人事評価における甘辛調整は必要?おすすめの人事評価システムも紹介
この記事では、人事評価における「甘辛調整」の方法や必要性などをまとめて解説しています。人事評価の偏りに頭を悩ませている人事担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
- 人事評価における甘辛調整とは
- 甘辛調整は必要?
- 甘辛調整の方法
- 効率的な甘辛調整には人事評価システムがおすすめ
- 人事評価システムでできること
- 甘辛調整機能がある人事評価システム5選
- 人事評価システムを選ぶ際に確認すべき5つのポイント
- まとめ:適切な人事評価&甘辛調整でモチベーションアップにつなげよう
人事評価における甘辛調整とは
人事評価においては、評価担当者によって偏りが生じてしまうことがあります。評価の偏りは評価者のスキルアップによってある程度の改善はできるものの、完全に取り除くのは不可能です。
「甘辛調整」とは評価者による評価の偏りを調整する行為を指すもの。評価の結果が被評価者の実情と大きく乖離していると判断された場合に、評価そのものを修正します。評価者によって極端に「評価が厳しい」「評価が甘い」といった傾向がみられる際には、甘辛調整を通じて評価を補正する必要があるでしょう。
甘辛調整は必要?
人事評価を実施する上で、評価の甘辛は避けては通れない問題です。甘辛調整は必須の作業ではないものの、評価に偏りが生じると人事評価の公平性が失われてしまう恐れがあります。
甘辛調整の実施が必要なケースとしては、「評価者ごとのばらつきが大きい」「評価者のスキルが不足している」といったものがあげられます。とはいえ、甘辛調整の実施と並行して評価者向けの研修を行うなど、評価の偏りを抑えるための取り組みを進めることも重要です。
甘辛調整の方法
甘辛調整の方法は、大きく以下の3つに分けられます。
・部門平均点にもとづいた調整
文字どおり、部門全体の平均に合わせて部門の点数を調整する方法です。部門に所属するすべての従業員の全員の点数を調整して、平均点に近づけます。
・正規分布をもとにした調整
部門内での評価区分の分布を、正規分布に合わせて調整する方法。どんな部門であっても高評価の従業員と低評価の従業員、中間の従業員の割合は同じであるという考え方が前提となっています。
・標準者比較をもとにした調整
部門内で標準的な評価を受ける可能性が高い従業員を基準として調整する方法。基準となる社員の選定が難しいため、採用されるケースは少ないようです。
効率的な甘辛調整には人事評価システムがおすすめ
甘辛調整を行うには「平均に合わせて部門の数値を調整する」「正規分布に合わせて点数を調整する」といった手間が生まれます。しかし、甘辛調整に対応している人事評価システムを導入すれば、効率的に実施することが可能です。
さらに、ほかの機能もあわせて活用すれば、人事評価にまつわる幅広い業務の効率化も期待できます。
人事評価システムでできること
人事評価システムには、甘辛調整のほかにMBO評価や360度評価といった方法に対応しているだけでなく、人事評価データの自動集計や目標・進捗管理機能、人事情報の一元管理機能、異動シミュレーション機能などを備えたものが多く存在しています。
中には従業員の勤怠管理、残業や休暇の申請・承認フローなどが可能なシステムもあるので、人事評価にとどまらず、幅広い業務の効率化が可能です。
甘辛調整機能がある人事評価システム5選
ここからは、甘辛調整機能を利用できるおすすめの人事評価システムを紹介します。
- HRBrain
- タレントパレット
- あしたのクラウドHR
- MINAGINE人事評価システム
- One人事タレントマネジメント

HRBrain
-
料金
要問合せ -
初期費用
要問合せ
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
HRBrainは、シンプルな操作で評価シートが作成・集計できる人事評価システムです。甘辛調整にも対応しており、評価者や部門の傾向に合わせた調整が可能。操作も直感的に行えるので、システムを利用する従業員の作業負担の軽減が期待できます。
評価シートのカスタマイズにも対応しているため、既存の人事評価制度に合わせた評価シートの作成も手軽。さらに催促メールの一斉送信機能を使えば、未提出者などへの連絡もスピーディーに行うことができます。人事担当者だけではなく、全社的に人事評価の負担を軽減したい方におすすめです。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索
- 社員リスト管理
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
-
料金
要問合せ -
初期費用
要問合せ
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
タレントパレットは、プラスアルファ・コンサルティングが提供している人事管理システムです。マーケティング思考が取り入れられているのが特徴で、人材データにもとづいた人事戦略の実行をサポートしています。
人事評価の甘辛調整にも対応しており、ドラッグ&ドロップの簡単操作で調整が完了。MBO評価や360度評価、コンピテンシー評価など複数の評価制度の並行運用が可能というのも魅力的なポイントです。そのほかにも豊富な機能を備えているので、人事評価だけでなく人事業務全体の効率化に役立つでしょう。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索
- 社員リスト管理
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
- 360度評価対応

あしたのクラウド®HR
-
料金
要問合せ -
初期費用
要問合せ
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
あしたのクラウドHRは、あしたのチームが提供している人事評価システムです。システムのカスタマイズ性が高く、現状の評価制度をそのまま再現できる点が特徴。導入実績は3,500社を超えており、大手企業でも利用されています。
人事評価ではシートの配布から未提出者への通知、甘辛調整などに対応。AIによる目標添削機能も備わっているので、社員の適切な目標設定がサポートできるほか、給与シミュレーション機能を利用すれば人件費の変動予測も可能。人事評価制度の構築支援や運用支援を行うなど、サポート体制が充実している点も魅力でしょう。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索
- 社員リスト管理
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録

-
料金
月10,000円 -
初期費用
200,000円~
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
MINAGINE人事評価システムは、ミナジンが提供している人事評価システムです。従業員が100名以下の中小企業向けに設計されているのが特徴で、システムに不慣れであっても使いやすいシンプルな操作性に定評があります。
人事評価項目のカスタマイズにも対応しているほか、評価結果をCSV形式で出力すれば甘辛調整も可能。料金も比較的リーズナブルで、30名以下で利用する場合は月額3万円、31名を超える場合は1人あたり月額300円が加算されていくシステムとなっています。また、無料のオンライン相談会も行っているので、システムの導入がはじめてでも安心です。
- 導入支援・運用支援あり
- 社員リスト管理
- コンピテンシー評価対応
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 閲覧・編集の権限設定
- CSVデータのダウンロード
- 評価フォームカスタマイズ設定
- 評価のワークフロー作成機能
- 評価の甘辛調整機能
![One人事[タレントマネジメント]](/public/service/1149/logo/a22665647a5a755b3694add880de60b3.png)
One人事[タレントマネジメント]
-
料金
要問合せ -
初期費用
要問合せ
-
最低利用期間
要問合せ
-
最低利用人数
要問合せ
One人事タレントマネジメントは、One人事株式会社が提供している人事評価システムです。規模を問わず多くの企業で活用されており、これまでの導入社数は720社以上。導入先には一般企業はもちろん、省庁や地方公共団体なども含まれています。
MBO評価や1on1、コンピテンシー評価など、人事評価用のテンプレートも用意。評価シートの作成も手軽に行えるほか、CSV形式によるデータインポート・加工やグラフによる可視化・集計も可能です。また、通信の暗号化や2段階認証、IPアドレス制限などセキュリティ対策が充実している点もうれしいポイントでしょう。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- 組織改編シミュレーション機能
- 社員情報の簡易検索
- 社員リスト管理
- 評価のテンプレート機能
- コンピテンシー評価対応
- 1on1の履歴登録
- 360度評価対応
人事評価システムを選ぶ際に確認すべき5つのポイント
人事評価システム選びで失敗しないためには、コストや機能、操作性など、導入前に確認すべきポイントを押さえておくことが大切です。1つずつ具体的に解説していきましょう。
- 導入にかかるコストは適切か
- 自社に必要な機能が実装されているか
- 従業員や人事担当者が使いやすいか
- サポート体制が整っているか
- セキュリティ対策は万全か
導入にかかるコストは適切か
人事評価システムに限らず、新たにシステムを導入する際には費用対効果を考慮する必要があります。人事システムを導入すると評価業務が効率化でき、将来的なコスト削減につながる可能性も。しかし、導入によって削減が想定されるコストを、システムの運用日が上回ってしまっては従来よりも費用がかかってしまいます。
そうした事態を避けるためにも、可能であれば人事システムの導入前に「どの程度のコスト削減効果が見込めるか」を試算しておきましょう。
人事評価システムの運用費が削減できるコストを上回っている場合は、低コストで利用できる製品を探す必要があります。中にはトライアルが用意されている製品もあるので、実際にどの程度業務が効率化できるかを確認してみるのもおすすめです。
関連記事:人事評価システムの費用相場|料金比較で安いサービスも解説
自社に必要な機能が実装されているか
自社にとって必要な機能を備えているかを確認するのも、人事評価システムを選ぶ際の大切なポイントです。機能が不足しているシステムを選んでしまうと、思うような効果が得られずコストが無駄になってしまうおそれも。評価者による評価の偏りで悩んでいるのならば、甘辛調整機能のある人事評価システムを選ぶのが得策でしょう。
また、必要以上に多機能なシステムを選ぶのもおすすめはできません。多機能なシステムは幅広い人事関連業務の効率化が期待できる一方で、料金が高額になりがち。使用しない機能が多ければそれだけコストが無駄になってしまうので注意が必要です。
なお、人事評価システムの中には費用な機能のみを選んで使用できる製品もあるので、そうした製品を選ぶのも1つの手段です。
従業員や人事担当者が使いやすいか
人事担当者はもちろん、評価シートを利用する従業員にとって使いやすいシステムであることも、人事評価システムを選ぶ際のポイントだといえます。できれば事前に無料トライアルを活用し、評価シートの作成方法や集計時の操作方法を人事担当はに確認してもらいましょう。人事評価システムは人事部門以外の従業員も利用するため、ほかの部門の従業員の意見を取り入れることも大切です。
特にシステムの使用に不慣れな従業員が多い場合は、可能な限りシンプルで扱いやすい製品を選ぶのがおすすめです。システムの導入と並行して、社内向けの研修や資料共有などを行えば、運用後の定着もスムーズでしょう。
関連記事:無料で使えるおすすめの人事評価システム
サポート体制が整っているか
用意されているサポート体制は、当然ながら人事評価システムの提供元によって異なります。人事評価システムの捜査方法に関するサポートのみを行っている場合もあれば、人事評価制度の構築・運用に関するサポートに対応している場合も。また、電話やチャット、メールなど対応している問い合わせ方法もシステムによってさまざまです。
はじめて人事評価システムを導入する場合は、サポートが充実している会社を選ぶのが安心だと考えられます。一方で、システムの導入にあわせて評価制度を見直したいという場合には、コンサルティングも依頼できる会社が心強いでしょう。
セキュリティ対策は万全か
人事評価システムを選ぶ際には、セキュリティ対策も必ず確認しましょう。人事評価システムでは機密性の高い情報を扱うため、セキュリティに不安のある製品は避けるべきです。万が一情報が流出してしまった場合は、社内外からの信頼を大きく損なうことになります。
クラウド型の人事評価システムを導入する場合は、提供元がプライバシーマークをはじめとする情報セキュリティ規格を取得しているか否かを確認するようにしてください。さらに、アクセス管理機能などセキュリティ関連機能を持つ人事評価システムを選べば、トラブルが未然に防止できるでしょう。
まとめ:適切な人事評価&甘辛調整でモチベーションアップにつなげよう
この記事では、人事評価における甘辛調整や人事評価システムの概要とあわせて、甘辛調整に対応している人事評価システムを紹介してきました。
人が評価を行う以上、偏りが発生してしまうのは当然といえば当然です。公平性を保つためにも、甘辛調整を含めて適切な評価が実施できる体制を構築し、正当な評価につなげられるようにしましょう。
PRONIアイミツ(当サイト)では、さまざまな条件で人事評価システムを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
しかし、人事評価システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、人事評価システム選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った人事評価システムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!