オープンソースCRMとは?コストを抑えて長く使えるおすすめ5選を紹介【2025年最新】
「最初は安かったクラウド型CRM、人数が増えたら毎月数万円になってしまった」「今のCRM、うちの営業フローに合わなくて、現場から使いづらいと言われている」そう感じている中小企業の担当者も多いでしょう。もっとコストを抑えて、自社に合ったCRMを長く安定して使いたい。そんな企業にとって、有力な選択肢になるのがオープンソース(OSS)CRMです。
本記事では、オープンソースCRMの特徴やメリット、クラウド型CRMとの違いを解説し、導入事例やおすすめツールを紹介します。安さだけでなく、業務にフィットして長く使えるCRMを探している方は、ぜひ参考にしてください。
- オープンソース(OSS)のCRMとは
- オープンソースCRMを導入するメリット
- 【比較表】オープンソース(OSS)のCRM
- オープンソース型のCRMおすすめ5選
- オープンソースCRMの導入・活用事例
- オープンソースCRM導入がおすすめの企業
- オープンソースCRMの選び方
- まとめ:自社に合ったCRMで、長く安心して使える仕組みづくりを
- よくある質問

オープンソース(OSS)のCRMとは

CRMとは、企業が顧客情報を管理し、営業活動や問い合わせ対応などに役立てるためのシステム。顧客一人ひとりの氏名や連絡先、商談履歴、過去のやり取りなどを記録し、組織内で情報を共有することで、顧客対応の質を高め、業務効率の向上に寄与することが可能です。
オープンソース(OSS)とは、ソフトウェアを構成するプログラムの設計図にあたるソースコードが、広く一般に公開されている状態のこと。誰でも入手でき、自由に使ったり、機能を追加したり、自社向けに変更したりできます。開発者同士が互いに改良を重ねる文化も根付いています。
つまり、オープンソースのCRMとは、顧客情報を管理するシステムの仕組みが公開され、企業がそれを元に自由に使える状態。必要に応じて自社の仕様に作り替えたり、標準機能をそのまま使ったり、柔軟な運用が可能なCRMです。システム担当者が中心となり、自分たちで作り上げていく姿勢が求められるものでもあります。
オープンソースCRMとクラウド型CRMの違い
オープンソースCRMとクラウド型CRMの違いを下記の比較表にまとめました。
項目 | オープンソースCRM | クラウド型CRM |
---|---|---|
設置場所 | 自社サーバー | インターネット上(提供会社のサーバー) |
カスタマイズ性 | 高い | 限定的 |
運用・保守 | 自社で対応 | 提供会社が対応 |
初期コスト | 開発・構築費用が発生 | 比較的少額 |
継続コスト | 保守・サーバー費用が発生 | 月額利用料が発生 |
オープンソースCRMは、自社サーバーに構築し、必要に応じて自由に手を加えられる反面、運用やトラブル対応は自社で行う必要があります。クラウド型CRMは、すぐに利用でき、保守も提供会社任せにできる一方で、カスタマイズには制限があります。コスト面でも、一度の開発負担か、月額費用かで性質が異なります。
オープンソースCRMとオンプレミス型CRMの違い
オープンソースCRMとオンプレミス型CRMは、どちらも自社サーバーにシステムを構築して使います。しかし、オープンソースCRMはソースコードが公開され、自由に手を加えられる一方、オンプレミス型CRMは製品として完成されており、カスタマイズやサポートはサービス提供会社に依存するケースが多いです。また、オープンソースCRMはソフト自体は無料でも、構築や運用にかかる手間と知識が求められる点が特徴です。
オープンソースCRMを導入するメリット
オープンソースCRMを導入したことで得られるメリットを解説します。オープンソースCRMは、自社に合わせた柔軟に運用できることが大きな特徴です。
- 月額料金が膨らまず、長く使うほどコストを抑えられる
- 自社に合わせた柔軟なカスタマイズができる
- 他システムとの柔軟な連携ができる
- サービス終了や仕様変更の影響を受けない
月額料金が膨らまず、長く使うほどコストを抑えられる
オープンソースCRMを導入するメリットの一つは、月額料金の負担が膨らみにくい点です。一般的なクラウド型CRMは、例えば社員10人で利用すると月額5万円、20人になると10万円という具合で、利用人数が増えるほど費用も上がり続けます。
一方、オープンソースCRMを自社サーバーに構築すれば、初期費用こそ30万円程度かかるものの、月々はサーバーの電気代や保守費用で2,000円ほど。3年、5年と使えば、クラウド型との差は大きく広がります。長期運用を考える企業にとっては、コスト面での優位性が明確になるでしょう。
自社に合わせた柔軟なカスタマイズができる
自社業務に合わせて柔軟にカスタマイズできる点も、オープンソースCRMのメリットです。クラウドサービスでは「この項目を追加したい」「工程管理と紐付けたい」要望に制限があることも。例えば、見積もり後の受注プロセスを細かく分けて管理したい場合、クラウド型では標準機能で対応できず、別途開発費用が必要になるケースもあります。
一方、オープンソースCRMなら、画面構成やデータベース項目を自由に変更でき、現場のニーズに即したシステムを実現できます。例えば、「見積もり→仮受注→製造開始→納品」といった自社独自のフローに合わせた管理画面を作り込むことも可能です。
他システムとの柔軟な連携ができる
他システムとの連携も柔軟に行えることも、オープンソースCRMの強みです。クラウド型では外部連携がオプション扱いになっていたり、上位プランでなければAPIが利用できない場合もあります。例えば、販売管理システムと顧客情報を自動連携させたい場合、クラウド型では対応できず、手入力が必要になることも。
一方、オープンソースCRMなら、ソースコードが公開されているため、販売管理ソフトとAPIでつないで「受注データが入ると顧客ステータスが自動更新される」仕組みを構築可能です。業務全体をシームレスにつなぐ基盤として活用できます。
サービス終了や仕様変更の影響を受けない
サービス終了や仕様変更のリスクが低いことも、安定運用を重視する企業にとって心強いポイントです。クラウドサービスでは、突然のサービス終了や大幅な仕様変更に振り回されるケースも珍しくありません。
しかし、オープンソースCRMは自社環境に導入しているため「このバージョンのまま使い続けたい」という判断も可能。「現在の操作画面に慣れているから変えたくない」場合でも、無理にアップデートせず、そのまま運用を継続できます。オープンソースCRMは、安心して長く使える仕組みを、自社でコントロールできるのです。
【比較表】オープンソース(OSS)のCRM
代表的なオープンソースCRMについて、特徴や料金プランを比較します。
サービス名 | 特徴・強み | 料金プラン |
---|---|---|
F-RevoCRM | 導入前・導入後の業務改善支援サービスやカスタマーサポートが充実 |
クラウド:月20,000円〜 オンプレ:月30,000円〜 |
SugarCRM | マーケティング、セールス、サポートの連携が柔軟 | オンプレCRM:月85$〜 |
VtigerCRM | マーケティング、セールス、サポートの連携が柔軟 | 中小企業向けCRM:月12$〜 |
SuiteCRM | 無料で利用できる、カスタマイズ性が高い | 無料 |
CiviCRM | 団体向け | 要問合せ |
この次の章で、各種サービスについて詳しく紹介します。
オープンソース型のCRMおすすめ5選
PRONIアイミツがおすすめするオープンソースCRMを紹介します。ぜひ導入する際の参考にしてください。
- F-RevoCRM
- SugarCRM
- VtigerCRM
- SuiteCRM
- CiviCRM

-
料金
月20,000円~ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
F-RevoCRM(エフレボCRM)は、シンキングリード株式会社が提供するオープンソースの統合型顧客管理システム。顧客情報管理や営業支援、販売管理、プロジェクト管理などを一元化できます。
業務改善支援では、専門家がヒアリングを通じて課題を洗い出し、プレ環境での試運用を実施。導入後のスムーズな運用を支援します。
またアドオン開発により、企業独自の業務フローに適したカスタマイズが可能で、スクラッチ開発よりコストを抑えつつ業務最適化を実現します。
導入後も、ヘルプデスクやカスタマーポータルを通じたスムーズな対応を提供。問い合わせ履歴の共有により、サポートの効率化を図ります。
さらに定期的な機能改善・アップデートにより、常に最新のシステム環境を維持し、企業の業務効率向上と顧客満足度の向上を支援する強力なCRMです。
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- メール一斉配信
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- リードのタグ設定
- 企業情報の自動取得機能
- 案件管理機能

-
料金
月85$/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
3ユーザー
SugarCRMは、アメリカのSugarCRM社が提供する多言語対応のCRMです。かつてはオープンソース版のCommunity Editionを提供していましたが、現在はサポートを終了し、有償版の「Sugar Sell」「Sugar Serve」「Sugar Market」などに移行しています。
しかし、オープンソースCRMを検討している企業にとって、SugarCRMは引き続き選択肢の一つ。なぜならSugarCRMはAPIが公開されており、カスタマイズや他システムとの連携が可能で、業務に合わせた柔軟な運用ができるから。
また、CRMの人工知能(AI)機能SugarPredictにより、リードスコアリングや営業予測を自動化し、データ活用の精度を向上させることができます。
なお、オープンソース版の代替としては、SugarCRM CEをベースに開発が継続されている「SuiteCRM」があり、完全なオープンソースCRMを求める企業には適した選択肢です。
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- 顧客管理機能
- 見込み顧客の管理機能
- 問い合わせ管理機能
- ダッシュボード機能
- 案件管理機能
- スケジュール管理機能
- リードスコアリング機能
- 電話サポートあり

-
料金
月14$/ユーザー -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
Vtiger CRMは、営業やサポート、マーケティングの情報を一元管理できるオープンソースCRMです。自社の業務に合わせて自由にカスタマイズでき、必要な機能を追加できるのが大きな特徴。Google WorkspaceやMicrosoft Teamsなど多くの外部ツールとも連携可能です。さらに、スマホアプリ対応で外出先でも顧客情報を確認・更新できます。
オープンソース版は無料で利用でき、サーバーにインストールして運用することで、ライセンス費用を抑えながら自社に最適なCRMを構築できます。ただし、管理や保守が必要なため、システム運用の知識が求められます。技術サポートが必要な場合は、有料のクラウド版も選択でき、柔軟な運用が可能です。日本語にも対応しており、世界中で30万社以上が導入している信頼性の高いCRMです。

-
料金
無料 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
SuiteCRMは、SuiteCRM Ltd社が提供するオープンソースの無料CRMです。もともとSugarCRM Community Editionをベースにしており、その後も独自に機能を拡張し、無料で使える高機能なCRMとして進化を続けています。
顧客管理や商談管理、リード管理、タスク管理、キャンペーン管理などの基本機能に加え、ワークフローの自動化や高度なレポート機能を搭載している点が特徴。
また、カスタマイズ性が高く、企業の業務に合わせたシステム構築が可能。クラウドとオンプレミスの両方に対応し、APIを活用して外部ツールとシームレスに連携できます。世界中のユーザーコミュニティがサポートを提供し、無償で利用しながらCRMの高度な運用が可能な点も特徴です。

-
料金
無料 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
CiviCRMとは、非営利団体やNGO向けに作られた顧客管理システム(CRM)。寄付の管理やイベントの受付、会員情報の整理、メール配信など、組織の運営に必要な機能を一つにまとめています。
さらに、WordPressやDrupal、Joomlaなどのウェブサイト管理システム(CMS)と連携でき、サイト上での申し込みや寄付の情報を自動で記録できます。オープンソースなので、ソフトの利用料はかからず、必要に応じて自由にカスタマイズも可能です。コストを抑え、効率的に活動を進めたい非営利団体におすすめのールです。
オープンソースCRMの導入・活用事例
実際にオープンソースCRMを導入した企業が、どのような課題を抱え、どのようにCRMを活用して解決したのかをご紹介します。自社での導入を検討する際の参考として、導入の経緯や具体的な効果についてイメージを持てます。
- 事例①スタッフの負担を軽減!導入の決め手は自由度と膨らまないコスト
- 事例②業務フローが整理され、管理負担が大幅軽減
事例①スタッフの負担を軽減!導入の決め手は自由度と膨らまないコスト
在宅医療(訪問診療)を提供する病院に、F-RevoCRMを導入した事例をご紹介します。この病院では、新規患者の受け入れを電子カルテとスプレッドシートで管理していました。しかし、電子カルテではリアルタイムで進捗状況を確認できず、キャンセルした患者の記録が残らないため紹介数の全体を把握しにくいという課題があったとのこと。また、受け入れ前の患者情報が記録されず、各担当者に属人化してしまう問題もあり、スプレッドシートでの管理も困難だったようで、CRMを導入することにしたそうです。
医療業界向けのシステムも検討したものの、自院の課題を解決するには不十分だと判断し、業務内容に合わせて柔軟に運用できるF-RevoCRMを選択。さらに、初期費用がかからず月額料金のみで利用できる点も導入の決め手になったようです。
F-RevoCRM導入後は、新規患者数の可視化が実現し、情報をリアルタイムで共有できるように。その結果、従来の体制を見直し、新規患者の入力作業を事務が担うことでスタッフの負担が軽減されたといいます。
さらに、案件の進捗状況を手作業で集計する必要がなくなり、常に最新の情報を把握できるようになったとのこと。これにより、業務の効率が向上し、スタッフが本来の業務に集中できる環境が整ったということです。
事例②業務フローが整理され、管理負担が大幅軽減
日本のメディアパーソナリティのマネジメントを行う企業が、業務効率向上のためにVtiger CRMを導入した事例をご紹介します。この企業では、従来Accessデータベースを使用していましたが、システムの老朽化により最新の業務ニーズに対応しきれなくなっていました。
さらに、日本の銀行手数料体系の影響で請求管理が複雑化。顧客が複数の請求書を一括で振り込むケースが多く、財務処理の負担が増していました。さらに、税務コンプライアンスのために利用していた会計システムは日本語のみに対応しており、インターフェースにも制約があるため、多くの管理業務をスプレッドシートで補う必要があったそうです。
こうした課題を解決するため、データと販売業務を統合できるVtiger CRMを採用。導入後は請求書や見積書、販売注文の管理がスムーズになり、特に支払い機能を活用することで、統合された請求データの追跡や調整がしやすくなったと言います。
また、レポート機能も業務改善に貢献し、財務情報や顧客データの分析が効率化。結果として、従来のシステムに依存していた時期と比較し、業務フローが整理され、管理負担が大幅に軽減されました。
現在、さらなる業務最適化を目指し、高度な機能を具えたエンタープライズ版への移行を進めているそうです。
オープンソースCRM導入がおすすめの企業
ここまでオープンソースCRMのメリットや導入事例について解説してきましたが、「自社にとって適切な選択なのか?」と疑問を持たれるかもしれません。そこで、オープンソースCRMの導入に適した企業の特徴について解説します。
- 業務に合うCRMがなく、現場から不満が出ている企業
- 社内にIT担当がいて、システムを育てながら使いたい企業
- 長期的なシステム費用を抑えて安定運用したい企業
- 顧客情報を自社で管理し、セキュリティに不安を感じている
業務に合うCRMがなく、現場から不満が出ている企業
「今のCRM、使いづらい」そんな声が現場から上がっていませんか? 多機能なCRMは便利な一方、業界特有のワークフローやデータ管理に合わないこともあります。カスタマイズが難しく、業務の流れに合わせづらいケースも。オープンソースCRMなら、必要な機能を追加でき、使いやすい形に調整可能です。CRMの使い勝手が業務効率に直結する企業にとって、柔軟なカスタマイズ性は大きな強みです。
社内にIT担当がいて、システムを育てながら使いたい企業
自社にIT担当者がいる企業にも、オープンソースCRMはおすすめです。SaaS型CRMは提供される機能に依存しますが、オープンソースならエンジニアが改良を加え、最適なシステムへと進化させられます。
外部ツールとの連携や業務プロセスの自動化、データ分析機能の強化など、必要に応じた開発が可能。長期的な視点で、自社に合ったCRMを構築できます。
長期的なシステム費用を抑えて安定運用したい企業
SaaS型CRMは、ユーザー数が増えるごとにコストも上がる従量課金形式を採用している企業も多いですが、オープンソースはライセンス費用が不要です。ただし、運用にはサーバー費用や保守・開発コストがかかります。そのため、自社で管理・運用できる体制がある企業にとっては、長期的にコストを抑える選択肢です。
顧客情報を自社で管理し、セキュリティに不安を感じている
オープンソースCRMを自社サーバーに構築すれば、アクセス権限の細かな設定や暗号化、監査ログの強化など、セキュリティ対策を独自に講じることが可能です。例えば金融・医療・法務など、高度なセキュリティが求められる業界では、自社でデータ管理の柔軟性を高められるオープンソースCRMがおすすめです。
オープンソースCRMの選び方
オープンソースCRMを選ぶ際には、導入後に「思っていたものと違った」「運用が負担になってしまった」とならないよう、事前にしっかり確認しておきたいポイントがあります。
- 自社に必要な機能を具えているか確認する
- 日本語対応・ドキュメントの充実度を確認する
- 導入後のカスタマイズ・保守体制を確認する
自社に必要な機能を具えているか確認する
オープンソースCRMは自由にカスタマイズできるとはいっても、すべてゼロから作るわけではありません。最初から具わっている標準機能を土台にしながら、自社に合うよう手を加えていく形が一般的。そのため、「案件管理」「顧客履歴の記録」「メール一斉配信」など、業務で欠かせない機能が最初から具わっているかを確認する必要があります。
例えば、「顧客ごとに複数案件を紐づけられる」「取引先企業と担当者情報を分けて登録できる」といった細かな仕様が、自社の営業フローと噛み合うかも見落とせません。後からカスタマイズで追加も可能ですが、大幅な改修になると開発費用もかさむため、「できるだけ標準機能でカバーできるものを選ぶ」のが賢明です。
日本語対応・ドキュメントの充実度を確認する
オープンソースCRMは海外製が多く、日本語対応が不十分だったり、操作マニュアルが英語のみだったりするケースもあります。実際に使い始めてから「メニューがすべて英語で分かりにくい」「エラーが出ても解決方法が見つからない」といった困りごとも珍しくありません。
そのため、導入前に「管理画面や入力画面は日本語表記か」「基本的な操作手順やトラブル対応について、日本語のマニュアルが用意されているか」を確認しておくことが重要です。さらに、利用者同士が情報交換する日本語のコミュニティが存在する製品なら、疑問点が出たときに助けになる場合もあります。
導入後のカスタマイズ・保守体制を確認する
オープンソースCRMは、自社に合わせて自由に手を加えられる点がメリットですが、「いざ変更しようとしたら社内に詳しい人がいなくて進まない」「トラブル時に誰も対処できず業務が止まった」といったケースも起こり得ます。
特に、社内にITスキルを持つ担当者がいない場合、「導入時だけでなく、運用開始後もカスタマイズや障害対応を頼める外部パートナーがいるか」を事前に確認しておくことが重要。例えば、「F-RevoCRM」のように、日本企業向けにカスタマイズされたオープンソースCRMを提供しつつ、導入支援や保守サポートまで担ってくれる企業もあります。
自社で運用管理まで担える体制が整っているか、それとも外部サポートが必要か。そこまで見据えて選ぶことで、長く安心して活用できるCRMに出逢えます。
まとめ:自社に合ったCRMで、長く安心して使える仕組みづくりを
オープンソースCRMは、柔軟なカスタマイズ性やコスト面の安定感から、長期的に安心して使い続けられる仕組みづくりに適しています。ただし、自由度が高い分、導入時には「必要な機能が揃っているか」「日本語対応は十分か」「運用後のサポート体制を確保できるか」を見極めることが必要不可欠です。自社の業務に合うCRMを選び、無理なく運用を続けられる体制を整えることで、顧客情報を最大限に活用し、営業力やサービス品質の向上につなげることができます。
CRMの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったCRM(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
よくある質問
オープンソースCRMに関する、よくある質問に回答します。
おすすめのオープンソースSFAは?
FreeSFAは、訪問と架電に特化したオープンソースのSFA(営業支援システム)。地図上で訪問予定を確認し、架電履歴を記録・共有でき、営業活動の効率化を支援します。閲覧・編集権限の細かな設定が可能で、チーム内のスムーズな情報共有を実現。タブレット対応により、外出先でもデータ入力・更新が可能です。目標達成状況をグラフで可視化し、進捗管理をサポート。ソースコードはMITライセンスで公開されており、無料でダウンロードして自社のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。
無料のクラウド型CRMは?
「Zoho CRM」や「HubSpot」には無料プランがあり、「Salesforce Sales Cloud」は30日間の無料トライアルを提供しています。無料で利用できるCRMについては、別記事「無料で使えるおすすめCRM」で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!