BIツールと連携できるSFA(営業支援システム)おすすめ4選
営業データが蓄積されても、うまく分析・活用できずに悩む企業も多いのではないでしょうか。本記事では、SFAとBIツールの違いを整理し、連携によって実現できるデータ活用の高度化や営業改善の可能性をわかりやすく解説します。おすすめのSFAツールも紹介するので、営業の属人化を防ぎたい方や、データを活かした戦略立案を強化したい方は参考にしてください。
- BIツールとSFAの違いとは
- BIツールと連携できるSFA(営業支援システム)の導入メリット
- 【比較表】BIツールと連携可能なSFA(営業支援システム)
- BIツールと連携可能なSFA(営業支援システム)おすすめ4選
- SFA(営業支援システム)の選び方
- まとめ:SFAの活用精度を高める連携を実現しよう
BIツールとSFAの違いとは
BIツールとSFAは、どちらも営業活動の見える化や業務効率化に役立つITツールとして注目されています。そのため、一見すると同じような役割を持つツールに思えるかもしれません。実際、どちらも営業データを可視化し、マネジメント層の意思決定や現場の改善に貢献するという共通点があります。しかし、それぞれのツールは担う役割や活用目的が異なり、導入の意図や活用方法にも大きな違いがあります。
BIツールとは:経営分析・意思決定支援するツール
BIツール(Business Intelligenceツール)とは、社内外のさまざまなデータを集約・分析し、経営判断や業務改善に活用するためのツールです。売上データや顧客情報、広告効果などを集計・可視化し、グラフやダッシュボードで直感的に把握できるようにすることで、データに基づいた意思決定を支援します。利用者は経営層からマーケティング担当者、分析部門など多岐にわたり、特定の業務だけでなく企業全体の状況を広く見渡すために活用されます。
SFA(営業支援システム)とは:営業支援するツール
SFA(Sales Force Automation)とは、営業活動を記録・管理し、営業チームの業務効率を高めるためのツールです。訪問履歴や商談内容、タスクの進捗、見積もりなど、営業現場で発生する情報を一元管理できるため、営業担当者の行動を可視化しやすくなります。営業マネージャーにとっては、リアルタイムで部下の活動状況を把握でき、適切なタイミングでの指示やフォローが可能になります。
| 観点 | BIツール | SFA |
|---|---|---|
| 目的 | 営業支援 | 経営分析・意思決定支援 |
| ユーザー | 営業担当者・マネージャー | 経営層・分析担当者 |
| データ | 商談・顧客・アクション | 売上・アクセス・在庫など全社データ |
| 出力 | 案件管理・営業レポート | グラフ・ダッシュボード |
結論として、BIツールは「企業全体の意思決定を支える分析ツール」、SFAは「営業現場の行動を管理・支援する実務ツール」といった違いがあります。
BIツールと連携できるSFA(営業支援システム)の導入メリット
SFAに蓄積された営業データをBIツールと連携して活用することで、単なる業務の記録にとどまらず、戦略的な営業改善につなげられます。以下では、連携によって得られる主なメリットを解説します。
- SFAの営業データを深く分析できるようになる
- 定量的な根拠に基づいて営業戦略を立てられる
- 部門間でリアルタイムに営業情報を共有できる
- 報告資料の作成工数を削減できる
SFAの営業データを深く分析できるようになる
SFAに記録された訪問履歴や商談情報、顧客ステータスなどのデータは、単体でも有用ですが、BIツールと連携することでさらに多角的な分析が可能になります。例えば、売上の推移や目標達成率、案件の成約率といった指標を、部門別・担当者別・期間別に可視化できます。
詳細な分析により、「なぜ成約率が低下しているのか」や「どの営業担当者のアプローチが成果につながっているのか」といった問いに、客観的なデータで向き合うことができます。感覚に頼らず、根拠をもとに改善アクションを判断しやすくなります。
定量的な根拠に基づいて営業戦略を立てられる
BIツールとの連携により、SFAに記録された膨大な営業活動データをもとに、売上予測やパイプライン管理、失注分析などを高度に実施できます。例えば、成約につながる確率の高い案件の特徴を抽出したり、ターゲット層別の反応率を比較したりすることで、戦略の優先順位付けや施策の見直しが可能になります。
営業活動における重点領域をデータに基づいて明確にでき、勘や経験に頼らない再現性のある営業プロセスを構築できます。戦略の見直しや新施策の立案において、BIツールとの連携は非常に大きな武器となります。
部門間でリアルタイムに営業情報を共有できる
SFAに蓄積された営業データをBIツールでレポート化・ダッシュボード化すれば、営業部門だけでなく、マーケティング部門や経営層、カスタマーサクセス部門などともデータをリアルタイムに共有できます。例えば、特定キャンペーンの成果や営業プロセスのボトルネックなども即時に確認可能となり、組織全体の意思決定が迅速になります。
また、これまで部門ごとに分断されていた情報がBIツール上で統合されるため、部署をまたぐ業務改善の打ち手も立てやすくなります。複数部門が関与する営業プロセスや施策の進行において、SFAとBIツールの連携は情報連携の強化に直結します。
報告資料の作成工数を削減できる
SFAで蓄積した営業データを、BIツールを通じてグラフや表、ダッシュボードとして自動生成することで、営業報告資料や定例会議向けの資料作成にかかる手間を大きく削減できます。例えば、日次・週次の営業報告資料を毎回Excelで手作業作成していた場合、BIツールとの連携によってその工程が不要になります。
また、最新の数値や進捗状況が常に反映されるため、手動の集計や確認作業に時間を取られず、本来の業務に集中しやすくなります。SFAとBIツールを連携させることで、単なる分析だけでなく、日常業務の効率化にもつながります。
【比較表】BIツールと連携可能なSFA(営業支援システム)
BIツールと連携できるSFAについて、料金・機能・導入実績数で比較します。以下の表をご覧ください。
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料金
月6,500円/ID
初期費用 0円
(他2プラン)
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料金
月3,500円/ユーザー
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
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料金
月12,000円/ユーザー
初期費用 要問合せ
(他3プラン)
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料金
要問合せ
初期費用 0円
(他5プラン)
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案件管理機能
予実管理機能
レポート出力機能
顧客管理機能
レポートのカスタマイズ設定
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案件管理機能
予実管理機能
レポート出力機能
顧客管理機能
レポートのカスタマイズ設定
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案件管理機能
予実管理機能
レポート出力機能
顧客管理機能
レポートのカスタマイズ設定
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案件管理機能
予実管理機能
レポート出力機能
顧客管理機能
レポートのカスタマイズ設定
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導入実績社数 3,700社以上 |
導入実績社数 185業種、5,500社超 |
導入実績社数 世界15万社以上 |
導入実績社数 情報なし |
連携可能なツールの種類が幅広いことに特徴があり、BIツールではMotionBoard、Tableau、DOMOなどと連携可能です。
顧客管理機能や営業管理機能に加えて、社内外SNS、名刺・人脈管理機能、スケジュール管理などを搭載し、全社の情報を一元管理できます。世界5万社以上が導入するBIツールTableauと連携可能なほか、Amazonが提供するBIサービスのAmazon QuickSightにも対応しています。
営業活動の効率化だけではなく、従業員のスキルアップや営業プロセスのスケールアップ、収益拡大のスピードアップが可能。連携可能なBIツールはTableauで、連携によって次に取るべきアクションを正確に把握できたり、ビジネス上の問題点をいち早く把握できたりといったことが可能です。
連携可能なBIツールは、高機能BIツールとして知られるMotionBoard。連携することにより、InfAjastだけではなくあらゆる外部ソースで得た情報も統合できます。
各種サービスについて、次の章で詳しく紹介します。
BIツールと連携可能なSFA(営業支援システム)おすすめ4選
ここでは、BIツールと連携可能なSFAのなかでおすすめの製品を紹介します。
- Mazrica Sales
- esm(eセールスマネージャー)
- Salesforce Sales Cloud
- InfAjast
Mazrica Salesは、クラウドサービスの開発・運用や営業活動のコンサルティング事業を行うマツリカが提供するSFAです。営業活動における、行動実績や次に取るべきアクション、目標、リスクなどを一元管理できます。活用することによってチーム全体の組織力向上が可能です。
連携可能なツールの種類が幅広いことに特徴があり、BIツールではMotionBoard、Tableau、DOMOなどと連携可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
esm(eセールスマネージャー)は、営業コンサルティング事業を手掛けるソフトブレーンが開発・運用するSFAです。
顧客管理機能や営業管理機能に加えて、社内外SNS、名刺・人脈管理機能、スケジュール管理などを搭載し、全社の情報を一元管理できます。世界5万社以上が導入するBIツールTableauと連携可能なほか、Amazonが提供するBIサービスのAmazon QuickSightにも対応しています。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Salesforce Sales Cloudは、クラウドサービスやクラウドプラットフォームを提供する株式会社セールスフォース・ジャパンが運営するクラウド型SFAです。
営業活動の効率化だけではなく、従業員のスキルアップや営業プロセスのスケールアップ、収益拡大のスピードアップが可能。連携可能なBIツールはTableauで、連携によって次に取るべきアクションを正確に把握できたり、ビジネス上の問題点をいち早く把握できたりといったことが可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
InfAjast
InfAjastは、ソフトウェア開発会社のエーエスピーコムが提供するSFAです。顧客管理機能や日報管理機能、案件管理機能などの各機能により、営業活動の可視化や属人化防止、業務効率化などが可能。
連携可能なBIツールは、高機能BIツールとして知られるMotionBoard。連携することにより、InfAjastだけではなくあらゆる外部ソースで得た情報も統合できます。
主な機能
以上、BIツールと連携可能なおすすめのSFAを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、BIツールと連携できるSFA選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
SFA(営業支援システム)の選び方
SFAを選ぶ上で重要なのは、主に以下の2つです。
- 誰でも簡単に操作しやすいか
- 自社に必要な機能が搭載されているか
誰でも簡単に操作しやすいか
自社の従業員が使いこなせるかどうかをチェックしてください。「操作が難しい」という理由で敬遠されてしまっては、導入した意味がありません。無料トライアル期間を設けているSFAも多いので、本格導入前には積極的に利用しましょう。
自社に必要な機能が搭載されているか
「機能が多いSFAを選ぶ方が良い」とは言い切れません。いくら充実したSFAでも、使う機能が限られていると宝の持ち腐れです。自社に必要な機能を明確にした上で、SFAを選びましょう。
SFAの選び方・比較方法をさらにくわしく知りたい方は、別記事「おすすめSFAを徹底比較【2025年最新】」で解説していますので、ぜひご覧ください。
まとめ:SFAの活用精度を高める連携を実現しよう
SFAは営業活動の可視化や業務効率化に効果を発揮しますが、蓄積されたデータを十分に活用できていない企業も少なくありません。BIツールと連携することで、営業データの集計・分析が自動化され、属人的な判断に頼らずデータに基づいた意思決定が可能になります。SFAの導入効果を最大化するために、BIツールとの連携を前提とした活用を検討しましょう。
BIツールと連携できるSFAの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったBIツールと連携できるSFA(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
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