業に対応。予算と欲しい機能に合わせて最適なプランを選べます。労務や経理をはじめて担当する人も簡単に操作できる点も魅力で、業務属人化を解消したい小規模・少人数の企業におすすめです。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 住民税年度更新機能
- 各種手当や控除の計算設定
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
-
以前に利用していたking of timeより使いやすいのと給与明細や源泉徴収票、給与振込先の登録など一括して全てを賄えるので。
-
様々な勤務状態における入力方法が簡易で楽であるために、勤怠管理がやりやすい。また入力画面が見やすい。
マネーフォワード クラウド給与
-
料金
月2,980円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
マネーフォワード クラウド給与(MFクラウド給与)は、月額料金2,980円から利用できるクラウド給与計算ソフト。給与計算だけでなく、勤怠管理・経理・会計・人事・マイナンバー管理など、マネーフォワードが提供する他のシステムも連携して利用できます。
給与計算ソフトは銀行口座との振込連携もでき、ワンクリックで従業員の口座に給与振込が可能。初期設定が簡単で、給与計算ソフトや人事労務管理システムを初めて導入する小規模・少人数の企業にもおすすめです。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
以上、少人数・小規模企業におすすめのクラウド型給与計算ソフトを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、給与計算ソフト選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
無料で使える給与計算ソフトおすすめ3選
無料で使える給与計算ソフトのおすすめ3選を紹介します。無料の給与計算ソフトは利用人数等の制限がありますが、少人数でソフトウェアを利用したい小規模企業にはおすすめ。以下、給与計算業務の負担を大幅に軽減できると評判のおすすめソフトウェアをご覧ください。
- フリーウェイ給与計算
- ジョブカン給与計算
- 円簿給与
-
料金
月1,980円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
フリーウェイ給与計算は、従業員5人まで料金無料で利用できるおすすめのクラウド給与計算ソフトです。ユーザー数は11万人以上(2024年9月30日時点)と多くの企業が利用しているサービスです。無料とはいえ利便性の良い機能が充実しており、多様な帳票が作成可能。Web給与明細のメール配信にも対応しています。
全銀データが出力可能で、給与振込の負担を大幅に軽減できます。有料版(6人以上)は月額料金1,980円から利用でき、従業員の上限数や登録する会社数が無制限となります。フリーウェイ給与計算が気になる小規模・少人数の企業は、まず無料プランをお試しください。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 住民税年度更新機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- 銀行連携による振込機能
- 給与振込用データ(FBデータ)の出力機能
-
料金
月400円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ジョブカン給与計算は、社労士・給与計算担当者の声をもと開発された、使いやすさに定評があるクラウド給与計算ソフトです。同社はシリーズ累計導入実績が25万社と信頼に厚いサービス。無料プランは従業員数上限(5人まで)の他に、連携利用やデータ保証などの制限があります。とはいえ、無料プランもシンプルな画面設計で使いやすく、便利な機能が揃っています。
有料プランの月額料金は1ユーザーあたり400円と他社と比較して安く、「コストは抑えたいけれど、機能を妥協したくない」とい小規模・少人数の企業におすすめの給与計算ソフトです。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 住民税年度更新機能
- 各種手当や控除の計算設定
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
-
料金
無料 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
円簿給与は完全無料で使えるクラウド給与計算ソフトです。勤務形態にあわせた固定金額や各種保険料なども細かく設定可能。給与計算から給与明細の作成・閲覧、年末調整まで、全ての機能が無料で利用でき、限定期間や機能アップによる課金はありません。
無料でありながら、メールサポート窓口が用意されています。セキュリティ対策も万全で、すべてのデータは暗号化(SSL)して保管されます。費用を抑えつつ、安全性を重視したい小規模・少人数の企業には円簿給与がおすすめです。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 住民税年度更新機能
- 各種手当や控除の計算設定
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
インストール型の給与計算おすすめ3選
ここでは、小規模企業向けのインストール型給与計算ソフトおすすめ3選を紹介します。
- やよいの給与計算 24
- かるがるできる給料23
- 給料王
-
料金
80,000円/ソフト -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
100名迄
やよいの給与計算 24は、初心者でも簡単に給与計算業務ができる、インストール型の給与計算ソフト。同社シリーズは連続25年売上実績No.1※で、多種多様な企業への導入実績がある老舗のサービスです。
(※株式会社BCN調べ。全国主要家電量販店・パソコン専門店・ネットショップ2,396 店のPOS実売統計による)。
スタートアップガイドが用意されており、簡単に導入・運用が可能なため、はじめて給与計算ソフトを導入する小規模企業にもおすすめです。また、業界最大規模のカスタマーセンターのサポートが受けられるため安心です。
弥生株式会社からはさまざまな製品が提供されていますが、「やよいの給与計算 24」は小規模・少人数の企業向けで、従業員数20名程度での利用を推奨しています。従業員100名ほどの小規模企業は、「弥生給与 24 +クラウド」で対応可能です。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 各種手当や控除の計算設定
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- ISMS
- Pマーク
-
料金
4,180円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
かるがるできる給料23は、「給料らくだ」を開発した株式会社BSLシステム研究所が提供する、インストール型給与計算ソフトです。社会保険労務士によって設計されており、基本的な給与計算はもちろん、残業・休日出勤・有給処理なども自動計算可能。計算ミス削減と業務効率の向上が期待できます。
さらに、労働者名簿の作成機能も搭載。従業員に合った社会保険料や税金の計算もラクになります。コストを抑えつつも操作性が良く、使いやすい給与計算ソフトをお探しの小規模・少人数の企業におすすめです。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 各種手当や控除の計算設定
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- 給与(賞与)の振込一覧表出力機能
- 賞与支払届の出力機能
-
料金
40,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
給料王は、ソリマチ株式会社が提供するインストール型の給与計算ソフト。高機能で使いやすく、丁寧なサポートが特徴の給与計算ソフトです。ユーザーの声に合わせて改修を続けており、お客様満足度No.1※を獲得しているロングセラー製品です(※2023年8月株式会社プラグ調べ「業務ソフトに関する調査」による)。
初めて給与計算システムを導入する小規模・少人数の企業の担当者も安心して利用できます。毎月の給与計算はもちろん、複雑な年末調整も自動集計機能で計算でき、担当者の負担が大幅に軽減します。
また、給料王はマイナンバー対応ソフトウェア認証製品で、マイナンバーを安全に管理できる点もおすすめ。労務管理に必要なデータが一元管理でき、バックオフィス業務の効率が向上します。
- 残業手当の自動計算機能
- 通勤手当の自動計算機能
- 社会保険料の自動計算機能
- 所得税の自動計算機能
- 住民税年度更新機能
- 各種手当や控除の計算設定
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
以上、少人数・小規模企業におすすめのインストール型給与計算ソフトを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、給与計算ソフト選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
給与計算ソフトの導入形態(クラウド型・インストール型・オンプレミス型)
給与計算ソフトの導入形態は大きく分けて、クラウド型・インストール型(パッケージ型)・オンプレミス型の3種類に分けられます。
比較項目 | クラウド型 | インストール型 | オンプレミス型 |
---|---|---|---|
導入方法 | インターネット上でログインする | パソコンにソフトをインストールする | 自社サーバーにシステムを構築する |
初期費用 | 無料~数万円 | 数万円 | 数十万円〜数百万円 |
月額料金 | 数百円 | 無料 ※買い切り型のため |
無料 ※ただしメンテナンス費用が発生 |
メリット | システムが自動更新され、常に最新版を利用できる | 買い切りなのでランニングコストが発生しない | カスタマイズ性が高い |
企業規模 | 小規模企業から大企業まで幅広く対応可 | 小規模企業向け | 大企業向け |
クラウド型の給与計算ソフトとは
クラウド給与計算ソフトは、インターネット上にデータを保存して使う給与計算システムです。運営は提供会社が行うため、必要に応じて自動アップデートが無料で行われます。法改正や税率変更があっても常に最新版を使える点がメリットです。
小規模企業・中小企業・大企業など、従業員数に応じて複数のプランを提供している場合が多く、自社に最適なプランが選べます。利用料金は月額・年額課金制(サブスクリプションモデル)で、ユーザー人数により料金が変動します。
総務省による通信利用動向調査によると、クラウドサービスの導入による効果を実感している企業は全体の87.1%と高い水準となっています。
引用:総務省 通信利用動向調査
また、株式会社MM総研の調査によると、近年はクラウド型の給与計算ソフトを導入する企業が増加傾向にあります。
引用:株式会社MM総研「クラウド給与計算ソフトの利用状況調査」
インストール型の給与計算ソフトとは
インストール型の給与計算ソフトは、パッケージ製品を購入し、パソコンにソフトをインストールして使います。給与計算の担当者が少人数の企業、小規模企業ではインストール型のソフトウェアの導入が多いです。
買い切り型なので初期費用はかかりますが、クラウド型サービスのようにランニングコストがかからない点がメリット。またインターネット回線がない環境でも利用できます。ただし、インストールしたパソコンでしか利用できない点や、法改正の都度、手動でアップデートさせる必要がある点に注意が必要です。→インストール型の給与計算システムを解説(別記事)
オンプレミス型の給与計算ソフトとは
オンプレミス型の給与計算ソフトは、自社のサーバーに給与計算システムを構築して使います。自社の細かい給与計算方式に対応したカスタマイズが可能で、セキュリティ対策もすべて自社で担います。ランニングコストはかかりませんが、導入費用が非常に高く、運営・管理に専門的な技術を要します。また、定期的なメンテナンスが必要で、手間とコストがかかります。そのため、オンプレミス型のシステムは小規模企業よりも大企業向きといえます。
給与計算ソフトの選び方・比較ポイント
少人数・小規模企業に給与計算ソフトを導入する場合の選び方を解説します。重要な比較ポイントは下記の5点です。
- 初期費用・月額料金の比較
- 操作性がシンプルで、従業員が使いやすいか
- 必要な機能を搭載しているか
- 勤怠管理・人事管理など自社で導入済みのシステムと連携可能か
- サポート体制は充実しているか
初期費用・月額料金の比較
給与計算ソフトは導入形態によって料金体系が違います。
比較項目 | クラウド型 | インストール型 |
---|---|---|
初期費用 | 無料~数万円 | 数万円 |
月額料金 | 数百円 | 無料 ※買い切り型のため |
クラウド型の給与計算ソフトは、インストール型・オンプレミス型と比較して料金が安い傾向があり、コストを抑えて給与計算ソフトを導入したい小規模・少人数の企業におすすめです。無料で利用できる給与計算ソフトもあります。給与計算ソフトを複数社選んだら各社に見積もりを依頼し、自社の要件に合ったシステムを選びましょう。
関連記事:給与計算ソフトの費用相場
関連記事:無料で使えるおすすめ給与計算ソフト
操作性がシンプルで、従業員が使いやすいか
給与計算ソフトを比較すると操作方法に違いがあります。UI(ユーザーインターフェース)が分かりにくい場合、操作に慣れるまで時間がかかることも。多くの給与計算ソフトでは無料トライアル期間が設けられているため、使いやすさ・操作性を確認するのがおすすめです。操作性がシンプルで従業員が使いやすいシステムであれば、業務を効率化できるうえ、教育コストも削減可能です。
必要な機能を搭載しているか
正社員やアルバイト、派遣社員など多様な雇用形態を採用している企業の場合、それぞれの給与を個別に計算する機能が必要です。また割増賃金や各種手当の計算も必要でしょう。「給与計算ソフトがどの範囲まで対応しているか」、機能の比較も重要です。
勤怠管理・人事管理など自社で導入済みのシステムと連携可能か
給与計算ソフトを他のシステムと連携させることで、バックオフィス全体の業務効率化を図ることができます。たとえば、勤怠管理システムと給与計算ソフトを連携することで、勤務データ連携も自動化されます。また、人事管理システムとの連携で従業員一人一人の個人情報を一括管理できます。そのため「自社に導入済みのシステムと連携できるか」という観点で給与計算ソフトを比較することも重要です。
関連記事:給与計算まで一括でできる勤怠管理システム
サポート体制は充実しているか
給与計算ソフト提供会社によって、電話・メール・チャットなど、連絡方法や受付時間帯が違います。給与計算業務は時間的制約がシビアなため、不具合があった際にすぐ相談できる窓口があれば安心。無料で使える給与計算ソフトの中にはサポート対象外の製品もあるので注意が必要です。
まとめ:サービスを比較し、自社の規模に合う給与計算システムを選ぼう
本記事では、少人数・小規模企業向けの給与計算システムを選ぶ際の比較ポイントやおすすめ製品を紹介しました。「クラウド型かインストール型か」という導入形態や機能、料金を比較し、自社の規模に合う給与計算システムを選びましょう。とはいえ、給与計算システムは数多くリリースされており、最適な1社を選ぶのは大変です。そのため、給与計算ソフトを選ぶ際は、比較・検討することをおすすめします。
PRONIアイミツ(当サイト)は、ITツール受発注のプロとして給与計算ソフト選びの相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけでおすすめ給与計算ソフトが分かる診断もありますので、ぜひ一度お試しください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
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