スマホの固定電話化が便利!メリットや利用方法を分かりやすく解説
企業にとって固定電話の必要性は高いものの、日常使いしているスマホと比べて不便に感じる点もあるのではないでしょうか。固定電話のメリットを生かしつつデメリットを解消するなら、クラウドPBXを活用したスマホの固定電話化がおすすめです。
今回は、スマホを固定電話代わりに利用するメリットや方法を紹介します。電話業務の不便さを解消したいとお考えの企業担当者は、ぜひ参考にしてください。
- 企業における固定電話の必要性
- スマホの固定電話化とは?
- スマホを固定電話化する4つの方法
- スマホを固定電話化するメリット
- スマホを固定電話化するデメリット
- まとめ:クラウドPBXならスマホの固定電話化が可能
企業における固定電話の必要性
近年、固定電話を設置しない家庭が増えています。しかし、企業においては固定電話の必要性はいまだに高いです。ここでは、その理由を紹介します。
- 企業の信頼性をアピールできる
- 銀行口座の開設に固定電話が必要
- 仕事とプライベートを明確に分けられる
企業の信頼性をアピールできる
固定電話は、ただ電話機能を付与するだけでなく、信頼性を示す重要な要素にもなります。スマホの電話番号では発信者の所在地が分からないため、スマホからの電話を受けた相手は「どこの誰からか分からない」「実態のない企業からの電話では?」と警戒して、電話に出てくれない可能性があります。
一方で、市外局番から始まる固定電話番号は所在地が分かるため、実態のある企業だとアピールできます。これにより、電話を受けた相手に安心感を与えて、電話に出てもらいやすくなるでしょう。
銀行口座の開設に固定電話が必要
法人口座の開設においては、スマホの電話番号を登録できる銀行もありますが、固定電話の登録を必須にしている銀行も少なくないです。
法人ビジネス口座の開設には固定電話のご登録が必須となっております。
固定電話のご用意がない場合、ご用意いただいてから開設をお申し込みください。
なお、IP電話の登録は可能です。
仕事とプライベートを明確に分けられる
固定電話がないと、従業員のプライベートにも影響が生じます。個人の電話番号を業務で利用する場合、プライベートの時間にも仕事の電話がかかってくることもあり、従業員は公私の切り替えが難しくなりがちです。また、個人情報を仕事相手に伝えることになるので、プライバシーの侵害やプライベートに関係のない営業電話が来るといったリスクも考慮しなければなりません。
このように、固定電話を設置しないことによる課題は多くあり、社外の人からの信頼を得たり、仕事とプライベートを明確に分けたりするためには企業に固定電話が必要です。
スマホの固定電話化とは?
法人において固定電話の番号を持つメリットは大きいですが、取り次ぎの手間がかかったり設置場所でしか使えなかったりと、デメリットもあります。そのため、最近増えているのが「スマホを固定電話化したい」というニーズです。
スマホの固定電話化には、主に以下の2つのパターンがあります。
- 普段から持ち歩いているスマホで固定電話の番号を利用したい
- 古いスマホやガラケーを固定電話の子機としてオフィスや自宅で使いたい
法人におけるスマホの固定電話化とは、オフィスはもちろん外出先でも、会社の固定電話に対してかかってきた電話をスマホで受けられるようになることを指すケースが多いです。
スマホを固定電話化する4つの方法
ここでは、スマホを固定電話化する方法を4つ紹介します。
- クラウドPBX
- IP電話サービス
- スマホ連動機能付き電話機
- 電話転送サービス
クラウドPBX

スマホの固定電話化する方法はさまざまありますが、企業がこれから新しくサービスを導入するのであればクラウドPBXがおすすめです。
クラウドPBXは、インターネット回線を通じて電話の発着信を行えるサービスで、回線がつながる場所ならどこでも電話ができます。クラウドサービスなので、社内にPBX専用の機器を設置する必要がないことや、スマホ・PCでも発着信できることが特徴です。内線通話、通話録音、保留、転送など、従来のビジネスフォンで利用可能な機能も搭載しています。
物理的な機器がなく、さらにWeb上で簡単に設定変更できるため、従業員数や拠点が増減しても柔軟な対応が可能。さらに、システムの保守や運用はサービスの提供会社が実施するため、常に最新の機能を利用できる上、自社で保守運用する必要はありません。
IP電話サービス
IP電話サービスは、インターネットを利用する通信サービスの1つです。通話時にアナログ回線を利用しないため利用料金が一律な上、IP電話同士の通話は無料という特徴があります。
IP電話サービスのメリットは、専用アプリを端末にインストールするだけで簡単に利用でき、初期費用もほとんどかからないことです。また、1つの番号を複数の端末で共有したり、FAXやほかのシステムと連携したりすることも容易です。利用しやすさやサービス内容の自由度の高さも、IPサービスを使うメリットと言えます。
ただし、IP電話サービスは通話品質が固定電話よりも低く、電話番号が「050」で始まる番号に限定されるため、従来の固定電話の番号を引き継げない点がデメリットです。
スマホ連動機能付き電話機
スマホ連動機能付き電話機とは、スマホを子機として利用できる電話機のこと。スマホにSIPアプリ(インターネット経由で音声通話を行うためのアプリのこと)をインストールをし、設定を済ませるだけで、固定電話にかかってきた電話をスマホで受けたり、固定電話番号で発信したりできます。スマホでFAXを確認できる機種なら、より利便性が高いでしょう。
ただし価格は高めで、一般的なビジネスフォンが1万5,000円〜4万円程度なのに対し、スマホ連動機能付き電話機の端末価格は5万円程です。
電話転送サービス
電話転送サービスは、固定電話の着信を、事前に登録した電話番号あてに自動で転送するサービスです。NTTが提供する「ボイスワープ」などが挙げられます。サービスにスマホの番号を登録すれば、時間や場所を問わず、固定電話にかかってきた電話をスマホで受けることが可能です。
しかし、転送先として登録できる電話番号は1つだけなので、複数の電話に転送することはできません。また、全ての着信が転送されるため、不要な営業電話も転送されてしまう点はデメリットです。
なお、転送された着信に対してスマホから折り返した際、相手にはスマホの電話番号が表示されます。電話転送サービスは、スマホで固定電話番号が利用できるサービスではないことに注意が必要です。
スマホを固定電話化するメリット
ここでは、スマホを固定電話として利用するメリットを紹介します。ぜひ、導入を判断する際の材料にしてください。
- ビジネスチャンスを逃さない
- コストカットにつながる
- 1つの固定電話番号を複数の端末で共有できる
- リモートワークに対応できる
ビジネスチャンスを逃さない
スマホを固定電話化することで、オフィスにかかってきた電話を外出中の従業員のスマホでも受けることが可能に。例えば、顧客からの重要な問い合わせや、取引先からの緊急の連絡にも、時間や場所を選ばずに対応できます。これにより、機会損失を防ぎ、成約率の向上や顧客満足度の向上につながるなど、ビジネスチャンスを逃しません。
また、従業員個人のプライベートな電話番号ではなく、会社の代表番号を使える点もポイント。通話相手に安心感を与え、スムーズなコミュニケーションを実現可能です。
コストカットにつながる
オフィスの固定電話でしか電話を受けられない場合、電話番となる従業員をオフィスに常駐させる必要があるでしょう。スマホを固定電話化することで、オフィス外でも電話を受けられるようになり、電話番の人件費を削減することにつながります。また、従業員の個人スマホを固定電話化することができれば、社用携帯を準備する必要がなくなり、端末代を節約できます。
さらに、クラウドPBXを導入してスマホを固定電話化した場合、従業員同士の通話が内線扱いになり、通話料が無料です。内線が多い企業においても、スマホを固定電話として利用することでコストカットの恩恵を受けられます。
1つの固定電話番号を複数の端末で共有できる
クラウドPBXやスマホ連動機能付き電話機なら、1つの固定電話番号を複数のスマホで共有可能です。これによって、代表番号にかかってきた電話を複数の従業員のスマホで受けられるようになり、電話の取り逃がしを防げます。また、電話応対の業務を特定の人だけに任せずに済むようになるでしょう。
リモートワークに対応できる
これまでは、社内の電話を社外で受けることが技術的にできなかったため、電話対応のために出社を必須としていた企業もあるでしょう。しかし、スマホを固定電話化すれば、社内に人がいなくても電話対応できるので、リモートワークの導入を促進することが可能です。
スマホを固定電話化するデメリット
スマホの固定電話化にはメリットが多いですが、デメリットも存在するので、確認しておきましょう。ここでは、スマホを固定化するデメリットと対処法を紹介します。
- 仕事とプライベートを切り替えにくい
- 通話品質が固定電話より落ちる可能性がある
- セキュリティはベンダー任せになる
仕事とプライベートを切り替えにくい
スマホを固定電話化すると「いつでも電話を受けられる」というメリットを享受できますが、「プライベートの時間にも電話がかかってくる」という点はデメリットです。そうなると、個人スマホの電話番号を仕事で使っていた時と状況は変わりません。
しかし、クラウドPBXを利用すれば、曜日・時間などに合わせて着信先を変えられます。例えば、平日は担当者のスマホに着信をして、休日は会社の留守番電話に転送する、といった設定が可能です。柔軟な電話設定によって、従業員は仕事とプライベートを切り替えやすくなるでしょう。
通話品質が固定電話より落ちる可能性がある
クラウドPBXを導入してスマホを固定電話化する場合、インターネット環境によっては、相手の声が聞こえづらい、音が途切れるなど、固定電話より通話品質が落ちる可能性がある点には注意が必要です。
クラウドPBXを導入する際は、サービス提供会社の担当者に確認したり、無料トライアルを利用したりして、音質を確認しましょう。「クラウドPBXのおすすめの選び方・比較方法」では、通話品質について詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。
セキュリティはベンダー任せになる
クラウドPBXを導入してスマホを固定電話化する場合、セキュリティにも気を付けなければなりません。クラウドPBXはインターネット回線を利用するサービスのため、ネットワーク攻撃やウイルス感染など外部の脅威に常にさらされています。
外部の脅威から守るには、ファイアウォール、通信の暗号化、ウイルスチェックなど基本的なセキュリティ対策が実装されているシステム、かつ二段階認証やVPNネットワーク構築など、より強固なセキュリティ対策があるクラウドPBXを選びましょう。また、ISMS認証やプライバシーマークといった第三者認証を取得していれば、一定のセキュリティレベルがあると言えます。
まとめ:クラウドPBXならスマホの固定電話化が可能
スマホを固定電話化することで、ビジネスチャンスをつかめるだけでなく、コストカットにつながるなど、多くのメリットがあります。ただし、公私の切り替えが難しくなるなどのデメリットもありますので、対処法とともに理解しておきましょう。
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