公益法人・一般社団法人向け会計ソフトおすすめ12選!安いシステムを比較
公益法人や一般社団法人の経理担当者で、「Excelのまま運用するか、それとも費用がかかっても会計ソフトを導入したほうが良いか」と迷う人も多いでしょう。実は、一般の企業と公益法人では会計基準が異なり、公益法人の経理担当者は「公益法人会計基準」に準拠した会計処理を行う必要があります。
そこで公益法人におすすめなのが、「公益法人会計基準」に対応した会計ソフトです。公益法人特有の複雑な会計処理を支援し、新公益法人会計基準(2025年4月適用)にもスムーズに対応できます。
本記事では、公益法人・一般社団法人向け会計ソフトおすすめ12選をご紹介。価格が安いクラウドシステムも厳選し、料金を比較します。各サービスの便利な機能やおすすめの理由も解説していますので、公益法人会計ソフトを導入したい担当者はぜひご覧ください。
- 【比較表】公益法人・一般社団法人向け会計ソフト
- 【2025年最新】公益法人・一般社団法人向け会計ソフトおすすめ12選
- 公益法人や一般社団法人に会計ソフトをおすすめする理由
- 会計ソフトを選ぶポイント・比較方法
- まとめ:公益法人会計基準に基づいた書類作成ができる会計ソフトがおすすめ
- よくある質問
【比較表】公益法人・一般社団法人向け会計ソフト
ここからは実際に、料金や機能を比較して、公益法人や一般社団法人に特化したおすすめ会計ソフトを紹介します。まずは公益法人会計ソフトの一覧比較をご覧ください。
| サービスの名称 | 初期費用 | 月額料金 | JIIMA認証 「電子帳簿ソフト法的要件認証」 |
|---|---|---|---|
| freee会計 | 無料 | 2,980円~ | 〇 |
| マネーフォワードクラウド会計 | 無料 | 2,480円〜 | 〇 |
| PCAクラウド公益法人会計 | 無料 | イニシャル“0”プランの場合:2万9,700円 | 〇 |
| 公益大臣NX | パッケージ型:66万円~ | - | 〇 |
| FX4クラウド(公益法人会計用) | 要問合せ | 要問合せ | 〇 |
| 財務処理db | 要問合せ | 要問合せ | 〇 |
| パワフル会計「公益」 | 要問合せ | 要問合せ | 〇 |
| WEBバランスマン | 要問合せ | 要問合せ | - |
| 公益法人財務会計ソフト 公楽 | 要問合せ | 要問合せ | - |
| 公益法人会計システム The 会計 | 要問合せ | 要問合せ | 〇 |
| ヒューマンライズInfinity2公益法人会計システム | 要問合せ | 要問合せ | - |
| 医療大臣NX | パッケージ型:66万円~ | - | 〇 |
上記比較表をご覧の通り、「freee会計」「PCAクラウド公益法人会計」「マネーフォワードクラウド会計」は初期費用無料のため、導入コストを抑えたい法人におすすめです。「公益大臣NX」「ヒューマンライズInfinity2公益法人会計システム」「医療大臣NX」はパッケージ型(インストール型)のため、初期費用のみ発生し、月額料金はかかりません。
「FX4クラウド」「財務処理db」「パワフル会計 公益」「WEBバランスマン」「公益法人財務会計ソフト 公楽」「公益法人会計システム The 会計」については、公式ページに料金が掲載されていないため見積もりを取って確認しましょう。
また、上記サービスの多くは、電子帳簿保存法の要件を満たす製品としてJIIMA認証「電子帳簿ソフト法的要件認証」を取得している会計ソフトです。どなたでも安心して運用できます。
【2025年最新】公益法人・一般社団法人向け会計ソフトおすすめ12選
公益法人会計基準に準拠し、公益法人・一般社団法人におすすめの会計ソフトは下記の12サービスです。
公益法人・一般社団法人向け会計ソフト一覧
-
会計初心者にも使いやすいfreee会計
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2,400以上のサービスと自動連携できるマネーフォワード クラウド会計
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必要な機能を網羅公益大臣NX
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セキュリティも万全PCAクラウド公益法人会計
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公益法人会計専用のソフトFX4クラウド
-
公益法人会計を熟知したスタッフが支援ヒューマンライズInfinity2公益法人会計システム
-
1,400社以上の公益法人が導入パワフル会計「公益」
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600以上の社団法人などで導入WEBバランスマン
-
一連の業務を効率化公楽
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導入実績は1万件以上財務処理db
-
便利な機能を豊富に搭載公益法人会計システム The 会計
-
医療法人の会計処理に特化医療大臣NX
freee会計
freee会計は、freee株式会社が提供する会計ソフトです。freee会計は公益法人・一般社団法人への導入実績があり、会計初心者でも使いやすいインターフェースが人気のシステムです。銀行口座との自動連携機能で、日々の仕訳作業にかかる手間を省けることがメリット。
freee会計は、出力したデータを編集することで一般社団法人の決算を行うことが可能です。また、公益法人会計基準を適用している法人は、「freeeの導入支援プログラム」を利用することで、freeeに精通したアドバイザーに相談できるため安心して決算を行えます。
初期費用無料、月額2,980円(税抜)~と安い価格のクラウドソフトのため、コスト削減が課題の公益法人・一般社団法人にもおすすめ。無料トライアルも利用可能です。
主な機能
マネーフォワード クラウド会計
マネーフォワード クラウド会計は、株式会社マネーフォワードが提供する会計ソフト。 公益法人の財務管理業務に最適な機能もあり、公益法人特有の複雑な収支管理にも対応可能。財務状況をリアルタイムで把握でき、補助金や助成金の受給状況の確認、事業別の収支管理もスムーズに行えます。
銀行口座やクレジットカード、電子マネー、さらにはPOSレジや通販サイトまで、2,400以上のサービスと自動連携が可能。日々の取引データを自動取得し、仕訳作成の作業負担を軽減します。また、クラウドベースのため外出先やテレワーク環境でも利用可能。役員や会計士と情報をリアルタイムで共有できるのもおすすめのポイント。
1ヶ月間の無料トライアルを提供し、導入前に十分な検討が可能。公益法人の会計業務の効率化、法令遵守、そして透明性の向上を実現する「マネーフォワード クラウド会計」は、日々の運営を支援する強力な会計ソフトです。
主な機能
公益大臣NX
公益大臣NXは、公益法人の会計処理に特化した会計ソフトです。とりわけ社団法人・財団法人の会計処理に強く、公益法人ならではの帳票作成をカバー。振替伝票の入力や仕訳、予算管理や支払い管理、決算帳票の作成など公益法人の会計処理に必要な機能は網羅しているほか、わかりやすく直感的に操作できるインターフェースがおすすめです。
電子帳簿保存法の要件を満たす製品としてJIIMA認証「電子帳簿ソフト法的要件認証」を取得していることもおすすめの理由。
公益大臣NXはパッケージとして提供されており、スタンドアロンの場合の料金は66万円(税込)、ピア・ツー・ピアの場合の料金は92万4,000円(税込)です。
主な機能
PCAクラウド公益法人会計
PCAクラウド公益法人会計は、公益法人における会計処理に特化した会計ソフト。PCAクラウドシリーズは導入実績20,000法人を超え、多くのユーザーに利用されているクラウドサービスです。平成20年に施行された公益法人会計基準に対応し、承認機能も充実。伺書はレイアウトを柔軟に編集できるほか、最大で5階層まで科目を登録でき、事業区分ごとに予算を作成できます。
PCAFinTechサービスを活用することで、銀行口座取引やクレジットカードの取引などのデータを連携し、自動仕訳できる点もおすすめのポイント。ログ管理やアクセス制御などといったセキュリティ面の機能も揃っています。
PCAクラウド公益法人会計は、JIIMA認証「電子帳簿ソフト法的要件認証」「電子書類ソフト法的要件認証(認証パターン1)」を取得しているため、安心して利用できます。
主な機能
FX4クラウド
FX4クラウド(公益法人会計用)は、一般企業用の会計ソフト「FX4クラウド」の公益法人会計版です。最新の公益法人会計基準に対応しているため安心して利用できるうえ、インターネットバンキングやクレジットカード、電子マネーなどの取引データを自動で受信して簡単に仕訳可能。
仕訳ルールの学習機能や二重計上防止機能などによって、ヒューマンエラーを減らせる点もおすすめです。FX4クラウドは情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格であるISO27001を取得済みで、セキュリティ面も安心です。JIIMA認証「電子帳簿ソフト法的要件認証」も取得しています。
主な機能
ヒューマンライズInfinity2公益法人会計システム
ヒューマンライズ Infinity2 公益法人会計システムは、満喜株式会社が提供する、公益法人向けの会計ソフトです。1987年以来、非営利法人に特化したサービスを提供し、30年以上の実績とノウハウを持ちます。導入形態は買い切りのインストール型を提供。
他社製品と比較しての特徴は、公益法人特有の会計基準を熟知したスタッフによる徹底したサポート体制。勘定科目の適切な設定や決算書類の作成など、専門的なサポートを受けられます。また、使いやすさを追求したシステム設計により、誤りのない会計処理が可能です。「公益法人特有の会計処理の知識がない」「勘定科目の適切な設定が分からない」という方でもスムーズに利用可能な会計ソフトです。
パワフル会計「公益」
パワフル会計「公益」は、株式会社サクセスが提供する、公益法人専用の会計ソフトです。1992年の創業以来、1,400社以上の公益法人への導入実績を持ち、非営利法人の特有のニーズに対応しています。
他社製品と比較した際のおすすめポイントは、クラウド版とオンプレミス版の両方を提供し、組織の環境や要望に応じて柔軟に選択できる点です。電子帳簿保存法やインボイス制度などの最新の法改正にも迅速に対応し、常に最新の法令遵守が可能です。
さらに、他社製品とのデータ連携にも優れており、OBC社の「奉行シリーズ」やラクス社の「楽楽精算」とのシームレスな連携が可能です。データの一元管理が実現し、業務効率の向上に寄与する会計ソフトです。
WEBバランスマン
WEBバランスマンは、公益情報システム株式会社が提供する、公益法人向け会計ソフト。同社のシステムは全国で600以上の社団法人や財団法人などに導入実績があります。簿記の知識がなくても操作可能な設計で、伺書入力機能を標準装備し、収入支出伺書から支出伝票までのデータを一貫して管理できることが強み。
他社製品と比較した時の特徴は、平成16年基準と平成20年基準の両方に対応した決算書の出力が可能なこと。これにより、会計基準改正時の移行や複数基準での報告書作成が容易です。また、予算管理機能では、損益ベースと資金ベースの双方での予算入力と予算書出力が可能で、柔軟な予算運営をサポート。
セキュリティ面では、ジオトラスト社のSSL証明書を取得しており、機密性の高い会計情報も安全に取り扱えます。担当者別に細かな権限設定が可能で、業務の効率化と情報管理の強化を実現する会計ソフトです。
公楽
公楽(こうらく)は、株式会社ケイエムシーが提供する、公益法人向けの会計ソフト。25年以上にわたり、公益法人からの意見や公認会計士の指導を基に独自開発し、高い評価を得ている財務会計ソフトです。
他社製品と比較した際の特徴は、伺い書作成から伝票発行、銀行振込処理、決算までの一連の業務が連動し、業務効率を大幅に向上する点です。また、会計状況をリアルタイムで把握でき、精度の高い予算運営が可能。決算書の自動生成機能により、期末の確認作業や報告書作成もスムーズに行えます。
財務処理db
財務処理dbは、これまでに1万件以上もの導入実績を誇る財務会計ソフト。会計事務所のために作られた財務会計ソフトですが、宗教法人や社会福祉法人、学校法人といった公益法人の会計処理にも対応。公益法人の処理方法や帳票の出力にも対応しているおすすめの会計ソフトです。また、JIIMA認証「電子帳簿ソフト法的要件認証」も取得しています。
銀行や信販会社、電子マネーなどの取引データは「Moneytree」と連携して取り込むことができる他、CSVファイルでのデータ連携も可能。仕訳から決算まで一貫して対応するおすすめ会計ソフトです。
主な機能
公益法人会計システム The 会計
公益法人会計システム The 会計は、公益法人会計基準に対応・公益法人に特化した会計ソフトです。損益・資金収支を両面管理できるほか、配賦額の自動計算、証憑と仕訳伝票の正誤性チェックなど、便利な機能を豊富に搭載しています。
ユーザーごとに操作実行権限を変更できるほか、ログ管理機能で運用情報を正しく管理可能。セキュリティ面も充実し、加えて、JIIMA認証「電子帳簿ソフト法的要件認証」も取得しているため安心して使用できるおすすめの会計ソフトです。
主な機能
医療大臣NX
医療大臣NXは、医療法人の会計処理に特化した会計ソフトです。2017年より適用されている医療法人会計基準に対応しています。電子帳簿保存法の要件を満たす製品として、JIIMA認証「電子帳簿ソフト法的要件認証」を取得していることもおすすめ。
公益財団法人 日本医療機能評価機構による「病院機能評価」の評価項目に則った「病院会計準則」や「経営分析」などを網羅し、支払いや売掛・買掛の管理、財務分析や決算までまとめてカバー。振替伝票をそのままデジタル化したようなわかりやすいインターフェースで、初心者から熟練者までおすすめの会計ソフトです。
主な機能
以上、公益法人・一般社団法人におすすめの会計ソフトを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、公益法人会計ソフト選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
公益法人や一般社団法人に会計ソフトをおすすめする理由
公益法人や一般社団法人は、営利目的の株式会社とは違い利益を追求しないため、「厳密な会計処理は要らないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、公益法人・一般社団法人の活動も補助金や寄付金などの財源で成り立っているため、活動のなかで財源がどのように使われたのか正確に報告することは重要です。
「正確に会計処理を行いたい」とお考えの経理担当者には、公益法人・一般社団法人に特化した会計ソフトがおすすめです。以下、会計ソフトの導入をおすすめする理由を解説します。
公益法人会計基準に準拠した会計処理が可能
一般の企業と公益法人では会計基準(財務諸表を作成するルール)が違います。一般企業には「企業会計基準」が適用され、公益法人には「公益法人会計基準」が適用されます。
公益法人の経理担当者は「公益法人会計基準」に準拠した会計処理を行う必要がありますが、「公益法人会計基準」に対応した会計ソフトを導入すれば、個別に対応する必要はなくなります。公益法人特有の複雑な会計処理もスムーズに行え、2025年4月から適用される、新公益法人会計基準にも対応できるためおすすめです。
なお、一般社団法人の場合は採用すべき会計基準に定めがないため、事業内容に合わせて会計基準を選択ください。
会計ソフトの利用によって経理業務を効率化できる
会計ソフトには次のような機能があり、会計・経理業務を効率化することが可能です。
- クレジットカード明細や銀行口座の入出金データから自動仕訳
- 請求書・領収書ファイルから自動仕訳
- 決算書の自動作成
- 共通費の事業別配賦を自動化
- 給与計算システムなど他のツールとデータ連携
日々の仕訳はデータ連携機能により自動化されます。また、会計ソフトでは仕訳データから決算書を作成する業務も自動化でき、公益法人・一般社団法人の経理業務を大幅に削減することが可能です。
予算管理など内部資料の作成もサポート
公益法人・一般社団法人向けの会計ソフトには、事業区分ごとの予算管理ができるツールが多く、予算の執行状況をリアルタイムで把握することができます。また、予算管理のための伺書(うかがいしょ)など内部資料を作成ができる会計ソフトもあり、将来の収支予測をしっかり把握したい経理担当者におすすめです。
公益法人・一般社団法人向けの会計ソフトの導入を検討中の方は、ぜひPRONIアイミツ(当サイト)をご活用ください。PRONIアイミツでは、いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合った会計ソフト(最大6社)をご案内可能です。1社1社に問い合わせる手間・ツール選びの時間を大幅に節約できるため、ぜひ一度お試しください。
関連記事:2025年最新のおすすめ会計ソフトを比較
会計ソフトを選ぶポイント・比較方法
公益法人・一般社団法人の経理担当者が会計ソフトを選ぶ際の比較方法を解説します。重要な比較ポイントは以下の5つです。
公益法人会計基準に対応した会計ソフトか
一般企業向けの会計ソフトは公益法人会計基準に対応していないため、公益法人や一般社団法人にはおすすめできません。公益法人や一般社団法人は、公益法人会計基準に準拠した会計ソフトの導入を検討しましょう。
なお、一般企業に人気の弥生会計は公益法人会計基準に対応していないためご注意ください。本記事前半では、公益法人や一般社団法人に特化したおすすめ会計ソフトを紹介しています。
会計知識がなくても簡単に操作可能か
設立したばかりの公益法人・一般社団法人や、会計知識があまりない経理担当者には、分かりやすいインターフェースで操作しやすい会計ソフトがおすすめです。無料トライアルで操作性を確認できる会計ソフトも多いため、正式契約前にお試し利用してみるのもおすすめ。
会計の専門家から手厚いサポートを受けられる会計ソフトなら、より安心して導入することができるでしょう。
必要な機能があるかを比較
公益法人・一般社団法人の会計処理に必要な機能をそなえているかという観点での比較も重要です。会計ソフトの帳簿作成や決算書作成といった標準機能のみ利用できればよいという場合は、必要最低限の機能を安く利用できるプランがおすすめ。
一方で、公益法人の会計業務を省人化したい場合には、銀行口座データや請求書データを取り込んで自動仕訳できる会計ソフトや、予算管理までできる会計ソフトを比較して選ぶのがおすすめです。
必要な機能の上位は「仕訳帳・決算書の作成」「クレジットカード明細取込」
PRONIアイミツSaaS(当社)が2025年5月~9月に実施した独自調査では、企業が会計ソフトに求める機能は「仕訳帳の作成機能」が91%と最も多く、次いで「決算書作成機能」が89%という結果に。続いて、「クレジットカード明細取込機能」が63%となっています。
この調査結果では、会計業務の中心である仕訳や決算に直結する機能が上位を占めており、企業が基本機能の精度と利便性を重視している傾向が見てとれます。業務を効率化・自動化できる機能が、会計ソフト選定のポイントとなっていると言えるでしょう。
クラウド型とインストール型の比較
会計ソフトには「クラウド型」と「インストール型(パッケージ型)」があり、それぞれ特徴が異なります。
| 比較項目 | クラウド型 | インストール型(パッケージ型) |
|---|---|---|
| 特徴 | ベンダーが提供するサーバーにアクセスし、クラウド上のシステムを利用 | ソフトウェアをパソコンにインストールして利用 |
| メリット | 導入しやすく、インターネット環境下なら端末を問わずに利用可能 | オフライン環境でも操作可能 |
| デメリット | 動作が通信環境に左右される | ソフトウェアのバージョンアップは自身で行う必要がある |
インストール型の会計ソフトは、PCにソフトウェアをダウンロードして利用でき、インターネット回線がない環境でも操作できる点がメリット。
クラウド型は比較的新しい形式で、ソフトウェアのダウンロード不要・ブラウザ上でアカウントにログインするだけで利用できる点がメリットです。インターネット環境は必須であるものの、ソフトのバージョンアップ不要で最新状態が保たれるため、会計ソフトを手間なく利用したい人にはクラウド型がおすすめです。
料金の比較
会計ソフトの料金は、導入形態で大きく異なります。クラウド型とインストール型(パッケージ型)の料金相場は以下の表をご覧ください。
| 導入形態 | 料金相場 |
|---|---|
| クラウド型 | 月額1,000円~6,000円程 |
| インストール型・パッケージ型 | 2万円~8万円程 (買い切り) |
クラウド型会計ソフトは、月額課金制(サブスクリプションモデル)であることが多く、月額料金の相場は1,000円~6,000円程です。一方でインストール型の会計ソフトは2万円~8万円程の価格で一括購入でき、ランニングコストがかからない場合が多いです。→会計ソフトの費用相場はこちら(別記事)
公益法人・一般法人に特化した会計ソフトは機能が多い分、月額料金が1万円台~と高くなる傾向にありますが、機能を絞ることで安い料金で契約できる場合も。安く会計ソフトを契約したいなら、会計ソフトの機能を絞り、複数社の料金を比較することをおすすめします。
まとめ:公益法人会計基準に基づいた書類作成ができる会計ソフトがおすすめ
公益法人・一般社団法人に特化した会計ソフトを利用することで、個別に公益法人会計基準に対応する必要なく、簡単に要件に合った帳簿付け・決算書作成が可能となります。設立したばかりで簿記の知識が浅い経理担当者や、これまでのExcelなどでの会計処理に限界を感じている経理担当者は、ぜひ一度、公益法人会計ソフトの無料トライアルをお試しください。
PRONIアイミツ(当サイト)では、BtoB受発注支援のプロとして、企業の会計ソフト選びを支援しています。いくつかの質問に答えるだけで、専任コンシェルジュがおすすめの会計ソフトを複数社ご提案いたしますので、会計ソフト選びにぜひ活用ください。
よくある質問
一般社団法人や公益法人向け会計ソフトについて、よくある質問に答えます。
公益法人とは
公益法人は「公益のために活動する法人」のことです。公益とは社会全般、不特定多数の利益を追求する営みを指し、公益法人の活動は営利目的でない活動に限定されます。たとえば、祭祀、学術、芸術、慈善事業などが公益事業の対象となり、代表的な公益法人は宗教法人、医療法人、財団法人、社団法人などです。
かつては公益事業の基準があいまいで、公益法人の認可を受けるのは困難とされていました。しかし、現在では仮に公益性がなくても一般社団法人・一般財団法人として法人格を取得することが可能。さらに、公益性があると認められる場合は公益社団法人、公益財団法人として認可を受けられます。
なお、公益法人に近い組織としてNPO法人がありますが、公益法人とNPO法人は公益目的事業比率や必須条件、認定機関に違いがあります。
一般社団法人とは
一般社団法人は「営利目的でない集団に対して法人格が与えられたもの」です。株式会社などの会社形態と比較すると、一般社団法人は「利益追求を目的としているか」という観点で異なります。具体的な違いとしては、一般社団法人は株式会社のように余剰利益を株主に分配することができません。
とはいえ、一般社団法人の活動内容に制限はなく、収益事業によって利益を生むことも可能です。生み出した利益は翌年度に繰り越す・役員報酬や給与として給付することができます。
公益法人と一般社団法人の違いは?
公益法人では活動内容が「営利目的でない活動」に限定される一方、一般社団法人では活動内容に制限はなく、非営利活動と営利活動を並行して行うことが可能です。また、公益法人として活動するためには公益認定等委員会からの認定が必要で、一般社団法人より設立条件が厳しい点も違いです。
公益法人会計基準とは?
公益法人会計基準とは、公益法人が会計帳簿・計算書類を作成するための基準です。公益法人ごとに自由なフォーマットで財務諸表を作成すると信憑性を担保できないため、会計基準が設けられています。
株式会社など一般の企業では、資本取引や損益取引などを取り扱いますが、公益法人では指定正味財産(寄付者の意向によって使い道が制限される資産)と、一般正味財産(使い道が制限されていない寄付金や事業収入)の2つを取り扱います。そのうえで、正味財産増減計算書(一般の企業における損益計算書にあたる)において、この指定正味財産・一般正味財産の変動状況を明示する必要があります。
クラウド型でおすすめの公益法人会計ソフトは?
クラウド型でおすすめの公益法人会計ソフトは、「PCAクラウド公益法人会計」です。PCAクラウドシリーズは導入実績が20,000法人を超え、信頼性の高いシステム。科目は最大で5階層まで登録可能で、事業区分ごとに予算を作成できることもおすすめの理由です。
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