【2025年最新】給与計算にも対応した人事システムおすすめ10選
「紙やExcelでの人事・勤怠情報の管理、給与計算をもっと効率的に行いたい」とお考えの企業におすすめなのがシステム化です。2025年現在は、勤怠管理や給与計算まで1つのシステム内で対応できる人事システムもあり、人事DXを大きく進めることができます。
本記事では、給与計算にも対応したおすすめの人事システム4選を紹介。また、給与計算機能は持っていないものの、API連携でスムーズにデータ連携できる人事システム6選を紹介します。システム導入をお考えの人事担当者はぜひご覧ください。
- 給与計算まで対応した人事システムのメリット
- 人事給与システムの比較表
- 【2025年最新】おすすめの人事給与システム4選
- 給与計算と連携できる人事システムおすすめ6選
- 人事システム(HCM)とは
- 人事給与システムを選ぶ際のポイント
- まとめ:人事データ管理から給与計算まで効率化できるシステムを導入しよう
給与計算まで対応した人事システムのメリット
人事システム(HCM:Human Capital Management)とは、従業員の基本情報や給与、評価履歴、スキル・能力、キャリアビジョンなど人事業務に必要な従業員データを一元管理できる業務システムです。人事システムを導入することで、工数が多く煩雑な労務管理・人事管理にかかる時間を大幅に削減できます。また、「どの能力を持った従業員がどこにどれだけいるのか」が一目で把握できるため、適材適所の人材配置が可能になります。
テレワーク対応や人事DXの必要性が高まったことをきっかけに、人事管理システムを導入する企業は増加。2016年にHR総研(ProFuture株式会社)が実施した調査によると、約6割の企業が人事管理システムを導入しています。
※出典:HR総研『人事系システムに関する調査』
人事システムによって搭載している機能はさまざまですが、ここでは給与計算まで対応した人事システムを導入するメリットを解説します。
1つのシステムで人事労務業務を大幅に効率化できる
多くの人事給与システムは、勤怠管理機能を搭載(もしくは勤怠管理システムと連携)しており、勤怠データをもとに自動で給与を計算することが可能。紙やExcelで人事情報管理・給与計算を行ってきた企業が人事給与システムを導入することで、大幅な業務効率化を実現できます。
また、社会保険や各種税金も考慮されるため、人事担当者が1人ひとりの給与計算を行う手間や時間が削減される点もメリット。社労士に業務委託する必要もなくなり、コスト削減を図れるでしょう。
システム間の転記が不要で、人的ミスなく正確に給与計算できる
1つのシステムで人事情報管理から給与計算まで行えるようになると、システム間のデータ転記が不要となります。これによって、残業時間・残業代の集計ミスや、社会保険料の計算ミスといった人的ミスを防止。システムによって正確に給与計算ができるようになる点がメリットです。
社員情報を一元管理し、人材配置に活用できる
給与人事システムでは、社員の基本情報から給与、評価履歴、スキル・能力、キャリアビジョンまでの情報を一元管理することができます。従来、ExcelやGoogleスプレッドシートなどあらゆる場所に点在していた情報が一覧化されるため、社員1人ひとりのスキルや経験を把握しやすくなり、より適切な人材配置が実現します。給与データをもとに昇給の検討もしやすくなるでしょう。人材配置・タレントマネジメントにもシステムを活用したいなら、社員情報を一元管理できる給与人事システムがおすすめです。
人事給与システムの比較表
ここからは実際に、給与計算にも対応した人事システムを比較して、おすすめの人事給与システムを紹介します。以下、人事給与システムの料金や導入形態の比較表をご覧ください。
| サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | 導入形態 |
|---|---|---|---|
| freee人事労務 | 無料 | 400円/1ユーザー | クラウド型 |
| ジンジャー人事労務 | 要問合せ | 500円/1ユーザー | クラウド型 |
| POSITIVE on CLOUDiS | 要問合せ | 要問合せ | クラウド型 |
| GLOVIA きらら人事給与 | 要問合せ | 要問合せ | クラウド型/オンプレミス(パッケージ)型 |
上記のとおり、公式サイトで初期費用や月額料金を公表していない人事給与システムも多いです。そのため、いくつかのサービスを選んだうえで相見積もりを行うのがおすすめです。
【2025年最新】おすすめの人事給与システム4選
2025年現在、給与計算機能も搭載し、幅広い人事業務に対応したおすすめ人事給与システム4選を紹介します。各サービスの特徴やおすすめのポイントも詳しく解説しますので、サービス選定の参考にしてください。
- freee人事労務
- ジンジャー人事労務
- POSITIVE on CLOUDiS
- GLOVIA きらら人事給与
freee人事労務は、freee株式会社が手がけた人事給与システム。「人的ミスをゼロにする」を目指して開発されており、人的ミスの原因としてとくに多い転記作業を軽減できるシステム設計です。
機能としては、労務管理、勤怠管理、給与計算、給与明細作成、入社・退社手続き、年末調整などがあります。1つのシステム内でこれらの業務を完結させることによって、人的ミスや作業時間を大幅に削減可能です。
freee人事労務はシンプルなデザインなので、人事担当者もそのほかの従業員も、迷わず簡単に操作できる点がメリット。初めて人事システムを導入する企業にもおすすめです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
ジンジャー人事労務
ジンジャー人事労務は、jinjer株式会社が提供する人事給与システムです。人事労務業務の効率化を目指して開発されたシステムで、大半の業務を自動化できます。
同社が提供する勤怠管理システムと連携することで、給与計算の自動化が実現。CSVの加工・インポートが不要で、手作業によるミスなく、スムーズに給与計算を行えます。また給与明細はWeb上で発行でき、印刷・郵送のコストを削減します。
また、直感的で分かりやすい操作画面もおすすめのポイント。システムやパソコンの操作に不慣れな従業員でも簡単に使いこなせるでしょう。月額料金は1ユーザーあたり500円と、他社と比較して安いため、価格重視で人事給与システムを選びたい企業にもおすすめです。
主な機能
POSITIVE on CLOUDiS
POSITIVE on CLOUDiSは、株式会社電通国際情報サービスが提供する人事給与システム。大手企業向けに、グループ統合の基幹人事システム(人事、給与、就業管理、ワークフロー、タレントマネジメント)の構築が可能です。
POSITIVE on CLOUDiSはクラウド型システムのため、自社サーバーにシステムを構築する必要はありません。システム開発などの初期費用を抑え、グループ統合システムを気軽に導入したいとお考えの企業担当者は、ぜひご検討ください。
なお、POSITIVE on CLOUDiSは給与計算業務のアウトソーシングサービスをオプション提供している点も特徴。業務運用の人員不足が課題となっている企業は、ぜひ給与アウトソーシングも活用ください。
主な機能
GLOVIA きらら人事給与
GLOVIA きらら人事給与は、富士通株式会社が提供する人事給与システムです。経営で不可分の「人事」と「給与」を1つのシステムで管理することを目的として開発されました。
メインの機能としては、人事情報管理、給与機能(月例給与、賞与、社会保険、年末調整、帳票出力)、マイナンバー情報の管理などがあります。
導入形態はクラウド型とオンプレミス型(パッケージ型)の2種類から選ぶことができます。自社独自の人事・給与体系に合わせてカスタマイズしたい場合や、独自フォーマットの帳票出力が必要な場合に、オンプレミス型(パッケージ型)はおすすめです。
主な機能
以上、給与計算まで1つのシステムで対応できるおすすめ人事システムを紹介しました。人事給与システムは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った人事システムの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
給与計算と連携できる人事システムおすすめ6選
給与計算を効率的に行いたいなら、給与計算機能はないものの、給与計算システムとAPI連携できる人事システムもおすすめです。システム同士をAPI連携できれば、データ項目の設定や加工なしで、スムーズに給与計算を行うことができます。
以下、給与計算システムと連携できる人事システムおすすめ6選を紹介します。
- マネーフォワードクラウド人事管理
- ジョブカン労務HR
- HRBrain
- One人事 タレントマネジメント
- 総務人事奉行クラウド
- SmartHR
マネーフォワード クラウド人事管理
マネーフォワードクラウド人事管理は、株式会社マネーフォワードが手掛けた人事システム。同社は人事システム以外にも、「クラウド給与」「クラウド勤怠」「クラウドマイナンバー」「クラウド社会保険」といったバックオフィス向けクラウドサービスを提供しており、システム間の連携が可能。人事システムに蓄積した従業員情報をワンクリックで他のシステムに連携し、転記作業をゼロにできます。
勤怠管理や給与計算の業務をまるっとシステム化・効率化したい企業は、ぜひマネーフォワードシリーズをご検討ください。
主な機能
ジョブカン労務HR
ジョブカン労務HRは、株式会社DONUTSが提供する人事システムです。同社は給与計算システムや勤怠管理システムなど、8つのバックオフィス系クラウドサービスを提供しており、システム連携によって人事業務全体の効率化を図れます。
ジョブカン労務HRは料金が安い点もおすすめのポイント。初期費用無料、月額料金は1ユーザーあたり400円~です。あらゆる手続きを自動化したい企業は、ぜひジョブカンのシリーズ連携を検討ください。
主な機能
HRBrain
HRBrainは、株式会社HRBrainが手掛ける人事システムです。6つのプロダクト(タレントマネジメント、人事評価、360度評価、組織診断サーベイ、パルスサーベイ、労務管理)を用意しており、各企業の課題に応じてプロダクトを組み合わせるサービスとなっています。
HRBrainのプロダクトは、API・CSV・バッチ連携によって多様な外部サービスへのデータ連携が可能。自社の給与計算システムに人事情報をスムーズに取り込むこともできます。これまで2,500社以上に導入してきた実績・ノウハウをもとに、初期設定から運用まで手厚いサポートがあるので、「自社システムと連携できるか不安」という企業担当者にもおすすめできます。
主な機能
One人事
One人事 タレントマネジメントは、One人事株式会社が提供する人事労務システム。これまで中小企業から大手企業まで有償利用ユーザー数600,000人以上の導入実績があります。
「One人事 タレントマネジメント」は、人事評価や人材育成に特化したサービスですが、同社はほかにも給与計算システム、勤怠管理システム、労務システムを提供。給与計算システムを連携することで、源泉徴収までスムーズに効率化します。
また、サポート体制が手厚い点も他社と比較したおすすめポイント。専任のサポート体制でトラブルや不具合が生じたときには24時間以内に解決してくれます。はじめて人事システムを導入するという企業は、手厚いサポートで安心の「One人事 タレントマネジメント」を検討ください。
主な機能
総務人事奉行クラウド
総務人事奉行クラウドは、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する人事システムです。同社は給与計算システムや勤怠管理システムも提供。人事システムと連携することで、情報を二重入力することなく、転記作業が不要になります。他社システムやExcelからのデータ移行も簡単に行えます。
他社と比較したおすすめポイントは管理項目が豊富な点。50種類1,100個を超える管理項目で社員情報を一元管理でき、情報の抽出や分析はワンクリックで可能。あらゆる人事情報を1つのシステムで管理でき、導入企業の中には業務時間を9割も削減した企業もあります。
主な機能
SmartHRは、株式会社SmartHRが開発した人事システムです。労務管理クラウド市場において5年連続でシェアNo.1(※)を獲得し、大企業から中小企業まで60,000社以上の事業所がSmartHRを利用しています。
※デロイト トーマツ ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2022年度版」より
SmartHRはAPI・CSVによる外部サービスとの連携を強化しています。給与計算システムとしては、マネーフォワードクラウド給与、freeee人事労務、ジームクラウド、MJS(株式会社ミロク情報サービス)の給与計算ソフトと連携可能です。
そのほか、勤怠管理システム、採用管理ツール、タレントマネジメントシステムチャットツールなどさまざまな外部サービスと連携可能。人事データを最大限活用して社内DXを図りたい企業におすすめです。
主な機能
以上、給与計算システムと連携できるおすすめ人事システムを詳しく解説しました。人事システムは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った人事システムの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
人事システム(HCM)とは
人事システム(HCM:Human Capital Management)とは、従業員の基本情報や配属や給与、評価履歴、スキル・能力、キャリアビジョンなど人事業務に必要な従業員データを一元管理できる業務システムです。人事システムを導入することで、工数が多く煩雑な労務管理・人事管理にかかる時間を大幅に削減できます。また、「どの能力を持った従業員がどこにどれだけいるのか」が一目で把握できるため、適材適所の人材配置が可能になります。
人事管理システムの機能
「人事システム」のメイン機能としては、労務管理・従業員情報管理・人事評価(タレントマネジメント)の3機能です。それぞれ対応する業務は下記の通り。
| 人事システムの機能 | 対応できる業務 |
|---|---|
| 労務管理 | 入社・退社手続き 勤怠管理 給与計算など |
| 従業員情報管理 | 従業員情報 マイナンバー管理 組織図 文書配布など |
| 人事評価(タレントマネジメント) | 人事評価 人材配置 サーベイなど |
上記すべての機能を搭載した人事システムもあれば、1機能に特化した人事システムもあります。大企業向けには多くの機能を具えた統括的なシステム、コストを抑えたい企業向けには必要な機能を絞ったシステムがおすすめです。
人事システムの種類(クラウド型/オンプレミス型)
人事システムの導入形態としては、主にクラウド型・オンプレミス型の2種類があります。各種類ごとの特徴は下記の通りです。
| 導入形態 | 特徴 |
|---|---|
| クラウド型 | ・サーバー不要、システム開発不要のため気軽に導入できる ・オンプレミス型と比較して費用が安い |
| オンプレミス型 | ・自社サーバーにシステムを構築するため、カスタマイズ性が高い ・初期費用が高額となる傾向 |
なお、2016年にHR総研(ProFuture株式会社)が実施した調査によると、従業員数300人以下の中小企業においてはクラウド型が58%となっており、過半数がクラウド型の人事管理システムを選んでいます。クラウド型のシステムは、自社サーバー不要で導入しやすく、初期費用や月額料金も安いため、中小企業も受け入れやすい形態です。
※出典:HR総研『人事系システムに関する調査』
人事給与システムを選ぶ際のポイント
人事給与システムは多数あり、どの製品を選べばいいか分からないとお困りの担当者もいるでしょう。人事給与システムを選ぶ際の比較ポイントを解説します。
自社の課題を解決する機能を搭載しているか
自社に合った人事給与システムを選定するには、まず自社の課題を明確にすることが重要。そのうえで、課題解決に役立つ機能を搭載しているシステムを選ぶのがポイントです。たとえば、労務の業務負担を軽減したい企業には、労働時間の自動集計機能や、給与の自動計算機能が搭載されているシステムがおすすめです。
勤怠管理ソフトなど自社システムと連携できるか
すでに自社に勤怠管理ソフトや給与計算ソフトを導入しているなら、それらのシステムと連携できる人事システムがおすすめです。なお、連携方法としてはCSV・API・バッチ連携などがありますが、おすすめはAPI連携です。システム同士をAPI連携できれば、データ項目の設定や加工なしで、スムーズに給与計算を行うことができます。
簡単に使える操作性か
従業員に使ってもらうためには、操作性も重要なポイントです。操作性が悪く、使いにくいシステムを導入してしまうと、なかなか社内にシステム利用が浸透していきません。せっかく高いお金を出して人事給与システムを導入しても、従業員に使ってもらえないのであれば、いつまで経っても業務効率の向上は実現できないでしょう。
株式会社RevCommが2022年11月に実施した調査によると、SaaSの解約理由として1番多いのが「操作性がよくなかった」(55.9%)という理由。逆に長く利用しているSaaSの特徴として「操作性がよく使いやすい」(58.5%)という理由を挙げる企業が多いことが分かっています。
※出典:株式会社RevComm『SaaSの継続・解約理由に関する実態調査』
人事給与システムの中には、無料トライアル期間を用意しているものもあります。無料トライアル期間に従業員に使ってもらい、簡単に使えるシステムを選ぶことをおすすめします。
まとめ:人事データ管理から給与計算まで効率化できるシステムを導入しよう
給与計算に対応した人事システムなら、単に人事データを効率的に管理するだけでなく、煩雑で工数がかかる給与計算を自動化することも可能となります。初めてバックオフィスにシステム導入する企業には人事業務にまるっと対応した人事給与システムがおすすめです。
PRONIアイミツでは、さまざまな条件で人事システムを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
とはいえ、数多くの人事給与システムの中から、機能や料金を比較して自社にぴったりな人事システムを選び出すのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った人事システムが分かる診断(無料)ができます。
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