製造業の中小企業向け生産管理システム11選【2024年最新版】
生産管理の進捗状況をリアルタイムで把握でき、現場の業務負担の削減や生産性の向上に貢献する生産管理システム。製造業界の業務効率化を実現するために、多くの中小企業でも導入が進んでいます。「手作業による業務負担を軽減したい」「在庫管理にかかるコストを削減したい」「属人化を解消したい」といった中小企業のさまざまな課題を解消するためには、自社に合った生産管理システムを導入する必要があります。
そこでこの記事では、中小企業が生産管理システムを選ぶポイントを解説したうえで、製造業界の中小企業におすすめの生産管理システムを厳選比較します。IT導入補助金の対象ツールも複数紹介していますので、初期費用を抑えてシステムを導入したい中小企業の担当者はぜひご覧ください。
- 中小企業の製造業が生産管理システムを選ぶポイント
- 中小企業の製造業が生産管理システムを導入するメリット
- 【比較表】製造業の中小企業向け生産管理システム
- 【2024年最新】製造業の中小企業向け生産管理システムおすすめ11選
- まとめ:製造現場に必要な機能があるシステムで、生産性向上へ
- よくある質問
中小企業の製造業が生産管理システムを選ぶポイント
生産管理システム(生産管理ソフト)は、製造現場の生産に関わるあらゆる情報を一元管理するツールです。
特に、リソースが限られる中小企業では生産管理システムを導入することで、業務の自動化や効率化が可能になり、コスト削減や生産性向上を実現できます。
中小企業が生産管理システム導入で業務効率化を図るには、自社のニーズに合う製品を選ぶことがポイントとなります。そこで、ここでは中小企業の製造業が生産管理システムを選ぶポイント6つを解説します。
- 導入費用・運用コストがリーズナブルか
- 中小企業向けの規模・機能性の製品か
- 導入形態は自社に合っているか
- 自社の生産方式に適合しているか
- 連携やカスタマイズに対応しているか
- サポート体制は充実しているか
導入費用・運用コストがリーズナブルか
中小企業が生産管理システムを選ぶ際には、導入費用・運用コストがリーズナブルかを確認しましょう。生産管理システムにはさまざまな種類があり、製品によって初期導入費用や月額料金、維持管理にかかる費用が異なります。導入によってどれくらいの効果が見込めるか、最もコストパフォーマンスに優れるのはどの製品か、など費用対効果を踏まえた製品選びが必要です。
自社の予算に応じても導入できる製品ラインナップは変わってくるので、あらかじめ予算を決めておくことも求められます。また、IT導入助成金の対象となる生産管理システムであれば、導入費用を大幅に抑えられます。
中小企業向けの規模・機能性の製品か
中小企業への生産管理システム導入では、中小企業向けの規模・機能性の製品か、も選定ポイントです。生産管理システムの規模は、大手企業に対応する大規模な製品から中堅企業向けの規模の製品、中小企業がスモールスタート可能な小規模な製品までさまざまです。中小企業が大規模なシステムを導入してしまうと「機能が多すぎて業務効率が低下する」「料金が高額」といった問題が生じます。中小企業がシステムの導入効果を得るためには、自社の規模に合った製品から選定することが大切です。
また、機能性についても自社に適合した製品を選ぶことが求められます。例えば、中小規模の製造業の場合、小ロットの受注生産や、毎回異なる製品を製造する変種変量生産などに対応するケースが多く見られます。これらの業務は生産のたびに仕様設計の変更が発生するため、生産管理システムもこれらの仕様変更に対応しやすい製品であることが理想です。
導入形態は自社のニーズに合っているか
生産管理システムの導入形態は、大きく分けて「クラウド型」「パッケージ型」「オンプレミス型」があり、それぞれ特徴が異なります。
生産管理システムの導入形態 | 特徴 |
---|---|
クラウド型 | ・インターネット環境下で利用 ・費用が安価で導入スピードが早い ・アップデートや保守管理への対応が不要 |
パッケージ型 | ・買い切り型のソフトウエア ・自社サーバーにインストールして利用 |
オンプレミス型 | ・セキュリティ体制とカスタマイズ性に優れる ・オフライン環境でも操作できる ・初期費用が高額で導入までに時間を要する |
クラウド型生産管理システムは、自社向けのカスタマイズが行いにくいものの導入コストが安く、維持管理負担も最小限で済みます。 スピーディーに導入できることもメリットです。パッケージ型生産管理システムは、ソフトウエアをPCにインストールして導入します。社内の特定のPCで利用できればよい、オフライン環境で利用したいという企業に最適です。オンプレミス型生産管理システムは自社向けのカスタマイズに強いものの、導入費用が高く、維持管理コストの発生や導入に時間がかかることが懸念点です。
そのため、中小企業におすすめの形態はクラウド型のサービスです。クラウド型であれば、部分的な導入から始められ、必要に応じて機能を拡張することが可能。スモールスタートしたい企業にもおすすめです。生産管理システムは、サービスによって提供する導入形態が異なるため、自社のニーズに合った形態を提供しているかを事前に確認しましょう。
自社の生産方式に適合しているか
中小企業が生産管理システムを選ぶ際には、自社の生産方式に適合しているかを確認しましょう。製品ごとに対応可能な生産方式、強みを持つ生産方式が異なるため、自社の製造工程や生産量に適したシステムを選定することがポイント。
例えば、多品種少量生産、個別受注生産、連続生産型、ロット生産型など、さまざまな生産方式があります。近年では幅広い生産方式に柔軟に対応できる製品もリリースされています。こういった幅広い生産方式に対応する生産管理システムは、自社の生産方式を効率化する機能を標準搭載しているか、という観点でサービスを比較すると良いでしょう。
また、生産管理システムのなかには「化学製品製造向け」「鉄鋼業向け」「食品製造業向け」など、特定の業種に特化したサービスもあります。自社の生産方式・業種に対応したシステムを選ぶことで、導入後の効果を最大限に引き出し、業務効率や生産性の向上を図ることができます。
既存システムとの連携・カスタマイズに対応しているか
生産管理システムを選定する際には、既存システムとの連携やカスタマイズに対応しているかも重要なポイントです。多くの中小企業はCRM(顧客管理システム)・販売管理システム・会計ソフト・ERP(企業資源計画)といったシステムを利用しており、新しい生産管理システムがこれらとスムーズに連携できることが求められます。システム連携によって、データの一貫性や業務プロセスの統合が実現できます。APIやデータインポート機能などの互換性を確認し、自社の既存システムと連携可能な生産管理システムを選びましょう。
また、カスタマイズに対応する生産管理システムであれば、特殊な生産形態や自社独自の生産プロセスに拡張できます。自社の生産管理に合わせてカスタマイズすることで、さらなる業務効率化が可能です。
サポート体制は充実しているか
生産管理システムは機能が多く、導入後の定着までに時間を要するケースがあるためサポート体制が充実しているサービスを選びましょう。特にリソースが限られる中小企業では、システム導入の専任担当者を割り当てられないことも多いでしょう。手厚いサポートが得られるサービスであれば、安心して導入・運用できます。電話やメール対応はもちろん、24時間のトラブルシューティング対応をしているサービスであれば安心です。
また、初めて生産管理システムを導入する企業では、操作が分からない場合や導入時にトラブルが発生した場合でも、サポートが万全であれば迅速に問題を解決できます。
生産管理システムの導入を検討中の企業は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った生産管理システム(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
中小企業の製造業が生産管理システムを導入するメリット
中小企業の製造業は生産管理システムを導入することで、はるかに効率的な仕組みへとシフトできます。経済産業省の調査によると、ものづくり産業におけるIT投資の目的は「業務効率化やコスト削減 52.0%」が最も多く、具体的なIT投資の対象は「生産管理システム 65.4%」が最多でした。
出典:経済産業省『令和3年度 ものづくり基盤技術の振興施策 | 第5章設備投資』
上記の調査結果から、ものづくりに関わる多くの製造業では、積極的に生産管理システムを導入し、業務効率化やコスト削減を図っていることが分かります。
ここでは、生産管理システム導入で具体的にどのようなメリットあるのかを確認しておきましょう。
- 工程・出荷などをリアルタイムで把握でき、納期遅れを防げる
- 生産の余剰や不足を防止し、コスト削減につながる
- 製造に関するデータを一元管理し、迅速な判断や対応が可能に
- 属人化を回避し、業務の効率化を実現できる
- 原価・販売価格を最適化し、利益率を改善できる
工程・出荷などをリアルタイムで把握でき、納期遅れを防げる
中小企業は生産管理システムを導入することで、 工程・出荷などの実績をリアルタイムで把握でき、納期遅れを防げるようになります。製造業界は、例え自社に非がなくとも生産が遅れて納期がずれてしまうことがあります。生産管理システムによって生産状況を見える化し、正確に把握できるようになるため納期が遅れるリスクを減らせます。
リアルタイムな状況把握により、資材の手配漏れや遅延、誤発注を回避し、瞬時に代替策へ切り替えられます。市場の都合や現場のミスに左右されづらい、堅牢な納品体制を構築でき、結果的に、顧客満足度の向上にもつなげられるでしょう。
生産の余剰や不足を防止し、コスト削減につながる
生産管理システム導入で、生産の余剰や不足を防止しコスト削減につながることも大きなメリット。生産管理システムには需要予測と在庫数を管理する機能があり、 現場の生産能力を正しく把握し、需要も正確に追跡・管理するので、製品の作りすぎや、製品の不足による機会損失を回避できます。適正在庫の維持により、在庫の過剰保有による保管コストや廃棄にかかるコストも削減でき、資金の無駄を防止できます。
製造に関するデータを一元管理し、迅速な判断や対応が可能に
生産管理システムは製造に関するすべてのデータを一元管理できるため、ミスや問題が生じても迅速な判断・対応が可能です。生産管理システムは、24時間365日、製造現場や在庫状況を監視できるサービスです。そのため、自社の製造過程に何らかの問題が発生した場合、迅速にシステムがそのことを把握し、管理者に通知してくれます。一元管理によって、複数の現場スタッフを通じた状況報告は必要がなくなり、素早い判断と対応が可能になります。
また、生産管理システムに集約された情報は、部門をまたいで共有できることもメリット。企業全体の意思決定が迅速化し、早期改善につなげられます。
属人化を回避し、業務の効率化を実現できる
中小企業は生産管理システムの導入により、業務の属人化を回避し、業務の効率化を実現できることもメリット。属人化とは、特定の個人に依存して業務が進む状態を指し、その特定の人物が離職で不在になると業務が停滞するリスクがあります。特に、Excelで数多くの関数やマクロを含むシートで管理をしている企業は、属人化を招きやすいです。
生産管理システムは、製造現場の効率化を図るために操作性を重視して開発されています。生産管理システムによって、誰でも同じ品質で生産を管理し、業務を遂行できるようになります。属人化を解消することで業務の標準化と効率化が進み、従業員の離職時もスムーズな業務の引き継ぎが可能です。
原価・販売価格を最適化し、利益率を改善できる
中小企業は生産管理システムを導入することで、原価や販売価格を最適化し、利益率を改善できます。生産管理システムには原価管理機能があり、製造にかかるコストの詳細なデータを一元管理します。このデータを基に、各製品の原価を正確に把握し、無駄を削減することで、最適な販売価格の設定が可能になります。最新の製造原価を正しく把握し、最適な販売価格の算出や利益率の改善に貢献します。
生産管理システムによって、製造そのものにかかるコストや原材料費の計算に至るまで、すべての状況を加味した上でデータ化できるため大変便利です。生産管理をデータ化する仕組みやスキルを持たない中小企業でも、システム導入によりコスト管理の精度が向上し、利益率の改善が期待できます。特に中小企業においては、限られた人材や時間を有効に活用することが求められるため、生産管理システムの導入が大きな効果を発揮します。
【比較表】製造業の中小企業向け生産管理システム
ここでは、製造業の中小企業向け生産管理システムの主要サービスを比較します。初期費用と月額料金、IT導入補助金の対象になっているかも記載していますので、下記比較表で気になるサービス比較してみてください。
サービス名称 | 初期費用 | 月額料金 | IT導入補助金の対象 |
---|---|---|---|
スマートF | 30万円~ | 4万8,000円~ | 〇 |
UM SaaS Cloud | 要問い合わせ | 5万円~ | × |
FUSE | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 〇 |
TECHSシリーズ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | × |
TPiCS | 要問い合わせ | 要問い合わせ | × |
生産革新 Wun-jin SMILE V Air | 要問い合わせ | 要問い合わせ | × |
Factory-ONE 電脳工場STクラウド | 要問い合わせ | 要問い合わせ | × |
Prevision | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 〇 |
i-PROW | 要問い合わせ | 要問い合わせ | × |
オセロコネクト | 要問い合わせ | 3万3,000円~ | × |
PT-SaaS | 300万円 | 3万円~ | × |
上記比較表をご覧のとおり、中小企業向け生産管理システムの月額料金は3万円~5万円ほど。初期費用は企業の要件によって異なるため、個別見積もりによる確認が必要です。「スマートF」「FUSE」「Prevision」は、IT導入補助金の対象ツールのため導入コストの削減が図れます。上記の多くのサービスが無料トライアル・デモを提供しているので導入前にぜひ操作性や機能を確認してください。
生産管理システムの導入を検討中の企業は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った生産管理システム(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
【2024年最新】製造業の中小企業向け生産管理システムおすすめ11選
2024年最新の料金や機能比較でおすすめの製造業界の中小企業向け生産管理システム11選を紹介します。各システムの特徴も解説していますので、自社に合うサービスの選定に活用ください。
- SmartF(スマートF)
- UM SaaS Cloud
- FUSE(フューズ)
- TECHSシリーズ
- TPiCS(ティーピクス)
- 生産革新 Wun-jin SMILE V Air
- Factory-ONE 電脳工場STクラウド
- Prevision(プレビジョン)
- i-PROW
- オセロコネクト
- PT-SaaS
SmartF
SmartF(スマートF)は、株式会社ネクスタが提供する中小企業向け生産管理システムです。IT導入補助金の対象ツールで低コストでスモールスタートが可能です。コストを削減したい中小企業に特におすすめ。
特徴は、必要な機能だけを選んで部分的に導入し、運用が安定した後に機能を拡張できること。クラウドサービスのため必要に応じて規模を調整でき、中小企業や小規模企業でも導入しやすい点がメリット。また、130以上の機能があり、多様な運用方法に対応できることも強み。
既存システムとも柔軟に連携可能です。初期費用は30万円(税抜)~、月額料金は4万8,000円(税抜)~と低価格。導入前に無料デモを利用できます。「現場の運用方法に合った柔軟な設定機能がほしい」「コストを抑えて小さく始めたい」という中小企業に、スマートFはおすすめの生産管理システムです。
UM SaaS Cloud
UM SaaS Cloud(UMサース クラウド)は、シナプスイノベーション株式会社が提供する中小企業向け生産管理システムです。
受注状況や実績を『見える化』し、製造業DXを実現するクラウドツール。事業フェーズに合わせ、企業の成長に応じて必要な機能だけを段階的に導入できます。特徴は、多種多様な入力方式に対応していること。ハンディターミナルをはじめ、スマートフォン、タブレット、IoT、RFIDなど、さまざまな方式で入力でき、リアルタイムな実績収集も容易に行えます。
世界15万社以上で利用されているSalesforceを基盤としたシステム提供のため、堅牢なセキュリティを実現していることもおすすめの理由。また、導入実績豊富なスタッフによるサポートが充実していることも大きなメリットです。利用料金は、月額5万円(税抜)から。「多様な生産方式に対応するシステムを求めている」「コストを抑えて、製造現場のDXを実現したい」という中小企業に、UM SaaS Cloudはおすすめの生産管理システムです。
- BIダッシュボード
- マスタ/台帳管理
- 計画ガントチャート
- 見積管理
- 受注管理
- EDI
- 製造計画ボード
- 製品構成(部品展開)・手配
- 作業指示
- 生産計画・工程管理
株式会社日本コンピュータ開発が提供するFUSE(フューズ)は、全21種類の豊富な機能のなかから、自社に必要な機能をピックアップして実装・利用ができる生産管理システムです。中小企業向けに設計されたカスタマイズ可能なツールで、IT導入補助金の対象にもなっています。
機能を自由に増減できるので、予算に合わせてシステムを組み上げることが可能。スモールスタートを検討している中小企業に特におすすめの製品です。また、FUSEは使いやすさが高く評価されており、タブレットを使ったタッチ操作で、初めてのIT導入という方でもすぐに使いこなすことができます。
FUSEは導入後の運用コスト低減のために、完全定額料金での提供を行っていることもおすすめの理由。利用者数による追加ライセンス費用が発生しないため、コストパフォーマンスを重視する中小企業にも導入しやすいです。「製造業の生産管理に精通したスタッフから、最適な機能の提案を受けたい」「柔軟なカスタマイズに対応するシステムが良い」という中小企業に、FUSEはおすすめです。
TECHSシリーズは株式会社テクノアが提供する、中小製造業向け生産管理システムです。4,500社を越える導入実績を有する、信頼性の高いサービスです。
「TECHS-S NOA」は、個別受注型の製造形態に特化した機能をそなえたサービス。CADやExcelから部品表データを読み込めるなど、痒い所に手が届く便利な機能で現場の業務効率化に活躍するシステムです。クラウド・オンプレミスの両方に対応しています。「TECHS-BK」は多品種少量型製造業に特化したサービス。受注から生産、売上まで一元管理し、品番マスタの登録なしで運用が可能。バーコードハンディターミナルを使用し、リアルタイムで進捗状況を把握できることもメリット。受注データの取り込み機能や図面参照機能も揃っており、製造現場の業務効率向上が期待できます。
TECHSシリーズはサポート保守サービスも提供し、初めてのIT導入でも安心です。「進捗・負荷を可視化し、納期の遵守や短縮を図りたい」「ベテラン社員を事務作業から開放し、製品開発などのコア業務に注力したい」という中小企業に、TECHSシリーズはおすすめです。
TPiCS(ティーピクス)は、攻撃型生産管理システムをコンセプトとする株式会社ティーピクス研究所の生産管理システムです。多様な生産形態の混在管理に対応し、導入企業数は2,000を超え、クライアント数は15,000台以上の実績を誇ります。量産繰返生産はもちろん、中小企業に多い少量多品種生産にも対応しているので、中小企業における導入効果が期待できます。
豊富なカスタム設定を要しているので、自社の既存の業務フローや機能をそのまま利用したいという中小企業におすすめのサービス。また、英語、中国語、ベトナム語など多言語に対応していることも大きなメリット。
サポートメニューが充実し、運用を支援してくれる点も中小企業におすすめの理由です。メールや電話、リモートによるサポートに加え、出張サポートも実施しています。運用中に発生した問題を解決するためのサービスも提供しているため、IT導入が初めての中小企業にもおすすめです。
生産革新 Wun-jin SMILE V Air
生産革新 Wun-jin SMILE V Airは、株式会社OSKが提供する中小企業向け生産管理システムです。
中小製造業に多く見られる「多品種・小ロット生産加工業」をサポートするのに最適な機能群を搭載。クラウド型サービスのため、コストを抑えて気軽に導入できます。在庫管理機能やオリジナル帳票作成機能を使った、既存業務の改善が可能。視覚的に工程ごとの負荷状況を確認でき、日程調整による負荷分散ができる点もメリットです。同社では、組立業や加工業など業務プロセスごとに系列サービスを提供しており、複数の業務を同シリーズ製品で効率化し、統合管理することも可能です。
また、世界でもトップレベルのセキュリティを誇るMicrosoft Azureを採用しているため、安心して運用できることもおすすめ。さらに、導入後の運用を助けるV Air サポートサービスも提供。トラブル発生時も専属エンジニアが迅速に問題解決するため、IT導入が初めてでも安心して運用できます。
- 計画ガントチャート
- 受注管理
- 製品構成(部品展開)・手配
- 作業指示
- 生産計画・工程管理
- 進捗管理
- 在庫管理・棚卸
- 出荷管理
- 売掛管理
- 買掛管理
Factory-ONE 電脳工場on Cloud
株式会社エクスが提供するFactory-ONE 電脳工場STクラウドは、導入から実装までのスピードが速く、かつ安価に利用することができることを強みとする生産管理システム。
「Factory-ONE 電脳工場」シリーズはクラウド・オンプレミスに対応し、販売開始から約30年で2,000本を超える導入実績を誇ります。購買から工程、在庫までを一元的に管理できるため、中小製造業が必要とする基幹業務機能を一通り揃えています。直感的な操作性と高い柔軟性が特徴。使いやすさを追求したシステムのため、現場での導入がスムーズです。ソース公開をしているため、柔軟なカスタマイズも可能です。
Factory-ONE 電脳工場STクラウドは、インボイス制度にも対応している点もおすすめ。中小企業共通EDIに対応した、国が推奨するEDI規格である「EXtelligence EDIFAS」に連携し、ものづくり経営を支援。回数制の導入支援サポートも提供し、ITに慣れていない中小企業でも利用しやすいサービスです。
- 受注管理
- EDI
- 製造計画ボード
- 生産計画・工程管理
- 作業完了登録・作業実績検索
- 進捗管理
- 原価管理
- 在庫管理・棚卸
- 出荷管理
- 売掛管理
Prevision(プレビジョン)は、株式会社インプローブが提供する中小企業向け生産管理システムです。受注生産に適した生産管理システムで、IT導入補助金の対象のため導入負担を小さく抑えられることがメリット。
受注生産の組立業と部品加工業をまとめて管理ができるため、高い導入効果が期待できます。Excelから直接、部品表取込が行えるだけでなく、タブレットやスマートフォンからも利用ができる機能も搭載。オプションで利用可能な3種類のスケジューラは、ニーズに合わせて選択できます。ガントチャートによる大日程計画や小日程計画は手動でかんたんにスケジュールの設定・変更が可能。また、スパライシスでは自動でスケジューリングできます。
Previsionは加工業の稼働率向上を実現するだけでなく、スピーディーな現状把握による顧客からの信頼向上にも寄与します。「受注生産対応のシステム導入費を削減したい」「多数の部品加工を受託している工場で、部品ごと・納期ごとの部品管理を最適化したい」という中小企業に、Previsionはおすすめの生産管理システムです。
i-PROWは、株式会社Digit Worksが提供する中小企業向け生産管理システムです。部品加工から組立までの全工程をカバーし、見積もりや受注、生産計画、進捗管理、在庫管理などを一括で管理可能です。生産スケジューラにより、作業の進捗状況をカラーでリアルタイム表示できる点が特徴。
他社と比較して、バーコードやICコードを活用した効率的な入力と、トレーサビリティ機能があることがメリット。現場端末での実績収集や作業手順書の活用もサポートし、情報収集の作業負荷を減らしながら製造業におけるクレーム防止に役立ちます。
i-PROWは、ICカードで出退勤情報を登録できる勤怠管理機能を搭載していることも特徴です。VPN回線などを使用すればバックヤード業務をテレワークで行うことも可能。「原料の調達から出荷済み製品の追跡までのトレーサビリティを実現したい」「過去トラブルや作業情報の共有で業務を改善したい」という中小製造業に、Previsionはおすすめの生産管理システムです。
オセロコネクト
オセロコネクトは、CMA株式会社が提供する中小企業向け生産管理システムです。PCはもちろんスマホからも利用できる、マルチデバイス対応のクラウド型の生産管理システム。
特徴は、400種類以上の豊富な機能から、基本機能と組み合わせて使いたい分だけ契約できること。自社の業務にあわせてカスタマイズでき、運用開始後もニーズに合わせて柔軟に変更が可能です。予算に制限のある中小企業でも利用しやすい製品です。簡単な申し込み手続きをクリアするだけで即日利用を開始できる、スピーディな利用フローも便利なポイントです。
世界トップレベルのセキュリティを誇る、Microsoft Azureの使用によりセキュリティも万全。月額3万3,000円(税抜)からと低価格で利用可能です。優れたコストパフォーマンスを実現できるため中小企業におすすめの製品です。「豊富な外部サービスと連携し、効率化を図りたい」「製造現場でスマホ・タブレット端末からも操作したい」という中小製造業に、オセロコネクトはおすすめの生産管理システムです。
PT-SaaSは、株式会社TFGデータが提供する中小企業向け生産管理システムです。
低価格で高い運用効果を発揮することに強みを持つクラウド型システム。中小製造業が使いやすいよう、機能は3つのレベルで提供していることが特徴。必要に応じて自社に適した機能のレベルを選択できるため、コストを削減しながら業務効率化を実現できます。
Web-EDIのような電子化された受注データを自動的に受信し登録を行えるため、データの転記作業を大幅に削減してくれます。受注登録から出荷まで、最大1.5日分の時間削減が可能となるため、小さな投資で大きな効果を期待できるサービスです。「中小企業にちょうど良い機能・価格のシステムを探している」「EDI機能を活用し、業務効率をアップしたい」という中小製造業に、PT-SaaSはおすすめの生産管理システムです。
まとめ:製造現場に必要な機能があるシステムで、生産性向上へ
生産管理システムは、中小製造業における業務効率化やコスト削減に大きな効果をもたらすため、積極的に活用したいITツールです。自社の製造現場に必要な機能を搭載したシステムを活用し、生産性向上や品質改善を図りましょう。
しかし、生産管理システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、生産管理システム選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った生産管理システムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
よくある質問
製造業の中小企業向け生産管理システムについて、よくある質問に回答します。
製造業向け生産管理システムの、フリーソフトのおすすめは?
製造業向け生産管理システムの、フリーソフトのおすすめは、「いずみ生産管理システム」「製造業用 売上仕入在庫管理」「在庫管理システムSASO」などです。以下の記事では、無料で使える生産管理システムのおすすめを紹介していますのでぜひ活用ください。
製造業向け生産管理システムはランキングは?
製造業向け生産管理システムのランキングは、下記記事で2024年最新をご覧いただけます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込めますので、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
→2024年最新・生産管理システムのランキングはこちら
製造業向け生産管理システムの価格目安は?
製造業向け生産管理システムの価格目安は、クラウド型が5,000円~5万円程度です。生産管理システムの費用相場を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。
小規模企業におすすめの生産管理システムは?
小規模企業におすすめの生産管理システムは、導入しやすく、コストパフォーマンスに優れたサービスです。クラウド型のシステムは、初期投資が少なく導入ハードルが低いため、小規模企業に適しています。
プロが代わりに探して紹介します!