社内wikiにおすすめのナレッジマネジメントツール8選【2024年最新】
会社の力を高めるマネジメント手法として、各従業員の持つ知識の共有が重要視されています。なかでも押さえておきたい活用策が、wiki形式でのノウハウの集約です。
そこで、この記事ではナレッジマネジメントの導入を考える企業におすすめの社内wikiツールをご紹介します。組織内で多彩な活用ができてメリット豊富なツールを、その特色と合わせて見ていきましょう。なぜナレッジ共有に注目が集まるのか、どのように選べばいいか、といった気になるポイントも解説します。
- 企業におけるナレッジ共有の重要性
- ナレッジ共有ツールを導入するメリット
- ナレッジマネジメントにおすすめな社内wikiとは
- 【比較表】ナレッジマネジメントにおすすめな社内wiki
- ナレッジマネジメントにおすすめな社内wiki6選
- 無料で使えるナレッジマネジメントにおすすめな社内wiki2選
- ナレッジマネジメントにおすすめな社内wikiの選び方
- まとめ
企業におけるナレッジ共有の重要性
これまでにも社内メールをはじめとした情報共有の手段はありました。しかし、時代とともに即戦力の人材育成や、ビジネス環境への適応力が一層求められるようになっています。社内の個人が蓄積している「暗黙知」を活かせずにいると、人材育成の際にゼロから知識を伝えなくてはなりません。時間のロスも増える一方で効率的とは言えないでしょう。そのため、生産性向上のために情報共有のシステムを作るナレッジマネジメントが必要とされています。
ナレッジ共有ツールを導入するメリット
ナレッジマネジメントを進めるにあたり、社内情報を共有するためのツールが開発・提供されています。課題に合わせて自社に合ったものを選べるのが魅力です。では、導入することで具体的にビジネスはどう変わるのでしょうか。3つのメリットをご紹介します。
業務の属人化防止
中小企業が抱えがちな問題に、業務の属人化があります。特定の従業員だけが対応できた業務が、その担当者の退職によって回らなくなり多くの損失を生むことが考えられるでしょう。
万一のトラブル発生時に対応できる人が不在となると、社内は混乱してしまいます。また知識を備えた人が存在しないことでチェック体制も不十分に。さらに、若手にノウハウが引き継がれず、顧客の信頼関係にまで影響が及んでしまうことが考えられます。そんな非効率な事態を防ぐために、ナレッジマネジメントによる情報共有は有効な手段のひとつです。属人化を未然に防いで企業の力を発揮させましょう。
従業員のスキルアップ
従業員が蓄積させてきた情報を共有するナレッジマネジメントは、いわば知識の集約。最新のマニュアルや営業データ、トラブルシューティングなどをまとめて、必要な時にすぐアクセスできます。これまで個人のやり方に差異があったのであれば、情報が統一されることで最適な方法が導かれるでしょう。
情報や知識、技術がスムーズに得られることで業務にばらつきがなくなり、従業員のスキルアップが図れます。経験の少ない者であっても顧客へのベストな対応が迅速にできるかもしれません。正しい情報に一人ひとりが行き着ける環境は、結果的に企業全体の成長につながります。
業務の効率化
業務の効率化を促すことからも、ナレッジマネジメントの導入は有用と考えられています。社内の知識を人から人へ伝えていくには手間がかかり、すべてを確実に伝えられるとも言い切れません。確立したノウハウを社内全体で共有できると、業務にあたり飛躍的な効率アップが期待できます。
また、紙で作成していたマニュアルをデータ化することで、それまでの重複した作業を大幅に減らすことが可能です。停滞することなく無駄がない業務を目指すのであれば、ナレッジマネジメントを有効活用しない手はないでしょう。
ナレッジマネジメントにおすすめな社内wikiとは
社内wikiはwebブラウザからページの更新を行えるwebサイト編集システムです。社内の情報を集約させたページを、複数名で共有して編集できるという特長があります。HTMLなどの知識を持たないユーザーでも簡単に編集できる機能が揃っているシステムも。
特定の人しか扱えないwebページでは、更新が滞っていく恐れがあります。編集が必要と感じた閲覧者によって、未完成な部分が適宜補える社内wikiではその心配がありません。最新情報を皆で作り上げていける点が魅力と言えるでしょう。コミュニケーションの活性化になる機能を備えたものもあり、ナレッジマネジメントにおいて需要が高まっているツールです。
【比較表】ナレッジマネジメントにおすすめな社内wiki
ここからはナレッジマネジメントにおすすめな社内wikiを紹介していきたいと思います。まずはご紹介するナレッジマネジメントシステムでPRONIアイミツがおすすめのサービスを料金や機能項目、連携サービスで絞り込んで比較表にまとめてみました。各サービスの違いや特徴が一目でわかるのでぜひご覧ください。
各サービスの具体的な特徴は後ほどご紹介しておりますので比較表と合わせて、ナレッジマネジメントシステム選びの参考にしてください。
ナレッジマネジメントにおすすめな社内wiki6選
うまく取り入れることで業務の改善に期待ができる社内wikiツール。実際にどのようなツールが提供されているのか、それぞれの特色や強みとともにご紹介します。ナレッジマネジメントの参考に、ぜひ自社に合ったツールを探してみてください。
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料金
月900円 -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
DocBaseは、東京都武蔵野市のwebシステム会社クレイが提供する情報共有サービスです。自宅からのリモートワークに重点を置き、セキュアな情報共有を追求。登録実績7,000社、継続率99%というデータがあり、多くの企業に利用されています。
特長の一つが文書エディタの手軽な操作性。シンプルで投稿がしやすく、まるでWordのように簡単に書けます。さらに、外部メンバーとの共有やオンライン議事録で役立つ機能が充実。テレワークの場での活用事例が豊富です。
安心して利用できるようセキュリティ対策は複数の角度から徹底。2段階認証、アクセス制限、シングルサインオンなどが搭載され、国内トップレベルの安全性です。料金プランは1ユーザーあたり月額300円(税抜)からと手頃で初期費用なし。30日間の無料トライアルも用意されています。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- ISMS
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- アクセスコントロール
- パスワード設定
NotePM
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料金
月4,800円 -
初期費用
なし
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最低利用期間
1ヵ月
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最低利用人数
なし
NotePMは神奈川県川崎市のwebシステム会社プロジェクト・モードが開発した社内wikiです。マニュアルや業務ノウハウ、設計書などあらゆる情報を一元管理でき、使いやすさが支持を集めています。
web上で簡単にドキュメントが書けるエディタを採用。Word・Excel・PDFの中身まで全文検索が可能ですぐに情報を見つけられます。フォルダ構造でデータを整理しやすく誰でも簡単に扱えて、アクセス制限を幅広く設定できる点も必見です。
データを守る強固なセキュリティも特長。すべての通信を暗号化するほか、24時間365日のデータ監視やバックアップ体制が万全です。料金プランは3ユーザーで月額1,000円(税込)の「スターター」から100ユーザー以上の「プレミアム」まで豊富。簡単かつ安心して使える社内wikiとしておすすめです。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
- 冗長化
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- アクセスコントロール
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料金
月1,520円 -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
Qiita team(キータチーム)は東京都港区に本社を置くIncrementsが運営する社内wikiサービスです。信頼感のあるチームを作る場を目指し、投稿も共有もシンプル。いかに気持ちよく使えるかにこだわった機能でチームをサポートします。
特筆すべきは簡単に書ける操作性でしょう。プレーンテキストで書くだけというシンプルさが好評で、テンプレート機能は日報や議事録に便利。投稿後はフィードで共有するだけで整理を気にする必要がありません。探しやすい検索システムも備わっています。
記事にコメント欄があるため社内コミュニケーションの活性化にもつながります。3名まで月額1,520円(税込)の「Micro」など5種類の料金プランで、30日間無料トライアルもあり。手軽だからこそ長く続く社内wikiとの声が多く、既に5,000チーム以上が利用しています。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- アクセスコントロール
- パスワード設定
- リンクの有効期限設定
- 英語
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料金
月500円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
esaは東京都中野区にあるesaが運営する情報共有サービスです。「情報を育てる」をコンセプトに、楽しくチームで取り組めるナレッジマネジメントを提案。これまでに3,000もの企業・団体が導入しています。
はじめから完璧なドキュメントではなく、書き途中のままで投稿可能。不完全でもメンバーが最速で情報共有できることを大切に考えられています。その後チーム内で更新を繰り返して、ゆるやかに情報を育てるスタイルの社内wikiです。
2ヶ月間のフリートライアル後、月々1名500円(税込)で利用可能というわかりやすい料金設定が魅力。入力補助が豊富で、各種サービスとの連携、リアルタイムプレビューなど機能面も充実しています。チャットのような気軽さと社内wikiの情報整理をかけ合わせたナレッジマネジメントが実現できるでしょう。
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- 通信の暗号化
- IP制限
- パスワード設定
- リンクの有効期限設定
- ドキュメントのテンプレート機能
- ドキュメントへのタグ付け機能
- ドキュメントの下書き保存機能
- グラフやPDFなどの埋め込み機能
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料金
月720円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
20人
Qastは東京都渋谷区にオフィスを構えるanyが運営する社内wikiツールです。Q&Aとメモ機能の活用でナレッジを共有。必要な機能だけを搭載しているため簡単に使えて、社内の知恵袋として活躍します。
業界や職種を限定しないシンプルな機能が特長。頻繁に発生する質問はQ&Aに、個人のナレッジはメモに投稿して質問・回答の繰り返しをなくします。投稿数や反応数はスコアで表示されて貢献度が一目瞭然。匿名の質問、柔軟なアクセス権限、ファイル内文字列検索も搭載しています。
料金プランはメンバー数に応じて月額2,250円(税抜)から用意。初期費用なし、解約費用なしで30日間無料トライアルも利用できます。より強固なセキュリティや容量アップをオプションで追加できるため自社に最適なプランが見つかるでしょう。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- パスワード設定
Scrapbox
出典:Nota, Inc https://scrapbox.io/product
Scrapboxはアメリカに本社を構え、京都市と東京都港区を拠点とするNotaが提供しています。マニュアルからアイデアまで何千何万もの情報を簡単に管理。チームを考えた新しい社内wikiとして、情報の自動整理を強みとしています。
分類をしなくてもページがつながり、社内wikiで悩みがちなフォルダ構成の問題を解決。日常会話をするように気軽に投稿できてコミュニケーションが加速します。リアルタイムで複数名が編集できるほか、深い議論が可能でミーティングの時間が大幅に減らせるのもポイントです。
世界最高水準でのデータ管理や、暗号化通信での保護などセキュリティ面も安心。毎月3,000の新規プロジェクトに活用されている実績があります。ビジネスプランは容量・人数制限なし1ユーザー月額1,000円で、無料版では100ページまでのお試し利用が可能です。
以上、ナレッジマネジメントにおすすめな社内wikiを詳しく解説しました。PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、ナレッジマネジメントツール選びの相談を承っています。いくつかの質問に答えるだけで自社におすすめのツールがわかる診断(無料)も用意していますのでぜひご活用ください。
無料で使えるナレッジマネジメントにおすすめな社内wiki2選
無料で利用できる社内wikiツールはコストの心配が不要で、運用が難しそうと感じる方も気軽に始められます。ナレッジマネジメントの推進にまずは社内wikiを導入したいとお考えなら、試してみてはいかがでしょうか。
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料金
月550円/ユーザー -
初期費用
なし
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最低利用期間
なし
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最低利用人数
なし
Kibelaは東京都港区にあるビットジャーニーが提供する情報共有ツールです。シンプルな画面と誰でも扱いやすい操作性で、運営がスムーズ。ストックした情報がチームと一緒に成長していくような機能を多数揃えています。
定着しやすいインターフェースで、プロジェクト管理はもちろん営業レポートや企画書、コンテンツ管理にまで活用可能。記事投稿はMarkdown、リッチテキストエディタ、PlantUMLに対応しており、スマートに編集できることに定評があるツールです。
情報を活用するための機能も充実。4段階のユーザー権限設定、プレゼンテーション機能、記事の外部共有などでチームの成長を支えます。5名までであれば月額無料の「コミュニティープラン」が適用され、有料プランには14日間無料トライアルもあり。少人数のチームを育てたい方に最適でしょう。
- チャットサポートあり
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
- 通信の暗号化
- IP制限
- 二要素認証・二段階認証
- シングルサインオン
- アクセスコントロール
Dropbox Paper
出典:Dropbox https://www.dropbox.com/ja/paper
Dropbox Paperは、アメリカに本社を置き東京都中央区に日本法人があるDropboxが提供するワークスペースです。アイデアを出し合い、共同作業を行うために最適な場として開発されました。世界中で利用されているDropboxのユーザーであれば無料で使うことができます。
規模を問わずさまざまなチームに役立つ機能があり、導入事例も多数。議事録、予定、タスクの割り当てといった会議に必要な情報を一か所にまとめることができます。また、タスクや納期の把握、アイデアの交換、製品仕様書の作成にも便利です。
情報はわかりやすい形で整理され、フィードバック機能も搭載。他のツールとの連携に強く表現力に優れています。ナレッジマネジメントをはじめ、働き方全体の見直しに活躍するでしょう。幅広い業種においてクリエイティブな共同作業の場を提供するサービスです。
ナレッジマネジメントにおすすめな社内wikiの選び方
社内wikiは搭載されている機能や編集画面、管理のスタイルなど特色がそれぞれに見られます。ナレッジマネジメントにあたりどれを導入するか迷う方も少なくありません。そこで、特に押さえておきたい社内wikiの選び方をご紹介します。
気軽に更新・編集できるものを選ぶ
ナレッジマネジメントは、すべての社員のナレッジを蓄積して活かしていく必要があります。社内の情報は最新のものを共有して、更新の停滞を防がなければなりません。そのため、誰にとっても使いやすく更新や編集が気軽にできることが重要とされます。
細かくナレッジを管理できるツールであっても、手順が難しいと負担に感じる人が出てくるでしょう。SNSに書き込むような感覚で楽に扱えるものであれば、更新・編集が活発になります。また、全員が気軽に行えることでツールの利用を長期的に続けられるでしょう。シンプルな操作や見やすいインターフェースを強みとしている社内wikiを選ぶことをおすすめします。
セキュリティ面が万全なものを選ぶ
社内wikiには組織全体の重要なナレッジが集まるだけに、セキュリティ面の注意が必要です。対策が万全に施されていないと情報漏洩を引き起こしかねません。セキュリティ対策として2段階認証や、ID入力の手間をなくすシングルサインオンを搭載しているツールが多く見られます。また、通信をすべて暗号化する機能や、アクセス履歴の保存機能などをセキュリティ対策として採用しているツールもあるでしょう。
料金プランと別に、より厳重なセキュリティ対策がオプションで追加できる場合もあるので事前に確認しておくことをおすすめします。大切なデータを安全に蓄積していくことは、ナレッジマネジメントでは必須事項だと言えるでしょう。
まとめ
個人が培ってきた情報を集めて企業の生産力を上げる、ナレッジマネジメント。知識を口頭で伝えていくことは難しく、その課題を解決することで社内全体のスキルアップになります。多種多様なナレッジマネジメントの取り組みの中でも、社内wikiの導入はおすすめです。
誰もが必要な情報にすぐ直結できて、貴重なノウハウをチームで共有していく。そのための機能がいくつも備わり、操作性やセキュリティも追求されているツールです。人材の入れ替わりが激しく競争力も求められる時代において、社内wikiの需要はこれからも高まっていくでしょう。
PRONIアイミツ(当サイト)では、ITツール受発注支援のプロとして、ナレッジマネジメントツール選びについての相談を受け付けています。いくつかの質問に答えるだけで希望要件に合ったツールが分かる診断(無料)もありますので、ぜひ一度お試しください。
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