POSレジと連動可能な会計ソフトおすすめ9選!システム連携で効率化
「POSレジ(POSシステム)と会計ソフトが連携していないため、入力・仕訳に手間がかかる」「管理が煩雑化している」という方は多いのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、POSレジと連携可能な会計ソフトの導入です。システム連動により、売上データを自動で取得できたり、集計を自動化できたりと効率化を図れます。連携により、経営の見える化も実現可能です。
本記事では、POSレジと連動可能な会計ソフトおすすめ9選を比較して紹介します。システムを連携するメリットや会計ソフトの選び方も詳しく解説しますので、業務を効率化したい方はぜひ参考にしてください。
- POSレジと連携可能な会計ソフトとは
- 会計ソフトとPOSレジを連動させるメリット
- 会計ソフトとPOSレジを連動させるデメリット
- 会計ソフトの選び方
- 【比較表】POSシステムとの連携に対応する会計ソフト
- POSシステムと連動可能な会計ソフトおすすめ9選
- まとめ:会計ソフトとの連携で売上データの入力を自動化しよう
POSレジと連携可能な会計ソフトとは
会計ソフトは、お金の流れを管理するソフトウェアです。 会計ソフトの中には、POSシステム(POSレジ)と連携できるものがあります。通常のPOS操作をするだけで会計ソフトが自動でデータを収集するため、仕訳や売り上げデータの仕訳に役立てることが可能です。
クレジットカードや電子マネーといったキャッシュレス決済による明細の取得が可能な会計システムもあるため、効率的な店舗運営を目指す方にぴったりといえます。
くわえて、昨今では自動仕訳や入金・出勤情報のグラフによる可視化、決算書の自動作成などが可能な会計ソフトも各社から登場しており、「経営の見える化」が可能。「毎月の会計処理にかけている時間を短縮したい」「レジの売り上げデータを効率的に管理したい」という場合には、POSレジと連動可能な会計ソフトの導入をおすすめします。
会計ソフトとPOSレジを連動させるメリット
ここでは会計ソフトとPOSレジを連動して利用するメリットを解説します。
POSレジの売上データを基に会計業務を効率化できる
POSレジを使用している店舗は小規模事業者であることも多く、1人の経営者や店舗責任者にかかる負担が大きい業態です。「事務作業の比率が高く、本業に集中できない」「閉店後に事務作業をするため、どうしても残業が増える」という方も多いはずです。
POSレジシステムと会計ソフトを連携できれば、POSレジの売上データは自動的に会計ソフトの仕訳に反映。集計や帳簿付けまで自動化でき、日々の入力作業にかかる時間・手間を大幅に削減します。1人経営者でも、会計業務を効率化できるでしょう。
自動化により、手作業での転記や入力ミスを防ぎ、会計処理の正確性も向上。レジで入力した情報がそのまま会計帳簿に反映され、会計業務のスピードアップにつながります。
経営・財務状況をリアルタイムで可視化
POSレジの売上情報が会計ソフトに自動反映されると、売上や利益、費用の動きをリアルタイムに可視化し把握できます。月末を待たずに最新の経営データを確認でき、キャッシュフロー管理や仕入れ計画、販促施策の判断がスピーディーに行えることはメリットです。簡単に経営状況を「見える化」し経営状況の透明性が高まることで、意思決定の精度も向上します。
売上以外の情報も一元管理できる
会計ソフトとPOSレジを連携すると、売上データだけでなく在庫情報や顧客データも統合して管理できます。たとえば、販売数と在庫状況を照合して仕入れの最適化につなげたり、顧客属性や購買履歴を分析して販促に活かしたりといったことが可能。複数店舗を展開している場合もデータを一元管理でき、全体の運営効率を高められます。
会計ソフトとPOSレジを連動させるデメリット
会計ソフトとPOSレジを連動する前に、デメリットも把握しておきましょう。
システム間の互換性が課題になることがある
POSシステムと会計ソフトを連動する際には、システム間の互換性が課題となる場合があります。うまく連携できなければデータの取り込みが失敗したり、追加のカスタマイズが必要になることも。連動する前に、システムの互換性を確認しましょう。
導入・運用コストがかかる
システムを利用するには導入・運用コストがかかることもデメリットです。対策としては、各社を比較し、予算内のソフトを導入することです。さらに、システムに不慣れな場合は、初期設定の作業時間が膨らむケースもあります。初心者にはサポートが充実している会計ソフトがおすすめですが、サポート料金は別途発生するかを事前に確認しておきましょう。導入段階からサポートを行っているサービスも多いので、料金や導入スピードだけでなく、サポートの有無や詳細も確認しながら選定を進めましょう。
操作に慣れるまで時間を要するケースも
POSレジシステムと会計ソフトを連動すると、業務フローが変わるため、スタッフが新しい操作に慣れるまで時間がかかることがあります。特に、会計知識が少ない従業員にとっては設定や画面操作が複雑に感じられる場合も。
対策としては、マニュアル整備やトレーニングがおすすめです。業務が滞るリスクを回避するために、導入時の教育体制を整えることが求められます。
POSシステムと連動可能な会計ソフトの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフト(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
会計ソフトの選び方
会計ソフトを選ぶポイントは、以下の3つです。
利用中のPOSレジと連携できるか
会計ソフトはサービスによって、連携可能なPOSレジの種類が異なります。自社がすでにPOSレジを利用している場合、連携に対応する会計ソフトを選ぶことが重要です。
また、連携の仕様も確認しておきましょう。例えば、売上データの取り込み方法が日次・月次・伝票単位で選べるか、複数店舗の売上を分けて管理できるか、決済手段別のデータ取り込みが可能かなど、業務に適した連携仕様かをチェックしましょう。さらに、返金やキャンセル時のデータ処理方法や、税区分・税額の正確な反映など、詳細な連携仕様も確認しておくと安心です。
なお、連携が難しい場合でも、CSVファイルをエクスポートして会計ソフトに取り込む方法や、エクセルでのデータ加工・インポート機能を活用することで、業務効率化を図ることが可能です。このような代替手段も含めて、利用中のPOSレジと会計ソフトの連携方法を総合的に検討し、自社の業務に最適な組み合わせを選定してください。
必要な機能を搭載しているか
一口に会計ソフトといっても、搭載機能は製品によってさまざま。POSレジ連動以外の機能比較も重要です。自社の課題や導入目的を整理し、業務に必要な機能を搭載した会計ソフトを選びましょう。たとえば、経理業務の改善を目的とする場合は経理データを多角的に確認する機能がある製品がおすすめです。
なお、 PRONIアイミツSaaS(当社)が2025年5月~9月に実施した独自調査では、企業が会計ソフトに求める機能は「仕訳帳の作成機能」が91%と最も多く、次いで「決算書の作成機能」が89%、「クレジットカード明細取込機能」が63%という結果でした。
この調査結果から、企業は日々の取引を正確に記録し、決算業務までスムーズに進められる機能を重視していることがわかります。とくに、業務の効率化や自動化を支援する機能は、会計ソフトを選ぶうえで欠かせない要素と言えるでしょう。自社に必要な機能を検討する際は、ぜひ上記データを参考にしてみてください。
操作性は良いか
せっかく導入しても「操作が難しい」という理由で従業員に敬遠されてしまっては、手間と費用をかける意味がありません。導入前に無料トライアルを利用し、操作性をチェックしましょう。また、導入後のサポート窓口の有無も確認しておきたいポイントです。
より詳しい会計ソフトの選び方については、別記事「会計ソフトの比較・おすすめ解説」をご覧ください。
【比較表】POSシステムとの連携に対応する会計ソフト
ここからはPOSシステムと連動可能な会計ソフトを比較します。各POSレジとの連動に対応しているかも一覧化しているので、ぜひ自店の会計ソフト選びの参考にしてください。
| サービス名 | Airレジとの連動 | スマレジとの連動 | ユビレジとの連動 | Square POSレジとの連動 |
|---|---|---|---|---|
| FX4クラウドシリーズ | 〇 | 〇 | 〇 | - |
| FX4クラウド | 〇 | 〇 | 〇 | - |
| freee会計 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| マネーフォワードクラウド会計 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
| 勘定奉行クラウド | - | 〇 | - | - |
| 弥生会計Next | 〇 | 〇 | 〇 | - |
| やよいの青色申告 25 | 〇 | - | - | - |
| Manageboard | 〇 | 〇 | - | - |
| e21まいスター | 〇 | 〇 | 〇 | - |
上記比較表をご覧の通り、「freee会計」と「マネーフォワードクラウド会計」はすべてのPOSレジシステムと連動可能です。個人事業主向けの「やよいの青色申告 25」はAirレジとの連動に対応しています。
POSレジと連携できる会計ソフトは複数あり、数社の会計ソフトを比較して自社のニーズに合ったものを選ぶのは大変です。「まず候補を絞りたい」という担当者はぜひPRONIアイミツを活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフトが分かる診断(無料)ができます。
POSシステムと連動可能な会計ソフトおすすめ9選
昨今ではPOSシステムとの連動に対応している会計ソフトが各社から提供されています。中小企業でも導入しやすいものも多く、さまざまな企業で役立てられているようです。ここからは、POSシステムと連動可能な会計ソフトおすすめ9選を紹介します。
POSシステムとの連動に対応するソフト一覧
弥生会計 Next
弥生会計 Next(旧:弥生会計オンライン)は、弥生株式会社が提供する会計ソフト。初めての人でも簡単に、直感的に利用できることが人気の理由です。「ユビレジ」「Airレジ」「スマレジ」といったタブレットPOSレジとの連動に対応。
クレジットカードや銀行明細の取引データ、レシートや領収書をスマホアプリで撮影したデータを自動仕訳することが可能。これにより、帳簿作成や仕訳作業を大幅に効率化できます。
主な機能
FXクラウドシリーズ
FXクラウドシリーズは、TKCが提供しているクラウド型の会計ソフトです。「ユビレジ」「Airレジ」「スマレジ」といったタブレットPOSレジとの連動が可能となっており、日々の売り上げデータを手軽に集計できるのが特徴。
集計データをFXシリーズへ取り込めば、仕訳の入力作業の省力化にもつながります。年小規模に応じて選べる「FXまいスタークラウド」「FX2クラウド」「FX4クラウド」が用意されているため、機能の無駄なく活用できるというのもうれしいポイントです。
主な機能
FX4クラウド
FX4クラウドは、TKCが提供しているクラウド型の会計ソフトです。FXシリーズの中でも年商5億〜50億円ほどの企業を対象としているソフトで、IPOを目指す企業やデータ連携強化を図りたいという企業に適しています。
ほかの業務システムと連携できる「仕訳読込テンプレート」機能にくわえて、APIによるPOSレジとの連動にも対応。業態の異なる複数の店舗をもつ場合であってもデータ連携が可能です。経理業務の大幅な効率化が実現するのではないでしょうか。
主な機能
freee会計
クラウド会計freeeは、freee株式会社が提供するクラウド型会計ソフトです。Square POSレジ・Airレジ・ユビレジなど、個人商店から中小店舗まで幅広く活用されているPOSレジサービスと連携しているのが特徴です。
入金額・出金額を勘定科目別及び口座別にグラフ化する機能も搭載しており、今後の入出金予定を含めて正確に現状を把握することが可能です。複数の店舗があっても部門タグごとに管理できるため、複数店舗を持つ事業者にも向いています。
主な機能
マネーフォワード クラウド会計
マネーフォワードクラウド会計は、マネーフォワードが提供するクラウド型の会計ソフトです。POSシステムをはじめとする幅広いサービスとの連携に対応しており、日々の売り上げデータを自動で取得することができます。
Amazonや楽天市場などのECサイトにおける購入情報も取得が可能となっているため、会計業務の大幅な効率化につながるでしょう。くわえて、損益計算書や賃借対照表といった決算書などが自動作成できるのも大きな魅力です。
主な機能
勘定奉行クラウド
勘定奉行クラウドは、オービックビジネスコンサルタントが提供するクラウド型会計ソフトです。「奉行APIコネクトサービス」を利用することで、POSレジ「スマレジ」をはじめとするさまざまな外部システムとの連携が可能となります。「スマレジ」との連動では、店舗のレジから売り上げデータを取得し、キャッシュレス決済を含むデータが自動で仕訳。
税理士などへの提供を目的とした「専門家ライセンス」も用意されているので、顧問税理士との情報共有もスムーズです。
主な機能
やよいの青色申告 25
やよいの青色申告25は、弥生株式会社が提供する会計ソフト。シンプルな操作画面で、初めて青色申告を行う個人事業主にも簡単に使えるソフトです。POSレジの「Airレジ」と連動が可能。
銀行明細やクレジットカード、ICカードなどの取引データを自動で取り込めることも大きなメリット。AIによる自動仕訳により、仕訳ミスの防止や仕訳にかかる時間の削減が可能です。
主な機能
Manageboard
Manageboardは、株式会社マネーフォワードが提供する会計ソフト。成長企業や中堅企業向けのクラウド型予算管理システムで、これまでの導入社数は7,100社以上。Excelやスプレッドシートなどのあらゆるデータを一元管理し、集計・分析が可能。
POSレジの「Airレジ」「スマレジ」との連動が可能。導入時のサポート体制が充実していることもおすすめの理由。サポートにより着実に導入を進めることができます。
主な機能
e21まいスター
e21まいスターは、TKCが提供しているクラウド型の経理ソフトです。会計と給与、請求に関する機能が集約されたパッケージ製品で、直感的に操作できる設計が採用されています。
会計機能では最新の業績のリアルタイムでの確認や電子申告にもワンストップで対応しているほか、タブレットPOSレジとの連動も可能。売り上げデータなどを取り込むことで、仕訳作業の負担が軽減できます。請求書や領収書の電子保存にも対応しているため、ペーパーレス化を推進したい方にもおすすめです。
主な機能
まとめ:会計ソフトとの連携で売上データの入力を自動化しよう
会計ソフトを選ぶには、各サービス・製品の特徴を把握し、自社の目的やニーズに合った会社を見つけることが大切です。「PRONIアイミツ」では、さまざまな条件で会計ソフトの比較が可能。指定の連携ツールや無料プランの有無など、あなたの会社に最適なサービスを探すことができます。
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