CRMと連携できる名刺管理ソフトおすすめ7選
名刺は企業にとって貴重な顧客接点情報ですが、紙のまま放置されたり、個人管理のままで全社的に活用されていないケースも少なくありません。名刺管理が属人化すると、リードの取りこぼしや営業機会の損失につながります。
こうした課題を解決するには、「名刺管理」と「顧客管理(CRM)」の違いを理解し、両者を連携させて活用することが効果的。本記事では、名刺管理と顧客管理の役割の違い、CRM連携のメリット、おすすめの名刺管理ソフトまで詳しく解説します。
- 名刺管理と顧客管理の違いは?
- 名刺管理ソフトとCRMの連携メリット
- 【比較表】営業力強化に役立つ名刺管理システム
- CRMと連携できるおすすめの名刺管理ソフト7選
- 名刺管理ソフトの選び方
- まとめ:顧客管理に強い名刺管理ソフトを選ぼう
名刺管理と顧客管理の違いは?
名刺管理とは、ビジネスの場で受け取った名刺をスキャンし、デジタルデータとして整理・保存することで、社内での情報共有や検索をしやすくする仕組みです。営業先や展示会などで得た名刺情報を一元化し、誰がどの企業と接点を持っているかを把握しやすくすることが目的です。一方で顧客管理とは、名刺情報だけでなく、商談履歴やメールのやりとり、契約内容、対応履歴なども含めて、顧客との関係性全体を長期的に記録・分析・活用する仕組みです。
つまり、名刺管理ソフトは「接点の記録」に特化しているのに対し、顧客管理は「関係性の構築と維持」に重きを置いている点が大きな違い。名刺情報を入り口に、継続的なフォローや営業活動につなげていくには、名刺管理ソフトと顧客管理システム(CRM)との連携が効果的です。
名刺管理ソフトとCRMの連携メリット
名刺管理ソフトは、紙の名刺をスキャンしてデータ化し、クラウド上で一元管理できるツールです。名刺情報を顧客データとして蓄積し、誰がどの企業と接点を持っているかを可視化できるため、営業活動やマーケティング施策に幅広く活用できるのが大きな特長です。
近年では、名刺管理ソフトとCRMを連携させることで、営業の効率化やリード情報の最大活用を図る企業が増えています。名刺情報をCRMにスムーズに取り込むことで、顧客情報の一元管理が実現し、商談履歴や対応履歴とあわせて活用することが可能になります。本章では、名刺管理ソフトとCRMの連携によって得られる主なメリットを解説します。
- 情報入力の手間を削減し、営業スピードが上がる
- 顧客接点の履歴が見える化され、チームで共有できる
- 名刺情報を営業・マーケ施策に活用できる
- 名刺を組織の資産として安全に管理できる
情報入力の手間を削減し、営業スピードを加速できる
名刺管理ソフトでスキャンした名刺情報は、氏名・会社名・部署・役職などの項目ごとに自動で文字データ化され、CRMに即時反映されます。例えば、展示会で獲得した名刺をまとめて読み取るだけで、営業リストとしてすぐに活用でき、初回連絡やお礼メールの送信を当日中に完了できます。名刺管理ソフトとCRMの連携は、手入力の手間を省くだけでなく、初動対応のスピードアップによって商談化のチャンスを逃さずに済みます。
顧客接点の履歴が可視化され、チーム全体で情報共有できる
CRMと名刺管理ソフトを連携すると、「誰がどの企業の誰と接点を持ったか」が日付・内容付きで記録されます。例えば、ある顧客から問い合わせがあった際、「3ヶ月前に展示会でA担当が名刺交換していた」ことがすぐにわかれば、的確な対応やフォローが可能です。引き継ぎや協業時の情報不足による機会損失を防ぎ、組織全体で一貫した顧客対応が実現できます。
名刺情報を活用し、営業・マーケティング施策の成果を高められる
役職・業種・地域など、名刺情報に含まれる属性データをもとにターゲットを絞り、メール配信やウェビナー案内などのマーケ施策に直接展開できます。例えば、IT業界の管理職だけを抽出して製品案内を送る施策が可能となり、反応率や商談化率を高めることができます。さらにCRM上で各リードの反応や進捗も管理でき、施策ごとの成果分析にも寄与します。
名刺をクラウド上で安全に管理し、情報資産として活用できる
紙や個人のExcelで管理されていた名刺が、クラウド上で一元管理されることで、紛失・退職・端末故障といったリスクを回避できます。例えば、退職者が持っていた顧客との名刺交換履歴も、CRM上で継続的に参照・活用でき、接点の断絶が起きません。加えて、アクセス権限や操作履歴の管理機能により、社内の情報統制やコンプライアンス対応も強化できます。
【比較表】営業力強化に役立つ名刺管理システム
ここからは営業力強化に役立つ名刺管理システムを紹介します。料金や、連携できるCRMを比較するので、名刺管理システム選びの参考にしてください。
| サービス名 | 初期費用・月額料金 | 連携できるCRM・SFA |
|---|---|---|
| Sansan | 初期:要問合せ 月額:要問合せ |
Salesforce |
| SKYPCE | 初期:要問合せ 月額:要問合せ |
kintone、Salesforce |
| CAMCARD BUSINESS | 初期:無料 月額:1,700円〜/1ID |
Salesforce、Sugar CRM、ネクストSFA、Microsoft Dynamics、Oracle Sales Cloud |
| SmartVisca | 初期:100,000円 月額:1,300円〜/1ID |
Salesforce |
| メイシー | 月額利用料金:2,178円 データ入力料金:27.5円/枚 スキャン料金:11円/枚 |
Salesforce、Zoho CRM、Synergy! |
| アルテマブルー | 初期:無料 月額:3,000円〜/1ID |
Microsoft Dynamics 365、kintone |
| Zoho Card Scanner | 初期:無料 月額:無料 |
Zoho CRM |
各名刺管理ソフトの料金や連携可能なCRM・SFAを比較すると、Salesforceと連携できるサービスが多く、同ツールの利用企業にとって選択肢が豊富なことが分かります。導入開始できる月額料金は、無料から3,000円超まで幅があり、初期費用の有無やデータ入力・スキャン料などの追加コストにも注目が必要です。
kintoneやMicrosoft Dynamicsなど、他の主要ツールとの連携可否も、システム連携を前提とする企業にとっては大きな選定ポイント。全体的に、機能や価格のバランスを見極めながら、自社の環境や業務プロセスに合ったソフトを選ぶことが重要です。
CRMと連携できるおすすめの名刺管理ソフト7選
ここからは、CRMと連携できる名刺管理ソフトを実際に紹介します。SalesforceやZoho CRMを活用している企業におすすめの7サービスです。
- Sansan
- SKYPCE
- CAMCARD BUSINESS
- SmartVisca
- メイシー
- アルテマブルー
- Zoho Card Scanner
Sansanは、名刺を起点とした営業DXを実現する法人向けクラウド名刺管理サービスです。専用スキャナーやスマートフォンアプリで名刺をスキャンするだけで、AIとオペレーターによる99.9%の高精度でデータ化。データ化された名刺情報は全社で一元管理・共有され、個人の人脈を組織の資産として活用できます。
さらに、メール署名やデジタル名刺の取り込み、顧客の人事異動情報の自動通知、営業履歴の可視化など、多彩な機能を備えています。
Salesforceなどの外部CRMやSFAとの連携も可能で、名刺情報をリアルタイムに反映し、営業活動の効率化と顧客管理の精度向上を支援します。大手企業から中小企業まで幅広く導入されており、営業力の強化と業務効率化を同時に実現するソリューションです。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
SKYPCE
SKYPCE(スカイピース)は、sky株式会社が提供する名刺管理ソフトです。営業名刺の情報をAI-OCRとオペレーターによる確認で高精度にデータ化し、組織全体で一元管理・共有できます。
データ化された名刺情報は営業活動の記録や商談履歴と紐づけて管理可能で、可視化や分析もダッシュボードで行えます。また、連携用APIを通じてSalesforceなどのCRMやSFA、グループウェアとの自動連携が可能で、名刺情報をリアルタイムに反映できます。
特にSalesforceとの連携では、SKYPCEで登録された名刺情報が自動転送されるため、手入力不要で最新情報の精度と管理効率を高めます。さらに、企業データベースや人事異動情報とも連携し、営業戦略の質とスピード向上に貢献します。
主な機能
CAMCARD BUSINESS(キャムカードビジネス)は、法人向けの名刺管理ソリューションとして、数多くの企業で活用されている名刺管理ソフト。さまざまな業種や規模の企業に選ばれているサービスで、これまでに4,000社以上に導入されています。
世界最高クラスの文字認識機能と画像補正機能が搭載されていることから、スピーディーかつ正確に名刺をデータ化することが可能。スマホアプリで気軽に情報を管理できるだけでなく、簡易SFA機能を利用できる点も魅力です。
SalesforceやSugar CRMなどの外部CRMとも連携できます。例えば、Salesforceと連携することで、名刺のスキャン情報を直接Salesforceにインポートし、連絡先として自動保存することが可能です。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
SmartViscaは、Salesforceと連携して使用できる名刺管理ソフトです。スマートフォンのカメラやスキャナなどから名刺情報を取り込んでデータ化できるほか、Salesforce上に取引先や取引先責任者を自動で作成することが可能。ワンクリックでオンライン名刺交換も行えるため、Web商談でも有効活用できるでしょう。また、Salesforceの活用方法について提案を受けられるサポートもあり、数あるCRMのなかでもSalesforceを活用しているという企業にはうってつけの名刺管理ソフトだと言えます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
メイシーは、名刺管理ソリューション市場でトップクラスのコストパフォーマンスの高さを誇る名刺管理ソフトです。ユーザー数が無制限でありながらも、月額は2,178円(税抜)。「名刺管理ソフトを導入したいが、費用面が気になる」という企業におすすめです。
名刺情報は人の目で確認し正確にデータ化されるため、データの入力し直しが発生しない点も心強いでしょう。Salesforceとの連携にも対応しており、メイシー上で管理している名刺データをSalesforceに簡単にインポートできます。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
アルテマブルー
アルテマブルーは、これまでに10年以上にわたって数多くの企業に導入されてきた名刺管理ソフトです。使いやすさと万全のサポート体制が魅力です。特に導入前の綿密なヒアリングでは、導入を検討している企業に対してじっくりと向き合い、最適な活用方法を提案しています。
SFA/CRMとしても活用できるMicrosoft Dynamics 365やkintoneなどと連携することができるため、これらを活用している企業には特におすすめです。
主な機能
Zoho Card Scanner
Card Scannerは、Zohoの無料名刺管理アプリです。スマートフォンで名刺を撮影するだけで、名前、会社名、役職、メールアドレスなどの情報を自動でデータ化し、Zoho CRMとシームレスに連携します。
スキャンした名刺情報は、Zoho CRMの連絡先や見込み客として即座に登録され、営業活動や商談管理に活用できます。さらに、Zoho CRMのワークフロー機能を利用すれば、名刺登録後に自動で挨拶メールを送信したり、営業担当者へのタスク割り当てが可能。
名刺交換からフォローアップまでのプロセスを効率化し、営業機会の最大化を支援します。また、スキャン枚数に制限がなく、無料で利用できる点も魅力です。
名刺管理ソフトの選び方
名刺管理ソフトは、単なる名刺データの保管にとどまらず、営業効率や情報共有の質を高めるための重要なツール。しかし、サービスごとに機能や導入形態、連携性などが大きく異なるため、自社にとって最適なものを選ぶにはいくつかの視点で比較検討する必要があります。
- 導入形態(クラウド型/オンプレミス型)を比較
- 自社に必要な機能を比較
- データ化のスピードと精度を比較
- 費用対効果の高いサービスを比較
- 導入実績数・業界シェアを比較
- 自社ツールとデータ連携できるかを比較
導入形態(クラウド型/オンプレミス型)で選ぶ
名刺管理ソフトには「クラウド型」と「オンプレミス型」があり、どちらを選ぶかで運用スタイルが大きく変わります。クラウド型はサービス提供元のサーバー上で名刺情報を保管・運用し、月額料金を支払って利用する形が主流です。初期費用が比較的安く、すぐに導入できる点が魅力ですが、契約中はランニングコストが継続します。
一方、オンプレミス型は自社のサーバーに構築し、完全に自社内で名刺情報を管理する仕組みです。構築費用や時間はかかりますが、自社仕様のシステムに調整でき、社内セキュリティポリシーに沿った運用が可能です。どちらも一長一短があるため、自社の体制や予算に応じて選定しましょう。
必要な機能で選ぶ
導入目的に応じて、必要な機能も異なります。例えば、紙ベースの名刺をデジタル化したい場合は、正確な文字認識や条件検索に柔軟性のあるサービスがおすすめ。企業名・氏名・交換日など複数条件で絞り込める検索機能があれば、目的の情報にすばやくアクセスできます。
一方、チームで名刺情報を共有することが目的であれば、CRMやSFAとの連携、人脈の可視化機能が備わったソフトが有効です。誰がどの顧客に接触したかを把握できると、営業の重複や連絡漏れを防ぐ効果も期待できます。さらに、法人・個人向けの規模や対応言語の違いもあるため、自社に適したものを見極めましょう。
データ化のスピードと精度で選ぶ
名刺情報の読み取り方式はサービスにより異なり、スマートフォンだけで完結するものや、専用スキャナを必要とするものがあります。名刺の交換頻度が少なければ人力で確認できますが、月数十枚以上となると、スキャン精度や処理スピードが重要になります。読み取りの精度が高いほど、確認・修正の手間を減らせます。特に、大量処理を前提とする場合は、オペレーターによる入力補助があるソフトも選択肢に含めましょう。コストは追加されることが多いですが、品質を重視するなら有力な手段です。
費用対効果の高いサービスを選ぶ
クラウド型の名刺管理ソフトは、月額課金が一般的ですが、料金体系にはいくつかのパターンがあります。例えば、アカウント数に応じて費用が変動する従量制や、アカウント数に関係なく一定額で利用できる定額制などがあり、サービスごとに異なります。また、名刺のスキャン時に1枚ごと課金されるケースも。一方、オンプレミス型は導入時に初期費用がかかる点が特徴です。以下に、代表的な名刺管理ソフトにおける料金の目安を表で紹介します。
| 費目 | 相場 |
|---|---|
| 月額料金(従量課金型、クラウド) | 1,500円~3,000円/アカウント |
| 月額料金(月額固定型、クラウド) | 2万5,000円~5万円 |
| スキャン料金(クラウド) | 10円~20円/枚 |
| 初期費用(オンプレミス) | 数百万円 |
導入を検討する際は、月間の名刺数や運用人数を把握した上で、価格帯と見合ったサービスを選ぶのがポイントです。なお、オプション費用としてスキャナのレンタル代や入力代行サービス料が発生するケースもあるため、事前の確認が欠かせません。
導入実績数・業界シェアで選ぶ
選ぶ際には、その名刺管理ソフトがどの程度の企業に採用されているか、業界でのシェアはどうかの観点も重要。導入実績が豊富なサービスは、多様な業種や規模に対応してきた実績があり、機能面の充実や改善も進んでいます。
また、ユーザー数が多いほど活用ノウハウが蓄積されており、トラブル時の情報も得やすくなります。サポート体制の充実度やアップデートの頻度にもつながるため、長期的に安心して使えるかどうかを見極める判断材料になります。
自社ツールとデータ連携できる名刺管理ソフトを選ぶ
名刺データの活用を最大化するには、既存ツールとの連携性がカギ。例えば、CRMやSFA、メール配信システムと連携できる名刺管理ソフトであれば、営業やマーケティング業務の効率が大きく向上します。
自動連携によって手動入力の手間やミスが減り、情報の一元管理も実現できます。また、API対応のソフトであれば、社内業務に合わせた独自カスタマイズも可能になり、より柔軟な運用が行えます。
まとめ:顧客管理に強い名刺管理ソフトを選ぼう
名刺情報は単なる連絡先の記録ではなく、顧客との接点を示す貴重な営業資産です。名刺管理ソフトとCRMを連携させることで、入力や共有の手間を削減しながら、営業やマーケティング活動に直結する情報として活用できます。
導入を検討する際は、名刺データの精度や取り込みスピードに加え、CRMとの連携のしやすさやセキュリティ対策など、実際の運用に即したポイントを押さえることが重要です。 顧客管理を効率化し、営業成果を高めるためにも、自社の業務フローに適した名刺管理ソフトを選びましょう。
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