労務管理システムの初期費用・月額料金の相場|おすすめサービスも紹介
労務管理業務は入退社手続きをはじめ、年末調整手続きや給与明細の配布、安全衛生管理など多岐にわたります。煩雑で大変な労務管理業務を効率化するには、労務管理システムの導入がおすすめです。しかし、価格が気になって導入に踏み切れない企業も少なくないことでしょう。
そこで本記事では、労務管理システムの初期費用・月額料金の相場を解説します。合わせて、労務管理システムの導入メリットや選び方も紹介。労務管理システムの価格が気になっている方はぜひご覧ください。
- 労務管理システムの初期費用・月額料金の相場
- 労務管理システムが対応している業務
- 労務管理システムを導入するメリット
- 労務管理システム選びで失敗しないためのポイント
- 【比較表】労務管理システムの価格
- 手頃な価格の労務管理システム10選
- まとめ:コストパフォーマンスが高い労務管理システムを選びましょう
労務管理システムの初期費用・月額料金の相場
労務管理システムは、従業員の労働時間の管理、社会保険や福利厚生の管理、安全衛生管理を効率よく行うためのツールのこと。範囲が広く、法規制への適応も必要な労務管理業務は、労務管理システムを利用することで人的ミスを防ぎつつスピーディーに対応できるようになります。
それでは、労務管理システムの利用に必要な費用、費用相場を具体的に解説します。
労務管理システムの利用に必要な費用
労務管理システムの利用に必要な費用は「初期費用」と「月額料金」の2つです。初期費用は無料のことが多いですが、導入や運用の支援が提供されている場合は発生します。
費用項目 | 詳細 |
---|---|
初期費用 | 労務管理システムの導入・運用の支援にかかる費用 |
月額料金 | 従量課金と定額制がある。定額制は利用人数によってプランが変動する |
労務管理システムの初期費用・月額料金の相場
労務管理システムの初期費用・月額料金の相場は以下の通りです。
初期費用 | 月額料金 |
---|---|
0円~20万円程度 | 従量課金制:200円~900円程度/人 定額制:2,000円~ |
初期費用に関しては、多くのサービスが無料で提供されています。ただし、企業規模やサポートの範囲によって料金が変動するため、初期費用については問い合わせが必須となる場合が多いです。月額料金は、搭載されている機能や選ぶプランによって変動します。入社手続きや従業員情報管理の機能が具わっている労務管理システムの場合、1人当たり400円程度になるものも少なくありません。
労務管理システムのなかには、無料で使えるプランを用意しているサービスも。10名以下の小規模事業者であれば無料プランを利用できる可能性が高いため、小規模のため労務管理をなかなか徹底できていないという企業・事業者は要チェックです。
労務管理システムが対応している業務
「労務管理システムで何ができるの?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。労務管理システムでは、以下のような業務に対応しています。
機能 | 対応業務 |
---|---|
入退社手続き | 従業員から個人情報を集め、その情報をもとに役所などに提出する書類(社会保険・雇用保険の資格取得届、扶養控除等申告書など)を作成・提出 |
雇用契約書の作成締結 | 雇用契約書や秘密保持誓約書の作成・配布・締結を行う |
年末調整の手続き | 年末調整に必要な書類(源泉徴収票、保険料控除申告書など)を自動で作成し、役所への電子申請が可能 |
従業員情報の一括管理 | 従業員の個人情報(住所や扶養家族など)やマイナンバーを管理 |
サービスによっては、勤怠管理・給与計算にも対応している労務管理システムもあります。ただし、どの労務管理システムであっても上記の業務に対応しているわけではないため、サービスを選ぶときに気を付けましょう。
労務管理システムを導入するメリット
労務管理システムを導入すると、さまざまなメリットを受けられます。メリットを確認して、自社に導入したときのイメージを膨らませましょう。
- 書類作成を効率化できる
- 電子申請で書類提出の手間をカットできる
- 従業員情報を一元管理できる
- 法改正にすぐ対応できる
- 外部システムとの連携で業務効率化
書類作成を効率化できる
社会保険の取得・喪失の手続きや、扶養手続きを行う際、対象者から個人情報を収集して提出用書類に転記していた会社が少なくありませんでした。しかし、情報に不備があった場合は再度従業員から情報を集める必要があり、手間も時間もかかります。
労務管理システムがあれば、従業員がシステムにログインして情報を入力できるように。情報の過不足や転記ミスを大幅に減少できます。また、入力された情報をもとに書類が自動で作れるため、書類作成にかかる時間・手間も削減。さらに、パソコンだけでなくスマホ・タブレットでも利用できるため、予定や外出が多い従業員も効率的に情報入力ができ、労務管理手続きがスピーディーになります。
電子申請で書類提出の手間をカットできる
各種書類を提出するには、通常は役所や年金事務所へ直接行くか、郵送する必要があります。電子申請に対応している労務管理システムを利用することで、システム上で書類提出まで行えるようになります。役所や年金事務所が近くにない、行っても何十分も待たされるといった悩みから解放されるでしょう。
また、書類に不備があれば書き直して再提出する必要がありますが、システム上で修正して提出できます。これにより、申請に関する手間を大幅に削減可能です。
従業員情報を一元管理できる
労務管理システムは従業員情報の一元管理に優れており、検索機能を用いれば必要な情報へ迅速にアクセスできます。従業員情報の更新も簡単で、家族構成や住所の変更にすぐ対応可能。労働基準法の改正があった場合も適切な対処が可能に。
また、労務管理システム上で人事労務のすべての書類を管理できるため、書類を探す手間が省けるだけでなくペーパーレス化にも貢献します。
法改正にすぐ対応できる
労働基準法の改正によって労務管理業務の見直しが必要となることがあります。クラウド型の労務管理システムなら、法改正が行われるとサービス提供会社がシステムを更新するので、自社でシステム更新しなくてもリアルタイムに法改正への対応が可能です。
外部システムとの連携で業務効率化
労務管理システムと人事管理システム・給与計算ソフトは、連携させることでより業務効率化につながります。従業員情報の更新・管理・検索が人事管理システムを通じて活用されれば、情報入力の手間を省きつつ正しい情報を労務管理システム上で利用可能に。
勤務時間・残業時間・有給休暇日数の自動集計が可能な労務管理システムなら、給与計算ソフトとの連携で効率的な給与計算が叶います。昇給や賞与による給与情報変更もシステム連携で自動共有します。
労務管理システムの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツをご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った労務管理システム(最大6サービス)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
労務管理システム選びで失敗しないためのポイント
数多くの労務管理システムから自社にマッチしたサービスを選ぶには、押さえておきたいポイントがあります。以下のポイントを押さえて、労務管理システム選びを成功させましょう。
- 自社に必要な機能を搭載しているか
- 誰でも使いやすい操作性か
- ほかのシステムと連携が可能か
- 価格が予算に収まるか
- セキュリティ対策がされているか
- 自社に合うサポート体制があるか
自社に必要な機能を搭載しているか
労務管理システムはサービスごとに異なる機能を搭載しており、自社に適したものを選ばないと業務効率化が叶いません。失敗しないためにも、システムの選定前に効率化したい業務を明確にし、必要な機能をリストアップしましょう。
各サービスの機能は、公式サイトやサービス提供会社に確認することがおすすめです。また、料金プランによって利用可能な機能が異なることもあるので、プランごとの利用可能な機能もチェックしましょう。業務課題が多岐にわたっている企業や、1つのシステムでは対応が難しい企業は、シリーズ製品や外部システムと連携できるものを選ぶことも一つの手です。
誰でも使いやすい操作性か
労務管理システムは、使いやすいUIを選ぶことで業務効率化に寄与します。特に、ITツールや新しいツールに抵抗を覚える人が多い職場なら、シンプルな画面設計や操作性の良さを重視して選びましょう。そうすることで全社的に使われやすくなります。無料トライアルが可能なら利用して、本番導入前に使い勝手を確認してみましょう。
ほかのシステムと連携が可能か
すでに導入済みの外部システムがある企業は、連携可能な労務管理システムを選択しましょう。公式サイトには連携可能なシステムが紹介されていることもあります。また、将来的に検討しているシステムとの連携も確認しておくと良いでしょう。
連携方法にはAPI、CSV、製品連携が存在します。シームレスな連携ができるか、それとも手作業が伴うかは連携方法によるため、自社でどの程度の効率化をしたいかによって連携方法を選んでください。
価格が予算に収まるか
労務管理システムの価格は、サービス提供会社によりけりです。初期費用は無料のものが多いですが、10万円程度かかるものもあります。月額料金の形態もさまざまで、従量課金や定額制、個人事業主と法人で別の料金設定を行っているなど、幅広いです。加えて、オプションで追加料金が発生するシステムもあります。
予算に収まる価格のサービスを選定するには、利用したい機能や人数を考慮し、サービスの料金を確認することが重要です。
セキュリティ対策がされているか
労務管理システムは機密性の高いデータを扱うため、セキュリティ対策が重要です。適切なサービスを選ばないと、情報漏えいのリスクがあります。サービスを選ぶときは、暗号化やアクセス制限などのセキュリティ機能の充実度を確認しましょう。
また、クラウドサービスの場合、サービス提供会社が実施しているセキュリティ対策も大切です。ISMS認証を取得している会社なら、一定レベルのセキュリティ対策を実施していると言えます。
自社に合うサポート体制があるか
サポート内容はサービス提供会社により異なり、万が一のときにサポートが受けられないと業務が進まなくなる可能性があります。そのため、サポートを受けられる時間帯、窓口種類(電話・チャット等)、マニュアルや専用サイトの有無を確認しましょう。特にシステムの導入に慣れていない企業は、チャットでリアルタイムにサポートを受けられるサービスを選ぶことがおすすめです。
【比較表】労務管理システムの価格
以下ではおすすめの労務管理システムごとに、初期費用・月額料金を比較表にまとめました。各サービスの価格が一目でわかるので、ぜひご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 月額料金 |
---|---|---|
SmartHR | 無料 | 無料(¥0プラン) 要お問い合わせ(HRストラテジープラン) 要お問い合わせ(人事・労務エッセンシャルプラン) 要お問い合わせ(タレントマネジメントプラン) 要お問い合わせ(労務管理プラン) |
オフィスステーション 労務 | 110,000円 | 440円/人 |
マネーフォワード クラウド社会保険 | 要お問い合わせ | ●個人事業主向け 900円(パーソナルミニ) 1,280円(パーソナル) 2,980円(パーソナルプラス) ●法人向け 2,980円(スモールビジネス) 4,980円(ビジネス) 要お問い合わせ(51名以上の法人) |
ジョブカン労務HR | 無料(中小規模の企業) 要お問い合わせ(大規模の企業) |
無料(無料プラン) 400円/人(有料プラン) 要お問い合わせ(大規模の企業) |
freee人事労務 | 無料 | ●最小5名分料金 2,000円(ミニマム) 3,000円(スターター) 4,000円(スタンダード) 5,500円(アドバンス) ※上記は、年払いを選択した場合の月額料金 |
奉行Edge 労務管理電子化クラウド | 無料 | 15,000円/法人 ※契約は法人単位かつ年間契約 |
ジンジャー人事労務 | 要お問い合わせ | 300円~/人 ※月額費用は利用するサービスによって異なります |
DirectHR | 無料 | ●機能ごとの料金 150円/人(電子申請システム) 100円/人(社員の入社データ収集) 50円/人(雇用契約書兼労働条件通知書) 20円/人(公文書・社内文書の配信(mybox)) 40円/人(WEB給与明細) 40円/人(年末調整機能) ※法人企業で利用する場合、50名単位の契約です |
sai*reco | 要お問い合わせ | 220円~/人 |
ARROW | 要お問い合わせ | 1,980円/店舗・部署(~10人の小規模事業者向け) 3,980円/店舗・部署(中規模事業者向け) 4,980円/店舗・部署(様々な事業規模に対応) |
次の章からはサービスごとの特徴を詳しく解説します。本表と併せてサービスの比較検討にお役立てください。
手頃な価格の労務管理システム10選
ここからは、代表的な労務管理システム10選を詳しく紹介。労務管理システム選びでお悩みの場合は、ぜひ参考にしてください。
- SmartHR
- オフィスステーション 労務
- マネーフォワード クラウド社会保険
- ジョブカン労務HR
- freee人事労務
- 奉行Edge 労務管理電子化クラウド
- ジンジャー人事労務
- DirectHR
- sai*reco
- ARROW
SmartHR
「SmartHR」は、株式会社SmartHRが提供する労務管理システムです。楽天、テレビ朝日、日清食品などの著名企業も利用しており、導入実績は6万社以上。継続利用率は99%を誇っています。ユーザー数30名までであれば¥0プランが利用できるので、費用面が気になる小規模事業者にもおすすめ。
労務管理に対応する幅広い機能を持っており、社会保険・雇用保険の電子申請、人事情報の管理・活用、給与・賞与明細の発行、さらにクラウド会計ソフトやグループウェアとの連携も可能です。カスタム社員名簿を利用することで、社員名や所属部署の情報を全社または特定のグループで共有できます。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
オフィスステーション 労務
「オフィスステーション 労務」は、株式会社エフアンドエムが提供する労務管理システム。1万3,000社以上に導入されており、その中には日本生命や鹿島建設、エステーなども含まれています。特徴的なシンプルな画面設計により、入退社や保険の申請書類を簡単に作成することが可能に。また、書類の自動作成や電子申請機能によって労務業務の負担が軽減されます。
金融機関レベルのセキュリティシステムを具えており、通信データとサーバーの暗号化、二重認証、多重ファイアウォールを搭載。加えて、電話・メールによるサポートが利用できるので、安心・安全に活用できます。お手頃な価格で、従業員1人当たりの月額料金は440円(税込)で利用可能です。
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 冗長化
- 通信の暗号化
マネーフォワード クラウド社会保険
「マネーフォワード クラウド社会保険」は、株式会社マネーフォワードが提供する労務管理システムです。シリーズ累計で10万社に利用されており、多岐にわたる業界の導入事例を有しています。個人事業主用と法人用の料金プランがあり、個人事業主なら月額料金900円~、法人(50名以下)なら月額2,980円~利用可能。
シリーズ製品との優れた連携が魅力で、クラウド給与と連携することで給与計算データや従業員情報の一元管理が可能になり、業務効率向上や費用削減が実現します。情報は連携サービス間で自動反映されるため、正確で効率的な管理が可能です。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- 従業員の一覧表示機能
- 従業員基本情報・プロフィール管理機能
- 従業員データのCSVインポート・エクスポート機能
- ステータス(在職・休職・退職)の管理機能
- 電子申請(e-Gov電子申請)への対応
- 入社手続きへの対応
- 退職手続きへの対応
「ジョブカン労務HR」は、株式会社DONUTSが提供する労務管理システム。中小企業であれば、初期費用やサポート費用は無料、1人当たりの月額料金は無料もしくは400円と、手頃な価格が特徴です。リーズナブルながら労務管理の効率化に役立つ機能が充実しており、社員データ管理や保険手続き、年末調整が可能です。さらにジョブカンシリーズとの連携対応があり、自社に合ったシステムを構築できる点も魅力です。
シリーズ全体で20万社以上が導入しており、日本経済新聞をはじめとしたメディアで多く取り上げられた実績もあります。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- 操作ログ取得
「freee人事労務」は、フリー株式会社が提供する労務管理システムです。一番手頃なプランなら5名2,000円で利用でき、6名以降は1人当たり400円で追加可能。初めてツール導入を検討する企業も安心して進められるよう、上申資料や導入方法のサポートを行っています。導入アドバイザリーを利用することで、既存業務の見直しから要件定義の助言や操作方法のレクチャーも、専任担当者から受けることが可能。
多彩な機能が搭載されており、従業員管理、保険手続きやマイナンバー管理に加え、給与明細の自動作成や勤怠管理にも対応しています。さらに「freee会計」や外部の勤怠ソフトとも連携でき、経理業務の効率化に大きく寄与します。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- 以前に利用していたking of timeより使いやすいのと給与明細や源泉徴収票、給与振込先の登録など一括して全てを賄えるので。
- 様々な勤務状態における入力方法が簡易で楽であるために、勤怠管理がやりやすい。また入力画面が見やすい。
奉行Edge 労務管理電子化クラウド
「奉行Edge 労務管理電子化クラウド」は、株式会社オービックビジネスコンサルタントが提供する労務関連システム。入退社手続き、電子申請、マイナンバー管理など労務管理業務をデジタル化が可能に。奉行シリーズとの連携により、総務・人事・労務業務の定型化・デジタル化も実現可能で、業務効率化に貢献。料金は、初期費用は無料、月額料金は法人単位で15,000円となっています。
セキュリティ面では、データの暗号化や年中無休の監視体制が整っており、国際認証のSOC1およびSOC2報告書取得やFISC安全対策基準への準拠により、安心して利用できるサービスです。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
- 通信の暗号化
- 従業員による基本情報・プロフィール登録機能
- 従業員データのCSVインポート・エクスポート機能
- 家族情報・扶養状況の管理機能
ジンジャー人事労務(社保手続き)
「ジンジャー人事労務」は、jinjer株式会社が提供する労務管理システムです。1人当たり月額300円~で利用可能で、ほかのジンジャーシリーズも月額200~500円/人となっています。労務管理システムと併せて人事管理システムやワークフローシステム、経費精算システムを導入したい企業にもおすすめです。
労務関連書類の自動生成や社会保険・労働保険の電子申請、人事情報管理など、中小企業向けに役立つ機能が揃っていて、豊富な導入実績があるのが特長。また、システム上の情報はすべて暗号化されるため、漏えいや改ざんの心配がなく、プライバシーマークの取得も安心感を高めるポイントとなっています。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- シングルサインオン
「DirectHR」は、株式会社エムケイシステムが提供する労務管理システムです。電子申請機能、入社データ収集機能、公文書・社内文書の配信、雇用契約書兼労務条件通知書の作成機能、Web給与明細の配信機能、年末調整入力機能の6つをオールインワンで使うことも、必要な機能だけに絞ることも可能。機能ごとに料金が設定されており、一番安い機能だと20円で利用できます(50名単位での契約が必要です)。
雇用契約書や労働条件通知書を簡単に作ることもでき、従業員はそれをスマホやパソコンで確認して同意するだけです。また、従業員から届いた入社情報をもとに、手続き書類の作成から電子申請までシステム上で対応できます。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
- 二要素認証・二段階認証
- 操作ログ取得
- 従業員の一覧表示機能
sai*reco
「sai*reco(サイレコ)」は、株式会社アクティブアンドカンパニーが提供する労務管理システム。初心者にも使いやすいシンプルな画面設計が魅力で、業務効率化を図りたい企業はもちろん、初めて労務管理システムを利用する企業にもおすすめです。1人当たり220円~導入でき、ボリュームディスカウントにも対応。
ワークフロー機能によってペーパーレス化でき、申請書類の郵送費用や手間を大幅に削減できます。また、組織図を活用することで人事異動シミュレーションや未来の組織図作成ができ、柔軟な組織運営が実現。人事評価業務についても、評価シートの作成・配布・回収がシステム上で完結するため、担当者の業務負担を軽減します。
- 導入支援・運用支援あり
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- 操作ログ取得
「ARROW」は、株式会社S&Aが提供する労務管理システムで、シフトや勤怠の管理、給与管理、各種帳票の作成まで幅広く対応しています。10名までの小規模事業者向けプランの場合は月額1,980円から利用できるため、費用面が気になる方でも安心です。
さまざまな機能が一つにまとまっているため、複数のシステムを導入する、あるいは連携させる必要はありません。シフト管理機能も搭載されていることから、アルバイトやパートの従業員も多い店舗での導入にもおすすめです。
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- スマホアプリ(iOS)対応
- スマホアプリ(Android)対応
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 従業員による基本情報・プロフィール登録機能
- 住所変更手続きへの対応
- 年末調整の申請手続きへの対応
- 標準報酬月額の変更手続きへの対応
まとめ:コストパフォーマンスが高い労務管理システムを選びましょう
労務管理システムは、初期費用は無料のことが多く、従業員1人当たりの月額料金は200〜900円ほどが相場です。30名以下の小規模事業者の場合は無料で利用できるものも少なくないため、「小さい会社のため、労務管理に割くリソースが足りていない」という企業には心強いのではないでしょうか。本記事を参考に、自社に適した労務管理システムを選びましょう。
しかし、労務管理システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、労務管理システム選びの相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った労務管理システムが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
プロが条件に合ったサービスを選定します!