英語・多言語対応の経費精算システムおすすめ8選【2024年最新】
海外取引の経費精算でよくある悩みの一つが言語・通貨の違いです。外国人従業員の申請や海外の領収書など、通常の精算業務と比較して負担が大きいと感じる経理担当者は多いのではないでしょうか。
グローバル展開する企業が精算業務の効率化を考えるなら、英語・多言語に対応した経費精算システムがおすすめです。言葉の壁を取り除けるだけでなく、海外の領収書、及び通貨にも対応できます。
本記事では、英語・多言語に対応した経費精算システムを検討している企業に向け、導入によるメリットや選び方を解説します。2024年最新の英語・多言語に対応したおすすめ経費精算システムも紹介しているので、経費精算の効率化を考える中小企業の経理担当者はぜひ参考にしてください。
SaaSの導入・運用支援のプロ
杉野 愼
株式会社TECO Designにて800社へのツール導入支援を行い、中小企業のDX化をサポートしている。以前は大手の社会保険労務士事務所にて、給与 …続きを見る
株式会社TECO Designにて800社へのツール導入支援を行い、中小企業のDX化をサポートしている。以前は大手の社会保険労務士事務所にて、給与計算業務などに従事し、顧問先担当企業のIPO、M&Aも経験。同時にIT推進室室長として、社内のマニュアル整備、IT推進などに注力した。 株式会社TECO Design 代表取締役社長
※監修者はSaaSの「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している企業・サービスは監修者が選定したものではありません。掲載企業・サービスの調査・情報収集・選定はPRONIアイミツ編集部が独自に行っております。
- 英語・多言語対応の経費精算システムを導入すべき企業
- 【比較表】英語・多言語対応の経費精算システム
- 英語対応の経費精算システムおすすめ4選
- 多言語対応の経費精算システムのおすすめ4選
- 英語・多言語対応の経費精算システムのメリット
- 経費精算システムの選び方
- まとめ:英語・多言語対応したシステムで、経費精算をスムーズに
- 【番外編】経費精算でよく使う英語
英語・多言語対応の経費精算システムを導入すべき企業
経費精算システム(Expenses system)とは、精算業務に関わる一連の作業を効率化できるシステムです。交通費・出張旅費・物品購入費・交際費などの経費申請から承認までシステム内で完結するため、従業員や経理担当者の負担を軽減することができます。
経費精算システムを導入する際、グローバル企業が考えなければならないのが言語の壁です。海外に支社を構えるような企業では当然、外国人従業員が多く、社内の公用語や各種書類が英語であることも少なくありません。海外で発行される領収書は為替レートの問題もあり、日本語の経費精算システムでは対応しきれない可能性があります。
そこでおすすめなのが、英語・多言語に対応できる経費精算システムです。母国語に合わせた表記にすることで申請時のコミュニケーションギャップや入力ミスをなくせるため、スムーズな経費精算を実現できます。
近年、多くのビジネスシーンで活用されているのがクラウド型の業務システム。グループウェアやCRM、SFAなどさまざまなサービスが展開される中、ひと際大きな成長を見せているのが経費精算関連です。
便利な経費精算システムは、経理DX・ペーパーレス化・電子帳簿保存法対応を背景に、多くの企業で導入されています。株式会社矢野経済研究所の調査によると、2020年度の経費精算ソリューションの市場規模は前年度比130.2%に拡大。今後も「経理のペーパーレス化を推進するため」「電子帳簿保存法対応のため」に、経費精算ソリューションを導入する企業が増加すると見込んでいます。
出典:株式会社矢野経済研究所「経費精算ソリューション市場に関する調査(2021年)」(2022年2月28日発表)
近年グローバル企業で使われる外国語は英語や中国語だけでなく、ベトナム語といった、これまでメインで使われなかった言語も使われるようになってきました。そのため、外国籍スタッフのニーズが高い言語に経費精算システムが対応しているかを必ず確認しましょう。
【比較表】英語・多言語対応の経費精算システム
英語・多言語に対応した経費精算システムの初期費用と月額費用、対応言語を比較します。以下の経費精算システムの比較表をご覧ください。
サービス名 | 対応言語 | 月額費用 |
---|---|---|
楽楽精算 | 日本語、英語 | 3万円~ |
HRMOS経費 | 日本語、英語 | 2万9,000円~ |
TOKIUM経費精算 | 日本語、英語 | 1万円~ |
経費BANK | 日本語、英語 | 1,500円/5ユーザー |
マネーフォワード クラウド経費 | 日本語、英語のほか、スマートフォンの言語設定で切替可能 | 要問合せ |
Concur Expense | 21ヵ国語以上の言語 | 3万円台~ |
ジョブカン経費精算 | 日本語、英語・韓国語・タイ語 | 400円/1ユーザー(タイムスタンプオプション:100円/ユーザー) |
WiMS/SaaS経費精算システム | 日本語、英語 ※その他の言語は要問合せ | 要問合せ |
「Concur Expense」「ジョブカン経費精算」「WiMS/SaaS経費精算システム」は、英語以外の多言語にも対応可能です。スマートフォンの言語設定の切り替えで多言語対応できる「マネーフォワード クラウド経費」のような経費精算システムもあります。
なお、英語・多言語対応の経費精算システムは、初期費用無料で導入できるシステムが多く、導入時のハードルを下げてくれています。月額料金はそれぞれの経費精算システムでバラつきがあるため、オプション機能やサポート体制など、月額料金に含まれているサービス内容を事前に確認しましょう。経費精算システムの費用相場を知りたい方は、「経費精算システムの費用相場は?」もご覧ください。
PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った経費精算システム(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
英語対応の経費精算システムおすすめ4選
2024年現在、英語対応の経費精算システムおすすめ4選を紹介します。各サービスの特徴とおすすめポイントをまとめているので、ぜひシステム選定時の参考にしてください。
- 楽楽精算
- HRMOS経費
- TOKIUM経費精算
- 経費BANK
楽楽精算は、株式会社ラクスが提供する経費精算システムです。国内導入社数No.1(※)の実績を誇り、中堅・中小企業を中心に数多く利用されています。(
※デロイト トーマツ ミック経済研究所「クラウド型経費精算システム市場の実態と展望」(ミックITリポート2023年9月号:https://mic-r.co.jp/micit/2023/)より)
他社と比較したおすすめのポイントは、申請から精算まで全ての業務を効率化できること。スマホアプリによる申請・承認ができるほか、領収書の自動読み取りや交通系ICカード連携によって作業工数を大幅に削減できます。申請・承認・差し戻しの各ステップではメール通知も設定できるため、外出先でもスピーディな精算業務が可能です。
また、英語表記は申請・承認のどちらのメニューにも対応。外貨は日本円へレート換算された後の金額が自動で反映されるほか、海外出張で利用が多いクレジットカード連携も可能です。技術専門メーカーやシステム開発など、外資系企業におすすめの経費精算システムといえます。
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- 外貨入力の対応
- キャッシュレス立替・送金機能
- 定期区間自動控除機能
- 私が承認者ですが、確認画面が見やすく、添付領収書の確認が容易である点が良い。社内での回覧も従前の紙回覧に比べスピーディーになり大変便利
- 今まではフォーマットに内容を記載して裏に領収書を貼り付けして提出していたが、楽々精算になってからはポチポチとクリックしていけばいいだけなのでかなり楽になりました。 提出時に経理のご機嫌に怯えなくてよくなったのも助かります。
HRMOS経費は、イージーソフト株式会社が提供する経費精算システムです。初期費用0円による導入ハードルの低さと充実したサポート体制によって、多くの企業で利用されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、基本プランに含まれる機能の充実度。精算業務に必要な領収書AI-OCRや承認フロー、スマホアプリはもちろん、ICカード読込やクレジットカード連携、駅すぱあと連携、Slack連携なども全て含まれています。サポート体制も万全で、導入した後でも問い合わせ・運用サポートが回数制限なしで利用できます。
また、言語設定ではログインユーザーごとに画面・メッセージ表示の切替(日本語/英語)に対応。英語表記によるカスタマイズや外貨レートの自動計算も可能なため、海外出張の多い企業にはおすすめの経費精算システムです。
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- 外貨入力の対応
- キャッシュレス立替・送金機能
- 定期区間自動控除機能
- 長くこのシステムを使用しています。他のシステムを利用したことが無いので比較はできませんが、ekeihiは簡単に入力が出来る点で使い易いです。
- 交通費の申請くらいしか利用しことが無いのですが、特に困ったことはありません。説明書が無くても直観的に入力することが出来ます。
TOKIUM経費精算は、株式会社TOKIUMが提供する経費精算システムです。高度な機能によって、完全ペーパーレス化と業務効率化を同時に実現できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、領収書をデータ化する際の精度の高さ。専任オペレーターによる入力代行で、OCR(自動読み取り)では実現できない99%以上(※)の高精度で文字情報に変換できます。
(※TOKIUMが規定した条件を満たした書類における、対象項目あたりの精度)
また、TOKIUMでは扱える通貨も多く、その数は約90種類。外貨設定画面から通貨やレート、適用期間等を設定すれば、海外の領収書・レシートでも日本円に計算された金額で経費精算が行えます。為替レートは毎日自動取得されるため、精算のたびに過去のレートを調べる必要はありません。海外出張や海外拠点での精算が多い企業にはおすすめの経費精算システムです。
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- 外貨入力の対応
- 領収書・レシートのオペレーター代理入力機能
- 定期区間自動控除機能
- 日当・宿泊手当の自動計算機能
- 手間だけど細かく正確に管理できる 慣れるまで面倒だと感じる 経費精算システムを使ってよかったと思ってる
- 今まではPCでしか申請出来なかったがアプリですぐに精算できるようになり、レシートも写真で撮るだけでとても楽。
経費BANKは、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供する経費精算システムです。使いやすさに定評があり、中小企業を中心に多くのユーザーに支持されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、初期費用0円、月額1,500円(5IDまで)といった低価格で利用できること。従業員数に応じた料金体系が設けられており、10IDは3,000円、20IDは6,000円、30IDは9,000円といったように企業規模に合わせて最適なプランが選べます。
また、他社ではオプション扱いが多い英語表記についても、経費BANKは無料で「申請・精算」と「承認」メニューの言語変更に対応。ユーザー登録時の設定だけでなく、利用ユーザー自らがログイン後に変更もできます。外国人社員が在籍する中小企業にはおすすめの経費精算システムです。
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- 外貨入力の対応
- キャッシュレス立替・送金機能
- 定期区間自動控除機能
- 運賃が変更になってもすぐに対応出来る事や、バスの料金も反映されているので、経費精算しやすくなったと思う。
- 使い方が簡単なので、一度流れを覚えてしまえばその後は特に困ることなく使えます。操作自体も難しいところがなく、簡潔に終わり時間もかからないので、あまり手間に感じずに使えます。
以上、英語対応でおすすめの経費精算システムを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、経費精算システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
多言語対応の経費精算システムのおすすめ4選
英語以外の多言語にも対応した経費精算システムのおすすめ4選を紹介します。各サービスの特徴とおすすめポイントをまとめているので、ぜひシステム選定時の参考にしてください。
- マネーフォワード クラウド経費
- Concur Expense
- ジョブカン経費精算
- WiMS/SaaS経費精算システム
マネーフォワード クラウド経費
マネーフォワードクラウド経費は、株式会社マネーフォワードが提供する経費精算システムです。登録・申請・承認の全てのステップをスマホだけで完結できるため、事業規模を問わず多くの企業で利用されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、2,500以上のサービスとの連携機能。いちど連携設定をすれば、交通系ICカードやクレジットカードなどの明細の自動取得が可能です。取得したデータはそのまま申請に活かせるため、手間をかけずに経費精算が行えます。
また、言語設定はブラウザとアプリの両方に対応。個人設定で「ブラウザのデフォルト言語」を選択すれば、ブラウザ及びスマートフォンの言語設定に準じた表示に切り替わります。英語以外の海外取引や外国人従業員が多い企業にはおすすめの経費精算システムです。
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- 外貨入力の対応
- キャッシュレス立替・送金機能
- 領収書・レシートのオペレーター代理入力機能
ConcurExpenseは、株式会社コンカーが提供する経費精算システムです。世界標準システムとして広く知られており、企業規模に合わせたプランを選べます。
他社と比較したおすすめのポイントは、充実した外部連携機能。QRコード決済やコーポレートカード支払いの明細が取得できるほか、オンライン予約サイトと連携し海外の航空券の予約やホテル手配、タクシー配車なども行えます。
また、言語の切り替えは21 か国語以上に対応。英語や中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、イタリア語などさまざまな言語が扱え、経費精算書が申請された国に応じて日当、出張手当、および通貨が自動的に変更されます。各国の業界や会社の規模に応じた規制・法律・税金制度にも対応できることから、多国籍にビジネス展開したい企業にはおすすめの経費精算システムです。
- 電子帳簿保存法への対応
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- 外貨入力の対応
- キャッシュレス立替・送金機能
- 定期区間自動控除機能
- 日当・宿泊手当の自動計算機能
- 単純、簡単、明解、即決であるため非常に使いやすい。経費の種類も覚えやすく、処理に困らないため便利である。
- 入力しやすい、経費がいまどういった状況下なのかがすぐにわかってとても良くなった。これからも使い続けていきたいなとおもっている。
ジョブカン経費精算は、株式会社DONUTSが提供する経費精算システムです。シンプルな画面で使いやすく、企業規模を問わず幅広く支持されています。
他社と比較したおすすめのポイントは、コストパフォーマンスが優れていること。初期費用0円、サポート費用0円であるにもかかわらず、1ユーザーあたり月額400円といった低価格で利用できます。経費精算に必要な機能はほぼ網羅されており、スマホアプリへの対応やICカード読み取り、仕訳データ連携などの利用が可能です。
また、言語選択ではユーザーごとに英語、韓国語、タイ語への切り替えに対応。画面や通知メールなど、すべてにおいて同じ言語で統一されます。シンプルな画面で難しい操作がないため、国籍を問わず直感的な操作が可能です。
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- 定期区間自動控除機能
- 申請へのファイル添付機能
- 経費の入力・申請機能
- 代理申請機能
- マニュアルが無くても視覚的に使えるUIで、ほぼ全員が簡単に使いこなせています。経路検索や領収書の無い切符の金額なども簡単に調べることができます。
- 初めてこの経費精算システムをつかいましたが、使い方が分かり易いので苦にならずに精算作業ができました。
WiMS/SaaS経費精算システム
WiMS/SaaS経費精算システムは、株式会社 ソリューション・アンド・テクノロジーが提供する経費精算システムです。大規模組織での利用を前提とした設計で、承認ルートも自由に設定できます。
他社と比較したおすすめのポイントは、独自の運用でも柔軟に対応できるワークフロー機能。申請内容や所属部署、役職による承認ルートはもちろん、多段階承認や提出・承認・差戻でのメール通知などもカスタマイズなしで設定できます。申請内容は社内の各種規定に沿った自動チェックにも対応。内部統制を強化しつつ、経費精算の効率化を実現できます。
また、言語設定では日本語・英語の切り替えを標準装備。希望に応じて他の言語へのカスタマイズも可能です。海外出張のレート換算にも対応できるため、グローバル展開する多くの大企業で利用されています。
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
- ICカード利用履歴の取込み
- 経路検索・交通費計算機能
- キャッシュレス立替・送金機能
- 定期区間自動控除機能
- 日当・宿泊手当の自動計算機能
- 申請へのファイル添付機能
以上、機能比較や料金比較でおすすめの経費精算システムを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、経費精算システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
英語・多言語対応の経費精算システムのメリット
英語・多言語に対応した経費精算システムの導入は、人的コストの削減や企業のグローバル化など多くのメリットがあります。以下、具体的なメリットを解説します。
- 専任の翻訳家を雇わなくて良いから人的コストをカットできる
- 海外出張等の経費精算の手間が減る
- 企業のグローバルなビジネス展開を推進できる
専任の翻訳家を雇わなくて良いから人的コストをカットできる
経費精算システムはスムーズに精算ができてこそ意味があるもの。とくに大きなプロジェクトを抱える企業では、スピード感を持った稟議・経費精算が重要です。しかし、日本語だけの対応となると申請者と承認者の間に壁が生じ、経費精算の遅延を招いてしまいます。そのような状況でプロジェクトを滞りなく進めるには、プロの翻訳者を雇い入れなければなりません。
一方、英語・多言語に対応した経費精算システムであれば、翻訳者が居なくても円滑なコミュニケーションが可能です。ログインユーザーごとに言語設定ができるため、ミスや誤解を招く心配もありません。外国人従業員でも簡単に申請・承認が行え、迅速な意思決定の実現が可能です。
SaaSの導入・運用支援のプロ
杉野 愼のコメント
また、経理システムの基本的なルールは日本でも外国でも比較的よく似ています。そのためシステムの操作性が、日本語と外国語で大きく変わることはないでしょう。
海外出張等の経費精算の手間が減る
経費精算の中でもとくに手間がかかるのが海外出張の精算です。海外での移動費・宿泊費は現地通貨で支払われることが多く、領収書のほとんどが英語、又は現地語によるもの。経費精算システムが日本の通貨しか扱えない場合、為替レートの変動を考慮しながら手計算で申請書を作らなければなりません。
しかし、英語・多言語に対応した製品では、海外の通貨でも入力可能です。OCR機能による領収書の自動読み取りや為替レートの自動計算にも対応できるため、手入力や手計算が必要ありません。海外支社に勤務する外国人従業員もわざわざ日本の通貨に計算し直す必要はなく、スムーズな経費精算が可能です。
企業のグローバルなビジネス展開を推進できる
企業がグローバル化を目指す上で不可欠とも言えるのが人材の雇用。海外でのビジネス展開を推進するには、国籍を問わず優秀な従業員を雇い入れることが重要になります。しかし、日常的に利用する経費精算システムが日本語だけの対応となると、外国人労働者から見れば使いにくく、不便な職場環境と思われるかもしれません。経理担当者としても経費精算に間違いがないのか不安が残り、余計なコミュニケーションコストが発生する可能性があります。
しかし、英語・多言語に対応していれば、すべての従業員が経費精算システムの強みを最大限に利用できます。スマホアプリによる領収書の読み取りや申請、承認、精算まで、ユーザーごとに言語の切り替えが可能です。経費精算が効率化されることで従業員はコア業務へ注力できるようになり、スムーズなビジネス展開へとつながります。
経費精算システムの選び方
英語・多言語に対応した経費精算システムを導入する際は、単に言語の切替だけでなく、いくつかの注意点があります。以下、重要な比較ポイント3つを解説します。
- 海外取引をしている企業への導入実績があるか
- サポート体制やオプション機能があるか
- アプリも英語・多言語に対応しているか
海外取引をしている企業への導入実績があるか
英語・多言語に対応した経費精算システムの選定では、実際に海外と取引をしている企業への導入実績が重要です。多くの企業に導入されているということは、それだけ支持・信頼を得ている証。いくら言語が対応していても、運用に合わなければ長く利用されることはありません。海外取引でも利用できるといった安心感を得る意味でも、実績豊富な経費精算システムがおすすめです。
また、選定の際は同じ業種・業界の導入事例が参考になります。一口にグローバル企業とは言っても海外進出の方法はさまざま。海外に支社を構えているのか、英語圏以外との取引なのかなど、似たような環境の事例であれば、運用がイメージしやすくなります。
サポート体制やオプション機能があるか
経費精算システムの比較では、サポート体制やオプション機能なども事前に確認しましょう。操作方法がわからない場合や、万一のトラブルが発生した場合など、いざという時にすぐに相談できるオペレーターがいれば安心です。メールや電話、チャットなどの複数の連絡窓口が設けられているだけでなく、英語でサポートが受けられれば外国人従業員も自ら気軽に相談できます。円滑な経費精算を実現するためにも、手厚いサポート体制が整えられた経費精算システムがおすすめです。
また、経費精算の効率化を考えるなら、必要なオプション機能が揃っているかも重要です。たとえば、ワークフロー機能やクレジットカード連携、会計システム連携などがあれば、すべての従業員の生産性が向上します。今後のビジネス展開も踏まえ、柔軟に対応できる経費精算システムを選択しましょう。
アプリも英語・多言語に対応しているか
経費精算システムの多くでは、スマホアプリを使った申請・承認が可能です。OCRによる文字の自動読み取りに対応しており、ほとんど手入力をすることなく経費精算を進められます。
しかし、アプリが日本語だけの対応となると、外国人従業員の申請はオフィス内に限られてしまいます。すべての従業員の効率性を考えるなら、アプリも英語・多言語に対応できる経費精算システムがおすすめです。また、言語変更したときの使いやすさも合わせて確認しましょう。製品によっては言語ごとにレイアウトが変わるケースもあるため、事前に画面イメージの確認が必要です。
なお、経費精算システムの選び方は「経費精算システムを選ぶ際の比較ポイント」で詳しく解説しています。おすすめの経費精算システムも目的別に紹介しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
SaaSの導入・運用支援のプロ
杉野 愼のコメント
海外出張の経費精算は、為替レートの計算が必要です。為替レートの自動取得や計算、クレジットカードのデータ取り込み機能を搭載している経費精算システムを選ぶことで、手間のかかる為替レートの確認をする必要がなくなります。
まとめ:英語・多言語対応したシステムで、経費精算をスムーズに
海外取引の多い企業では、言語・通貨の違いから経費精算が煩雑になりがちです。日本語のみのやり取りでは、外国人従業員とコミュニケーションの壁が生じてしまい、経費精算やプロジェクト推進の遅れを招く可能性があります。
しかし、英語・多言語に対応した経費精算システムを導入すれば、すべての従業員が自身の母国語を使って経費精算が行えます。スマホアプリから簡単に申請・データ化できるほか、為替レートも取引日に合わせて自動計算が可能です。
PRONIアイミツでは、さまざまな条件で経費精算システムを比較できます。導入実績のある業界・企業規模・使いたい機能などで絞り込み、あなたの会社に最適なサービスを探してみてください。
数ある経費精算システムを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った経費精算システムが分かる診断(無料)ができます。
【番外編】経費精算でよく使う英語
番外編として、企業内の経費精算時によく使う英語を一覧で紹介します。
日本語 | 英語訳 |
---|---|
経費精算 | expenses |
請求書・領収書 | invoice |
旅費・交通費 | travel expenses |
会議費 | conference expenses |
福利厚生費 | welfare expense |
消耗品費 | supplies expenses |
雑費 | miscellaneous expenses |
申請 | request |
承認・決裁 | approval |
プロが代わりに探して紹介します!
SaaSの導入・運用支援のプロ
杉野 愼
株式会社TECO Design 代表取締役社長
株式会社TECO Designにて800社へのツール導入支援を行い、中小企業のDX化をサポートしている。以前は大手の社会保険労務士事務所にて、給与計算業務などに従事し、顧問先担当企業のIPO、M&Aも経験。同時にIT推進室室長として、社内のマニュアル整備、IT推進などに注力した。
SaaSの導入・運用支援のプロ
杉野 愼のコメント