必要な機能・料金で比較!おすすめクラウドPBX12選【2023年最新】
電話線・電話機が不要で、スマートフォンやPCでも電話の受発信ができるクラウドPBX。オフィスに縛られずにさまざまな場所で電話業務を行えるため、テレワークの社員がカスタマーサポート業務を行うなど、多様な働き方にも対応することができます。 社用携帯を貸与する必要がなくなる・電話機のリースが不要になるといった点もクラウドPBXが人気となっている理由で、経費削減したい企業にもおすすめです。本記事では、クラウドPBXの選び方を解説した上で、料金や機能比較でおすすめのクラウドPBXを10選紹介します。ぜひ自社に最適なクラウドPBXサービスを確認ください。

アイミツコンシェルジュ 齋藤
SaaSツールをお探しの方に、SaaS探しのプロである私たちコンシェルジュがアドバイスします!ツール選びのポイントも解説していますので、ぜひご覧ください。
- クラウドPBXとは
- クラウドPBXのおすすめの選び方・比較方法
- クラウド電話の機能・料金・特徴を比較
- 【2023年最新】おすすめクラウドPBX12選
- 従来のビジネスフォンと比較したクラウドPBXのメリット
- クラウド電話を導入する前に確認すべき注意点
- まとめ~複数社のクラウド電話の検討・トライアルがおすすめ
クラウドPBXとは
ここからは、クラウドPBXの概要・従来の電話サービスと比較したメリットやデメリットについて解説します。クラウドPBXの仕組みについて理解したいという場合はこちらも参照ください。まずクラウドPBXのサービス概要を解説します。

クラウドPBXとは、クラウド上に電話交換機能(=PBX)を構築し、インターネット回線を通じて電話の受発信を行うサービスのこと。従来の電話サービスのようにオフィスに電話交換機能(=PBX)を設置する必要がないため、機器導入コストや保守コストがかからない点がメリットです。
また、インターネットが繋がる環境であればどこでも受発信できる点も従来の電話サービスと比較したメリット。スマートフォンやPCでも代表番号で受発信できるので、外回り中の営業職やテレワーク中の社員も電話業務を行うことができます。
従来のビジネスフォンと比較した違い

従来のビジネスフォンは、オフィスに設置した電話交換機(=PBX)と電話機を電話回線でつなぐことにより受発信ができる仕組みでした。一方でクラウドPBXは、物理的な機器が不要な点・インターネット回線を用いる仕組みで、従来のビジネスフォンと比較した具体的な違いは下記の通りです。
比較項目 | 従来のビジネスフォン | クラウドPBX |
---|---|---|
使用回線 | 電話回線 | インターネット回線 |
PBX(電話交換機)の設置 | 社内にPBXの設置が必要 | クラウド型サービスのためPBX設置は不要 |
利用可能な環境 | 社内 (本社や支店など拠点が異なる場合は各所でPBXが必要) |
社内・社外問わず、インターネット回線に接続できる場所ならどこでも利用可能 |
受発信できる端末 | 電話機 | 電話機、スマホ、PC |
従来のビジネスフォンと比較して、クラウドPBXは場所やデバイスに囚われずに電話業務を行える点がメリットで、テレワークを導入したい企業にもおすすめです。
IP-PBXと比較した違い

IPとは「Internet Protocol」の略で、IP-PBXとはインターネット回線を用いた電話サービスです。IP-PBXはインターネット回線を用いている点でクラウドPBXと同じですが、社内にPBX機器を設置する点が違います。
IP-PBXは、会社のインターネット回線(光回線)とIP-PBX専用機器を有線接続し、さらにデバイス(電話機やPC)とLANケーブルでつなぐことで、電話の受発信ができるようになる仕組みです。
IP-PBX・クラウドPBXを比較した違いは下記の通りです。
比較項目 | IP-PBX | クラウドPBX |
---|---|---|
使用回線 | インターネット回線 | インターネット回線 |
PBX(電話交換機)の設置 | 社内にPBXの設置が必要 | クラウド型サービスのためPBX設置は不要 |
利用可能な環境 | 社内・社外問わず、インターネット回線に接続できる場所ならどこでも利用可能 | 社内・社外問わず、インターネット回線に接続できる場所ならどこでも利用可能 |
受発信できる端末 | 電話機、スマホ、PC | 電話機、スマホ、PC |
クラウドPBXのおすすめの選び方・比較方法
企業に導入するクラウドPBX(クラウド電話サービス)を選ぶ際、重要な比較ポイントは下記の5点です。
- クラウドPBXの機能
- 利用可能な電話番号
- 通話の音質
- セキュリティ対策
- 初期費用・月額料金
以下、クラウドPBXのおすすめの選び方・比較方法を1つずつ解説します。
クラウドPBXの機能
クラウドPBXはサービスによって機能に違いがあり、自社の業務に必要な機能をそなえているかという観点での比較がおすすめです。多くのクラウドPBXには、従来のビジネスフォンと同様、会社代表電話での受発信・転送・パーク保留などの機能が実装されている一方、下記のような機能の有無はクラウドPBXによって違います。
- 使用中の代表電話番号の引き継ぎ
- IVR(自動音声ガイダンス機能)
- 録音機能
- 音声認識・テキスト化
- ネットFAX機能
- PC(ソフトフォン)対応
- SFAやCRMといった外部ツールとの連携
コールセンターなど、比較的大きな規模で電話を利用したい場合は、IVR(自動音声ガイダンス機能)や録音機能が必要でしょう。顧客電話対応を行う場合は、SFAやCRMツールとクラウドPBXをシステム連携させると便利。顧客から電話がかかってきた際にPC画面に顧客情報をポップアップ表示させることができます。
利用可能な電話番号
クラウドPBXは、サービスによって利用可能な電話番号に違いがあるため、自社で使いたい番号を発番できるかという観点での比較がおすすめです。たとえば、多くのクラウドPBXでは市外局番として03(東京)、06(大阪)とその周辺地域のみの番号を発番できるのに対し、INNOVERAのクラウドPBXサービスでは約40種類の市外局番を利用できます。
全国エリアで利用できる050番号、フリーダイヤルの0120番号は、多くのクラウドPBXで利用できる電話番号となっています。
一方で、会社で使用中の代表番号をそのまま引き継いで利用したいというケースも多いでしょう。03番号・06番号やNTTが提供するひかり電話の番号は、多くのクラウドPBXで継続利用できますが、それ以外の電話番号については引き継げない可能性もあるため、事前に確認が必要です。
通話の音質
電話サービスの要となる通話の音質については、メーカー各社が改善を重ね、従来のビジネスフォンと同水準の音質が実現しています。しかし、クラウドPBXの中には、通話の声が途切れてしまう低品質のサービスもあるため、音質の比較が重要です。
音質を比較する際に注目すべき指標として、総務省判定基準があります。総務省判定基準とは総務省が設けている通信品質の基準のことで、段階ごとの評価は下記の通り。
総務省判定基準 | 通信品質 |
---|---|
クラスA | 固定電話相当の品質 |
クラスB | 携帯電話相当の品質 |
クラスC | IP電話相当の品質 |
クラスAが最も評価が高く、クラウドPBXサービスの中では「モバビジ」や「CLOUD PHONE」などがクラスAを獲得しています。なお、無料トライアル期間を設けているクラウドPBXサービスも複数ありますので、音質を確認した上で正式契約するのがおすすめです。
セキュリティ対策
クラウドPBXは、従来の電話回線のビジネスフォンとは違い、インターネットを通じて受発信を行う仕組みのため、ネットワーク攻撃やウイルス感染など外部の脅威にさらされています。外部の脅威から身を守りながら安定して電話業務を行うためには、セキュリティを比較して万全の対策をしているクラウドPBXを選ぶことが重要です。
ファイアウォールや通信の暗号化、ウイルスチェックなどの基本的なセキュリティ対策が実装されている上、二段階認証やVPNネットワーク構築など、より強固なセキュリティ対策があるクラウドPBXなら安心して利用できるでしょう。
ISMS認証・プライバシーマークといった第三者認証を取得しているか、という観点でもクラウドPBXのセキュリティレベルを比較できます。
初期費用・月額料金
クラウドPBXの利用に必要な費用は、初期費用と月額料金です。クラウドPBX導入時に必要な初期費用の相場は、無料~50,000円程となっています。
月額料金については、ユーザー数に応じて課金されるタイプと、回線数に応じて課金されるタイプがあります。回線数に応じた課金タイプは、社員数(ユーザー数)が増えても月額料金が変わらないため、電話業務量が一定の場合におすすめです。
一方でユーザー課金型は、1ユーザーあたりの月額料金が安く設定されている場合が多く、少人数でクラウドPBXを利用する場合におすすめといえます。
関連記事:クラウドPBX(クラウド電話)の料金比較・おすすめ紹介
クラウド電話の機能・料金・特徴を比較
ここからは、クラウドPBX(クラウド電話)の機能・料金・特徴を比較します。自社の予算や必要な機能と照らし合わせながら、おすすめのクラウドPBXをご確認ください。
クラウドPBXサービスの比較表(2023年最新版)

下記ボタンから、クラウドPBXを最大6社まで並べて比較できます。各社の料金や機能を比較したい場合にぜひご活用ください。
【2023年最新】おすすめクラウドPBX12選

機能や料金を比較した結果、2023年最新のおすすめクラウドPBXを12選を詳しく解説します。基本的な電話機能に加え、IVR(自動音声ガイダンス機能)や音声テキスト化など、便利な機能をそなえたクラウドPBXや、良心的な価格帯のクラウドPBXをおすすめとして選出しました。
- BIZTEL ビジネスフォン
- MiiTel(ミーテル)
- INNOVERA PBX(イノベラ)
- UNIVOICE
- モバビジ
- トビラフォン Cloud
- Good Line(グッドライン)
- Dialpad
- ひかりクラウドPBX
- Arcstar Smart PBX
BIZTEL(ビズテル)は株式会社リンクが提供するクラウドPBXサービス。これまで2,000社以上の企業に導入実績があり、国内シェアNo.1を獲得しているクラウドPBXのパイオニアです。
BIZTELのプランとしては、スマホの内線化に適した「BIZTEL モバイル」、ビジネスに最適な「BIZTEL ビジネスフォン」、コールセンター用の「BIZTEL コールセンター」の3種類があり、用途に合わせて最適なプランを選べます。
BIZTELビジネスフォンでは、代表電話番号での受発信・転送・パーク保留など基本的な電話機能を利用できるほか、IVR(自動音声ガイダンス機能)や音声録音機能、音声テキスト化機能も利用可能。
セキュリティに関しては、二段階認証やVPNネットワークによってセキュアな環境を構築できるため、個人情報を取り扱う業務にもおすすめのクラウドPBXです。

MiiTel(ミーテル)は、クラウド電話機能と録音・文字起こし・AI音声解析が1つになったツール。電話営業や顧客対応を可視化し、電話応対品質を改善させるといった使い方ができるおすすめのクラウドPBXです。
導入実績をみると、スタートアップから大企業まで1,950社以上に導入されており、社員教育や電話応対品質の向上に積極的に活用されています。
また、発番できる電話番号の種類が豊富な点もMiiTelのメリットで、03(東京)・06(大阪)以外にも主要都市の市外局番を取得できます。セキュリティに関しても、プライバシーマーク・ISMS認証を取得しているため、コールセンター業務でも安全に利用できるおすすめクラウドPBXです。

INNOVERA PBX(イノベラ)は、株式会社プロディライトが提供するクラウドPBXで、これまで1,300社以上に導入実績があります。他社と比較したおすすめ理由は、東京(03)や大阪(06)以外にも約40種類の市外局番を発番することが可能な点で、広い地域の企業におすすめのクラウドPBXです。
INNOVERA PBXは、録音した電話音声のテキスト化・音声解析などの機能を持ち、カスタマーサポート業務の効率化にも貢献します。なお、料金については公式サイトに明示されておらず問い合わせが必要です。

UNIVOICE(ユニボイス)は、トラムシステム株式会社が提供するクラウドPBXで、500社以上に導入実績がある人気のサービス。他社と比較したおすすめ理由は「豊富な機能」と「料金が安い」という2点で、コストメリットの高いクラウドPBXをお探しの企業におすすめです。
1~30名規模の企業におすすめのEssentialプランは、1ユーザーあたり月額料金1,200円で利用でき、他社と比較して千円~3千円程安い料金で利用できます。
また、基本的な電話機能に加えてIVR(自動音声ガイダンス機能)やネットFAX機能、CRM連携などさまざまな機能を利用できる点もUNIVOICEのおすすめ理由。料金無料でトライアルもできますので、一度試してみるのもおすすめです。
- ISMS
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応

モバビジは、クラウドテレコム株式会社が提供するクラウドPBX。固定電話相当の音質であるとの評価(総務省判定基準・クラスA)を得ているクラウドPBXで、音声品質に不安なく利用できるおすすめのサービスです。
機能面については、音声テキスト化やAI音声解析などの機能がないものの、録音機能・IVR・FAX機能などは実装されており、顧客対応や取引先との電話といった使い方なら問題なく利用できます。
また、公式サイトには具体的な利用料金が掲載されていませんが、他社と比較して「料金は安い」との評判もあり、見積もり依頼をするのもおすすめです。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応

トビラフォン Cloudは、トビラシステムズ株式会社が提供するクラウドBPX。同社は迷惑電話ブロックの技術に強みを持っており、クラウドPBXサービスにも高性能な迷惑電話フィルタが実装されている点でおすすめです。
トビラフォン Cloudでは、3万件以上のデータをもとに、押し売りや迷惑電話につながる可能性ある着信を事前に通知。不要な電話対応に時間を取られることなく、本来の業務に集中できる点が導入メリットで、おすすめの理由です。
ネットFAX機能はない点には注意が必要ですが、基本的なクラウド電話機能・録音機能・IVR機能はあるため、通常業務で便利に利用できます。

Good Line(グッドライン)は株式会社Good Relationsが提供するクラウドPBXで、これまで5,500社以上(2023年1月時点)に導入実績のある人気のサービスです。
個人事業主や小規模利用向けの「Good Line SOHO」プランは初期費用20,000円・月額料金3,000円と安い料金で利用できる点が他社と比較したおすすめ理由。スマートフォンから市外局番や0120番号を発着信する機能や転送機能を利用でき、プライベートとビジネスの電話を分けたい場合におすすめです。
また法人向けにテレアポシステムやコンタクトセンターを構築できるプランを用意。利用料金は「Good Line SOHO」プランと比較して高額となるため、他社の法人向けプランとの比較がおすすめです。

Dialpad(ダイアルパッド)はアメリカ発のクラウドPBXサービスで、日本ではDialpad Japan株式会社が提供しています。全世界では6万社に導入実績があり、SalesforceのCRMをはじめ、あらゆるクラウドツールと連携できる点がおすすめです。
2023年現在、DialpadのクラウドPBXと連携可能なツールは、CRM、MAツール、オンラインストレージ、チャットツール、受付システム、グループウェアなどがあり、各ツールと連携して営業生産性を高めていきたい企業におすすめ。月額料金は1ユーザーあたり1,000円と格安で、料金面での導入ハードルが低い点もメリットです。

ひかりクラウドPBXはNTT東日本(東日本電信電話株式会社)が提供するクラウドPBX。現在お使いの会社電話番号をそのまま引き継いで利用することが可能で、固定電話と比較してスマートフォンでも代表電話の受発信ができる点がメリットです。
オプション「まるらくオフィス」に加入すると、光アクセスサービス・Wi-Fi環境・情報セキュリティ対策、電話環境といったICT環境の設定をまるごと任せることも可能。大手通信会社の安心できるサービスを導入したい場合は、ひかりクラウドPBXの検討もおすすめです。
- アカウント権限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応

Arcstar Smart PBX
Arcstar Smart PBXは、NTTコミュニケーションズが提供するクラウドPBX。日本郵便にも導入されているシステムで、大手通信会社の実績あるクラウドサービスを検討したい企業におすすめのクラウドPBXです。
同社が提供するWeb電話帳「PHONE APPLI PEOPLE」とも連携可能で、名刺情報や社員の連絡先をクラウドで一元管理・共有することも可能。プロジェクトメンバー間での情報共有がスムーズになる点がおすすめです。
- Pマーク
- IP制限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
以上、機能比較や料金比較でおすすめのクラウドPBXを詳しく解説しました。アイミツSaaS(当サイト)では、BtoB受発注支援のプロとして、クラウドPBX選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断も用意していますのでぜひご活用ください。
従来のビジネスフォンと比較したクラウドPBXのメリット

電話線の固定電話からクラウドPBXに乗り換えることは、料金面や機能面で大きなメリットがあります。ここでは、従来のビジネスフォンと比較した、クラウドPBXのメリットを6つ紹介します。
スマホやPCでも会社の代表番号で受発信できる
クラウドPBXは電話線不要・インターネットがあればどこでも利用できる電話サービス。電話機だけでなく、スマホ・PCにも専用のソフトウェアをインストールすることで内線化できる点が、従来のビジネスフォンと比較した最大のメリットです。
私用スマホで、会社の代表番号を使って受発信することができるため、社用携帯を貸与する必要がなくなります。また、テレワーク時や営業外回り時にも、外線・内線電話を受け取れる点も便利で、多様な働き方に対応したおすすめの電話サービスです。
クラウド型サービスだから電話機やPBXの設置が不要
クラウドPBXはクラウド型サービスなので、オフィスに電話機やPBXを設置する必要がありません。従来のビジネスフォンと比較すると、電話回線の開通工事が不要となる点や電話機・PBXのリースが不要となる点がメリット。
簡単に使える電話サービスを探している企業・料金が安い電話サービスを導入したいとお考えの企業にはクラウドPBXがおすすめです。
オフィス拠点間を内線化し、通話コストを削減できる
クラウドPBXは、本社・支社などオフィス拠点間の電話を内線化することが可能。内線電話には通話料が発生しないため、オフィスが違う社員同士の通話コストを削減できる点がメリットです。
複数拠点にオフィスがあり、拠点間の電話に高い料金が発生している場合は、クラウドPBXへの乗り換えを検討するのがおすすめです。
SFAやCRM連携でCTIシステムを構築できる
クラウドPBXは他のクラウドツールと連携させて使うことができ、従来のビジネスフォンと比較したメリットとなっています。たとえば、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)とクラウドPBXを連携することで、着信時にPC画面上に顧客情報が表示されるような仕組みを作ることが可能です。
なお、PBX・FAX機能とSFA・CRMなどのクラウドツールを統合させる技術をCTI(Computer Telephony Integration)といい、多くの顧客情報を取り扱うコールセンターにおすすめのシステムです。
関連記事:おすすめCTIシステムを比較解説
電話番号や回線数の設定がWEB上で完結する
従来のビジネスフォンの場合、電話番号や回線数を増やすためには専用業者がオフィス内で工事・設定変更をする必要がありました。一方、クラウドPBXの場合はWEB上で電話番号・回線数の変更が完結。導入後も手間がかからない点も、従来のビジネスフォンと比較したクラウドPBXのメリットといえます。
事業継続計画(BCP)の対策としてクラウド化が有効
緊急事態時にこそ、社内のメンバーや外部の取引先と電話で連絡をとれるようにすることは事業継続のために重要。クラウドPBXは社内に機器を保有する必要がないため、自然災害など緊急事態に遭遇した際にも、電話機器が損傷して使えなくなることはありません。
電話をはじめとする社内ツールをクラウド化することは、事業継続計画(BCP)の対策としても有効です。
クラウド電話を導入する前に確認すべき注意点

クラウドPBX(クラウド電話)の新規導入・切り替えには多くのメリットがありますが、一方で注意点も。導入前に確認すべき注意点を解説します。
会社の電話番号を引き継げない場合に注意
現在利用中の会社の電話番号をそのまま継続して利用したい場合、サービスによっては番号の引き継ぎができないこともあるため注意が必要です。多くのクラウドPBXでは、03(東京)や06(大阪)、その周辺地域の市外局番を継続利用できますが、対応外のエリアの市外局番は引き継ぐことができません。
また、NTT東日本・NTT西日本のひかり電話の番号は引き継げるものの、それ以外の電話番号については専用ゲートウェイ機器を設置する必要があるというケースも。事前に電話番号を引き継げるかの確認がおすすめです。
古いスマホ端末やOSバージョンに対応していない場合に注意
クラウドPBXは電話機だけでなくPC・スマホで電話できる点が大きなメリットですが、OSバージョンが対応していない場合はそもそもクラウドPBXを利用できないため注意が必要です。
年代が新しいWindows・MacのPCやスマートフォンであれば心配は不要ですが、古い端末を使っている場合は、事前にクラウドPBXが対応するOSバージョンなどを確認するのがおすすめです。
まとめ~複数社のクラウド電話の検討・トライアルがおすすめ
クラウドPBXを比較すると、機能・音質・セキュリティ対策など、さまざまな点で違いがあります。比較軸・選び方が多様なため、どのサービスを選ぶべきか迷うことも多いでしょう。
その場合は、自社の電話サービスにはどんな機能が必要かという「要件」を洗い出し、要件に優先順位をつけることが重要。複数社までサービスを絞り込んだら見積もり・トライアルなどを活用して導入サービスを検討していくのがおすすめです。
アイミツSaaS(当サイト)では、BtoB受発注支援のプロとして、要件に合わせたクラウドPBXを複数社ご紹介可能です。診断コンテンツも用意していますので、ぜひ一度お試しください。



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