ワークフローシステムを比較・おすすめ15選【2025年最新】
「利用中のワークフローシステムの更新時期がきたので、他社サービスと比較したい」「ワークフローシステムのおすすめを比較表で見比べたい」という企業に向けて、本記事では2025年最新のワークフローシステムおすすめ15選を比較します。ワークフローシステムで稟議書を電子化するメリット、選び方や比較ポイントも解説するので、自社に最適なシステムを導入し、業務効率化を実現したい担当者はぜひご覧ください。

IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純
PRONI株式会社・情報システム部門のグループリーダー。社内ITの資産管理、サポートヘルプデスク、セキュリティ対策などの業務を主としなが …続きを見る
PRONI株式会社・情報システム部門のグループリーダー。社内ITの資産管理、サポートヘルプデスク、セキュリティ対策などの業務を主としながら、オフィスルールの策定や、ワークフローシステムなどSaaS・ITツールの社内導入を牽引した経験がある。また、前職では情報システム部門で20年以上従事し、社内システム全般の構築・管理業務を行ってきた経歴がある。オンプレサーバ管理、WEBアプリ開発(PHP+MS SQLserver)の分野にも知見を持つ。 PRONI株式会社 情報システム部門のリーダー
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- ワークフローシステムとは
- ワークフローシステムで稟議書を電子化するメリット
- ワークフローシステムの比較表
- 【2025年最新】ワークフローシステムおすすめ15選
- ワークフローシステムの選び方・比較ポイント
- まとめ:電子稟議システムを導入して業務効率化を実現
- よくある質問

ワークフローシステムとは
ビジネスにおけるワークフローとは、稟議書の承認・決裁を得る手順を意味します。たとえば、備品を購入する・新しくプロジェクトを立ち上げるといった際に、自社のワークフローに従って稟議書を作成し、承認者・決裁者(上司や関係者など)に回覧して実施の許可を得ます。
ワークフローシステムとは、社内の稟議申請から承認までの一連の流れをシステム上で効率的に行えるツールです。紙やExcelでの社内稟議をシステム化することで、時間や手間を大幅に削減できるだけでなく、企業の意思決定のスピードも向上します。

また、ワークフローシステムはPC・スマホ・タブレットから操作可能で、外出先や出張先からも稟議の確認・承認が可能。「承認者が多忙で稟議決裁が滞ってしまう」という悩みを抱える企業にはスマホ対応のワークフローアプリの導入がおすすめです。
ワークフローシステムで稟議書を電子化するメリット
ワークフローシステムの導入を検討する企業担当者に向け、紙・Excelからシステムに移行し稟議書を電子化するメリットを解説します。
- ペーパーレス化・業務効率化を実現できる
- 企業の意思決定が迅速化
- 電子帳簿保存法に則った書類管理により、内部統制を強化
ペーパーレス化・業務効率化を実現できる
ワークフローシステムを導入すると、申請・承認・決裁の一連の業務がシステム上で完結するため、ペーパーレス化が実現します。稟議書を印刷する必要がなくなり、印刷代・用紙代・郵送費などを削減可能。さらに、書類を保管しておくためのスペースも不要になり、保管場所にかかるコストも削減できます。
また、書類整理のために割いていた時間をより重要な業務に回せるため、業務効率化にもつながります。業務効率化を図りたい中小企業は、別記事「中小企業向けワークフローシステム」もぜひ参考にしてください。
企業の意思決定が迅速化
ワークフローシステム導入の最大のメリットは、企業の意思決定が迅速化することです。インターネット環境があれば、いつでもどこでも稟議を進めることが可能で、外出先からも承認業務ができます。そのため、稟議申請者の「承認者が出張から戻るのを待たなければ業務が進められない」といった問題や、承認者の「会社に戻らないと承認できない」といった課題を解決できます。
また、承認状況の可視化により、稟議がどこで停滞しているのかを一目で把握することが可能。期限前アラート機能やメールの自動送信などを活用して、承認漏れによる遅延を防ぐことができます。
場所を選ばず承認業務を進めたい企業には、スマホ対応のシステムがおすすめです。別記事「スマホで簡単に操作できるワークフローシステム」では、スマホやタブレットで簡単に操作できるワークフローシステムを厳選し紹介していますので参考にしてください。
電子帳簿保存法に則った書類管理により、内部統制を強化
電子帳簿保存法とは、紙での保管が義務付けられている書類をデータで保管することが認められる制度です。しかし、書類をデータで保存するためには「記録事項の訂正・削除を行った履歴を残す」などの要件を満たす必要があります。
ワークフローシステムは、誰がいつどのような編集を行ったかを履歴に残すことができ、電子帳簿保存法に則った書類管理が可能。改ざん防止などの内部統制の強化にも効果的で、監査の際に役立ちます。
元の稟議があがってなければ予算消費できない仕組みなので、間違って稟議承認を得る前に会社のお金を使うミスも防止。内部統制を強化したい企業にもワークフローシステムはおすすめです。
ワークフローシステムの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったワークフローシステム(最大6社)をご案内可能です。
ワークフローシステムの比較表
ここでは、厳選したワークフローシステムを比較表にまとめました。導入形態・初期費用・月額料金を一覧にまとめたので、以下サービス比較表をご覧ください。
サービス名 | 導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|---|
ジョブカンワークフロー | クラウド型 | 無料 | 300円/1ユーザー |
AgileWorks | パッケージ型 | 240万円 | 無料 |
コラボフロー | クラウド型/パッケージ型 | パッケージ型の場合発生(詳細は要問合せ) | クラウド型の場合、500円/1ユーザー |
バクラク申請 | クラウド型 | 要問い合わせ | 1万円/50ユーザー |
X-point Cloud | クラウド型 | 無料 | 500円/1ユーザー |
グルージェントフロー | クラウド型 | 無料 | 400円/1ユーザー |
ActionPassport | クラウド型/パッケージ型 | パッケージ型の場合、60万円発生 | クラウド型の場合、500円/1ユーザー |
楽々WorkflowII Cloud | クラウド型 | 5万円 | 基本料金1万円 + 500円/1ユーザー |
Create!Webフロー | クラウド型/パッケージ型 | パッケージ型の場合、60万円発生 | クラウド型の場合、500円/1ユーザー |
ジンジャーワークフロー | クラウド型 | 30万円 | 300円/1ユーザー |
MAJOR FLOW ワークフロー | クラウド型 | 5万円 | 3万円/50ユーザー |
kickflow | クラウド型 | 要問合せ | 要問合せ |
SmartDB | クラウド型 | 要問合せ | 要問合せ |
承認Time | クラウド型 | 無料 | 年額3万6,000円/10ユーザー |
ワークフローEX | クラウド型 | 要問合せ | 要問合せ |
(価格は税抜き)
上記比較表をご覧の通り、クラウド型のワークフローシステムは初期費用無料、月額300~500円(税抜)で導入できる製品が多く、導入コストを抑えたい企業におすすめ。パッケージ型(インストール型)は、買い切り型のためランニングコストが発生しません。
「承認Time」の月額料金は10名で3,000円(税抜)、「バクラク申請」の月額料金は50ユーザーまで10,000円とコストパフォーマンスに優れています。
おすすめのシステムをさらにチェックしたい方は、別記事「クラウド型のワークフローシステム」でも厳選比較していますのでぜひ参考にしてください。
【2025年最新】ワークフローシステムおすすめ15選
2025年最新比較で、PRONIアイミツが厳選したワークフローシステムおすすめ15選を紹介します。システム導入検討の際に活用ください。
ジョブカンワークフローは、使いやすさにこだわった画面設計で、不慣れな方でも簡単に操作できる点がおすすめのワークフローシステムです。ジョブカンが実施したユーザーアンケートによると、承認業務に要する時間を約1/3に削減できた事例もあります。
ジョブカンからは、経費精算システムや会計ソフトなどのさまざまなシステムが提供されており、同シリーズで連携させることで業務効率化を図ることが可能。シームレスな操作でバックオフィス全体の業務効率化を実現したい企業には、ジョブカンがおすすめです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

AgileWorks
AgileWorks(アジャイルワークス)は、組織改編が多い大企業でも使いやすいワークフローシステムです。外部サービスの人事システムと連携して、人事データを自動でインポートすることで、入力ミスや変更漏れを防止できます。さらに、データの更新頻度を曜日単位で設定することで、常に最新の人事データをワークフローで活用することが可能です。
また、インポートしたデータの適用開始日・終了日を設定することも可能。組織改編が実施される前に、必要な人事データを準備しておくことができ、繁忙な時期に業務が集中することを避けられます。数万人規模の組織にも対応可能で、多くの有名企業による導入実績があります。
コラボフローは、専門知識がなくても簡単にワークフローを作成できると評判のおすすめワークフローシステムです。普段使っているExcelから申請フォームを作成できるため、プログラミング不要で申請書のフォーマットを思い通りに作成できます。
承認経路は「人」と「連携パーツ」をパズル感覚で配置し、直感的に設計することが可能。簡単にワークフローを作成できるだけでなく、条件分岐や文書の公開範囲などの詳細な設定も行えます。自社の決裁プロセスに合わせたワークフローをスムーズに作成したいなら、コラボフローがおすすめです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

バクラク申請
バクラク申請は、Slackとの連携で申請・承認がラクになるワークフローシステムです。バクラク申請のシステム上で申請が作成されると、Slackに通知が届き、承認者はSlack上で申請内容の承認が可能。システムにログインする必要なく手続きできるため、手間と時間を削減できます。
さらに、バクラクビジネスカード(クレジットカード)との連携ができる点もメリット。カード決済情報がSlackに届き、領収書の写真を送るだけでカード利用の申請が完了します。事後稟議も漏れなく申請でき、経理業務の効率化にも貢献します。
主な機能

X-point Cloudは、稟議書以外にも経費精算書類や各種報告書など、さまざまな申請書を電子化できる汎用的なワークフローシステムです。多岐に渡る申請書をクラウド上で保管できるため、書類を管理しやすくなることがメリット。書類の詳細な検索も可能で、必要な書類をすぐに取り出せます。
紙の書類を扱うように操作できる点もおすすめで、使い慣れたフォーマットのまま電子化できるため、システムに不慣れな方が多い企業でも早期定着を実現できます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
グルージェントフローは、外部システムとの連携が強みのワークフローシステムです。たとえば、GoogleWork Spaceと連携すると、稟議書のデータをGoogleスプレッドシートに自動出力でき、台帳作成時の作業工数を削減することが可能。また、申請書類の添付ファイルをGoogle Drive内に自動保存する機能や、Gmailの自動送信などの便利な機能もあり、さらなる業務効率の向上が期待できます。
自社に導入済みのシステムと連携して、より便利にワークフローシステムを使いたい企業におすすめです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

ActionPassport
ActionPassport(アクションパスポート)は、堅牢なセキュリティが強みのワークフローシステムです。データセンター運用会社が提供しているワークフローシステムで、大切なデータは世界基準の情報セキュリティ(ISMS)で管理。365日24時間体制で常に監視されているため、安心して利用できます。
また、ディスク容量を無制限に利用できることも、他社と比較したおすすめポイント。大量の文書も追加費用なしで安全に保管でき、申請書のやりとりが多い企業にもおすすめです。
主な機能

楽々WorkflowII Cloudは、多言語に対応している点がおすすめのワークフローシステムです。日本語・英語に標準対応しており、その他の言語も言語追加機能により対応可能。書類を受け取り側の言語に設定できるため、グローバル展開している多国籍企業におすすめです。
ワークフロー機能としては、合議・根回し・多数決などの複雑な承認経路にも柔軟に対応可能。条件分岐が多岐にわたる企業でも問題なく利用でき、数万人規模の大企業にも導入実績があります。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

Create!Webフローは、既存の書類を簡単に電子化できる点がおすすめのワークフローシステム。Excel・Word・PDFで作成された申請書のインポートに対応しており、現在の運用を大きく変えずに電子化が実現します。
導入形態としてはクラウド版・パッケージ版があり、「初期費用を抑えて少人数から利用したい」場合にはクラウド型、「自社運用に合わせてカスタマイズしたい」場合にはパッケージ型がおすすめです。自社のニーズに合わせて導入形態を選択できる上、1ヶ月間の無料トライアルで機能や使い勝手を試してから導入を決めることができます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

ジンジャーワークフロー
ジンジャーワークフローは、初心者が使いやすいよう設計されたワークフローシステムです。アイコン表示によるわかりやすい画面で、システムに不慣れな方でも直感的に操作が可能。サポート体制も充実しており、クラウド型システムを初めて導入する企業におすすめです。
ジンジャーからは経費精算システムや人事労務システムなど、さまざまな製品が提供されており、システム同士を連携して共通の人事データベースとすることが可能。従業員情報を一括管理でき、業務効率が向上します。まだ他のシステムを導入していない企業は、ジンジャーシリーズで揃えて導入するのもおすすめです。
主な機能

MAJOR FLOW ワークフロー
MAJOR FLOW ワークフローは、パナソニック ネットソリューションズ株式会社が提供するワークフローシステム。特徴は、高機能なシステムであること。代理申請・承認、一括承認、根回しといった豊富な機能を標準搭載し、複雑な承認ルート・決裁規定にも柔軟に対応します。直感的な操作で、自社に最適な申請書フォームを簡単に構築できることもポイント。
多言語にも対応し、日本語・英語・中国語は標準対応。ユーザごとに適切な言語で申請書が表示されます。多様な外部システムと連携できることおすすめで、既存システムとのシームレスな統合を実現します。
主な機能
kickflow
kickflow(キックフロー)は、株式会社kickflowが提供するワークフローシステムです。上場企業や大規模組織での導入実績を持ち、柔軟な承認フローの設定や外部システムとの連携が強みです。
SlackやMicrosoft Teamsと連携することで、チャット上で承認作業を行えるため、業務効率を向上させたい企業に最適です。直感的なUIにより、操作の習得が簡単で、スムーズな導入が可能。また、API対応やWebhook機能を活用したシステム拡張性もおすすめの理由です。料金プランはスタンダードとエンタープライズの2種類があり、無料トライアルも利用できます。
シンプルでありながら多機能なkickflowは、業務効率化を目指す大規模な組織におすすめのワークフローシステムです。
主な機能

SmartDBは、株式会社ドリーム・アーツが提供するワークフローシステム。大企業向けSaaS市場で53.0%のシェアを誇り、多くの著名企業が採用しています。他のサービスと比較した際の強みは、大規模な組織特有の複雑な承認フローや組織構造にも対応できること。
細かいカスタマイズが可能で、「条件分岐機能」を用いて承認ルートを自動的に判定したり、「並列承認機能」で複数部門間の同時承認を実現したりすることで、組織全体の承認プロセスをスムーズに進められます。また、日本語、英語、中国語の多言語対応のため、ユーザーごとに表示言語を切り替えられる点もおすすめ。SmartDBは、グローバルに事業を展開する企業にも最適なワークフローシステムです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

承認Timeは、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供するワークフローシステムです。稟議書や報告書などの決裁業務を電子化し、効率化を実現。1ユーザーあたり月額300円(税抜)と低コストで利用可能で、初期費用やメンテナンス費用も不要です。
スマートフォン対応や複雑な承認ルート設定機能を具え、業務の柔軟性も向上。多言語対応や回覧文書の電子化機能を搭載し、グローバル企業にもおすすめです。専任サポートが導入から運用まで丁寧に支援します。30日間の無料トライアルを提供し、導入前に全機能を試せます。低価格かつ柔軟な機能性を求める企業に、承認Timeはおすすめのワークフローシステムです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能

ワークフローEX
ワークフローEXは、株式会社Knowlboが提供するワークフローシステム。現在使用しているExcelやWordの稟議文書をそのまま申請・承認フローで利用できることが特徴。慣れ親しんできた処理をそのまま利用するため、使いやすく教育や定着もスムーズです。
申請シートへのデータ引用ができることもおすすめのポイント。新規ドキュメント作成時にCSVファイルやデータベースのデータを指定のシートに引用したり、任意のセルに設定することが可能。多彩な決裁ルートの設定にも対応し、スマホからも承認できます。「稟議書の見た目を変えずにスムーズに電子化したい」という企業に、ワークフローEXはおすすめのワークフローシステムです。
主な機能
数あるワークフローシステムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったワークフローシステムが分かる診断(無料)ができます。
ワークフローシステムの選び方・比較ポイント
ここでは、ワークフローシステムの選び方・比較ポイントを解説します。数あるワークフローシステムの中から自社に最適な製品を選ぶ方法を確認してください。
- 複雑な承認経路に対応したルート設定ができるかを比較
- 自社システムとの連携機能があるかを比較
- 簡単に申請書を作成できるかを比較
複雑な承認経路に対応したルート設定ができるかを比較
複雑な承認経路に対応したルート設定ができれば、独自の承認フローがある場合でも柔軟にカスタマイズ可能です。簡単な操作で承認経路を細かく設定できるシステムであれば、ルートの設定・変更もスムーズに行えます。
自社の承認経路に対応しないワークフローシステムを選んでしまうと「費用をかけてシステムを導入したのに、活用できなかった」「システムに合わせて社内規定を変更しなければならない」という事態になることもあるため、ルート設定のカスタマイズ性は必ず確認してください。

IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純のコメント
自社システムとの連携機能があるかを比較
ワークフローシステムは自社で利用中のシステムと連携することで、企業全体の業務効率が向上します。たとえば、Google WorkspaceやサイボウズOfficeなどのグループウェアと連携すると、承認依頼通知がグループウェアに届きます。さらに、グループウェアのホーム画面に承認業務のタスクが表示されるため、対応漏れを防ぐことが可能です。Google Workspaceを利用している企業は、別記事「Google Workspace連携型のおすすめワークフロー」も参考にしてください。
また、経費精算システムや会計ソフトと連携すると、申請から会計までの一連の業務が一気通貫で完結します。業務効率化を図りたい企業は「自社システムとの連携機能があるか」という観点でワークフローシステムを比較するのがおすすめです。

IT導入・DX推進のプロ
西村 幸純のコメント
なお、経費精算の負担軽減を重視する企業は、ワークフロー機能がある経費精算システムも検討できると良いでしょう。別記事「経費精算のワークフローを効率化するシステム」では、ワークフロー機能を搭載した経費精算システムについて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
簡単に申請書を作成できるかを比較
誰でも簡単に稟議書を作成できるシステムなら、社内への定着が早いだけでなく、ITツールの操作に不慣れな従業員や新入社員もスムーズに業務が行えます。ワークフローシステムの入力フォームや画面設計は各社で異なるため、本格導入前に無料トライアルを活用して操作性を確認しましょう。

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まとめ:電子稟議システムを導入して業務効率化を実現
電子稟議システム(ワークフローシステム)は、自社のニーズに合った製品を導入することで、業務効率化が実現します。各社から提供されている多くのワークフローシステムの中から最適な製品を選ぶには、複数社を機能・料金で比較するのがおすすめです。
最新のワークフローシステムのランキングを確認したい人は、別記事「ワークフローシステムのランキング」も参考にしてください。
PRONIアイミツでは、SaaS探しのプロであるコンシェルジュがお悩みをヒアリングし、希望の要件に合ったワークフローシステムを紹介します。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったワークフローシステムのが分かる診断(無料)も用意していますので、ぜひご活用ください。
よくある質問
ワークフローシステムを比較検討する際に、よくある質問を以下にまとめました。
無料トライアルを利用できる、おすすめのワークフローシステムは?
ワークフローシステムは製品ごとに操作性が異なるため、本格導入する前に無料トライアルで使い勝手を試すのがおすすめです。2025年現在、無料トライアルを実施しているワークフローシステムには、「Create!Webフロー」「コラボフロー」「ジンジャーワークフロー」などがあります。別記事「無料で使えるワークフローシステム」では、料金無料でおすすめのサービスも解説していますので、合わせてご覧ください。
ワークフローシステムに注意点やデメリットはある?
ワークフローシステムの導入には多くのメリットがある一方、本格運用までに時間がかかるというデメリットがあります。特に、紙の書類から電子化する場合、PC操作に慣れない従業員はスムーズに操作できるようになるまで時間がかかるでしょう。
しかし、ワークフローシステムを導入することにより、業務が効率化し、作業時間の短縮につながることが実証されています。下記、ワークフロー総研によるワークフローシステム導入メリットの調査結果をご覧ください。

引用:ワークフロー総研『「ワークフローシステムの導入」に関する調査』
この調査では、539人のうち426人が「稟議や申請がスムーズになった」と回答し、導入前よりも承認スピードが向上したことが示されています。ワークフローシステムは、導入時に時間と手間を要することに注意が必要ですが、「長期的に見て業務効率化につながる」というメリットを考えると費用対効果は高いといえます。導入がスムーズにできるか不安な場合は、導入支援を行っているワークフローシステムがおすすめです。
企業へのワークフローシステムの導入シェアは?
企業へのワークフローシステムの導入シェアは増加傾向にあります。ITR(アイ・ティ・アール)の調査によると、2022年度の国内のワークフロー市場の売上は前年比13.4%増の110億円。またワークフロー総研の調査では、テレワーク(リモートワーク)を実施する企業の73.2%がワークフローシステムを導入しているという結果となっています。テレワーク需要が増加したことが、システム導入シェアの増加に影響していると考えられます。
参照:ITRによる2023年7月18日のプレスリリース , ワークフロー総研「市場調査レポート」
さらに、電子帳簿保存法改正や働き方改革の推進を受け、今後もワークフローシステムの需要は高まる見通しです。ワークフローシステムには数多くのメリットがあり、業務効率化に貢献します。これを機にワークフローシステムの導入してみてはいかがでしょうか。リーズナブルな価格のワークフローシステムも多数あるため、コスト面が心配な企業は、別記事「価格が安いおすすめのワークフローシステム」も参考にしてください。
中小企業に導入実績がある、おすすめのワークフローシステムは?
中小企業に導入実績がある、おすすめのワークフローシステムは「コラボフロー」「ジョブカンワークフロー」「ActionPassport」です。中小企業に導入実績があるワークフローシステムには、無料プランを提供しているサービスも複数あります。下記記事もぜひ参考にしてください。
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西村 幸純
PRONI株式会社 情報システム部門のリーダー
PRONI株式会社・情報システム部門のグループリーダー。社内ITの資産管理、サポートヘルプデスク、セキュリティ対策などの業務を主としながら、オフィスルールの策定や、ワークフローシステムなどSaaS・ITツールの社内導入を牽引した経験がある。また、前職では情報システム部門で20年以上従事し、社内システム全般の構築・管理業務を行ってきた経歴がある。オンプレサーバ管理、WEBアプリ開発(PHP+MS SQLserver)の分野にも知見を持つ。
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