英語対応の勤怠管理システム6選!外国人従業員の打刻管理にもおすすめ
日本国内の外国人労働者数は約230万人に達し、過去最多を更新(2024年10月末時点・厚生労働省調べ)。労働市場のグローバル化が進むなか、多くの企業では外国人労働者を積極的に雇用する動きが広がっています。しかし、そうした人材の中には、日本語での業務に不慣れな方も少なくありません。
企業にとって、外国人労働者の就労時間を適切に管理することは法的義務であり、違反した場合には処罰の対象となる可能性があります。そのため、日本語が得意でない外国人労働者にとっても使いやすい勤怠管理の仕組みを整えることが求められます。
そこで本記事では、英語に対応した勤怠管理システムおすすめ6選を紹介します。各システムの機能やメリットを解説しているので、英語対応の勤怠管理システムを検討中の方はぜひご覧ください。
- 英語対応の勤怠管理システムとは
- 英語対応の勤怠管理システムがおすすめの企業
- 英語対応の勤怠管理システム導入のメリット
- 【比較表】英語対応の勤怠管理システム
- 英語対応の勤怠管理システムおすすめ6選
- 勤怠管理システム導入時のデメリット・注意点
- まとめ:勤怠管理システムの比較選定ならPRONIアイミツへ
- 英語対応の勤怠管理システムのよくある質問
英語対応の勤怠管理システムとは
勤怠管理システムとは、従業員の出勤時間や労働時間、休暇取得日数といった従業員の労働状況を管理できるシステムです。労働状況の管理だけでなく、従業員の出退勤の打刻や記録、残業や休暇の申請、シフト作成、労働時間の集計なども一つのシステムで行えます。
英語対応の勤怠管理システムは、システム内の日本語と英語の表示切替が可能です。日本語がわからない外国人従業員も直感的に勤怠管理システムを使いこなせるでしょう。言語の壁があっても教育コストがかからないため、外国人労働者が多い企業におすすめです。
PRONIアイミツでは、自分にあった勤怠管理システム選びに関するご相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
英語対応の勤怠管理システムがおすすめの企業
英語対応の勤怠管理システムがおすすめの企業は次の通りです。
- 外国人従業員数が多い企業
- 海外展開を予定している企業
- 既に海外拠点がある企業
外国人従業員数が多い企業
外国人社員が多い企業にとって、英語対応の勤怠管理システムは必須です。勤務初日から正確な打刻が求められる中、言語の壁があると管理に支障が生じがちです。英語対応のUI/UXなら直感的に操作でき、説明の手間を省けるうえ、誤操作も防げるため業務効率化にもつながります。
海外展開を予定している企業
将来的に海外進出を視野に入れている企業は、今のうちに英語対応の勤怠管理システムを導入しておくと安心です。導入後にシステムを切り替えるには手間もコストもかかります。英語対応のシステムをあらかじめ整備しておけば、海外展開もスムーズに始められます。
既に海外拠点がある企業
すでに海外に拠点を持つ企業や、多国籍な人材を雇用している企業では、多言語対応の勤怠管理システムが求められます。対応言語は製品ごとに異なるため、導入前に確認が必要です。従業員の国籍や言語を踏まえ、誰もが不自由なく使える環境を整えましょう。
英語対応の勤怠管理システム導入のメリット
英語対応の勤怠管理システムを導入すると、言語の壁をクリアすること以外にもさまざまなメリットがあります。実際に導入すると勤怠管理にどのような変化があるのか、順番に見ていきましょう。
簡単に言語の表示切替ができる
英語対応の勤怠管理システムを導入すれば、画面上で簡単に言語を切り替えられます。仮に母国語が英語でなくても、英語を理解できる外国人は多いので、周りの助けを借りなくても操作が可能です。直感的に使いこなせれば従業員もスムーズに業務に入ることができ、管理者も教育の手間が省けるため、労使双方にとって大きなメリットとなるでしょう。
画面表示を理解できれば、仮に間違いがあってもすぐに対応できるため、誤入力などのミスも減ります。それだけ勤怠データも正確に集計できるため、管理業務も効率化するでしょう。
時差の違いをクリアすることができる
英語対応の勤怠管理システムを導入すると、時差の違いもクリアできます。英語対応の場合は海外での利用も想定されており、時差対応機能を搭載しているケースが多く、各国の勤務形態や雇用形態のパターンに合わせたタイムゾーン(時差)の設定が可能です。
また、常時でなく海外出張中など、必要に応じてタイムゾーンが変更できるとさらに便利です。時差対応機能も内容は製品ごとに異なるため、導入の際は詳細を確認しておくと安心でしょう。
クラウドサービスならどこでも利用できる
英語対応の勤怠管理システムはクラウドサービスで提供されている製品が多いです。クラウドサービスはインターネットにさえ接続できればいつでもどこでも利用できるため、場所を選びません。海外出張時や海外拠点でもインターネット環境があれば日本と同様に使えます。
勤怠管理システムにはオンプレミス型のものもありますが、英語対応の場合は特にクラウド型の勤怠管理システムを選ぶと便利です。
海外展開時も継続して使える
英語対応の勤怠管理システムを導入すれば、将来的に海外展開したときに継続的に利用できます。仮に英語対応していない場合、海外進出時に再度システム入れ替えを行わなければなりません。その際、導入コストに加えて教育コストも発生します。従業員も管理者にとっても負担になるため、将来的に海外利用の可能性がある場合は、あらかじめ英語対応・時差対応の勤怠管理システムを導入するのがおすすめです。
【比較表】英語対応の勤怠管理システム
ここからは英語対応できる勤怠管理システムを紹介します。初期費用や月額料金、無料トライアル期間を比較した以下の表をご覧ください。
| サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 無料トライアル期間 |
|---|---|---|---|
| ジョブカン勤怠管理 | 無料 | 200円(税抜)~/1ユーザー | 30日間 |
| ガルフCSM 勤怠管理 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
| ジンジャー勤怠 | 要問合せ | 400円(税抜)/1ユーザー | 1ヶ月間 |
| キンタイミライ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
| チムスピ勤怠 | 要問合せ | 400円(税抜)~/1ユーザー | デモあり |
| RocoTime | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
勤怠管理システムには無料トライアル期間が用意されているものもあります。本格導入後にスムーズに運用できるよう、無料トライアル期間中に画面の見やすさや操作性を確認しておきましょう。
英語対応の勤怠管理システムおすすめ6選
ここでは、英語対応の勤怠管理システムおすすめ6選を紹介します。
ジョブカン勤怠管理は株式会社Donutsが提供するクラウド型勤怠管理システムです。
このシステムは「使いやすさ」にかけては定評があり、誰でも直感的に使いこなすことができる点が好評です。
それは外国語対応についても同様で、ワンクリックで操作画面表示を英語に切り替えることが可能。各種お知らせメールも英語に切り替えできるので、英語ユーザーの従業員にとっても大変使いやすい仕様となっています。
また、機能数の豊富さについても特筆すべきものがあり、勤怠管理に必要な機能はほぼフル装備。これまでの導入企業は3万社を超えており、中小企業から大企業まで幅広く導入が進められています。
英語対応という点でもおすすめですが、そもそもデフォルトの機能が大変優れており、実績、評判ともに高評価。一見の価値はあるので、ぜひ内容をチェックしてみてください。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
ガルフCSM 勤怠管理
ガルフCSM 勤怠管理は株式会社ガルフネットが提供しているクラウド型勤怠管理システムです。
このシステムの特徴は英語対応しているのはもちろん、外国人労働者特有の労務管理をサポートする機能が充実している点です。
外国語対応という点では、出退勤の打刻や各種申請機能はクリック一つで日本語から英語に切り替えができるので、外国人でも簡単に操作可能です。来日して働く外国人の中には全く日本語が分からずに働き始める人もいますが、このシステムなら日本語の知識を持たない人でも即日利用することができるでしょう。
また、外国人労働者を雇用する際は、不法就労を未然に防ぐ必要があります。雇い入れの際は必要な書類が揃っているかチェックし、雇用期間中も在留期限を把握していなければなりません。
このツールには外国人の採用時の書類、管理項目をチェックする機能があり、規定違反や在留期間切れを防止する機能も搭載されています。
こうした機能を搭載しているシステムは希少です。これから新たに外国人労働者を雇い入れたいとお考えの企業には最適のツールでしょう。
主な機能
ガルフCSM 勤怠管理の情報をさらに詳しく知りたい方はこちら
ジンジャー勤怠はjinjer株式会社が提供するクラウド型勤怠管理システムです。
機能数の多さでは業界最高ランクで、勤怠管理に関して必要な機能はフル装備しています。対応言語数の多さも特徴的で、英語の他、タイ語、ベトナム語、インドネシア語、台湾語に対応。今後東南アジア圏へ進出を予定している企業や、東南アジアから労働者を受け入れる予定の企業には最適のツールでしょう。
ジンジャー勤怠はあらゆる業界で導入が進んでおり、導入顧客数18,000社を誇ります。飲食、小売など、外国人労働者の雇用が見込まれる分野の勤怠管理も万全です。豊富な機能を搭載した製品をご希望で、上記言語を母国語とした従業員を抱える企業におすすめです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
バイバイタイムカードは株式会社ネオレックスが提供するクラウド型勤怠管理システムです。
2008年にIKEAが導入に踏み切って以来英語対応機能を完備。以降、外国人を含む国際的な企業でも次々導入が進められています。顧客の要望を断らず、どのようなニーズでも実現しようとするため、シフト管理、労務管理が複雑な会社からの依頼も多く、他所で断られたという会社でもバイバイタイムカードならOKというケースも多々あります。
英語対応以外の特色としては、打刻機能が充実している点が挙げられます。
タイムカードの代わりとなるべく開発されたこのシステムは、様々な打刻機能を搭載しており、指静脈認証、QRコード、ICカードなど実に多彩な打刻機能を提供しています。西武グループ、日本郵政、東洋観光事業を始めとする大企業でも導入されており、その実力は実証済みです。
外国語対応はもとより、自社用にカスタマイズが必要な場合は相談にも乗ってくれるので、勤怠管理が複雑な会社には大変おすすめです。英語対応に加え、独自の勤怠管理を行いたい方はぜひ一度相談をしてみてはいかがでしょうか。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
TeamSpiritは株式会社チームスピリットが提供するクラウド型勤怠管理システムです。
日英表記対応をしており、外国人従業員が勤務する会社の勤怠管理には最適です。
特に管理者に外国人が就任している企業では、デフォルトで英語対応していることが必須ですが、このシステムならそのニーズを満たすことができます。
管理者が外国人の場合、単に画面が英語表示に切り替えられるだけでなく、申請データも英語である必要があります。その要件を満たすシステムは限られますが、チームスピリットを使えば問題ありません。
また、クラウド型はセキュリティの脆弱さからグローバルでは抵抗感を持たれがちですが、このシステムは厳しいセキュリティ要件もクリアしているので、海外でも十分利用することができるでしょう。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
RocoTime
RocoTimeは株式会社ロココが提供する勤怠管理システムです。日本語/英語に標準対応しているので、日本企業はもとより外資系企業でも積極的に導入されています。言語ファイルを設定すれば、英語以外の外国語でも表示ができるので、多国籍の従業員を抱える企業ではきっと重宝することでしょう。
その他、Web打刻、Felica等のICカード打刻、静脈認証打刻など様々な打刻機能、異動に伴う管理上の混乱をなくす履歴管理機能、長時間労働を未然に防ぐ36協定アラートなど、最先端の勤怠管理機能も搭載。これだけの高機能ながら操作はとっても簡単で、PCが苦手な人でも即日利用可能。導入もスムーズにできるので人事担当者にも好評です。
また、オンプレミス型、クラウド型を選ぶことができるので、より企業ニーズに沿ったサービス提供をすることができます。外国語対応に加え、勤怠管理の効率化を目指す企業には最適のシステムでしょう。
数ある勤怠管理システムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った勤怠管理システムが分かる診断(無料)ができます。
勤怠管理システム導入時のデメリット・注意点
勤怠管理システムを導入するとさまざまなメリットがありますが、導入に際してはいくつかのデメリット・注意点もあります。実際に導入する際には次の2つの点は押さえておいてください。
英語対応している勤怠管理システムが少ない
現在、多くのベンダーから勤怠管理システムがリリースされていますが、英語非対応の勤怠管理システムもあります。自社ニーズに合う勤怠管理システムが必ずしも英語対応になっていない場合もあり、英語対応がマストの場合はその他の条件を妥協しなければならない場合もあるでしょう。
タイムゾーン(時差)が設定できる勤怠管理システムが少ない
英語対応の勤怠管理システムは限られていますが、その中でもタイムゾーン設定まで可能な製品はごくわずかです。導入前には「どこまで対応しているのか」「利用者にとって本当に分かりやすいか」を確認し、自社の運用体制に合致するか慎重に見極めることが重要です。
まとめ:勤怠管理システムの比較選定ならPRONIアイミツへ
勤怠管理システムは一度導入すると、途中で変更するのはかなり面倒です。余程のことがない限り同じものを使い続けることになると思いますが、従業員が言葉を理解できない場面に直面したたら変更せざるを得ません。そのときの変更コストを考えると、今後外国人を雇ったり、海外進出したりする予定がある場合は、最初から英語対応したものを選ぶのがベストです。
これから勤怠管理システムを導入する場合は、将来的な自社の動向を見定めて、ニーズに沿ったものを選ぶようにしてください。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った勤怠管理システムが分かる診断(無料)を用意しています。
英語対応の勤怠管理システムのよくある質問
ここでは、英語に対応した勤怠管理システムのよくある質問に回答します。
英語に対応した勤怠管理システムを導入する際に何か準備は必要ですか?
英語対応した勤怠管理システムを導入するにあたり必要なのは対応言語の確認です。対応言語は英語だけで足りるのか、他の言語の対応も必要であれば多言語対応のシステムの導入も検討しましょう。
また、英語対応の勤怠管理システムは数が限られるので、その中で自社ニーズを満たす製品を見つけなければなりません。そのために、英語対応以外の機能についても必要な機能をピックアップし、その中で優先順位をつけましょう。条件を満たす製品の中で比較検討を行うと効率的です。
英語に対応した勤怠管理システムの選ぶポイントはありますか?
英語対応に対応した勤怠管理システムの中から自社に最適の製品を見つけるには、導入の目的を明確にすることが重要です。導入によりどのようなことを実現したいのか、目的をしっかりと把握しておけば必要な機能が見えてくるでしょう。最初から機能に注目するとオーバースペックの製品を選びがちなので要注意です。
別記事「勤怠管理システムの比較方法・おすすめサービス解説」では、詳しく選び方を解説していますので、ぜひあわせてご覧ください。
英語対応の勤怠管理システムが求められる社会的背景は?
企業の国際化が進む中、英語対応の勤怠管理システムはますます重要になっています。社内に外国籍の従業員や海外拠点がある場合、日本語のみの管理画面では情報の伝達ミスや操作ミスが起きやすくなります。ここでは、英語対応の勤怠管理システムが求められる社会的背景を解説します。
企業や業務のグローバル化
海外との取引や業務連携が一般的になった今、英語を共通言語とする環境づくりが求められています。現地スタッフとの円滑な連携や、現地法規への対応を考慮すると、英語を前提とした業務基盤の整備は、今や幅広い業種・企業にとって必要不可欠な準備と言えるでしょう。
外国人労働者の増加
少子高齢化に伴う人手不足を背景に、日本でも外国人労働者の受け入れが拡大しています。製造業や介護、外食産業など、現場の最前線で活躍する外国人が増える中、日本語だけの業務環境ではスムーズな運用に支障をきたすケースも少なくありません。
特に初期教育や業務指導においては、言語の壁が大きな負担となりやすく、現場の混乱を防ぐためにも多言語対応の仕組みが社会的に求められています。こうした背景からも、英語対応を含むインフラ整備は、今後の職場環境づくりにおいて重要なテーマとなっています。
英語非対応の勤怠管理システムにおける問題点は?
企業の国際化が進むなかで、外国語対応をする必要があることはすでにお伝えした通りですが、仮に英語非対応の勤怠管理システムを使い続けた場合にはどのような問題が起こるのでしょうか。
言語が分からず誤操作が起きるリスク
英語に対応していない勤怠管理システムでは、日本語を理解できない外国人労働者が操作に戸惑い、誤った打刻や申請ミスが発生する恐れがあります。勤怠情報は給与や待遇に直結するため、正しく理解・操作できることは不可欠です。誰にでも分かる言語環境の整備が求められます。
時差に対応できず勤怠記録が不正確になるリスク
日本国内のみを想定したシステムでは、時差を考慮できず、海外出張や現地勤務時に正確な労働時間が記録されません。労働時間帯に応じた割増賃金の判断にも影響が出るため、海外展開を行う企業は時差対応機能も搭載したシステムを選ぶことが重要です。
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