FAQシステムを徹底比較!2024年最新のおすすめ10選
FAQシステムとは、ユーザーのよくある質問を集めて整理し、ユーザーが回答ページに簡単にアクセスできるようにするシステムです。ユーザーは自身の疑問を迅速に解決でき、運営会社はカスタマーサポート業務の負担が軽減されます。 一方で、FAQシステムの数も増加しているため、「どれが自社に最適かわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、FAQシステムおすすめ10選を紹介。システムの比較方法や導入メリットも解説しています。FAQシステムで問い合わせ対応の削減を検討している方はぜひご覧ください。
- FAQシステムの比較方法・選び方
- FAQシステムの比較表
- おすすめのFAQシステム10選【2024年最新】
- FAQシステムとは
- FAQシステムでできること
- FAQシステムの導入事例
- FAQシステム導入のメリット
- FAQシステム導入のデメリット・注意点
- まとめ:FAQシステムのランキングページはこちら
- よくある質問
FAQシステムの比較方法・選び方
FAQシステムとは、ユーザーの「よくある質問(FAQ:Frequently Asked Questions)」を集めて整理し、ユーザーが回答ページへ簡単にアクセスできるようにするシステムです。ユーザーは自身の疑問を迅速に解決でき、運営会社はカスタマーサポート業務の負担が軽減されます。
まずは、FAQシステムの比較方法・選び方を解説します。FAQシステム導入時には、以下の点を参考にしてみてください。
- 多彩な検索方法があるか
- FAQコンテンツを作成しやすいか
- 料金は予算に合っているか
- 無料プラン・無料トライアルはあるか
- セキュリティ対策は十分か
多彩な検索方法があるか
FAQシステムを選ぶ際のポイントで重要なのが、多彩な検索方法があるかどうかです。FAQシステムの検索機能には、以下のようなものがあります。
検索方法 | 内容 |
---|---|
キーワード検索 | キーワード入力で自由に検索できる |
カテゴリ検索 | カテゴリを選択することで、カテゴリ全体のFAQを検索できる |
タグ検索 | タグを選択することで、カテゴリ検索よりも詳細な回答を表示できる。 |
サジェスト検索 | 入力したキーワードに応じて関連キーワードを提案。検索意図に |
スペルミス補正検索 | 入力ミスをしても、意図に沿った検索ができる。表記ゆれにも対応。 |
どんなに優れたFAQコンテンツを掲載していても、ユーザーが回答にたどり着けなければ意味がありません。そのため、ユーザーが検索しやすい方法を搭載しているFAQシステムを選ぶことで顧客満足度が向上し、サイトの離脱防止にもつながります。
FAQコンテンツを作成しやすいか
FAQシステムを導入する際には、FAQシステムコンテンツの作りやすさも確認しましょう。FAQページはさまざまなユーザーの声を反映して構築していきます。そのため、FAQコンテンツの更新のしやすさは必須です。より多く寄せられるFAQをページ上部に配置できるなど、自在に編集できるFAQシステムを選ぶことで、ユーザーにとってより見やすいFAQページの構築が可能になります。
また近年では、生成AI機能でFAQコンテンツを自動生成できるFAQシステムもあります。 AIによるコンテンツ生成は、新しいアイディアや自分では思いつかなかった表現を取り入れることもできます。多角的な視点でコンテンツを生成することで、ユーザーの満足度をさらに高めることが期待できます。
料金は予算に合っているか
FAQシステムの料金は予算に合っているか確認しましょう。FAQシステムの料金体系は、初期費用と月額料金で構成されています。初期費用は無料のシステムも多く、コストを抑えてシステム導入できるメリットがあります。一方で、初期費用がかかるFAQシステムは、導入・運用サポートが充実している傾向があり、カスタマーサクセス担当によるサポートや導入研修などを用意しているサービスもあります。そのため、システム導入が初めての企業でも、スムーズなシステム導入ができるでしょう。
なお、月額料金には注意が必要です。FAQシステムの月額料金は、毎月一律の料金を支払うパターンが一般的ですが、月額基本料に加えて利用ユーザー毎に従量課金が必要なシステムもあります。そのため、実際に利用するユーザー数の従量課金もふまえて検討することが重要です。
無料プラン・無料トライアルはあるか
FAQシステムを比較選定する際には、無料で試せるシステムを選ぶことが重要です。本格導入前に実際に機能や使い勝手を確認することで、自社のニーズに合っているかを判断できます。無料トライアル期間中には、インターフェースの使いやすさ、FAQコンテンツの作りやすさ、FAQページの見やすさなどを確認すると良いでしょう。特に、FAQコンテンツの更新のしやすさ、目的に応じたテンプレートの充実度もチェックポイントです。無料トライアルを活用することで、導入する価値があるFAQシステムかどうかを見極め、導入後のミスマッチを防ぐことができます。
セキュリティ対策は十分か
FAQシステムを選ぶ際には、しっかりとしたセキュリティ対策が施されているものを選ぶことが重要です。顧客情報や社内データを安全に管理するためには、SSL通信によるデータ暗号化やIPアドレスによるアクセス制限などの機能がおすすめです。
また、運営会社がプライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)を取得しているかを事前に確認することで、安心して利用できるシステムを選べます。これにより、情報漏えいや不正アクセスのリスクを軽減し、安全性の高い運用が可能となります。
FAQシステムの比較表
ここでは、おすすめのFAQシステムを比較します。初期費用、月額料金、無料トライアル期間を比較した以下の表をご覧ください。
システム名 | 初期費用 | 月額料金 | 無料トライアル期間 |
---|---|---|---|
Zendesk Suite | 無料 | 55ドル~ | あり |
Helpfeel | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
FastAnswer2 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
Tayori | 無料 (エンタープライズプランは50,000円) |
3,800円~ | 14日間 |
ナレッジリング | 98,000円~ | 9,800円~+120円×ユーザー数 | 無料デモあり |
アルファスコープ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
sAI Search | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
SyncAnswer | 25万円~ | 50,000円~ | あり |
PKSHA FAQ | 要問合せ | 要問合せ | 無料デモあり |
i-ask | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
(価格は税抜き)
おすすめのFAQシステムには、無料プランか無料トライアルが用意されているものがあります。本格導入前に画面の見やすさや操作性などを事前に確認できるので、導入後のミスマッチ防止のため積極的に利用しましょう。
「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツ(当サイト)を活用ください。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで、希望要件に合ったFAQシステムが分かる診断(無料)ができます。ぜひ一度お試しください。
おすすめのFAQシステム10選【2024年最新】
ここでは、2024年最新のFAQシステムおすすめ10選を紹介します。各ツールの特徴をまとめていますので、比較選定の参考にしてください。
- Zendesk Suite
- Helpfeel
- FastAnswer2
- Tayori
- ナレッジリング
- アルファスコープ
- sAI Search
- SyncAnswer
- PKSHA FAQ
- i-ask
-
料金
月49$/エージェント -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Zendesk Suite(ゼンデスク スイート)は、株式会社Zendeskが提供するFAQシステムです。日本をはじめ160の国と地域の企業で導入されており、世界中で10万社以上の導入実績を誇ります。
Zendeskの「AIエージェント」は、企業のカスタマーサポートを効率化するAI機能です。自然言語処理を活用し、顧客が入力した質問や要求を理解し、最適な回答や対応策を提供します。これにより、サポートチームの負担を大幅に軽減できます。
また、AIエージェントは24時間365日稼働し、休むことなく顧客対応可能。顧客が何を求めているのかをAIが自動的に把握し、おすすめの情報をわかりやすく表示します。顧客が求める解決策を最短時間で提供できる点がおすすめポイントです。
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- フォームの作成
- チケット起票
- 自動応答機能
- アクセス状況分析
- レポート作成
- 管理画面上でのFAQ編集
- カテゴリ検索
Helpfeel
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Helpfeel(ヘルプフィール)は、株式会社Helpfeelが提供するFAQシステムです。解答スピード0.001秒、検索ヒット率98%といった性能が高く、トップブランド400サイト以上が導入しています。加えて導入後の満足度も高く、契約継続率99%以上(2024年5月現在)の実績を誇ります。
Helpfeelのおすすめ機能は、特許を取得した「意図予測検索機能」です。ユーザーが曖昧な質問を入力しても、瞬時に意図を読み取りAIが詳細な文章を生成して提案。ユーザーは自分の意図に合った質問を選択することで、すぐに回答ページにアクセスできます。ストレスなく疑問を解消する仕組みで、顧客満足度を高めます。
また、生成AI機能でFAQコンテンツを生成することも可能。問い合わせマニュアルや商品マニュアル、顧客との対応履歴などからコンテンツを生成するため、より精度の高い回答内容を作成できます。今までコンテンツ作成に費やしていた時間を削減できるので、空いた時間でロイヤルティ向上や離反防止対策に取り組むこともできるでしょう。
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- フォームの作成
- アクセス状況分析
- レポート作成
- 回答データのダウンロード
- 管理画面上でのFAQ編集
- カテゴリ検索
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
-
最低利用人数
FastAnswer2(ファストアンサー2)は、テクマトリックス株式会社が提供するFAQシステムです。通販・小売り業、金融業、製造業など、業界を問わず多くの企業で導入実績があります。
他社と比較した際のおすすめポイントは、FAQナレッジを効率的に活用できる点です。FAQナレッジを一元管理をすることで、新規追加や既に登録してある内容の修正も簡単にできます。これにより、管理者や担当者は複数の場所で同じ情報を更新する必要がなく、効率的にFAQナレッジの蓄積ができます。
また、FAQナレッジの活用状況を見える化することで、どの情報が頻繁に参照されているか、どの質問がよく検索されているかを把握できます。これらのデータをもとにサイト運営のPDCAサイクルを回すことができ、サイト運営をさらに効果的に行えるでしょう。たとえば、頻繁に参照される情報に焦点を当てたり、あまり活用されていない部分を改善したりすることで、ユーザー満足度を向上させることが期待できます。
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- フォームの作成
- 自動応答機能
- アクセス状況分析
- レポート作成
- 管理画面上でのFAQ編集
- カテゴリ検索
-
料金
月3,800円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
お問い合わせ
-
最低利用人数
3名
Tayori(タヨリ)は、株式会社PR TIMESが提供するFAQシステムです。大手企業をはじめ国内で多くの企業に導入されており、約70,000アカウントの導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、直感的な操作で簡単にFAQを作成できる点です。システム内で表示される手順に従って質問・回答を入力するだけで、コーディング知識が無い方でもすぐにFAQを作れます。ドラッグ&ドロップで順番の入れ替えもできるため、後から項目を追加する必要がある場合でも、効率的に更新・整理できます。
また、FAQのデータはCSV形式でエクスポートできるため、問い合わせ管理システムなどの他システムとの連携やデータのバックアップが容易になります。逆に、新たなデータのインポートもCSV形式でできるので、FAQの内容を迅速に更新したり、大量の情報を一度に追加したりする際におすすめです。これにより、頻繁な更新が必要なFAQコンテンツの管理が簡単になり、顧客サポートの質を向上させることができます。
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- FAQコンテンツのテンプレート作成
- フォームの作成
- CSVインポートでのFAQ作成
- チケット起票
- 自動応答機能
- 回答データのダウンロード
-
料金
月9,800円 -
初期費用
98,000円
-
最低利用期間
2ヵ月
-
最低利用人数
なし
ナレッジリングは、株式会社CBITが提供するFAQシステムです。業界最安クラスの料金設定で、医療、不動産、食品業など、業界を問わずさまざまな企業への導入実績があります。
ナレッジリングには、必要な情報に素早くアクセスできる検索ボックスが搭載されています。検索ボックスでは、カテゴリーやこだわり条件を設定して、効率的にキーワード検索が可能です。ナレッジリングにアップロードされた記事やファイルも横断的に検索できるため、膨大な情報の中から必要な情報をすぐに見つけ出せます。
また、ファイル名だけでなく、ファイル内のテキストも検索表示できるため、知りたい情報と同時に関連性の高い情報もFAQシステムで簡単に見つけられます。これにより、作業効率が大幅に向上し、時間をより効果的に活用できます。
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- フォームの作成
- チケット起票
- 自動応答機能
- アクセス状況分析
- レポート作成
- 管理画面上でのFAQ編集
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
12ヶ月
-
最低利用人数
なし
アルファスコープは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供するFAQシステムです。豊富な分析機能で、FAQページを訪れたユーザーの自己解決数を1日75件以上に伸ばした実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、15種類以上の分析機能でFAQの質を高められる点。ユーザー動向分析では、日々のアクセス数から閲覧傾向を把握。優先的に情報更新をしたほうが良いFAQや見直しの必要なFAQを簡単に特定できます。これにより、ユーザー満足度が向上するだけでなく、問い合わせ件数の削減やカスタマーサポートの業務負担軽減につながります。
またアルファスコープでは、FAQに対するユーザーからのフィードバックを受けることもできます。ユーザーは「参考になった」「参考にならなかった」といった設問の選択や評価コメントの入力が可能。評価で得た改善ポイントをコンテンツに反映することで、より質の高い情報をユーザーへ提供できます。
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- FAQコンテンツのテンプレート作成
- 自動応答機能
- アクセス状況分析
- 管理画面上でのFAQ編集
- カテゴリ検索
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
sAI Search(サイサーチ)は、株式会社サイシードが提供するFAQシステムです。金融業、製造業、旅行業など業界を問わず幅広い業界への導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、AI搭載のFAQ検索で問い合わせ対応の削減ができる点。sAI Searchは独自のAIを搭載しており、ユーザーはタグを直感的に選択するだけで関連するFAQにたどり着けます。これにより、検索の手間を省きスムーズに目的の回答を見つけることができるため、ユーザーの満足度が向上し問い合わせ業務の効率化が目指せます。
また、sAI SearchはFAQデータをアップロードするだけで、その日からすぐに利用可能です。これにより、導入直後から高い検索精度を実現し、時間とコストを節約しながら、迅速に顧客対応を強化できます。
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- フォームの作成
- CSVインポートでのFAQ作成
- チケット起票
- 自動応答機能
- アクセス状況分析
- レポート作成
SyncAnswer
-
料金
月50,000円 -
初期費用
250,000円
-
最低利用期間
お問い合わせ
-
最低利用人数
1名
SyncAnswer(シンクアンサー)は、株式会社SyncThoughtが提供するFAQシステムです。 コールセンターに顧客からよせられる「よくある質問・回答」を FAQ(Q&A)として簡単に作成できます。
他社と比較したおすすめポイントは、ブログ感覚でFAQの作成・公開ができる点。コーディングやデザインの知識は必要なく、ブラウザ上の管理画面から簡単にFAQの作成ができます。承認フローや公開日時の設定といった機能も搭載されており、効率的なFAQ管理が実現します。
また、スマートフォンをはじめとするさまざまなデバイスに最適化された表示でFAQページの閲覧が可能です。そのため、拡大縮小の手間をかけずに、簡単かつスムーズに必要な情報を探し出すことができます。これにより、ユーザーはいつでもどこでもFAQページを閲覧でき、企業のサービスに対する満足度も向上するでしょう。
-
料金
月100,000円〜 -
初期費用
1,300,000円
-
最低利用期間
お問い合わせ
-
最低利用人数
お問い合わせ
PKSHA FAQ(パークシャFAQ)は、株式会社PKSHA Communicationが提供するFAQシステムです。導入企業数800社以上、問い合わせ数40%以上の実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、日本語に強い検索エンジンを搭載している点。約7万語種類の概念知識と1,200万語の言語辞書を搭載しており、ユーザーが入力したキーワードとその同義語を同時に検索可能。表記ゆれがある場合でも、知りたいFAQページに素早くアクセスできます。ストレスのないスムーズな検索で顧客満足度の向上が期待できるでしょう。
また、PKSHA FAQはサポート体制も充実。基礎的な操作方法から実践的な活用トレーニングまで、導入企業それぞれのニーズに応じた個別相談を定期的に開催し、導入から公開、その後の活用まで包括的にサポートします。これにより、導入企業は安心してシステムを導入・運用でき、業務の効率化や顧客満足度の向上を実現できます。
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- FAQコンテンツのテンプレート作成
- フォームの作成
- CSVインポートでのFAQ作成
- チケット起票
- 自動応答機能
- アクセス状況分析
- レポート作成
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
i-ask(アイアスク)は、株式会社スカラコミュニケーションズが提供するFAQシステムです。大手企業や上場企業を中心に250社以上の導入実績があります。
他社と比較したおすすめポイントは、FAQに対するユーザーのフィードバックを収集できる点。ユーザーの閲覧数や評価、アンケート結果をもとにした統計データを集計できるため、運用者は効果的なFAQの改善策を立てることが可能です。
また、FAQページをユーザーのニーズに合わせて柔軟にカスタマイズできます。FAQランキングの順位調整や新着FAQの目立たせ方を自由に設定することで、ユーザーが重要な情報に迅速にアクセスできるようになり、FAQの有効活用に大きく貢献します。さらに、カテゴリ表示や項目別ランキングの設定を通じて、企業のニーズに応じたFAQページを構築できるため、顧客満足度の向上やサポート業務の効率化が期待できます。
- 社内向けFAQ
- 社外向けFAQ
- キーワード検索
- サジェスト検索
- フォームの作成
- 自動応答機能
- アクセス状況分析
- 回答データのダウンロード
- カテゴリ検索
- 有人対応への切り替え
FAQシステムとは
FAQシステムとは、ユーザーの「よくある質問(FAQ:Frequently Asked Questions)」を集めて整理し、ユーザーが回答ページへ簡単にアクセスできるようにするシステムです。ユーザーは自身の疑問を迅速に解決でき、運営会社はカスタマーサポート業務の負担が軽減されます。
FAQページは性質上、ユーザーと直接コミュニケーションを取れないため、ユーザーの疑問を本当に解消できているかわからないことがあります。株式会社Helpfeelが行った「ECサイトの問い合わせ手段に関する意識調査2024」によると、自社ECサイトのFAQに事業者は83%が「満足」している一方で、FAQを閲覧したユーザーの51%は「疑問を解消できなかった」経験があり、事業者とユーザーの認識に乖離があることがわかりました。
出典:PRTIMES「ECサイトの問い合わせ手段に関する意識調査」
また、ECサイトの閲覧中に不明点があった場合、ユーザーの51%がまず「FAQ」を参考にすると回答。まずは自分で解決しようとFAQページを閲覧する傾向がみられます。FAQは簡単にアクセスできるため利用意向は高い一方で、「欲しい答えが見つからない」という不満を感じていることもわかりました。
出典:PRTIMES「ECサイトの問い合わせ手段に関する意識調査」
さらに、ECサイト内で疑問を解決できない場合、72%のユーザーがサイト利用を判断する際に「影響がある」と回答しています。一方で、運営会社に問い合わせする割合は10回の利用で1回程度と、多くのユーザーが問い合わせをせず、不満を抱えたままであると考えられます。
出典:PRTIMES「ECサイトの問い合わせ手段に関する意識調査」
この調査から、クレームが発生しない限り、事業者はこうしたユーザーの不満に気が付きにくく、「利用者はFAQで疑問を解消できている」と誤認している可能性があります。
このような企業とユーザーの認識のズレを解消するには、FAQシステムがおすすめです。FAQシステムを効果的に活用することで、ユーザーの疑問や不安を事前に把握し、より的確な情報提供ができます。FAQシステムには、顧客向け、社内向け、コールセンター向けの3種類があります。
種類 | 利用者 | 利用シーン |
---|---|---|
顧客向け | 顧客 | 企業のHPやECサイトの「よくある質問」として顧客が利用 |
社内向け | 従業員 | 管理部門が従業員からの質問に回答するときに利用 |
コールセンター向け | コールセンタースタッフ | 顧客からの質問に回答するときに利用 |
顧客向けFAQシステム
顧客向けFAQシステムは、製品やサービスに関するよくある質問を集めて、顧客が自己解決できる環境を提供します。これにより、問い合わせ件数を減少させ、サポートコストの削減と顧客満足度の向上が期待できます。
社内向けFAQシステム
社内FAQシステムとは、従業員から総務、経理、人事・労務、情報システムなどのバックオフィス系の部署へ寄せられる「FAQ(よくある質問)」に対する回答をまとめられるシステムです。従業員が自由に社内FAQページにアクセスできるようにしておくことで、担当部署は問い合わせ対応の手間を省き、従業員は迅速に必要な情報を得られるため、組織全体の業務効率化が図れます。
また、FAQの更新や改善を継続的に行うことで、組織全体のナレッジの蓄積と共有が進み、情報の透明性や一貫性も向上します。結果として、組織全体の生産性向上と従業員満足度の向上が期待できるでしょう。
コールセンター向けFAQシステム
コールセンター向けFAQシステムとは、顧客からの質問にオペレーターが回答する際に参照するシステムです。今までの対応履歴など社内に蓄積されたナレッジを共有することで、対応時間の短縮とオペレーターの対応品質の均一化が図れます。
FAQシステムでできること
ここでは、FAQシステムでできることを解説します。
- FAQ記事作成機能
- 検索機能
- 分析機能
- 生成AI機能
FAQ記事作成機能
FAQ記事作成機能には、簡単に質問と回答のコンテンツを作成・編集できるテンプレートが搭載されています。シンプルな操作で質問と回答を整理できるため、デザインに悩むことなく、コンテンツ作りに集中することができます。
検索機能
検索機能は、ユーザーが求める情報を迅速に見つけるための機能です。キーワード検索、カテゴリー検索、フィルタリング機能などを搭載することで、ユーザー体験を向上させます。また、顧客が調べたい意図を予測して回答を表示できるシステムもあります。スムーズな検索体験が顧客満足度を高められるでしょう。
分析機能
分析機能では、ユーザーのFAQシステムの利用状況をデータとして可視化できます。どの質問が多く検索されているか、どの回答が有効かを把握可能です。分析結果をもとにFAQコンテンツを改善することで、ユーザーを自己解決へ導きます。
生成AI機能
FAQシステムの生成AI機能は、AI(人工知能)を活用してFAQコンテンツを自動生成できる機能です。従来時間を要していたFAQコンテンツの作成作業を効率化できます。
さらに、AIによるコンテンツ生成は、新しいアイディアや自分では思いつかなかった表現を取り入れることもできます。多角的な視点でコンテンツを生成することで、ユーザーの満足度をさらに高めることが期待できます。
FAQシステムの導入事例
ここでは、FAQシステムの導入事例を紹介します。
- 一般企業の導入事例
- 大学の導入事例
- 地方自治体の導入事例
一般企業の導入事例
2016年の電力小売全面自由化により、ある小売電気事業会社は顧客獲得競争に直面。顧客に寄り添う最良のエクスペリエンスを追求するため、従来の電話チャネルのみのカスタマーセンターを変革する必要が生じました。これには、コスト削減とオペレーション効率化を図りながら、多様な顧客ニーズに対応するオムニチャネル戦略が不可欠でした。
同社は、柔軟で高度なAPI連携機能を持つFAQシステムを選択し、段階的に導入。まずFAQページの移行から着手し、その後、チャットやLINEなどの新たなチャネルを追加し、AI技術を活用して顧客対応を強化。これにより、顧客満足度が大幅に向上し、オペレーションコストの削減も実現しました。
今後は、顧客認証の仕組みや基幹システムとの連携をさらに強化し、顧客とオペレーター双方にとって最良のエクスペリエンスを提供し続けることを目指しています。FAQシステムと共に、同社は顧客に選ばれ続ける企業として進化し続けています。
参考:Zendesk導入事例
大学の導入事例
ある私立大学は、学生からの問い合わせ対応において、効率性と対応品質の向上が求められていました。特に、入学希望者や在校生からの問い合わせが増加し、従来のシステムでは対応が煩雑化し、情報の見落としや対応の遅れが発生していたのです。
この課題に対処するために、大学は問い合わせ対応のFAQシステムを導入。これにより、すべてのチャネルからの問い合わせを一元管理できるようになり、問い合わせ内容に応じた迅速な対応が可能になりました。また、FAQやテンプレートの活用により、学生が自己解決できる環境も整えた結果、対応時間が短縮され、学生からの満足度も向上しました。
今後の展望として、学生支援のオンライン化をさらに深化させ、3つの主要な方向性に取り組んでいます。まず、対象業務と利用部門の拡大。次に、学部や部署間の連携強化。最後に、FAQシステムを活用し、学生とのコミュニケーションの質を向上させ、学びや学生生活に寄り添ったサポートを目指しています。最終的には、バーチャル環境におけるワンストップ支援を実現し、真に包括的な学生支援を提供することを目指しています。
参考:Zendesk導入事例
地方自治体の導入事例
ある市では、増加する市民からの問い合わせに対処するため、FAQサイトの再構築を行いました。従来のシステムでは、ホームページとFAQサイトが別々に存在し、必要な情報の検索が困難で、問い合わせが減らないという問題がありました。この状況を打開するため、市はAIを活用したFAQサイトの改良を決定しました。
新しいシステムでは、AI連携による横断検索機能と記事のレコメンド機能を追加し、FAQサイトの利用が大幅に改善されました。これにより、市民は自己解決がしやすくなり、問い合わせの離脱率も低下しています。また、ユーザーからのフィードバックがFAQシステムのチケット管理機能を通じて迅速に反映される仕組みを導入し、担当部門による記事の更新が促進されるようになりました。
今後、市ではFAQサイトの運用をさらに効率化し、市民と職員双方にとって使いやすい環境を整えることを目指しています。また、FAQシステムを基盤に、コールセンター機能のWeb化や問い合わせ管理の一元化など、新たなサポート体制の構築にも取り組んでいく予定です。
参考:Zendesk導入事例
FAQシステム導入のメリット
ここでは、FAQシステムのメリットを解説します。
- 顧客満足度を向上できる
- 対応品質を改善できる
- 問い合わせ業務を効率化できる
顧客満足度を向上できる
FAQシステムは、顧客が求める回答を迅速かつ簡単に提供することで、顧客満足度を向上させます。ユーザーが自己解決できる環境を整えることで、サイト内での問題解決が可能となり、他サイトへの離脱を防止します。
また、24時間365日稼働するため、顧客はいつでも必要な情報を得ることができ、結果的に滞在時間が増加し、コンバージョン率の向上にも寄与します。
対応品質を改善できる
FAQシステムは、統一された情報を提供することで、カスタマーサポートの対応品質を均一化します。これにより、顧客に対して常に正確な情報を提供できるため、信頼性が向上します。高品質な対応が顧客の信頼を獲得します。
問い合わせ業務を効率化できる
FAQシステムの導入により、問い合わせ件数が減少し、カスタマーサポートスタッフの負担が軽減されます。結果として、リソースを他の重要な業務に振り分けることができ、全体の業務効率が向上します。
FAQシステム導入のデメリット・注意点
メリットの多いFAQシステムですが、デメリットや注意点もあります。FAQシステムを使う際には、以下の点に注意して下さい。
- FAQコンテンツを定期的に改善する必要がある
- 導入・運用方法を周知する必要がある
FAQコンテンツを定期的に改善する必要がある
FAQシステムの効果を最大化するには、定期的なFAQコンテンツの改善と追加が欠かせません。FAQシステムは、日々の顧客のニーズに応じてFAQコンテンツを改善していくことが重要です。たとえ生成AIを活用してコンテンツを生成できるとしても人間によるチェックが必要であり、FAQコンテンツの改善や追加には一定の手間が伴うことを理解しておきましょう。
導入・運用方法を周知する必要がある
FAQシステムを効果的に活用するためには、従業員に対して運用方法をしっかりと周知することが不可欠です。導入時には従業員教育に一定のコストがかかりますが、適切な教育を行い、従業員が自らFAQコンテンツの更新・追加ができるようになれば、長期的に考えて教育コストを抑えることができるでしょう。
まとめ:FAQシステムのランキングページはこちら
FAQシステムは、FAQページを効率的に構築できるシステムです。ユーザーのニーズを把握しFAQページを整理することで、顧客満足度の向上やカスタマーサポート業務の効率化が期待できます。 一方でFAQシステムは、ユーザーのニーズに合わせて定期的なFAQコンテンツの更新が必要です。そのため、FAQコンテンツの追加・更新のしやすいシステムを選ぶのがおすすめです。
PRONIアイミツのランキングページでは、さまざまな条件でFAQシステムを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
しかし、FAQシステムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツでは、ITツールの受発注支援のプロとして、FAQシステム選びの相談を無料で受け付けています。以下のボタンからいくつかの質問に答えるだけで、希望要件に合ったツールが分かる無料診断もありますので、ぜひ一度お試しください。
よくある質問
ここでは、FAQシステムについてのよくある質問を紹介します。
Q&AとFAQの違いは?
Q&A(質問と回答:Questions and Answers)とFAQ(よくある質問:Frequently Asked Questions)の違いは、主にその目的と形式にあります。
- Q&A: 特定の質問に対して個別に回答を提供する形式。質問は利用者や読者からのもので、回答はその場で対応することが多い。
- FAQ: 頻繁に寄せられる質問とその回答を事前にまとめたリスト。利用者がよく抱く疑問に対応するためのもので、事前に準備された回答が提供される。
Q&Aは対話形式で個別のニーズに対応するのに対し、FAQは一般的な疑問に効率的に答えるために用いられます。
FAQシステムとチャットボットの違いは?
FAQシステムは、あらかじめ準備された質問と回答のリストを提供します。FAQシステムでは、詳細に整理された情報をもとに深く理解できる点がメリットです。一方で、チャットボットはユーザーの入力に応じてリアルタイムで対応します。チャットボットでは、対話形式で簡潔な回答を迅速に得られる点がメリットです。
項目 | 概要 | メリット |
---|---|---|
FAQシステム | 事前に用意された質問と回答のリストを表示 | 詳しくまとめられた情報で深く理解できる |
チャットボット | ユーザーの入力に応じてリアルタイムで対応 | 簡潔な回答で素早く理解できる |
近年では、FAQシステムでもユーザーが検索窓に入力したキーワードを検出し、それにもとづいて最適な回答を表示する機能が追加されています。これにより、直感的な質問や単語での検索でも適切な回答を得られるようになっています。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
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