SFAとCRMの違いは?顧客管理機能付きSFA10社を比較
営業活動の推進や業務効率を改善するために、システムを導入する企業が増えています。特に、顧客情報や案件情報を管理するために、顧客管理機能付きSFAの導入をする動きが顕著です。当記事では、おすすめの顧客管理機能付きSFA10社とCRMとの違いの違いを紹介します。SFAやCRMを導入するための比較にご活用ください。
- SFAとCRMとは
- SFA(営業支援システム)とCRMの違い
- 顧客管理機能があるSFA(営業支援システム)おすすめ10選
- SFA(営業支援システム)のメリット
- SFA(営業支援システム)の選び方
- 顧客管理機能付きSFA(営業支援システム)を導入しよう
SFAとCRMとは
SFAは営業支援を目的で、CRMは顧客管理や顧客との関係性を強化する目的で利用されます。
SFAは「Sales Force Automation」の略で、「営業支援システム」と呼ばれます。一方で、CRMは「Customer Relationship Management」の略であり、「顧客管理システム」と呼ばれています。それぞれについて詳しく説明します。
SFA(営業支援システム)とは
SFA(営業支援システム)は、営業効率の改善や、業績拡大を目的に使用されます。営業のプロセス管理や商談管理機能を兼ね備えたシステムです。
SFAは営業担当に対して細かい支援をし、営業効率を向上させます。また、見込み顧客のリサーチや、次回のアプローチ方法の分析などもデータベース化が可能です。さらに、データの蓄積によって、情報やノウハウの共有もしやすく、管理者の負担軽減にもつながります。
CRM(顧客管理システム)とは
CRM(顧客管理システム)は、顧客データの管理や、顧客との関係性を保つ目的で使用されるシステムです。購買データやアンケート、イベントへの参加状況を顧客データと紐付けることで、効率的なマーケティングを可能にします。
また、購入履歴や問い合わせの履歴を分析し、顧客それぞれのフォローも可能です。フォロー体制の強化により、顧客満足度の上昇やリピーター獲得も期待できます。
SFA(営業支援システム)とCRMの違い
SFAとCRMは使用目的や機能が異なるため、わかりやすく機能比較表などを用いて、SFAとCRMの違いを紹介します。
自社の課題、目的を確認した上で、SFAとCRMどちらを導入すべきか検討しましょう。
SFAとCRMの機能比較表
SFA(営業支援システム)とCRM(顧客管理システム)には、共通する機能もあります。例えば、問い合わせ対応、メール一括送信などは、SFAもCRMも搭載されている場合がほとんどです。
SFAは、営業支援の機能が多く、CRMは顧客との関係性を強化する機能が多く搭載されています。
それぞれの機能を比較した表を用意したので、比較してみてください。
| 機能 | SFA | CRM |
|---|---|---|
| 顧客管理 | ◎ | ◎ |
| 問い合わせ管理 | ◎ | ◎ |
| メールフォーム作成 | 〇 | 〇 |
| メール一括送信 | ◎ | ◎ |
| ToDo管理 | 〇 | 〇 |
| レポート作成 | ◎ | ◎ |
| 外部データ取り込み | ◎ | ◎ |
| 案件(商談)管理 | ◎ | × |
| 予実管理 | ◎ | × |
| スケジュール管理 | ◎ | △ |
| 営業日報管理 | ◎ | × |
| 営業情報分析 | ◎ | × |
| 名刺管理 | ◎ | × |
| メールマーケティング | △ | ◎ |
| コールセンター管理 | △ | 〇 |
| 顧客情報分析 | × | 〇 |
| 受注情報管理 | × | 〇 |
◎ほとんどのツールに実装されている
〇実装されているツールが多い
△基本的には実装されていない
×対象外
SFA(営業支援システム)の特徴的な機能
ここでは、予実管理やスケジュール管理機能など、SFAの機能を紹介します。自社に必要な機能はどの機能かを明確にして、SFAを選定しましょう。
営業活動支援系 案件(商談)管理
営業担当の案件や、見込み顧客からの案件情報を管理する機能です。見込み案件を成約につなげるために、情報を管理します。また、企業名や営業担当名、提案商品や見込み金額などの管理により、売り上げ予測にもつなげます。
予実管理
SFAでは、予算と実績を管理する予実管理も可能です。企業が売り上げ目標を達成するには、事前の目標と現在の状況比較が必要です。データ入力で簡単に差異分析ができ、目標達成のための分析や、対策の検討をサポートします。
スケジュール管理
営業担当の活動を管理する機能で、今後の予定を管理します。また、テレアポ数や訪問数、営業件数なども管理し、営業プロセスの可視化にもつながります。管理者は営業プロセスの確認により、マネジメントにも役立てられます。
営業日報管理
SFAには、日報の入力機能も備わっています。日報のデータ化で進捗状況や営業担当の状況確認にもつながります。また、負担のかかる日報入力を支援し、営業担当の負担軽減効果も期待できます。
営業情報分析
案件の内容や進捗状況、提案サービスなどを管理し、分析する機能です。営業成績を向上させるためには、データを入力するだけではなく、分析が必要です。負担と時間のかかる分析をサポートにより、業務の効率化につなげます。
名刺管理
名刺の情報をデータ化し、顧客情報として管理できます。案件情報や商談情報とリンクさせることで、より詳しいデータベース管理ができます。名刺をスキャンするだけで入力可能なSFAもあり、業務の効率化が図れます。
CRM(顧客管理システム)の特徴的な機能
ここでは、メールマーケティングやコールセンター管理など、CRMの機能を紹介します。SFAの機能との違いを理解し、自社に最適なツールがSFAとCRMどちらであるか確認しましょう。
メールマーケティング
顧客1人1人の状況に合わせてメールを行うことで、マーケティングを行います。例えば、商品購入後のフォローメールや、顧客のタイミングに合わせるステップメールがあります。個別にメールを送ることで、顧客との関係強化につながるメリットがあります。
コールセンター管理
CRMでは、コールセンターへの問い合わせ履歴などのリンクも可能です。問い合わせ履歴をデータベースとして活用し、共有によってサービスの向上を図ります。また、顧客からの問い合わせ内容の把握や、オペレーターの対応品質の確認にも利用します。
顧客情報分析
顧客の購入履歴やアンケート回答、問い合わせ記録などからの分析が可能です。顧客1人1人に対してマーケティングし、より質の高いサービス提供ができます。また、フォロー体制を強化し、満足度向上やリピーター獲得の施策も可能です。
受注情報管理
CRMは、受注管理も行えます。受注を確認してから発送までのプロセスをサポート可能です。在庫情報をリアルタイムに確認したり、複数の窓口からの発送対応を可能したりと、業務の効率化とミスの削減に役立ちます。
SFA(営業支援システム)とCRM(顧客管理システム)の共通点
ここでは、SFAとCRMに共通している便利な機能を紹介していきます。
共通している機能が多くあります。しかし、それぞれの強みとなる機能は異なるので注意しましょう。
顧客管理
SFA・CRMともに、顧客情報の管理が可能です。顧客の名前や案件状況、サービス利用状況などを確認できます。担当者や部署ごとに抱えている情報を集約できるため、情報共有の効率化や、伝達ミスを防ぐ役割をもちます。
問い合わせ管理
お客様から問い合わせが来た場合、問い合わせ内容や対応履歴、進捗を管理する機能です。情報共有をスムーズにするだけではなく、対応内容を分析し、品質向上にもつながります。
メール一括送信
顧客にメールを一括で送信できる機能です。顧客情報をもとに、メールを一括送信可能なため、作業効率の向上が見込めます。メール送信を1件1件行っていては、時間がかかります。また、キャンペーンや送信内容に応じて、リスト化する作業も面倒です。SFAやCRMの活用によって、メール送信の効率化が可能です。
ToDo管理
SFAやCRMでは、ToDo管理機能を使用し、個人のタスク管理を行えます。仕事の優先順位をつけることで、業務の効率化が可能です。また、業務プロセスの可視化もできるため、プロジェクト達成に必要な業務の把握にもつながります。
レポート作成
SFAとCRMのどちらでも、蓄積したデータを活用して、レポート作成ができます。目的に応じた条件でデータ抽出や集計、分析が可能です。グラフや表で視覚的に表示もできるため、管理者や経営者の効率改善も可能です。
外部データ連携
外部データと連携はSFAとCRMどちらにも搭載されています。外部データとの連携によって情報を一元化し、データ確認の効率を向上させます。また、既存のデータをそのまま活用できると再入力の手間が減り、システム導入のハードルを下げられるメリットもあります。
顧客管理機能があるSFA(営業支援システム)おすすめ10選
SFA(営業支援システム)には、顧客管理機能が搭載されたシステムもあります。SFAで顧客管理ができると、案件情報とリンクし、情報を集約できる利点があります。
ここでは、業務改善につながる、顧客管理機能があるSFAおすすめ10選を紹介します。
Salesforce Sales Cloudはセールスフォース・ドットコムが提供する、顧客管理機能があるSFA(営業支援システム)です。顧客管理を行うことで、リード管理をより効果的に行うことができます。そのため、リード獲得率の上昇、リード獲得からの成約率上昇にもつながります。また、プラン数が豊富で、1ユーザー3,000円/月から利用可能です。小規模のチームでも、企業全体でも、ニーズに合わせた活用ができます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
kintone
kintoneはサイボウズが提供する、顧客管理機能付きSFAです。レポート機能やプロセス管理、リマインド通知なども搭載されており、SFAとして使いやすい機能を備えています。また、社内SNSとして活用でき、チームのコミュニケーション効率を上昇させます。外部サービスとの連携なく、SNSとして活用できるため、使いやすいSFAです。
Dynamics 365
Dynamics 365はマイクロソフト社が提供する、SFA(営業支援システム)です。AIを活用し、顧客のスコアリングや予測分析を可能にします。また、Office 365やLinkedInなどのデータベース連携もできます。データベース連携により、アプローチの優先順位を支援し、見込み顧客を逃さないための施策を可能にします。さらに、Outlook、Excel、Teamsなどのツールと連携によって、業務の自動化を実現し、負担軽減につなげます。
主な機能
eセールスマネージャーRemix Cloudはソフトブレーンが提供する、顧客管理機能付きSFAです。顧客管理はもちろん、営業案件管理、ターゲティング機能も持ちます。
また、総合満足度4年連続No.1、導入実績は5,500社以上、利用継続95%を誇り、実績は抜群です。サポート体制も充実しており、導入から活用まで、長く利用できるSFAです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Sensesはマツリカが提供する、SFA(営業支援システム)です。クラウド型SFAのため、スマートフォンを用い、外出先からの利用もできます。また、操作性も高く、直感的に使いこなせる画面構成が特徴です。さらに、スマートフォンからでも問題なく仕様ができるため、導入後の定着率が高く、営業担当の評判もよいSFAです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Zoho CRMはゾーホージャパンが提供するSFA(営業支援システム)です。世界で25万社以上が導入しており、初期費用0円永久無料プラン搭載と、実績と低コストを兼ね備えています。また、モバイルアプリも利用でき、もちろん無料です。スマートフォンでも簡単に入力できる操作性で、外出先や出張先でも忙しい営業担当をサポートします。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
ネクストSFAはジオコードが提供する、顧客管理機能があるSFA(営業支援システム)です。操作性が高く、ユーザーにわかりやすいボタン配置や、一目でわかる画面設計が特徴です。そのため、スマートフォンでの利用にも適しており、外出先でも顧客情報や営業情報の確認ができます。また、プログラミング不要でカスタマイズも可能です。営業体制や案件に応じて変更でき、企業の使いやすいSFAにカスタマイズできます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
楽楽販売はラクスが提供する、SFAです。顧客管理はもちろん販売管理や受注管理も可能で、顧客データに紐付けることにより、さらに効率化ができます。
また、操作性も簡単で、入力の負担も軽減できます。そのため、複雑な処理や業務効率を改善につなげるメリットもあります。低価格で、自由なカスタマイズができる点も魅力のひとつです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
SFA(営業支援システム)のメリット
SFA(営業支援システム)を導入には、業務の効率化や営業活動の可視化などのメリットがあります。
ここでは、SFAが営業活動にもたらす効果を4つ紹介します。
安い初期費用で導入可能
SFA(営業支援システム)は、安い初期費用で導入可能のメリットがあります。特に、クラウド型のSFAは、自社でサーバーを用意する必要がなく、サービス提供側のサーバーを利用します。そのため、サーバー費用を抑えて導入が可能です。
営業活動を可視化できる
SFA(営業支援システム)を導入することで、営業活動を可視化できます。データの共有が容易となり、営業プロセスまで把握できるためです。例えば、営業担当の商談状況や進捗確認、売上予測などを共有できます。SFAは、口頭の報告では難しかった情報共有を可能にします。
チームで情報を共有できる
SFA(営業支援システム)の導入により、チームでの情報共有を簡単にします。SFAにデータを入力するだけで、チーム全員が確認できるためです。例えば、口頭の報告や紙データの場合、チーム全員への共有は時間がかかります。SFAはそれぞれがデータを確認するだけで共有ができるので、情報共有の効率化につながります。
業務の効率化ができる
SFAの導入で、業務の効率化が出来ます。データの共有や報告作業が簡単になるためです。SFAはデータを入力するだけで、情報共有や報告ができます。また、スマートフォン対応のSFAでは、営業担当が外出先でも入力可能です。このように、SFAはスキマ時間の活用もできるため、業務の効率化につながります。
SFA(営業支援システム)の選び方
SFA(営業支援システム)は、自社の目的や用途に応じて選ぶべきであるため、ここでは導入前に確認しておきたいSFAの選び方のポイントを7つ紹介します。
機能
自社の目的に合わせて機能を備えたSFAを選びましょう。課題解決に必要な機能が足りないと、効果が発揮できないからです。また、機能が多すぎるのも問題で、複雑なシステムは、現場がシステムを使わなくなる可能性もあります。まずはSFAを導入する目的を考え、目的を解決するための機能を持ったSFAを導入しましょう。
費用対効果
SFAを選ぶ際には、費用対効果を確認しましょう。業務の効率化ができても、赤字になってしまっては効果的とはいえません。例えば、費用が高く、高性能なSFAを導入しても、使いこなせないとマイナスになります。導入の際には、費用対効果を予測してから、効果のあるSFAを導入しましょう。
使いやすさ
使いやすさはSFAを社内で浸透させる上で、大切です。使いやすいSFAは現場の評判もよく、定着率があがります。また、直感的に素早く使用できると、業務効率も向上します。一方で、使いにくいSFAの導入は、現場のモチベーションを下げます。導入したが使われないという事態も考えられるので、使いやすいSFAを導入しましょう。
サポート
SFAを導入する際には、サポート体制も比較しましょう。サポート体制が充実していると、長期的にかつ効率的に活用できます。運用サポートが充実したSFAもあるので、サポート内容も確認してみましょう。運用サポートをうけることで、さらなる業績向上につながる可能性もあります。
導入実績
導入実績も必ず確認してみましょう。導入実績が多いと、信頼できるからです。また、同業の導入実績も確認しておくと、自社が導入する際の参考になります。過去の事例をもとにサポートが受けられる可能性もあるので、注目してみましょう。
外出先からの利用
外出先から利用できるかどうかは最も重要なポイントです。外出中の営業担当が利用しやすくなるためです。移動中や出張先で利用できると、業務の効率化や、報告のための帰社を削減できます。現在はテレワークも増えているので、外出先から利用できるか確認しておきましょう。
外部サービス連携
SFAを導入する際には、外部サービスとの連携機能も確認しておきましょう。外部サービスとの連携で、さらに効率が良くなるSFAがあるからです。例えば、メッセージアプリとの連携で、コミュニケーションの効率化が図れます。SFA単体でも業務効率は改善できますが、さらなる効果上昇のためにも、外部サービスとの連携は確認しておきましょう。
顧客管理機能付きSFA(営業支援システム)を導入しよう
顧客管理機能付きのSFA(営業支援システム)の導入は、営業活動の改善や、業務効率向上に効果的です。また、業務効率を改善で、営業部門だけではなく、企業全体に好影響をもたらす場合もあります。アナログの企業運営に課題を抱えている場合には、SFAの導入も検討してみましょう。
また、SFAを導入する際には、自社の目的に合わせて比較が大切です。それぞれのSFAによって、費用や機能は変わるので、PRONIアイミツで最適なサービスを選びましょう。
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