医療現場(病院・ナースコール)におすすめのクラウドPBX10選【2024年最新】
「ナースコールやPHSの運用など、電話業務を改善したい」と考えている病院・医療関係者も多いでしょう。そんな方には、医療現場(病院・ナースコール)でも利用できるクラウドPBXの導入がおすすめです。クラウドPBXを導入すれば、内線と外線を一つの端末で利用できる上、電子カルテなどのシステムとの連携も可能になるので、医療現場の業務効率化が実現します。
この記事では、医療機関におすすめのクラウドPBX10選を紹介します。導入するメリットや選び方も詳しく解説しますので、ぜひご覧ください。さまざまなクラウドPBXを比較検討したい方は、以下の記事もおすすめです。
IT導入・DX推進のプロ
まきさか
東京大学大学院にて人工知能を専門に研究。在学中にベンチャー企業のエンジニアとして勤務もし、卒業後はシンクタンクでレポーティングやIT …続きを見る
東京大学大学院にて人工知能を専門に研究。在学中にベンチャー企業のエンジニアとして勤務もし、卒業後はシンクタンクでレポーティングやITコンサル業務に従事。2017年からはエネルギー企業にてDXの企画・推進、PMO等を担当。2020年よりIT専門ライターとしても活動し、DX・AI・PMO・マーケティング・コールセンター・セキュリティ・クラウドなどの各分野に精通している。 IT専門ライター / エネルギー企業にてDX企画・推進、PMO等を担当
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- クラウドPBXとは
- 固定電話・PHSを導入している医療機関の課題
- 医療機関でクラウドPBXを導入するメリット
- 医療機関向けクラウドPBXとPHSの比較表
- 【比較表】医療機関向けクラウドPBX
- 医療機関向けクラウドPBXおすすめ10選
- 医療機関でのクラウドPBX導入事例
- クラウドPBXの選び方
- まとめ:医療機関でクラウドPBXを導入しよう
- よくある質問
クラウドPBXとは
PBXとは、電話回線を相互に接続し電話網を構築するための装置のことです。別名、電話交換機とも呼ばれています。従来のPBXでは、設置するときやメンテナンスのときに業者を呼んで工事する必要があったり、保守期間が切れるたびに買い替えが必要だったりしました。
一方、クラウドPBXとは、PBXを従来のようにオフィス内に設置するのではなく、インターネット上に用意したサービスです。これにより、設置やメンテナンスの際に工事をする手間が省けるだけでなく、拠点間の通話も内線電話扱いのため無料です。
クラウドPBXについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
固定電話・PHSを導入している医療機関の課題
固定電話やPHSを使っている医療機関にはさまざまな課題があり、その課題の解決のためにクラウドPBXを導入するケースが増えています。ここでは、固定電話やPHSを導入している医療機関が抱える課題を3つ紹介します。
移動中に通話が途切れる
エレベーターなどで異動しているときに、インターネット回線が悪くなり通話が途切れてしまうことがあります。移動と通話を同時に行えず非効率的であるだけでなく、急な対応が必要となることの多い医療機関にとって大きな課題です。
PHSでは外線が利用できない
PHSは内線にしか対応しておらず外線を利用できないため、PHSを使っていると電話業務の幅が狭まってしまい、職員・患者双方にとって不便です。また、外線電話も利用するために複数の端末を持ち歩く必要があり、荷物が増えてしまいます。
他のシステムにアクセスできない
固定電話やPHSからでは、電子カルテなどの医療機関にとって大切なシステムへアクセスできません。業務の一元化は多くの医療機関で必要とされていますが、固定電話やPHSは電話としての役割しか担っておらず、電子カルテの確認など、さまざまな業務の一元化は難しいです。
医療機関でクラウドPBXを導入するメリット
クラウドPBXを導入すれば、スタッフ・患者双方にとってさまざまなメリットを受けられます。ここからは、医療機関でクラウドPBXを導入するメリットを具体例や根拠を交えながら紹介します。
内線と外線を端末1つで利用可能
PHSでは内線しか利用できないため、外線を利用するたびにナースステーションまで戻る必要があります。クラウドPBXであれば1つの端末で内線も外線も使えるため、内線用と外線用の端末をそれぞれ携帯したり、外線を使うためにわざわざナースステーションまで戻る必要がなくなります。
電子カルテなど既存システムと連携が可能
従来のPHSでは、電子カルテなどの他システムとの連携ができませんでした。患者の状況を確認・管理したいときには、その都度パソコンなどの端末を介して専用のシステムに入り情報を確認していました。一方でクラウドPBXでは、看護師自身が携帯しているスマホ端末や院内のタブレットから電子カルテや診察結果を閲覧・記録でき、スムーズに患者の状況や情報を確認・共有できます。
移動中に通話が途切れない
PHSは、エレベーターの中など移動中に通話が途切れることも多くあります。そのため、看護師が内線・外線用の複数の端末を持ち歩く、通話のたびにナースステーションへ足を運ぶなどの対策を講じる必要がありました。クラウドPBXであればインターネット上に独自のネットワークを構築するため、移動中でも通話が途切れません。インターネットが通じていればいつでも電話がスムーズにできるようになります。
営業時間外の問い合わせにも対応可能
固定電話やPHSを使う場合、他の電話機に転送できないため、患者から寄せられた時間外の問い合わせには対応できません。しかし、クラウドPBXは事前に設計した自動音声によって患者に案内できるため、時間外の問い合わせにも対応可能です。また、電話番号や時間帯によって異なる内容をアナウンスできたり、あらかじめ転送設定をすれば帰宅後の担当者へ通話をつなげたりできます。
ナースコールと連携可能
クラウドPBXはナースコールとの連動も可能です。ナースコールとクラウドPBXを連動すれば、ナースステーションを介さず、患者と看護師が直接電話できます。看護師にとっては患者とのコミュニケーションが取りやすくなり、患者にとっては不安な入院生活中いつでも担当の看護師とコミュニケーションができ安心感を得られます。
録音機能でやり取りを保存可能
固定電話やPHSでは、患者と医療従事者の通話内容が自動で記録されることはありませんでした。クラウドPBXには音声録音機能が備わっているため、患者との通話内容を後日確認できます。もし、後日電話をしてきた患者の状況を確認したい場合は、通話記録を確認することが可能です。
「クラウドPBXを導入して病院運営をもっと良くしたいが、サービスをゆっくり選ぶ時間がない」という方は、ぜひPRONIアイミツ(当社)にご相談ください。PRONIアイミツでは、無料でコンシェルジュがサービス選びをサポート。以下のボタンから、いくつかの簡単な質問に答えるだけで貴院に最適なサービス(最大6サービス)を選定します。
医療機関向けクラウドPBXとPHSの比較表
医療機関におすすめのクラウドPBXが、従来のPHSと具体的にどう違うのか気になる方も多いでしょう。従来のPHSと医療機関向けクラウドPBXの具体的な違いは以下のとおりです。
機能 | 医療機関向けクラウドPBX | PHS |
---|---|---|
チャット | 〇 | × |
ビジネスフォンとの連携 | 〇 | × |
音声会議 | 〇 | × |
外線 | 〇 | × |
外部ツールへのアクセス | 〇 | × |
勤怠管理 | 〇 | × |
見守りカメラ | 〇 | × |
着信時間 | 即時 | 最大16秒後 |
内線 | 〇 | 〇 |
複数台同時着信 | 〇 | × |
クラウドPBXは内線や外線が使えるだけでなく、外部ツールへのアクセスや勤怠管理、音声会議も可能なため、業務の幅が広がります。
【比較表】医療機関向けクラウドPBX
ここからは、おすすめの医療機関向けクラウドPBXを紹介します。以下は各サービスの初期費用・月額料金を比較した表です。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
MOT/PBX | 要問合せ | 要問合せ |
Dialpad | 要問合せ | 1,000円~/1ユーザー |
VoiceX | エントリープラン(3~10名):30,000円 スタンダードプラン(11~100名):200,000円 |
エントリープラン:890円/1ユーザー スタンダードプラン:500円/1ユーザー |
Arcstar Smart PBX | 回線工事費:11,000円~ | 基本料:5,500円~ + 550円~/1ユーザー |
ひかりクラウドPBX | 回線工事費:8,250円 | 11,000円/10ユーザー 20,900円/20ユーザー 27,500円/30ユーザー |
03plus | 5,000円 | 1,280円/1ユーザー |
ClocoクラウドPBX | 電話番号利用:200円~11,000円 | 電話番号利用: 200円~11,000円 |
OFFICE PHONE | 24,800円 | 月額料金:3,400円〜 |
ナイセンクラウド | ライト(1人用):10,000円 ペア(小規模):10,000円 プロ(中規模以上):10,000円 |
ライト(1人用):2,000円 ペア(小規模):5,000円 プロ(中規模以上):10,000円 |
Twilio Voice | 要問合せ | 従量課金制 例)国内電話の発信は0.0610ドル/分、着信は0.0100ドル/分 |
クラウドPBXを利用する際は、回線設定のための初期費用が数万円ほどかかります。費用は発生しますが、固定回線の工事と比較して費用が安い点がメリットです。月額料金は利用ユーザー数に応じて変動し、1ユーザーあたり約1,000円と安い費用で利用できます。
医療機関向けクラウドPBXおすすめ10選
ここからは、医療機関におすすめのクラウドPBXを紹介します。
- MOT/PBX
- Dialpad
- VoiceX
- Arcstar Smart PBX
- ひかりクラウドPBX
- 03plus
- ClocoクラウドPBX
- OFFICE PHONE
- ナイセンクラウド
- Twilio Voice
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
バルテックによって提供されているMOT/PBXは、スマートフォン内線化業界No.1の品質を誇るクラウドPBXです。ナースステーションの電話機とも連携可能な病院・医療向けサービスも展開しており、多くの医療機関で導入が進んでいます。外線の受発信ができない、移動中に通話が途切れるなどの医療機関ならではの悩みを解決に導きます。
なお、「医療機関でスマートフォンを利用しても医療機器へ影響を及ぼすことはない」という研究結果があるため、その点も安心です。
- 通信の暗号化
- アカウント権限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
-
料金
月800円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
1ヵ月
-
最低利用人数
1人
Dialpadは、Dialpad Japanが提供しているクラウドPBXです。全世界60,000社の導入実績があり、多くの医療機関でも導入・運用されています。1ユーザー月額800円や、月額 1,300円から始められる点も好評です。
使用者のことを考えて開発した直観的に操作できるインターフェースや、簡単に設定・管理ができる点も特徴です。ビデオ通話、各種外部ツールとの連携機能、通話分析機能などが搭載されているので、患者とのコミュニケーションがより豊かなものになります。
VoiceX(ボイスクロス)
-
料金
月890円/席 -
初期費用
30,000円
-
最低利用期間
1ヶ月
-
最低利用人数
なし
VoiceX(ボイスクロス)は、株式会社コムスクエアが提供するクラウドPBXです。コムスクエアが総務省認可を受けた通信キャリアとして、大手通信キャリアに依存しない独自回線を構築。これにより、安定したセキュアな通信環境・通信の低コスト化を実現しました。
VoiceXはスマートフォンやPCにアプリをインストールして簡単に利用開始できます。また、音声データをAIが解析してテキスト化する機能を備えている点もメリット。電話対応後に報告書を作成する手間を省くことができ、医療機関内の業務効率化に役立ちます。
Arcstar Smart PBX
-
料金
月5,500円/契約 -
初期費用
11,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Arcstar Smart PBXは、クラウド上のIP電話サーバーを利用し、PBX機能と内線機能両方を実現します。NTTコミュニケーションズによって提供されており、パソコンやスマートフォンなどを使ってどこでも内線を利用できます。「災害時、人の手をかけずに安否確認ができるシステムが必要だ」という考えのもと、病院で導入された事例もあります。
自由度の高いカスタマイズ性や多くの導入実績があり、かつ外部ツールと連携できるため、医療機関のニーズに応えられます。
- Pマーク
- IP制限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
-
料金
月11,000円/専用BOX1台 -
初期費用
4,950円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ひかりクラウドPBXは、スマートフォン1つでどこからでもオフィス番号の受発信ができます。誰もが安心して医療サービスを受けられる時代を目指している、NTT東日本により提供されており、実際に多くの医療機関で利用されています。
診療所や薬局との情報連携をサポートするオンライン資格確認スタートパック、診療所向け電子カルテサービスのBizひかりクラウド Future Clinic 21ワープ、オンライン診療サービス、AI問診サービスなどにより医療機関をサポートします。
- アカウント権限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
03plus
-
料金
月1,280円 / 基本ID+契約番号 -
初期費用
5,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
03plusは、導入することで固定電話番号がスマートフォンで安く使えます。ユーザー数30,000人以上、継続率97%の高い実績を誇っており、多くの医療機関でも導入・運用されています。
1つの固定電話番号を複数の端末で共有することも可能なので、複数人の看護師のスマートフォンで使えます。Android・iPhone双方に対応しているため、機種によって使えないこともありません。
-
料金
月200円 -
初期費用
200円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ClocoクラウドPBXは、インターネットさえあればどこでも使えるクラウドPBXです。場所を問わず、在宅勤務でもCloco利用者同士であれば無料で通話できます。PBXを設置する必要がないため、導入にかかる費用や通話料を削減できます。
最短1週間で導入できる気軽さや、VoIP電話機・スマートフォン・パソコンなどの電話機で使用できる点が、多くの医療機関に支持されています。また、代表番号の同時呼び出し機能、保留転送、全通話録音、モニタリングなどのオプション機能もあるため、必要に応じて機能を追加できます。
- 通信の暗号化
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
-
料金
月3,400円~ -
初期費用
24,800円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
OFFICE PHONEは、代表番号からの受発信がどこからでもできる、次世代クオリティを謳うクラウドPBXです。2019年の開発研究では満足度No.1、高い品質だと評価されており、現在では20,000社以上の導入実績を誇ります。
初期費用無料、1端末あたり月額98円から利用でき、通話料も外線3分8円、内線0円と低コストです。通話を録音するオプション機能もつけられるため、看護師と患者の間で行われた通話の内容を、あとから医師が確認できます。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 代表番号での発信
- 複数電話機のグループ着信機能
-
料金
月2,000円 -
初期費用
10,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ナイセンクラウドは、「テレワークに役立つサービス」「信頼と実績のクラウドPBX」「経営者が選ぶ電話サービス」すべてでNo.1を獲得し、2,500社、15,000内線の導入実績があるクラウドPBXです。
導入すれば、医療機関の営業時間外、急な休診日をお知らせする必要のあるとき、忙しくて電話を取れないときなどに音声アナウンスを流せます。着信ルール設定、留守番電話、IVR、自動録音などの機能も備わっているため、さまざまな業務改善にも役立てることが可能です。
-
料金
月0円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Twilio Voiceは、診療待ちのストレス削減、患者へのアクセス改善、医師と医療機関の業務効率化をサポートし、1人1人に最適な医療を届けます。10人中7人の患者が、オンライン診療に対応している医療機関を希望している今、多様なチャネルへの対応ができるTwilioは多くの医療機関に注目されています。
搭載されている機能は、オペレータ自動応答、SMSメール送信、SMS通信、スパム通信のブロック、ビデオコラボレーション、クリック通話、匿名での会話などです。
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- 転送機能
- 保留機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
数多くのクラウドPBXがリリースされていますが、医療機関で導入する際には、セキュリティ体制が万全に整っており、医療機関ならではのニーズに応えられるサービスを選ぶことが重要です。特に、患者情報をタブレットで閲覧・更新できる電子カルテ連携機能を持つサービスは、医師や看護師が診療中にリアルタイムで情報を確認できるため、業務効率化が大きく進みます。
しかし、クラウドPBXは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合ったクラウドPBXの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
医療機関でのクラウドPBX導入事例
医療機関でクラウドPBXを導入するメリットが理解できていても、実際に導入して成功した事例を知らないと不安に感じる方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではクラウドPBXの導入に成功した医療機関の事例を2つ紹介します。
京都近衛リハビリテーション病院
2018年4月に開院した京都近衛リハビリテーション病院では、質の高い医療とスタッフの働き方改革を両立するために、クラウドPBXを導入しました。クラウドPBXをナースコールと連動させ、患者から呼び出しがあった際に全スタッフのスマートフォンに一斉に通知が行くように設定しました。これにより、呼び出しボタンが押されると、患者の近くにいるスタッフが迅速に駆け付けられるようになりました。
参照元:NTT西日本 公式サイト
社会福祉法人済生会新潟第二病院
社会福祉法人済生会新潟第二病院は、427床を有している新潟の中核病院です。スタッフ間での通話にかかる費用や外出先から患者へ電話する際にかかる費用などを削減するために、クラウドPBXの導入に至りました。
クラウドPBXを導入したことにより、内線通話が無料になり、社外にいても会社の番号で電話をかけられるようになったため、大幅なコスト削減に成功しました。また、患者にとっても、馴染みのある病院の番号から電話がかかってくる方が安心感があるそうです。
参照元:ソフトバンク 公式サイト
クラウドPBXの選び方
クラウドPBXを選ぶポイントが分からないと、どのサービスも魅力的に映り、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。ここからは、病院で導入するクラウドPBXの選び方を紹介します。
必要な機能が備わっているか
クラウドPBXを導入する目的によって必要な機能は異なります。そのため、クラウドPBXを導入する目的や必要な機能を明確にしたうえで、適切な機能が搭載されているクラウドPBXを選びましょう。病院ではナースコールと連動できる機能や、患者カルテの管理・確認を行える機能が搭載されているものを選ぶと便利です。
費用対効果は期待できるか
スタッフや患者のために導入するクラウドPBXは、安ければよいわけではありません。長く使う前提で導入するのであれば、コストパフォーマンスが大切になります。搭載されている機能やセキュリティ・サポート体制に見合った金額かどうかを事前に確認し、費用対効果の高いクラウドPBXを選びましょう。
IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
拡張性・柔軟性はあるか
クラウドPBXを導入し、運用を進めるなかで、最初に想定していた用途とは別の利用目的が生じることもあります。また、導入から数年が経過すれば、病院の規模が大きくなることも考えられます。そういった状況下に対応するためには、拡張性・柔軟性のあるクラウドPBXを導入する必要があります。将来の状況を見越してシミュレーションをした上で、拡張性・柔軟性に優れているサービスを選びましょう。
IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
通話の音質は良いか
クラウドPBXは、インターネット環境によっては通話品質が不安定になる場合があります。しかし医療機関では、高品質な音声で通話できないと、患者に安心感を与えられない、患者の状況や症状を正確に把握できないといった事態がおこる可能性があるのではないでしょうか。そういった事態を防ぐためにも複数のクラウドPBXの音質を比較し、音質の優れたクラウドPBXを選びましょう。
IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
外部システムとの連携はできるか
医療機関でクラウドPBXを導入する場合、医療カルテなどの外部システムと連携できれば、業務全体の効率化が進みます。業務効率化が進めば、スタッフの負担が減るだけでなく、患者の待ち時間も短縮され、双方にメリットがあります。そのため、すでに導入している外部システムと連携できるかを確認することも重要です。
まとめ:医療機関でクラウドPBXを導入しよう
本記事では、医療現場(病院・ナースコール)でクラウドPBXを導入するメリットや選び方などを紹介しました。クラウドPBXを導入すれば業務の効率化が進み、看護師をはじめとするスタッフの負担が軽減できるだけでなく、患者の安心感や信頼感の向上も期待できます。この機会に、ぜひクラウドPBXを導入してみてはいかがでしょうか。
もし「適切なクラウドPBXが選べない」とお悩みの方は、PRONIアイミツにご相談ください。以下のボタンから、いくつかの簡単な質問に回答するだけでニーズにぴったりのクラウドPBXをお探しします。ご相談は無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
クラウドPBXについて、よくある質問に答えます。
医療機関や病院でスマホ・携帯電話を利用しても問題ない?
以前は、強い電磁波を発する携帯電話が医療機器に影響を与える可能性があるとされ、電磁波の弱いPHSが使用されていました。しかし、現在では電磁波の出力が低いスマートフォンや携帯電話が利用できるようになり、医療機器からある程度距離を保てば影響を与えないとされています。また、「医療機器の電磁的耐性の規格適合義務化」により、電磁波が医療機器の正常な動作に影響を与えるリスクが低減されています。そのため、医療機関や病院でスマートフォンや携帯電話を使用しても大丈夫になってきています。
※参考:総務省『医療機関での携帯電話等の使用指針について』
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!
IT導入・DX推進のプロ
まきさか
IT専門ライター / エネルギー企業にてDX企画・推進、PMO等を担当
資格
IPA プロジェクトマネージャー、データベーススペシャリスト、セキュリティスペシャリスト
東京大学大学院にて人工知能を専門に研究。在学中にベンチャー企業のエンジニアとして勤務もし、卒業後はシンクタンクでレポーティングやITコンサル業務に従事。2017年からはエネルギー企業にてDXの企画・推進、PMO等を担当。2020年よりIT専門ライターとしても活動し、DX・AI・PMO・マーケティング・コールセンター・セキュリティ・クラウドなどの各分野に精通している。
IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント