クラウドPBXの料金相場は?各サービスの初期費用・月額料金・通話料を比較
「料金が安い電話サービスを契約したい」とお考えの企業は多いでしょう。そんな企業には、クラウドPBX(クラウド電話)がおすすめです。クラウドPBXは、従来のビジネスフォンと比較して電話機のレンタル費用や工事費用がかかりません。また、初期費用は無料~数万円程、月額料金は1席1,000円程と、安い料金で利用できる点がメリットです。
本記事では、クラウドPBXの初期費用・月額料金・通話料の相場を詳しく解説します。料金が安いおすすめ10サービスも紹介しますので、ぜひご覧ください。

※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- クラウドPBXとは
- クラウドPBXの料金相場
- クラウドPBXの料金比較表
- 【2025年最新】料金が安いクラウドPBXおすすめ10選
- クラウドPBXの費用が安い理由
- 料金が安いクラウドPBXを選ぶ上での注意点
- まとめ:ビジネスフォンの費用を抑えたいなら、クラウドPBXがおすすめ

クラウドPBXとは

クラウドPBXとは、クラウド上にPBX(電話交換機能)を構築し、インターネット回線を通じて電話の受発信を行うクラウド電話サービスです。従来の固定電話では、オフィス内に電話機を設置する必要がありましたが、すべての機能がクラウド上で提供されるクラウドPBXなら機器の設置が不要。機器導入コストや保守コストを削減できます。また、スマホやPCから受発信ができ、社外からも無料で内線通話ができるようになります。
クラウドPBXの料金相場
従来の固定電話と比較して費用を抑えられるクラウドPBXですが、実際利用するにはどれくらい費用がかかるのでしょうか。まずはクラウドPBXの費用相場を確認しましょう。
クラウドPBX利用に必要な費用
クラウドPBXの利用に必要な費用としては、初期費用、月額料金、通話料があります。クラウドPBXはPBXの設置が不要なため工事費用がかからない一方、クラウドサーバーへのアカウント登録などに対する初期費用がかかります。また、月額料金は利用人数(コールセンターの場合は席数)に応じて発生し、通話料は他の電話サービスと同様に発生します。
費用項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | クラウドサーバーへのアカウント登録などに対する費用 |
月額料金 | サービス利用人数に応じて発生するランニングコスト |
通話料 | 電話の発信ごとに発生する料金 |
オプション料金 | 通話録音機能、IVR機能など、電話業務に役立つ機能にかかる費用 |
初期費用・月額料金・通話料の相場
クラウドPBXの費用が何にかかるか分かったところで、次は具体的な費用相場を確認しましょう。
費用項目 | 費用相場 |
---|---|
初期費用 | 無料~数万円 (大規模コールセンターの場合は50万~100万円) |
月額料金 | 1,000円程/ユーザー |
通話料 | 固定電話への発信:8円/3分 携帯電話・PHSへの発信:16〜18円/1分 |
オプション料金(月額料金) | 通話録音機能:2,000~3,500円程 IVR(自動音声応答):1,500~3,000円程 電話会議機能:3,000円程 |
クラウドPBXの初期費用については無料としているサービスもありますが、相場は1万~5万円です。なお、大規模コールセンターの場合は50万〜100万円程の初期費用が発生することもあるので、いくらかかるかは見積もり時に確認をしましょう。
月額料金の相場は1ユーザーあたり1,000円程度となっており、10人程度で電話業務を行うなら月額1万円、50人程度なら月額5万円の費用が発生します。
通話料金は、クラウドPBX提供会社で大きな違いはなく、固定電話への発信の相場は8円/3分、携帯電話・PHSへの発信の相場は16〜18円/1分です。なお、クラウドPBXでは場所が離れた本社・支社間でも内線通話ができるため、従来のビジネスフォンと比較して通話料が抑えられます。
月額料金は内線番号数や回線数によって変動します。利用人数の規模によりますが月額料金は数万〜数十万程。利用人数があらかじめ分かっているなら、費用をシミュレーションしやすいです。
クラウドPBX(クラウド電話)の導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツをご活用ください。PRONIアイミツでは、簡単な質問に答えるだけで希望要件に合ったクラウドPBX(最大6サービス)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
クラウドPBXの料金比較表
実際のクラウドPBX(クラウド電話)の初期費用・月額料金・通話料を比較表にまとめました。ぜひクラウドPBX選びの参考にしてください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 通話料(市外局番宛) |
---|---|---|---|
03plus | 5,000円(税抜) | 1,280円(税抜) | 8円/3分 |
ひかりクラウドPBX | 基本工事費:2,200円(税込)~/工事 新設工事費:14,300円(税込)~/工事 |
11,000円(税込)~/契約 | 要問合せ |
OFFICE PHONE | 24,800円 | 基本料金:3,400円~ ライセンス料金:98円~/台 |
8円/3分 |
ナイセンクラウド | 10,000円(税抜) | 2,000円(税抜)~ | 8円/3分 |
TramOneCloud | 無料 | 基本料金:5,000円(税抜)~/システム 1ユーザーあたりの利用料:800円(税抜)~/ユーザー |
要問合せ |
SimpleConnect | 要問合せ | 1,980円~/ID | 要問合せ |
ClocoクラウドPBX | 電話番号:220円(税込)~ ユニーク(回線)種別:550円(税込)~ |
電話番号:220円(税込)~ ユニーク(回線)種別:550円(税込)~ |
7.8円/3分 |
Dialpad | 無料 | 1,000円(税抜)~/ユーザー | 7.9円/3分 |
回線.com | 10,000円(税抜) | 3,000円(税抜)~ | 8円/3分 |
IVRy(アイブリー) | 無料 | 2,980円(税込)~ | 10円/分 |
【2025年最新】料金が安いクラウドPBXおすすめ10選
ここからは、料金が安いクラウドPBX(クラウド電話)おすすめ10選のサービスを紹介。料金以外の特徴やおすすめ理由も解説するので、自社に最適なクラウドPBX探しにお役立てください。
- 03plus
- ひかりクラウドPBX
- OFFICE PHONE
- ナイセンクラウド
- TramOneCloud
- SimpleConnect
- ClocoクラウドPBX
- Dialpad
- 回線.com
- IVRy(アイブリー)

03plus
-
料金
月1,280円/基本ID+契約番号 -
初期費用
5,000円
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
「03plus」は、株式会社グラントンが提供するクラウドPBX。1台あたりにかかる費用は、初期費用5,000円(税抜)、月額料金1,280円(税抜)となっており、安い料金が魅力です(2台目以降は、1台あたり900円の月額料金が発生)。また、10分かけ放題のオプションは1IDあたりの月額料金1,000円で利用でき、10分以内の通話はすべて無料となっています。
日本独自の「電話取次ぎ」の慣習をふまえ、保留・転送の操作がしやすいスマホアプリを開発している点も特徴で、他社の海外製アプリと比較して使い勝手の良さが評判です。ビジネスフォンの利用料金を抑えたい企業や個人事業主は、ぜひ03plusをご検討ください。

-
料金
月11,000円/専用BOX1台 -
初期費用
4,950円
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
「ひかりクラウドPBX」は、NTT東日本・NTT西日本が提供するクラウドPBXサービス。複数の拠点間での内線通話が可能なため、多拠点ビジネスに最適です。既存のPBXやビジネスフォンとの併用もでき、段階的な移行がしやすいため、いきなりクラウドPBXに切り替えるのが難しい企業にも向いています。
月額料金はID数と同時接続数によって変動し、例えば、10IDパックプラン(内線と外線の同時接続数10チャネル含む)は、月額11,000円(税込)となっています。 31ID以上は1IDごとに追加可能で、最大999IDまで拡張できるため、大規模な企業にも対応可能です。
- アカウント権限
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応

-
料金
月3,400円~ -
初期費用
24,800円
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
「OFFICE PHONE」は、株式会社ベルテクノスが提供するクラウドPBXサービス。19年の研究開発に基づく高品質な通話とお手頃な価格が特徴で、導入実績は累計10,000社を誇ります。
総務省音声品質基準は「Aランク」を獲得し、一般のビジネスフォンと遜色ない通話品質を提供。その上で、従来のビジネスフォンと比較して、導入コストを97%削減することが可能です。月額料金も、基本料金3,400円+1端末あたりのライセンス料金98円と、利用しやすい金額となっています。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- 代表番号での発信
- 複数電話機のグループ着信機能

-
料金
月2,000円 -
初期費用
10,000円
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
「ナイセンクラウド」は、13年の運営実績を誇る、アイティオール株式会社のクラウドPBXです。上場企業から個人事業主まで6,500社以上の企業に利用されており、業種を問わず、ニーズに応じたカスタマイズが可能です。
選べる電話番号は幅広く、全国の固定電話番号やフリーダイヤルに対応しています。利用したい電話番号が決まっている企業であっても、利用しやすいサービスと言えるでしょう。
-
料金
月1,200円/ユーザー -
初期費用
要問合せ
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
TramOneCloudは、トラムシステム株式会社が提供するクラウドPBXです。これまで上場企業を含め500社以上に導入実績があり、365日24時間体制の手厚いサポートもあり、利用継続率98%を誇ります。
TramOneCloudは初期費用が無料。月額料金はシステム利用料として5,000円と、1ユーザーあたり800円の料金で利用でき、他社と比較して料金が安いクラウドPBXです。30人以下の人数で電話対応を行う小規模企業や個人事業主には「Essentialプラン」がおすすめで、代表電話での受発信だけでなく、電話帳機能、留守番機能、IVR機能などを利用できます。
なお、TramOneCloudの最低利用期間は1ヶ月と短く、2週間の無料トライアルも可能です。機能や通話品質などを、ぜひ無料トライアルでご確認ください。
- ISMS
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応

SimpleConnect
-
料金
月1,980円/ID -
初期費用
1,980円
-
最低利用期間
1ヶ月
-
最低利用人数
1ID
SimpleConnectは、Cloopen株式会社が提供するクラウドPBX。1IDあたりの月額料金は1,980円~と安い費用で利用できる点がおすすめで、人材サービスやEC・通販企業など300社以上に導入実績があります。
SimpleConnectはさまざまなCRMツールと連携できる点も他社と比較したメリット。SalesforceやHubSpotと連携することで着信時に顧客情報をポップアップ表示でき、顧客情報の確認に手間取ることなく、スムーズな電話対応が可能となります。SimpleConnectは顧客満足度の向上に努める企業におすすめのクラウドPBXです。

-
料金
月200円 -
初期費用
200円
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
ClocoクラウドPBXは、Cloco株式会社が提供するクラウドPBX。ひとつの機能単位から利用できる点が特徴で、電話番号の取得だけなら初期費用220円(税込)・月額料金220円(税込)で利用できます。必要な機能だけをカスタマイズして、安い料金でビジネスフォンを利用したい人にClocoクラウドPBXはおすすめです。
通話料金も3分7.8円と一般的で、電話業務にかかる費用を最小限におさえられます。ClocoクラウドPBXでは無料デモを提供しているので、ぜひ通話品質を試してみてください。
- 通信の暗号化
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応

-
料金
月800円/ユーザー -
初期費用
要問合せ
-
最低利用期間
1ヵ月
-
最低利用人数
1人
Dialpadは、Dialpad Japan株式会社が提供するクラウドPBX。050のIP番号だけでなく日本全国の市外局番を発番できる点がメリットで、東京・大阪以外の電話番号を発番したい企業におすすめです。
また、DialpadはGoogle Workspace、Microsoft 365、Salesforce、Zendeskなどのビジネスツールと連携可能。ビジネスコミュニケーションがDialpadに集約されるため業務効率化につながります。
Dialpadの初期費用は無料、月額料金は1ユーザーあたり1,000円(税抜)となっています。無料トライアルでぜひ機能や外部連携ツールを確認してみてください。

-
料金
月3,000円/ -
初期費用
10,000円
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
要問合せ
回線.comは、株式会社サンシスコンが提供する小規模企業向けクラウドPBX。個人事業主向けのスタータープラン(内線数:2回線)は、初期費用10,000円(税抜)・月額料金3,000円(税抜)で利用できます。小規模プラン(内線数:8回線)については、初期費用10,000円(税抜)・月額料金5,000円(税抜)となっています。
回線.comでは、既存の電話番号を利用できるため、電話番号を変えずにクラウドPBXに移行したい場合、回線.comのクラウドPBXがおすすめです。
- 外線接続機能
- 内線基本機能
- 転送機能
- 保留機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- 代表番号での発信
- 複数電話機のグループ着信機能
-
料金
月2,980円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
1ヶ月
-
最低利用人数
1人
IVRy(アイブリー)は、初期費用無料・月額料金2,980円(税込)と、安い料金で契約できるクラウドPBX。とくに電話自動応答機能に強みをもっており、オペレーターに電話をつなぐだけでなく、音声案内・SMS返信などシステム的に問い合わせ対応することが可能です。
顧客からの問い合わせがひっ迫し、1件ずつ手動の電話対応が難しい場合や、人的リソースが限られている小規模企業・個人事業主は、ぜひIVRy(アイブリー)をご検討ください。
以上、料金比較でおすすめのクラウドPBXを詳しく解説しました。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、クラウドPBX選びの相談を承っています。簡単な質問に答えるだけで貴社におすすめのサービスがわかる診断(無料)も用意しています。以下のボタンからぜひご活用ください。
クラウドPBXの費用が安い理由
クラウドPBXは従来のPBXと比較すると発生しない費用があるため、安く抑えられます。ここからは、クラウドPBXが安い理由を紹介します。
- 導入費用がかからない
- 別拠点間の内線通話が無料になる
- 転送料金がかからない
- 端末代がかからない
- 保守管理の人件費がかからない
導入費用がかからない
従来のPBXを導入する場合、PBX本体の購入や設置工事が必要です。小規模オフィスは10万~20万円程度、中規模以上では一般的に50万円以上がかかります。クラウドPBXならクラウド上のPBXをインターネット経由で利用するため、自社に物理的なPBXの設置が不要になり導入費用を大幅に削減可能です。また、工事不要のため迅速に導入できるメリットもあります。
別拠点間の内線通話が無料になる
従来のPBXでは、特定のPBXに対応した電話機同士でしか内線通話ができません。別拠点や外出中の社員に連絡する場合は外線を利用する必要があり、その際には通話料が発生します。例えば、市外局番宛には3分あたり8円、スマホ宛には1分あたり17.6円の料金がかかります。しかし、クラウドPBXを利用すれば、インターネット経由で場所や端末を問わず接続でき、別拠点や社外でも内線通話を無料で利用可能です。
転送料金がかからない
従来の電話システムでは、通話を行う際に電話会社の回線を経由するため転送料が発生していました。しかし、クラウドPBXではインターネット回線を経由して音声データを送受信するため、電話会社の回線を利用した転送料が発生しません。
端末代がかからない
従来のPBXではアナログ回線やISDN回線を利用して通話を行うため、物理的な固定電話機やビジネスフォンの設置が必要です。端末の価格は一般的に1万~5万円程度で、多機能なビジネスフォンでは5万円以上かかることもあります。しかし、クラウドPBXでは専用のアプリを利用し、インターネットを経由して電話をかけます。パソコンやスマホ、タブレットを電話機として利用できるため固定電話機を購入する必要がなくなり、端末代の大幅な削減が可能です。
保守管理の人件費がかからない
従来のPBXは自社で保守管理をするため、専任担当者が必要でした。しかし、クラウドPBXは保守管理をシステム提供会社が行うため、自社に専任担当者を置く必要はなくなり、人件費を抑えられます。
料金が安いクラウドPBXを選ぶ上での注意点
料金が安くて高品質と言われてるクラウドPBXでも、自社では使いづらいクラウドPBXを選んでしまうと、思うように運用できずに失敗してしまいます。クラウドPBXを選ぶ際は、以下のポイントを確認しましょう。
- 自社の業務に必要な機能があるか
- 通話品質(音質)がよいか
- 利用可能な電話番号の種類
自社の業務に必要な機能があるか
クラウドPBXはサービスによって機能に違いがあります。そのため、自社の業務に必要な機能を搭載しているか、という観点で複数のサービスを比較しましょう。多くのクラウドPBXには、従来のビジネスフォンと同様、会社代表電話での受発信・転送・パーク保留などの機能が実装されている一方、以下のような機能の有無はサービスによって異なっています。
- 使用中の代表電話番号の引き継ぎ
- IVR(自動音声ガイダンス機能)
- 録音機能
- 音声認識・テキスト化
- ネットFAX機能
- PC対応(ソフトフォン)
- SFAやCRMといった外部ツールとの連携
コールセンターなど、比較的大きな組織規模で電話業務を行う場合は、IVR(自動音声ガイダンス機能)や録音機能が必要でしょう。また、顧客電話対応を行う場合はSFAやCRMツールとクラウドPBXをシステム連携させると、顧客から電話がかかってきた際にPC画面に顧客情報をポップアップ表示させることができて便利です。さまざまな機能を活用して効率化を図りたい場合は、欲しい機能が搭載されてるかを確認してください。

IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
通話品質(音質)がよいか
クラウドPBXの要となる通話品質については、メーカー各社が改善を重ね、従来のビジネスフォンと同水準の音質が実現しているサービスもあれば、まだ発展途上のサービスもあります。
音質を比較する際に注目すべき指標として、総務省判定基準があります。総務省判定基準とは総務省が設けている通信品質の基準のことで、3段階の評価が分かれています。
総務省判定基準 | 通話品質 |
---|---|
クラスA | 固定電話相当の品質 |
クラスB | 携帯電話相当の品質 |
クラスC | IP電話相当の品質 |
クラスAが最も評価が高く、クラスAを獲得しているクラウドPBXもあります。もし実際に音質を確認したい場合は、無料トライアル期間を設けているクラウドPBXであれば、トライアルで確認してみましょう。

IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
とはいえ、最近のクラウドPBXは音声品質が高いものが多くあり、無料トライアルで音質をチェックしてみるのがおすすめ。「国が設定している品質基準を満たしているか」「どのようなSLAを担保しようとしているか」をベンダーに確認することもおすすめです。
利用可能な電話番号の種類
発番したい電話番号が決まっているケースや、会社の代表電話番号をそのまま引き継いで利用したいケースは多いでしょう。クラウドPBXはサービスによって利用可能な電話番号に違いがあるため、事前に確認が必要です。
多くのクラウドPBXでは、全国エリアで利用できる050番号、フリーダイヤルの0120番号を発番可能です。また市外局番については03番号(東京)、06番号(大阪)を発番可能だったり、NTTが提供するひかり電話の番号をそのまま引き継いだりもできます。一方で、東京や大阪以外の地域の市外局番に対応しているクラウドPBXは限られているため注意が必要です。
現在の電話番号を引き継ぎたい方は、別記事「電話番号そのままでクラウドPBXを導入する方法」をご覧ください。

IT導入・DX推進のプロ
まきさかのコメント
まとめ:ビジネスフォンの費用を抑えたいなら、クラウドPBXがおすすめ
従来のビジネスフォンは電話機器の設置に100万円以上かかることもあり、かつ電話機リース費用・システム保守費用が必要でした。しかし、クラウドPBX(クラウド電話)ならクラウド上ですべての機能が提供されるため機器が不要。お持ちのPCやスマホから手軽に電話の受発信が可能となります。「オフィスの電話料金を見直したい」「ビジネスフォンの費用を抑えたい」とお考えなら、ぜひクラウドPBXをご検討ください。
PRONIアイミツでは、簡単な質問に回答するだけで希望条件を踏まえたおすすめのツール(最大6サービス)を紹介可能です。費用を抑えつつ自社に適したクラウドPBXを選びたい方は、ぜひご活用ください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
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IT導入・DX推進のプロ
まきさか
IT専門ライター / エネルギー企業にてDX企画・推進、PMO等を担当
資格
IPA プロジェクトマネージャー、データベーススペシャリスト、セキュリティスペシャリスト
東京大学大学院にて人工知能を専門に研究。在学中にベンチャー企業のエンジニアとして勤務もし、卒業後はシンクタンクでレポーティングやITコンサル業務に従事。2017年からはエネルギー企業にてDXの企画・推進、PMO等を担当。2020年よりIT専門ライターとしても活動し、DX・AI・PMO・マーケティング・コールセンター・セキュリティ・クラウドなどの各分野に精通している。
IT導入・DX推進のプロ
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