家賃支払いに対応した決済代行サービスおすすめ10選【賃貸不動産向け】
賃貸支払い時の決済方法としては、銀行口座振込みが一般的ですが、クレジットカード決済(自動引き落とし)を導入することでさまざまなメリットがあります。入居者にとっては、銀行振込の手間がなくなり、支払い忘れも防げます。一方で賃貸不動産業者にとっては、滞納リスクが軽減するというメリットがあります。
本記事では、家賃支払いに対応した決済代行サービスを比較し、おすすめの10社を紹介します。顧客に身近な決済手段であるクレジットカード決済を導入し、契約率アップ・滞納リスク軽減を実現したい事業者はぜひ参考にしてください。
- 家賃支払いに決済代行サービスを導入するメリット
- 【比較表】家賃支払い対応の決済代行サービス
- 家賃支払いができる決済代行サービスおすすめ6選
- 家賃支払いに特化した決済代行サービス4選
- 決済代行サービスの選び方
- まとめ:クレジットカード決済の導入で、賃貸不動産の管理をラクに

家賃支払いに決済代行サービスを導入するメリット
決済代行サービスとは、複数の決済手段(クレジットカード、口座振替、コンビニ決済など)を一括で導入できるサービスです。物件オーナーや不動産管理会社が決済代行サービスを導入すると、入居者の家賃・諸経費をクレジットカード払いで回収することができます。

家賃支払いに決済代行サービス(クレジットカード支払い)を利用するメリットは3つです。
- 家賃滞納のリスクを軽減できる
- カード決済可能な物件であるとアピールできる
- 入居者はカード決済時にポイントを貯められる
家賃滞納のリスクを軽減できる
クレジットカード決済を利用することで、毎月自動的に家賃が引き落とされるため、支払い忘れや口座残高不足による滞納リスクが大幅に軽減します。また、クレジットカード会社が家賃を立て替え払いする仕組みなので、オーナーは入居者の支払い能力を気にする必要がなくなります。
カード決済可能な物件であるとアピールできる
クレジットカード決済を導入することで、入居者は支払い方法の選択肢が増え、顧客満足度が向上します。特に、初期費用が高額な賃貸物件では、「今すぐ一括で支払えない…」という顧客も多く、クレジットカード決済が可能であれば入居希望者の選択肢が広がります。
また、決済手段を充実させて「カード決済が可能な物件である」とアピールすることで、同じような条件の物件に対して差別化が図られ、成約率の向上が期待できます。
入居者はカード決済時にポイントを貯められる
クレジットカード決済は、口座振替や銀行振込とは異なり、決済金額に応じてポイントを貯められます。そのため、入居者にとって金銭的なメリットがあるのです。たとえば、月々の家賃が10万円の場合、年間で120万円の支出となりますが、ポイント還元率が1%あれば年間12,000円分のポイントが貯まります。
以上のように、クレジットカードによる家賃支払いは、不動産オーナー・入居者の双方にメリットがあります。家賃の支払い方法としては口座振替が51%、現金が20%、クレジットカードが15%(※)となっており、依然として口座振替が主流です。しかしクレジットカード決済ニーズは高まっており、円滑な不動産運営のためにもぜひ決済代行サービスの導入を検討ください。
※NIRA総合研究開発機構「キャッシュレス決済実態調査2023」
【比較表】家賃支払い対応の決済代行サービス
ここからは実際に、家賃支払いに対応した決済代行サービスを比較します。以下、各サービスの初期費用、月額料金、カード決済手数料を比較した表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 | カード決済手数料 |
---|---|---|---|
GMOペイメントゲートウェイ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
ゼウス | 無料 | 3,000円 | ~3.50% |
イプシロン | 無料 | 2,500円 ※賃貸専用プラン |
VISA・Mastercard:2.7% JCB・AMEX・Diners:3.2% |
VeriTrans4G | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
アルファノート | 無料 | 0円~ | 3.24%~ |
ルミーズ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
ハウスペイメント | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
アットホームの家賃決済サービス | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
BeesRent | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
HUBees | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
利用料金は導入する決済手段の組み合わせなどによって変わるため、公式HPで料金を公開していない(見積もりが必要)決済代行会社が多いです。公式HPに料金を掲載しているサービスをみると、初期費用は無料で導入でき、月額料金も3,000円程で利用できるサービスが複数あります。クレジットカードの決済手数料は2.5%〜4%が相場です。
家賃支払いができる決済代行サービスおすすめ6選
2025年現在、家賃支払いができるおすすめの決済代行サービスを紹介します。ここではまず、家賃支払いだけでなくさまざまな決済サービスを総合的に提供する決済代行会社6選を紹介します。(→家賃支払いに特化した決済代行会社は記事後半で紹介)
- GMOペイメントゲートウェイ
- ゼウス
- イプシロン
- VeriTrans4G
- アルファノート
- ルミーズ

GMOペイメントゲートウェイ
GMOペイメントゲートウェイは、15万社以上に導入実績のある、業界トップシェアの決済代行サービスです。「不動産業界向けキャッシュレス決済サービス」を提供しており、家賃支払いや入居時の初期費用、更新料の支払いに対応しています。
利用できる決済方法は、クレジットカード決済のほか、QRコード決済(PayPay、amazon pay)、コンビニ決済などがあります。他社と比較して決済手段が充実している点がおすすめのポイントです。
クレジットカード決済手数料をはじめとする料金は、公式サイトで公表されていないため、見積もりを取って確認する必要があります。
主な機能

ゼウス
ゼウスは、SBIグループの株式会社ゼウスが提供する決済代行サービスです。設立から25年の運用実績があり、また1万4,000サイト以上に導入実績があります。ゼウスは「賃貸向けクレジットカード決済サービス」を提供しており、賃貸不動産を運営する方におすすめです。
利用できるカードブランドは、VISA、Mastercard、JCB、AMEX、Diners、ディスカバーとなっています。決済方式は4つから選べ、自社にあった決済方式を選べる点がメリット。
具体的には、自社サイトにゼウスの決済画面を接続する「WEB決済申込み(リンク型)」のほか、メールで決済URLを案内する「メールリンク型」、専用タブレットで決済を行う「タブレット端末レンタルサービス」、専用決済端末機を使う「クレジットカード決済端末機」から選べます。
主な機能

イプシロン
イプシロンはGMOイプシロン株式会社が提供する決済代行サービスです。主に中小企業向けに提供されており、これまで4万社以上の導入実績があります。イプシロンは、賃貸不動産の仲介会社・管理会社向けに「賃貸不動産向け決済サービス」を提供しています。
イプシロン管理画面に必要な情報を入力するだけで、決済URLを含む案内を入居者にメールで送信します。入居者は、メールから簡単に支払いを完了することができます。決済端末の導入など面倒な手間なしで、少ないコストでカード決済ニーズに応えることが可能です。
「賃貸不動産向け決済サービス」は月額料金2,500円で利用できます。またクレジットカード決済手数料については、VISA・Mastercardが2.7%、JCB・AMEX・Dinersが3.2%です。
主な機能

VeriTrans4G
VeriTrans4G(ベリトランス)は、株式会社DGフィナンシャルテクノロジーが提供する決済代行サービスです。不動産会社向けに「住まPAY」というパッケージを提供しており、家賃・初期費用のクレジットカード決済が可能となります。
決済用の端末を購入する必要はなく、PC1台あればクレジットカードでの家賃回収が可能。入居者には決済URL付きメールが送付される形式です。そのほか、電話番号から登録できる電話自動応答方式、カードリーダーから登録する方式も用意されています。
家賃保証機能も追加手数料なしで利用できます。これによって、残高不足などでクレジットカード決済ができない入居者の家賃が保証され、未回収リスクを抑えられます。
主な機能

アルファノートの決済代行サービス
アルファノートは、これまで4万件以上の導入実績がある決済代行会社です。不動産会社への導入実績も豊富で、独自のノウハウをもとに導入をサポート。個人経営の不動産会社や開業したばかりの事業者にも利用されています。
アルファノートは、持ち運び可能なコードレスタイプの決済端末「アルファポータブル」を提供しています。この決済端末は60種類以上の決済ブランドに対応しており、クレジットカード決済だけでなく、QRコード決済、電子マネー決済、アジア諸国で普及している「Alipay+」「WeChat Pay」も利用できます。
初期費用無料、月額料金0円~となっており、コストを抑えて導入できる点もおすすめのポイントです。
主な機能

ルミーズ
ルミーズは、これまで19,000者以上に導入実績がある決済代行サービスです。継続課金にも対応しており、毎月の家賃徴収にも活用できます。
1回目のカード決済は、ルミーズの決済端末「pCAT」で行いますが、2回目以降は自動でクレジットカード決済が行われる仕組みです。ルミーズの管理画面では入居者一覧、課金状況、これまでの取引の履歴などをリアルタイムで確認することができます。
また、単発の決済(敷金・礼金の決済、退去費用の決済)もpCATで簡単に行えます。
主な機能
以上、家賃支払いに対応した決済代行サービスを紹介しました。決済代行サービスは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った決済代行サービスの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
家賃支払いに特化した決済代行サービス4選
続いて、家賃支払いに特化した決済代行サービスのおすすめ4選を紹介します。
- ハウスペイメント
- アットホームのクレジットカード決済サービス
- BeesRent(ビーズレント)
- HUBees(ハビーズ)
ハウスペイメント
ハウスペイメントは、賃貸不動産専用のクレジットカード決済代行サービスです。大東建託グループとソフトバンク・ペイメント・サービスが業務提携し、運営しています。
決済方法はメールリンク形式で、入居者に対して決済URL付きのEメール・ショートメールを送ることによって支払いを行います。決済端末は不要で、PCがあれば簡単に退去費用や更新料の決済ができます。
また継続課金機能もあるので、毎月の家賃を自動引き落としすることも可能です。
アットホームのクレジットカード決済サービス
不動産情報提供サービスを行うアットホームは、不動産ビジネス向けに「クレジットカード決済サービス」を提供しています。入居時の初期費用・更新料・家賃支払いをオンライン決済で完了させることが可能です。
実際にアットホームの決済サービスを導入した企業からは、「月額料金が安く、オンライン決済のための端末代が不要であったため導入を決めた」という声が複数あります。また「導入後に、初期費用の決済の約7割をクレジットカード決済が占めるようになった」という事例もあります。
BeesRent(ビーズレント)
BeesRent(ビーズレント)は、株式会社メタップスペイメントが提供する決済代行サービスです。不動産会社の家賃管理業務をサポートするサービスとなっています。
利用できる決済手段は、クレジットカードと口座振替です。支払い方法の登録がすべてWEB上で完結するため、用紙への記入や捺印、郵送などの手間・コストが不要になります。
また、入居者の口座から引き落としができなかった場合でも、請求金額の賃料100%が支払われます(別途、提携先保証会社との契約が必要です)。さらに顧客管理システムや電子契約システムとのAPI連携によって、業務効率化を図ることも可能です。
HUBees(ハビーズ)
HUBees(ハビーズ)は、株式会社メタップスペイメントが提供する決済代行サービスです。不動産業界に特化しており、導入実績は3,000件以上となっています。
賃貸向け決済(入居費用、毎月の家賃、退去時の精算、賃料督促)だけでなく、分譲向け決済(管理費、修繕積立金、駐車場代)にも利用されています。
利用できる決済手段は、クレジットカード決済と口座振替。クレジットカードはVISA・Mastercard・JCB・AMEX・Diners・銀聯カード・J-Debitに対応しています。
決済代行サービスの選び方
数ある決済代行サービスを比較し、自社にあった1社を選ぶ方法を解説します。ポイントは次の3つです。
- 対応する決済方法
- 決済手数料
- セキュリティ対策
対応する決済方法
決済代行サービスごとに、対応する決済方法は異なります。事前に自社の顧客がどのような決済方法を求めているかを調査し、客層に合った決済方法を確認しましょう。
決済手段 | 概要 |
---|---|
クレジットカード決済 | Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドと提携する店舗でカード決済ができる。 |
電子マネー決済 | 事前にICカードやスマホにお金をチャージし、決済端末にかざして支払う。SuicaやPASMOなどの交通系、楽天Edyやnanacoのような流通系がある。 |
QRコード決済 | 専用アプリでQRコードを読み取り、事前にチャージしたお金で支払う。 |
口座振替 | 銀行口座から自動引き落としする。 |
コンビニ決済 | 商品の代金をコンビニで支払う。 |
メールリンク決済 | 決済用サイトのURLやQRコードを、メール・SMS(ショートメッセージ)でユーザーに案内する。 |
とくに、クレジットカード決済は多くの消費者が利用しており、需要の高い決済手段です。実際に総務省の通信利用動向調査によると、消費者のオンライン決済における支払い方法はクレジットカード払いが約8割を占めています。(※ 総務省「第2部 基本データと政策動向」より)
少しでも販売機会を逃したくない事業者は、クレジットカード決済に対応している決済代行サービスがおすすめです。一方、クレジットカードを持てない顧客をターゲットとする場合は、次に人気のコンビニ決済や口座振替もおすすめです。
決済手数料
キャッシュレス決済には、1回の支払いごとに決済手数料がかかります。たとえば、クレジットカード決済の場合は、売上金額の2.5%~4%の決済手数料が発生します。またコンビニ決済では1回の決済ごとに数百円の決済手数料がかかります。決済代行サービスによって決済手数料は異なるため、見積もりを取って費用を比較するのがポイントです。
セキュリティ対策
オンライン決済では個人情報を扱うため、不正アクセスや情報漏えいなどのセキュリティリスクが発生します。総務省の調査によると、インターネット利用における不安として、最も多かったのが「個人情報やインターネット利用履歴の漏えい」でした。(※総務省「情報通信分野の現状と課題」より)
個人情報が漏えいしてしまうと会社の信用は大きく損なわれます。決済時にはクレジットカード情報を含む顧客の個人情報を取り扱うため、セキュリティ体制が万全な決済代行サービスを利用することが重要です。不正利用や情報漏えいリスクに対し、どのような対策を実施しているのか確認しておきましょう。
公的機関の認証マークを表示しているサービスは、高いレベルのセキュリティ基準を満たしています。各セキュリティ基準の詳細は以下の表を参考にしてください。
基準 | 概要 |
---|---|
PCI DSS | クレジットカードの国際ブランド5社が定めたセキュリティ基準。クレジットカード情報を安全に取り扱うための適切な対策をしている事業者が認定を受ける。 |
プライバシーマーク | 日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が定める基準。個人情報を保護するための取り組みが基準を満たしている事業者が認証を受ける。 |
ISO27001 (ISMS認証) |
国際標準化機構が定める ISO認証のうち、情報管理に関する基準。情報を安全に管理するための基準を遵守している事業者が認定される。 |
EMV 3Dセキュア (3Dセキュア2.0) |
本人認証方法のひとつ。IDやパスワードを設定し、なりすましによる不正利用を防止する。3Dセキュア2.0は1.0と違い、ワンタイムパスワードや生体認証などの認証方法にも対応している。 |
まとめ:クレジットカード決済の導入で、賃貸不動産の管理をラクに
家賃の支払い手段の1つとしてクレジットカード決済を導入すると、入居者のニーズを満たせるメリットがあります。また、それだけでなく、毎月自動引き落としされるため、督促の手間も省け、賃貸不動産の管理がラクになります。
不動産業界では、宅建業法改正により契約書類のやりとりを紙ではなくオンラインで完結できるようになるなど、ペーパーレス化・DX化が進んでいます。電子契約とともに、決済もキャッシュレス化することで、不動産DXを一歩先に進められるでしょう。
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