人事管理システムの費用相場を解説!安く使えるおすすめツールも紹介
PRONIアイミツSaaS(当社)が実施した人事管理システムの利用・導入者を対象としたアンケート調査の結果、ツール利用にかかる費用は以下の回答がボリュームゾーンとなっていました。
- 初期費用:10万円〜30万円未満
- 月額利用料:300円〜500円未満/名
- 課金形態:従業員数・規模に応じた課金(ID単価型)と年一括・パッケージ契約がほぼ同率
本記事では、アンケート結果をもとに「いくら支払っているのか」「何に費用がかかるのか」「IT導入補助金の利用状況」など、人事管理システムの費用における相場を解説します。
- 人事管理システムの料金体系【アンケート調査】
- 人事管理システムの費用相場【アンケート調査】
- 料金が安いおすすめ人事管理システム6選
- IT導入補助金の活用状況
- まとめ:自社にとって「妥当な費用」を見極めるには?
- 人事管理システムの利用実態アンケートの概要
人事管理システムの料金体系【アンケート調査】
PRONIアイミツSaaS(当社)は、人事管理システムを導入・利用している担当者600名にアンケート調査を実施。利用中の人事管理システムにかかる料金体系や費用について質問し、回答をまとめました。
料金体系は「従業員数課金」と「年一括」がほぼ拮抗
アンケート調査の結果、利用している料金体系は以下の通りでした。
【人事管理システムの料金体系】
- 年一括・パッケージ契約(年額保守料等):42.9%(178名)
- 従業員数・規模に応じた課金(ID単価など):42.7%(179名)
- 利用機能に応じた課金(基本料+オプション):14.4%(60名)
「年一括・パッケージ契約」と「従業員数・規模に応じた課金」がほぼ同率となっており、人事管理システムの市場では2つの料金モデルが拮抗していることが分かりました。クラウド型で月額課金制で運用する企業が拡大しているのは確かですが、一方でパッケージ契約や買い切り型での契約は依然として多いようです。
人事管理システムの費用相場【アンケート調査】
実際にシステムを導入・運用している企業が具体的に「いくら支払っているのか」を、初期費用・月額利用料の2つの視点で解説します。
人事管理システムの費用相場まとめ
| 費用項目 | 相場 |
|---|---|
| 初期費用 | 10万円〜30万円未満 |
| 月額利用料 | 300円〜500円未満/名 |
初期費用の相場は「10万〜30万円未満」が最多
初期費用の回答で最も多かった価格帯は「10万円〜30万円未満(32.9%)」でした。次いで「30万〜100万円未満(25.1%)」が続き、100万円以上と回答した企業も17.9%にのぼります。
初期費用「0円(無料)」と回答したのは10.4%にとどまっており、クラウド型のシステムでも「初期費用ゼロ」で導入できているケースは少数派のようです。実際には就業規則や組織情報をシステムに反映する「初期設定代行」や従業員向けの「導入トレーニング」などに費用がかかっている実態が見えてきました。
月額利用料の相場は「1人あたり300〜500円未満」
月額利用料(1ユーザーあたり)で最も多かった価格帯は「300円〜500円未満(35.1%)」でした。次いで「500円〜800円未満(27.8%)」が続いており、多くの企業が1人あたり300〜800円の範囲で運用していることが分かります。
1人あたり800円を超える場合は、人事評価やタレントマネジメント、高度な分析機能など、標準機能以上の付加価値が含まれているケースが多いと考えられます。一般的な人事管理機能だけ使う場合、月額300~500円/名の予算範囲内に収まる製品が選ばれているようです。
料金が安いおすすめ人事管理システム6選
月額料金の相場は、月額300~500円程度でした。ここでは月額料金が相場以下のおすすめ人事管理システムを6製品紹介します。プランや機能によって料金は変わるため、一番安く利用した場合の料金を基準にしました。
ジョブカン労務HR
ジョブカン労務HRは、株式会社DONUTSが提供する、シリーズ累計20万社以上の導入実績を誇る労務管理システムです。最大の特徴は、月額1名あたり400円、さらに初期費用・サポート費用が0円という魅力的なコストパフォーマンスにあります。
従業員5名までであれば、主要な機能をすべて「永年無料」で利用できる無料プランも用意されており、極小規模な組織でも一切のコストをかけずにシステム化をスタートできる点が魅力です。
入社手続きのペーパーレス化やマイナンバー管理、社会保険・労働保険の書類作成や年末調整までをこれ一つで完結できます。ジョブカンシリーズの勤怠管理や給与計算と連携すれば、データ入力の手間も最小限に抑えられるため、システム担当者がいない中小企業におすすめです。
主な機能
freee人事労務は、freee株式会社が提供する「統合型」の人事労務ソフトです。特に小規模法人向けに、5名で月額2,000円から利用できるミニマムプランを用意しており、1名あたりの単価に換算すると安価に抑えられるのが特徴です。
初期費用も0円で、人事管理・勤怠管理・給与計算・年末調整の4役を一つのソフトでこなすことも可能。サービス内では、従業員名簿の構築だけでなく、スマホから行える年末調整や給与明細の電子配布ができます。
バックオフィス全体をfreeeで統一することで、データ連携用のオプション費用をかけずに、「ミスなく安く」人事管理を完結させたい成長企業に選ばれています。
利用者のレビュー(口コミ、評価)
主な機能
マネーフォワード クラウド人事管理
マネーフォワード クラウド人事管理は、株式会社マネーフォワードが提供するERP型の人事管理システムです。月額基本料金(約2,480円〜)と従量課金を組み合わせたリーズナブルな体系を採用しており、特に既に同社の会計や給与システムを利用している企業であれば、追加の基本料金を抑えて導入できる点が最大のメリットです。
初期費用もかからず、中堅・中小企業がIT投資を抑えつつDXを推進するのに最適です。このサービスでは、従業員情報の変更履歴を自動で管理できるほか、入社手続きや身上変更のワークフローをペーパーレス化できます。
給与計算などの他モジュールとマスタデータがリアルタイムで同期されるため、データの二重入力や修正にかかる人件費という「隠れたコスト」を削減できる点も大きな特徴です。
主な機能
ヒトマワリ
ヒトマワリは、株式会社Touch&Linksが提供する、タレントマネジメント機能を備えた人事管理システムです。ヒトマワリは月額固定の定額制(月額20,000円〜)という料金体系を敷いているのが最大の特徴です。
そのため、従業員数が50名、100名と増えていくフェーズにおいても、月額料金が変動せず、1人あたりのコストがどんどん割安になるという強みがあります。初期費用も0円で、コストを固定化したい企業に最適です。
サービスでは、従業員名簿の作成から、顔写真付きの組織図、評価シートのカスタマイズ運用、さらにはアンケート機能までが利用可能。「安価に、しかし名簿管理だけでなく評価運用までしっかりと行いたい」という組織成長期の企業におすすめです。
主な機能
オフィスステーション 労務
オフィスステーション 労務は、株式会社エフアンドエムが提供する、高いシェアを誇る電子申請実績を持つ人事・労務管理システムです。1名あたり約400円〜という低額な月額料金に加え、必要な機能だけを組み合わせて契約できる「アラカルト方式」を採用しているため、不要な機能に料金を払う無駄を徹底的に排除できます。
初期費用は発生しますが、その後の運用コストが非常に安いため、長期利用で見ればトータルコストを低く抑えられます。サービスでできることは、社会保険・労働保険の電子申請、入社手続き、雇用契約の電子締結など多岐にわたります。
特にe-Gov(電子政府)との連携が強力で、手書きや郵送にかかっていたコストと時間を削減し、法令遵守を安価に実現したい企業に高く評価されています。
主な機能
sai*reco
sai*recoは、株式会社アクティブアンドカンパニーが提供する、人事を戦略に変える人事管理システムです。公式の料金プランでは、月額250円〜というリーズナブルな料金体系になっています。
初回システム導入費として400,000円、システムメンテナンス費用として月額1,000円が発生しますが、毎月のシステム利用費が安価に設定されているため、中長期的に利用するほど他社SaaSと比較してトータルコストの優位性が高まります。
sai*recoでは従業員情報の履歴管理、ワークフローによる申請承認、組織図の自動作成、評価運用などが可能。低コストでありながら、蓄積したデータを異動シミュレーションなどに活用できる、戦略的な人事管理を目指す企業に最適なシステムです。
主な機能
IT導入補助金の活用状況
費用相場と合わせて、人事管理システムの導入コスト削減に活用できるIT導入補助金についても調査しました。人事管理システムの利用・導入者の約4割は「制度を利用していない/知らない」と回答。補助金制度が十分に認知・活用されていない実態が明らかになりました。一方で、何らかの補助金を活用した企業は合計で約40%にのぼります。
企業規模別では、中小企業(100〜999名)でIT導入補助金の利用率が24.6%と最も高く、積極的に活用している様子が伺えました。小規模企業(1〜99名)は「利用を検討したが最終的に利用しなかった」が23.2%と高く、申請の手続きへのハードルが活用を妨げている可能性もありそうです。
IT導入補助金は、人事管理システムの導入費用の一部を補助してくれる制度です。対象ツールかどうかはベンダーに確認するほか、IT導入補助金の公式サイトでも確認できます。初期費用の負担を軽減できる可能性があるため、導入前に一度確認しておくことをおすすめします。
まとめ:自社にとって「妥当な費用」を見極めるには?
今回のアンケート調査から見えてきたのは、人事管理システムの費用は「企業規模」と「必要とする機能範囲」によって大きく異なるという事実です。予算策定や導入判断に活かすために、以下の2点を意識してみてください。
1.相場(初期費用・月額)を比較軸にしてみる
アンケート調査の結果、初期費用は10〜30万円、月額利用料は1人あたり300〜500円未満がボリュームゾーンであることが分かりました。見積もりを取る前に相場感を頭に入れておき、提示された金額が範囲から外れていないか基準として活用しましょう。相場より高い場合は付帯する機能やサポート内容など、相場より安い場合は追加費用の有無を必ず確認することが重要です。
2.「費用」だけでなく「現場での使いやすさ」も同時に評価する
選定で重視するポイントの上位2つが「費用の安さ」と「UI/UXの良さ」でした。この2点はトレードオフになりやすい項目でもあります。安さだけを追求した結果、現場に定着せず形骸化するケースも少なくありません。無料トライアルを積極的に活用し、担当者だけでなく実際に利用する現場社員の意見も取り入れながら選定することが、後悔しない選定への近道となるでしょう。
人事管理システムの利用実態アンケートの概要
この記事にまとめた人事管理システムの利用実態アンケートの概要です。
人事管理システムの利用実態アンケートの概要
- 調査対象:人事管理システムの利用・導入者600名
- 調査地域:全国
- 調査期間:2026年4月13日
- 調査方法:インターネット調査
- 主な回答業種: 製造業(27.3%)、建設業(11.5%)、情報通信業(10.8%)など
- 主な調査項目: 人事管理システムの料金体系、掛かっている料金、システム選定時に重視したポイントなど
当記事の引用や転載をする際は、必ず出典として「PRONIアイミツSaaS」および記事URL(https://saas.imitsu.jp/cate-hcm/article/h-2741)を明記願います。
人事管理システム(HCM)のおすすめ記事
人事管理システム(HCM)の新着記事
人事管理システム(HCM)のランキング
探すのに時間がかかる
相場がわからない
複数を比較しづらい
プロが代わりに探して紹介します!