小規模企業におすすめのコールセンターシステム(CTI)6選
「小規模コールセンターを運営しているが、オペレーター不足で電話対応を効率的に回せない」と悩む企業は多いもの。なかなか人員は増やせない、オペレーターを育成する余裕がないとお困りの場合は、CTIシステムの導入がおすすめです。さまざまな外部システムとも連携できるCTIシステムを導入すれば、電話対応が大幅に効率化します。
本記事では、小規模企業のコールセンターにこそCTIシステムがおすすめの理由や、小規模企業が導入するCTIシステムの選び方を解説します。さらに、小規模企業におすすめのCTIシステム6選も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 小規模コールセンターにCTIシステムがおすすめの理由
- 【比較表】小規模企業向けコールセンターシステム(CTI)
- 小規模企業におすすめのコールセンターシステム(CTI)6選
- 小規模企業に合うCTIシステムの選び方
- まとめ:小規模企業に最適なCTIシステムで業務効率化を実現
- よくある質問
小規模コールセンターにCTIシステムがおすすめの理由
小規模コールセンターでは、人員や設備に余裕がないなかで応対品質を維持することが求められます。CTIシステムを導入すれば、着信情報の把握や履歴管理、オペレーター支援を効率化でき、限られた体制でも安定した運営が実現しやすくなります。ここでは、小規模組織でCTIが特に効果を発揮する理由を解説します。
小規模コールセンターのCTIシステム導入メリットは?
- 顧客情報の即時表示により、的確な応対を実現できる
- 応対品質を均一化して顧客満足度を向上できる
- 着信の均等な振り分けで少人数でも効率的に対応できる
- データ分析による業務改善で、限られたリソースを最大活用できる
顧客情報の即時表示により、的確な応対を実現できる
CTIシステムは電話とコンピューターを連携させ、CRMやSFAと顧客情報を統合できる仕組みです。着信と同時に顧客情報や過去の問い合わせ履歴が画面に表示されるため、オペレーターは通話開始直後から状況を把握できます。
確認作業に追われずに本題へ入れるため、少人数の体制でも無駄のない応対が可能です。顧客の背景を理解したうえで対応でき、結果として満足度の向上につながります。
応対品質を均一化して顧客満足度を向上できる
小規模コールセンターでは、研修に十分な時間を割けず、担当者によって応対品質に差が生まれやすい課題があります。CTIシステムを導入すれば、全通話の録音や文字起こしが自動化され、優秀なオペレーターの応対を教材として共有できます。
実際の通話データを使った改善が可能になり、スキルを体系的に底上げしやすく、担当者が変わっても一定品質の応対が維持できます。この仕組みが、顧客体験の安定化に直結します。
着信の均等な振り分けで少人数でも効率的に対応できる
オペレーター数が限られる小規模環境では、着信が一部の担当者に集中すると負荷が偏り、応答率の低下につながります。CTIシステムには着信を自動で均等に振り分ける仕組みが備わっているため、業務量をバランスよく分散できます。
結果として応答時間が短縮し、待ち時間も抑えられるため、少人数でもスムーズに運用できます。業務負荷の偏りを防げる点は、小規模組織にとって大きなメリットです。
データ分析による業務改善で、限られたリソースを最大活用できる
CTIシステムは通話履歴、通話時間、問い合わせ件数などのデータを自動で収集・可視化します。相談が長引く原因や担当者ごとの対応スピードの違いを把握できるため、改善すべきポイントが明確になります。
少人数で運営するコールセンターでは、判断材料を素早く得られることが効率改善に直結。限られた人材・時間・予算でも効果的に運営できる体制を整えられる点は、大きな強みです。
【比較表】小規模企業向けコールセンターシステム(CTI)
小規模企業におすすめのコールセンターシステム(CTI)の初期費用や月額料金、無料トライアルの有無などを簡単に比較したい場合は、以下の比較表をご覧ください。
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料金 月 5,000 円 /各ライセンス 初期費用 300,000円 /1テナント |
料金 月 10,000 円〜 初期費用 要問合せ
(他3プラン)
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料金 月 5,980 円 /ID 初期費用 要問合せ |
問い合わせ |
料金 月 15,000 円 /席 初期費用 50,000円 /席
(他11プラン)
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料金 月 15,000 円~ 初期費用 要問合せ |
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顧客情報のポップアップ機能
ACD(着信の自動振り分け)機能
IVR(自動音声応答)機能
通話モニタリング機能
通話の自動録音
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顧客情報のポップアップ機能
ACD(着信の自動振り分け)機能
IVR(自動音声応答)機能
通話モニタリング機能
通話の自動録音
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顧客情報のポップアップ機能
ACD(着信の自動振り分け)機能
IVR(自動音声応答)機能
通話モニタリング機能
通話の自動録音
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顧客情報のポップアップ機能
ACD(着信の自動振り分け)機能
IVR(自動音声応答)機能
通話モニタリング機能
通話の自動録音
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顧客情報のポップアップ機能
ACD(着信の自動振り分け)機能
IVR(自動音声応答)機能
通話モニタリング機能
通話の自動録音
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顧客情報のポップアップ機能
ACD(着信の自動振り分け)機能
IVR(自動音声応答)機能
通話モニタリング機能
通話の自動録音
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導入実績社数 累計1,825テナント32,000席以上(2025年6月現在) |
導入実績社数 500社 |
導入実績社数 導入社数:3,000社、通話実績:220,000,000回以上 |
導入実績社数 600社以上 |
導入実績社数 2,000社超 |
導入実績社数 2,500社以上 |
ACD(着信振分け)やIVR(自動音声応答)、CRM連携などの電話対応を効率化する基本的な機能のほか、ボイスメールやSMS連携、通話終了後のアンケートといったプラスアルファの機能も搭載。1席からの小規模運用や100席以上の運用にも幅広く対応できるので、今後コールセンターを拡張していきたい場合もおすすめのCTIシステムです。
(※)2024年4月時点、短期契約を除く
システムのバージョンアップや操作支援、障害発生時の復旧といったサポート体制が万全なので、小規模企業でも安心して導入可能です。
電話対応を効率化させる機能だけでなく、外部SFAやCRMとの連携にも対応。通話内容をスコアリングできるのが大きな特徴で、オペレーターの話す速度やラリー回数の評価ができ、オペレーターのセルフコーチングを支援します。オペレーター育成に時間を取れない小規模企業におすすめのCTIシステムです。
また、携帯回線とIP回線のどちらも使用できるので、かけ放題を使用し通話料金を削減できます。契約は1IDから可能で、月額6,000円〜という価格も魅力の1つ。コストパフォーマンスに優れたCTIシステムです。
座席課金プランであれば1席あたり月額15,000円〜で利用可能で、スモールスタートしてからオペレーター数を増やしていきたいという企業にもおすすめ。各企業の課題別に運用設計をプランニングしてもらえるので、自社にぴったりなCTIシステムを導入できるのもうれしいポイントです。
API連携によりさまざまな外部システムと連携しながら使えるほか、オペレーターの分析機能も搭載されているので、対応品質を向上・均一化させたいとお悩みの場合にも心強いCTIシステムです。
次の章で、各おすすめサービスを詳しく紹介します。
小規模企業におすすめのコールセンターシステム(CTI)6選
ここからは、小規模企業におすすめのコールセンターシステムを解説します。各CTIシステムの特徴を紹介するので、ぜひ選定時の参考にしてください。
小規模コールセンターにおすすめのCTIをチェック
CT-e1/SaaS
CT-e1/SaaSは、株式会社コムデザインが提供する小規模企業におすすめのCTIシステムです。業種問わず1,745テナントに導入されてきた実績を誇り、実績数だけでなく継続利用率も90%以上となっています(※)。
ACD(着信振分け)やIVR(自動音声応答)、CRM連携などの電話対応を効率化する基本的な機能のほか、ボイスメールやSMS連携、通話終了後のアンケートといったプラスアルファの機能も搭載。1席からの小規模運用や100席以上の運用にも幅広く対応できるので、今後コールセンターを拡張していきたい場合もおすすめのCTIシステムです。
(※)2024年4月時点、短期契約を除く
主な機能
InfiniTalk
InfiniTalkは、ジェイエムエス・ユナイテッド株式会社が提供する小規模企業におすすめのCTIシステムです。クラウド版・オンプレミス版から選択でき、クラウド版であれば2回線・5席から導入できるため、小規模コールセンターやオフィスでの利用にもぴったり。月額35,800円〜と導入しやすい価格なのもおすすめポイントです。ヘッドセットやPC、インターネット回線さえあればすぐに利用できます。
システムのバージョンアップや操作支援、障害発生時の復旧といったサポート体制が万全なので、小規模企業でも安心して導入可能です。
主な機能
MiiTel
MiiTelは、株式会社RevCommが提供する小規模企業におすすめのCTIシステムです。1IDから契約可能であり、営業とコールセンターのどちらのニーズにも対応できるCTIシステムです。
電話対応を効率化させる機能だけでなく、外部SFAやCRMとの連携にも対応。通話内容をスコアリングできるのが大きな特徴で、オペレーターの話す速度やラリー回数の評価ができ、オペレーターのセルフコーチングを支援します。オペレーター育成に時間を取れない小規模企業におすすめのCTIシステムです。
主な機能
Comdesk Lead
Comdesk Leadは、株式会社Widsleyが提供する小規模企業におすすめのCTIシステムです。UIが使いやすいだけでなく機能も充実しており、顧客情報の管理から顧客への架電、電話対応までこれ1つで完了。SalesforceやHubSpotなど連携できる外部システムも豊富です。
また、携帯回線とIP回線のどちらも使用できるので、かけ放題を使用し通話料金を削減できます。契約は1IDから可能で、月額6,000円〜という価格も魅力の1つ。コストパフォーマンスに優れたCTIシステムです。
主な機能
BIZTEL コールセンター
BIZTEL コールセンターは、株式会社リンクとブライシス株式会社が提供する、小規模企業におすすめのCTIシステムです。使いやすく拡張性に優れており、小規模企業から大企業まで2,000社超えの導入実績を誇ります。
座席課金プランであれば1席あたり月額15,000円〜で利用可能で、スモールスタートしてからオペレーター数を増やしていきたいという企業にもおすすめ。各企業の課題別に運用設計をプランニングしてもらえるので、自社にぴったりなCTIシステムを導入できるのもうれしいポイントです。
主な機能
lisnavi
lisnavi(リスナビ)は、株式会社Scene Live が提供する小規模企業におすすめのCTIシステムです。大量の架電もスピーディにこなせるアウトバウンド特化型のCTIシステムで、発信を効率化する機能を多数搭載。なかでも最大架電数を5倍にできるプレディクティブコールが便利で、通話までの待機時間を最短にし、少人数であっても効率的に架電できます。
API連携によりさまざまな外部システムと連携しながら使えるほか、オペレーターの分析機能も搭載されているので、対応品質を向上・均一化させたいとお悩みの場合にも心強いCTIシステムです。
主な機能
小規模企業に合うCTIシステムの選び方
ここからは、小規模企業に合うコールセンターシステム(CTI)の選び方を解説します。CTIシステムを選ぶ際は、以下の4点を押さえましょう。
CTIの比較ポイントをチェック
- 初期費用・月額料金を比較する
- コールセンター業務に必要な機能が搭載されているかを確認する
- セキュリティ対策・サポート体制は整っているかを確認する
- 誰でも使いやすいシステムかを確認する
初期費用・月額料金を比較する
小規模企業に合うCTIシステムを選ぶ際には、各CTIシステムの初期費用・月額料金を比較しましょう。CTIシステムは、機能や導入形態によって初期費用・月額料金が大きく異なります。
例えば、サーバー構築なしで利用できるクラウド型の場合、初期費用の相場は無料〜数十万円、月額料金の相場は1ライセンスあたり数千円です。一方、サーバー構築が必要なオンプレミス型は初期費用としてシステム代が30万円以上、サーバー代20万円以上かかり、月額料金はかからないものの、保守費用が別途発生します。
小規模企業の場合は、リーズナブルに導入できるクラウド型がおすすめです。クラウド型の中でも大企業向けのものは機能が多く、その分料金が高い場合もあるため、機能がシンプルでスモールスタートできるCTIシステムを選びましょう。
コールセンター業務に必要な機能が搭載されているかを確認する
小規模向けのCTIシステムを選ぶ際は、日々の業務に必要な機能が揃っているかを必ず確認しましょう。導入コストを抑えたい企業は多いものの、料金だけで判断すると、利用したい機能が不足しているケースがあります。どの業務にどの機能が必要かを事前に整理しておくことで、選定が進めやすくなります。
また、ユーザーから注目されている機能を把握することも、選定の判断材料になります。PRONIアイミツSaaS(当社)の独自調査(2025年5月〜9月)では、「通話の自動録音」(81%)、「顧客情報のポップアップ」(75%)、「通話モニタリング」(66%)が特に重視されていました。いずれも応対品質を高めるうえで重要な要素であり、こうしたニーズを踏まえて機能の優先順位を決めることが、失敗しない選定につながります。
セキュリティ対策・サポート体制は整っているかを確認する
小規模企業がCTIシステムを選ぶ際、セキュリティ対策やサポート体制が整っているか必ず確認しましょう。CTIシステムでは、顧客情報や顧客との通話内容など多くの情報を取り扱うため、万が一情報漏えいが起こってしまえば大きなトラブルにつながります。
信頼を失わないためにも、セキュリティ対策がされているCTIシステムを選びましょう。具体的には、アクセス制限やデータの暗号化、ログ監査やウイルス対策が徹底されているものがおすすめです。
また、操作で分からない点や不安な点がある場合も、気軽に相談できるようにサポート体制が万全なCTIシステムを選びましょう。カスタマーサポートが充実していれば、万が一のトラブル時も復旧が早くなります。
誰でも使いやすいシステムかを確認する
小規模企業がCTIシステムを選ぶ際は、誰が操作しても迷わず使えるかを必ず確認しましょう。操作が複雑なシステムを導入すると、教育に時間を割かなければならず、現場の負担が増えてしまいます。
直感的に扱えるシステムであれば、短期間で現場へ定着し、電話対応の効率化にも早い段階でつながります。導入後のギャップを防ぐためにも、無料トライアルを活用し、実際の操作性や画面構成を事前に確かめることが重要です。
まとめ:小規模企業に最適なCTIシステムで業務効率化を実現
今回は、小規模コールセンターほどCTIシステムを導入したほうがいい理由を解説するとともに、小規模企業におすすめなCTIシステムを紹介しました。オペレーター不足で悩む小規模企業であっても、CTIシステムを導入することによって電話対応を効率化できます。限られた人員でスムーズに対応するためには、CTIシステムを活用してみてください。
また、どんなCTIシステムを導入したらいいか知りたい方は、PRONIアイミツの診断がおすすめです。以下のボタンから簡単な質問に答えていくだけで、ぴったりのCTIシステム(最大6つ)が分かります。探す時間を短縮しつつ最適なCTIシステムを見つけたい方は、ぜひPRONIアイミツを利用ください。
よくある質問
CTIシステム(コールセンターシステム)について、よくある質問に答えます。
CTIシステムとは?
CTIシステムとは、コールセンターの運営や電話営業など、電話対応全般を効率化できるシステムで、コールセンターシステムとも呼ばれます。そもそもCTIとはComputer Telephony Integrationの略で、コンピュータと電話を統合できる仕組みのこと。CTIシステムを導入すれば、コンピュータ上のシステムと連携しながら電話に対応できます。
具体的には顧客情報のポップアップ表示、ACD(着信呼自動分配装置)、IVR(自動音声応答)、CRMとの連携や通話録音が可能で、自動で発信できるプログレッシブコールやプレディクティブコールといった架電効率を上げる機能が利用できるものもあります。
CTIシステム以外にも小規模企業が導入したほうがいいシステムは?
小規模企業が導入したほうがいいシステムは、CTIシステム以外にもあります。例えば、社内の内線・外線通話の発着信を制御できるクラウドPBXは、CTIシステムと連携させることでより電話対応を効率化できます。
また、顧客情報の管理をシステム化していない場合は、CRM(顧客管理システム)を導入することで、情報の共有や管理がスムーズに。CTIシステムとCRMを連携すれば、着信時に顧客情報をポップアップ表示させることもできます。
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