【2024年最新】国際通話のかけ方まとめ|料金相場や安くする方法も解説
海外の顧客や取引先と電話でのやりとりが必要だと考えているものの「国際通話のかけ方がわからない」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、国際通話のかけ方や料金相場、通話料金を抑える方法などをまとめて紹介します。海外通話の機会が多くなりそうという方は、ぜひ参考にしてください。
国際通話とは
国際通とは、文字通り国際電話回線を利用して行われる通話を指すものです。日本国内ではNTTコミュニケーションズやKDDI、ソフトバンクなど大手を中心にさまざまな会社が国際通話サービスを提供しています。
また、実は国際電話の種類は1つではなく、大きく3種に分けることができます。
国際ダイヤル通話
国際ダイヤル通話は、国際通話をかける人がダイヤルすることで相手方を呼び出す方法です。国際識別番号と国番号、エリアコード、加入電話番号によって接続ができ、相手が着信に応じればすぐに通話がスタートされます。
国際オペレーター通話
国際オペレーター通話は、オペレーター経由で行われる国際通話のことです。オペレーターに通話したい相手の名前と電話番号を事前に伝えて申し込むと利用できる方法で、日本国内ではKDDIが提供しています。
はじめの3分間までは基本料金ですが、その後は1分ごとに通話料金が加算されていく仕組みです。
その他の国際通話
国際ダイヤル通話や国際オペレーター通話のほかにも、国際通話をかける方法があります。たとえば海外から日本へ国際通話をかけたい場合には、日本のオペレーターへ通話を申し込む「KDDIジャパンダイレクト」が利用できます。
そのほかにも発信者ではなく着信者が通話料金を支払う「コレクトコール」や、衛星電話サービスなども国際通話の種類としてあげられます。
国際通話のかけ方
実際に国際通話をかける時はどのようにすればいいのでしょうか。ここからは、相手方へ直接発信できる国際ダイヤル通話を例に手順を解説していきます。
国際電話識別番号を入力する
国際通話をかける際には、まず「国際電話識別番号」を入力します。それぞれの国ごとに識別番号が割り振られているので、滞在している国の国際電話識別番号をダイヤルしましょう。日本から海外へ発信する場合は、利用する会社によって国際電話識別番号が異なるため注意が必要です。
NTTコミュニケーションズは「0033-010」、KDDIは「001-010」、マイライン加入済みなら「010」などそれぞれの状況によって異なるため、事前に確認してください。
また、携帯電話から国際通話を発信する場合は発信する場所を問わず「+(プラスマーク)」を押すだけでよく、国際電話識別番号を入力する必要はありません。
【例】日本からアメリカ(888-123-1234)に電話をかける場合
・NTTの固定電話から
0033-010(NTTコミュニケーションズの国際電話識別番号)-1-888-123-1234
・KDDIの固定電話から
001-010(KDDIの国際電話識別番号)-1-888-123-1234
・携帯電話から
+-1-888-123-1234
※「1」はアメリカの国番号
通話先の国番号を入力する
国際通話をかける時には、相手方の電話番号の入力前に「国番号」を入力しなければなりません。アメリカは「1」、日本は「81」といったように国ごとに異なる数字が割り当てられているので、忘れず入力するようにしましょう。
たとえば日本国内の「090-1234-1234」という番号へ海外から発信したい場合は、電話番号の前に国番号を入れて「+81 90-1234-1234」とダイヤルする必要があります。
市外局番から0を抜いた電話番号をダイヤルする
国際電話識別番号と国番号を入力したら、次は通話先の電話番号をダイヤルします。この時に注意したいのが、市外局番から「0」を抜いた番号をダイヤルするというルールです。
日本国内の「090-1234-1234」へ国際通話を発信する場合は「090」の「0」を抜いた番号を国際電話識別番号・国番号に続いて入力することになります。
なお、市外局番に「0」が含まれていない場合は、そのままダイヤルしても問題ありません。
主な国番号一覧
ここからは、主な国番号を紹介します。国際通話をかける予定のある方は、発信先の国番号を覚えておくと直前で焦ることなく発信作業ができるでしょう。
国 | 国番号 |
日本 | 81 |
中国 | 86 |
韓国 | 82 |
台湾 | 886 |
香港 | 852 |
アメリカ | 1 |
イギリス | 44 |
フランス | 33 |
ドイツ | 49 |
イタリア | 39 |
ロシア | 7 |
ベトナム | 84 |
タイ | 66 |
国際通話例をいくつか紹介
ここからは、日本や海外から国際通話をかけた場合の例を紹介していきます。
日本からアメリカの212-123-4567番に国際通話をかける場合
日本からアメリカの電話番号「212-123-4567」へ国際通話をかけるは、以下のように番号を入力します。
・固定電話からの発信(NTT)
0033-010(NTTコミュニケーションズの国際電話識別番号)-1(アメリカの国番号)-212-123-4567(通話先の電話番号)
・携帯電話からの発信
+(携帯電話からかける場合の国際電話識別番号)-1(アメリカの国番号)-212-123-4567(通話先の電話番号)
この場合、市外局番は「212」で「0」を含まないため、そのまま「212」とダイヤルして問題ありません。
日本からイギリスの0123-456-789番にかける場合
日本からイギリスの電話番号「0123-456-789」へ発信する時には、以下のように番号を入力します。
・固定電話からの発信(NTT)
0033-010(NTTコミュニケーションズの国際電話識別番号)-44(イギリスの国番号)-123-456-789(通話先の電話番号)
・携帯電話からかける場合
+(携帯電話からかける場合の国際電話識別番号)-44(イギリスの国番号)-123-456-789(通話先の電話番号)
この場合は市外局番の冒頭が「0」となっているため、「0」を抜いて「1」からダイヤルすることになります。
日本国外から日本の090-1111-2222番にかける場合
海外出張中には、国外から日本の携帯電話への発信が必要な場面も十分に考えられます。イギリスから日本の「090-1111-2222」へ国際通話をかける際には、以下のように入力します。
・固定電話からかける場合
00(イギリスの国際電話識別番号)-81(日本の国番号)-90-1111-2222(通話先の電話番号)
・携帯電話からかける場合
+(携帯電話からかける場合の国際電話識別番号)-81(日本の国番号)-90-1111-2222(通話先の電話番号)
この場合も「090」の冒頭の「0」を抜いてダイヤルする必要があるため注意しましょう。
日本国外から日本国外にかける場合
海外赴任や海外出張中には、日本だけでなく複数の国の支店と連絡を取り合う機会もあるでしょう。イギリスからアメリカの「212-123-4567」へ国際通話を発信する際には、以下のように入力します。
・固定電話からかける場合
00(イギリスの国際電話識別番号)-1(アメリカの国番号)-212-123-4567(通話先の電話番号)
・携帯電話からかける場合
+(携帯電話からかける場合の国際電話識別番号)-1(アメリカの国番号)-212-123-4567(通話先の電話番号)
国際通話の料金はいくら?
国際通話を利用するにあたっては、「通話料金がどの程度なのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。ここからは、主要会社別の国際通話料金を紹介します。
主要電話会社別に見る国際通話料金
ここでは、日本の主要携帯キャリアの国際通話を利用した際の30秒ごとの通話料金を表にまとめて紹介します。ぜひ会社ごとの比較にお役立てください。
国 | 料金 |
中国 | docomo:57円 au:55円 SoftBank:99円 |
韓国 | docomo:57円 au:55円 SoftBank:99円 |
台湾 | docomo:57円 au:55円 SoftBank:99円 |
香港 | docomo:57円 au:55円 SoftBank:99円 |
アメリカ | docomo:34円 au:20円 SoftBank:39円 |
イギリス | docomo:108円 au:65円 SoftBank:119円 |
フランス | docomo:108円 au:65円 SoftBank:119円 |
ドイツ | docomo:108円 au:65円 SoftBank:119円 |
イタリア | docomo:108円 au:65円 SoftBank:119円 |
ロシア | docomo:108円 au:65円 SoftBank:109円 |
ベトナム | docomo:68円 au:65円 SoftBank:99円 |
タイ | docomo:68円 au:65円 SoftBank:99円 |
国際通話1回あたりの料金相場
国際通話の料金はどの会社を利用するのかや、発信先の国・地域によって変動するものですが、1回あたりの料金の相場はどの程度とされているのでしょうか。ここでは、1回の通話を3分と仮定した場合の相場を解説します。
アメリカや中国、ヨーロッパ、東南アジアなどへの通話料金から算出した場合、固定電話からの発信は392円、携帯・スマートフォンからの発信は132円が平均費用となるようです。携帯・スマートフォンからの発信のほうが国際通話料を抑えることができます。
国際通話をリーズナブルにかけるためには
よりリーズナブルに国際通話を利用するためには、どうするべきなのでしょうか。ここからは、より費用を抑えて国際通話を利用する方法を紹介します。
IP電話サービスを利用する
IP電話は「Internet Protocol(インターネットプロトコル)」と呼ばれる技術を用た電話サービスで、簡単に言えばインターネット接続によって通話ができるものです。一般的な電話サービスよりも費用を抑えらるのが特徴で、それは国際通話に関しても例外ではありません。
IP電話サービス「SMARTalk」の場合は、対象地域である32ヵ国への国際通話を30秒あたり8円で利用することができます。
▼法人向けでおすすめのIP電話サービスはこちらでも紹介しております。
法人におすすめのIP電話9選!比較・メリデメも
Skypeなどの無料通話サービスを利用する
一般の電話回線ではなく、Skypeをはじめとする無料通話サービスを利用するのも1つの手段です。SkypeやLINEといったコミュニケーションアプリなら、同じアプリ間なら無料で通話ができるため、国際通話の費用を最大限に抑えたいという場合にもうってつけと言えます。
固定電話や携帯電話の番号へ発信する場合であっても、通常の電話回線を用いるよりリーズナブルなのも大きな魅力です。
まとめ
この記事では、国際通話のかけ方や費用を抑える方法などについて解説してきました。
国際通話はどうしても通話料金が割高になってしまうのがデメリットです。ビジネスで頻繁に国際通話を利用する場合には、IP電話サービスや無料通話サービスをうまく活用するとよいでしょう。
なお「アイミツ」では、IP電話サービスに関する複数の記事を公開中です。おすすめのIP電話サービスを知りたい方は「IP電話サービス11選を厳選比較【2024年最新版】」、IP電話について詳しく知りたい方は「IP電話とは?わかりやすく解説【2024年最新版】」、IP電話サービスの選び方を知りたい方は「IP電話の選び方を徹底解説【2024年最新版】」もご覧になった上で、気になるサービスがあればぜひ「アイミツ」へお問い合わせください。
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