SFA・MA・CRMはどう違う?それぞれの使い方や、おすすめの製品を紹介
業務効率化に向けて多くの企業が活用しているSFA、MA、CRM。実際に導入する際はそれぞれどんな特徴があるのか、どんな効果が期待できるのかきちんと理解しておくのが大切です。
今回はそれぞれの違いを整理したうえで具体的な使い分けを解説していきます。また、後半ではアイミツが厳選した9種類の製品をご紹介するので、導入をご検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
SFA・MA・CRMの違い
まずはSFA、MA、CRMについて、機能面にそれぞれどのような特徴があるのか見ていきましょう。
SFA
SFA(Sales Force Automation)は、営業担当者をサポートするために開発された業務用ツールです。商談と顧客情報の登録・管理、タスク管理、日報作成、売り上げ予測といった機能が搭載されており、営業活動でボトルネックとなりがちな事務作業を大幅に効率化できます。顧客の動向分析や見積書作成が可能な製品も多く、顧客獲得や売上向上にも役立つツールといえるでしょう。
他の業務用ツールと同様、近年は費用削減に貢献するクラウド型が多くの企業から支持を集めています。オンプレミス型に比べて導入の手間がかからないという点も、人気の理由の1つです。
MA
MA(Marketing Automation)は、マーケティング業務を効率化するためのツールです。営業活動やweb広告で得たリード情報を管理する機能や、属性や動向に合わせてメルマガを配信する機能など、見込み顧客へのアプローチに役立つ機能を搭載しています。そのほか、ランディングページ作成機能を備えた製品も多く、効果的な問い合わせフォームへの導線形成も実現します。
アクセスログも管理でき、ユーザー行動の分析も可能です。アプローチからマーケティング戦略を策定を最短距離で叶える便利なツールとして、多くの企業から注目を集めています。
CRM
CRM(Customer Relationship Management)は、顧客情報を管理するための業務用ツールです。顧客プロフィールの登録・閲覧、対応履歴の管理、データ分析といった機能が搭載されています。
機能的にはSFAと似た部分もありますが、SFAは基本的にタスクや商談を軸としているのに対し、CRMにおける軸はあくまで顧客。効率的なアプローチで売り上げを伸ばすよりも、顧客1人ひとりに真摯に向き合い、信頼関係を築くことに重点が置かれています。消費スタイルの多様化などビジネスを取り巻く状況が刻々と変化するなか、LTV(顧客生涯価値)の向上を念頭においてCRMを導入する企業も増えているようです。
具体的にどう使い分ける?
SFA、MA、CRMの特徴はここまで見てきましたが、具体的にどう使い分ければいいのでしょうか?まず、売り上げや成約率をアップさせたい場合は、SFAがおすすめです。前述のとおりSFAの多くにはタスク管理機能や日報作成機能が搭載されており、営業スタッフが資料作成や商談に集中できるからです。実際にSFAの導入によって売り上げを大幅にアップさせた企業は少なくありません。別記事「SFA(営業支援システム)を徹底比較」では、SFAの選び方や、多機能でおすすめのSFAを詳しく紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
見込み顧客を創出したい場合にはMAがおすすめ。メルマガを中心に情報を発信し、顧客の商品・サービスへの興味・関心を高められます。見込み顧客を創出し、お問い合わせや受注につなげたい方は、別記事「おすすめMA(マーケティングオートメーション)を比較」も参考になります。
CRMはリピート率を伸ばしたい時におすすめです。顧客情報をスムーズに呼び出せるため、相手の立場やこれまでの問い合わせ履歴にあわせた適切な対応が実現します。自社のファンの囲い込みに役立つでしょう。 別記事「おすすめCRM(顧客管理システム)を比較」では、CRMの選び方や、2025年最新のおすすめCRMを詳しく紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
SFA、MA、CRMのいずれも近年は多機能化が進んでおり、メルマガを配信できるSFAやタスク管理機能の付いたMAも増えてきました。それぞれの違いについてはきちんと理解したうえで、名称・分類にとらわれ過ぎることなく、あくまで自社の状況・業務課題にマッチするツールを選ぶのが大切です。
おすすめのSFA3選
ここからはアイミツが厳選した9種類のSFA・MA・CRMについて、機能面の特徴や料金を個別にご紹介していきます。まずはおすすめのSFA3選です。
-
料金
月2,500円/契約 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「WaWaFrontier」は岡山県岡山市にオフィスを構えるアイアットOECが開発・販売を手がけるSFAです。リーズナブルな料金と抜群の使いやすさが評判を呼び、中小企業から大手まで幅広く導入されています。
日報の作成や顧客データの照会に特化した簡易版なら、月額基本料金2,500円(税抜)+1ID月額1,000円(税抜)で利用可能です。初期費用は一切かかりません。入力画面はシンプルにまとめられており、フィルタ機能や日報の自動入力機能も付いています。SFAが初めての企業も気兼ねなく使える製品です。
多くの企業から人気を集めており、なかにはWaWaFrontierの導入によって約1万社に及ぶ顧客情報の社内共有に成功した事例も。見込み顧客の開拓にもつながり、大幅な増収増益を果たしました。
- 導入支援・運用支援あり
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 案件管理機能
- 予実管理機能
- 日報管理機能
- スケジュール管理機能
- グループウェアとの連携機能
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
Ecrea
-
料金
月1,000円/ライセンス -
初期費用
なし
-
最低利用期間
6ヵ月
-
最低利用人数
1人
「Ecrea」は東京都新宿区に本社を置くエクレアラボが提供しているSFAです。クラウド型・オンプレミス型の両方が用意されており、IT、メーカーから保険業まで中小企業を中心に豊富な導入実績を誇ります。
人気の理由は優れたコストパフォーマンス。必要な機能だけを選んで使えるコーディネート型のサービス体系を敷いており、基本料金月額1,000円+1機能につき月額500円から導入できます(いずれもクラウド型、1ライセンスあたりの価格)。
SFAのランニングコストに頭を悩ませていた研修サービス企業では、「Ecrea」を導入したことにより年間費用を60%以上カットできました。開発元による丁寧なサポートにも定評があり、他社製品から乗り換えるクライアントも多数。現在使用中のSFAに使いにくさを感じている方にもおすすめの製品です。
- 導入支援・運用支援あり
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 案件管理機能
- 予実管理機能
- 日報管理機能
- スケジュール管理機能
- 名刺管理機能
- レポート出力機能
- チャット機能
- ダッシュボードでの管理機能
Knowledge Suite
-
料金
月55,000円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「Knowledge Suite」は東京都港区にオフィスを構えるナレッジスイートが提供しているマルチデバイス対応のSFAです。業種・規模を問わず6,000社以上に導入されており、2010年にはグッドデザイン賞を、2015年にはASP・SaaS・クラウドアワードの基幹業務系グランプリを受賞しました。注目製品としてビジネス系のメディアで取り上げられる機会も少なくありません。
何より大きな特徴は、業界トップクラスの豊富な機能。日報作成、タスク・スケジュール管理はもちろんのこと、問い合わせ情報や名刺データを取り込んだり、集積されたデータから営業全般における課題や進捗見込みの分析も可能です。
料金はスタンダード版が月額5万円(税抜)。ユーザー数の制限はなく、容量5GBのストレージを追加料金なしで利用できます。
- 導入支援・運用支援あり
- スマホアプリ(iOS)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 案件管理機能
- 予実管理機能
- 日報管理機能
- スケジュール管理機能
- 名刺管理機能
- レポート出力機能
- 見積書作成機能
以上、おすすめのSFAを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、SFA選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
おすすめのMA3選
続いてはおすすめのMA3選です。
-
料金
月12,000円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「Bow Now」は東京都新宿区にオフィスを構えるクラウドサーカスが提供しているMAです。伊藤忠グループ、Maxellなど6,000社以上に導入され、98%以上の契約継続率をマークしています。
特徴は利用者のリテラシーを問わない安心設計。MAの初心者がつまづきやすいシナリオ設計業務とスコアリング業務、それぞれにテンプレートが用意されており、複雑な要件定義やルール策定に時間をとられることなく、使い始めることができます。
メール配信、アクセスログ解析など必要最小限に絞ったシンプルな機能、わかりやすいレイアウトも利用者から好評を得ています。「MAを導入したいけれど、使いこなせるか不安」という方にはぴったりの製品ではないでしょうか。
料金はリード数と機能に応じて3種類の有料プランが用意されており、人気のエントリープランは月額5,000円(税抜)で利用できます。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「b→dash」は東京都新宿区にオフィスを構えるデータXが提供しているクラウド型のMAです。キリンやビッグローブなど500社以上で利用されています。ITR社が2017年に行ったマーケティング支援市場の調査では売り上げシェアNo.1に選ばれました。
スペック面では、メルマガ・SMSの配信からプッシュ通知、LINE連携まで、マーケティングのあらゆる局面をカバーする機能を搭載。さらに「データパレット」という独自技術が取り入れられており、プログラミングなしでデータを統合、加工・抽出できます。
あるブライダル企業では、b→dashの導入によって業務用システムの稼働コストを抑えつつ、180%以上の売り上げアップを実現しました。そのほか、費用削減や生産性向上を叶えた事例も多数。企業成長への貢献度の高さが、人気の秘密といえるでしょう。
-
料金
月180,000円~ -
初期費用
500,000円
-
最低利用期間
1ヵ月
-
最低利用人数
なし
「PROBANCE」は、東京都港区に本社を置く東証一部上場のブレインパッドが提供しているMAです。「顧客のニーズを予測する」ことを重視して、購買履歴や位置情報をはじめとする各種データの取り込み、メルマガのキャンペーン配信、プッシュ通知、LINE連携といった機能を搭載しています。
マイナビ、パーソルキャリア、高島屋など大手クライアントの利用実績も多く、導入からわずか2ヵ月でメルマガのコンバージョン率を目標の150%まで伸ばした企業も。その他にも前年比33%増の売り上げをマークしたECサイト運営企業、メルマガの開封率を大幅に引き上げたメディアショップなど成功事例は少なくありません。確実な成果創出や優れた費用対効果を求める方には、ぴったりのMAではないでしょうか。
おすすめのCRM3選
最後は顧客との関係性構築やリピート率向上に効果を発揮する3種類のCRMをご紹介します。
-
料金
月1,680円 / ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「Zoho CRM」はアメリカ・カリフォルニア州に本社を置くZOHOのCRMです。もちろん、日本語対応されています。顧客・商談データのインポート、タスク・スケジュール管理など多彩な機能が搭載され、顧客管理のあらゆる局面で効果を発揮します。
また、開発元はアフターフォローにも力を入れており、ライセンス購入後45日間までの顧客を対象に利用トレーニングやメールによる無料サポートなどを用意しています。
ツール上に蓄積された情報をすべて暗号化され、世界最高水準のデータセンターに保管されるため、情報漏洩の心配もいりません。CRMが初めての企業も安心して導入できる製品ではないでしょうか。
料金プランは全4種類。最も手軽なスタンダードプランは1ユーザー月額1,440円(税抜)で利用できます。
- 導入支援・運用支援あり
- スマホアプリ(iOS)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 案件管理機能
- 予実管理機能
- 日報管理機能
- スケジュール管理機能
- 名刺管理機能
- レポート出力機能
- 見積書作成機能
-
費用対効果がとても高い点です。他のCRM、SFAと同等機能で価格は1/3程度と圧倒的です。慣れれば他の製品と機能も同じだと思います。というか優れている点もたくさんあると思います。
-
画面が直感的で、説明書が無くても使えるところが非常に良いです。SFA/CRMを使うのは初めてだっだのですが、特に困ることなく利用することが出来ました。初心者の方にも本当にオススメですね!
-
料金
月11,000円/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「eセールスマネージャーRemix Cloud」は東京都中央区に本社を置くソフトブレーンが提供しているクラウド型のCRMです。NTTデータ、日立製作所、パナソニックなど5,000以上のクライアントに利用されています。ESP総研によるCRM・SFAのカスタマー調査では4年連続で総合満足度第1位に選ばれました。
顧客のプロフィールや企業データ、スケジュール、ToDoリストなどが一画面に集約されるため、情報の見落としや対応漏れを未然に防止できます。Excelシートに近いシンプルな画面レイアウトにも定評があり、CRMの使い勝手にこだわる方におすすめの製品の1つです。
あるIT企業では、eセールスマネージャーRemix Cloudを活用して顧客データを一元化したことで業務の生産性が高まり、大幅な売り上げアップにつながりました。そのほか、顧客対応の迅速化や大幅な売り上げアップに貢献するなど、多くの企業で実績を残しています。
- 導入支援・運用支援あり
- スマホアプリ(iOS)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 案件管理機能
- 予実管理機能
- 日報管理機能
- スケジュール管理機能
- 名刺管理機能
- レポート出力機能
- 見積書作成機能
-
初心者向けなのでそういう作業が始めての社員でもすぐ行うことができ、迅速な作業が行うことができました。
-
案件の詳細について、自分で管理しやくす、また上司への報告連絡ツールとして使いやすい。タイムラインで他の営業担当の案件を把握でき、応用に役立てている。
WEBCAS CRM
-
料金
月25,000円~ -
初期費用
100,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
「WEBCAS CRM」は、東京都品川区に本社を置く東証一部上場のWOW WORLDが提供しているクラウド型CRMです。三井物産やANA、セブン銀行といった大手企業を含む7,000社以上への導入実績を持ちます。
人気の理由はCRMの枠組みにとらわれない多彩な機能。顧客データの登録・管理に加えて、メルマガやLINEメッセージの配信機能、webアンケート機能も搭載されています。
既存顧客との関係性構築に加えて新規ターゲットを開拓していきたい企業、顧客管理とマーケティングの両面に力を入れていきたい企業にはぴったりの製品ではないでしょうか。
第三者による脆弱性診断などセキュリティ面の強さにも定評があり、開発元のWOW WORLDはプライバシーマークとISO27001の認証を取得しています。
まとめ:製品選びで迷ったらアイミツへ
今回はSFA、MA、CRMそれぞれの違いと使い方を中心にご紹介しました。営業支援ツールとして、利用シーンが似ている3つのシステムですが、効果や機能はそれぞれ異なります。自社の課題に合うシステムはどれなのかを見極めて、導入製品を決めましょう。売り上げや成立率をアップさせたい企業は、SFAの導入がおすすめです。
PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、SFA選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったSFAが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!