海外採用向け採用管理システム(ATS)8選【2025年最新】
海外人材の採用は、日本企業の成長戦略において欠かせない取り組みです。国内の労働人口が減少する中、企業は高度なスキルを持つ人材を積極的に海外から確保し、競争力の強化を図っています。
その実現を支えるのが、海外採用向けの採用管理システム(ATS)です。求人情報や応募者データを一元管理し、多言語対応や面接調整機能を活用することで、国境を越えた採用活動を効率的に進められます。
本記事では、海外採用に適した採用管理システムの機能や選ぶポイント、さらにおすすめのツールを詳しく解説します。グローバルな人材戦略を加速させたい企業は、ぜひ参考にしてください。
- 海外採用向け採用管理システム(ATS)とは
- 海外採用が重要なのはなぜ?
- 海外採用向け採用管理システム(ATS)を選ぶ際に重要な機能
- 【比較表】海外採用向け採用管理システム(ATS)
- 海外採用向け採用管理システム(ATS)8選
- まとめ:海外人材の採用業務や応募者管理を効率化しよう
海外採用向け採用管理システム(ATS)とは
海外採用向け採用管理システム(ATS)とは、海外人材の採用で発生する業務を管理・効率化できるツールのことです。一般的な採用管理システムは以下のような機能を搭載しています。
- 求人媒体や紹介会社の一元管理
- 応募者情報や選考履歴の管理
- 面接・選考スケジュールの自動調整と管理
- 求人票や採用サイトの作成・公開
- 連絡ツール・メールの送受信
- データ分析・レポート
上記のような機能に加えて、海外採用向けの採用管理システムには、多言語対応やビデオ通話などの機能が組み込まれています。
海外採用が重要なのはなぜ?
昨今、国内の人材だけでなく、海外人材を雇用する重要性が高まっています。海外人材の採用活動が重要視される理由は以下のようになります。
日本人の就業者数が減少している
日本の生産年齢人口(15〜64歳)は1995年の8,716万人をピークに減少が続き、2024年には7,400万人台まで減少しています。減少は、2030年以降さらに深刻化すると見込まれており、国内のみで人材を確保するのは困難な状況です。
そのため、海外採用は人材不足を補い、企業活動を持続させるための有効な手段となっています。特に知名度の低い中小企業では、日本人人材の確保は一層難しくなる予想です。将来を見据え、日本人だけでなく外国人の人材を採用する必要性は高くなっています。
特定のスキルや経歴を持つ人材が見つかる
海外人材に目を向けることで、希少なスキルや経験を持つ優秀な人材に出会いやすくなります。日本で人材不足が叫ばれているシステムエンジニアやデータアナリストといった専門職も、海外では比較的見つけやすい傾向です。
さらに、国際的なビジネス環境で培われた実務経験や語学力を持つ人材は、グローバル展開を目指す企業にとって即戦力となります。このような海外人材の採用は、事業の成長や競争力の強化に直結するため、海外採用は高い重要度を持ちます。
企業のダイバーシティ化につながる
海外人材を採用することで、企業のダイバーシティ化を推進できます。さまざまな経験や考えの人が集まって討論することで、これまでには考え付かなかったアイデアが浮かぶこともあるでしょう。
また、海外人材がいれば、日本国内だけでなく、海外に向けたマーケティング戦略も実施できます。日本以外の国に進出するにあたり、現地のルールやビジネスの慣習を理解する人材は、非常に重要な存在になるでしょう。
海外採用向け採用管理システム(ATS)を選ぶ際に重要な機能
海外採用向けの採用管理システム(ATS)には、海外人材の採用をよりスムーズにするためのさまざまな機能があります。ただ、すべての企業がすべての機能を必要とするわけではありません。ここでは、海外採用向け採用管理システムを選ぶ際、重要な機能について解説します。
- 海外とのビデオ通話機能
- 応募者に合わせた多言語対応
- 採用担当者と候補者双方の自動翻訳機能
- 国外の採用情報サービスとの連携機能
海外とのビデオ通話機能
海外在住の候補者と頻繁に面接したい企業は、海外とのビデオ通話機能を搭載したツールがおすすめです。一般的な採用管理システムでは、ビデオ通話機能がないものや、海外との通話が難しいものもあります。
ZoomやTeamsなどを利用するのも手ですが、面接評価や日程調整と連携したければ、1つのツールで完結するのが理想的です。ただ、海外人材との面接頻度が高くない企業や、面接を重視していない企業は、外部ツールとの併用で充分なケースもあります。
応募者に合わせた多言語対応
さまざまな国籍の人材を広く採用したい企業は、多言語対応できる採用管理システムを選びましょう。多言語対応なら、それぞれの国の母語で質問回答や操作ができ、誤操作やコミュニケーションの不調が生じづらくなります。
応募者側と採用者側で、それぞれ母国語で内容を確認できれば、採用活動もスムーズに進みます。ただ、募集する人材の国籍や使用言語を限定している企業は、多言語対応のツールでなくてもいいでしょう。
採用担当者と候補者双方の自動翻訳機能
候補者とのメッセージや条件交渉のやり取りが多い企業では、自動翻訳機能がある採用管理システムが便利です。採用担当者が日本語で入力したメッセージが候補者の言語に即座に翻訳され、候補者からの返信も自動で翻訳されます。外部の翻訳ツールを使う手間を削減でき、双方の作業負担を減らせます。
ただし、英語など統一した言語でやり取りする企業やバイリンガル者が多い企業なら、あまり必要ないケースもあります。日本語話者が採用の中心だったり、条件交渉が頻発したりする企業は自動翻訳機能を搭載したツールがおすすめです。
国外の採用情報サービスとの連携機能
海外人材を探すには、海外人材が多く登録している採用情報サービスや、求人媒体を利用する必要があります。LinkedInやIndeedの海外版、各国の求人サイトと連携できるツールなら、広範な人材プールにアプローチ可能です。
そのため、海外人材の探し方が分からない企業や、現地での知名度が高くない企業は、採用情報サービスとの連携性が重要です。採用戦略に応じて必要性を見極めましょう。
【比較表】海外採用向け採用管理システム(ATS)
ここからは実際に、海外採用向け採用管理システム(ATS)を比較します。料金や導入実績数を比較した表をご覧ください。
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料金
月19,000円〜
初期費用 0円 |
料金
月380,000円
初期費用 900,000円 |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
料金
要問合せ
初期費用 要問合せ
(他1プラン)
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料金
月25,000円
初期費用 要問合せ
(他3プラン)
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料金
月8,500円
初期費用 要問合せ
(他2プラン)
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料金
月20,000円
初期費用 要問合せ
(他3プラン)
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料金
要問合せ
初期費用 要問合せ |
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導入実績社数 2,200社以上 |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 800社 |
導入実績社数 2,000社以上 |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 25万社(シリーズ累計) |
導入実績社数 情報なし |
導入実績社数 情報なし |
i-webの海外採用向けの特徴としては、応募者向けマイページや適性検査で多言語に対応している点が挙げられます。海外向けWebセミナーなど、採用広報も多言語設定が可能で、海外人材に効率的にアプローチできます。
応募者向けマイページには属性やフェーズに応じたコンテンツも配信可能です。そのため、英語圏だけでなく、アジア・欧州地域からも募集したい企業、採用広報で海外人材にアプローチしたい企業におすすめです。
海外人材の獲得に向けた機能にも力を入れており、質問が外国語で行われた場合には、AIが多言語による返答を即座に行ってくれます。業務の変化に合わせて独自カスタマイズもでき、自社に合った機能を導入可能です。
面接サポートさくらさんは、自動で学習を行い、企業に最適化されたサービスを提供するため、作業効率が格段にアップします。AIを活用した採用活動の効率化と多言語対応を両立したい企業におすすめの採用管理システムです。
MyReferでは、SNSとリンクすることで自社の採用情報やニュースをリアルタイムでシェアでき、早期に人材を発掘できます。海外人材の利用が多いSNSにもリンクでき、さまざまな人材にカジュアルにアプローチできる点が魅力です。
SNS経由での採用は、採用単価を下げられる、候補者の特徴を事前に把握できるなどさまざまなメリットがあります。「自社の文化や業務を理解している海外人材を採用したい」「リファラル採用で海外人材を増やしたい」企業におすすめです。
HERP Hireの海外採用における魅力は、現場メンバーと連携して採用を進められる機能が多く、英語対応もしている点です。海外のエンジニアやデータサイエンティストの技能や経験を、現場目線で評価できます。
SlackやChatworkと連携しているため、リアルタイムで評価や通知を共有することも可能です。現場の協力を得ながら海外人材を効果的に採用したい企業におすすめの採用管理システムと言えます。
Talentioは、求人管理や候補者選考、タレントプール構築などの機能をクラウド上で一元管理できます。また、GoogleやMicrosoftのほか、ZoomやHireVueなどの面接プラットフォームと連携できるのも特徴です。そのため、海外候補者との動画面接やライブ面接も効率的に設定できます。
管理画面を英語表示することもでき、海外採用でオンライン面接や英語対応が必要な企業におすすめです。小規模な採用からスタートし、必要に応じて機能拡張することも可能です。
海外法人版を展開しており、タイ語、英語、日本語の多言語に対応しています。現地の人事担当者は現地の言葉や求人で募集をおこない、日本本社では日本語の管理画面で確認するなどの使い方が可能です。
また、他のジョブカンシリーズも海外利用できるため、合わせて活用することで、業務をさらに効率化できます。海外に日本法人を持つ企業や、多様な国籍の人材採用を進めたい企業におすすめです。
海外採用においても、データ分析やトラッキングが可能で、国籍を問わず欲しい人材をリスト化できます。また、採用サイトを独自ドメインで構築できるため、海外からのアクセスにも対応可能です。
候補者をデータベース化し、国・地域・スキルで絞り込みすることもできます。多言語対応や現地法令への対応は別途カスタマイズが必要ですが、将来的な海外採用に備え、タレントプールを構築したい企業におすすめのツールです。
HRアナリストの大きな特長は、求職者を短時間で深く理解できる分析機能です。10分で受験できる診断で数秒後に結果を確認でき、面接での質問事例も自動提案します。これにより、海外候補者の特性も迅速に把握し、適切な選考判断を行えます。
診断アンケートは採用面接の開始前のほか、会社説明会やイベント、求人媒体に添付することが可能です。海外採用において、候補者理解を重視したい企業におすすめです。
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海外採用向け採用管理システム(ATS)8選
海外採用向けの機能を持つ、おすすめの採用管理システム(ATS)8選を紹介します。
i-web
i-webは、株式会社ヒューマネージが提供する採用管理システムです。2,200社以上の企業での導入実績があり、高い評価を獲得しています。リリースから25年が経過しており、歴史の長いツールです。
i-webの海外採用向けの特徴としては、応募者向けマイページや適性検査で多言語に対応している点が挙げられます。海外向けWebセミナーなど、採用広報も多言語設定が可能で、海外人材に効率的にアプローチできます。
応募者向けマイページには属性やフェーズに応じたコンテンツも配信可能です。そのため、英語圏だけでなく、アジア・欧州地域からも募集したい企業、採用広報で海外人材にアプローチしたい企業におすすめです。
主な機能
面接サポートさくらさん
面接サポートさくらさんは、株式会社ティファナ・ドットコムが提供する採用管理システムです。企業や自治体が、幅広く利用しており、面接の日程調整や一次面接、採用試験の採点をAIがサポートしてくれます。
海外人材の獲得に向けた機能にも力を入れており、質問が外国語で行われた場合には、AIが多言語による返答を即座に行ってくれます。業務の変化に合わせて独自カスタマイズもでき、自社に合った機能を導入可能です。
面接サポートさくらさんは、自動で学習を行い、企業に最適化されたサービスを提供するため、作業効率が格段にアップします。AIを活用した採用活動の効率化と多言語対応を両立したい企業におすすめの採用管理システムです。
主な機能
MyRefer
MyRefer(マイリファー)は、株式会社TalentXが提供する採用管理システムです。リファラル採用に特化したツールで、従業員数100人ほどの中小企業から1万人を超す大企業まで、規模を問わず利用しています。
MyReferでは、SNSとリンクすることで自社の採用情報やニュースをリアルタイムでシェアでき、早期に人材を発掘できます。海外人材の利用が多いSNSにもリンクでき、さまざまな人材にカジュアルにアプローチできる点が魅力です。
SNS経由での採用は、採用単価を下げられる、候補者の特徴を事前に把握できるなどさまざまなメリットがあります。「自社の文化や業務を理解している海外人材を採用したい」「リファラル採用で海外人材を増やしたい」企業におすすめです。
主な機能
HERP Hire
HERP Hire(ハープハイヤー)は、株式会社HERPが提供する採用管理システムです。2,000社以上の導入実績があり、とくにIT企業やスタートアップ企業から高い評価を得ています。
HERP Hireの海外採用における魅力は、現場メンバーと連携して採用を進められる機能が多く、英語対応もしている点です。海外のエンジニアやデータサイエンティストの技能や経験を、現場目線で評価できます。
SlackやChatworkと連携しているため、リアルタイムで評価や通知を共有することも可能です。現場の協力を得ながら海外人材を効果的に採用したい企業におすすめの採用管理システムと言えます。
主な機能
Talentio
Talentio(タレンティオ)は、株式会社タレンティオが提供する採用管理システムです。採用状況や規模に合わせた3つのプランと無料で利用できるFreeプランを用意しています。チーム単位でも使え、小規模な法人でも利用可能です。
Talentioは、求人管理や候補者選考、タレントプール構築などの機能をクラウド上で一元管理できます。また、GoogleやMicrosoftのほか、ZoomやHireVueなどの面接プラットフォームと連携できるのも特徴です。そのため、海外候補者との動画面接やライブ面接も効率的に設定できます。
管理画面を英語表示することもでき、海外採用でオンライン面接や英語対応が必要な企業におすすめです。小規模な採用からスタートし、必要に応じて機能拡張することも可能です。
主な機能
ジョブカン採用管理
ジョブカン採用管理は、株式会社Donuts提供の採用管理システムです。新卒・中途の採用活動に利用でき、シリーズ累計で25万社以上での導入実績があります。ジョブカンシリーズのさまざまな人事向けツールと連携利用も可能です。
海外法人版を展開しており、タイ語、英語、日本語の多言語に対応しています。現地の人事担当者は現地の言葉や求人で募集をおこない、日本本社では日本語の管理画面で確認するなどの使い方が可能です。
また、他のジョブカンシリーズも海外利用できるため、合わせて活用することで、業務をさらに効率化できます。海外に日本法人を持つ企業や、多様な国籍の人材採用を進めたい企業におすすめです。
主な機能
TalentCloud
TalentCloud(タレントクラウド)は、株式会社タレントクラウドが提供する採用管理システムです。人材をリスト化し、メール配信やトラッキングで興味関心度をスコア化して管理するなど、タレントプール機能に強みを持っています。
海外採用においても、データ分析やトラッキングが可能で、国籍を問わず欲しい人材をリスト化できます。また、採用サイトを独自ドメインで構築できるため、海外からのアクセスにも対応可能です。
候補者をデータベース化し、国・地域・スキルで絞り込みすることもできます。多言語対応や現地法令への対応は別途カスタマイズが必要ですが、将来的な海外採用に備え、タレントプールを構築したい企業におすすめのツールです。
主な機能
HRアナリスト
HRアナリストは、パーソルキャリア株式会社が運営する採用管理システムです。人材分析に長けたツールで、毎月2,500社以上の利用があります。海外採用に対応した英語版をリリースしており、グローバルな採用活動にも対応可能です。
HRアナリストの大きな特長は、求職者を短時間で深く理解できる分析機能です。10分で受験できる診断で数秒後に結果を確認でき、面接での質問事例も自動提案します。これにより、海外候補者の特性も迅速に把握し、適切な選考判断を行えます。
診断アンケートは採用面接の開始前のほか、会社説明会やイベント、求人媒体に添付することが可能です。海外採用において、候補者理解を重視したい企業におすすめです。
主な機能
まとめ:海外人材の採用業務や応募者管理を効率化しよう
本記事では、採用に関するさまざまな業務をサポートしてくれる採用管理システム(ATS)の魅力と、海外採用でも利用できるツール8選を紹介しました。今後、「海外人材の採用業務が増える企業」や「さまざまな国籍の応募者管理をおこないたい企業」は、適切な採用管理システムを選ぶことが大切です。
採用管理システムの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った採用管理システム(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
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