ワークフローシステムを比較・おすすめ10選【2024年最新】
「利用中のワークフローシステムの更新時期がきたので、他社サービスと比較したい」「おすすめのワークフローシステムを比較表で見比べたい」という担当者に向けて、本記事ではおすすめのワークフローシステム10選を比較して紹介します。選び方や比較ポイントも解説するので、自社に最適なシステムを導入し、業務効率化を実現したい担当者はぜひご覧ください。
最新のワークフローシステムのランキングを確認したい人は、別記事「ワークフローシステムのランキング」も参考にしてください。
IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純
PRONI株式会社・情報システム部門のグループリーダー。社内ITの資産管理、サポートヘルプデスク、セキュリティ対策などの業務を主としなが …続きを見る
PRONI株式会社・情報システム部門のグループリーダー。社内ITの資産管理、サポートヘルプデスク、セキュリティ対策などの業務を主としながら、オフィスルールの策定や、ワークフローシステムなどSaaS・ITツールの社内導入を牽引した経験がある。また、前職では情報システム部門で20年以上従事し、社内システム全般の構築・管理業務を行ってきた経歴がある。オンプレサーバ管理、WEBアプリ開発(PHP+MS SQLserver)の分野にも知見を持つ。 PRONI株式会社 情報システム部門のリーダー
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- ワークフローシステムの比較表
- 【2024年最新】おすすめのワークフローシステム10選
- ワークフローシステムの選び方・比較ポイント
- ワークフローシステムとは
- 稟議書を電子化するメリット
- まとめ:電子稟議システムを導入して業務効率化を実現
- よくある質問
ワークフローシステムの比較表
ここでは、厳選したワークフローシステムを比較表にまとめました。
サービス名 | 導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|---|
ジョブカンワークフロー | クラウド型 | 無料 | 300円/1ユーザー |
コラボフロー | クラウド型/パッケージ型 | パッケージ型の場合発生(詳細は要問合せ) | クラウド型の場合、500円/1ユーザー |
バクラク申請 | クラウド型 | 要問い合わせ | 10,000円/50ユーザー |
X-point Cloud | クラウド型 | 無料 | 500円/1ユーザー |
Create!Webフロー | クラウド型/パッケージ型 | パッケージ型の場合、60万円発生 | クラウド型の場合、500円/1ユーザー |
ActionPassport | クラウド型/パッケージ型 | パッケージ型の場合、60万円発生 | クラウド型の場合、500円/1ユーザー |
ジンジャーワークフロー | クラウド型 | 30万円 | 300円/1ユーザー |
楽々WorkflowII Cloud | クラウド型 | 5万円 | 基本料金10,000円+ 500円/1ユーザー |
Gluegent Flow | クラウド型 | 無料 | 400円/1ユーザー |
AgileWorks | パッケージ型 | 240万円 | 無料 |
ワークフローシステムは、製品によって料金や機能が異なります。自社に最適なワークフローシステムを選ぶには、コスト面を加味しつつ、自社のニーズに合う機能を具えているか確認することも大切です。ワークフローシステムの選定にお悩みの方は、ぜひPRONIアイミツにご相談ください。
【2024年最新】おすすめのワークフローシステム10選
2024年最新比較で、PRONIアイミツが厳選したおすすめのワークフローシステム10選をご紹介します。システム導入検討の際にご活用ください。
- ジョブカンワークフロー
- コラボフロー
- バクラク申請
- X-point Cloud
- Create!Webフロー
- ActionPassport
- ジンジャーワークフロー
- 楽々WorkflowII Cloud
- Gluegent Flow
- AgileWorks
ジョブカンワークフローは、使いやすさにこだわった画面設計で、不慣れな方でも簡単に操作できる点がおすすめのワークフローシステムです。ジョブカンが実施したユーザーアンケートによると、承認業務に要する時間を約1/3に削減できた事例もあります。
ジョブカンからは、経費精算システムや会計ソフトなどのさまざまなシステムが提供されており、同シリーズで連携させることで業務効率化を図ることが可能。シームレスな操作でバックオフィス全体の業務効率化を実現したい企業には、ジョブカンがおすすめです。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- 会社の決裁業務をより迅速に行うことができ、効率的な業務を行うことで時間の節約になり、生産的な仕事を出来るようになった。
- マニュアルが無くても操作しやすい作りとなっている点は高評価。担当者のレスポンスも良く、困りごと解決に親身に寄り添ってくれている。
コラボフローは、専門知識がなくても簡単にワークフローを作成できると評判のおすすめワークフローシステムです。普段使っているExcelから申請フォームを作成できるため、プログラミング不要で申請書のフォーマットを思い通りに作成できます。
承認経路は「人」と「連携パーツ」をパズル感覚で配置し、直感的に設計することが可能。簡単にワークフローを作成できるだけでなく、条件分岐や文書の公開範囲などの詳細な設定も行えます。自社の決裁プロセスに合わせたワークフローをスムーズに作成したいなら、コラボフローがおすすめです。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- シングルサインオン
- 今まではエクセルで管理していたが、いつ誰が書いているのかわからなかった。 システムを導入してから、いつ誰がどんな回答をしているか一目でわかるようになった。
- 申請履歴を参照できるので、似た内容の申請をする場合には、一から文章を作る必要がなく、効率的に業務をできる。
バクラク申請
バクラク申請は、Slackとの連携で申請・承認がラクになるワークフローシステムです。バクラク申請のシステム上で申請が作成されると、Slackに通知が届き、承認者はSlack上で申請内容の承認が可能。システムにログインする必要なく手続きできるため、手間と時間を削減できます。
さらに、バクラクビジネスカード(クレジットカード)との連携ができる点もメリット。カード決済情報がSlackに届き、領収書の写真を送るだけでカード利用の申請が完了します。事後稟議も漏れなく申請でき、経理業務の効率化にも貢献します。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
X-point Cloudは、稟議書以外にも経費精算書類や各種報告書など、さまざまな申請書を電子化できる汎用的なワークフローシステムです。多岐に渡る申請書をクラウド上で保管できるため、書類を管理しやすくなることがメリット。書類の詳細な検索も可能で、必要な書類をすぐに取り出せます。
紙の書類を扱うように操作できる点もおすすめで、使い慣れたフォーマットのまま電子化できるため、システムに不慣れな方が多い企業でも早期定着を実現できます。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 直感的な仕様で初めてでも迷う事なく使えました。他はまだ試した事がありませんが、今のところ満足出来ています。
- やり取りのログが残り、相手とのコンタクトが円滑に進むシステムがある為、非常に仕事として円滑に進む。会社では年代でも運用出来ている印象がある。
Create!Webフローは、既存の書類を簡単に電子化できる点がおすすめのワークフローシステム。Excel・Word・PDFで作成された申請書のインポートに対応しており、現在の運用を大きく変えずに電子化が実現します。
導入形態としてはクラウド版・パッケージ版があり、「初期費用を抑えて少人数から利用したい」場合にはクラウド型、「自社運用に合わせてカスタマイズしたい」場合にはパッケージ型がおすすめです。自社のニーズに合わせて導入形態を選択できる上、1ヶ月間の無料トライアルで機能や使い勝手を試してから導入を決めることができます。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- サポートがしっかりしていて、困ったときに、どうすればよいのかすぐわかるのが、とてもいいと思いました。
- 手間が省けるし、決済時間が短縮できるし、テレワーク中でも自宅から経費精算などができるし、そもそも直観的に使いやすいので良いと感じている。
ActionPassport(アクションパスポート)は、堅牢なセキュリティが強みのワークフローシステムです。データセンター運用会社が提供しているワークフローシステムで、大切なデータは世界基準の情報セキュリティ(ISMS)で管理。365日24時間体制で常に監視されているため、安心して利用できます。
また、ディスク容量を無制限に利用できることも、他社と比較したおすすめポイント。大量の文書も追加費用なしで安全に保管でき、申請書のやりとりが多い企業にもおすすめです。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
ジンジャーワークフロー
ジンジャーワークフローは、初心者が使いやすいよう設計されたワークフローシステムです。アイコン表示によるわかりやすい画面で、システムに不慣れな方でも直感的に操作が可能。サポート体制も充実しており、クラウド型システムを初めて導入する企業におすすめです。
ジンジャーからは経費精算システムや人事労務システムなど、さまざまな製品が提供されており、システム同士を連携して共通の人事データベースとすることが可能。従業員情報を一括管理でき、業務効率が向上します。まだ他のシステムを導入していない企業は、ジンジャーシリーズで揃えて導入するのもおすすめです。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
楽々WorkflowII Cloud
楽々WorkflowII Cloudは、多言語に対応している点がおすすめのワークフローシステムです。日本語・英語に標準対応しており、その他の言語も言語追加機能により対応可能。書類を受け取り側の言語に設定できるため、グローバル展開している多国籍企業におすすめです。
ワークフロー機能としては、合議・根回し・多数決などの複雑な承認経路にも柔軟に対応可能。条件分岐が多岐にわたる企業でも問題なく利用でき、数万人規模の大企業にも導入実績があります。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 一括承認機能
- メールサポートあり
- 冗長化
- 通信の暗号化
- シングルサインオン
- オンプレミス(パッケージ)
- マニュアル無しで出来るところ。はじめてでも、取っ掛かり易いです。どうしても分からないところは、サポートセンターに聞くのですが、ここは、ちょっと難なところです。
- 初心者でも使いやすい所が良いと思う。仕様書がわかりやすく、誰が見ても作業しやすく、わかりやすく書いてあるので良い。
Gluegent Flow
Gluegent Flowは、外部システムとの連携が強みのワークフローシステムです。たとえば、GoogleWork Spaceと連携すると、稟議書のデータをGoogleスプレッドシートに自動出力でき、台帳作成時の作業工数を削減することが可能。また、申請書類の添付ファイルをGoogle Drive内に自動保存する機能や、Gmailの自動送信などの便利な機能もあり、さらなる業務効率の向上が期待できます。
自社に導入済みのシステムと連携して、より便利にワークフローシステムを使いたい企業に、Gluegent Flowがおすすめです。
- 申請フォーマットの作成機能
- 申請の規定違反のチェック機能
- 申請へのコメント機能
- 申請内容の確認と承認機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- ISMS
- シングルサインオン
- クラウド(SaaS)
- 特になし。今あるシステムをそのまま使っていて不便だと感じたことがないです。特に不具合もなく、違うシステムに変えることのほうが時間とコストがかかって大変。
- 画面がわかりやすく、簡素化されて迷わず使いやすいところが良い点です。初めて使用しても違和感なく利用できます。不明点があってもチャットなどのサポートも充実しており、すぐに解決できるため大変気に入ってます。
AgileWorks
AgileWorks(アジャイルワークス)は、組織改編が多い大企業でも使いやすいワークフローシステムです。外部サービスの人事システムと連携して、人事データを自動でインポートすることで、入力ミスや変更漏れを防止できます。さらに、データの更新頻度を曜日単位で設定することで、常に最新の人事データをワークフローで活用することが可能です。
また、インポートしたデータの適用開始日・終了日を設定することも可能。組織改編が実施される前に、必要な人事データを準備しておくことができ、繁忙な時期に業務が集中することを避けられます。数万人規模の組織にも対応可能で、多くの有名企業による導入実績があります。
おすすめのシステムをさらにチェックしたい方は、別記事「クラウド型のワークフローシステム」でも厳選比較していますのでぜひ参考にしてください。
数あるワークフローシステムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったワークフローシステムが分かる診断(無料)ができます。
ワークフローシステムの選び方・比較ポイント
ここでは、ワークフローシステムの選び方・比較ポイントを解説します。数あるワークフローシステムの中から自社に最適な製品を選ぶ方法を確認してください。
- 複雑な承認経路に対応したルート設定ができるか
- 自社システムとの連携機能があるか
- 簡単に稟議書を作成できるか
複雑な承認経路に対応したルート設定ができるか
複雑な承認経路に対応したルート設定ができれば、独自の承認フローがある場合でも柔軟にカスタマイズ可能です。簡単な操作で承認経路を細かく設定できるシステムであれば、ルートの設定・変更もスムーズに行えます。
自社の承認経路に対応しないワークフローシステムを選んでしまうと「費用をかけてシステムを導入したのに、活用できなかった」「システムに合わせて社内規定を変更しなければならない」という事態になることもあるため、ルート設定のカスタマイズ性は必ず確認してください。
自社システムとの連携機能があるか
ワークフローシステムは自社で利用中のシステムと連携することで、企業全体の業務効率が向上します。たとえば、Google WorkspaceやサイボウズOfficeなどのグループウェアと連携すると、承認依頼通知がグループウェアに届きます。さらに、グループウェアのホーム画面に承認業務のタスクが表示されるため、対応漏れを防ぐことが可能です。Google Workspaceを利用している企業は、別記事「Google Workspace連携型のおすすめワークフロー」も参考にしてください。
また、経費精算システムや会計ソフトと連携すると、申請から会計までの一連の業務が一気通貫で完結します。業務効率化を図りたい企業は「自社システムとの連携機能があるか」という観点でワークフローシステムを比較するのがおすすめです。
IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純のコメント
なお、経費精算の負担軽減を重視する企業は、ワークフロー機能がある経費精算システムも検討できると良いでしょう。別記事「経費精算のワークフローを効率化するシステム」では、ワークフロー機能を搭載した経費精算システムについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
簡単に稟議書を作成できるか
誰でも簡単に稟議書を作成できるシステムなら、社内への定着が早いだけでなく、ITツールの操作に不慣れな従業員や新入社員もスムーズに業務が行えます。ワークフローシステムの入力フォームや画面設計は各社で異なるため、本格導入前に無料トライアルを活用して操作性を確認しましょう。
IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純のコメント
ワークフローシステムの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったワークフローシステム(最大6社)をご案内可能です。
ワークフローシステムとは
ビジネスにおけるワークフローとは、稟議書の承認・決裁を得る手順を意味します。たとえば、備品を購入する・新しくプロジェクトを立ち上げるといった際に、自社のワークフローに従って稟議書を作成し、承認者・決裁者(上司や関係者など)に回覧して実施の許可を得ます。
ワークフローシステムとは、社内の稟議申請から承認までの一連の流れをシステム上で効率的に行えるツールです。紙やExcelでの社内稟議をシステム化することで、時間や手間を大幅に削減できるだけでなく、企業の意思決定のスピードも向上します。
また、ワークフローシステムはPC・スマホ・タブレットから操作可能で、外出先や出張先からも稟議の確認・承認が可能。「承認者が多忙で稟議決裁が滞ってしまう」という悩みを抱える企業にはスマホアプリ対応のワークフローシステムの導入がおすすめです。
稟議書を電子化するメリット
ワークフローシステムの導入を検討している企業担当者に向け、紙・Excelからシステムに移行するメリットを解説します。
- ペーパーレス化・業務効率化を実現できる
- 企業の意思決定が迅速化
- 電子帳簿保存法に則った書類管理ができる
ペーパーレス化・業務効率化を実現できる
ワークフローシステムを導入すると、申請・承認・決裁の一連の業務がシステム上で完結するため、ペーパーレス化が実現します。稟議書を印刷する必要がなくなり、印刷代・用紙代・郵送費などを削減可能。さらに、書類を保管しておくためのスペースも不要になり、保管場所にかかるコストも削減できます。
また、書類整理のために割いていた時間をより重要な業務に回せるため、業務効率化にもつながります。業務効率化を図りたい中小企業は、別記事「中小企業向けワークフローシステム」もぜひ参考にしてください。
企業の意思決定が迅速化
ワークフローシステム導入の最大のメリットは、企業の意思決定が迅速化することです。インターネット環境があれば、いつでもどこでも稟議を進めることが可能で、外出先からも承認業務ができます。そのため、稟議申請者の「承認者が出張から戻るのを待たなければ業務が進められない」といった問題や、承認者の「会社に戻らないと承認できない」といった課題を解決できます。
また、承認状況の可視化により、稟議がどこで停滞しているのかを一目で把握することが可能。期限前アラート機能やメールの自動送信などを活用して、承認漏れによる遅延を防ぐことができます。
場所を選ばず承認業務を進めたい企業には、スマホ対応のシステムがおすすめです。別記事「スマホで簡単に操作できるワークフローシステム」では、スマホやタブレットで簡単に操作できるワークフローシステムを厳選し紹介していますので参考にしてください。
電子帳簿保存法に則った書類管理ができる
電子帳簿保存法とは、紙での保管が義務付けられている書類をデータで保管することが認められる制度です。しかし、書類をデータで保存するためには「記録事項の訂正・削除を行った履歴を残す」などの要件を満たす必要があります。
ワークフローシステムは、誰がいつどのような編集を行ったかを履歴に残すことができ、電子帳簿保存法に則った書類管理が可能。改ざん防止などの内部統制の強化にも効果的で、監査の際に役立ちます。
IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純のコメント
元の稟議があがってなければ予算消費できない仕組みなので、間違って稟議承認を得る前に会社のお金を使うミスも防止。内部統制を強化したい企業にもワークフローシステムはおすすめです。
まとめ:電子稟議システムを導入して業務効率化を実現
電子稟議システム(ワークフローシステム)は、自社のニーズに合った製品を導入することで、業務効率化が実現します。各社から提供されている多くのワークフローシステムの中から最適な製品を選ぶには、複数社の相見積もりがおすすめです。
PRONIアイミツでは、SaaS探しのプロであるコンシェルジュがお悩みをヒアリングし、希望の要件に合ったワークフローシステムを紹介します。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったワークフローシステムのが分かる診断(無料)も用意していますので、ぜひご活用ください。
よくある質問
ワークフローシステムを比較検討する際に、よくある質問を以下にまとめました。
無料トライアルを利用できる、おすすめのワークフローシステムは?
ワークフローシステムは製品ごとに操作性が異なるため、本格導入する前に無料トライアルで使い勝手を試すのがおすすめです。2024年現在、無料トライアルを実施しているワークフローシステムには、「Create!Webフロー」「コラボフロー」「ジンジャーワークフロー」などがあります。別記事「無料で使えるワークフローシステム」では、料金無料でおすすめのサービスも解説していますので、合わせてご覧ください。
ワークフローシステムに注意点やデメリットはある?
ワークフローシステムの導入には多くのメリットがある一方、本格運用までに時間がかかるというデメリットがあります。特に、紙の書類から電子化する場合、PC操作に慣れない従業員はスムーズに操作できるようになるまで時間がかかるでしょう。
しかし、ワークフローシステムを導入することにより、業務が効率化し、作業時間の短縮につながることが実証されています。下記、ワークフロー総研によるワークフローシステム導入メリットの調査結果をご覧ください。
引用:ワークフロー総研『「ワークフローシステムの導入」に関する調査』
この調査では、539人のうち426人が「稟議や申請がスムーズになった」と回答し、導入前よりも承認スピードが向上したことが示されています。ワークフローシステムは、導入時に時間と手間を要することに注意が必要ですが、「長期的に見て業務効率化につながる」というメリットを考えると費用対効果は高いといえます。導入がスムーズにできるか不安な場合は、導入支援を行っているワークフローシステムがおすすめです。
企業へのワークフローシステムの導入シェアは?
企業へのワークフローシステムの導入シェアは増加傾向にあります。ITR(アイ・ティ・アール)の調査によると、2022年度の国内のワークフロー市場の売上は前年比13.4%増の110億円。またワークフロー総研の調査では、テレワーク(リモートワーク)を実施する企業の73.2%がワークフローシステムを導入しているという結果となっています。テレワーク需要が増加したことが、システム導入シェアの増加に影響していると考えられます。
参照:ITRによる2023年7月18日のプレスリリース , ワークフロー総研「市場調査レポート」
さらに、電子帳簿保存法改正や働き方改革の推進を受け、今後もワークフローシステムの需要は高まる見通しです。ワークフローシステムには数多くのメリットがあり、業務効率化に貢献します。これを機にワークフローシステムの導入してみてはいかがでしょうか。リーズナブルな価格のワークフローシステムも多数あるため、コスト面が心配な企業は、別記事「価格が安いおすすめのワークフローシステム」も参考にしてください。
プロが代わりに探して紹介します!
IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純
PRONI株式会社 情報システム部門のリーダー
PRONI株式会社・情報システム部門のグループリーダー。社内ITの資産管理、サポートヘルプデスク、セキュリティ対策などの業務を主としながら、オフィスルールの策定や、ワークフローシステムなどSaaS・ITツールの社内導入を牽引した経験がある。また、前職では情報システム部門で20年以上従事し、社内システム全般の構築・管理業務を行ってきた経歴がある。オンプレサーバ管理、WEBアプリ開発(PHP+MS SQLserver)の分野にも知見を持つ。
IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純のコメント