クラウドPBXを徹底比較!おすすめ12選【2024年最新】
電話線・電話機が不要で、スマートフォンやPCでも電話の受発信ができるクラウドPBX。オフィスに縛られずにさまざまな場所で電話業務を行えるため、テレワークの社員がカスタマーサポート業務を行うなど、多様な働き方にも対応することができます。社用携帯を貸与する必要がなくなる、電話機のリースが不要になるといった点もクラウドPBXが人気となっている理由で、経費削減したい企業にもおすすめです。
本記事では、クラウドPBXの選び方を解説した上で、料金や機能比較でおすすめのクラウドPBX10選を紹介します。ぜひ自社に最適なクラウドPBXを見つけてください。
IT導入・DX推進のプロ
まきさか
東京大学大学院にて人工知能を専門に研究。在学中にベンチャー企業のエンジニアとして勤務もし、卒業後はシンクタンクでレポーティングやIT …続きを見る
東京大学大学院にて人工知能を専門に研究。在学中にベンチャー企業のエンジニアとして勤務もし、卒業後はシンクタンクでレポーティングやITコンサル業務に従事。2017年からはエネルギー企業にてDXの企画・推進、PMO等を担当。2020年よりIT専門ライターとしても活動し、DX・AI・PMO・マーケティング・コールセンター・セキュリティ・クラウドなどの各分野に精通している。 IT専門ライター / エネルギー企業にてDX企画・推進、PMO等を担当
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- クラウドPBXとは
- クラウドPBXのおすすめの選び方・比較方法
- クラウドフォンの機能・料金・特徴を比較
- 【2024年最新】おすすめクラウドPBX12選
- 従来のビジネスフォンと比較したクラウドPBXのメリット
- クラウドPBXを導入する前に確認すべき注意点
- まとめ:クラウドPBXの比較検討・トライアルがおすすめ
クラウドPBXとは
クラウドPBX(クラウドフォン・クラウド電話)とは、クラウド上に電話交換機(=PBX)を構築し、インターネット回線を通じて電話の受発信を行う次世代のビジネスフォンです。従来の電話サービスのようにオフィスにPBXを設置する必要がないため、機器導入コストや保守コストがかからない点がメリットです。
また、インターネットが繋がる環境であればどこでも受発信できる点も、従来の電話サービスと比較したメリット。スマートフォンやPCでも代表番号で受発信できるので、外回り中の社員やテレワーク中の社員も電話業務を行うことができます。
従来のビジネスフォンと比較した違い
従来のビジネスフォンは、オフィスに設置したPBXと電話機を電話回線でつなぐことにより受発信ができる仕組みでした。一方でクラウドPBXは、物理的な機器が不要、かつインターネット回線を用いる仕組みです。従来のビジネスフォンと比較した具体的な違いは下記の通りです。
比較項目 | 従来のビジネスフォン | クラウドPBX |
---|---|---|
使用回線 | 電話回線 | インターネット回線 |
PBXの設置 | 社内にPBXの設置が必要 | クラウド上にPBXがあるため設置は不要 |
利用可能な環境 | 社内 (本社や支店など拠点が異なる場合は各所でPBXが必要) |
社内・社外問わず、インターネット回線に接続できる場所ならどこでも利用可能 |
受発信できる端末 | 電話機 | 電話機、スマホ、PC |
従来のビジネスフォンと比較して、クラウドPBXは場所やデバイスに囚われずに電話業務を行える点がメリットで、テレワークを導入したい企業にもおすすめです。
IP-PBXと比較した違い
IPとは「Internet Protocol」の略で、IP-PBXとはインターネット回線を用いた電話サービスです。IP-PBXはインターネット回線を用いている点でクラウドPBXと同じですが、社内にPBX機器を設置する点が違います。
IP-PBXは、会社のインターネット回線(光回線)とIP-PBX専用機器を有線接続し、さらにデバイス(電話機やPC)とLANケーブルでつなぐことで、電話の受発信ができるようになる仕組みです。
IP-PBX・クラウドPBXを比較した違いは下記の通りです。
比較項目 | IP-PBX | クラウドPBX |
---|---|---|
使用回線 | インターネット回線 | インターネット回線 |
PBXの設置 | 社内にPBXの設置が必要 | クラウド上にPBXがあるため設置は不要 |
利用可能な環境 | 社内・社外問わず、インターネット回線に接続できる場所ならどこでも利用可能 | 社内・社外問わず、インターネット回線に接続できる場所ならどこでも利用可能 |
受発信できる端末 | 電話機、スマホ、PC | 電話機、スマホ、PC |
数あるクラウドPBXを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったクラウドPBXが分かります。
クラウドPBXのおすすめの選び方・比較方法
企業に導入するクラウドPBX(クラウドフォン・クラウド電話)を選ぶ際、重要な比較ポイントは下記の5点です。
- クラウドPBXの機能
- 初期費用・月額料金
- 利用可能な電話番号
- 通話の音質
- セキュリティ対策
クラウドPBXの機能
クラウドPBXはサービスによって機能に違いがあります。多くのクラウドPBXには、従来のビジネスフォンと同様、会社代表電話での受発信・転送・パーク保留などの機能が実装されている一方、下記のような機能の有無はサービスによって異なります。
- 使用中の代表電話番号の引き継ぎ
- IVR(自動音声ガイダンス機能)
- 録音機能
- 音声認識・テキスト化
- ネットFAX機能
- PC対応(ソフトフォン)
- SFAやCRMといった外部ツールとの連携
コールセンターなど、比較的大きな規模で電話を利用したい場合は、IVRや録音機能が必要でしょう。顧客電話対応を行う場合は、SFAやCRMツールとクラウドPBXをシステム連携させると便利です。顧客から電話がかかってきた際にPC画面に顧客情報をポップアップ表示させることができます。もし使いたい機能がある場合は、検討中のサービスにその機能が搭載されているかを確認しましょう。
初期費用・月額料金
クラウドPBXの利用に必要な費用は、初期費用と月額料金です。クラウドPBX導入時に必要な初期費用の相場は、無料〜1万円ほどとなっています。
月額料金については、ユーザー数に応じて課金されるタイプと、回線数に応じて課金されるタイプがあります。回線数に応じた課金タイプは、社員数(ユーザー数)が増えても月額料金が変わらないため、電話業務量が一定の場合におすすめです。一方でユーザー課金型は、1ユーザーあたりの月額料金が安く設定されている場合が多く、少人数でクラウドPBXを利用する場合におすすめと言えます。
利用可能な電話番号
クラウドPBXは、サービスによって利用可能な電話番号に違いがあるため、自社で使いたい番号を発番できるかを確認することがおすすめです。たとえば、多くのクラウドPBXでは市外局番として03番号(東京)、06番号(大阪)とその周辺地域のみの番号を発番できるのに対し、一部のクラウドPBXでは約40種類の市外局番を利用できます。また、全国エリアで利用できる050番号、フリーダイヤルの0120番号は、多くのクラウドPBXで利用できる電話番号となっています。
一方で、それ以外の電話番号については利用できない可能性もあるため、事前に確認が必要です。
通話の音質
電話サービスの要となる通話の音質については、ベンダー各社が改善を重ね、従来のビジネスフォンと同水準の音質が実現しています。しかし、すべてのクラウドPBXがそうとは限りません。
音質を比較する際に注目すべき指標として、総務省判定基準があります。総務省判定基準とは総務省が設けている通信品質の基準のことで、段階ごとの評価は下記の通りです。
総務省判定基準 | 通信品質 |
---|---|
クラスA | 固定電話相当の品質 |
クラスB | 携帯電話相当の品質 |
クラスC | IP電話相当の品質 |
クラスAが最も評価が高く、クラウドPBXでもクラスAを獲得しているサービスはあります。なお、無料トライアル期間を設けているクラウドPBXも複数ありますので、音質を確認した上で正式契約するのがおすすめです。
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まきさかのコメント
セキュリティ対策
クラウドPBXは従来のビジネスフォンとは違い、インターネットを通じて受発信を行う仕組みのため、ネットワーク攻撃やウイルス感染など外部の脅威にさらされています。外部の脅威から守りながら安定して電話業務を行うためには、セキュリティ対策が万全なクラウドPBXを選ぶことが重要です。
ファイアウォールや通信の暗号化、ウイルスチェックなどの基本的なセキュリティ対策が実装されている、かつ二段階認証やVPNネットワーク構築など、より強固なセキュリティ対策があるクラウドPBXなら安心して利用できます。ISMS認証やプライバシーマークといった第三者認証を取得しているか、という観点でもクラウドPBXのセキュリティレベルを確認できます。
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クラウドフォンの機能・料金・特徴を比較
ここからは、クラウドPBX(クラウドフォン・クラウド電話)の機能・料金・特徴を比較します。自社の予算や必要な機能と照らし合わせながら、おすすめのクラウドPBXをご確認ください。
クラウドPBXサービスの比較表(2024年最新版)
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 導入実績 |
---|---|---|---|
BIZTEL ビジネスフォン | 50,000円~ | 21,000円~ | シリーズ累計2,000社以上 |
MiiTel(ミーテル) | 無料 | 5,980円/1ユーザー | 2,500社 |
INNOVERA PBX(イノベラ) | 要問合わせ | 要問合わせ | 1,600社以上 |
TramOneCloud | 無料 | 1,200円~ | 500社以上 |
モバビジ | 要問合わせ | 要問合わせ | - |
トビラフォン Cloud | 33,000円~ | 3,300円~ | - |
Good Line(グッドライン) | 20,000円 | 3,000円 | 7,500社以上 |
Dialpad | 無料 | 1,000円/1ユーザー | 日本国内2,700社以上 |
Zoom Phone | 無料 | 1,080円/1ユーザー | ライセンス販売数300万 |
Arcstar Smart PBX | 10,000円 | 基本料金:5,000円 500円/1ユーザー |
- |
下記ボタンから、クラウドPBXを最大6社まで並べて比較できます。各社の料金や機能を比較したい場合にぜひご活用ください。
【2024年最新】おすすめクラウドPBX12選
機能や料金を比較した結果、2024年最新のおすすめクラウドPBX(クラウドフォン・クラウド電話)12選を詳しく解説します。基本的な電話機能に加え、IVR(自動音声ガイダンス機能)や音声テキスト化など、便利な機能をそなえたクラウドPBXや、良心的な価格帯のクラウドPBXをおすすめとして選出しました。
- BIZTEL ビジネスフォン
- MiiTel(ミーテル)
- INNOVERA PBX(イノベラ)
- TramOneCloud
- モバビジ
- トビラフォン Cloud
- Good Line(グッドライン)
- Dialpad
- Zoom Phone
- Arcstar Smart PBX
BIZTEL(ビズテル)は株式会社リンクが提供するクラウドPBXサービス。これまで2,000社以上の企業に導入実績があり、国内シェアNo.1を獲得しているクラウドPBXのパイオニアです。
BIZTELのプランとしては、スマホの内線化に適した「BIZTEL モバイル」、ビジネスに最適な「BIZTEL ビジネスフォン」、コールセンター用の「BIZTEL コールセンター」の3種類があり、用途に合わせて最適なプランを選べます。
BIZTELビジネスフォンでは、代表電話番号での受発信・転送・パーク保留など基本的な電話機能を利用できるほか、IVR(自動音声ガイダンス機能)や音声録音機能、音声テキスト化機能も利用可能。
セキュリティに関しては、二段階認証やVPNネットワークによってセキュアな環境を構築できるため、個人情報を取り扱う業務にもおすすめのクラウドPBXです。
MiiTel
MiiTel(ミーテル)は、クラウドフォン機能と録音・文字起こし・AI音声解析が1つになったツール。電話営業や顧客対応を可視化し、電話応対品質を改善させるといった使い方ができるおすすめのクラウドPBXです。
導入実績をみると、スタートアップから大企業まで2,000社以上に導入されており、社員教育や電話応対品質の向上に積極的に活用されています。
また、発番できる電話番号の種類が豊富な点もMiiTelのメリットで、03(東京)・06(大阪)以外にも主要都市の市外局番を取得できます。セキュリティに関しても、プライバシーマーク・ISMS認証を取得しているため、コールセンター業務でも安全に利用できるおすすめクラウドPBXです。
INNOVERA PBX(イノベラ)は、株式会社プロディライトが提供するクラウドPBXで、これまで1,300社以上に導入実績があります。他社と比較したおすすめ理由は、東京(03)や大阪(06)以外にも約40種類の市外局番を発番することが可能な点で、広い地域の企業におすすめのクラウドPBXです。
INNOVERA PBXは、録音した電話音声のテキスト化・音声解析などの機能を持ち、カスタマーサポート業務の効率化にも貢献します。なお、料金については公式サイトに明示されておらず問い合わせが必要です。
TramOneCloudは、トラムシステム株式会社が提供するクラウドPBXで、500社以上に導入実績がある人気のサービス。他社と比較したおすすめ理由は「豊富な機能」と「料金が安い」という2点で、コストメリットの高いクラウドPBXをお探しの企業におすすめです。
1~30名規模の企業におすすめのEssentialプランは、1ユーザーあたり月額料金1,200円で利用でき、他社と比較して千円~3千円程安い料金で利用できます。
また、基本的な電話機能に加えてIVR(自動音声ガイダンス機能)やネットFAX機能、CRM連携などさまざまな機能を利用できる点もおすすめ理由。料金無料でトライアルもできますので、一度試してみるのもおすすめです。
- ISMS
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
モバビジは、クラウドテレコム株式会社が提供するクラウドPBX。固定電話相当の音質であるとの評価(総務省判定基準・クラスA)を得ているクラウドPBXで、音声品質に不安なく利用できるおすすめのサービスです。
機能面については、音声テキスト化やAI音声解析などの機能がないものの、録音機能・IVR・FAX機能などは実装されており、顧客対応や取引先との電話といった使い方なら問題なく利用できます。
また、公式サイトには具体的な利用料金が掲載されていませんが、他社と比較して「料金は安い」との評判もあり、見積もり依頼をするのもおすすめです。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
トビラフォン Cloudは、トビラシステムズ株式会社が提供するクラウドBPX。同社は迷惑電話ブロックの技術に強みを持っており、クラウドPBXサービスにも高性能な迷惑電話フィルタが実装されている点でおすすめです。
トビラフォン Cloudでは、3万件以上のデータをもとに、押し売りや迷惑電話につながる可能性ある着信を事前に通知。不要な電話対応に時間を取られることなく、本来の業務に集中できる点が導入メリットで、おすすめの理由です。
ネットFAX機能はない点には注意が必要ですが、基本的なクラウドフォン機能・録音機能・IVR機能はあるため、通常業務で便利に利用できます。
GoodLine
Good Line(グッドライン)は株式会社Good Relationsが提供するクラウドPBXで、これまで7,500社以上(2024年11月時点)に導入実績のある人気のサービスです。
個人事業主や小規模利用向けの「Good Line SOHO」プランは初期費用20,000円・月額料金3,000円と安い料金で利用できる点が他社と比較したおすすめ理由。スマートフォンから市外局番や0120番号を発着信する機能や転送機能を利用でき、プライベートとビジネスの電話を分けたい場合におすすめです。
また法人向けにテレアポシステムやコンタクトセンターを構築できるプランを用意。利用料金は「Good Line SOHO」プランと比較して高額となるため、他社の法人向けプランとの比較がおすすめです。
Dialpad(ダイアルパッド)はアメリカ発のクラウドPBXサービスで、日本ではDialpad Japan株式会社が提供しています。全世界では6万社に導入実績があり、SalesforceのCRMをはじめ、あらゆるクラウドツールと連携できる点がおすすめです。
2023年現在、DialpadのクラウドPBXと連携可能なツールは、CRM、MAツール、オンラインストレージ、チャットツール、受付システム、グループウェアなどがあり、各ツールと連携して営業生産性を高めていきたい企業におすすめ。月額料金は1ユーザーあたり1,000円と格安で、料金面での導入ハードルが低い点もメリットです。
Zoom Phoneは、Web会議ツールとして有名なZoomが提供するクラウドPBXです。世界中で約700万台の利用実績がある人気のクラウド電話サービスとなっており、とくに料金の安さと通信品質の高さが評判。
Zoom PhoneはSalesforceをはじめとしたCRM、Microsoft Teams、Slack、Google Workspaceなどとも連携可能。ビジネス上のコミュニケーションを円滑にします。
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- アカウント権限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- 電話サポートあり
Arcstar Smart PBX
Arcstar Smart PBXは、NTTコミュニケーションズが提供するクラウドPBX。日本郵便にも導入されているシステムで、大手通信会社の実績あるクラウドサービスを検討したい企業におすすめのクラウドPBXです。
同社が提供するWeb電話帳「PHONE APPLI PEOPLE」とも連携可能で、名刺情報や社員の連絡先をクラウドで一元管理・共有することも可能。プロジェクトメンバー間での情報共有がスムーズになる点がおすすめです。
- Pマーク
- IP制限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
以上、機能比較や料金比較でおすすめのクラウドPBXを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、クラウドPBX選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
従来のビジネスフォンと比較したクラウドPBXのメリット
従来のビジネスフォンからクラウドPBX(クラウドフォン・クラウド電話)に乗り換えることは、料金面や機能面で大きなメリットがあります。ここでは、従来のビジネスフォンと比較した、クラウドPBXのメリットを6つ紹介します。
- スマホやPCでも会社の代表番号で受発信できる
- 電話機やPBXの設置が不要
- オフィス拠点間を内線化し、通話コストを削減できる
- SFAやCRM連携でCTIシステムを構築できる
- 電話番号や回線数の設定がWeb上で完結する
- 事業継続計画(BCP)の対策として有効
スマホやPCでも会社の代表番号で受発信できる
クラウドPBXは電話線不要で、インターネットがあればどこでも利用できる電話サービス。電話機だけでなく、スマホやPCにも専用のソフトウェアをインストールすることで内線化できることが、従来のビジネスフォンと比較した最大のメリットです。
私用スマホで、会社の代表番号を使って受発信することができるため、社用携帯を貸与する必要がなくなります。また、テレワーク時や営業外回り時にも、外線・内線電話を受け取れる点も便利で、多様な働き方に対応できるようになります。
電話機やPBXの設置が不要
クラウドPBXはクラウド上にPBXがあるので、オフィスに電話機やPBXを設置する必要がありません。従来のビジネスフォンと比較すると、電話回線の開通工事が不要となる点や電話機やPBXのリースが不要となる点がメリット。
簡単に使える電話サービスを探している企業や、料金が安い電話サービスを導入したいとお考えの企業にはクラウドPBXがおすすめです。
IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
また、従来のビジネスフォンでは機器の購入・設置に数十万〜数百万円かかっていましたが、クラウドPBXならそれらの費用が不要なので、初期費用無料~1万円程で済みます。費用をあまりかけられない企業には大きなメリットでしょう。
オフィス拠点間を内線化し、通話コストを削減できる
クラウドPBXは、本社や支社などオフィス拠点間の電話を内線化することが可能。内線電話には通話料が発生しないため、オフィスが違う社員同士の通話コストを削減できる点がメリットです。
複数拠点にオフィスがあり、拠点間の電話に高い料金が発生している場合は、クラウドPBXへの乗り換えでコスト面の恩恵を受けられる可能性があります。
SFAやCRM連携でCTIシステムを構築できる
クラウドPBXは他のクラウドツールと連携させて使うことができます。たとえば、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)とクラウドPBXを連携することで、着信時にPC画面上に顧客情報が表示されるような仕組みを作ることが可能です。
IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
なお、PBX・FAX機能とSFA・CRMなどのクラウドツールを統合させる技術をCTI(Computer Telephony Integration)といい、多くの顧客情報を取り扱うコールセンターにおすすめのシステムです。CTIシステムの導入も検討している方は、以下の記事もぜひご覧ください。
電話番号や回線数の設定がWeb上で完結する
従来のビジネスフォンの場合、電話番号や回線数を増やすためには専用業者がオフィス内で工事・設定変更をする必要がありました。一方、クラウドPBXの場合はWeb上で電話番号や回線数の変更が完結します。導入後の手間がかからない点も、従来のビジネスフォンと比較したクラウドPBXのメリットです。
事業継続計画(BCP)の対策として有効
緊急事態時にこそ、社内のメンバーや外部の取引先と電話で連絡をとれるようにすることは事業継続のために重要です。クラウドPBXは社内に機器を保有する必要がないため、自然災害など緊急事態に遭遇した際にも、電話機器が損傷して使えなくなることはありません。
電話をはじめとする社内ツールをクラウド化することは、事業継続計画(BCP)の対策としても有効です。
クラウドPBXを導入する前に確認すべき注意点
クラウドPBX(クラウドフォン・クラウド電話)の新規導入や切り替えには多くのメリットがありますが、注意点もあります。導入前に確認すべき注意点を理解しておきましょう。
- 会社の電話番号を引き継げない可能性がある
- 古いスマホ端末やOSバージョンに対応していない場合がある
会社の電話番号を引き継げない可能性がある
現在利用中の会社の電話番号をそのまま継続して利用したい場合もあると思います。ただ、サービスによっては番号の引き継ぎができないことがあります。多くのクラウドPBXでは、03番号(東京)や06番号(大阪)、その周辺地域の市外局番を継続利用できますが、対応外のエリアの市外局番は引き継ぐことができません。
また、NTT東日本・NTT西日本のひかり電話の番号は引き継げるものの、それ以外の電話番号については専用ゲートウェイ機器を設置する必要があるというケースも。事前に、利用中の電話番号がどのような条件下で引き継ぎ可能かを確認しましょう。
IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
以下の記事では、クラウドPBX移転で電話番号を引き継ぐときの注意点を解説してます。引継ぎについて詳しく知りたい方はご覧ください。
古いスマホ端末やOSバージョンに対応していない場合がある
クラウドPBXは電話機だけでなくPCやスマホで電話できる点が大きなメリットですが、端末やOSバージョンが対応していない場合は、そもそもクラウドPBXを利用できません。
発売したばかりの新しいPCやスマートフォンであれば心配はないですが、古い端末やOSバージョンを使っている場合は、事前にクラウドPBXが対応するかを確認しましょう。
まとめ:クラウドPBXの比較検討・トライアルがおすすめ
クラウドPBX(クラウドフォン・クラウド電話)を比較すると、機能・音質・セキュリティ対策など、さまざまな点で違いがあります。比較軸・選び方が多様なため、どのクラウドPBXを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。
その場合は、自社にはどんな機能が必要かという「要件」を洗い出し、要件に優先順位をつけることが重要です。ある程度の数までサービスを絞り込んだら、相見積もりとトライアルを活用してクラウドPBXを比較検討するのがおすすめ。
PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、要件に合わせたクラウドPBXを6社までご紹介可能です。いくつかの簡単な質問に回答するだけで貴社にピッタリのSaaSを紹介する診断コンテンツも用意しています。ぜひ一度お試しください。
プロが代わりに探して紹介します!
IT導入・DX推進のプロ
まきさか
IT専門ライター / エネルギー企業にてDX企画・推進、PMO等を担当
資格
IPA プロジェクトマネージャー、データベーススペシャリスト、セキュリティスペシャリスト
東京大学大学院にて人工知能を専門に研究。在学中にベンチャー企業のエンジニアとして勤務もし、卒業後はシンクタンクでレポーティングやITコンサル業務に従事。2017年からはエネルギー企業にてDXの企画・推進、PMO等を担当。2020年よりIT専門ライターとしても活動し、DX・AI・PMO・マーケティング・コールセンター・セキュリティ・クラウドなどの各分野に精通している。
IT導入・DX推進のプロ
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