月謝の集金におすすめのオンライン決済システム10選|PayPayやクレカ払いも
塾・スクールなどの習い事を運営している方の中には、「月謝の未払い」や「月謝の集金に手間がかかる」点にお困りの方も多いでしょう。月謝の集金をシステム化することにより、毎月の集金をラクにすることができます。
本記事では、月謝の自動引き落としができるシステム6選を紹介します。集金方法を改善したいスクール運営者はぜひご覧ください。
- 習い事の月謝を集金する方法
- オンライン決済システムの手数料比較
- 【自動引き落とし】月謝集金におすすめのオンライン決済システム8選
- 【都度払い】月謝集金におすすめのオンライン決済システム2選
- 月謝集金をキャッシュレス化する際のポイント
- まとめ:便利なキャッシュレス決済で、手間なく月謝を集金しよう
- よくある質問
習い事の月謝を集金する方法
まず、習い事の月謝を集金する方法としては主に5つあります。
- 現金(月謝袋)
- クレジットカード支払い
- 口座振替(自動引き落とし)
- PayPayなどのQRコード決済
- 銀行振込・コンビニ決済
現金(月謝袋)
長らく習い事の月謝集金方法として一般的だったのは、現金(月謝袋)での集金です。月謝袋を手渡しする際に、講師と保護者とのコミュニケーションが生まれ、信頼関係の構築につながる面があります。また子ども達が直接月謝袋を手渡しする場合には、子どもたちに金銭の扱い方・礼儀作法を教える機会にもなります。
実務面では、決済手数料が発生しないため、コストを抑えて月謝を集金できる点がメリットです。一方で金額に間違いがないかチェックしたり、未払い者を確認する手間がかかる点がデメリット。また、受け取った月謝袋を紛失しないように注意しなければいけません。
クレジットカード支払い
月謝をクレジットカード支払いする方法は、メジャーになりつつある集金方法です。クレジットカード決済は、毎月の支払いが自動で行われるため、支払い忘れや未収リスクを大幅に減少させます。これにより、安定した収益が見込めます。生徒側にとっても、ポイントが貯まる・手軽に支払いを行えるなどのメリットがあり、顧客満足度が向上します。
口座振替(自動引き落とし)
口座振替(自動引き落とし)は、クレジットカード支払いと同様に、支払い忘れや未収リスクを軽減することができます。また、口座振替はクレジットカードを持っていない人でも利用できる決済方法で、特に若年層がメインの生徒である場合におすすめです。クレジットカード決済手数料と比較して、手数料が安い傾向がある点もメリットです。
PayPayなどのQRコード決済
PayPayなどのQRコード決済によって、その都度、月謝を送金する方法もあります。QRコード決済は毎月自動引き落としはできませんが、スマホ操作で簡単に送金できる点がメリット。未成年者でも利用できる場合が多く、若い世代にも対応しやすいです。また、利用者にはポイントが貯まる点もメリットです。
銀行振込・コンビニ決済
銀行ATMでの振込や、コンビニ決済で月謝を集金する方法もあります。現金(月謝袋)を手渡しする方法と比較すると、現金を持ち歩かないため紛失・盗難のリスクが軽減されます。また一般的に、振込手数料は支払う側が負担するため、スクール運営者は手数料を負担せずに済みます。一方で生徒側にとってはコンビニや銀行に行く手間が増える・手数料負担が増える点がデメリットと見える可能性があります。
以上、5つの集金方法を解説しました。クレジットカード支払いや口座振替などのオンライン決済システムは、生徒側が日常で使い慣れている便利な決済手段です。「ラクに月謝を集金したい」とお考えのスクール運営者にも、これらのオンライン決済システムがおすすめです。
オンライン決済システムの手数料比較
ここからは実際に、月謝集金におすすめのオンライン決済システムを紹介します。以下、オンライン決済システムの手数料比較表をご覧ください。
サービス名 | クレジットカード支払いの手数料 | 口座振替の手数料 (自動引き落とし) |
---|---|---|
サブスクペイ | 2.65%~ | 口座振替は提供しているが手数料は要問合せ |
ゼウス | 1.95%~ | 130円/1件 |
Square | 3.6% ※毎月、自動引き落としの場合 |
提供なし |
イプシロン | 2.79%~ | 120円/1件 |
VeriTrans4G | クレカ決済は提供しているが手数料は要問合せ | 口座振替は提供しているが手数料は要問合せ |
会費ペイ | 3.5% | 口座振替は提供しているが手数料は要問合せ |
月謝ペイ(powerd by サブスクペイ) | クレカ決済は提供しているが手数料は要問合せ | 口座振替は提供しているが手数料は要問合せ |
月額パンダ | 売上の3.5%+ 決済成功手数料100円/1件 |
口座振替は提供しているが手数料は要問合せ |
クレジットカード決済の手数料は2%台~3%台が相場ですが、決済代行サービスによって違いがあるほか、取り扱い商材によっても異なります。そのため、実際にかかる手数料は見積りを取って確認する必要があります。口座振替の手数料は、1件あたり120円程となっています。
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【自動引き落とし】月謝集金におすすめのオンライン決済システム8選
クレジットカードや口座振替による自動引き落としに対応した、おすすめのオンライン決済システム8選を紹介します。月謝を自動引き落としで集金したいとお考えの方はぜひ参考にしてください。
- サブスクペイ
- ゼウス
- Square
- イプシロン
- VeriTrans4G
- 会費ペイ
- 月謝ペイ(powerd by サブスクペイ)
- 月額パンダ
サブスクペイ
サブスクペイは、株式会社ROBOT PAYMENTが提供するオンライン決済システムです。その名の通り、サブスクビジネスにおける月額決済をスムーズに実施することを目指して開発されました。これまで14,000社以上に導入実績があり、月謝の集金にもおすすめです。
サブスクペイの継続課金システムは、対応する決済手段が豊富な点がメリット。クレジットカード、口座振替、銀行振込、コンビニ決済、掛け払い決済、BtoB決済(Salesforce決済)から選ぶことができます。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- 払込票決済対応
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
ゼウスは、国内1万4千サイト以上に選ばれているオンライン決済システムです。他社と比較したおすすめポイントは、スピーディーに導入できる点。即日審査で最短3営業日後には決済手段を導入できます。
毎月の月謝集金(自動引き落とし)にも対応しており、支払い方法はクレジットカード・口座振替を選ぶことが可能。実店舗の決済端末で支払いをした後、2回目以降を自動決済とすることもできます。
- 電子マネー対応
- デビットカード対応
- 代引き決済対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
- 払込票決済対応
Square(スクエア)は、あらゆる決済をオールインワンで対応できる「Squareターミナル」を提供。スタイリッシュでデザイン性の高い決済端末が人気で、世界中400万人以上に利用された実績があります。
Squareは毎月の月謝集金(自動引き落とし)にも対応しており、クレジットカード・口座振替による自動引き落としや、請求書の定期送付ができます。またSquareのリンク決済機能を活用し、メールやSNS経由で定期的に会計リンクを送れば、定期的に発生する精算をかんたんに済ますことが可能です。
- 電子マネー対応
- クレジットカード決済
- PayPal(ペイパル)決済対応
- 店舗決済対応
- ECサイト決済対応
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
イプシロンは、GMOイプシロン株式会社が提供する、中小企業向けのオンライン決済システムです。初期費用無料(0円)から利用でき、「できるだけコストをかけずに決済手段を導入したい」とお考えの方におすすめできます。
毎月の月謝集金(自動引き落とし)にも対応。クレジットカードもしくは口座情報を登録することにより月額決済を継続的に実行することが可能です。なお、クレジットカードの課金サイクルは「毎月、2ヶ月に1度、3ヶ月に1度、半年に1度、1年に1度」から選べます。
- 電子マネー対応
- QRコード・バーコード対応
- デビットカード対応
- 代引き決済対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
VeriTrans4G
VeriTrans4Gは、株式会社DGフィナンシャルテクノロジーが提供するオンライン決済システムです。スクールの月謝集金(継続課金)にも対応し、業界最多レベルの豊富な決済手段を取り揃えています。
具体的には、クレジットカード決済、キャリア決済、口座振替、Amazon Pay、PayPay、メルペイによる継続課金に対応。顧客層や商材内容にあわせて決済手段を導入し、顧客の決済ニーズを満たすことができます。
- 電子マネー対応
- QRコード・バーコード対応
- デビットカード対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
- 払込票決済対応
会費ペイ
会費ペイは、会員管理とオンライン決済ができるシステムです。入会の受付から月謝集金まで1つのシステムで対応することができ、スクールやフィットネスジムなど会員制のビジネスにおすすめです。
顧客はスマホで入会申込することができるようになります。さらに初期費用をオンライン決済(クレジットカード支払い)やコンビニ決済で支払い、継続的に月謝を自動引き落としすることも可能。月謝が未払いの場合は、システム上から催促する機能もあります。
月謝ペイ powerd by サブスクペイ
「月謝ペイ powerd by サブスクペイ」は、株式会社ROBOT PAYMENTが提供するオンライン決済システムです。その名のとおり、月謝集金に特化したシステムとなっており、レッスン受講料の集金を自動化します。
決済手段としては、クレジットカード・口座振替があります。口座振替の申し込みはWEB上で完結するため書類を書く必要はありません。また決済フォームで生徒名・連絡先を入力することで「生徒管理データベース」が作成され、決済情報と紐づけて生徒の情報を管理できます。
月額パンダ
月額パンダは、月謝・月会費の集金に特化したオンライン決済システムです。クレジットカードや口座振替を利用して、簡単に月謝を自動集金することができます。また、「引き落としができない」などで代金未払いになってしまった場合は、コンビニ決済・PayPay決済を使って代金を回収することも可能です。
初期費用・月額料金ともに無料。決済手数料(売上の3.5%+決済成功手数料100円/1件)のみで利用できるオンライン決済システムです。コスト負担が少ないサービスをお探しの方はぜひ検討ください。
【都度払い】月謝集金におすすめのオンライン決済システム2選
続いて、「都度払いで月謝を集金したい」「単発の受講料を徴収したい」という方におすすめのオンライン決済システム2選を紹介します。
- PayPay
- STORES 予約
PayPay(ペイペイ)はQRコードで支払うキャッシュレス決済サービスです。スマホのPayPayアプリで事前に残高をチャージしておくことで送金ができます。2024年8月時点での登録ユーザー数は6,500万人を突破し、ニーズの高い決済手段となっています。
PayPayは単発のレッスンの受講料を徴収する際や、都度月謝を集金する際にも活用できます。なおPayPayの決済手数料は1.98%となっており、クレジットカード決済手数料と比較して安い点がメリットです。
- 電子マネー対応
- Alipay国際決済対応
- 店舗決済対応
- ECサイト決済対応
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
STORES 予約
「STORES予約」は、レッスンの予約・決済・顧客管理にまるっと対応できるシステム。ネット予約から決済まで一元的に対応できるシステムを求める方におすすめです。
決済手段としては、月謝課金(毎月の会員費を自動決済)のほかに、回数券(オンライン回数券を顧客が購入し、消費状況を画面上で確認)、ネット決済(来店前にオンライン上で決済を完了させる)を選ぶことができます。
※いずれもクレジットカード支払いです
レッスン受講料の都度払いなら「ネット決済」、数回にわたってレッスンを行う場合は「回数券」がおすすめ。自社のサービス形態にあわせて最適な決済方法を選べる点がメリットです。
月謝集金をキャッシュレス化する際のポイント
習い事の月謝集金をキャッシュレス化する際には、次の3つのポイントを抑えましょう。
生徒が馴染みのある決済手段を導入する
1つ目のポイントは、生徒が馴染みのある決済手段を導入することです。経済産業省によると、主なキャッシュレス決済手段はクレジットカード決済(全体の83%を占める)で、コード決済(8%)、電子マネー(5%)、デビットカード(2%)が続きます。クレジットカード決済は長年にわたり最も主要な決済手段ですが、最近ではコード決済の割合が大きくなっています。
また、NIRA総合研究開発機構の調査によると、若い世代ほどQRコード決済を利用する傾向があるとのこと。クレジットカード決済はどの年齢層でも最も利用される決済手段ですが、とくに30代以降の利用割合が大きくなっています。
生徒やその親が使い慣れない決済方法を導入してしまうと、かえって混乱を招く恐れがあります。ニーズを踏まえて多くの人にとって使いやすい決済手段を選ぶのがおすすめです。
初期費用・手数料・月額料金
オンライン決済システムを利用する際には、決済手数料だけでなく初期費用・月額料金が発生します。以下、手数料相場を一覧表にまとめました。
費用項目 | 費用相場 |
---|---|
初期費用 | 2万円(無料のサービス多数) |
月額料金 | 3,000円 |
決済手数料 | 決済金額の2.5%〜4% |
トランザクション手数料 | 決済1回あたり数十円 |
費用を抑えてキャッシュレス化したい場合は、これらの費用を相見積もりで比較するのがおすすめです。下記の記事ではキャッシュレス決済の手数料について解説していますので合わせてご覧ください。
入金サイクル
入金のサイクルも決済代行会社によって違います。多くの場合は、毎月1回のサイクルで入金されますが、2週間に1回など高頻度で入金されるものもあります。
入金サイクルが早いと資金調達をスムーズに行えます。「入金待ちの間に事業資金が足りなくなった」「資金繰りに困った」という事態にならないよう、決済代行会社ごとの入金サイクルも比較しましょう。
まとめ:便利なキャッシュレス決済で、手間なく月謝を集金しよう
経済産業省によると、2023年のキャッシュレス比率は39%となっており、現金からキャッシュレス決済に移行する人の割合は年々増えています。月謝の集金もキャッシュレス化することにより、生徒にとっては利便性向上、習い事の運営者にとっては月謝集金の手間削減のメリットがあります。
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よくある質問
オンライン決済システムについて、よくある質問に答えます。
月謝集金をキャッシュレス化したほうが良い業界とは?
塾・予備校・英会話教室などは、従来、対面授業のスタイルが一般的でしたが、今ではオンライン授業も増えています。これに伴い、月謝の集金方法もキャッシュレス化することで、サービスの利便性を向上させることが可能です。
また、ジム・フィットネス業界は入会手続き・利用料金の支払いをオンライン化する企業が多くなっています。オンライン上でサクッと手続きできる気軽さが、入会者数・利用者数の増加に繋がります。そのため、ジム・フィットネス業界もキャッシュレス化に向いている業界でしょう。
月謝をオンライン決済で集金するメリットは?
習い事の運営者にとって、月謝をオンライン決済で集金するメリットは主に3つです。
- 事務作業の軽減
- 代金未回収リスクの軽減
- 売上管理がしやすい
まずは現金(月謝袋)で1人1人から集金する手間が無くなるので、事務作業の軽減につながります。また毎月の月謝をカードや口座から自動引き落とし設定することで、支払い忘れを軽減。習い事の運営者にとっては、代金未回収リスクを軽減できる点がメリットです。さらに、システム上では売上金額を可視化できるので経営状況の把握にも役立ちます。
クレジットカード支払いの方法は?
店舗においては決済端末でカード情報を読み込み、クレジットカードの支払いを完了させます。オンラインにおいては主に「WEBリンク」「メールリンク」の2つの方法があります。
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