会計システムの費用相場は?料金比較でおすすめの13選を紹介
会計システムは、データをもとに経営状況を随時把握できるほか、経理作業の簡易化によるミスの低減、業務の効率化に貢献するツールです。近年は、価格が安く、ネット環境さえあればいつでも利用できるクラウド版の会計システムが人気です。会計システムの費用相場は、クラウド型であれば月額1,000円~3,000円ほど。導入費用が発生しないサービスも多く、コストを削減したい企業にもおすすめです。
本記事では、料金比較でおすすめの会計システム13選を紹介します。各サービスの費用や機能、特徴を比較しますので、会計システムをお探しの企業はぜひ参考にしてください。
会計システムの費用相場
会計システムの費用相場は、クラウド型が月額1,000円~3,000円ほどで、初期費用無料のサービスが多いです。一方、インストール型は買い切りで、1万円~3万ほどです。
| 導入形態 | 初期費用 | 月額料金 |
|---|---|---|
| クラウド型会計システム | 無料 | 1,000円~3,000円ほど |
| インストール型会計システム (買い切り型) |
1万円~3万円 |
無料 |
クラウド型会計システムの初期費用・月額料金
クラウド型会計システムは、初期費用無料の製品が多いです。月額料金の相場は1,000円~3,000円ほどですが、機能が豊富なものは月額数万円となることがあります。一方、機能を必要最低限に絞ったサービスは安い価格で利用できます。
クラウド型会計システムは、オンライン環境さえ整っていれば、パソコンやスマートフォン、タブレットなど複数の端末から利用できます。また、システム更新は自動的に反映されるため、ユーザーが手動でバージョンアップを行う手間が省ける点もメリットです。
インストール型会計システムの初期費用・月額料金
インストール型(パッケージ型)の会計システムは一括購入の製品がほとんどで、1万円~3万円の初期費用がかかります。ただし、買い切りのため、月額料金は発生しません。
インストール型の会計システムは、パソコンにソフトをダウンロードして使用する形式で、オフライン環境でも作業を進められるのが特徴です。
会計システムの料金比較表
ここでは、2025年最新、料金比較でおすすめの会計システムを比較します。
それぞれどのような特徴があるのか、利用料金はどのくらいかかるのか見ていきましょう。
| サービス名 | 導入形態 | 企業規模 |
|---|---|---|
| freee会計 | クラウド型 | 個人・中小企業・大手企業 |
| 弥生会計Next | クラウド型 | 個人・中小企業 |
| マネーフォワード クラウド会計 | クラウド型 | 個人・中小企業・大手企業 |
| 円簿会計 | クラウド型 | 個人・中小企業 |
| FX4クラウド | クラウド型 | 中小企業・中堅企業・大手企業 |
| かんたんクラウド会計 | クラウド型 | 個人・中小企業・大手企業 |
| クラウド発展会計 | クラウド型 | 中小企業・大手企業 |
| 勘定奉行クラウド | クラウド型 | 中小企業・中堅企業 |
| スマイルワークス | クラウド型 | 中小企業・中堅企業・大手企業 |
| 会計王 | インストール型 | 個人・中小企業 |
| 会計らくだ | インストール型 | 中小企業 |
| 弥生会計 25 | インストール型 | 個人・中小企業 |
| HANJO会計 ※終了 |
クラウド型 | 個人・中小企業 |
【2025年最新】料金比較でおすすめの会計システム13選
ここからは、2025年最新、料金比較でおすすめの会計システム13選を紹介していきます。
それぞれどのような特徴があるのか、利用料金はどのくらいかかるのか見ていきましょう。
おすすめの会計システム一覧
freee会計
クラウド会計freeeは、シェアNo.1を誇る会計システムです。ネットバンキングやクレジットカードから明細を自動取得し、前もって設定しておいた仕訳ルールやAIによる推測に基づいて自動で記帳することができます。
ユーザーの約8割の業務時間が半分に減ったというデータからも、大きく業務効率化に貢献していることがうかがえるでしょう。ERP型の会計ソフトであることから、見積・請求書の作成や債権管理、決算などをまとめて行えるのもうれしいポイントです。人気はベーシックプランですが、ERP機能もすべてカバーしたい場合にはプロフェッショナルがおすすめでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・多くの企業に導入されている会計システムをお探しの企業
・ERP機能付きの会計システムをお探しの企業
主な機能
弥生会計 Next
弥生会計Next(旧:弥生会計オンライン)は、会計ソフトでシェアNo.1を誇る老舗メーカー・弥生が提供しているクラウド型会計システムです。銀行口座やクレジットカードの明細をはじめ、レシート、領収書のスキャンデータ、スマホアプリで撮影しただけのデータまで自動で仕訳てくれるほか、分かりやすい画面設計で初心者でも簡単に管理可能。
ベーシックプランであれば、操作方法のみならず仕訳や経理業務に関する相談もできます。全国の約1万以上の税理士や会計事務所とパートナーシップを結んでいるのも魅力でしょう。2ヶ月間の無料体験プランも用意されています。
【こんな企業におすすめ】
・信頼できる老舗メーカーの会計システムをお探しの企業
・サポート体制が万全な会計システムをお探しの企業
主な機能
マネーフォワード クラウド会計
マネーフォワードクラウド会計は、経理業務の大幅な効率化を叶える会計システムです。銀行やクレジットカード、電子マネーなどの明細はもちろん、POSレジシステムや勤怠システム、人事労務システムなどとも連携することによって、入力・仕訳のすべてを自動化可能。
AIが搭載されているため、使えば使うほど学習していき、入力・仕訳がみるみる楽になっていくのもうれしいポイントでしょう。小規模事業の方はスモールビジネスプラン、会計業務が複雑、請求書発行が多いという場合にはビジネスプランがおすすめです。
【こんな企業におすすめ】
・AI搭載の会計システムをお探しの企業
・さまざまな外部システムと会計システムを連携させたい企業
主な機能
円簿会計
円簿会計は、なんとすべての機能を無料で使うことのできるクラウド会計システムです。仕訳帳や出納帳、総勘定元帳などの機能のほか、年次決算、年次繰越などのまでカバーしていながら、すべての機能を無期限・無料で利用することができます。これまでに弥生会計を使っていた場合には、データをそのままインポートすることも可能。
データはすべて暗号化されているため、セキュリティ面も安心です。本来であれば数万円はかかる機能を無料で使えるため、費用をなるべく抑えたい場合にはぴったりでしょう。Yahoo! JAPAN IDを利用します。
【こんな企業におすすめ】
・会計システムにかかる費用をなるべく抑えたい企業
・リーズナブルかつ高性能な会計システムをお探しの企業
主な機能
FX4クラウド
TKCが提供しているFX4クラウドは、中小企業向けのクラウド会計システムとしてNo.1のシェアを誇る会計システムです。仕訳入力の効率化や資金管理の効率化をはじめ、損益計算書機能、部門別業績管理機能なども搭載されているため、経理業務全般の効率化を叶えます。
1万4,500社もの中小企業で導入されていることからも、多くの信頼を寄せられていることがうかがえるでしょう。また、世界最高水準のセキュリティ体制を誇るTKCデータセンターで保管・管理されるのも安心できるポイントです。
【こんな企業におすすめ】
・中小企業におすすめな会計システムをお探しの企業
・国内の安全なデータセンターで管理されている会計システムをお探しの企業
主な機能
かんたんクラウド会計
かんたんクラウド会計は、ミロク情報サービスが提供している会計システムです。誰でも簡単に利用できる分かりやすい管理画面が魅力であるほか、ネットバンキングやクレジットカードの情報をアカウントアグリゲーションにより一括で収集して仕訳作成も可能。
レシートの画像データから金額や日付を自動で読み込んで仕訳を完成させることもできます。同シリーズの「かんたんクラウド給与」とあわせて利用するのもおすすめでしょう。主に小規模企業や中小企業、個人事業主の方に利用されています。
【こんな企業におすすめ】
・簡単に利用できる会計システムをお探しの企業
・会計システムと給与システムをライン使いしたい企業
主な機能
クラウド発展会計
クラウド発展会計は、日本ビズアップが提供している会計システムです。銀行やクレジットカードの明細を自動で取り込み仕訳できるほか、データを活用して経理管理資料も自動作成。貸借対照表と損益計算書、キャッシュフローまで自動で作ることができるなど、経理業務の負担を大幅に軽減する機能が満載です。
すでに全国1,400件もの会計事務所が利用しており、マッチしている会計事務所のリコメンドサービスを無料で提供しているのも魅力の1つでしょう。2カ月間の無料体験版も用意されています。
【こんな企業におすすめ】
・会計システムの導入でさまざまな業務の効率化を叶えたい企業
・おすすめの会計事務所を紹介してほしい企業
主な機能
勘定奉行クラウド
オービックビジネスコンサルタントが提供している勘定奉行クラウドは、2019年に「中堅・中小企業のITアプリケーション利用実績と評価レポート 会計管理ソフトウェア部門」で導入シェアNo.1に輝いた会計システム、勘定奉行のクラウド版です。シリーズ累計導入数82万※を誇る、信頼性の高いサービス。
入出金のみならずさまざまなデジタルデータと連携できるため、取引入力の自動化が可能。それぞれの企業によって異なる管理会計にも対応し、最新の経営状況をいつでもチェックすることができます。全データが暗号化されているのみならず、24時間365日体制で運用を監視。セキュリティ面が万全なので安心して利用できるでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・多くの企業に導入されている会計システムをお探しの企業
・セキュリティ面が強固な会計システムをお探しの企業
※OBC上でユーザー登録を完了した数(2025年8月末時点)
主な機能
スマイルワークス
スマイルワークスは、さまざまなバックオフィス業務の効率化を叶えるクラウドERPシステムです。プロジェクト別の収支管理機能をメインに、ワークフロー機能や販売管理機能、給与管理機能、財務会計機能などを幅広くカバー。財務会計機能を活用すれば、ボタン1つでその月の売上や経費、人件費などが会計機能に連動できるので、入力業務の煩わしさから解放されるでしょう。
また、グループアカウント機能のおかげにより、最新のデータを会計事務所ともリアルタイムに共有可能です。
【こんな企業におすすめ】
・バックオフィス業務の効率化をまとめて行いたい企業
・会計事務所ともリアルタイムで情報を共有したい企業
主な機能
会計王
会計王は、ソリマチ株式会社が提供する会計システム。個人・中小企業向けのインストール型会計システムで、帳簿づけから試算表・決算資料の作成、経営状態の確認を簡単に行える製品です。銀行のWeb明細から自動的に仕訳を作成でき、業務の手間を軽減します。
もちろん、インボイス制度・改正電子保存保存法にも対応。料金は44,000円(税込)で、導入前に30日間無料でお試しが可能です。
会計らくだ
会計らくだは、株式会社ビーエスエルシステム研究所が提供する会計システム。小規模法人・中小企業向けのインストール型システムで、現場の税理士の声から生まれました。記帳専門システムで、決算処理は税理士に依頼し、日常の記帳を自社で行うことに特化。税理士と連携しながら業務を効率化することを目的としています。
自動転記機能により、記帳内容が各帳簿に自動で転記され、記帳漏れを防止。インボイス制度にも対応し、初心者でも扱いやすいシンプルな設計が特徴です。価格は13,200円(税込)と安いこともおすすめの理由。
弥生会計 25
弥生会計 25は、弥生株式会社が提供する会計システム。インストール型システムで、初心者でも使いやすい設計が特徴。仕訳の自動化により記帳作業を効率化し、簿記に不安がある方でも簡単に使用できます。最新の法令に対応した機能も充実し、法人や個人の会計業務をスムーズにサポート。経営状況をリアルタイムで把握できる経営分析機能など、便利な機能も搭載しています。
料金は50,000円(税抜)からで、「あんしん保守サポート」を付けることもできます。
主な機能
※この製品は現在終了しています。
HANJO会計は、飲食店を経営している個人事業主の方におすすめの会計システムです。飲食店経理向けにカスタマイズされており、飲食店の運営で頻出の仕訳が登録済み。銀行口座やクレジットカードの明細データもネットを通して自動で取り込み、レシートは写真を撮影するのみなので、経理業務の負担が減って本業に集中できるのがうれしいポイントでしょう。無料プラン・有料プランの2つから選ぶことができ、有料であっても月額たったの980円というのも人気の秘密です。無料プランはデータ保存期間など一部に制限があります。
【こんな企業におすすめ】
・リーズナブルな会計システムをお探しの企業
・会計システムをお探しの飲食店経営者の方
以上、機能比較や料金比較でおすすめの会計システムを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、会計システム選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
会計システムを選ぶ時の注意点
ここでが、会計システムを選ぶ際の注意点をチェックしていきましょう。
使いやすい会計システムを選ぶ
会計システムを選ぶ際には、使いやすさが非常に重要なポイントです。経理業務の効率化を叶えるためには、分かりやすくサクサクと作業を進められるシステムを導入する必要があります。
多くの会計システムが、実際に導入する前に無料トライアルを実施しています。基本的には1ヶ月程度、長いものでは3ヶ月ほど無料で使えるものもあるので、じっくりと使い心地を確認してから本格的に導入しましょう。
セキュリティ対策が万全な会計システムを選ぶ
クラウド型の会計システムを利用する場合には、経理データをネット上に保存することとなります。そのため、ネットワークセキュリティ対策が厳重になされているかどうかが重要なポイントです。データや通信の暗号化、ISO 27001の認証を受けているかどうかなどをきちんとチェックしておきましょう。
まとめ:会計システムは価格・機能をトータルで比較しよう
ここまでおすすめの会計システム10選を紹介してきました。料金プランが公開されているものも多い中、別途見積もりが必要な会計システムもありました。また、機能や特徴もさまざまであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
利用料金については、すべての機能を無料で利用できる会計ソフトもあれば、個人事業主向けのリーズナブルな会計ソフトも少なくありません。
また、弥生会計Next(旧:弥生会計オンライン)の場合はベーシックプランであっても年額3万円4,800円、1ヶ月あたり2,900円で利用できるため、その他の法人向け会計システムよりもコストパフォーマンスに優れていると言えます。「機能も費用も妥協したくない」という場合には、弥生会計Nextがおすすめかもしれません。
とはいえ、会計システムは多数あり、どれを導入すべきか迷ってしまうでしょう。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、会計システム選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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