IT資産管理ツールの費用と料金相場【2025年最新版】
IT資産管理ツールを導入した際の費用相場を徹底解説!10万件以上の利用実績をもつ発注業者比較サービスアイミツが調査した相場情報です。IT資産管理ツールにいくらかかるのか気になる方は、ぜひ参考にしてください!
- IT資産管理ツールの費用の算出方法
- 資産数別に見るIT資産管理ツールの費用の相場
- なぜ価格が違う?価格差の出る理由
- 実際にIT資産管理ツールの料金を調べてみた
- IT資産管理ツールの導入で失敗しないためには
- まとめ
コンプライアンスの強化が重要視されるなか、多くの企業が取り組み始めているのが、IT資産管理です。オフィスで使われているPCやOA機器、業務用ソフトウェア、ネットワークなどを「IT資産」とみなし、それぞれの割り当てや稼働状況を一元管理することで、端末の持ち出しや盗難、ソフトウェアの不正利用を未然に防ぐことができます。
また、利用状況をきちんと把握できていれば、本来必要のない機器を購入する無駄がなくなるうえ、マルウェアによる攻撃や不正アクセスを受けた際も、いち早く検知することが可能です。
今回は、営業・バックオフィス・情報システムなど、様々な分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できるPRONIアイミツがIT資産管理ツールにかかる費用を徹底解説!企業の経営者やIT担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
IT資産管理ツールの費用の算出方法
PCやコピー機、ソフトウェアやアプリのライセンスなど、企業のIT資産は多岐にわたります。数が増えてくるとExcelや手書きの台帳で管理するのは難しいため、最近では専用のツールを導入する企業が増えてきました。
IT資産管理ツールの主な費用は、初期費用・月額基本料・利用料の3つ。契約時のみ初期費用を支払い、ツール導入後は、利用する機能・ライセンス数に応じて月額基本料・利用料がかかる仕組みです。金額はツールの種類によって異なりますが、基本的には、高機能のIT資産管理ツールを使ってより多くの機器を管理するほど、トータルの費用は高くなります。
IT資産管理ツールの仕組み
IT資産管理ツールの多くは、利用者の端末(PCなど)に「エージェント」と呼ばれるプログラムを送り込み、OSのバージョンやCPUメモリ、インストールされているソフトウェアの種類・数、利用頻度などの情報を自動収集します。
収集した情報は管理用サーバーに集約し一元管理。不審な挙動やソフトウェアライセンスの期限切れが見つかった場合、管理用サーバーからネットワーク経由でアラートが通知される仕組みです。最近では、PCの長時間使用制限など、従業員のヘルスケア管理に役立つ機能が付いたIT資産管理ツールも増えているようです。
費目別に見るIT資産管理ツールの費用の相場
費目 | 相場(クラウド型の場合) |
初期費用 | 3万円〜15万円 |
月額基本料 | 月額 2万円〜6万円 |
利用料 | 月額 600円〜1,000円/端末1台あたり |
続いて、費目別の相場をご紹介します。
初期費用
IT資産管理ツールを導入するにあたって、アカウント発行やツールの初期設定、ネットワークの登録などにかかる費用です。契約初月のみ発生します。
近年シェアを伸ばしつつあるクラウド型IT資産管理ツールの場合、初期費用の相場は3万円〜15万円前後。一方、オンプレミス型(自社サーバーにインストールして使うタイプ)は、100万円を超えるものも珍しくありません。
月額基本料
ツール導入後に、毎月定額で発生する費用です。ベンダー(IT資産管理ツールの提供会社)のサーバー代や、ツールの運営管理費が主な内訳。
金額は、利用する機能や資産の数(管理する端末の数)によって変動しますが、ベンダーの多くが中小企業向けに、月額2万円〜6万円前後のプランを用意しているようです。
利用料
管理する端末の台数に応じて、毎月支払う費用です。
ソフトウェアのバージョン管理や、webサイトの閲覧ログ取得などの一般的な機能が付いたIT資産管理ツールの場合、1台あたりおおむね月額600円〜1,000円前後。ツールによっては、月額基本料とセットになっていることもあります。
見落としがちな費用にも注意
上記のほか、VPN※の利用料金やエージェントのインストール費用、レポート作成費用がかかることもあるため、注意しましょう。また、ベンダーのなかにはIT資産管理ツールとあわせてコンサルティングなどの付帯サービスを提供しており、利用には別途費用が必要です。
たとえばX社の場合、ツールとあわせてIT資産管理コンサルティング、データベースの運用支援やPCの棚卸サポートなどの有償サービスを用意しています。
※VPN:バーチャルプライベートネットワーク。離れた拠点間のLANをつなぐ技術
【これだけは押さえておきたいポイント】
・初期費用の相場は3万円〜15万円前後(クラウド型の場合)
・月額基本料の相場は月額 2万円〜6万円前後
・利用料の相場は端末1台あたり月額 600円〜1,000円前後
・その他、VPNの利用料やレポート作成料、付帯サービスの利用料がかかる場合もあり
資産数別に見るIT資産管理ツールの費用の相場
資産数 | 相場 |
100台 | 月額 8万円〜15万円 |
500台 | 月額 35万円〜70万円 |
ここからは、資産数別(PC、OA機器などの端末数別)の相場について見ていきましょう。管理する端末の数が増えると、ツールの利用料金はどのように変わってくるのでしょうか?
100台の端末を管理する場合
社員1人ひとりに割り当てられたPCと、プリンタや業務用のモバイル端末など、あわせて合計100台の機器を管理をする場合、IT資産管理ツールの利用料金は月額8万円〜15万円前後(初月のみ別途、初期費用あり)。
ツールの種類によっては、エージェントのインストール費用やレポートの作成費用が上乗せされることもあるため、契約前にプランに含まれる内容をしっかり確認しましょう。
500台の端末を管理する場合
上記の通り、IT資産管理ツールの多くは機器の台数に応じた従量課金制をとっているため、PCやOA機器の数が増えるほど利用料金も高くなります。
IT資産管理ツールを使って500台の端末を管理する場合、利用料金は月額35万円〜70万円前後が相場です。
【これだけは押さえておきたいポイント】
・100台の端末を管理する場合、IT資産管理ツールの利用料金は月額 8万円〜15万円前後
・500台の端末を管理する場合、IT資産管理ツールの利用料金は月額 35万円〜70万円前後
なぜ価格が違う?価格差の出る理由
「費目別に見るIT資産管理ツールの費用の相場」でも触れたように、オンプレミス型のIT資産管理ツールはかなり高額です。
クラウド型に比べて機能とカスタマイズ性で優れるうえ、自社固有のネットワークを利用するためセキュリティも高まりますが、初期投資だけで100万円を超えることも少なくありません。
会社の規模やツールに求める要件によるものの、予算が限られる場合や初めてIT資産管理ツールを導入する場合は、クラウド型を中心に検討するのがいいのではないでしょうか。
実際にIT資産管理ツールの料金を調べてみた
実際にIT資産管理ツールを導入する際には、どのくらい予算を用意しておけばいいのでしょうか?参考として、3つのIT資産管理ツールの例をご紹介します。
A株式会社
費目 | 料金(税抜) |
初期費用 | 8万7,000円 |
利用料 | 月額 680円/端末1台あたり |
VPN利用料 |
B株式会社
費目 | 料金(税抜) |
初期費用 | 5万円 |
利用料 | 月額 700円/端末1台あたり |
C株式会社
費目 | 料金(税抜) |
初期費用 | 3万円 |
月額基本料 | 月額 2万円 |
利用料 | 月額 600円/端末1台あたり |
エージェントのインストール代行料 | 7万4,000円/50台まで |
IT資産管理ツールの導入で失敗しないためには
最後は、IT資産管理ツールの導入にあたって注意したいポイントを、2つに分けて解説します。
事業規模にマッチするものを選ぶ
IT資産管理ツールを導入すると、少なくとも年間数十万円、ツールの機能や端末の数によっては、年間数百万円を超えるコストが発生します。
まずは予算を念頭に置き、自社の事業規模に合うものを選ぶのが第一。最初は比較的安価なツールから試してみて、事業の拡大にあわせて乗り換えるのも1つの方法でしょう。
使い勝手に目を向ける
数十、数百単位のPCやソフトウェアを管理するためには、ツールの使い勝手も大切なポイントです。ツール上にさまざまな情報が蓄積されても、利用者側が見落としてしまったり、活用できないようでは意味がありません。
IT資産管理ツールのなかには、無料版や無料トライアル期間が用意されているサービスもあるため、上手く利用して、ストレスなく使えるものを選びましょう。
まとめ
この記事では、IT資産管理ツールの費用について解説しました。ご参考いただければ幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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