【2024年最新】ナレッジマネジメントツール10選の料金相場を比較!
企業活動のなかで独自にはぐくまれてきた知識やノウハウ、それぞれの部署やチーム内でシェアされてきた情報などを収集し、情報を整理・活用していくことをナレッジマネジメントといいます。
会社にとって避けるべきは、それぞれの業務を属人化してしまうこと。知識やノウハウが共有されぬままに社員が入れ替わってしまう、辞めてしまうとなると、またはじめから知識を積み重ねていくこととなってしまいます。そのようなミスを防ぐためにナレッジマネジメントは非常に重要といえるでしょう。
しかし、知識を共有すると言っても、具体的にどのように行うのかがイメージできない方も多いかもしれません。そんな時におすすめなのが、ナレッジマネジメントツールです。
今回は、おすすめのナレッジマネジメントツール10選とともに、それらの特徴や利用料金、コストパフォーマンスに優れているものはどれなのかをご紹介いたします。
ナレッジマネジメントツールを導入しようと検討している方は、ぜひ参考になさってください。
1.ナレッジマネジメントツールを選ぶポイント
おすすめのナレッジマネジメントツール10選をご紹介する前に、ナレッジマネジメントツールを選ぶ際の注意点をチェックしておきましょう。
簡単に操作できるのか
せっかくナレッジマネジメントツールを導入しても、操作が複雑で難しいと意味がありません。社内の誰であっても気軽に使うことのできるツールを導入しないと、結局は操作できる人が限られてしまい、知識やノウハウが一向にシェアされないでしょう。
ナレッジマネジメントツールを導入する際は、無料トライアルを利用するなどして前もって使いやすさを確認しておき、誰でも気軽に使えるようであれば導入する、といった流れを徹底するべきです。
無料トライアルを利用せずにすぐに導入してしまうと、後々費用の無駄になりかねません。
セキュリティ面は整っているのか
先にも述べたように、ナレッジマネジメントツールは社内における情報を整理し活用していくものです。そのため、セキュリティ対策が万全のものを導入しないと、最悪の場合社内の重要事項が外部に漏れてしまうかもしれません。
そのような事態を防ぐためにも、
・通信やデータは暗号化されているのか
・安心できるデータセンターを利用しているのか
・不正アクセスは監視されているのか
・2段階認証に対応しているのか
などを事前に確認し、セキュリティ面がきちんと整っているツールを選びましょう。
どんな機能を求めるのか
ナレッジマネジメントツールと一口に言っても、搭載されている機能はさまざまです。そのため、掲示板機能やチャット機能もある社内SNS的役割も持ったものにしたいのか、気軽に情報にリーチできるよう全文検索機能がほしいのか、オンラインストレージとしても活用していきたいのかなど、どのような機能が搭載されていてほしいか事前に整理しておきましょう。
どういった機能を求めるのかによって導入するべきツールは変わってくるので、ツール選びをスピーディに行うためにも、ほしい機能を整理しておくことは非常に重要です。
2.おすすめのナレッジマネジメントツール10選
ここからは、おすすめのナレッジマネジメントツール10選をご紹介します。それぞれの料金表も掲載しているので、ぜひ参考になさってください。
1.Qast
プラン | 料金 | ユーザー数 |
フリー | 0円 | 10名まで |
スタンダード | 600円 1名/月(年間契約) | 20名から |
エンタープライズ | 900円 1名/月(年間契約) | 20名から |
anyが提供しているQastは、誰でも気軽に使えるシンプルさが魅力のナレッジマネジメントツールです。Q&A機能やメモ機能で簡単にノウハウや情報を共有することができます。既読人数は可視化されているので、情報の共有もれも未然に防止。ファイルの中身まで検索できる全文検索機能や、匿名での質問機能なども搭載されています。通信やデータの暗号化、不正アクセスの監視、二段階認証による不正ログインの防止など、セキュリティ面が万全なのも魅力でしょう。
【こんな企業におすすめ】
・シンプルで使いやすいナレッジマネジメントツールをお探しの企業
・情報の共有もれを防ぎたい企業
2.DocBase
プラン | 月額料金/税抜 | ユーザー数 | ストレージ |
スターター | 900円 | 3名まで | 3GB |
ベーシック | 4,500円 | 10名まで | 10GB |
レギュラー | 9,000円 | 30名まで | 30GB |
ビジネス100 | 1万9,500円 | 100名まで | 100GB |
ビジネス200 | 3万9,500円 | 200名まで | 200GB |
※200名以上も対応可能
クレイが提供しているDocBaseは、いつでもどこでもナレッジを共有できる人気のサービスです。サイバーエージェント宣伝本部やBASE、ディップなど数々の有名企業など、これまでに7,000社以上に導入されてきました。書きやすい文書エディタで、まるでWordを使うような感覚で気軽にナレッジを記録していけるだけでなく、データの暗号化やアクセス制限、2段階認証などのセキュリティ対策も万全。ISO 27001の認証も受けています。「ビジネス100」プランの場合1人あたり200円以下で利用できるなど、リーズナブルな点も魅力といえるでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・気軽に情報を共有できるナレッジマネジメントツールをお探しの企業
・セキュアでリーズナブルなナレッジマネジメントツールをお探しの企業
3.Confluence
プラン | 月額料金/1ユーザーあたり | ユーザー数 | ストレージ |
無料 | 0円 | 10名まで | 2GB |
Standard | 600円 | 20,000名 | 250GB |
Premium | 1,190円 | 20,000名 | 無制限 |
※クラウド版の場合/年払い割引あり
Atlassianが提供しているConfluenceは、議事録や製品要件、マーケティング計画、人事ポリシーなど幅広いナレッジを共有できるサービスです。まっさらなページで1からドキュメントを作成することも、気軽にテンプレートを用いて作成することも可能。GIF画像や動画なども利用できるので、マニュアルなどのシェアにはぴったりかもしれません。ISO 27001/27018の認証を受けているほか、転送データ・保存データなどの暗号化、不正アクセスからの保護など、コンプライアンスやセキュリティ面も万全です。
【こんな企業におすすめ】
・テキストのみならず動画なども盛り込めるナレッジマネジメントツールをお探しの企業
・セキュリティ面、コンプライアンス面が万全なナレッジマネジメントツールをお探しの企業
4.NotePM
プラン | 月額料金/税込 | ユーザー数 | ストレージ |
STARTER | 1,000円 | 3名 | 5GB |
BASIC | 3,600円 | 8名 | 10GB |
STANDARD | 5,700円 | 15名 | 15GB |
PLUS | 9,500円 | 25名 | 25GB |
PRO | 1万7,500円 | 50名 | 50GB |
PREMIUM | 3万円 | 100名 | 100GB |
※100名以上も利用可能
プロジェクト・モードが提供しているNotePMは、ナレッジを気軽に蓄積・検索できるナレッジマネジメントツールです。ちょっとしたノウハウにはじまりマニュアルや設計書、議事録などさまざまなナレッジを共有することができます。web上で誰でも簡単にドキュメントを作成できる機能のほか、WordやExcelなどのファイルも共有可能。ファイルの中身まで網羅した全文検索機能が搭載されているので、ほしい情報にすぐリーチできるのもうれしいポイントでしょう。既読状況も確認できるため、情報の共有漏れも防ぐことができます。
【こんな企業におすすめ】
・気軽に誰でも使えるナレッジマネジメントツールをお探しの企業
・ナレッジへと簡単にアクセスできるツールをお探しの企業
5.Accela
料金 | 要問い合わせ |
アクセラテクノロジが提供しているAccelaは、作業指示書や報告書、マニュアルなどさまざまなナレッジを集められるナレッジマネジメントツールです。ナレッジの共有、さらにそのナレッジを活用した現場からの報告書やコメント、フィードバックなどを通し、さらにブラッシュアップしていくことができるのが特徴。簡単検索機能ですぐに情報にたどり着けるほか、多言語対応なので海外に幅広く拠点を構えている企業にもぴったりでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・ナレッジをどんどんブラッシュアップできるナレッジマネジメントツールをお探しの企業
・海外にも拠点を構えており、マルチリンガルなナレッジマネジメントツールをお探しの企業
6.Qiita Team
プラン | 月額料金/税込 | ユーザー数 | ストレージ |
Micro | 1,520円 | 3名まで | 30GB |
Small | 4,900円 | 7名まで | 30GB |
Medium | 7,050円 | 10名まで | 30GB |
Large | 1万5,300円 | 17名まで | 30GB |
Extra | 1万5,300円+1人あたり720円 | 18名~ | 30GB |
Incrementsが提供しているQiita Teamは、ナレッジを簡単に共有できる気軽さが人気のナレッジマネジメントツールです。Markdown記法に対応しており、プレーンテキストで誰でもきれいな記事を簡単に作成可能。もちろん、日報や議事録などといったフォーマットが必要となるものについては、テンプレートを活用することもできます。記事はフィードで共有されるので、カテゴリ分けなどの面倒もありません。検索機能ですぐに情報にリーチできるほか、コメント機能も搭載されているためディスカッションの場としても活用できるでしょう。アクセス制限や2段階認証などセキュリティ面も万全です。
【こんな企業におすすめ】
・気軽に情報を共有できるナレッジマネジメントツールをお探しの企業
・情報の閲覧も簡単なナレッジマネジメントツールをお探しの企業
7.Signtone
料金 | 要問い合わせ |
アイピークリエイトの提供するSigntoneは、単なるナレッジマネジメントツールとは少し異なる事象管理システムです。報告・連絡・相談をスムーズに行える機能のほか、クライアントの声なども反映していくことによりビジネスチャンスを創出、現場からの情報を残していくことによってまた新たなアイディアにつながっていくなど、ビジネスにおける先手を打つために役立ちます。インシデントを記録していくことによってビジネスのスピード感を高めるだけでなく、顧客満足度アップやさらなるビジネス展開、コストダウンなどを実現できるでしょう。
【こんな企業におすすめ】
・ビジネスで先手を打っていくために活用できるツールをお探しの企業
・ナレッジマネジメントツールを通してビジネスの成果をあげていきたい企業
8.esa
月額料金(税込) | 500円/1ユーザー |
esaは、社内やチームで情報をストックしていくためのさまざまな機能が揃っているナレッジマネジメントツールです。Markdown記法に対応しているため、誰でもサクサクとナレッジを共有可能。Webhookを用いて、SlackやChatwork、Microsoft Teamsなどの外部サービスとも連携できます。記事のバージョン管理もできるので、どの情報が最新なのかもすぐに把握できるでしょう。また、esaは2ヶ月間も無料で試すことができるため、きちんと使い心地を確かめてから導入可能です。提供元:esa
【こんな企業におすすめ】
・無料トライアルでじっくりと使い心地を試したい企業
・気軽にナレッジを共有できるナレッジマネジメントツールをお探しの企業
9.freshdesk
プラン | 月額料金(年払い) | 月額料金(月払い) |
Sprout | 無料 | 無料 |
Blossom | 15ドル | 19ドル |
Garden | 35ドル | 45ドル |
Estate | 49ドル | 69ドル |
Forest | 99ドル | 125ドル |
Freshworks Inc.の提供するfreshdeskは、ヘルプデスクにおいて活用できる機能が幅広く搭載されているサービスです。電話やメール、チャットなどさまざまなチャネルを1つの画面で管理できるほか、チケット機能を用いて課題をスピーディに解決可能。ナレッジを蓄えておき、ユーザー自身の自己解決を促すことのできるナレッジベースが非常に便利であるほか、ディスカッションを叶えるフォーラム機能も搭載されています。
【こんな企業におすすめ】
・企業内ヘルプデスクの業務過多を解消したい企業
・ナレッジマネジメントツールの導入で自己解決力を伸ばしたい企業
10.Kibela
プラン | 月額料金(税込)/1ユーザーあたり | ユーザー数 | オンラインストレージ/1人あたり |
コミュニティ | 無料 | 5名まで | 1GB |
スタンダード | 550円 | 無制限 | 5GB |
エンタープライズ | 1,650円 | 無制限 | 20GB |
※支払い対象はアクティブユーザー分のみ(利用しなかった人数分は翌月値引き)
ビットジャーニーが提供しているKibelaは、オープンなナレッジ共有を叶えるナレッジマネジメントツールです。Markdownエディタを採用しているので簡単に分かりやすい文章を作成できるほか、議事録などにはテンプレートも活用可能。フォルダ機能で集まったナレッジを整理することもできます。Webhookで外部サービスとも連携すれば、より活用の幅が広がるでしょう。また、課金されるのはアクティブユーザーのみで、その月に使わなかった人の分は値引きされるのも大きな魅力といえます。マルチリンガルなのもうれしいポイントです。
【こんな企業におすすめ】
・簡単にナレッジを共有できるナレッジマネジメントツールをお探しの企業
・月ごとにアクティブユーザーが変わる企業
3.まとめ
ここまでおすすめのナレッジマネジメントツール10選を紹介してきました。
ナレッジマネジメントツールと一口に言っても、誰でも使える気軽さが魅力のツールもあれば、多言語対応のもの、全文検索機能付きのものなど、それぞれさまざまな特徴をもっています。
どのツールもユーザー数が増えれば増えるほど1人あたりの料金は安くなっていきますが、相場としては500円/1ユーザーほどのツールが多いと言えるでしょう。
また、1人あたり200円以下でも利用できるDocBaseがもっともコストパフォーマンスに優れていると言えそうですが、アクティブユーザー分のみ課金され、費用の無駄が一切出ないKibelaもおすすめです。
しかし、先に述べたようにそれぞれ特徴や機能がばらばらなので、自社が求めている機能と照らし合わせ、どのツールが最適なのか見極めることが重要でしょう。
ナレッジマネジメントツール15選の比較記事も公開しているため、ぜひ併せてご覧ください。
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