API型オンライン決済とは?API接続できる決済代行サービスおすすめ10選
API型のオンライン決済は、決済ページを自由にカスタマイズでき、画面遷移数を最小限に抑えることが可能です。コンバージョン率の改善が期待できることから、ECサイト・オンラインショップでAPI型のオンライン決済を導入する企業が多くなっています。
本記事では、API型オンライン決済のメリット・デメリットを解説したのち、API型を採用するおすすめ決済代行サービス8選を紹介します。自社ECサイトの売上を伸ばしたいとお考えのサイト運営者やシステム開発担当者はぜひご覧ください。
- API型のオンライン決済とは
- API型オンライン決済のメリット
- API型オンライン決済のデメリット・注意点
- 【比較表】API接続できる決済代行サービス
- API接続可能な決済代行サービスおすすめ10選
- 決済代行サービスの選び方
- まとめ
API型のオンライン決済とは
API型のオンライン決済とは、ECサイトの決済ページから決済機関にデータ転送する技術(API)を用いて、オンライン決済を行う接続方法です。そもそもAPI(Application Programming Interface)とは、システム同士を繋ぎ、データのやり取りを行う窓口を作ることを指します。
API型オンライン決済の流れは以下の図をご覧ください。
- 消費者がECサイトで商品を購入する際、決済ページでクレジットカード情報を入力して支払いをしようとする。
- 入力されたクレジットカード情報はAPI連携により決済代行会社・決済機関に連携され、与信チェックが走る。
- 問題なく決済可能と判断されると決済が実行され、ECサイト上でも「決済完了」と表示される。
オンライン決済システムの接続方式は4種類
オンライン決済システムの接続方法は、API以外にも、リンク型・メールリンク型・トークン型があります。
接続方式 | 概要 | 決済ページ | カスタマイズ性 |
---|---|---|---|
リンク型 | 決済代行会社の決済ページに移動して決済。 | 決済代行会社のページに遷移 | △ |
メールリンク型 | 消費者のメールアドレス宛てに決済フォームのURLを送る。 | 決済代行会社のページに遷移 | △ |
API型 | ECサイトからカード情報を伝送(API連携)することで決済。 | ECサイト内 | 〇 |
トークン型 | カード情報をトークンに置き換えて決済。個人情報漏えいを防止できる。 | ECサイト内 | 〇 |
「リンク型」は、決済代行会社の決済ページに移動して、カード情報の入力~決済完了までを行う方法です。「メールリンク型」は、消費者のメールアドレス宛てに決済フォームのURLを送り、そこから決済を行う方法です。この2つの接続方法では、決済代行会社の決済フォームを使用するため、EC事業者は決済システムを構築する手間がありません。
一方、「API型」「トークン型」はECサイト内に決済機能を構築する方法です。新たに決済ページを作成する手間がかかりますが、自社サイトのデザインを決済ページにも反映させるなどカスタマイズができる点がメリット。また、消費者は決済代行会社の別サイトに移動することなく、ECサイト内で決済が完了するため、よりスムーズに支払いができます。
API型オンライン決済のメリット
API型オンライン決済を導入するメリットをまとめると、次の3つです。
ECサイト内で決済を完結できる
API型のオンライン決済システムは、ECサイト内に決済機能を組み込む方法のため、ECサイト内で決済を完結できる点がメリットです。商品を購入する消費者は、わざわざ決済代行会社の決済ページに移動する必要もなく、スムーズに支払いが完了します。
画面遷移数を減らすことで、サイト離脱・カゴ落ちを防止
決済代行会社の決済ページに移動しないことで、結果的に、画面遷移数が減ります。カートに商品を入れてから購入完了までのフローが短縮されるため、サイト離脱・カゴ落ちの防止につながります。
決済ページを自由に設計・カスタマイズできる
決済ページを自由にデザインできる点も、API型オンライン決済のメリットです。通常、決済代行サービスを利用する場合は、決済代行会社が用意した決済ページを使います(リンク型、メールリンク型)が、API型の場合は、自社のECサイト上に決済機能を構築します。
決済ページを自社の世界観に合わせたデザインにしたり、機能を自由にカスタマイズすることが可能。商品・サービスのブランドイメージを保ったまま購買行動をクロージングします。
API型オンライン決済のデメリット・注意点
ECサイトのマーケティング上多くのメリットがあるAPI型オンライン決済ですが、次のようなデメリットもあるため注意しましょう。
PCIDSSに準拠し、クレジットカード情報を適切に取り扱う
2018年よりカード加盟店(ECサイトなど)もセキュリティ対策が求められるようになりました。具体的な対策として、そもそもカード情報を持たない(非保持化)か、カード情報を適切に取り扱うためのルール(PCIDSS:クレジットカードの国際的なセキュリティ基準)に準拠することが義務化。API型オンライン決済のスキームでは、ECサイトがクレジットカード情報など個人情報を取り扱うことになるため、PCIDSSに準拠する必要があります。
以下、現在加盟店に義務化されたセキュリティ対策です。
1.カード情報の漏えい対策
◆カード情報を盗らせない
・加盟店におけるカード情報の「⾮保持化」
・カード情報を保持する事業者のPCIDSS準拠
~中略~
3.ネット取引における不正使⽤対策
◆ネットでなりすましをさせない
・多⾯的・重層的な不正使⽤対策の導⼊
(パスワードによる本⼈認証、セキュリティコード等)
加盟店のPCIDSS基準については各決済代行会社に相談・確認してみましょう。
なお、API型ではなく、リンク型など決済代行会社の決済ページを用いる方法なら、加盟店(ECサイト)側で顧客のクレジットカード情報を保持する必要がありません。PCIDSSなど厳しいセキュリティ基準に準拠する手間をかけられないなら、リンク型・メールリンク型を検討するのもおすすめです。
社内に開発エンジニアが必要
自社のECサイト・オンラインショップに決済機能を搭載するためには、システム開発が必要になります。決済代行会社が提供するAPIの仕様書を読み解いてシステム実装しなければならないため、社内に開発エンジニアが必要です。
専任エンジニアがいない企業の場合は、API型ではなくリンク型・メールリンク型を検討するのが無難。決済代行会社が既に用意している決済画面を表示させるリンク型・メールリンク型なら、新たに開発する手間なくスムーズに決済機能を搭載できます。
決済代行会社との接続方法は複数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、決済代行サービス選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った決済代行サービスが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
【比較表】API接続できる決済代行サービス
ここからは実際に、API型の接続方式を採用している決済代行サービスを比較します。以下、API型決済代行サービスの特徴・使える決済手段を比較した表をご覧ください。
サービス名 | API型で使える決済手段 |
---|---|
SBペイメントサービス | ・クレジットカード決済 ・コンビニ決済 ・Pay-easy ・総合振込(請求書郵送) ・JCB PREMO(プリペイド決済) |
ゼウス | ・クレジットカード決済 ・コンビニ決済 ・Pay-easy ・キャリア決済 |
サブスクペイ | サブスクペイが提供するすべての決済手段に対応 |
Square | ・クレジットカード決済 |
ペイジェント | ペイジェントが提供するすべての決済手段に対応 |
GMOペイメントゲートウェイ | ・クレジットカード決済 ・コンビニ決済 ・Pay-easy ・銀行振込 ・Pay払い(PayPayなど) |
VeriTrans4G | ・クレジットカード決済 ・コンビニ決済 ・キャリア決済 ・銀行振込 ・Pay払い(PayPayなど) ・電子マネー |
PAY.JP | ・クレジットカード決済 ・Apple Pay |
PayPay | ・PayPay |
Stripe | ・クレジットカード決済 ・Apple Pay ・Google Pay ・Alipay、WeChat Payなど |
API接続可能な決済代行サービスおすすめ10選
2024年現在、API接続可能な決済代行サービスおすすめ10選を紹介します。各社の特徴も合わせて紹介しますので、ECサイト運営者・システム開発者はぜひ参考にしてください。
- SBペイメントサービス
- ゼウス
- サブスクペイ
- Square
- ペイジェント
- GMOペイメントゲートウェイ
- VeriTrans4G
- PAY.JP
- PayPay
- Stripe
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
SBペイメントサービスは、ソフトバンクグループのSBペイメントサービス株式会社が提供する決済代行サービスです。大手企業が運営しており、21万以上の店舗に導入した実績があるため、安心して導入できます。
SBペイメントサービスは「API型」「トークン型」「リンク型」の接続方式を採用しています。API型を選ぶと、クレジットカード決済、コンビニ決済、Pay-easy、JCB PREMO(プリペイド決済)、総合振込(請求書郵送)といった決済手段を利用可能です。
他社と比較した特徴は、ワンタイムトークンを発行してカード決済ができること。カード番号をトークンに変換したうえで決済する仕組みのため、ECサイトのサーバー内で顧客のカード情報に触れることなく決済可能。加盟店(ECサイト)に求められるセキュリティ水準を手間なくクリアできます。
- 電子マネー対応
- QRコード・バーコード対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
- 払込票決済対応
- 掛け払い決済・後払い決済対応
-
料金
月3,000円 -
初期費用
30,000円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ゼウスは、SBIグループの株式会社ゼウスが提供する決済代行サービス。設立25年の実績で1万4000以上のサイトに導入されており、実績豊富な決済代行会社です。
ゼウスが提供する接続方式は、「API(データ伝送)型」のほか、リンク型、メールリンク型、トークン型、個別処理型、電話登録(CTI決済)型です。このように多様な接続方式に対応しているので柔軟に決済フローを構築できます。
API型システムで使える決済手段は、クレジットカード決済、後払い(コンビニ払い)、Pay-easy、キャリア決済、コンビニ決済です。また、1度カード決済を行った後に毎月継続して課金・引き落としすることも可能。サブスクリプションのデジタルコンテンツを提供する事業者にもおすすめです。
- 電子マネー対応
- デビットカード対応
- 代引き決済対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
- 払込票決済対応
サブスクペイ
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
サブスクペイは、株式会社ROBOT PAYMENTが提供する自動課金システムです。その名の通り、サブスクビジネスにおける月額決済をスムーズに実施することを目指して開発された決済サービスとなっています。これまで14,000社以上に導入実績があり、コンテンツ配信費やSaaSなどのシステム利用料の決済で活用されています。
サブスクペイが提供する接続方式としては、「API型」「リンク型」「メールリンク型」「トークン型」があります。API型なら、ECサイトで独自の決済フォームを作ることができます。
API接続時に利用できる決済手段は、サブスクペイが提供するすべての決済手段となっており、クレジットカード決済・口座振替・銀行振込・コンビニ決済などが使えます。
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- 払込票決済対応
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
-
料金
無料 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Square(スクエア)は、ネットショップの作成からオンライン決済導入まで対応しているサービスです。もともとSquareは、実店舗向けに決済端末「Squareターミナル」を提供していましたが、近年ではECサイトのオンライン決済もサポートしています。
Squareが提供する接続方式としては、「API型」「リンク型」「メールリンク型」「トークン型」があります。カード番号をトークン化する方法を用いれば、加盟店(ECサイト)側でPCIDSSの対応をすることなく、安全な決済システムを構築可能です。
また、Squareの決済システムは継続課金にも対応。サブスクリプションモデルを採用しているオンラインショップは、毎月手間なく顧客との決済・取引を完了できます。
- 電子マネー対応
- クレジットカード決済
- PayPal(ペイパル)決済対応
- 店舗決済対応
- ECサイト決済対応
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(Android)対応
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ペイジェントは、大手Slerの株式会社NTTデータと大手クレジットカード会社の三菱UFJニコス株式会社が共同出資する決済代行サービス。安定した経営基盤を持っています。
提供する接続方式としては、「API型」「リンク型」「メールリンク型」「トークン型」があります。API型ならECサイト内で決済が完結するため、UX・UIデザインの一貫性を持たせることが可能です。また、ペイジェントはカートシステム「EC-CUBE」に標準対応。支払い画面を自由にデザイン・カスタマイズできる「モジュール組込タイプ」も選択できます。
API型システムでは、ペイジェントが提供するすべての決済手段に対応します。具体的には、クレジットカード決済、ATM(Pay-easy)、コンビニ決済、Paidy(後払い)、ネットバンキング、キャリア決済、多通貨決済、銀行振込、口座振込などの決済サービスを利用できます。
- 電子マネー対応
- QRコード・バーコード対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
- 払込票決済対応
- 掛け払い決済・後払い決済対応
- Alipay国際決済対応
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
GMOペイメントゲートウェイは、15万店舗以上に導入実績のある、業界シェアの高い決済代行サービス。ECサイト運営者をはじめ、国税庁などの公共機関にも選ばれる、決済業界のリーディングカンパニーです。
GMOペイメントゲートウェイは、「Open API」「リンク型」の接続方式を採用しています。Open APIタイプは、あらゆるWeb標準に則り、ソフトウェアエンジニアの共通認識に基づいた仕様のため、エンジニアの学習コストを最小限に抑えられます。
また、ECサイトの情報漏えいリスクに対して、万全の対策を打っています。本人認証サービス「3Dセキュア」を使えるほか、ECサイトの脆弱性を検知するセキュリティ診断や、カード番号を文字列(トークン)に換えて情報漏えいリスクを軽減する機能などがあります。
- 電子マネー対応
- QRコード・バーコード対応
- 代引き決済対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
- 払込票決済対応
VeriTrans4G
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
VeriTrans4G(旧ベリトランス)は、株式会社DGフィナンシャルテクノロジーが提供する決済代行サービスです。1997年の創業から多くのEC事業者様に選ばれ続けています。
VeriTrans4Gが提供する接続方式は、「API型」「リンク型」「トークン型」です。API型を利用するにはVeriTrans4GのAPI接続ガイドに沿って開発する必要があります。またガイドによると、対応する決済手段は、クレジットカード決済、コンビニ決済、キャリア決済、銀行振込、Pay払い(PayPayなど)、電子マネーです。
VeriTrans4Gは、カード決済導入時のセキュリティ支援(3Dセキュアやセキュリティコード)も手厚く、国際セキュリティ基準に準拠した運用設計のため不正利用の多いEC運営者にも安心です。導入後のサポート体制も整っており、トラブル発生時にもすぐに相談できる窓口があります。
- 電子マネー対応
- QRコード・バーコード対応
- デビットカード対応
- クレジットカード決済
- コンビニ決済対応
- キャリア決済対応
- 口座振替対応
- 銀行振込(バーチャル口座)対応
- ペイジー決済対応
- 払込票決済対応
-
料金
ー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
PAY.JP(ペイ・ドット・ジェーピー)は、PAY株式会社が提供する決済代行サービス。API型の接続方式を採用しており、PAY.JPの仕様書に沿って自身のサイト・アプリに決済機能を組み込むことができます。
利用できる決済手段は、クレジットカード決済(Visa、Mastercard、JCB、アメックス、ダイナースクラブ、ディスカバー)とApple Payです。PAY.JPが提供するクライアントライブラリを使えばカード情報をトークン化し、安全な決済を実現できます。
PAY.JPはこれまでEコマース、SaaS、マーケットプレイス、オンライン予約、寄付、レジャー施設などさまざまな業態に導入実績があります。
- 電子マネー対応
- クレジットカード決済
- ECサイト決済対応
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- スマホアプリ(iOS)対応
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
-
料金
月1,980円/店舗 -
初期費用
1,980円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
PayPay(ペイペイ)は国内QRコード決済の利用率No.1を誇る、キャッシュレス決済です。スマホアプリでバーコードを読み取るだけで支払いが即完了する手軽さから、6,600万人以上に利用されています。
PayPayは2020年に、自社で運営するECサイトやアプリ上で「PayPay」をAPI連携させ、オンライン決済できるシステムを開発。システム開発者は「PayPay for Developers」を利用することで、ECサイトにPayPay決済機能を搭載できます。
なお、自社サイト内で決済画面を表示させる方法(ネイティブペイメント)のほか、PayPayのアプリ画面やWeb画面に遷移する方法もあります。PayPayはクレジットカードと比較して手数料が安い点が強み。若年層をターゲットとしたオンラインショップを運営する企業は、PayPayの導入もおすすめです。
- 電子マネー対応
- Alipay国際決済対応
- 店舗決済対応
- ECサイト決済対応
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
Stripe
Stripe(ストライプ)は、カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く、決済代行サービス。グローバルで利用できる40種類の決済手段を取り揃えており、アメリカ・中国でよく利用される決済手段も用意しています。越境ECを始めたい方に適した決済代行サービスといえます。
Stripeは「リンク型」「メールリンク型」の決済システムのほか、「API型」の決済システムも提供しており、ECサイト事業者が自由に決済ページをカスタマイズできます。
以上、API接続可能なおすすめ決済代行サービスを紹介しました。決済代行サービスは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った決済代行サービスの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
決済代行サービスの選び方
数ある決済代行サービスの中から自社に合った1社を選ぶには、どのような点に気を付けたらよいのでしょうか。以下、比較ポイント3つを解説します。
初期費用・月額料金・決済手数料
クレジットカードなどのキャッシュレス決済を導入する際に最も気になるのはコストでしょう。現金決済には手数料がかかりませんが、キャッシュレス決済にはシステムが必要になるため手数料がかかります。
具体的には初期費用・月額料金・決済手数料が発生します。
費用項目 | 費用相場 |
---|---|
初期費用 | 2万円(無料のサービス多数) |
月額料金 | 3,000円程 |
決済手数料 | 決済金額の2.5%〜4% |
決済手数料は商品やサービスが売れるたびにかかるコストで、決済手段ごとに異なります。たとえば、クレジットカード決済では売上金額の約3%、コンビニ決済では1回の決済ごとに数百円の決済手数料がかかります。決済代行サービスを選ぶ際には、各社を相見積もりで比較するのがおすすめです。
利用できる決済手段
利用できる決済手段は、決済代行サービスごとに違いがあります。事前に自社の顧客がどのような決済方法を求めているかを調査し、客層に合った決済方法を提供できる決済代行サービスを導入しましょう。
決済手段 | 概要 |
---|---|
クレジットカード決済 | Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランドと提携する店舗でカード決済ができる。 |
電子マネー決済 | 事前にICカードやスマホにお金をチャージし、決済端末にかざして支払う。SuicaやPASMOなどの交通系、楽天Edyやnanacoのような流通系がある。 |
QRコード決済 | 専用アプリでQRコードを読み取り、事前にチャージしたお金で支払う。 |
口座振替 | 銀行口座から自動引き落としする。 |
コンビニ決済 | 商品の代金をコンビニで支払う。 |
クレジットカード決済は多くの消費者が利用しており、需要の高い決済手段です。実際に総務省の通信利用動向調査によると、消費者のオンライン決済における支払い方法はクレジットカード払いが約8割を占めています。
少しでも販売機会を逃したくない事業者は、クレジットカード決済に対応している決済代行サービスがおすすめです。一方、クレジットカードを持てない顧客をターゲットとする場合は、次に人気のコンビニ決済や口座振替もおすすめです。
セキュリティ対策
オンライン決済では個人情報を扱うため、不正アクセスや情報漏えいなどのセキュリティリスクが発生します。総務省の調査によると、インターネット利用における不安として、最も多かったのが「個人情報やインターネット利用履歴の漏えい」でした。
個人情報が漏えいしてしまうと会社の信用は大きく損なわれます。決済時にはクレジットカード情報を含む顧客の個人情報を取り扱うため、セキュリティ体制が万全な決済代行サービスを利用することが重要です。不正利用や情報漏えいリスクに対し、どのような対策を実施しているのか確認しておきましょう。
公的機関の認証マークを表示しているサービスは、高いレベルのセキュリティ基準を満たしています。各セキュリティ基準の詳細は以下の表を参考にしてください。
基準 | 概要 |
---|---|
PCI DSS | クレジットカードの国際ブランド5社が定めたセキュリティ基準。クレジットカード情報を安全に取り扱うための適切な対策をしている事業者が認定を受ける。 |
プライバシーマーク | 日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が定める基準。個人情報を保護するための取り組みが基準を満たしている事業者が認証を受ける。 |
ISO27001 (ISMS認証) |
国際標準化機構が定める ISO認証のうち、情報管理に関する基準。情報を安全に管理するための基準を遵守している事業者が認定される。 |
EMV 3Dセキュア (3Dセキュア2.0) |
本人認証方法のひとつ。IDやパスワードを設定し、なりすましによる不正利用を防止する。3Dセキュア2.0は1.0と違い、ワンタイムパスワードや生体認証などの認証方法にも対応している。 |
以上、決済代行サービスの選び方を解説しました。別記事「決済代行サービスを徹底比較」では、決済手段・料金・セキュリティなどの総合比較でおすすめの決済代行会社を紹介していますのでぜひ合わせてご覧ください。
まとめ
API型の決済システムはカスタマイズ性が高く、「ECサイトのUXを改善したい」「カゴ落ちやサイト離脱を極力減らしたい」とお考えの方・企業に採用されている決済方式です。最近は簡単なコーディングだけで決済機能を実装できるサービスも増えており、ますます便利になっています。また、クレジットカード以外にもQRコード決済・電子マネーなど決済手段も多様化しているため、決済ニーズに合わせて決済代行会社を選ぶことがポイントです。
しかし、数ある決済代行サービスを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った決済代行サービスが分かる診断(無料)ができます。
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複数を比較しづらい
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