コールセンター向けクラウドPBXおすすめ6選!導入メリットや選び方も解説
コールセンターを新たに立ち上げる際、重要となるのがどんな電話システムを導入するのかです。これまで主流だった固定電話は、電話機の設置が必要でコストがかさむことがネックで、費用が安くて便利なクラウド電話(クラウドPBX)を検討している人も多いのではないでしょうか。
本記事では、コールセンターにクラウドPBXを導入するメリットや、おすすめのサービスを解説します。クラウドPBXを導入しようか悩んでいるコールセンターの管理者は、ぜひ本記事を参考にしてください。
- クラウドPBXとは
- コールセンターにクラウドPBXを導入するメリット
- 【比較表】コールセンター向けクラウドPBX
- 【2025年最新】コールセンター向けクラウドPBXおすすめ6選
- クラウドPBXを選ぶポイント
- まとめ:コールセンターの電話業務を効率化するなら、システム化がおすすめ
クラウドPBXとは
クラウドPBXとは、PBX(電話交換機)の機能をインターネット経由で利用できるシステムのこと。従来のビジネスフォンは、オフィスやコールセンターの事務所などに物理的なPBXを設置しなければなりません。そのため、装置の購入や設置工事、メンテナンスなどにコストがかかっていました。
一方でクラウドPBXは、PBXや電話機などハードウェアは不要で、インターネット環境があれば電話ができます。また、PCやスマートフォン、タブレットで電話の発着信ができる点も特徴です。
コールセンターにクラウドPBXを導入するメリット
ここでは、コールセンターにクラウドPBXを導入するメリットを解説します。
- リアルタイムの入電状況やオペレーターの応答率を可視化できる
- IVR機能や録音機能により、スムーズな顧客応対が実現
- 多拠点での内線通話が可能
- コールセンターの席数変動に簡単に対応できる
- テレワークでコールセンター業務ができる
リアルタイムの入電状況やオペレーターの応答率を可視化できる
クラウドPBXには、コールセンターの入電状況や、オペレーターの応答率をリアルタイムに可視化できる機能があります。コールセンターの管理者がシステム上でコールセンターの稼働状況を監視可能となる点がメリットです。
また、オペレーターは、通話中の数・待ち呼数・着信数・応答率を確認しながら対応できるので、「顧客を待たせないようにしよう」という意識を高められます。率先して受電しようという意識が芽生えることによって、応答率の改善や顧客満足度の向上にもつながります。また、どれだけ顧客を待たせているかが可視化されることで、「大変お待たせして申し訳ございません」など、顧客の気持ちに配慮した声がけも意識して行えます。
IVR機能や録音機能により、スムーズな顧客応対が実現
クラウドPBXには、IVR(自動音声応答)機能や録音機能が搭載されており、コールセンターに導入すればスムーズな顧客対応を実現できます。
IVR機能とは、わかりやすく言えば音声ガイダンス機能のこと。最初からオペレーターが対応するのではなく、IVR機能を活用することで、適切な担当者への電話振り分けや、営業時間外の対応も可能となります。
また、録音機能を活用すれば、会話の聞き漏らし防止やクレーム対策に効果的。通話中は聞き取れなかった内容も後から確認できるので、聞き漏らしによるトラブルを未然に防ぎます。録音された音声データを改めて聞き返すことで、どんな点を改善するべきかも把握でき、顧客対応品質の向上につなげられる点もメリットです。
多拠点での内線通話が可能
全国各地にコールセンターの拠点を置いている企業や、本社とコールセンターとで頻繁にやりとりが生じる企業では、内線通話を利用する機会が多いでしょう。従来の固定電話サービスでは複数拠点の内線通話が難しかった一方、クラウドPBXは多拠点間の内線通話が可能です。
先にも説明した通り、クラウドPBXはPBXの機能がすべてクラウド上(=インターネット上)で提供されていることから、インターネットが利用できる環境である限り、場所を問わず内線通話が可能。社内での通話料金をこれまで以上に抑えられるため、コストダウンを図りたい場合もおすすめです。
コールセンターの席数変更に簡単に対応できる
コールセンターではオペレーターの増減によって、頻繁に席数変動が起こります。従来の固定電話サービスの場合、席数を増やすには契約回線を増やす・回線工事を行う必要がありましたが、クラウドPBXであれば新規契約も工事も必要ありません。
クラウドPBXの場合、システム上で設定変更を行うだけでコールセンターの席数変更に簡単に対応できる点がメリットです。
テレワークでコールセンター業務ができる
従来型のPBXでは、PBXが設置された場所にある機器しか接続できず、他の場所にある機器やスマホをPBXに接続するためには別途ハードウェアやソリューションが必要でした。しかし、クラウドPBXはインターネットを経由して接続するため場所に縛られることなくどこでも電話が可能になり、従業員は出社せずにコールセンター業務を行えます。
また、通話内容の録音や履歴管理、コールログもクラウド上で一括管理できるため、監督者も出社せずにリアルタイムで対応状況を把握できるメリットがあります。
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【比較表】コールセンター向けクラウドPBX
ここからは実際に、クラウドPBXの機能を比較してコールセンター向けにおすすめのサービスを紹介します。自社の予算や必要な機能と照らし合わせながら、おすすめのクラウドPBXをご確認ください。
| サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | IVR機能・録音機能の有無 |
|---|---|---|---|
| BIZTEL コールセンター | 50,000円(税抜)~ | 15,000円(税抜)~ | あり |
| INNOVERA(イノベラ) | 要問合せ | 要問合せ | あり |
| VoiceX(ボイスクロス) | 30,000円~ |
890円~/ユーザー |
あり |
| MiiTel(ミーテル) | 無料 | 5,980円(税抜)/ID | あり |
| MOT/TEL(モッテル) | 29,800円~ |
5,980円~ | あり |
| MediaCalls(メディアコールズ) | 要問合せ | 基本使用料55,000円(税抜) 2,000円(税抜)/ユーザー |
あり |
【2025年最新】コールセンター向けクラウドPBXおすすめ6選
2025年現在、コールセンターの運営におすすめのクラウドPBX6選を紹介します。各サービスの特徴や料金、どんなコールセンターにおすすめなのかを解説していくので、クラウドPBXの導入を検討中の担当者はぜひ参考にしてください。
- BIZTEL コールセンター
- INNOVERA(イノベラ)
- VoiceX(ボイスクロス)
- MiiTel(ミーテル)
- MOT/TEL(モッテル)
- MediaCalls(メディアコールズ)
BIZTEL コールセンター
「BIZTEL コールセンター」は、株式会社リンクが提供するコールセンター向けクラウドPBX。
オペレーターの稼働状況モニタリングや全通話を録音する機能など、本格的なコールセンター運営に欠かせない機能を網羅。Salesforceをはじめとする外部システムと簡単に連携もでき、顧客情報を確認しながら電話応対ができるため、相手に合わせた質の高いコミュニケーションが実現できるでしょう。
最短5営業日で利用し始められるスピード感は、従来の固定電話と比較したメリット。顧客満足度の向上を目指し、本格的なコールセンターを立ち上げたい企業に特におすすめのサービスです。
主な機能
INNOVERA
「INNOVERA PBX(イノベラ)」は、株式会社プロディライトが提供するコールセンター向けのクラウドPBX。メリットは、全国の多様な市外局番に対応できる点と、APIによる柔軟なシステム連携力。既存の電話番号資産を活かしながら、スムーズなクラウド移行が実現できるでしょう。
API連携機能を使えば、CRMと連動して着信時に顧客情報を自動でポップアップ表示が可能に。これにより、一件一件の通話応対の質を高めます。また、インターネット環境さえあれば業務ができるため、コールセンターの在宅化も強力にサポート。
現在の電話番号を変えずに業務効率を改善したい企業や、コールセンターの在宅勤務を推進したい企業に、特におすすめのサービスです。
主な機能
VoiceX
「VoiceX(ボイスクロス)」は、株式会社コムスクエアが提供するコールセンター向けのクラウドPBX。メリットは、通信キャリア品質を誇る音質の高さ。総務省の判定基準で最高ランク(Aランク)を獲得しており、お客様との大切な対話をクリアな音声で実現します。
また、全ての通話を自動で録音・テキスト化し、AIが要約まで行う先進的な機能を搭載しており、オペレーターの業務負担を軽減します。CRMなどの外部ツールとのデータ連携も可能で、コールセンター全体の運営を効率化するでしょう。
「クラウドPBXは音質が不安」と感じていた企業や、最新技術で業務効率を抜本的に改善したいコールセンターに、おすすめのサービスです。
主な機能
MiiTel
「MiiTel(ミーテル)」は、株式会社RevCommが提供するコールセンター向けクラウドPBX。導入実績2,000社以上、ユーザー数5万人突破している人気のサービスです。
メリットは、AIが通話をスコアリングし、トークを定量評価できる点。オペレーター自身の気づきを促し、セルフコーチングによる継続的な応対品質の向上を可能にします。それに加え、IVRや自動録音、キューイングといったコールセンターの基本機能も網羅しています。
感覚的な指導から脱却し、データに基づいて組織全体の応対レベルを引き上げたいコールセンターに、特におすすめのサービスです。
主な機能
MOT/TEL
「MOT/TEL(モッテル)」は、株式会社バルテックが提供するクラウドPBX。国内開発15年以上、官公庁や上場企業も含め3万社以上が導入しています。
メリットは、20端末まで月額5,980円という定額料金で、CRM・CTI・ネットFAX等の機能を標準搭載している圧倒的なコストパフォーマンス。kintone等とも連携できるため、コールセンターも手軽に構築可能です。
信頼できる国内での電話サポート体制も整っており、初めて電話システムをクラウド化する企業にもおすすめのサービスです。
主な機能
MediaCalls
「MediaCalls(メディアコールズ)」は、メディアリンク株式会社が提供するコールセンター向けクラウドPBXです。メリットは、コールセンター業務効率化のために設計された豊富な機能と、柔軟な外部システム連携。コールセンターの運営基盤を幅広くサポートします。
IVRやモニタリングといったコールセンターの基本機能に加え、Salesforceやkintoneなど多くのCRM・SFAと連携が可能。顧客情報に基づいた質の高い通話応対を実現し、オペレーターの業務負担を軽減するでしょう。
今お使いの顧客管理システムなどを最大限に活用し、電話業務全体の生産性を高めたいと考える企業に、特におすすめのサービスです。
主な機能
以上、コールセンターにおすすめのクラウドPBXを紹介しました。インバウンド業務に対応したクラウドPBXは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合ったクラウドPBXの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
クラウドPBXを選ぶポイント
「数あるサービスの中から、自社に合った1社を選びたい」とお考えの人に向け、クラウドPBXを選ぶポイントを詳しく解説します。
コールセンター運営に役立つ機能が搭載されているか
クラウドPBXはサービスごとに機能が異なり、単純にスマートフォンの内線化をメイン機能として提供しているものから、IVRやモニタリング、ウィスパリングなどのコールセンターに必要な機能が揃ったものまでさまざまです。機能は多ければ良いというわけではありませんが、コールセンター運営に必要な以下の機能が搭載されているか確認しておくと安心です。
- IVR(自動音声ガイダンス機能)
- 全通話の録音機能
- 全通話のテキスト化
- ウィスパリング
- 稼働状況のモニタリング
- SFAやCRMといった外部ツールとの連携
利用可能な電話番号
クラウドPBXはサービスごとに利用可能な電話番号が違います。多くのクラウドPBXでは、050や0120、0800などの電話番号を利用できますが、市外局番から始まる電話番号を利用したい場合は要注意。03番(東京)や06番(大阪)以外の市外局番を使えないサービスもあるので事前に確認が必要です。
コールセンター新設に伴って新たに電話番号を取得する場合も、今まで使ってきた電話番号を引き継ぎたい場合も、「使いたい電話番号を発番できるか」という観点でのサービス比較がポイントです。
通話の音質
コールセンターでクラウドPBXを導入する際、注意すべきなのが通話音質です。音質がいいかどうかを判断するべき方法としては、無料トライアルで実際に音質を確かめてみる方法がベストですが、総務省によって設けられている判定基準をもとに判断するのもおすすめです。
| 総務省判定基準 | 通信品質 |
|---|---|
| クラスA | 固定電話相当の品質 |
| クラスB | 携帯電話相当の品質 |
| クラスC | IP電話相当の品質 |
総務省判定基準においてクラスAを獲得しているクラウドPBXであれば、固定電話と変わらず高いクオリティで通話でき、コールセンターにおける顧客対応にも問題なく活用できます。
セキュリティ対策
コールセンターにクラウドPBXを導入する際、音声品質と並んで重要なのがセキュリティ対策です。クラウドPBXはインターネット上で提供されるサービスのため、サイバー攻撃やウイルス感染のリスクが伴います。リスクを最小限に抑えて利用できるクラウドPBXを選ぶことで、重大なセキュリティインシデントが起こるリスクを抑えられます。
通信・通話内容の暗号化、二段階認証やVPNネットワーク構築、ISMS認証・プライバシーマークの取得の有無など、セキュリティ面の対策を比較するのがポイントです。
初期費用・月額料金
クラウドPBXの利用に必要な費用は、初期費用と月額料金です。クラウドPBX導入時に必要な初期費用の相場は、無料~5万円程となっています。
月額料金については、ユーザー数に応じて課金されるタイプと、回線数に応じて課金されるタイプがあります。回線数に応じた課金タイプは、社員数(ユーザー数)が増えても月額料金が変わらないため、電話業務量が一定の場合におすすめです。一方でユーザー課金型は、1ユーザーあたりの月額料金が安く設定されている場合が多く、少人数でクラウドPBXを利用する場合におすすめといえます。
まとめ:コールセンターの電話業務を効率化するなら、システム化がおすすめ
今回は、コールセンターの業務効率化におすすめなクラウドPBXについて解説しました。クラウドPBXを導入すれば、電話対応や稼働状況のモニタリング、着信分配、全通話録音などもすべてクラウド上で行えるので、コールセンターの在宅化も推進できます。
また、クラウドPBXはオペレーター数の増減にも対応しやすく、まずはスモールスタートさせたいという企業ににもおすすめ。IVRや全通話のテキスト化、通話内容の自動要約やスコアリングといったコールセンター運営に便利な機能が豊富なので、業務効率化に欠かせないサービスと言っても過言ではありません。
クラウドPBXの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったクラウドPBX(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
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