Google Workspaceでの顧客管理とは?おすすめの連携CRMも紹介
顧客情報の管理や対応履歴の共有は、ビジネスの現場で欠かせない業務の一つです。「できるだけコストをかけず、手軽に顧客管理を始めたい」と考えたとき、多くの方が活用しているのがGoogle Workspaceです。
スプレッドシートやカレンダー、ドキュメントなど、日々使い慣れたGoogleツールだけでも、顧客リストの整理や対応予定の管理、チーム内での情報共有までさまざまな業務がカバーできます。
本記事では、Google Workspaceでできる顧客管理の方法やメリット・デメリット、さらに効率化に役立つおすすめのCRMツールもご紹介します。
- Google Workspaceを活用したCRM(顧客管理)でできること
- Google Workspaceで顧客管理するメリット
- Google Workspaceで顧客管理するデメリット
- 【比較表】Google Workspaceと連携可能なCRM
- Google Workspaceと連携できるおすすめのCRM7選
- CRMとGoogleツール連携の成功事例
- まとめ:Google WorkspaceとCRMとの連携でより効果のある顧客管理を
Google Workspaceを活用したCRM(顧客管理)でできること
Google Workspaceには、顧客情報の整理やスケジュール管理、資料共有など、日々の顧客管理に役立つ多彩な機能が備わっています。ここでは主な活用例をご紹介します。
Googleスプレッドシートで顧客情報を一覧管理できる
Googleスプレッドシートでは、顧客リストや案件情報を自由な項目で一覧管理できます。 リアルタイムで複数人が同時編集でき、担当者やステータスごとに色分けやフィルターも可能です。 情報の更新や共有が簡単で、初めてでも手軽に顧客台帳を作成できます。
Googleカレンダーで顧客対応のスケジュール管理ができる
Googleカレンダーに顧客ごとの面談やフォロー予定を登録し、リマインダーで対応漏れを防げます。 チームでカレンダーを共有すれば、誰がいつどの顧客を担当しているか一目で分かります。 案件ごとの色分けやメモ記入も活用できます。
Googleドキュメントで顧客対応履歴や商談メモを共有できる
Googleドキュメントでは、顧客ごとの対応履歴や商談メモを文書で管理できます。 チーム全員が同時編集・コメントでき、過去のやりとりも履歴から簡単に確認できます。 情報共有や引き継ぎにも便利です。
Googleフォームでアンケート・問い合わせ受付ができる
Googleフォームを使うと、顧客からのアンケートや問い合わせを簡単に収集できます。 回答内容は自動でスプレッドシートに集計されるため、一覧管理や分析もスムーズです。 フォームの作成・カスタマイズも直感的に行えます。
Google Meet・Chatで顧客とのオンラインコミュニケーションができる
Google Meetではオンライン商談や打ち合わせが手軽に実施でき、 Google Chatは日々の連絡や情報共有に役立ちます。 会議リンク発行やチャット履歴の保存も簡単で、顧客対応が効率化します。
Googleドライブで顧客資料や契約書を一元管理できる
Googleドライブは顧客ごとの資料や契約書をまとめて管理できるクラウドストレージです。 フォルダ分けや権限設定ができ、必要な人だけに情報を共有できます。 どこからでもアクセスでき、最新版を常に確認可能です。
Google Workspaceで顧客管理するメリット
Google Workspaceを使えば、普段使いのツールで手軽に顧客管理を始められます。ここでは、費用や運用面、安全性などの観点から、Google Workspaceで顧客管理を行う主なメリットを解説します。
- 専用CRMと比べて低コストで手軽に始められる
- チームでリアルタイム共有・編集ができる
- ツール間の連携で業務が効率化できる
- どこからでも安全にアクセスできる
専用CRMと比べて低コストで手軽に始められる
Google Workspaceは多くの企業が業務用としてすでに契約していることが多いです。そのため、別途専用のCRMを導入する場合と比較し、費用を抑えられます。新たなツール選びや導入手続き、複雑な初期設定は必要ありません。普段から使い慣れているGoogleのツールをそのまま活用できるため、顧客管理をスムーズに始められる点がメリットです。
チームでリアルタイム共有・編集ができる
Googleスプレッドシートやドキュメントは、複数のメンバーが同時に作業できます。さらに、商談メモや対応履歴、タスクの進捗もリアルタイムで共有できます。情報の抜け漏れを防ぎ、チームでのアイデア出しやレポート作成もスムーズです。
ツール間の連携で業務が効率化できる
Google Workspace内の各ツールはシームレスに連携できる設計になっています。例えば、Googleフォームで集めた問い合わせ情報を自動でスプレッドシートに集計したり、カレンダーとGmailを連携してスケジュール調整や通知を効率化できます。さらに、スプレッドシートのデータを使ってグラフやピボットテーブルで分析したり、Googleデータポータル(Data Studio)でレポートを可視化することも可能です。ツール間連携により、日々の顧客対応やマーケティング活動の質とスピードを高められます。
どこからでも安全にアクセスできる
Google Workspaceはクラウドベースのサービスなので、インターネット環境さえあれば、オフィスはもちろん、テレワークや外出先からも安全にアクセスできます。各ツールやフォルダごとに細かな権限設定ができ、社内の必要な人だけに顧客情報を共有することが可能です。Google独自の高度なセキュリティ対策が施されており、万が一の情報漏洩リスクも抑えられます。
Google Workspaceで顧客管理するデメリット
Google Workspaceは手軽に顧客管理を始められますが、使い方によっては課題もあります。ここでは、実際に運用する際に注意したい主なデメリットを解説します。
- 顧客情報が増えると管理が煩雑になりやすい
- 本格的なCRM機能や自動化には限界がある
顧客情報が増えると管理が煩雑になりやすい
Googleスプレッドシートやドキュメントは自由度が高い反面、顧客数や管理項目が多くなると情報が分散しやすくなります。データの重複や入力ミス、抜け漏れが発生しやすく、手作業での管理には限界を感じることがあります。
本格的なCRM機能や自動化には限界がある
Google Workspaceだけでは、案件管理の自動化やリマインダー通知、分析機能など、専用のCRMが持つ高度な機能を十分にカバーできません。業務が複雑化した場合や大規模な顧客管理には、専用ツールの導入が必要になるケースもあります。
【比較表】Google Workspaceと連携可能なCRM
Google Workspaceだけでは対応しきれない業務や、より高度な顧客管理・効率化を求める場合は、CRMツールの活用がおすすめです。ここでは、Google Workspaceと連携できる主なCRMサービスを比較表でご紹介します。
| ツール名 | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| Mazrica Sales | 無料 | 1ユーザー換算月5,500円〜 (月27,500円〜/5人) |
| HubSpot | 無料 | 1シート月1,800円〜 ※無料プランあり |
| Zoho CRM | 無料 | 1ユーザー月1,680円〜 ※無料プランあり |
| Salesforce Service Cloud | 要問合せ | 1ユーザー月3,000円〜 |
| GENIEE SFA/CRM | 要問合せ | 1ユーザー換算月3,480円〜 (月34,800円〜/10ユーザー) |
| Freshsales Suite | 要問合せ | 1ユーザー月2,200円〜 ※無料プランあり |
| pipedrive | 要問合せ | 1シート月14$〜 |
「HubSpot」「ZohoCRM」「Freshsales Suite」は月額料金が無料プランが存在します。また、それ以外も期限付きで無料トライアルできる製品が多数あるので、本格導入する前に操作感を試すことができます。
Google Workspaceと連携できるおすすめのCRM7選
Google Workspaceと連携できるおすすめのCRMを7製品ご紹介します。CRMと連携することで、顧客情報や予定管理、データ共有がよりスムーズに行える点が大きなメリットです。
- MazricaSales
- Hubspot
- Zoho CRM
- Salesforce Service Cloud
- GENIEE SFA/CRM
- Freshsales Suite
- pipedrive
Mazrica Salesは株式会社マツリカが提供する、営業現場での利用を重視したCRMです。Mazrica Salesの強みは、AIがリスク分析や類似案件の提案を行い、営業プロセスを最適化すること。また、名刺管理やデータ入力の自動化、直感的な進捗管理が可能な「案件ボード」など、多機能を備えています。
またGoogle WorkspaceやMicrosoft 365、Garoonとの連携により、スケジュールの連携やメールのやり取りを案件に紐づけて自動登録できます。
小規模企業向けのミニマムプランであるStarterプランは、月額27,500円(5人のユーザーを含む)で開始できます。Starterプランおよび、全ての営業組織の成長を支援する基本プランであるGrowthプランは無料トライアルが可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
HubSpot
HubSpot CRMは、HubSpot社が提供するCRMです。googleスプレッドシートとの連携により、シートに取引情報を追加してコミッションを計算したり、売上を予測したりすることが可能になります。
HubSpot CRMは、無制限のストレージや、1,000件までの顧客情報管理が無料で利用できることが特徴です。また使いやすいダッシュボードにより、取引管理やレポート作成を簡単にできることも強みです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
ZohoCRMは、ゾーホージャパン株式会社が提供する、導入実績世界25万社以上のCRMです。ZohoCRMは使いやすさだけでなく、柔軟なカスタマイズ性と拡張機能により幅広い業種や規模の企業に対応可能です。
Google Workspaceと連携することで、例えばGoogle 広告経由で獲得した見込み顧客の情報を、CRMのデータベースに自動で追加できます。ただ追加するだけでなく、複数のGoogle広告キャンペーンや広告グループ、キーワードのうち、最も多くコンバージョンにつながったかを確認することも可能です。他にもGoogle カレンダーと連携することで、イベントや会議の予定を1つのカレンダーに集約できます。
無料プランや15日間の無料トライアルがあるため、本格導入する前に使用感を試せるため安心です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Salesforce Service Cloud
Salesforce Sales Cloudは、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するAI搭載のCRMです。Salesforce Sales CloudはAIや自動化機能を活用して、顧客データの分析や営業活動の最適化を実現できることが強みの一つ。また、Salesforce Einsteinによる予測分析、Sales Analyticsによるリアルタイムインサイト、Revenue Cloudでの収益管理など、チームの生産性を向上する様々な機能があります。
またGoogle Workspaceとの連携では、例えばGooogleスプレッドシートへレポートデータを自動出力する機能により、csvの書き出し作業なしに、社内のデータ共有を効率化できます。他にもGmailとの連動で、担当者に紐づいたメール確認ができ、営業チーム全体が過去のやり取りや進行中の商談内容を簡単に把握可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
GENIEE SFA/CRM
GENIEE SFA/CRMは株式会社ジーニー提供の、営業・顧客管理を効率化するSFA/CRMツールです。営業活動の進捗管理や顧客情報の一元管理が可能で、定着率99%という高いユーザー満足度を誇ります。
GENIEE SFA/CRMは、多くの外部ツールと連携が可能なことも強みの一つ。例えばGoogleスプレッドシートと自動連携することで、GENIEE SFA/CRMのアカウントがないメンバーとのデータ共有も可能に。他にも手作業による工数・ミスの削減やチームでのコラボレーションが簡単に行えます。
スタンダードプランは10名につき月額34,800円から利用できます。また、14日間の無料トライアルが提供されており、初めてのSFA/CRM導入にも最適です。
主な機能
Freshsales Suite
Freshsales Suiteは、FreshWorks社が提供する、CRM(顧客管理)、SFA(営業支援)、MA(マーケティングオートメーション)、電話、チャットを統合したクラウド型の営業支援ツールです。世界4万社に導入されており、英語や中国語、韓国語など約50種類以上の言語に対応しています。
特にインターフェースの使いやすさが評価されており、最短1日で導入が可能です。導入後すぐに業務の効率化が期待できます。また100種類以上の外部ツールと連携が可能なことも強みの一つです。
月額料金無料のFREEプランから月額2,200円のGROWTHプラン、より高度な機能を備えたPROやENTERPRISEプランも用意されています。
主な機能
pipedrive
pipedriveは株式会社Merが提供する、導入実績世界179ヶ国以上100,000社以上のCRMです。誰でも使いやすい直感的な操作が可能なUIだけでなく、進捗やタスクをリアルタイムで可視化できます。またAIアシスタントや自動化機能も充実しており、リード管理から成約まで一元的にサポートします。
GoogleやMicrosoftなど400以上の外部ツールと連携可能で、チーム全体の生産性向上を実現。エッセンシャルプランでは月額料金1シートにつき14$から開始できます。
主な機能
PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、CRM選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
CRMとGoogleツール連携の成功事例
実際に、Google workspaceと連携できるCRMを導入し、営業活動が効率化された事例を2つご紹介します。
事例①Gmailでの遡りが不要に!業務が効率化
SNSの活用支援を行うこの企業では、SNS市場の成長により問い合わせが増加したことで、これまでスプレッドシートで行っていた営業活動の進捗管理や顧客情報の共有が非効率な状況に陥っていました。そこでgoogleworkspaceと連携機能を持つ「Mazrica Sales」を導入することに。
Mazrica Salesを選んだ理由は、充実した機能面や使いやすいUIだけでなく、Googleとの連携機能が便利な点。GmailやGoogleカレンダーを日常使いする企業では「Mazrica Sales」の導入はぴったりということです。
実際に、今までは過去のアプローチ情報を確認するにはGmailを遡る必要があったものの、導入後はCRM上で案件に紐づけたまますぐ確認できるようになり、業務効率化が進んだそうです。
参考:Mazrica Sales 公式サイト「導入事例」
事例②Googleカレンダーとの連携で予約業務がスムーズに
地元住民に長年愛される写真館を運営するこの企業は、増え続ける顧客に対してデータに基づく顧客管理を行うことで、個々にコミュニケーションをとり、サービス向上を図りたいという思いから、「Zoho CRM」を導入をすることに。Zoho CRMを選んだ理由は、Zoho CRMの豊富な導入実績と知見を持つ会社からのアドバイスや、初期費用・月額料金が自社の費用感に合ったためです。
Zoho CRMはGoogleWorkspaceと連携が可能なため、Googleドライブに撮影したデータを保管しお客様に納品ができます。また、Googleカレンダーと連携することで、スタジオやカウンセリング、衣装室やヘアメイクなどのスケジュールを反映することも可能ということです。
まとめ:Google WorkspaceとCRMとの連携でより効果のある顧客管理を
Google Workspaceを活用することで、顧客管理(CRM)をさらに効果的に行うことができます。リアルタイムでのデータ共有や共同作業機能を通じて、チーム全体が顧客情報にアクセスし、迅速な対応が可能となります。GmailやGoogleドライブとの統合により、顧客とのコミュニケーションや重要なドキュメントの管理が一元化され、業務の効率が向上します。クラウドベースのプラットフォームにより、どこからでもアクセスでき、柔軟な顧客対応を実現します。
しかし、連携機能が充実したCRMは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、CRM選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
CRMのおすすめ記事
CRMの新着記事
CRMのランキング
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!