大手企業向けCRMおすすめ9選!定着・活用の成功ポイントも解説
「CRMを導入しても、現場で定着しない」これは、多くの大企業で実際に起きている課題です。営業・マーケティングの効率化を目指し、CRMを導入したものの、「入力が面倒」「メリットを感じない」そんな声が現場から上がり、結果として形骸化してしまうケースも少なくありません。
とはいえ、大企業においてCRMが果たす役割は年々大きくなっています。営業活動の属人化防止、部門間連携強化、データ活用による経営判断のスピードアップなど、CRMはうまく定着すれば、業績向上にも直結するツールです。
本記事では、大企業がCRMを定着・活用させるための具体的な方法や、選び方・導入事例、失敗しないための比較ポイントを解説します。おすすめのCRMも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 大手企業のCRM導入・活用における最大の課題
- 大企業がCRMを定着・活用させるための方法
- 【比較表】大手企業に導入実績のあるCRM
- 大手企業向けCRMおすすめ9選
- 大手企業がCRMを導入するメリット
- 大手企業のCRMの選び方
- 大手企業へのCRM導入事例
- まとめ:大企業がCRMを定着させるには「使いやすさ」が鍵

大手企業のCRM導入・活用における最大の課題

CRMとは、顧客情報を一元管理し、営業・マーケティング・カスタマーサポートを効率化するシステムです。大手企業では、部門間の連携強化やデータ活用による経営判断の迅速化などを目的に導入が進んでいますが、定着せず形骸化するケースも少なくありません。特に、大手企業ならではの導入・活用の課題として、以下のような点が挙げられます。
- 全社導入の壁:部門や拠点ごとに異なるシステムが根付いており、統一が難しい。「うちは今のやり方で問題ない」という現場の反発を受けやすく、調整に時間がかかる。
- 現場定着の不安:数千人規模で利用するため、「本当に全員が使いこなせるのか?」という懸念が大きい。入力負担が高く、「使ってもメリットがない」と思われると定着しない。
- システム仕様の限界:大手企業の複雑な業務に、標準機能だけでは対応しきれないことが多い。カスタマイズ前提になるとコストが膨らみ、運用負担も増大する。
- 投資判断のプレッシャー:導入費用が数千万円~億単位になることもあり、経営層の承認が得にくい。ROI(投資対効果)が明確でないと、導入が見送られるケースも多い。
こうした課題を乗り越え、CRMを定着・活用させるには、導入時の工夫が欠かせません。次の章では、大企業がCRMを活用するための具体的な方法について解説します。
大企業がCRMを定着・活用させるための方法
CRMを導入しても、現場で使われなければ意味がありません。特に大企業では、部署ごとに業務フローが異なり、システム導入への温度差も大きいため、導入したものの活用されず、形骸化してしまうケースも多いのが実情です。では、どうすればCRMをスムーズに定着・活用できるのでしょうか?具体的な方法を解説します。
- 導入前に無料トライアルを活用し、現場の声を要件定義に反映させる
- 入力の負担を減らす仕組みを整える
- 入力のメリットを見える化し、活用を促進する
- データ活用を習慣化する環境を整える
導入前に無料トライアルを活用し、現場の声を要件定義に反映させる
CRMは多機能だからこそ、「本当に自社の業務に合うのか?」が使ってみないと分かりにくいもの。 そのため、いきなり全社導入するのではなく、まずは無料トライアルを活用し、現場のフィードバックを得ながら最適な形を見極めることが重要です。
ツール選定の際は、複数のCRMを同時に試すのではなく、1つずつ順番に検証するのが効果的。 並行して試すと現場が混乱し、どのツールが適しているのか判断しづらくなります。 まずは候補を数社まで絞り、最も有力なツールを選んで一定期間試すとスムーズです。
また、トライアルは全社ではなく、一部の部署やチームで試すのがポイント。 営業部門の一部やカスタマーサポートの特定チームなど、影響の少ない範囲で運用を開始し、現場目線の意見を吸い上げます。 この段階で「入力しやすいか」「業務に支障がないか」などの課題を把握し、必要な調整を行った上で徐々に展開していくのが理想です。
入力の負担を減らす仕組みを整える
CRMの定着を妨げる最大の要因のひとつが、「入力が面倒」という現場のストレス。
特に大企業では顧客・取引先が膨大で、手入力の負担が大きくなりがちです。
この負担を減らすために、まずは既存のシステムとCRMを自動連携させ、手入力を極力減らすことが重要。 名刺管理ツールや受注管理システム、基幹システムなどとAPI連携し、名刺情報や商談履歴を自動反映できるようにすれば、現場の負担を大幅に軽減できます。
さらに、スマホ入力や音声入力機能を活用し、スキマ時間で入力できる環境を整えるのも効果的。 営業担当者が移動中や商談直後にサクッと入力できるようにすることで、「後回しにして結局入力しない」を防げます。
また、入力項目を最小限に絞ることも重要。 「すべての情報を細かく入力させたい」と管理者は考えがちですが、現場の負担が増えると結果的に入力されなくなるリスクが高まります。本当に必要な情報を見極め、最小限の項目だけ入力するルールを設けることで、入力のハードルを下げられます。
入力のメリットを見える化し、活用を促進する
CRMが定着しない理由のひとつが、「入力しても自分には何のメリットもない」と現場が感じること。 CRMを「管理者がデータを把握するためのツール」と捉えられると、入力のモチベーションは上がりません。そこで、「入力することで自分の業務が楽になる」という体験を提供することが大切です。例えば、
- 商談情報を入力すると、次回フォローアップのタイミングが自動リマインドされる
- 顧客の過去の問い合わせや商談履歴が簡単に参照できるため、毎回ゼロからヒアリングしなくて済む
このような便利さを実感できる仕組みを作れば、自然と入力が定着していきます。
また、CRM活用によって成果が上がった事例を社内で積極的に共有するのも効果的。「案件成約率が上がった」「フォロー漏れが減って解約率が改善した」などの具体例を示すことで、「CRMを使うと成果につながる」という意識づけができます。
データ活用を習慣化する環境を整える
CRMにデータが蓄積されても、業務で活用されなければ意味がありません。「どうせ入力しても誰も見ていない」と思われると、入力のモチベーションが下がり、CRMが形骸化します。これを防ぐために、CRMのデータを日常業務の中で活用する仕組みを作ることが重要。例えば、
- 営業会議や週次ミーティングでCRMのデータを前提とした議論を行う
- マネージャーがCRMのデータをもとに営業担当者へ具体的なフィードバックを行う
- CRMのデータをBIツールと連携し、売上予測や顧客分析を可視化する
仕組みを作ることで、CRMが単なるデータ管理ツールではなく、業務を効率化し成果につながるものとして認識されるようになります。
【比較表】大手企業に導入実績のあるCRM
本章では、主要な大手企業向けCRMの製品名・月額料金・導入企業数を比較し、それぞれの特徴を整理しました。導入を検討する際の参考にしてください。
製品名 | 導入企業数 | 月額料金 |
---|---|---|
HubSpot | 228,000社 | 6,000円〜 ※無料プランあり |
Salesforce Sales Cloud | 世界15万社 | 1ユーザー3,000円(税抜)〜 |
Zoho CRM | 世界25万社 | 1ユーザー1,680円(税抜)〜 ※無料プランあり |
Mazrica Sales | 1,600社 | 5ユーザー27,500円(税抜)~ |
GENIEE SFA/CRM | 6,300社 | 10ユーザー月34,800円(税抜)〜 |
Knowledge Suite | 7,500社 | 55,000円(税抜)〜 ※ユーザー数無制限 |
Synergy! | 4,500社 | 20,000円(税抜)〜 |
UPWARD | 400社 | 1ユーザー3,800円(税抜)~ |
Sansan | 10,000社 | 要問合わせ |
大手企業がCRMを選定する際、導入実績やコスト感を把握することは重要なポイント。特に、「どの企業が使っているのか」「どの程度のコストがかかるのか」を事前に知ることで、自社に適したCRMを見極めやすくなります。次の章では、各サービスについて詳しく解説します。
大手企業向けCRMおすすめ9選
前章の比較表では、主要なCRMの製品名・月額料金・導入企業数を整理しましたが、ここでは各製品の特徴や強み、どのような企業に適しているかを詳しく解説します。
- HubSpot
- Salesforce Sales Cloud
- Zoho CRM
- Mazrica Sales
- GENIEE SFA/CRM
- Knowledge Suite
- Synergy!
- UPWARD
- Sansan

HubSpot
-
料金
月6,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
HubSpotは、マーケティング、営業、カスタマーサービス、コンテンツ管理などを一元化できるAI搭載のCRM。世界135か国で23万8,000社以上が導入し、信頼されるCRMとして評価されています。
手動でのレポート更新や売上目標の進捗確認などの煩雑な作業を自動化できるのが特長の一つ。さらに直感的に操作できるダッシュボードにより、営業パイプラインをリアルタイムに可視化することで、売上目標やチームの活動、生産性、業績に関する詳細なレポートを提供し、成果達成を支援します。
最大100万件の従業員データを登録可能で、ユーザー数やストレージ容量に制限はありません。業務自動化ツールにより時間を節約し、2,000万社以上の登録企業データや自動連携するコンタクトレコードを活用して潜在顧客へのアプローチを強化。他にも、ミーティングのスケジュール設定、ウェブチャット、Eメールテンプレート、コールなど無料機能が充実し、業務の効率化と活性化を促進します。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
-
比較的扱いやすく、使いやすいように感じます。導入してから作業効率は、以前に比べて高くなったように思います。今後も使用していきたいと思います。
-
顧客データの管理がしやすく、他のデータと突合して見込み度などを把握しやすい。専門部署のサポートが無くともある程度までは活用できるのもよい。

-
料金
月3,000円/1ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヵ月
-
最低利用人数
なし
Salesforce Sales Cloudは、Salesforceが提供するAI(人工知能)が搭載たCRM。AIによるデータ分析を活用することで、営業戦略の精度を高め、より確実に売上につなげられるのが特徴です。
さらに、販売代理店やパートナー企業とのやり取りを管理する機能も備えており、チャネル販売の強化にも役立ちます。企業の規模や業種を問わず、営業の仕組みを効率化し、成果を最大化したい企業に適しています。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
-
ユーザーが使いやすいレイアウトだと感じている。アイコンの配置は改善の余地あるが、費用対効果は良いと思う。 クラウドは今や当たり前なのでそこは売りではない。
-
サポート体制がしっかりしており、問題が起こった時に迅速に問合せをして、解決方法を提供してくれるので、とても使いやすく利用できている。 操作に関して教育時間がかからないので効率よく使用できている。

-
料金
月1,680円 / ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Zoho CRMは、世界25万社以上に導入されているクラウド型のCRM/SFAツール。顧客情報の一元管理、商談進捗の可視化、マーケティングの自動化、AIによる売上予測などを備え、営業活動の効率化を支援します。
ノーコード・ローコードでのカスタマイズが可能で、業種・規模を問わず柔軟に対応できるのが特長。モバイルアプリや外部ツールとの連携も簡単で、社内のDX推進を強化できます。
データ暗号化やIP制限、二段階認証などのセキュリティ対策も充実し、安全に運用可能。導入支援やトレーニングなどのサポートも整っており、スムーズな導入・活用を実現します。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
-
一番に挙げられるのはカスタマイズ性です。しかもそのカスタマイズをSIerなどに依頼せずに自分たちで自分たちの業務合わせてカスタマイズできる点が素晴らしいと思います。弊社でも業務の体制やCRMに課する機能の変更に合わせて大きく2度ほどカスタマイズを行ってきましたが、いずれも自分たちで行っています。
-
費用対効果がとても高い点です。他のCRM、SFAと同等機能で価格は1/3程度と圧倒的です。慣れれば他の製品と機能も同じだと思います。というか優れている点もたくさんあると思います。

-
料金
月27,500円/5ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Mazrica Salesは、営業活動に必要な顧客・案件・行動・名刺情報を一元管理できるSFA/CRMツール。株式会社マツリカが提供しています。
特長は、直感的に操作できるUI/UX。営業担当者の入力負荷を軽減し、現場での定着を促進します。また、AI機能を活用したリスク分析や類似案件を提案できるため、営業活動の質を向上に寄与します。
GsuiteやOffice 365と連携し、メールやカレンダー情報を自動取り込みすることで入力作業を削減。案件ボードはカード形式で表示され、ドラッグ&ドロップで簡単に管理可能。モバイルアプリにも対応し、外出先からでもデータ入力・確認ができます。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 企業情報の自動取得機能
-
分かりづらい点があるが結果が出ているので、かなり効率的に運用してる。インターフェースもわかりやすい。
-
基本の使い方をマスターすると、そこまで複雑な操作はないから、比較的扱いやすいと思う。サポートも特に必要なく、今では快適に利用させてもらっている。

-
料金
月34,800円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヶ月
-
最低利用人数
なし
GENIEE SFA/CRMは、株式会社ジーニーが提供する国産の営業支援・顧客管理ツール。商談や顧客情報の一元管理を可能にし、営業活動の効率化と業績向上を支援します。
シンプルで直感的な操作性で、ITに不慣れなユーザーでも簡単に使えるのが特長。AIアシスタント機能を搭載し、GPT-4を活用した文章作成やデータ分析を支援します。
GoogleスプレッドシートやZoomなどの外部ツールと連携し、業務フローとの統合も簡単に行えます。料金プランは3種類あり、企業の規模やニーズに応じた選択が可能。専任の担当者による導入サポートも充実しており、短期間での運用開始が可能です。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- 名刺管理機能

Knowledge Suite
-
料金
月55,000円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Knowledge Suiteは、ブルーテック株式会社が提供する、SFA(営業支援システム)やCRM(顧客管理システム)、グループウェア機能を統合したクラウド型ビジネスアプリケーション。営業情報の一元管理、案件の進捗管理、スケジュール共有、ワークフロー、ファイル共有など、多彩な機能を備え、業務の効率化を支援します。
最大の特徴は、ユーザー数無制限で利用できる料金体系。Knowledge Suiteは企業単位の料金設定を採用しており、低コストで導入できます。特に、中小企業や成長フェーズの企業に適した価格設計です。また、クラウド型のため、インストール不要でテレワークにも対応可能です。
シンプルなUIと直感的な操作性により、ITに詳しくない社員でもスムーズに利用でき、営業活動の可視化と業務効率向上を実現します。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- レポートのカスタマイズ設定
- リードのタグ設定
- 企業情報の自動取得機能

Synergy!
-
料金
月20,000円~ -
初期費用
118,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Synergy!(シナジー)は、シナジーマーケティング株式会社が提供するクラウド型CRMツール。企業の顧客データを一元管理し、メール配信やアンケート、ポイント管理など多彩な機能でマーケティング施策を最適化できます。顧客ごとの行動履歴を分析し、適切なタイミングでアプローチできるのが強みです。
専門知識がなくても直感的に操作でき、ドラッグ&ドロップでメール作成や細かなセグメント設定が可能。またAPI連携にも対応し、ECサイトや会員管理システムとスムーズに統合できます。中小企業から大企業まで幅広く導入されています。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- リードのタグ設定
-
アイコンのカラーが気分を明るくしてくれる。メールや紙の決裁が減り、時短になった。形式にとらわれず、気軽にやり取りができる。
-
顧客リストや提案書、見積書など営業全般の事務管理の効率が良くなる。SFA/CRMを初めて使う人でも分かりやすい。

UPWARD
-
料金
月1,800円/ユーザー -
初期費用
100,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
5ID
UPWARDは、UPWARD株式会社が提供する、フィールドセールス向けのSFA(営業支援ツール)。移動中や訪問時の情報活用に特化している点が強みです。位置情報を活用し、営業担当者の現在地から近い顧客情報を自動表示する機能が特長で、訪問効率を大幅に向上させます。
また、Salesforceと連携し、訪問履歴や商談の進捗をリアルタイムで記録・共有できるため、営業プロセスの可視化と最適化が可能。スマートフォンアプリ対応により、外出先でも簡単に情報入力・確認ができ、業務負担を軽減します。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 顧客管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 顧客情報の重複データ除外機能
- レポートのカスタマイズ設定
- リードのタグ設定

-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Sansanは、Sansan株式会社が提供する、名刺管理と顧客データ活用を一元化できるクラウド型営業DXサービス。導入企業数は10,000社以上で、多くの大手企業にも採用されています。
Sansanの最大の特長は、単なる名刺管理にとどまらず、組織全体の顧客データを統合し、営業活動を強化できる点です。名刺情報だけでなく、メールや商談記録、社内のコンタクト履歴などを一元管理できるため、営業チーム間の情報共有がスムーズになり、売上向上に貢献します。
また、AIを活用したデータクレンジング機能により、常に最新かつ正確な顧客情報を保持できるのも強み。加えて、SalesforceやHubSpotなどの外部ツールと連携できるため、既存の営業支援ツールを活かしながら運用できる柔軟性も備えています。
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
-
他人が名刺交換した内容を確認できる その会社の決算報告レポートを見ることができる メールアドレスを簡単に確認できる その会社の人事異動の内容が確認できる。
-
他の社員が交換した名刺も閲覧することができる。 スマホアプリもあるので、紙の名刺を保管する必要がない。 ログインしないと閲覧できないので、プライバシーマークにも対応している。
大手企業がCRMを導入するメリット
大手企業では、部門間の情報分断や営業活動の属人化、データ活用の難しさなど、規模が大きいがゆえの課題があります。CRMを導入することで、顧客情報の一元管理や業務の効率化が進み、組織全体の生産性向上と売上拡大につながります。
- 顧客情報を全社で一元管理し、部門間の連携を強化できる
- 営業活動の属人化を防ぎ、組織全体の営業力を底上げできる
- データ活用で経営判断を迅速化し、営業戦略の精度を向上できる
- 既存顧客との関係強化でLTVを向上し、安定した売上基盤を確立できる
顧客情報を全社で一元管理し、部門間の連携を強化できる
営業、カスタマーサポート、マーケティングなど、さまざまな部門が顧客と接点を持つ大手企業では、情報が分断されやすくなりがち。その結果、過去の対応履歴が共有されておらず、顧客に同じ説明を繰り返してしまったり、商談中の課題を適切に把握できなかったりする問題が発生します。
CRMを導入すれば、顧客の取引履歴や対応状況をリアルタイムで全社的に共有できるため、部門間の情報連携がスムーズになります。例えば、サポート部門が「頻繁に問い合わせがある顧客」と認識していれば、営業部門が適切なフォローアップを行いやすくなります。情報が統一されることで、対応の質が向上し、顧客満足度の向上にも繋がります。
営業活動の属人化を防ぎ、組織全体の営業力を底上げできる
営業担当者ごとに情報の管理方法が異なると、異動や退職時に顧客情報が引き継がれず、商談が停滞するリスクがあります。また、ベテラン営業のノウハウが個人に蓄積されてしまい、新人や中堅社員が同じ成果を出すのが難しくなることも。
CRMを活用すると、商談履歴や顧客とのやり取りを記録し、誰でも簡単に過去の状況を把握できるようになります。例えば、前任者の商談メモを参照しながら次の提案を進めることで、引き継ぎ後もスムーズに営業を継続可能です。また、成約率の高い営業担当者の行動パターンを分析し、成功事例を組織全体で共有することで、営業力の底上げができます。
データ活用で経営判断を迅速化し、営業戦略の精度を向上できる
大手企業では、営業データが各拠点や部門に分散し、集計に時間がかかるため、スムーズな意思決定が難しくなることがあります。例えば、売上予測を立てる際に現場の最新データが揃わず、経営判断が遅れるといった問題です。
CRMを導入すれば、リアルタイムで営業案件の進捗や成約率を可視化でき、売上予測の精度が向上。例えば、特定の業界で商談成約率が下がっている場合、その原因を素早く分析し、マーケティング施策や営業戦略を迅速に調整可能です。また、BIツールと連携すれば、過去のデータをもとに成約可能性の高い顧客を特定するといった高度な分析も実現できます。
既存顧客との関係強化でLTVを向上し、安定した売上基盤を確立できる
新規顧客の獲得には多くのコストがかかるため、既存顧客との関係を深め、LTV(顧客生涯価値)を最大化することが重要です。しかし、適切なフォローが行われないと、契約の更新率が低下し、解約が増加する可能性があります。
CRMを活用すると、契約更新時期や過去の購入履歴に基づいたリマインド通知を自動化でき、顧客のフォローアップがしやすくなります。例えば、解約リスクの高い顧客を特定し、特別なサポートを提供することで、離脱を防ぐことが可能です。また、過去の購入履歴を分析し、最適なアップセル・クロスセルの提案を行うことで、継続的な売上向上につなげることもできます。
大手企業のCRMの選び方
大手企業がCRMを導入する際は、全社規模での運用に耐えられるか、業務フローに適応できるか、長期的な運用に適しているかといった視点が重要。導入後に「想定していた使い方ができない」「セキュリティが不十分だった」とならないよう、事前に以下のポイントを確認することが必要です。
- 全拠点・全社員で使える「大規模・多拠点対応力」
- 自社の業務フローに合わせられる「カスタマイズ性・柔軟性」
- 情報漏えいリスクを防ぐ「セキュリティ・アクセス管理機能」
- 長期運用を支える「サポート・導入後支援」
全拠点・全社員で使える「大規模・多拠点対応力」
大手企業では、数百~数千人規模の社員がCRMを利用します。そのため、同時アクセス時のパフォーマンスや拠点間のデータ共有の仕組みが整っているかが重要です。例えば、全国の支社や海外拠点でも快適に利用できるか、多言語対応が可能かといった点を確認しましょう。
また、組織ごとに異なる業務ルールに対応できるかも見逃せません。本社・支社・部門ごとに異なるアクセス権限を適切に設定し、「特定の部門のみ情報の閲覧・編集が可能」といった細かい制御ができるかも事前にチェックしましょう。
さらに、社員数の増減や拠点の追加に柔軟に対応できるかも重要です。事業拡大や組織変更があった際にスムーズに運用を継続できるよう、スケーラビリティの高いCRMを選ぶことが求められます。
自社の業務フローに合わせられる「カスタマイズ性・柔軟性」
大手企業の業務フローは企業ごとに異なるため、標準機能だけでは対応しきれないケースが多々あります。そのため、CRMのカスタマイズ性が重要です。例えば、「独自の営業プロセスがある」「代理店経由の取引が多い」「特殊な契約管理が必要」といった場合、必要な機能を柔軟に追加・変更できるかがポイント。具体的には、画面レイアウトや入力項目の変更が簡単にできるか、ワークフローを自由に設定できるかを確認しましょう。
また、既存の基幹システムやSFA、MAツールとの連携がスムーズに行えるかも重要です。CRM単体で完結せず、他のシステムと連携することで業務の効率化が期待できます。
さらに、カスタマイズにかかる工数やコストも事前に把握しておくことが重要です。「設定変更は管理画面から簡単にできるのか」「システム担当者や外部ベンダーの対応が必要なのか」など、導入後の運用負担を見極め、長期的に活用しやすいCRMを選びましょう。
情報漏えいリスクを防ぐ「セキュリティ・アクセス管理機能」
大手企業では、顧客情報や取引データの漏えいが企業の信頼を損なう大きなリスクとなるため、CRMのセキュリティ機能を厳しくチェックする必要があります。例えば、「部門・役職ごとに閲覧範囲を制限できるか」「ログイン時の二要素認証が可能か」といった基本的なセキュリティ機能が備わっているかを確認しましょう。また、社員の異動や退職時に不要なアクセス権を即座に削除できる仕組みがあるかも重要です。
クラウド型CRMを選ぶ場合は、データの暗号化やバックアップ体制、データセンターのセキュリティ基準も確認しましょう。特に、金融機関や医療業界など、厳格なデータ管理が求められる業種では、ISO27001やSOC2などの認証を取得しているCRMを選ぶと安心です。
さらに、社内の不正アクセスを防ぐため、「操作ログを記録し、不審なアクセスを検知できる機能」があるかもチェックポイントになります。定期的なセキュリティ監査が可能なCRMを選ぶことで、企業の情報資産を適切に保護できます。
長期運用を支える「サポート・導入後支援」
CRMは導入して終わりではなく、継続的な運用と改善が重要です。そのため、導入後にどのようなサポートを受けられるかを確認し、長期的に安心して利用できるCRMを選びましょう。
まず、専任のサポート担当者がつくのか、問い合わせのレスポンスが速いかをチェックしましょう。大企業ではシステムの規模が大きいため、トラブル時に迅速な対応を受けられるかが業務の継続性に直結します。
また、導入初期には社員向けの研修やマニュアル整備が必要になります。管理者向けの講習や定期ウェビナー、ヘルプデスクの対応範囲を確認し、スムーズな定着をサポートする仕組みがあるかを見極めましょう。
さらに、長期運用を考慮すると、システムのアップデートや機能追加がどの程度柔軟に行われるかも重要です。定期的な機能改善が行われるCRMを選ぶことで、企業の成長や市場の変化に対応し、常に最適な環境を維持できます。
大手企業へのCRM導入事例
多くの企業がCRMを導入していますが、その活用方法や定着後の姿は企業によってさまざまです。本記事では、大手企業が実際にCRMを導入した事例を紹介します。具体的な導入例を通じて、CRM活用のイメージを持つ参考にしてください。
- 事例①お客様の来館率向上!アラートでキャンセル率の削減も実現
- 事例②200件以上の商談をスムーズに管理!データ更新作業も大幅効率化
事例①お客様の来館率向上!アラートでキャンセル率の削減も実現
全国に旅館やホテルを展開する大手リゾート会社が、「Zoho CRM」を導入した事例をご紹介します。この企業ではブライダル事業も手がけており、複数の営業拠点を持っています。
以前は各拠点で顧客情報をExcelに入力して管理していたそうですが、情報共有のスピードが遅く、リアルタイムで状況を判断することが難しかったとのことです。
また、Excelでの管理は項目が多く、担当者の入力負担が大きかったため、ミスが発生しやすい状況でした。さらに、セキュリティ面でも不安があったそうです。
そこで、同社は「Zoho CRM」の導入を決定。その決め手となったのは、「トライアル期間中に十分な検証ができたこと」だったといいます。また、カスタマイズ性が高く、自社の業務に合わせた柔軟な設定が可能だったことも大きな要因だったとのこと。
導入後は情報のタイムラグがなくなり、リアルタイムでのフォローが可能に。結果として、来館率が最大で15ポイント改善し、来館予約のキャンセル率も50%削減できたそうです。
事例②200件以上の商談をスムーズに管理!データ更新作業も大幅効率化
ある大手電子メーカーが「GENIEE SFA/CRM」を導入した事例をご紹介します。この企業は、法人向けサービスである新規事業の立ち上げにあたり、営業管理の仕組みをゼロから構築する必要があり、CRMの導入を検討していました。
しかし、顧客情報の管理方法が統一されておらず、データ入力のルールが定まっていなかったため、営業活動の可視化が難しいという課題があったそうです。また、管理すべき情報が増えるにつれ、入力作業の負担も大きくなっていたとのことです。
そこで、同社は「GENIEE SFA/CRM」を導入。その決め手となったのは、初期費用や運用コストが低く、スモールスタートしやすかったこと。また、社内で簡単にカスタマイズでき、組織の成長に合わせて柔軟に運用できる点も評価されたそうです。
導入後は、月間約200件以上の商談を複数の担当者でスムーズに管理できるようになり、営業状況の把握しやすくなりました。さらに、手作業で1時間かかっていたデータ更新作業が自動化され、5分程度で完了するようになったことで、業務効率が大幅に向上したとのことです。
まとめ:大企業がCRMを定着させるには「使いやすさ」が鍵
CRMは導入するだけでは意味がなく、現場で使われて初めて効果を発揮します。大企業では規模が大きい分、「入力が面倒」「メリットを感じない」といった理由で定着しないケースが多く、現場が無理なく使える仕組みを作ることが重要。
また、CRM選定時には、全社で運用できるか、業務フローに適応できるか、長期的に使い続けられるかをしっかり見極める必要があります。
「どのCRMを選ぶか」だけでなく、「どう活用するか」が成功のカギ。ぜひ本記事を参考に、貴社に最適なCRMを選び、定着・活用を進めてください。
→大企業・大手企業へ導入実績があるCRM46選ランキングを見る
PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、CRM選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!