【2024年最新】e-Tax(国税電子申告)対応している会計ソフト8選|申し込み手順も解説
納税や申告をオンラインで行えるe-Taxを利用することでどんなメリットがあるのか気になる方も多いでしょう。e-Taxを利用すると必要な書類の省略化か申告期間が長いなど様々なメリットがあります。
そこでこの記事では、営業・バックオフィス・情報システムなど、さまざまな分野の法人向けSaaSサービスを比較検討できる「PRONIアイミツ」が、e-Tax対応でおすすめの会計ソフトを厳選してご紹介!会計ソフトのメリットや、e-Taxについても詳しく解説していきます。
- e-Tax(国税電子申告)とは
- e-Tax(国税電子申告)を利用するメリット
- 会計ソフトの選び方
- 【比較表】e-Tax(国税電子申告)対応の会計ソフト
- e-Tax(国税電子申告)対応の会計ソフト8選
- 会計ソフトを使用したe-Taxの申込手順
- e-Taxで申し込みを行う場合に必要な準備は?
- まとめ:会計ソフト選びで迷ったらPRONIアイミツへ
e-Tax(国税電子申告)とは
e-Tax(国税電子申告)とは、インターネット上(オンライン)で申告や納税を行えるシステムのこと。税務署の窓口を訪問することなく税務手続きが行えるため、導入する企業が徐々に増加しています。
国の方針としても税務手続きにおけるICT活用を進める運びとなり、平成30年度の法改正では大企業のみ令和2年(2020年)4月1日以降にはじまる事業年度から電子申告が義務化。今後も義務化の対象となる範囲が拡大されていくと予想されます。
e-Taxで取り扱うのは、基本的には法人税や地方法人税、消費税ならびに地方消費税、復興特別法人税。そのほかには、法定調書や申告、電子帳簿保存等の届出などにも対応しています。
詳しくは後述しますが、中小企業にとってもe-Taxは決して無関係ではありません。導入することで多くのメリットが得られるため、会計ソフトを導入する際にはe-Taxにも対応しているものを選んでおくと安心です。
e-Tax(国税電子申告)を利用するメリット
e-Tax(国税電子申告)は紙で行う確定申告にはないメリットがあります。導入した後に特に便利だと実感するのは以下の3点です。
種類添付の省略化
確定申告ではさまざまな添付書類を求められますが、e-Taxでは一部の書類についてPCで必要項目を入力して送信するだけで終えられます。添付を省略できる書類は以下になります。
- 社会保険料控除証明書
- 生命保険料控除証明書
- 地震保険料控除証明書
- 給与所得者源泉徴収票
- 年金受給者源泉徴収票
- 医療費控除領収書
- 寄付金控除証明書
- 特定口座年間取引報告書
- 雑損控除証明書
- 住宅ローン控除の借入金年末残高証明書(2年目以降)
ただし、上記書類の保管義務はあるため、5年間は大事に保管しておきましょう。
申請期間が長い
確定申告の期間は原則毎年2月16日~3月15日までの1か月間です。しかし、e-Taxを利用すると1か月ほど期間を前倒しすることが可能で、申告期間は1月16日~3月15日になります。
申請期間が長くなることで余裕をもって申告作業ができます。また、e-Taxならメンテナンス期間を除いて24時間提出が可能です。時間と場所に関わらず申告できることは、忙しい社会人にとって大きなメリットです。
還付金の支払いが速い
通常の確定申告で還付金がある場合、支払処理に要する期間は通常3週間前後です。しかし、1月~2月に確定申告をした場合は2~3週間ほどで還付金が戻ってきます。
e-Taxは1月16日から受付しているため、早々に申告すればスピーディーに還付金の支払いを受けらるでしょう。ただし、書類に不備などあると遅れることもあるため、申請時に抜け漏れがないかしっかり確認する必要があります。
会計ソフトの選び方
会計ソフトを選ぶポイントは、以下の2つです。
搭載機能
一口に会計ソフトといっても、搭載機能は製品によってさまざま。自社の導入目的に合わせて会計ソフトを選びましょう。たとえば、経理業務の改善を目的とする場合は経理データを多角的に確認できる製品がおすすめです。
操作性
せっかく導入しても「操作が難しい」という理由で従業員に敬遠されてしまっては、手間と費用をかける意味がありません。導入前に無料トライアルを利用し、操作性をチェックしましょう。また、導入後のサポート窓口の有無も確認しておきたいポイントです。
より詳しい選び方は、別記事「会計ソフトを徹底比較・2024年最新のおすすめ」でも解説していますので、あわせてご覧ください。
【比較表】e-Tax(国税電子申告)対応の会計ソフト
ここからはe-Tax(国税電子申告)対応の会計ソフトを紹介していきたいと思います。
まずはご紹介する会計ソフトでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。
各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、会計ソフト選びの参考にしてください。
e-Tax(国税電子申告)対応の会計ソフト8選
ここからは、e-Tax(国税電子申告)に対応している8種の会計ソフトを紹介していきます。e-Taxを活用することはコスト面・業務効率面どちらにおいてもメリットがあるため、ぜひ導入を検討してみてください。
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
A-SaaSは、会計業務や給与計算業務、税務関連業務に対応した会計事務所向けのオールインワンシステムです。それぞれの業務でデータを連動させながら作業が進められるため、業務効率の大幅な向上が期待できます。会計事務所で日常的に使用されることを前提に設計されており、機能が充実しているだけでなくインターフェースがわかりやすいというのもうれしいポイントでしょう。
もちろんe-Taxにも対応しているので、会計ソフト内で作成した申告書や添付書類は電子申告が可能です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 前期比較表の作成機能
- 月次推移表の作成機能
- 決算書の作成機能
FXクラウドシリーズは、会計事務所のサポートを受けながら経理業務を進めたい場合にぴったりな「FXマイスタークラウド」や、部門ごとの業績管理に便利な「FX2クラウド」、株式上場を視野に内部統制に力を入れたい場合におすすめの「FX4クラウド」など、幅広いニーズに合わせた複数の会計ソフトを提供しているシリーズです。
e-Taxによる電子申告に対応しているだけでなく、「記帳適時性証明書」の発行も可能となっているため、資金調達の際にも役立つでしょう。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 前期比較表の作成機能
- 月次推移表の作成機能
PCAクラウド会計
-
料金
月23,100円 -
初期費用
0円
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
PCAクラウド会計は、充実の機能や安心のセキュリティ体制などが人気の会計ソフトです。クラウド版とサブスクリプション型のオンプレミス版、パッケージ版の3種から環境やセキュリティポリシーなどに合わせて導入形態が選べます。
仕訳の承認機能や部門ごとの階層管理、自動仕訳といった便利な機能がを備えており、e-Tax/eLTAXにも対応。電子申告専用ソフトが不要で、メニュー画面からワンクリックで申告可能です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
-
料金
お問い合わせ -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
ネットde記帳は、商工会が推奨している会計ソフトです。帳簿の入力からe-Taxによる電子申告までに対応しているサービスで、入力されたデータ類は商工会連合会によって管理されるため、セキュリティやデータ保護を重視する方でも安心。
クラウド型の会計ソフトであるためインターネット環境があれば場所を問わず利用できるほか、複数の拠点からの同時操作にも対応しています。リアルタイムで状況が把握できるのもうれしいポイントでしょう。
- メールサポートあり
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 決算書の作成機能
- 固定資産台帳の作成機能
- 勘定科目の設定
- Windows対応
- クラウド(SaaS)
- 日本円
-
料金
月1,800円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
かんたんクラウドは、小規模事業者向けのクラウドサービスで「かんたんクラウド会計」「かんたんクラウド給与」が提供されています。初期費用は無料となっており、金融機関からのデータ自動取得や自動仕訳、レシート画像の自動解析などの機能が使用可能。二重取込防止機能や摘要文字自動セット機能を使えば、ミスの低減が期待できます。また、かんたんクラウド会計では各種申告に関する機能も使用でき、e-Tax用の申告データも簡単に作成可能です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
- 月次推移表の作成機能
PCAクラウド建設業会計
-
料金
月27,500円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
PCAクラウド建設業会計は、建設業界に特化した会計ソフトです。工事・工種マスターが搭載されており、原価台帳や収支管理表、推移表などの各種帳票が作成できるほか、項目が自由に設定できる帳票作成機能も利用可能。工事管理にかかる負担を最小限に抑えられるでしょう。クラウド版とオンプレミス版、パッケージ版から導入形態が選べるのもうれしいポイントです。
e-Tax/eLTAXにも対応しているため、申告専用のソフトを別途用意することなく消費税申告書が直接送信できます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 月次推移表の作成機能
- 決算書の作成機能
- クラウド(SaaS)
- ISMS
- 消費税申告に対応
- 日本円
- パソコン対応
- 日本語
e21まいスターは、国内ではじめて日本文書情報マネジメント協会から「電子帳簿ソフト法的要件認証」を取得した会計ソフトです。会計業務や給与計算、請求業務を効率化させるための機能を豊富に備えているだけでなく、運用は会計事務所が徹底的にサポート。会計機能ではe-Taxによる電子申告にも対応しています。また、「記帳適時性証明書」の発行にも対応しているため、決算書の信頼性をアピールしたい場合にも役立つはずです。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 前期比較表の作成機能
- 月次推移表の作成機能
-
料金
月43,780円 -
初期費用
なし
-
最低利用期間
なし
-
最低利用人数
なし
10bookは、完全無料ではじめられるのが特徴の会計ソフトです。「フリープラン」のほか、月額3,980円(税抜)の「スタンダードプラン」、月額3万9,800円(税抜)の「アウトソースプラン」から選択できます。
日々の会計業務はもちろん、法人税や事業税、消費税などの税務申告書の自動作成にも対応。電子申告代行では提携税理士が電子申告を代行するほか、税務署からの問い合わせ対応も任せることができます。申告業務に不慣れな方でも心強いでしょう。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 仕訳帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 決算書の作成機能
- 固定資産台帳の作成機能
- クラウド(SaaS)
- 消費税申告に対応
以上、e-Tax(国税電子申告)対応の会計ソフトを詳しく紹介しました。会計ソフトは多数あるため、どれを選ぶべきか迷ってしまう方も多いでしょう。PRONIアイミツは、ITツール受発注のプロとして、希望要件に合った会計ソフトの案内が可能です。料金無料・最大6社をご紹介しますのでぜひ一度お試しください。
会計ソフトを使用したe-Taxの申込手順
e-Taxは会計ソフトを使って申告することもできます。ここでは会計ソフトを使ったe-Taxの申込手順について解説します。
申請方法
確定申告をe-Taxで行う場合は事前に申請しなければなりません。申請方法は次の3つです。
- 「確定申告書等作成コーナー」からe-Taxで直接送信する
- e-Taxソフトを組み込んで送信する
- e-Taxソフト(Web版)に組み込んで送信する
このうち、会計ソフトを使用したe-Taxができるのはe-Taxソフトを組み込んで送信する方法のみです。申し込み手順は 利用環境が国税庁奨励の状態になっているか確認し、電子証明書を取得します。
その後、開始届出書を提出して e-Taxソフトをダウンロードします。準備が整ったら会計ソフトで作成したデータをe-Taxを使って送信しましょう。以下、申込手順について詳しく解説します。
利用環境
e-Taxソフトを使うには国税局が奨励している利用環境が整っているか確認します。推奨利用環境は下記の通りです。
項目 | 推奨される利用環境 |
---|---|
CPU | Pentium4(1.6GHz)以上 |
メモリ | 512MB以上 |
ハードディスクドライブ(HDD) | 2GB以上の空きエリア |
画面解像度 | 1024×768以上 |
OS | Microsoft Windows 7・8.1・10(Windows8.1はデスクトップモードのみ) |
ブラウザ | Microsoft Internet Explorer 11 |
Adobe Reader XI・DC |
利用環境を満たしていない場合はe-Taxが利用できない可能性があります。
電子証明書の取得
e-Taxはデータが改ざんされていないことを示す電子証明書を取得しなければなりません。電子証明書は印鑑証明の様な役割があり、事前に認証機関に利用申込をして電子証明書の発行をしてもらいます。
個人はマイナンバーカードに電子証明書が組み込まれており、マイナンバーカードと専用のICカードリーダライタがあれば事足りるでしょう。法人は商業登記認証局で手続きを行い電子証明書を取得します。
開始届書の提出
電子証明書が取得できたら、税務署長あてに「電子申告・納税等開始届出書」を提出して利用者識別番号を発行してもらいます。
開始届書は印刷して提出することは可能ですが、利用者識別番号通知まで10日ほどかかります。急いでいる場合はWebで開始届書を提出した方がよいでしょう。ただし、Webから開始届書を提出する場合は、e-Taxの利用可能時間が限られます。
利用可能時間は火曜~金曜までが24時間(祝祭日・12月29日~1月3日は除く)、月・土日はメンテナンス日を除いて8時30分~24時の間に営業しています。
e-Taxソフトのダウンロード
開始届書を提出したのちはe-Taxソフトをダウンロードします。e-Taxソフトは国税庁の専用サイトからダウンロード可能です。最初に利用規約・利用環境を確認し、政府共用認証局(官職認証局)、政府共用認証局(アプリケーション認証局2)のルート証明書・中間証明書をインストールします。
証明書がインストールできたら、e-Tax関連のURLを信頼済みサイト、ポップアップブロックの許可サイトに登録します。その後、e-Taxソフト(共通プログラム)のインストーラをダウンロードしてください。ソフトを起動したら必要な税目のプログラムもインストールしましょう。
e-TaxソフトWeb版の場合
e-TaxソフトはダウンロードせずにWebでも利用可能です。Web版を利用する場合は、e-Tax専用サイトからログインします。
利用者情報が未登録の場合は登録をしてログイン、その後で申告・申請・納税をクリックしてください。会計ソフトからダウンロードした申告ファイルをアップロードすれば完了です。その後、電子証明書で電子署名をしてデータを送信します。
データ送信
e-Taxソフトのダウンロードができたら次は実際にデータを送信します。各会計ソフトはe-Taxに対応した青色申告決算書、確定申告を作成する機能を搭載しています。
まず最初に作成すべき書類のファイルを会計ソフトからダウンロードしましょう。e-Taxと正しく連携できてることを確認し、データの追加・修正あればe-Taxソフト上で変更してください。その後、電子証明書でデータに電子署名してデータ送信します。
e-Taxで申し込みを行う場合に必要な準備は?
e-Taxで申し込みを行う場合に必要な準備は、レシート・領収書を整理する、経費を会計ソフトに入力する、収入を会計ソフトに入力する、この3点です。以下、詳しく解説します。
レシート・領収書整理
最初に行うべきはレシート・領収書の整理です。1月から12月までの申告期間にかかった経費のレシート、領収書を集めます。年間保管するにはスクラップブックかコピー用紙に貼っておくと便利です。
貼る際は月ごとに分ける、テープ糊で貼ることをおすすめします。一定の要件を満たせばスキャナ保存も可能です。2022年1月1日以降は事前承認が不要になり、電子保存しやすい環境になりました。
青色申告の場合、領収書・レシートは7年の保存義務があります。自分に合ったやり方を見つけて効率よく整理しておくと確定申告の際も作業をスムーズに終えられるでしょう。
経費を会計ソフトに入力
レシート・領収書の整理ができたら経費を会計ソフトに入力します。入力の際は科目を設定しなければなりません。科目とはお金の使い道です。会計ソフトによっては候補を提案してくれることもあります。
収入を会計ソフトに入力
経費の入力が終わったら収入を会計ソフトに入力します。銀行への入金額、請求書などを参照しながら正確に入力していきます。収入の科目は「売上」などです。
収入と経費については毎月確認しておくと確定申告の入力作業負担を軽くできます。会計ソフトへの入力が終わったら申告書を出力しましょう。e-Taxと連動できる会計ソフトなら入力の二度手間がなくなるため大変便利です。
まとめ:会計ソフト選びで迷ったらPRONIアイミツへ
会計ソフトを選ぶには、各サービス・製品の特徴を把握し、自社の目的やニーズに合った会社を見つけることが大切です。「PRONIアイミツ」では、さまざまな条件で会計ソフトを比較可能。指定の連携ツールや無料プランの有無など、あなたの会社に最適なサービスを探すことができます。
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