電子決裁システム10選を徹底比較!選び方や導入事例も紹介【2022年最新版】
近年、テレワークや働き方改革の影響を受けて、決裁手段の見直しを行う中小企業が増えています。しかし、システムの電子化といった新たな技術導入のことが分からず、動き出せない決裁権者も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、営業・バックオフィス・情報システムなど、さまざまな分野の法人向けSaaSサービスを比較検討出来る「アイミツSaaS」が、中小企業におすすめの電子決裁システムを厳選してご紹介!システムを導入するメリット・デメリットや、システム導入事例についても詳しく解説していきます。
- 1.電子決裁とは
- 2.電子決裁システムを導入するメリット
- 4.電子決裁システムを導入するデメリット
- 5.【比較表】おすすめの電子決裁システム
- 6.無料で試せるおすすめの電子決裁システム3選
- 7.無料版が用意されているおすすめの電子決裁システム2選
- 8.導入実績が豊富なおすすめの電子決裁システム3選
- 9.電子決裁システムの導入事例
- 10.【まとめ】電子決裁システム選びで迷ったらアイミツSaaSへ
1.電子決裁とは
電子決裁システムとは、従来の決裁手段である「ハンコ」や「紙」による申請書類を電子化し、決裁権者の業務効率化を図るためのシステムです。
今までの決裁方法としては、各担当者が会社に出勤し、紙の申請書類を確認してハンコを押印すると言う流れで当たり前でした。しかし、各担当者の予定が合うまで申請書類の決裁が進まないと言う課題が挙げられます。
一方、電子決裁システムには、決済業務の「ムダ」を削減し、業務を支援する以下の機能が搭載されています。
・文書フォーム作成
・承認ルート設定
・ファイル添付
・マルチOS対応
電子決裁システムはさまざまな製品がリリースされており、会社が抱える課題を解決出来るシステムを導入できれば、決済業務の手間を大幅に削減出来ます。
2.電子決裁システムを導入するメリット
電子決裁システムを導入すると、現在の決裁手段がどのように変化するのでしょうか。ここでは、電子決裁システム導入のメリットについてご紹介します。
3-1.決裁にかかる時間や手間が削減される
電子決裁システムを導入することによって、紙やハンコを利用した物理的な受け渡しの手間を削減出来ます。
従来の決裁業務では、紙やハンコを用いて申請書類を社内で回覧する必要がありました。しかし、次の場合には決済期間が大幅に長引いてしまいます。
・決裁権者が外出している
・テレワークで各担当者の出社が必要となる
・他の資料に埋もれてしまう
これに対し、電子決裁システムは、すべての決裁作業をPC・スマホで完結出来ます。場所を問わず処理を進められることから、外出先や自宅からスピーディーに決済業務を完了出来るのが魅力です。
また、電子決裁システムに搭載された通知機能を利用することによって、各担当者の確認忘れを防止出来ます。
3-2.ミスや不正防止に役立つ
電子決裁システムは、すべての決裁作業を電子化出来るため、紙の文書と比べてミスを軽減出来ます。
例えば、紙の文書を用いた決裁作業では、以下に示すミス・不正が頻発していました。
・申請書類の記入ミス
・ハンコの偽装
・とある担当者を通さずに申請
申請書類に上記の記入ミスがあると、また1から決裁作業のやり直しが必要です。また、ハンコを偽装して不正の申請書類の決裁を通してしまうこともありました。
一方、電子決裁システムは、簡単に記入ミスを修正出来る他、データ操作履歴の確認や権限付与を行うことで不正防止が可能です。
3‐3.ペーパーレス化が促進される
電子決裁システムは、社内のペーパーレス化に貢献します。申請書類の決裁に必要だった紙の文書がなくなることから、以下のコストを削減可能です。
・印刷紙代
・印刷代
・保管・管理コスト
特に、紙の文書の保管・管理には大幅なコストがかかります。中には壁一面が書類で埋まってしまう会社も多く、どこに書類を保管したのか分からずに紛失してしまうリスクもあるでしょう。
ペーパーレス化が促進されると、社内の煩雑な書類管理をすべてデータとして管理可能です。よって電子決裁システムは、働き方改革の一環として重要な役割を担うシステムだといえます。
3‐3.業務フローの見直しに役立つ
電子決裁システムは、分かりづらいと感じていた決済フローの「無駄」を削減出来ます。
従来の紙の文書による決済の場合、次にどの担当者に回覧する必要があるのか分からなかったり、担当者が休みの場合は順番を入れ替えたりと、決済フローの設定・調整に手間がかかっていました。
これに対し電子決裁システムは、システムを通じて離れた場所から申請書類を確認出来ます。その結果として、決裁フローを可視化して、無駄な洗い出しを行えるのはもちろん、更なる業務効率化に貢献出来るのが魅力です。
4.電子決裁システムを導入するデメリット
電子決裁システムは、魅力的なメリットがある一方で「導入・運用にコストがかかる」といったデメリットがあることを覚えておきましょう。
近年では、サブスプリクション形式の電子決裁システムが提供されており、システムを利用するために長期的な費用が必要です。また、導入段階では決済手段を大きく変化させるため、社内教育を含めたコストがかかることも把握しておきましょう。
このとき、前述した「ペーパーレス化」「手間や時間の削減」「ミス防止」といった点を考慮すれば、導入コスト以上のコストカットが可能です。導入におけるデメリットをもつ電子決裁システムですが、それを上回るメリットを得られる可能性が十分にあることを理解してください。
5.【比較表】おすすめの電子決裁システム

ここからはおすすめの電子帳簿保存法対応の会計ソフトを紹介していきます。
まずは会計ソフトでおすすめサービスをアイミツSaaSが料金や機能項目、連携サービスなどを絞り込んで比較表にまとめてみました。
各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
6.無料で試せるおすすめの電子決裁システム3選
初めて電子決裁システムを導入するなら、事前に無料お試しが利用出来る製品の利用がおすすめです。まずは5つの電子決裁システムについてご紹介します。
collaboflowは、ワークフローサービスを中心に提供する株式会社コラボスタイルの電子決裁システムです。
Excelで簡単に作業フォームを作れることから、今までの運用体制を変更せずに導入出来ます。
また、APIや他ツールとの連携機能も充実しており、誰でも修正変更に着手出来るため、業務の属人化を防止出来るのが魅力です。
30日間の無料体験やオンラインデモサービスを提供しているため、操作感など試してから利用が可能。無料オンラインセミナーも開催しているのもポイントです。
このシステムは、基本有料で利用する必要がありますが、1ユーザー当たり月額500円から利用出来るなど、リーズナブルに利用出来ます。
パッケージプランなども用意されているので、
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- シングルサインオン
- 特に困ることなく、サービスを使用しました。チャットサービスなども使用しましたが、わかりやすく懇切丁寧でした。
- 今まではエクセルで管理していたが、いつ誰が書いているのかわからなかった。 システムを導入してから、いつ誰がどんな回答をしているか一目でわかるようになった。
rakumoワークフロー
rakumoワークフローは、業務効率化に特化したサービス開発を行うrakumo株式会社が提供する電子決裁システムです。
当システムは、Googleサービスを利用する企業・チームに幅広く活用されており、Google Workspaceと連携して電子決裁作業が行えます。
またワークフローシステム以外にも、rakumo株式会社が提供する業務効率化システムと連携でき、経営活動全体を効率化出来るのが魅力です。
30日間の無料体験を用意。全ての機能が利用ができるため、本番環境と差異がない状態で試すことができます。
1ユーザー当たり月額300円とリーズナブルであり、オプション機能や割引キャンペーンなどが行われています。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 冗長化
- 通信の暗号化
- シングルサインオン
- クラウド(SaaS)
- さまざまな機能があり、使いやすい。
- 私はこの様なシステムがとても苦手で、最初は使いこなせるかとても不安でした。ですが、会社の先輩におすすめされ使ってみたら、すごい使いやすかったです。

HUEワークフロー
HUEワークフローは、大企業・中小企業向けのDX・作業効率化サービスを開発しているワークスアプリケーションズグループが提供する電子決裁システムです。
電子決裁と関わるコミュニケーションを含めてシステム上で完結でき、テレワーク中の利用に適したシステムだといえます。
また、テンプレートとなる承認フローを設定でき、テンプレートを使いまわすことによって申請作業の大幅なコストダウンを実現出来るのが魅力です。無料お試し期間は30日間用意されているため、事前に操作感を試すことができます。
1ユーザー当たり月額300円から利用でき、オプションプランを組み合わせることによって独自スタイルのシステムへとカスタマイズ出来ます。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
7.無料版が用意されているおすすめの電子決裁システム2選
電子決裁システムの導入予算を確保出来ないなら、無料版が用意されている製品の利用がおすすめです。続いて無料版が提供されていっる2つの電子決裁システムについてご紹介します。
SmartFlowは、多数の著名人をアンバサダーに持つVeBuIn株式会社が提供する電子決裁システムです。
無料版でありながら20人まで利用でき、テンプレート設定やチャットサポートを利用出来ます。
ただし、申請回数が月当たり30件までと上限が設定されていることから、申請回数の少ない会社向けのサービスです。
また、無料プランから有料プランへ移行出来るため、初期段階は無料プランから利用することをおすすめします。
スマホ版の運用機能もあるため、場所を問わず利用出来るのが魅力です。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- IP制限
- シングルサインオン
GRIDYグループウェア
GRIDYグループウェアは、多数のビジネス向けソフトウェアを開発するナレッジスイート株式会社が提供する電子決裁システムです。
当システムは、顧客管理からToDo管理を含む合計23種類の業務効率化機能が搭載されており、そのひとつとして、電子決裁機能が含まれています。
無料でありながら業務全体をサポートしてくれる他、強固なセキュリティによって作成・共有したデータを安全に保管可能です。
一部機能は有料オプションの利用が必要ですが、無料版だけでもほとんどの業務をサポート出来るため、ぜひ導入をご検討ください。
8.導入実績が豊富なおすすめの電子決裁システム3選
ジョブカンワークフローは、国内導入実績15万社以上を誇るシステムです。特徴は使いやすさを重視したUI設計。これにより直観的な操作が可能なため、ITツールが苦手な方でも問題なく使えるでしょう。また、スマートフォンから申請・承認ができるため、場所を問わず申請と承認が可能。ワークフローで良く起こる承認者不在のため、ワークフローが滞ってしまうことを防ぐことができます。
利用料金も1ユーザー当たり月額300円から利用が可能。30日間の無料トライアルも実施しているため、お試し導入も行えます。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- 承認システムのアラーム機能と申請内容の保存、コピー機能にて過去の申請内容を参照して申請が出来る。また、申請が何処で止まっているかわかる為、承認内容の合否確認がクラウド上以外でも出来る。
- わからない点は電話もしくはSNSでサポートしてもらえる。また、担当者でなくとも気軽に問合せをすることができる体制に満足しています。システム自体も直感で利用でき、特に承認経路を複数設定でき、出先でもスマホで決済できるところが便利で、省力化につながっています。

楽々WorkflowII クラウドサービス
楽々WorkflowIIはソフトウェア開発・情報機器販売に特化した住友電工情報システム株式会社が提供する電子決裁システムです。
国内企業や外国企業を含む750社以上から導入。民間企業から学校法人、医療法人など様々な業界に導入されている電子決裁システムです。
シンプルな画面構成が特徴で、承認待ち状況を一目でチェック出来るのが魅力です。初期費用5万円、1ユーザー当たり月額500円と他サービスに比べて割高ですが、長い実績と安全セキュリティをもつ企業のシステムとして、信頼のおけるサービスが利用出来ます。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- メールサポートあり
- 冗長化
- 通信の暗号化
- シングルサインオン
- オンプレミス(パッケージ)
- ・マウスでクリックするだけで操作できる。 ・自分で決裁待ちになっている案件が、一覧で表示される。 ・決裁依頼が電子メールでも飛んでくる。
- 進捗状況が適宜更新されて、差し戻されていても対応内容がわかりやすく記載してもらえるので大変使いやすいと感じます。

X-point Cloudは、数あるワークフローシステム開発している株式会社エイトレッドが提供する電子決裁システムです。
シリーズ累計4,000社以上の導入実績を持ち、DXといった新技術導入に対して積極的な導入・開発が行われています。
また、申請資料の作成において類似資料を自動抽出出来たり、代理申請をお願い出来たりと、業務状況に合わせて柔軟に利用出来るのが特徴です。
初期費用、1ユーザー当たり月額500円で利用出来るため、費用コストを抑えつつ利用出来ます。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 申請できるワークフローが種類別・部署別に一目でわかりやすく分かれており、迷うことなくスムーズな申請をできるから。
- 紙じゃないから回覧が楽、印刷の必要が無い、フローが目に見えて分かるのが良い、テレワークでも稟議回覧が出来る。
9.電子決裁システムの導入事例
電子決裁システム導入のメリットを具体的にイメージ出来ない人もいるはずです。
ここでは、実際に電子決裁システムを導入して成功した企業の2事例をご紹介します。導入理由や課題解決の参考としてご確認ください。
株式会社コロプラ|ジョブカンワークフローの導入
国内外向けのスマホゲームを提供している株式会社コロプラでは、既存電子決裁システムに対して、以下に示す課題を抱えていました。
・社内独自の承認フローに対応していない
・社内ネットワークだけでしかアクセス出来ない
新型コロナウイルスのまん延によりテレワークが必要となったことも含め早急な新システムの導入が必要になったところ、リーズナブルに利用でき、初心者にも分かりやすいUIに魅力を感じ「ジョブカンワークフロー」の導入を決定されました。
導入後の効果としては、場所や時間に縛られることなく社外でも決裁作業が可能となり、申請内容のミスによる手戻りを削減でき、業務効率化を実現出来たと評価されています。
参照:https://wf.jobcan.ne.jp/case/colopl/
三井住友海上エイジェンシー・サービス株式会社|freee人事労務の導入
国内の損害保険業務を提供する三井住友海上の営業活動サポートを実施する三井住友海上エイジェンシー・サービス株式会社では、以下に示す課題・目標を抱えていました。
・既存アドミニストレータ業務の標準化
・分散していた管理体制の東京一元化
今までバラバラに管理されていた情報を一元管理するためには莫大な労力とシステム構築が必要です。そういった中、クラウドを通じて利用出来る「freee人事労務」を発見し、今までのExcel管理からクラウドシステム管理へと移行できました。
当システムの導入によって、従来の紙の資料やExcelから脱却でき、申請資料の入力ミスなどを減らせたことから、営業活動に大きく貢献したシステムとして評価されています。
参照:https://www.freee.co.jp/cases/ms-ins/
10.【まとめ】電子決裁システム選びで迷ったらアイミツSaaSへ
電子決裁システムは、紙の資料やエクセルを利用したアナログなワークフローを解決し、決済業務全体の効率化を実現します。人の手によるオフラインでの作業には、入力ミスに伴う手戻りの発生や、管理体制の複雑化が懸念されるのが特徴です。このような課題を抱えている会社は、電子決裁システムを導入して業務効率化に着手してみてはいかがでしょうか。
もし複数ある電子決裁システムから選定出来ない場合には、ぜひアイミツSaaSがリストアップしている製品をご検討ください。おすすめの製品の資料をまとめてご請求いただくことも可能です。



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