人事評価システムの平均費用と料金相場【2022年完全版】
給与や社歴といった社員データを一元管理し、さまざまな評価・分析が行える人事評価システム。最近では人事異動のシミュレーターや従業員のメンタルヘルスケア機能を搭載したものもあり、業種を問わず多くの企業が利用しています。 たとえば都内に本社を置くあるプラスチック・紙製品メーカーでは、人事評価システムを導入したことによって長年続いてきた年功序列型の評価制度から脱却。社員1人ひとりの目標意識やモチベーションが大幅にアップしました。 今回はそんな人事評価システムの導入・利用にかかる費用の相場をご紹介するので、人事担当の方はぜひ参考にしてみてください。
- 1.人事評価システムの費用の算出方法
- 2.会社の規模別に見る人事評価システムの費用の相場
- 3.なぜ価格が違う?価格差の出る理由
- 4.実際に人事評価システムの料金を調べてみた
- 5.人事評価システム選びで失敗しないためには
- 6.人事評価システム選びで迷ったらアイミツへ
1.人事評価システムの費用の算出方法
人事評価システムの費用の主な内訳は、初期費用、月額基本料金、利用料金の3つです。いずれもシステム開発のコストやサーバー代が反映されており、高機能な人事評価システムを多くの人数で利用するほどトータルの支払い金額は高くなります。
そうした一方、最近では提供元同士の競争が進み、ワークフロー、目標設定といった個別の機能ごとに安価な料金を設定しているシステムや、一定人数まで無料で利用できるシステムも増えているようです。
人事評価システムの種類について
人事評価システムはオンプレミス型とクラウド型の2つに分けられます。
前者はクライアントが保有するサーバーやネットワークを利用してゼロから構築されるシステムのこと。新機能の追加などカスタマイズ性に優れる反面、初期費用が高額です。また、いわゆる「買い切り型」のため、稼働後の運用・保守は利用者側で行わなければなりません。
一方クラウド型は、インターネット上のサーバーを利用するシステムのこと。ネットワーク環境さえあればスマートフォンやタブレットからもアクセスできます。加えて、サーバーの用意が不要なためオンプレミス型と比べると初期投資が大幅に抑えられますが、基本的にカスタマイズはできません。
近年はクラウド型が人気を集めており、あるITベンダーの調査でも人事評価システムの市場全体の約70%はクラウド型。この記事でもクラウド型人事評価システムの費用の相場を中心に解説していきます。
費目別に見る人事評価システムの費用の相場
費用 | 相場 |
初期費用 | 0円から20万円 |
月額基本料金 | 月額1万円から5万円 |
利用料金 | 月額300円から800円(1ユーザーあたり) |
ここからはいよいよ本題。まず費目別の相場について見ていきましょう。
初期費用
アカウントの発行、システムの初期設定、稼働テストなど、人事評価システムを利用するための準備にかかる費用です。提供会社によっては事前のコンサルティング料などが含まれることもあります。
初期費用の一般的な相場は0円から20万円前後。近年人気のクラウド型の場合、提供元同士の競争が進んでいることもあって初期費用無料のものが主流になりつつあります。
あくまで機能や他の費用との兼ね合いにはなりますが、20万円を超える初期費用を設けているクラウド型人事評価システムは、契約の前に一考した方がいいかもしれません。
月額基本料金
人事評価システムの導入後に毎月定額で発生する費用です。提供元のランニングコスト(サーバー代、システムの運営管理費、アップデートにかかる人件費など)が主な内訳となります。
具体的な金額は機能の数などによって変わりますが、クラウド型の場合、おおむね月額1万円から5万円前後。中小企業向けの標準的なプランとして月額3万円台から4万円台のプランを用意している提供会社が多く、会社によっては後述する利用料金が月額基本料金に含まれていることもあります。
利用料金
月額基本料金とは別に、ユーザーアカウントの数に応じて課金される費用です。一般的な相場としては1ユーザーあたり月額300円から800円前後。初期費用や月額基本料と同様、多機能・高機能な人事評価システムほど単価は高くなります。
そうした一方、最近はで月額基本料内で一定人数まで利用できるシステムや、機能ごとに個別の料金を設けているシステムも増えているようです。
見落としがちな費用にも注意
上記のほか、人事評価システムの提供会社によっては月額基本料金・利用料金に定期メンテンナンスやアップデートの費用が上乗せされることがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。また、利用開始にあたってネットワーク環境が整っていない場合、配線などの備品代、工事代が別途必要です。
【これだけは押さえておきたいポイント】
・人事評価システムの費用の主な内訳は、初期費用、月額基本料金、利用料金の3つ
・初期費用の相場は0円から20万円前後。
クラウド型の場合、無料のものが主流になりつつある
・月額基本料金の相場は1万円から5万円前後
・利用料金の相場は1ユーザーあたり月額300円から800円前後
・その他、定期メンテナンス代やアップデートの費用がかかることも
2.会社の規模別に見る人事評価システムの費用の相場
会社の規模 | 相場 |
従業員5名から10名前後のオフィス・事務所 | 月額5,000円から2万円 |
従業員50名前後の中小企業 | 月額5万5,000円から8万円 |
次に会社の規模別の費用の相場についてご紹介します。
従業員5名から10名前後のオフィス・事務所
従業員の数が10名程度までならそれほど高度な機能は必要ありません。目標設定・評価などに特化した比較的シンプルな人事評価システムでも機能的には十分でしょう。
仮に従業員5名から10名程度のオフィスや事務所がそうした人事評価システムを利用する場合、一般的な費用の相場は月額5,000円から2万円前後です(※初期費用がある場合は初月のみ別途初期費用)。
従業員50名前後の中小企業
一方で従業員の数が増えてくると、人事異動や評価が組織全体に与える影響も大きくなってきます。1人ひとりが気持ち良く仕事に臨めるようにするためにも、人事異動のシミュレーターをはじめとする各種分析ツールや、メンタルヘルスケア機能が搭載されたシステムを選ぶべきでしょう。
従業員50名前後の中小企業がそうした機能が付いた人事評価システムを導入した場合、月額費用は5万5,000円から8万円前後になります(※初期費用がある場合は初月のみ別途初期費用)。
【これだけは押さえておきたいポイント】
・従業員5名から10名の会社が人事評価システムを導入すると、
月額費用は5,000円から2万円前後
・従業員50名前後の中小企業が人事評価システムを導入すると、
月額費用は5万5,000円から8万円前後
3.なぜ価格が違う?価格差の出る理由
ここまでご紹介してきたように、人事評価システムの費用は機能によって大きく左右されます。人材データベースや目標設定といったシンプルな機能に絞ったシステムは安価な一方、各種シミュレーター、KPIの自動設定など高度な機能が搭載されたシステムの利用料金は高額です。
高機能・多機能でも使わなければ意味がないので、導入にあたってはまず人員体制や業務課題をしっかり整理するのが大切。そのうえで必ず複数のシステム提供会社から見積もりを取り、予算と照らし合わせて自社に適したものを選びましょう。
【これだけは押さえておきたいポイント】
・人事評価システムの料金は搭載された機能によって大きく変わる
・利用にあたってはまず人員体制や業務課題をきちんと見据えることが大事
・そのうえで複数の会社から見積もりを取り、予算に見合ったものを選びたい
4.実際に人事評価システムの料金を調べてみた
料金が公開されている人事評価システムを見つけたので、参考までにご紹介します。
人事評価システムA
費目 | 料金 | 備考 |
初期費用 | 無料 | |
月額基本料金(ライトプラン) | 月額1万9,000円 | ※利用人数31名から100名まで |
月額基本料金(スタンダードプラン) | 月額3万6,000円 | ※利用人数101名から300名まで |
人事評価システムB
費目 | 料金 | 備考 |
利用料金(人事管理機能) | 月額500円 | ※いずれも1ユーザーあたりの金額※一部機能は単独での利用不可 |
利用料金(コンディション管理機能) | 月額300円 | ※いずれも1ユーザーあたりの金額※一部機能は単独での利用不可 |
利用料金(ワークフロー管理機能) | 月額300円 |
5.人事評価システム選びで失敗しないためには
ここまで人事評価システムの費用の相場についてご紹介してきましたが、実際にシステムを選ぶ際はどんな点に気を付けるべきなのでしょうか?
トータルコストを見極める
クラウド型が主流になり、全体的な料金相場が下がってきているとはいえ、人事評価システムは決して安い買い物ではありません。
仮に1人あたりの利用料金が月額500円のシステムでも、従業員50名で利用すれば基本料金を加えて年額50万円以上の出費をともないます。導入にあたってはまずトータルコストを念頭に置き、自社の規模や予算に合ったものを選ぶことが大切です。
アフターサポートに目を向ける
人事評価システムの提供会社の多くがユーザーの使い勝手に考慮し、改善を進めているものの、それでも操作方法に迷ってしまったりする可能性はあります。
PC操作が苦手な人でも安心して使えるよう、できれば電話・メール・チャットでのサポートを用意している提供会社のシステムを選びましょう。
成果を焦らない
人事評価という業務の性質上、システムを導入したからといってすぐに成果が出るわけではありません。組織体制や個人のパフォーマンスが改善され、それが売り上げアップ、離職率の低下といった具体的な形で現れるまでには半年、1年といった期間が必要です。
システムを導入してすぐに成果が出ないからといって、安易に乗り換えたりするのは避けた方がいいとでしょう。
6.人事評価システム選びで迷ったらアイミツへ
今回は人事評価システムの費用の相場についてご紹介しました。みなさまの参考になれば幸いです。
おすすめの人事評価システムをまとめた記事も公開しているので、ぜひあわせてご覧ください。

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