製薬業界向けおすすめCRM7選!MRの営業活動を可視化【2025年最新】
製薬会社の営業では、医療従事者(HCP)との信頼構築が欠かせませんが、規制強化や対面機会の減少により従来の営業手法だけでは限界があります。そこで注目されているのがCRMです。MR活動を可視化し、最適なタイミングで必要な情報を届けられるほか、デジタル施策やチーム間の情報共有も強化できます。
本記事では、製薬業界におけるCRMのメリットや選び方を分かりやすく解説。比較表やおすすめのCRMも紹介します。
- 製薬業界におけるCRMの重要性
- 製薬業界でCRMを活用するメリット
- 【比較表】製薬業界向けのCRM
- 製薬業界向けのCRMおすすめ7選
- 製薬業界におけるCRMの選び方
- まとめ:CRMでMR活動の精度と効率を高めよう
製薬業界におけるCRMの重要性
製薬業界の営業活動は、他業界と比べて極めて特殊です。営業先は一般企業や消費者ではなく、診療で多忙な医師や薬剤師といった医療従事者。アポイントが取れても面談時間が短く、限られた時間で必要な情報を的確に提供するスピードと効率が求められます。
また、厚生労働省が定める「医療用医薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」では、面談の日時・場所・対応したMR・対象医師・説明した薬剤・使用した資料などを、エビデンスとともにリアルタイムで記録することが義務付けられています。
訪問効率の最適化と高いコンプライアンス対応を同時に実現するには、顧客情報を整理し、短時間で入力・共有できる仕組みが不可欠。属人的な管理やExcelでは限界があり、営業活動の質にもばらつきが生まれます。そこで、MRの行動履歴を正確に記録し、訪問計画の最適化や資料管理、面談履歴の一元化を行えるCRM/SFAが、製薬企業にとって重要な基盤として注目されています。
製薬業界でCRMを活用するメリット
製薬業界では、営業効率の最大化とガイドライン対応が欠かせません。CRMを活用すると、MR業務の精度向上や訪問計画の最適化に役立ちます。
製薬業界でのCRM導入メリット4つ
- 効率的に訪問先を最適化できる
- ガイドラインに沿った活動記録をスムーズに残せる
- チーム全体で最新情報を共有し、営業精度を高められる
- 医療業界向けCRMの機能で業務効率をさらに高められる
効率的に訪問先を最適化できる
MRは医師との面談時間が限られており、訪問効率が成果を左右します。CRMを活用すれば、医療機関ごとの処方状況や面談履歴を一元管理し、優先度の高い医師を可視化できます。エリア内の訪問順序を最適化できるCRMもあり、移動時間の削減や機会損失の防止に役立ちます。
ガイドラインに沿った活動記録をスムーズに残せる
「医療用医薬品の販売情報提供活動ガイドライン」では、面談内容・資料・日時・MR名などの詳細記録が必須です。CRMを使うことで、テンプレート入力やスマホでの即時記録が可能となり、抜け漏れ防止と記録の標準化が進みます。監査対応や上長チェックも効率化でき、コンプライアンスの強化に直結します。
チーム全体で最新情報を共有し、営業精度を高められる
医師ごとの状況を正確に把握し続けるには、情報の更新と共有が欠かせません。CRMを活用すれば、医師の関心領域や面談後の反応、処方状況などをリアルタイムに蓄積・共有でき、チーム全体で一貫した対応が行えます。MRが交代してもスムーズに引き継げるため、属人化を避けながら成果を安定して積み上げられる点が大きなメリットです。
医療業界向けCRMの機能で業務効率をさらに高められる
医療・製薬業界向けCRMには、ガイドライン対応の入力テンプレートや、医療機関の場所を考慮したルート案内、規模別の優先順位付けなど、業界特有の要件に応える機能が備わっています。各種機能を活用することで作業負担が軽減され、限られた時間を医師への情報提供に集中できます。
【比較表】製薬業界向けのCRM
ここからは実際に、製薬業界向けのCRMを比較します。料金や導入実績数を比較した表をご覧ください。
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料金
月3,500円/ユーザー
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
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料金
月1,680円 / ユーザー
初期費用 要問合せ
(他4プラン)
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料金
月20,000円~
初期費用 118,000円 |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
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顧客管理機能
見込み顧客の管理機能
案件管理機能
スケジュール管理機能
営業データの分析機能
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顧客管理機能
見込み顧客の管理機能
案件管理機能
スケジュール管理機能
営業データの分析機能
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顧客管理機能
見込み顧客の管理機能
案件管理機能
スケジュール管理機能
営業データの分析機能
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顧客管理機能
見込み顧客の管理機能
案件管理機能
スケジュール管理機能
営業データの分析機能
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顧客管理機能
見込み顧客の管理機能
案件管理機能
スケジュール管理機能
営業データの分析機能
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顧客管理機能
見込み顧客の管理機能
案件管理機能
スケジュール管理機能
営業データの分析機能
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顧客管理機能
見込み顧客の管理機能
案件管理機能
スケジュール管理機能
営業データの分析機能
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導入実績社数 185業種、5,500社超 |
導入実績社数 世界25万社以上 |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 800社 |
導入実績社数 1万社 |
導入実績社数 情報なし |
顧客情報の管理や人脈管理、名刺情報の取り込みなどといったCRM機能をはじめ、案件管理や日報管理、予実管理などのSFA機能も搭載。ZoomやSlack、マーケティングオートメーションツールなどの外部サービス連携も充実している点が心強いでしょう。
他社製品やExcel、スプレッドシートなどから簡単に移行できるほか、初期費用もかからずスピーディーに導入できるのが魅力。直感的に操作できるわかりやすいインターフェースであるほか、カスタマイズ性に優れている点もうれしいところでしょう。
製薬業界向けにカスタマイズすることもでき、ルート案内機能や商材の在庫管理機能などを利用可能です。
顧客情報を一元管理できるほか、クロスチャネルに対応したアプローチ、分析にいたるまでをカバーしており、導入時のサポートも充実。最適なプラン提案のほか、きちんとCRMを活用しながら自走できるように支援しています。
さらに、フィラーシステムズ社が提供している医療・製薬業界向けテンプレート「Pharma SFA powered by JUST.SFA」を使用できます。データはリアルタイムに集計・分析できるため、課題点・改善点をスピーディーに見つけられるのも魅力です。
顧客情報や購買履歴などのデータ統合を行えるほか、購入品別、購入金額別などによるセグメント、LTV分析や顧客ランク分析などの各種分析も可能。さらにはメールやSMS、LINEなどのマルチチャネルに対応したアクションをCustomer Ringsだけで行えるのも魅力です。
幅広い業種にて導入されており、再春館製薬所をはじめとする製薬業界への導入実績もあるようです。最新の人事異動情報や企業に関するニュースを把握できるほか、組織ツリーの作成、タグ付けによるカテゴライズなども行うことができます。
メールやWeb、チャット、SMSなどのマルチチャネルに対応しており、幅広い問い合わせを集約可能。顧客情報管理機能や応対履歴管理機能などの便利な機能が豊富で、製薬業界向けパッケージ「FastHelpPe」も提供されています。
小林製薬では、顧客からの意見・要望をまとめて管理するためにFastHelp5を活用。集約したデータは、営業のみならず研修や製造部門にて共有しているそうです。
各サービスの具体的な特徴は後ほど紹介します。比較表と合わせて、製薬業界におすすめなCRM選びの参考にしてください。
製薬業界向けのCRMおすすめ7選
ここからは、製薬業界におすすめなCRMを紹介していきます。どれも多くの導入実績を誇るCRMなので、安心して導入できるでしょう。
製薬業界向けCRMをチェック
esm(eセールスマネージャー)は、業種・企業規模を問わず5,500社もの企業に導入されてきたCRM/SFAです。日本新薬や日本粉末薬品などといった製薬業界にも導入されています。導入実績が多いだけでなく、利用継続率が95%を記録しているという点も信頼の証でしょう。
顧客情報の管理や人脈管理、名刺情報の取り込みなどといったCRM機能をはじめ、案件管理や日報管理、予実管理などのSFA機能も搭載。ZoomやSlack、マーケティングオートメーションツールなどの外部サービス連携も充実している点が心強いでしょう。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Zoho CRMは、BtoB/BtoCどちらにも対応できるCRMとして、全世界で25万社に導入されているサービスです。国内外にてさまざまな賞も受賞しています。
他社製品やExcel、スプレッドシートなどから簡単に移行できるほか、初期費用もかからずスピーディーに導入できるのが魅力。直感的に操作できるわかりやすいインターフェースであるほか、カスタマイズ性に優れている点もうれしいところでしょう。
製薬業界向けにカスタマイズすることもでき、ルート案内機能や商材の在庫管理機能などを利用可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Synergy!
Synergy!は、操作性の高さにこだわったわかりやすいインターフェースが魅力のクラウド型CRMです。顧客満足度90%以上を記録するカスタマーサポートが用意されている点も特徴。ファイザー社をはじめとする製薬会社への導入実績もあります。
顧客情報を一元管理できるほか、クロスチャネルに対応したアプローチ、分析にいたるまでをカバーしており、導入時のサポートも充実。最適なプラン提案のほか、きちんとCRMを活用しながら自走できるように支援しています。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
JUST.SFAは、「成長型」営業支援クラウドサービスとして、大手企業をはじめに幅広い業種に導入されているサービスです。顧客管理や案件管理、名刺取り込みや活動報告などの便利な機能が豊富に搭載されており、モバイルデバイスからも利用可能。
さらに、フィラーシステムズ社が提供している医療・製薬業界向けテンプレート「Pharma SFA powered by JUST.SFA」を使用できます。データはリアルタイムに集計・分析できるため、課題点・改善点をスピーディーに見つけられるのも魅力です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Customer Rings
Customer Rings(カスタマーリングス)は、食品やアパレル、美容、旅行などさまざまな業種に導入されている顧客実感型マーケティングプラットフォームです。ワダカルシウム製薬をはじめとする製薬業界にも導入されています。
顧客情報や購買履歴などのデータ統合を行えるほか、購入品別、購入金額別などによるセグメント、LTV分析や顧客ランク分析などの各種分析も可能。さらにはメールやSMS、LINEなどのマルチチャネルに対応したアクションをCustomer Ringsだけで行えるのも魅力です。
主な機能
Sansanは、名刺管理ソリューションの中でトップクラスの導入実績を誇る名刺管理ツールです。スマートフォンやスキャナによる名刺情報の取り込みや人脈管理などを行えるだけでなく、CRM機能も搭載されています。
幅広い業種にて導入されており、再春館製薬所をはじめとする製薬業界への導入実績もあるようです。最新の人事異動情報や企業に関するニュースを把握できるほか、組織ツリーの作成、タグ付けによるカテゴライズなども行うことができます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
FastHelp5
FastHelp5は、コンタクトセンター向けのCRMシステムではあるものの、製薬業界への導入実績もあるサービスです。
メールやWeb、チャット、SMSなどのマルチチャネルに対応しており、幅広い問い合わせを集約可能。顧客情報管理機能や応対履歴管理機能などの便利な機能が豊富で、製薬業界向けパッケージ「FastHelpPe」も提供されています。
小林製薬では、顧客からの意見・要望をまとめて管理するためにFastHelp5を活用。集約したデータは、営業のみならず研修や製造部門にて共有しているそうです。
主な機能
製薬業界におけるCRMの選び方
製薬業界では、MR業務の効率化やガイドライン対応を進めるため、CRMの導入が重要です。自社の業務に適した機能を備えたCRMを選ぶことが成果向上の鍵となります。
製薬業界向けCRMの比較ポイント5つ
- 自社に必要な機能は揃っているか
- 提供形態はクラウド型かオンプレミス型か
- 既存システムとの連携は可能か
- セキュリティ・サポート体制は万全か
- 誰でも操作しやすいシステムか
自社に必要な機能は揃っているか
製薬業界向けCRMを選ぶ際は、まずMR活動に必要な機能を整理することが重要です。医師・医療機関の基本情報、面談履歴、処方傾向、関心領域、提供資料の記録など、ガイドライン対応に欠かせない情報項目が正確に扱えるかを確認しましょう。
加えて、訪問計画、活動報告、面談記録のテンプレートなど、医療業界特有の業務に対応しているかも重要な比較ポイント。一度導入すると乗り換えが負担になるため、操作性・記録項目・分析機能のバランスを丁寧にチェックしましょう。
企業が重視するCRMの機能
当社・PRONIアイミツSaaSが2025年5月〜9月に実施した独自の調査では、最も重視されていた機能は「顧客管理」(97%)で、「案件管理」(78%)、「スケジュール管理」(74%)が続きました。
製薬企業においても、医師・医療機関ごとの最新情報に迅速にアクセスできるかが営業成果を左右します。面談履歴、提供資料、反応など多岐にわたる情報を一元化し、MR全員が同じ情報を参照できる体制づくりが重要です。
提供形態はクラウド型かオンプレミス型か
製薬企業では、情報の機密性や組織規模によって、クラウド型とオンプレミス型のどちらが適しているかが変わります。クラウド型は導入しやすく、端末さえあれば外出先でもデータ入力・確認が可能で、MRの機動力を高められる点がメリットです。一方、オンプレミス型は自社要件に合わせた高度なカスタマイズや独自セキュリティの構築が可能。費用や運用負担を踏まえて選びましょう。
既存システムとの連携は可能か
製薬業界では、CRMと社内のSFA、e-learningシステム、提供資料管理ツール、学会情報データベースなど複数のツールを併用するケースが多く見られます。API連携や標準連携の幅が広いCRMを選べば、情報入力の二重作業を防ぎ、MRが面談後すぐに活動内容を登録できる環境が整います。ガイドライン対応のためにも、データがリアルタイムで同期される仕組みは欠かせません。
セキュリティ・サポート体制は万全か
医療従事者情報・処方傾向など、機微性の高いデータを扱う製薬企業では、高いセキュリティレベルが必須です。多要素認証、アクセス権限設定、通信暗号化、ログ管理などが備わっているかを確認しましょう。また、導入後の定着を左右するサポート体制も重要です。運用相談やトレーニング資料の提供、問い合わせ対応のスピードなどを事前に確認しておくと安心です。
誰でも操作しやすいシステムか
現場のMRがスムーズに操作できなければ、記録漏れが発生し、ガイドライン遵守にも支障が出ます。無料トライアルで、面談記録の入力、医療機関の検索、資料管理など日常業務を再現し、現場に合った操作性かどうかを確かめましょう。外出が多いMR向けに、スマホ・タブレットで快適に使えるUIかどうかも重要な評価ポイントです。
より詳しい選び方、2025年最新のおすすめCRMについては別記事「おすすめCRMを徹底比較」で解説していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
まとめ:CRMでMR活動の精度と効率を高めよう
製薬業界では、限られた時間で質の高い情報提供を行うために、MRの活動精度と効率が重要です。CRMを導入すれば、医師ごとの興味関心や面談履歴を正確に把握でき、引き継ぎもスムーズになります。データを軸にした最適なアプローチが実現し、継続的に成果を高められる体制を構築できます。
とはいえ、数あるCRMを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったCRMが分かる診断(無料)ができます。
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