青色申告に対応した会計ソフトおすすめ4選【2023年最新】
確定申告の方法には、「青色申告」と「白色申告」の2種類があり、節税効果を高めたいなら青色申告がおすすめ。ただし、青色申告では厳密な会計処理(複式帳簿)が必要なため、初心者が一から対応するのは大変です。 そこで、会計簿記の知識がなくても青色申告の書類を作成・提出できる会計ソフトの利用がおすすめです。本記事では、青色申告に対応したおすすめ会計ソフト4選を紹介します。これから確定申告を行いたいとお考えなら、ぜひおすすめツールを確認ください。

アイミツコンシェルジュ 伊藤
SaaSツールをお探しの方に、SaaS探しのプロである私たちコンシェルジュがアドバイスします!ツール選びのポイントも解説していますので、ぜひご覧ください。
- 青色申告とは
- 青色申告に会計ソフトの利用をおすすめする理由
- 青色申告ソフトの選び方・比較方法
- 【比較表】青色申告におすすめのクラウド型会計ソフト
- 青色申告におすすめのクラウド型会計ソフト3選
- 【比較表】個人事業主の青色申告におすすめの会計ソフト
- 個人事業主の青色申告におすすめの会計ソフト3選
- クラウド型とインストール型会計ソフトの違い
- 青色申告でのおすすめ会計ソフトまとめ
青色申告とは
青色申告とは、確定申告の種類のひとつで、厳密な会計処理(複式帳簿)が必要な代わりに、さまざまな税優遇を受けられる申告方法です。具体的には、青色申告をすることで最大65万円の特別控除を受けられる・純損失を繰り越しできるといった税優遇があります。個人事業主だけでなく、法人の多くも青色申告を行っています。
<青色申告特別控除の条件>
・複式簿記で記帳する
・確定申告時に、貸借対照表と損益計算書を添付する
・期限内に確定申告する
・e-Taxで電子申請をするか、電子帳簿保存を行う
白色申告と比較した、青色申告のメリット
白色申告は、簡易な会計処理(単式簿記)でよい代わりに、青色申告のような税優遇が受けられない申告方法です。白色申告は家計簿のように作成することができるため、会計簿記の知識がない人・会計業務に時間を割けない人におすすめできます。
白色申告と比較して、青色申告は節税効果が高い点がメリット。たとえば、会社の赤字を3年間にわたって次の年に繰り越すことができ、黒字化した際に税負担を軽減することができます。
また、下記の表のとおり、青色申告では所得金額から最大65万円が控除されるため、毎年の納税額を減らすことが可能です。
確定申告の種類 | 所得金額からの控除額 |
---|---|
青色申告(簡易簿記) | 10万円 |
青色申告(複式簿記) | 55万円 |
青色申告(複式簿記・e-Taxでの電子申告または電子帳簿保存) | 65万円 |
白色申告 | 控除なし |
青色申告に会計ソフトの利用をおすすめする理由
最近では青色申告に対応した会計ソフトが多数登場しており、簡単に青色申告を行えます。ここでは、青色申告に会計ソフト利用がおすすめの理由を解説します。
会計知識がなくても帳簿を作成できる
最大65万円控除などの青色申告のメリットを享受するには、すべての取引を複式簿記で記帳する必要があり、初心者が一から対応するのは大変です。
青色申告に対応した会計ソフトを利用すれば、取引日・金額を入力し、勘定項目を選択するだけで帳簿と決算書を自動で作成できる点がメリット。レシートを撮影するだけで自動で日付・金額を読み取り仕訳を行える会計ソフトを使うと、さらに作業を効率化できおすすめです。
会計業務量が大幅に軽減される
会計ソフトには銀行口座・クレジットカードとデータ連携できるものもあり、入出金データを自動で読み込んで仕訳を作成します。紙の領収書・レシートを処理する場合は、スマホのカメラで撮影することでデータ取り込みできる機能も。
会計ソフトの仕訳補助機能を活用することで、手作業でやっていた会計業務の作業量が大幅に軽減され、本業により集中できます。
会計ソフトからe-Taxでの確定申告が可能
青色申告に対応した会計ソフトなら、a-Tax(電子申請)での確定申告が可能です。e-Taxで確定申告を済ませると、税務署に行く手間を省くことができます。また、a-Tax申請は青色申告の65万円控除を受ける条件となっているため、節税効果を最大限に高めたい場合には会計ソフトの利用がおすすめです。
関連記事:e-Tax(国税電子申請)に対応した会計ソフトを解説
インボイス制度・電子帳簿保存法に対応している
青色申告対応の会計ソフトの多くは、インボイス制度・電子帳簿保存法にも対応しています。インボイス制度は2023年10月に改正、電子帳簿保存法は2024年1月に改正を控え、今後も制度が変わっていく可能性があります。クラウド型の会計ソフトなら常に最新バージョンを利用できるため安心です。
青色申告ソフトの選び方・比較方法
青色申告ソフト(会計ソフト)を選ぶ際に、重視したいポイントは下記の3点です。
・会計初心者も使いやすいインターフェース
・銀行口座のデータ連携機能があるか
・クラウド型とインストール型の比較
それぞれの観点で比較し、青色申告ソフトのおすすめの選び方を解説します。
会計初心者も使いやすいインターフェース
確定申告や税制度には複雑で分かりにくい部分も多いため、簡単に確定申告できる会計ソフトかどうか、は重要な比較項目です。たとえば、freeeの会計ソフトは、帳簿がはじめての人も簡単な入力によって青色申告を行えるよう、ユーザーインターフェース(UI)にこだわっています。
また、freeeでは「はい・いいえ」で質問に回答するだけで確定申告書を自動作成できるため、会計初心者も使いやすいクラウドツールです。一方で、マネーフォワード(MF)の会計ソフトはカスタマイズ性が高いため、会計簿記の知識がある経理担当者におすすめです。
銀行口座のデータ連携機能があるか
青色申告ソフト(会計ソフト)を選ぶ際は、銀行口座やクレジットカードのデータ連携機能があるか、という観点で比較が重要です。会計ソフトの自動連携・自動仕訳を活用すると、転記する手間が省けるうえ、帳簿への記入漏れがなくなるためおすすめです。
とくに、経費を漏れなく申請することは節税にもつながります。時間をかけずに節税効果を高めたい人にはデータ連携機能の活用がおすすめです。
クラウド型とインストール型の比較
青色申告ソフト(会計ソフト)には、クラウド型とインストール型があります。インストール型とはPCにダウンロードして起動できるソフトウェアのことで、クラウド型とはブラウザ上からアカウントにログインして利用できるツール(いわゆるSaaS)です。
インストール型では、Macのパソコンに対応していないなど端末・OSの制限に注意が必要ですが、クラウド型の会計ソフトはWindows・MacのどちらのOSにも対応しており、比較的多くの人が利用しやすいツールとなっています。
また、バージョン更新時に再度ダウンロードが必要なインストール型と比較し、クラウド型は自動でバージョンアップされるため、バージョン管理の手間が少ない点もおすすめです。
【比較表】青色申告におすすめのクラウド型会計ソフト
ここからは青色申告におすすめのクラウド型会計ソフトを紹介していきたいと思います。
まずはご紹介する会計ソフトでアイミツSaaSがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。
各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。

各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、会計ソフト選びの参考にしてください。
青色申告におすすめのクラウド型会計ソフト3選
クラウド型会計ソフトは、スマートフォンやモバイル端末で利用できます。そのため、外出先やテレワークでも問題なく青色申告が可能です。ここでは、どこでも作業ができる、青色申告におすすめのクラウド会計ソフト3選を紹介します。

PCAクラウド会計
PCAクラウド会計は、日常の伝票入力で、元帳や決算書の帳簿作成ができます。また、仕訳の承認機能や予約伝票も登録でき、入力忘れを事前に防止する機能もあります。青色申告決算書の作成にも対応しています。ピー・シー・エー株式会社が提供する他のシステムとの連携によって、バックオフィス業務全体の効率化も可能です。さらに、API連携もできるため、既存システムとの連携も問題なく行えます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 決算書の作成機能
- 勘定科目の設定
- クラウド(SaaS)
- オンプレミス(パッケージ)
- ISMS
- 預金出納帳の作成機能
- 売掛帳の作成機能

弥生会計オンラインは、仕分け作業を効率化可能で、銀行明細やクレジットカードの取引データを自動で仕分け可能です。また、レシートや領収書をスキャンするだけで、データ化してダウンロード、青色申告もできます。
料金プランが無料体験プラン、セルフプラン、ベーシックプランと3種類あるので、自社の運用体制に応じて、プラン選択が可能です。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能

フリーウェイ経理は、インストール、ライセンス、バージョンアップのすべてが無料の特徴を持ちます。
入力方法は出納帳形式と仕訳形式の2通りに対応しており、キーボードだけで入力作業を完結できます。また、仕訳日記帳や青色申告決算書など多様な帳票類を印刷できるため、書類提出の効率化も可能です。さらに、他シリーズの給与ソフトや法人申告ソフトとの連携もできます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 勘定科目のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 残高試算表の作成機能
【比較表】個人事業主の青色申告におすすめの会計ソフト
ここからは個人事業主の青色申告におすすめのの会計ソフトを紹介していきたいと思います。まずはご紹介する会計ソフトでアイミツSaaSがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。

個人事業主の青色申告におすすめの会計ソフト3選
個人事業主の青色申告におすすめの会計ソフトをご紹介します。

freee会計
クラウド会計freeeは、クラウド型のため、出張先やテレワークをしている企業でも問題なく青色申告が可能です。
個人事業主向けのプランが提供されており、〇×形式の質問で答えるだけで書類作成が可能な点やスマートフォンで領収書を撮影するだけで経費登録が可能など手軽なっ操作感で利用ができるのも特徴でしょう。
また、通帳からの転記作業や仕分け入力も自動なため、入力ミスを減らせます。freee株式会社が提供している、他のバックオフィスシステムと連携できるので、さらなる業務効率化もできます。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能

マネーフォワードクラウド会計
マネーフォワードクラウド会計は、銀行や電子マネー、クレジットカードとの連携サービスがあるため、入力や仕分けを自動化できます。
加えて、個人事業主向けのプランが提供されており、銀行やクレジットカードと連携した明細から仕訳データの自動入力が可能。確定申告に必要な確定申告書Bや青色申告決算書などの書類を自動作成ができます。さらに、人工知能を搭載しているので、使用すればするほど、自動入力や自動仕分けが成長していきます。そのため、青色申告決算書の作成も簡単です。製品の種類が複数あるため、個人事業主はもちろん、中小企業や上場企業も幅広く活用できる会計ソフトです。
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- Mac対応
- 勘定科目のCSVインポート機能
- AIによる勘定科目の提案機能
- 取引先のCSVインポート機能
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能

やよいの青色申告 21は、シンプルな画面設計をしており、会計知識がなくても青色申告を行うことができる会計ソフトです。また、銀行明細やクレジットカードのデータを自動で取り込みできるので、入力作業の効率化も可能です。青色申告の最大65万円控除を受けるのに必要なe-Taxも簡単。システム上で直接e-Taxによる申告ができるため青色申告の手続きを省略化が可能です。リソースが限られている個人事業主にはおすすめでしょう。
会計ソフトとしての実績は十分となり、17年連続売り上げ実績NO.1で、3人に2人が利用しています。
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- 電子帳簿保存法対応
- 取引明細の自動取込機能
- 仕訳帳の作成機能
- 現預金出納帳の作成機能
- 総勘定元帳の作成機能
- 補助元帳の作成機能
- 決算書の作成機能
- 勘定科目の設定
クラウド型とインストール型会計ソフトの違い
会計ソフトには、クラウド型とインストール型の2種類があります。クラウド型は、会計ソフトのサーバーをサービス提供会社が準備します。利用者は、ログインIDとパスワードを使用し、ログイン可能です。インストールが不要のため、インターネット環境さえあれば、どのパソコンでもスマートフォンでもログインができます。
一方、インストール型は、会計ソフトをインストールして使用します。そのため、インストールしたパソコン、端末以外では使用できません。会計処理を行うために、該当の端末まで移動が必要です。
また、クラウド型とインストール型では、一般的な会計業務で使う機能に関しては、どちらも問題なく使用できます。インストール型のほうが機能が多い場合があるので、運用体制に応じて検討しましょう。経理部などがある法人の場合にはインストール型が推奨される場合もあるので、社内や税理士と相談のうえ、選択をおすすめします。個人事業主や小規模の企業であれば、クラウド型で問題ないでしょう。
インストール型(パッケージ型)の会計ソフトについて知りたい方はここちらの記事から
青色申告でのおすすめ会計ソフトまとめ
個人事業主や企業では、確定申告を行なうことは必須です。その際、少しでも税金の控除を受けるために、青色申告の検討も選択肢にあがるでしょう。しかし、青色申告には必要な書類が多く、会計知識がない場合には、ミスをしてしまう場合もあります。
会計ソフトであれば、データの入力は指示に従うだけで問題ありません。また、データの連携やレシートを読み込むだけで、簡単に経費精算も行えます。また、クラウド型であれば、スマートフォンでも活用でき、オンラインでの確定申告も実現できます。
青色申告で会計ソフトの利用を検討しているものの、どれを使用していいかわからない方は、当記事と合わせてアイミツSaaSで探してみてください。
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