名刺管理ソフトおすすめ10選!スキャン方法別に比較
日々増えていく紙の名刺、管理や共有に手間がかかっていませんか? 名刺情報が個人に閉じたままだと、営業活動の効率が下がるだけでなく、引き継ぎや顧客対応にも影響が出てしまいます。そこで注目されているのが、名刺をスキャンしてデータ化し、チームで活用できる名刺管理ソフトの導入です。
本記事では、スキャナー・スマホアプリ・代行サービスを活用した名刺のスキャン方法を解説し、スキャンに対応した名刺管理ソフトを比較・紹介します。名刺の電子化を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
- 名刺をスキャンしてデータ化する方法
- 名刺管理ソフトを導入するメリット
- 【比較表】スキャン対応の名刺管理ソフト一覧
- スキャン機能付き名刺管理ソフトおすすめ10選(スキャナー・スマホ対応)
- まとめ:名刺の電子化で、業務効率と共有が変わる
名刺をスキャンしてデータ化する方法
名刺を効率よく管理・活用するには、紙の名刺をスキャンしてデータ化し、名刺管理ソフトに登録しておくことが重要です。名刺管理ソフトを使うことで、データ化された名刺情報を社内で共有・検索できるようになり、営業活動のスピードや顧客対応の質が向上します。
名刺をスキャンし、データ化する方法はいくつかの手段があり、それぞれ名刺管理ソフトとの連携のしやすさや読み取り精度、導入のしやすさなどに違いがあります。ここでは、代表的な3つのスキャン方法について、名刺管理ソフトとの関係性も踏まえて解説します。
スキャナーでの読み取り
スキャナーを使った名刺の読み取りは、読み取り精度やスピードに優れており、名刺管理ソフトと連携しやすい点が特長です。読み取った名刺情報はソフトに自動で登録され、営業チーム全体での情報共有や検索がしやすくなります。スキャナーには大きく分けて「モバイル型」と「据え置き型」の2種類があります。
| モバイル型 | スキャナー型 |
|---|---|
| ・小型・軽量で持ち運びしやすい ・営業先や展示会など社外での名刺交換が多い場合に向いている ・スマホやPCと接続し、アプリ経由で名刺情報をその場で登録可能 |
・高速かつ高精度。複数枚の連続スキャンに対応 ・オフィスで名刺を定期的にまとめて処理したい場合に向いている ・名刺を自動で一括登録・分類でき、クラウドソフトとの連携に優れる |
モバイル型スキャナー
モバイル型スキャナーは軽量でコンパクトな設計となっており、外出先や展示会など、社外での名刺交換後にその場で名刺をスキャンできます。USBやWi-FiでスマートフォンやPCと接続し、名刺管理ソフトと連携して即時にデータを登録できる点が強みです。営業担当者が1人でも持ち歩けるため、少人数のチームや個人利用に向いています。
据え置き型スキャナー
据え置き型のスキャナーは、オフィスに常設して使用するタイプで、大量の名刺をまとめてスキャンしたい企業におすすめです。両面同時スキャンや連続読み取りに対応しているモデルもあり、スピードと精度の両立が可能です。名刺管理ソフトと連携させれば、自動的に部署や担当者ごとに分類・登録され、社内での情報共有がスムーズになります。複合機でも名刺の読み取りは可能ですが、精度やソフトとの連携機能では専用スキャナーに劣るため、本格的な名刺管理を行う場合は専用機の使用が望ましいです。
スキャン後は、OCR(光学文字認識)処理により名刺の情報がデジタル化され、必要に応じて人力補正が加わる場合もあります。その後、自動で名刺管理ソフトに登録され、氏名・会社名・役職などの情報が分類され、検索やCRMとの連携、名寄せ機能などに活用されます。大量処理に向いており、営業支援にも効果的です。
スマホアプリでOCR読み取り
スマートフォンアプリを使って名刺を撮影し、OCR(光学文字認識)で文字情報を抽出・データ化する方法は、最も手軽で導入しやすい手段。多くの名刺管理アプリでは、アプリ内のカメラ機能で撮影した名刺を自動で読み取り、クラウド上の管理画面に登録できます。
読み取った情報はソフト上で氏名や会社名、部署などに自動で分類され、検索や共有が可能に。アプリによってはCRMやSFAと連携できる機能もあり、営業支援ツールとしての活用にもつながります。ただし、大量の名刺をまとめて処理する用途には不向きであるため、少量の名刺を日常的にデータ化したいユーザーにおすすめです。
スマホアプリでのスキャン後の処理は即時性が高く、撮影から数秒〜数分でデータが反映されるのが特徴。自動的に名刺情報が分類され、検索・共有が可能になります。連絡先の把握や営業リスト作成、外出先での顧客確認など、すぐに活用できる点が強みです。
スキャン代行サービス
過去に溜まった名刺を短期間でデジタル化したい場合や、社内でのスキャン作業が難しい場合は、名刺管理ソフトと連携可能なスキャン代行サービスを活用する方法もあります。名刺を業者に送付するだけで、プロのオペレーターが高精度なOCR処理と目視による確認を行い、名刺管理ソフトへ直接登録してくれます。
多くのスキャン代行サービスは、Sansanなどの主要な名刺管理ソフトに対応したデータ形式で納品されるため、名刺を取り込んだ後すぐにソフト上で共有・管理できます。特に初期導入時や、過去の名刺を一括で整理したい場合に有効で、手間をかけずに名刺情報を活用できる環境を整えられます。
業者によっては、OCRだけでなく人力でのデータ補正を行った上で、数営業日以内にデータ化された名刺情報を名刺管理ソフトに自動反映する仕組みが整っています。担当者や営業部門ごとに分けて一括登録されるケースも多く、初期の名刺整理や紙管理からの脱却に非常に効果的です。
名刺管理ソフトを導入するメリット
名刺をスキャンしてデータ化することで、情報の整理や共有がしやすくなります。さらに名刺管理ソフトを導入すれば、その名刺情報を業務に活かすための機能が充実し、活用の幅が広がります。ここでは、ソフト導入によって得られる主なメリットを解説します。
- チームでリアルタイムに情報共有できる
- 営業活動のスピードと精度が上がる
- 紙と違って、紛失・漏洩リスクを抑えられる
チームでリアルタイムに情報共有できる
紙の名刺を個人で管理していると、他の社員と情報を共有することが難しく、営業活動のチャンスを逃したり、複数の担当者が同じ顧客に接触してしまうといった問題が起こりがち。一方、名刺管理ソフトを導入して名刺を電子化すれば、社員全員で名刺情報をリアルタイムに共有できるようになります。
営業活動はもちろん、商品開発や広報、採用など幅広い部門で情報活用が可能になり、チーム全体の連携もスムーズに。また、「課長と部長のみ閲覧可能」など、役職や部署ごとにアクセス制限を設定でき、社内体制に合わせた柔軟な情報共有も実現できます。社員の異動や退職時にも、名刺情報の引き継ぎが簡単になる点も大きなメリットです。
営業活動のスピードと精度が上がる
名刺管理ソフトに名刺情報を蓄積しておくことで、営業担当者は過去の接点や企業情報をすぐに確認できるようになります。商談前に相手の情報を素早く把握できるため、提案の質が高まり、営業の成果にもつながります。
誰がどの顧客と接点を持っているかを社内で把握できることで、連携ミスやアプローチの重複を防止。名刺情報にメモやタグを付けたり、CRMと連携したりすることで、より効率的な営業活動の土台を構築できます。
紙と違って、紛失・漏洩リスクを抑えられる
紙の名刺は紛失や盗難のリスクがあり、持ち歩きにも気を使う必要があります。名刺管理ソフトを使えば、クラウド上にデータが保管されるため、データを削除しない限り紛失の心配はありません。また、スマートフォンやパソコンからいつでもアクセスできるため、外出先や移動中でも名刺情報を確認できます。
検索機能を活用すれば、紙の束から探すよりもはるかにスピーディに必要な情報にたどり着けます。セキュリティ設定によりアクセス制限も可能なため、情報漏洩リスクを抑えながら、安全かつ効率的に名刺情報を管理できます。
【比較表】スキャン対応の名刺管理ソフト一覧
名刺管理ソフトは、紙の名刺を効率よくデータ化し、営業活動や社内共有、顧客管理をスムーズに行うための必須ツール。しかし、製品ごとにスキャナー対応の有無や料金体系、スマホでの取り込み可否などが異なります。本章では、主要な名刺管理ソフト10製品を「料金」「スキャナー対応」「スマホスキャン対応」の3軸で比較し、自社に合った製品選びをサポートします。
| サービス名 | 月額料金 | スキャナー対応 | スマホスキャン対応 |
|---|---|---|---|
| Sansan | 要問合せ | ◯(専用スキャナーあり) | ◯(アプリ対応) |
| Eight Team | 基本料金:1契約19,800円 アカウント料:1名500円(10名まで無料) |
◯(ScanSnap対応、セルフスキャンも可) | ◯(アプリ対応) |
| Knowledge Suite | 月55,000円〜 | ◯(専用アプリ+PC+推奨スキャナー) | ◯(専用アプリ) |
| CAMCARD BUSINESS | 1,700円~/1ID |
◯(富士通ScanSnap対応) | ◯(アプリ対応) |
| SmartVisca | 1,300円〜/1ID | ◯(ScanApp対応) | ◯(専用アプリ) |
| myBridge | 無料〜 | ◯(ScanSnap対応、画像アップロード可) | ◯(アプリ対応) |
| esm(eセールスマネージャー) | 1,500円〜/1ユーザー換算 | ◯(専用アプリ+スキャナー連携) | ◯(専用アプリ) |
| PHONE APPLI PEOPLE | 要問合せ | ◯(ScanSnapなど/OCR連携) | ◯(アプリ対応) |
| Wantedly People | 無料 | ◯(ScanSnap対応) | ◯(アプリ対応) |
| メイシー | 月額利用料金:2,178円データ入力料金:27.5円/枚スキャン料金:11円/枚 | △(スタッフによるスキャン代行) | ◯(撮影→アップロードで依頼) |
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、スキャナーでの読み取りができる名刺管理ソフト選びの参考にしてください。
スキャン機能付き名刺管理ソフトおすすめ10選(スキャナー・スマホ対応)
- Sansan
- Eight Team
- Knowledge Suite
- CAMCARD BUSINESS
- SmartVisca
- myBridge
- esm(eセールスマネージャー)
- PHONE APPLI PEOPLE
- Wantedly People
- メイシー
Sansanは、名刺をスキャナーやスマートフォンで取り込むだけで、紙の名刺を99.9%の精度で正確にデータ化できる名刺管理ソフト。AIと人の手による入力により、名刺に書かれた情報をデータベースに蓄積。
名刺交換日などの情報も自動設定され、同一人物の判定や名寄せも自動で行われます。データはスマートフォンやPCなどのマルチデバイスで活用可能。小規模企業から大企業まで10,000社以上が導入しています。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Eight Teamは、営業効率を高める名刺管理アプリで、スマホで名刺を撮影するだけで簡単にデータ化できます。スキャン方法も豊富で、ScanSnapと接続すれば最大10倍の速度で大量の名刺を取り込み可能。スキャナーがない場合は、名刺を郵送するだけでデータ化できる「Eight×SCANMAN郵送プラン」も利用できます。
さらに、提携カフェやコワーキングに設置された専用スキャナーでのセルフスキャンも可能。目的や状況に応じて最適な方法を選べます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、営業担当が獲得した名刺を会社全体の資産として一元管理できる名刺管理ソフトです。スキャナー、スマートフォン、または対応するリコー複合機を使って名刺を取り込め、送信後は数分でデータ化され、顧客担当者画面にも名刺画像付きで即時反映されます。
スキャナ連携にはPCアプリ「GRIDY 名刺CRM」、スマホからは「24/365」アプリを使用し、JPEG画像を読み取って登録可能です。名刺情報に誤りがある場合も、オペレーターが目視で修正対応するため、安心して利用できます。
主な機能
CAMCARD BUSINESSは、1.1億人以上のビジネスパーソンによって利用されている名刺管理アプリCAMCARDの企業向けバージョンです。名刺情報を全社で共有すると、時間や場所を問わずに社内の人脈を確認可能です。
また、文字認識機能が組み込まれているため、スマートフォンでや専用スキャナーで名刺を撮影・スキャンするだけですぐにデータ化できます。その他にも、パソコンだけでなく、スマートフォンでも多くの機能を使える点やSalesforce、DynamicsCRM、SugarCRM、Google Contactなどの人気の高い外部ツールと連携できる点も特徴です。
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主な機能
SmartViscaは、Salesforceの定着と活用を目的に開発された名刺管理ソフトで、顧客情報の蓄積・活用を通じて営業業務の改善や売上向上にも貢献します。名刺は市販のスキャナー(ScanAppなど)やスマートフォンのSalesforceアプリから取り込み可能で、iOS端末では最大4枚同時撮影ができる「SmartVisca Mobile App」も無償提供されています。
OCRとオペレーターによる入力校正(有償)により、正確な顧客データベースを維持でき、オンライン商談時の名刺交換や高度なシステム連携、充実のサポート体制も特長です。
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主な機能
myBridgeは、LINEが開発した名刺管理アプリで、スマートフォンで名刺をスキャンするだけで正確にデータ化され、いつでもどこでも名刺情報を検索できます。アプリ内のカメラで撮影して登録する方法のほか、スマートフォンやPCからJPEG・PNG形式の画像を直接アップロードして登録することも可能です。さらに、対応機種のScansnapからも名刺登録ができます。社内共有や外部ツール連携にも対応し、国際標準に準拠した情報保護対策で安心して利用できます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
esm(eセールスマネージャー)は、情報の可視化に特化した名刺管理アプリで、導入実績5,500社以上、継続率95%超を誇ります。専用アプリケーションやスマートフォンアプリから名刺をスキャン・撮影して、簡単に名刺情報を取り込めます。
さらに、TWAIN対応スキャナとPCアプリ「eSM Remix BizCard」を使ったスキャン、または有償の名刺デジタル化サービスを利用すれば、オペレーターによる高精度なデータ化も可能です。導入・定着を支える手厚いサポートや、自社の状況に応じたプラン選択も魅力です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
PHONE APPLI PEOPLEは、社員や顧客に関する情報を一元管理できる名刺管理サービスで、連絡先や内線番号表、個人スマートフォンの連絡先、名刺情報、メールアドレスなどを統合して管理できるのが特長です。
スマートフォン・スキャナ・複合機を使って名刺情報を簡単に登録でき、標準搭載のOCR機能は日本最大級の企業データベースと連携することで高精度な情報登録を実現します。
さらに、有償オプションでオペレータによる内容修正にも対応しており、より正確な名刺情報の管理が可能です。着信時のポップアップ表示機能や社員の所在確認機能も搭載されています。
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主な機能
Wantedly Peopleは、最大10枚の名刺を同時にスキャンできる名刺管理アプリで、累計利用者は400万人以上にのぼります。名刺交換相手が昇進・転職・異動などでプロフィールを更新すると、自動で情報が反映され、常に最新の状態を把握できます。
スマートフォンアプリでは、画面下中央の「◯」をタップしカメラを名刺に向けることで簡単にスキャン可能。読み取りに失敗した場合は「スキャンをやり直す」こともできます。なお、スキャン機能はiOS/Androidアプリ限定で、PCやモバイルWebからは利用できませんが、ブラウザ経由での閲覧・管理は可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
メイシーは、営業担当がためている名刺を送信またはスキャンするだけでデータ化できる名刺管理サービスです。スキャンはメイシーの専任スタッフが対応し、名刺を両面スキャン後、OCRで文字を読み取り、入力スタッフがデータを修正・入力。さらにチェックスタッフが最終確認を行い、正確な情報として反映されます。
入力ミスがあった場合は、名刺詳細ページから報告でき、翌月の請求で相殺される仕組みもあります。500枚程度であれば2〜3日でデータ化が完了。名刺の共有だけでなく、メール送信・リスト作成・コンプライアンスチェック機能も搭載されており、「misoca」「ちきゅう」などの外部ツールとも連携可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
まとめ:名刺の電子化で、業務効率と共有が変わる
紙の名刺をそのまま保管しておくだけでは、情報を十分に活用できず、共有や引き継ぎ、検索などにも手間がかかります。名刺をスキャンしてデータ化し、名刺管理ソフトに登録することで、情報の整理・共有・検索がしやすくなり、日々の業務や営業活動の質が大きく変わります。
特に、リアルタイムでの社内共有や、過去の接点情報の活用が可能になることで、チーム全体の営業力や組織対応力が向上します。名刺の電子化は、単なる管理手段ではなく、業務効率化と社内連携を強化する第一歩です。まだ紙で管理している企業は、この機会に名刺の電子化を検討してみてはいかがでしょうか。
しかし、名刺管理ソフトは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツでは、ITツール受発注支援のプロとして、名刺管理ソフト選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った名刺管理ソフトが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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