【2024年最新】名刺管理ツールの平均費用と料金相場
スマートフォンのカメラや専用のスキャナーを使って名刺を取り込める名刺管理ツール。データ化された名刺は社員全員で共有することができ、新製品の案内や販売イベントの告知、取引先へのアンケート調査など、さまざまな局面に役立ちます。また、データとして管理することで名刺を持ち歩く必要がなくなり、紛失による情報漏洩のリスクも抑えられます。
実際のところ、業種・規模を問わず多くの企業が名刺管理ツールを導入しており、株式会社シード・プランニングの調査によると、そのマーケット規模は2022年に140億円に届くとのこと。今回はそんな名刺管理ツールの料金相場について解説します。
- 名刺管理ツールの費用の算出方法
- ケース別に見る名刺管理ツールの費用の相場
- なぜ価格が違う?価格差の出る理由
- 実際に名刺管理ツールの料金を調べてみた
- 名刺管理ツールの導入で失敗しないためには
- 名刺管理ツール選びで迷ったらPRONIアイミツへ
名刺管理ツールの費用の算出方法
まず名刺管理ツールの費用の仕組みついて整理しておきましょう。名刺管理ツールを提供する会社(システム開発会社など)の多くは月額料金制の形をとっています。ただ、課金方式は各社さまざまで、アカウント数(利用人数)に応じた従量課金制を中心に、アカウント数無制限の固定月額制、毎月の基本料に従量課金を組み合わせたものも。ツールの種類によっては名刺をデータとして取り込む際、1枚ごとにスキャン料金が発生することもあります。
従業員数や管理する名刺の枚数によって毎月のコストが大きく変わってくるので、導入にあたっては複数社から見積もりをとり、内容を見比べながら検討するのが大切でしょう。
課金方式別の名刺管理ツールの費用の相場
費目 | 相場 |
---|---|
月額料金(従業課金型) | 1アカウントあたり月額1,500円から3,000円 |
月額料金(月額固定型) | 月額2万5,000円から5万円 |
スキャン料金 | 名刺1枚あたり10円から20円 |
月額料金(従業課金型)
従業課金型の名刺管理ツールの場合、月額料金はアカウントあたりおおむね1,500円から3,000円前後が相場。名刺の取り込み・管理のほか、取引先へのメール一斉送信やデータのエクスポート機能が付いた一般的なツールで平均2,000円前後です。
月額料金(月額固定型)
一方、月額固定型の場合、月額料金は2万5,000円から5万円前後が相場です。
スキャン料金
前述の通り、名刺管理ツールによっては提供元のスタッフが名刺のスキャンを請け負い、その都度料金が発生するものも。相場は名刺1枚につき10円から20円前後です。
毎月2,000枚、3,000枚といった単位で名刺を交換する会社の場合、従業員1人あたりの利用料金よりスキャン料金の方が高額になることがあるので注意しましょう。
見落としがちな費用にも注意
名刺交換ツールはOCR(光学文字認識技術)によって名刺に記載された文字・数字をデータ化しますが、その精度は100%ではありません。
文字が小さい、特殊なフォントが使われているという場合には誤変換されることもあるため、提供会社の多くが手作業による補正サービスを用意しています。そうした補正サービスを利用すると名刺1枚あたりおおむね25円から40円前後の追加費用が必要です。
また、一部の名刺交換ツールでは専用スキャナーの導入費などとして初期費用がかかることがあるので注意しましょう。
【これだけは押さえておきたいポイント】
- 名刺管理ツールの料金体系は月額制が主流。
- 従業課金型の場合、1アカウントあたり月額1,500円から3,000円前後。
- 月額固定型の場合、月額2万5,000円から5万円前後。
- その他、スキャン料やデータ補正サービスの料金、スキャナーの導入費などがかかることも。
ケース別に見る名刺管理ツールの費用の相場
ケース | 相場 |
---|---|
従業員50名の会社が従業課金型の名刺管理ツールを導入した場合 | 年額90万円から180万円 |
月額固定型の名刺管理ツールを導入した場合 | 年額30万円から60万円 |
続いてはケース別の相場について。従業員数や課金方式によって名刺管理ツールの年間コストはどれくらい変わってくるのでしょうか?
従業員50名の会社が従業課金型の名刺管理ツールを導入した場合
従業員50名の会社が従量課金型の名刺管理ツールを導入し、全社員にアカウントを割り当てると、年間費用は90万円から180万円前後になります。コストを抑えたい場合は、名刺の取り込み・閲覧だけに特化した安価な名刺管理ツールを導入したうえで、名刺交換の機会が多い営業スタッフのみにアカウントを割り当てるのも1つ。
また、名刺管理ツールの提供会社によってはアカウント数に応じた割引に応じていることもあるので、見積もり時にあからじめ相談してみるといいでしょう。
月額固定型の名刺管理ツールを導入した場合
一方、月額固定型の場合、料金の相場は年間30万円から60万円前後です。従量課金型と比べて高いコストパフォーマンスが見込めるものの、ツールによっては名刺の取り込みが一定数を超えると追加料金が発生することがあります。会社が急成長を続け、取引先の数が拡大している場合などは追加料金の有無を事前に確認しておきましょう。
【これだけは押さえておきたいポイント】
- 50名の会社が従業課金型の名刺管理ツールを導入すると、年間コストは90万円から180万円前後
- 月額固定型の名刺管理ツールを導入した場合、年間コストは30万円から60万円前後
- 月額固定型の場合、名刺の取り込み枚数によって追加料金がかかることがある
なぜ価格が違う?価格差の出る理由
名刺管理ツールの料金相場はここまで見てきた通りですが、低価格帯のツールの場合、管理できる名刺の枚数に制限があることが多いようです。一方、高価格帯のツールにはそうした制限は少なく、名刺管理のほか案件管理、オンラインでの名刺交換といった機能が付いているものも。加えてSalesforceをはじめとするSFAと連携するツールも少なくありません。契約の際は表面的な安さだけにとらわれることなく、業務課題や他の業務用システムの導入状況を照らし合わせて検討した方がいいでしょう。
【これだけは押さえておきたいポイント】
- 低価格帯の名刺管理ツールの場合、管理できる名刺の枚数に制限があることがある
- 高価格帯のツールにそうした制限は少なく、案件管理など付帯機能も充実している
- 導入の際は料金だけでなく、業務課題や他の業務用システムの導入状況も加味して選びたい
実際に名刺管理ツールの料金を調べてみた
実際に料金を公開している名刺管理ツールを見つけたので、参考までにご紹介します。
メイシー(株式会社もぐら)
費目 | 料金 |
---|---|
月額料金 | 月額1,980円/アカウント |
スキャン料金 | 10円/枚 |
データ入力料金 | 25円/枚 |
ご利用料金|メイシー
出典 https://maysee.jp/
「ホットプロファイル」(株式会社ハンモック)
料金 | お問い合わせ |
ホットプロファイル|料金体系
出典 https://www.hammock.jp/hpr/landing/202005cm_2.html
「Eight」(Sansan株式会社)
費目 | 料金 |
---|---|
月額基本料 | 月額1万円 |
利用料 | 月額400円/1アカウント |
料金|Eight
出典 https://materials.8card.net/for-company/company-premium/pricing/
名刺管理ツールの導入で失敗しないためには
実際に名刺管理ツールを選ぶ際はどんな点に目を向けるべきなのでしょうか。最後に名刺管理ツールの導入で失敗しないためのポイントを3つに分けてご紹介します。
料金体系
たとえば1アカウント月額2,000円の名刺管理ツールと、毎月定額3万円のツールを比べた場合、従業員15名を境に後者の方がお得なります。また、前述の通り月額料金が安くても、管理する名刺の枚数によってはスキャン料金がかさんでランニングコストが増すことも少なくありません。
そういった点でまずは利用人数や名刺交換の頻度をしっかり洗い出し、自社に合う料金体系のツールを選ぶのが大切です。
セキュリティ
名刺データが外部に漏れれば取引先からの信用は失われ、事業に大きなマイナス影響をもたらします。特に近年主流になっているクラウド型の場合はサーバーが他社との共用になるので、アクセス制限機能などが付いた、セキュリティのきちんとしたものを選びましょう。
プラスアルファの機能
「3.なぜ価格が違う?価格差の出る理由」でも触れた通り、最近は付帯機能が充実した名刺管理ツールが増えてきました。
たとえば営業支援システムと連携させられれば、名刺データを入力し直す必要もなくなり、業務効率の改善が見込めます。名刺交換ツールのメリットを最大限活かすためには、そうしたプラスアルファの機能に目を向けるのも大事なポイントの1つです。
名刺管理ツール選びで迷ったらPRONIアイミツへ
今回は名刺管理ツールの費用について解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、名刺管理ツール選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った名刺管理ツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!